JP3165687B2 - ディジタル信号処理装置 - Google Patents

ディジタル信号処理装置

Info

Publication number
JP3165687B2
JP3165687B2 JP05487590A JP5487590A JP3165687B2 JP 3165687 B2 JP3165687 B2 JP 3165687B2 JP 05487590 A JP05487590 A JP 05487590A JP 5487590 A JP5487590 A JP 5487590A JP 3165687 B2 JP3165687 B2 JP 3165687B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
complex number
result
complex
multiplication result
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05487590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03257580A (ja
Inventor
勝己 ▲榊▼原
睦 芹澤
浩嗣 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP05487590A priority Critical patent/JP3165687B2/ja
Publication of JPH03257580A publication Critical patent/JPH03257580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3165687B2 publication Critical patent/JP3165687B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Complex Calculations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、ディジタル信号処理装置に係り、特に複素
数演算を行なうディジタル信号処理装置のアーキテクチ
ャに関する。
(従来の技術) 第11図に、従来のディジタル信号処理装置(DSP:Digi
tal Signal Processor)の一構成図を示す。
第11図において、処理が施されるデータは、データRA
M(Random Access Memory)1に書き込まれており、制
御部2からの信号に応じて、データバス3を介して読み
出され、信号処理が施された後、再びデータバス3を介
してデータRAM1に書き込まれる。例えばデータRAM1内の
3個の実数データA,B,Cを読み出し、A*B+Cを演算
し、これをDとしてデータRAM1に書き込む手順を以下に
説明する。
(1)実数データAをデータRAM1から読み出し、データ
バス3を経由して、レジスタAR0に格納する。
(2)実数データBをデータRAM1から読み出し、データ
バス3を経由して、レジスタAR1に格納する。
(3)レジスタAR0から実数データAを読み出し、デー
タバス3を経由して、レジスタTに格納する。
(4)レジスタAR1から実数データBを読み出し、デー
タバス3を経由して、乗算器10に供給し、レジスタTに
格納されている実数データAと掛け合わされ、その結果
A*BをレジスタPに格納する。
(5)実数データCをデータRAM1から読み出し、データ
バス3を経由して、シフタ11に格納する。
(6)レジスタPから乗算結果A*Bを読み出し、ALU
(Arithmetic Logic Unit)12を経由して、レジスタACC
に格納する。
(7)レジスタACCに格納されている乗算結果A*B
と、シフタ11に格納されているデータCとを読み出し、
ALU12で加算された後、その結果を再びレジスタACCに格
納する。
(8)レジスタACCからデータD=A*B+Cを読み出
し、データバス3を経由して、データRAM1に格納する。
上記の例では、全てが実数演算であったが、データA,
B,Cが複素数の場合には、すなわち、jを虚数単位(j
=−1)とし、データA,Bを A=A1+jA2 (A1,A2は実数) B=B1+jB2 (B1,B2は実数) とすれば、その乗算結果A*Bは、 A*B=(A1+jA2)*(B1+jB2) =(A1*B1−A2*B2)+j(A1*B2+A2*B1) で与えられる。このため、複素数の乗算を行なうために
は、例えば、上記の演算手順を4回繰り返す必要があ
る。すなわち、 RAM →A1 RAM →B1 A1*B1→RAM RAM →A2 RAM →B2 A2*B2→RAM RAM →A1*B1 RAM →A2*B2 A1*B1−A2*B2→RAM RAM →A1 RAM →B2 A1*B2→RAM RAM →A2 RAM →B1 A2*B1→RAM RAM →A1*B2 RAM →A2*B1 A1*B2+A2*B1→RAM の手順をとらなければならない。
複素数の乗算を1回の演算手順で行なうためには、乗
算器を複数個設け、並列的に利用すればよい。このよう
な複素演算装置の構成を第12図に示す。
第12図において、第1の複素数Aの実数部A1は端子51
aより入力し、第1の複素数Aの虚数部A2は端子51bより
入力し、第2の複素数Bの実数部B1は端子51cより入力
し、第2の複素数Bの虚数部B2は端子51dより入力す
る。第1の複素数Aの実数部A1と第2の複素数Bの実数
部B1は乗算器52aで掛け合わされ第1の乗算結果として
乗算器52aより出力され、第1の複素数Aの虚数部A2と
第2の複素数Bの虚数部B2は乗算器52bで掛け合わされ
第2の乗算結果として乗算器52bより出力され、第1の
複素数Aの実数部A1と第2の複素数Bの虚数部B2は乗算
器52cで掛け合わされ第3の乗算結果として乗算器52cよ
り出力され、第1の複素数Aの虚数部A2と第2の複素数
Bの実数部B1は乗算器52dで掛け合わされ第4の乗算結
果として乗算器52dより出力される。第1〜4の乗算結
果は、加算器53aおよび53bで、それぞれ加算される。す
なわち、第1の乗算結果と、補数器54によって符号反転
された第2の乗算結果は加算器53aで加算され、第3の
乗算結果と第4の乗算結果は加算器53bで加算される。
そして、加算器53aの加算結果は第3の複素数E=A*
Bの実数部E1として端子55aより出力され、加算器3bの
加算結果は第3の複素数E=A*Bの虚数部E2として端
子55bより出力される。
これを時間軸で表現したのが第13図である。第1の複
素数Aと第2の複素数Bが、それぞれ、端子51a〜dか
ら時刻T1に入力し、時刻T2に4個の乗算器52a〜dから
第1〜4の乗算結果が出力され、時刻T3に補数器54の結
果が出力され、時刻T4に2個の加算器53a〜bの加算結
果が出力される。したがって、第1〜2の複素数が端子
51a〜dに入力されてから、第3の複素数Eが端子55a〜
bから出力されるまでに、演算時間としてT4−T1が必要
となる。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、従来のディジタル信号処理装置は、
乗算器が1個の場合、複素数の演算をする時実数の演算
の4倍の時間がかかるため、複素数の高速演算には適し
ていなかった。
また、乗算器を4個備えている場合でも、例えば、第
1の複素数あるいは第2の複素数の少なくとも1個が虚
数部をもたない実数である場合、第1の複素数および第
2の複素数が共に複素数である場合と異なって、乗算結
果の加算が不必要となる。しかしながら、従来のディジ
タル信号処理装置では、入力された第1の複素数および
第2の複素数が、虚数部をもたない実数であるのか、虚
数部をもつ複素数であるのかを区別していないために、
第3の複素数を出力するまでには、常に補数器54および
加算器53a〜bでの演算を必要としている。このため
に、第1複素数あるいは第2複素数の少なくとも1個が
実数である場合であっても、本来は不必要である演算時
間が必須のものとなり、演算時間の遅延をもたらしてし
まう。
本発明のこの点に鑑みてなされたもので一連の複素数
の演算処理を高速に実効することのできるディジタル信
号処理装置を実現することを目的とするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明においては、第1
の複素数と第2の複素数とを入力し、その乗算結果を第
3の複素数として出力する複素乗算器と、複素乗算器の
第1の入力、および第1の記憶部に接続された第1のバ
スと、複素乗算器の第2の入力、および第2の記憶部に
接続された第2のバスと、複素乗算器の出力を入力と
し、これを累積加算して出力する累積加算部と、複素乗
算器の出力あるいは累積加算器の出力の一方を選択する
マルチプレクサと、マルチプレクサの出力を第1のバ
ス、あるいは第2のバスに送出するデマルチプレクサ
と、これら各部を制御する制御部とを備えたことを特徴
とするものである。
(作用) このように構成されたディジタル信号処理装置におい
ては、複素乗算器の2個の入力にそれぞれバスが設けら
れているので、第1及び第2の記憶部へのアクセス時間
を半分に短縮することができる。
さらに乗算結果又は加算結果を第1又は第2のバスの
うち任意の一方に出力し、第1又は第2の記憶部に記憶
させる事が可能なため、一連の演算処理を効率的に行な
う事が可能となる。
といった演算を行なう場合、第1の記憶部に格納された
〔x1,x2,x3…xmと、第2のメモリに格納された との乗算結果〔p1,p2,……pnを第2の記憶部に拡納
し、それと第1のメモリに拡納された〔x1,x2…xm〕の
共役複素数との乗算を行なえば良い。更に、このように
して得られたrと、第2のメモリに拡納された〔c1,c2
…cm〕というベクトルとの乗算を引き続き行なう場合に
は、rを第1の記憶部に拡納すべく、第1のバスへ送出
すれば良い。このように第1,第2のバスに書き込み可能
な第1及び第2の記憶部を設け、乗算又は加算結果をそ
の任意の一方に出力可能とする事で、一連の演算処理を
時間的むだを無く、効率的に行なう事が可能である。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
第1図は本発明の構成例を示している。本発明は、演
算ユニット101と、これを制御する制御部102とから構成
される。
演算ユニット101は、複素数データを記憶するための
書き込み可能な2個の記憶部、第1の記憶部121および
第2の記憶部122と、第1の記憶部121と各部の間での双
方向のデータ転送を行なう第1のバス123と、第2の記
憶部122と各部の間での双方向のデータ転送を行なう第
2のバス124と、第1のバス123から複素数データを入力
し、制御部102からの信号によって、入力した複素数デ
ータをそのままか、複素数データの虚数部を符号反転し
た共役複素数か、あるいは、複素数の実数部と虚数部を
共に符号反転した複素数かのいずれかを出力する第1の
符号反転部125と、第2のバス124から複素数データを入
力し、制御部102からの信号によって、入力した複素数
データをそのままか、複素数データの虚数部を符号反転
した共役複素数か、あるいは、入力の如何に係わらず零
かのいずれかを出力する第2の符号反転部126と、第1
の符号反転部125の出力を第1の入力データとし、第2
の符号反転部126の出力を第2の入力データとして、第
1の入力データと第2の入力データの乗算を行ない、そ
の結果を出力する複素乗算器127と、制御部102からの信
号によって、複素乗算器127の出力を累積加算した結果
か、あるいは、複素乗算器127の出力と第1のバス123ま
たは第2のバス124より獲られる第4の複素数とを加算
した結果のいずれかを出力する累積加算部128と、制御
部102からの信号によって、複素乗算器127の出力かまた
は累積加算部128の出力の一方を選択して出力するマル
チプレクサ129と、制御部102からの信号によって、マル
チプレクサ129の出力を入力とし、第1のバス123か第2
のバス124の一方を選択して出力するデマルチプレクサ1
30とから構成される。
例えば、第1の記憶部121に記憶されている複素数A
=A1+jA2と、第2の記憶部122に記憶されている複素数
B=B1+jB2の複素共役数とを掛け合わせ、その結果に
第1の記憶部121に記憶されている複素数C=C1+jC2を
くわえ、その結果を第2の記憶部122に書き込む場合を
以下に考える。即ち、 A*B+C=(A1+jA2)*(B1−jB2) +(C1+jC2) の場合である。
(1)第1の記憶部121より複素数データAを読み出
す。同時に、第2の記憶部122より複素数データBを読
み出す。
(2)第1の符号反転部125では複素数データAをその
まま出力する。同時に、第2の符号反転部126では複素
数データBの共役複素数Bを出力する。
(3)複素乗算器127で2個の複素数AおよびBを掛
け合わせ、その結果を出力する。同時に、第1の記憶部
121より第4の複素数Cを読み出す。
(4)累積加算部128で複素乗算器127の出力と第1のバ
ス123上にある複素数Cとを加算し出力する。
(5)マルチプレクサ129では累積加算部128の出力を選
択して出力する。
(6)デマルチプレクサ130では第2のバス124が選択さ
れ、累積加算部128の出力が第2のバス124上に送出され
る。
(7)第2のバス124にある演算結果を第2の記憶部122
に書き込む。
以下では、複素乗算器127、累積加算部128、第1の符
号反転部125及び第2の符号反転部126の構成について説
明する。
第2図は複素乗算器127の一例を示している。
第2図において、第1の複素数Aの実数部A1は端子51
aより入力し、第1の複素数Aの虚数部A2は端子51bより
入力し、第2の複素数Bの実数部b1は端子51cより入力
し、第2の複素数Bの虚数部B2は端子51dより入力す
る。第1の複素数Aの実数部A1と第2の複素数Bの実数
部B1は乗算器52aで掛け合わされ第1の乗算結果として
乗算器52aより出力され、第1の複素数Aの虚数部A2と
第2の複素数Bの虚数部B2は乗算器52bで掛け合わされ
第2の乗算結果として乗算器52bより出力され、第1の
複素数Aの実数部A1と第2の複素数Bの虚数部B2は乗算
器52cで掛け合わされ第3の乗算結果として乗算器52cよ
り出力され、第1の複素数Aの虚数部A2と第2の複素数
Bの実数部B2は乗算器52dで掛け合わされ第4の乗算結
果として乗算器52dより出力される。
制御部102は、入力である2個の複素数が虚数部をも
つかどうかに応じて、次の4通りの制御動作を行なう。
(1)第1の複素数と第2の複素数が共に虚数部をもつ
複素数である場合、制御部102は、第1のスイッチ211a
および第2のスイッチ211bを共にHに切り換え、かつAN
Dゲート212に“1"を入力する。第1〜4の乗算結果は、
加算器53aおよび53bで、れぞれ加算される。すなわち、
第1の乗算結果と、補数器54によって符号反転された第
2の乗算結果は加算器53aで加算され、第3の乗算結果
と第4の乗算結果は加算器53bで加算される。そして、
加算器53aの加算結果は第3の複素数の実数部として端
子55aより出力され、加算器53bの加算結果は第3の複素
数の虚数部として端子55bより出力される。
これを時間軸で表現したのが第3図である。第1の複
素数と第2の複素数が、それぞれ、端子51a〜dから時
刻T1に入力し、時刻T2に4個の乗算器52a〜dから第1
〜4の乗算結果が出力され、時刻T3に補数器54の結果が
出力され、時刻T4に2個の加算器53a〜bの加算結果が
出力される。したがって、第1〜2の複素数が端子51a
〜dに入力されてから、第3の複素数が端子55a〜bか
ら出力されるまでに、演算時間としてT4−T1が必要とな
る。
(2)第1の複素数が虚数部Bをもたない実数であり、
第2の複素数が虚数部Dをもつ複素数である場合、制御
部102は、第1のスイッチ211aおよび第2のスイッチ211
bを共にLに切り換え、第3のスイッチ211cをLに切り
換え、かつANDゲート212に“1"を入力する。そして、第
1の乗算結果は第3の複素数の実数部として端子55aよ
り出力され、第3の乗算結果は第3の複素数の虚数部と
して端子55bより出力される。
これを時間軸で表現したのが第4図である。第1の複
素数と第2の複素数が、それぞれ、端子51a〜dから時
刻T1に入力し、時刻T2に4個の乗算器52a〜dから第1
〜4の乗算結果が出力されると同時に、第3の複素数が
出力される。したがって、第1〜2の複素数が端子51a
〜dに入力されてから、第3の複素数が端子55a〜bか
ら出力されるまでに、演算時間としてはT2−T1のみが必
要となる。
(3)第1の複素数が虚数Bをもつ複素数であり、第2
の複素数が虚数部Dをもたない実数である場合、制御部
102は、第1のスイッチ211aおよび第2のスイッチ211b
を共にLに切り換え、第3のスイッチ211cをHに切り換
え、かつANDゲート212に“1"を入力する。そして、第1
の乗算結果は第3の複素数の実数部として端子55aより
出力され、第4の乗算結果は第3の複素数の虚数部とし
て端子55bより出力される。
この場合も、第4図と同様に、演算時間としてはT2−
T1のみが必要となる。
(4)第1の複素数と第2の複素数が共に虚数部をもた
ない実数である場合、制御部102は、第1のスイッチ211
aをLに切り換え、かつANDゲート212に“0"を入力す
る。そして、第1の乗算結果は第3の複素数の実数部と
して端子55aより出力され、端子55bからは“0"が第3の
複素数の虚数部として出力される。
この場合も、第4図と同様に、演算時間としてはT2−
T1のみが必要となる。
第1の複素数Aが虚数部A2をもつ複素数であり、第2
の複素数Bが虚数部B2をもたない実数である場合があり
えないことが既知である場合の複素乗算器127の他の例
を第5図に示す。
第5図において、第1の複素数Aの実数部A1は端子51
aより入力し、第1の複素数Aの虚数部A2は端子51bより
入力し、第2の複素数Bの実数部B1は端子51cより入力
し、第2の複素数Bの虚数部B2は端子51dより入力す
る。第1の複素数Aの実数部A1と第2の複素数Bの実数
部B1は乗算器52aで掛け合わされ第1の乗算結果として
乗算器52aより出力され、第1の複素数Aの虚数部A2と
第2の複素数Bの虚数部B2は乗算器52bで掛け合わされ
第2の乗算結果として乗算器52bより出力され、第1の
複素数Aの実数部A1と第2の複素数Bの虚数部B2は乗算
器52cで掛け合わされ第3の乗算結果として乗算器52cよ
り出力され、第1の複素数Aの虚数部A2と第2の複素数
Bの実数部B1は乗算器52dで掛け合わされ第4の乗算結
果として乗算器52dより出力される。
制御部102は、入力である2個の複素数が虚数部をも
つかどうかに応じて、次の3通りの制御動作を行なう。
(1)第1の複素数と第2の複素数が共に虚数部をもつ
複素数である場合、制御部102は、第1のスイッチ211a
および第2のスイッチ211bを共にHに切り換え、かつAN
Dゲート212に“1"を入力する。第1〜4の乗算結果は、
加算器53aおよび53bで、れぞれ加算される。すなわち、
第1の乗算結果と、補数器54によって符号反転された第
2の乗算結果は加算器53aで加算され、第3の乗算結果
と第4の乗算結果は加算器53bで加算される。そして、
加算器53aの加算結果は第3の複素数の実数部として端
子55aより出力され、加算器53bの加算結果は第3の複素
数の虚数部として端子55bより出力される。
この場合、第3図と同様に、演算時間としてはT4−T1
が必要となる。
(2)第1の複素数が虚数部Bをもたない実数であり、
第2の複素数が虚数部Dをもつ複素数である場合、制御
部102は、第1のスイッチ211aおよび第2のスイッチ211
bを共にLに切り換え、かつANDゲート212に“1"を入力
する。そして、第1の乗算結果は第3の複素数の実数部
として端子55aより出力され、第3の乗算結果は第3の
複素数の虚数部として端子55bより出力される。
この場合、第4図と同様に、演算時間としてはT2−T1
のみが必要となる。
(3)第1の複素数と第2の複素数が共に虚数部をもた
ない実数である場合、制御部102は、第1のスイッチ211
aをLに切り換え、かつANDゲート212に“0"を入力す
る。そして、第1の乗算結果は第3の複素数の実数部と
して端子55aより出力され、端子55bからは“0"が第3の
複素数の虚数部として出力される。
この場合も、第4図と同様に、演算時間としてはT2−
T1のみが必要となる。
第1の複素数Aが虚数部A2をもつ複素数であり、か
つ、第2の複素数Bが虚数部B2をもたない実数である場
合がありえないことが既知であるならば、第3のスイッ
チ211cを省略することができる。
同様に、第1の複素数Aが虚数部A2をもたない実数で
あり、第2の複素数Bが虚数部B2をもつ複素数である場
合がありえないことが既知である場合でも、第3のスイ
ッチ211cを省略することができる。
第6図は累積加算部128の例を示している。
第6図において、複素乗算器127の出力は、加算器302
で第4のスイッチ221dの出力と加算される。
複素乗算結果の累積加算結果をマルチプレクサ129へ
出力する場合には、第4のスイッチ211dはLに接続さ
れ、累積加算結果は、逐次マルチプレクサ129へ出力さ
れると同時に、レジスタACCに記憶される。
一方、複素乗算器127の出力と第1のバスあるいは第
2のバスより読み出された第4の複素数とを加算して出
力する場合には、第4のスイッチ211dは、HまたはMに
接続される。
第7図は第1の符号反転部125の例を示している。た
だし、負の数は2の補数表示によっている。第1の符号
反転部125は、2個の排他的論理和回路401と2個の加算
器402から構成される。加算器402では、制御部102から
の信号を排他的論理和回路401の出力のLSB(Least sign
ificant Bit)に加算した結果を出力する。
第1のバス123からのデータをそのまま複素乗算器127
へ出力するには、制御部102からの信号OR1およびOR2を
共に“0"にセットする。
第1のバス123からのデータの共役複素数を複素乗算
器127へ出力するには、制御部102からの信号OR1を“0"
にセットし、OR2を“1"にセットする。
第1のバス123からのデータの実数部と虚数部を共に
符号反転した複素数を複素乗算器127へ出力するには、
制御部102からの信号OR1およびOR2を共に“1"にセット
する。
第8図は第2の符号反転部126の例を示している。た
だし、負の数は2の補数表示によっている。第2の符号
反転部126は、1個の排他的論理和回路401と1個の加算
器402と、2個のAND回路403から構成される。加算器402
では、制御部102からの信号を排他的論理和回路401の出
力のLSB(Least significant Bit)に加算した結果を出
力する。
第2のバス124からのデータをそのまま複素乗算器127
へ出力するには、制御部102からの信号OR3を“0"にセッ
トし、ANDを“1"にセットする。
第2のバス124からのデータの共役複素数を複素乗算
器127へ出力するには、制御部102からの信号OR3を“1"
にセットし、AND1を“1"にセットする。
第2のバス124からの入力の如何に係わらず零を複素
乗算器127へ出力するには、制御部102からの信号AND1を
“0"にセットする。
第9図は他の一実施例を示したブロック図である。
第5図の実施例と異なる点は符号反転器(125〜128)
を乗算器の後に設けた事である。前記符号反転器は入力
および出力がバスで構成されているため、実際は第10図
の様であるが、簡単のため、125〜128の様な記述とす
る。符号反転器の一方の入力を121はH、その他の122〜
124はLとすると加算器129では第4の乗算結果から第3
の乗算結果を減じた値が加算器1210では第1の乗算結果
と第2の乗算結果を加えた値が出力される。この2つの
加算器からの出力は第1の複素数入力(A+Bj)に第2
の複素数入力(C+Dj)の複素共役を乗算した結果とな
っている。
同様の操作を行ない、符号反転回路の一方の入力(12
1〜124)を制御することにより、第1の入力を(A+B
j)、第2の入力を(C+Dj)としたときに ±(A+Bj)(C+Bj) ±(A+Bj)(C−Bj) ±(A−Bj)(C+Bj) ±(A−Bj)(C−Bj) の計算が可能である。
乗算は加算に比べ、計算時間が長い。本実施例におい
ては一つの乗算結果を用いて複数の出力が得られる事か
ら、第1の入力信号と第2の入力信号の乗算と第1の入
力信号と第2の入力信号の複素共役との乗算を同時に得
る必要がある場合には、著しい時間の短縮が可能であ
る。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明によれば、従来のものに
比べ不必要な演算時間がかからないため複素数の演算を
高速に実行することが可能なディジタル信号処理装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一構成を示した図、第2図は、複素
乗算器の第1構成例を示した図、第3図は、複素乗算器
の演算時間を示した図、第4図は、複素乗算器の演算時
間を示した図、第5図は、複素乗算器の他の構成例を示
した図、第6図は、累積加算部の一構成例を示した図、
第7図は、第1の符号反転部の一構成例を示した図、第
8図は、第2の符号反転部の一構成例を示した図、第9
図は、本発明の複素乗算器の他の一構成を示した図、第
10図は、本発明の符号反転回路の一構成を示した図、第
11図は、従来のディジタル信号処理装置の構成を示した
図、第12図は、従来の複素乗算器の構成例を示した図、
第13図は、従来の複素乗算器の演算時間を示した図であ
る。 51……入力端子、52……乗算器、53……加算器、54……
補数器、55……出力端子、121……第1記憶部、122……
第2記憶部、123……第1バス、124……第2バス、125
……第1符号反転部、126……第2符号反転部、127……
複素乗算器、128……累積加算部、129……マルチプレク
サ、130……デマルチプレクサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−34017(JP,A) 特開 平1−237766(JP,A) 特開 昭56−101266(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/16 G06F 17/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の複素数と第2の複素数とを入力し、
    その乗算結果を第3の複素数として出力する複素乗算器
    と、 前記複素乗算器の第1の入力端、及び第1の記憶部に接
    続された第1のバスと、 前記複素乗算器の第2の入力端、及び第2の記憶部に接
    続された第2のバスと、 前記複素乗算器の出力を累積加算して出力する累積加算
    部と、 前記複素乗算器の出力あるいは前記累積加算器の出力の
    どちらか一方を上記第1のバス、あるいは、前記第2の
    バスのどちらか一方に送出する選択送出部と、これら各
    部を制御する制御部とを備えたことを特徴とするディジ
    タル信号処理装置。
  2. 【請求項2】前記複素乗算器は、前記第1の複素数の実
    数部と前記第2の複素数の実数部との乗算結果を第1の
    乗算結果とし、前記第1の複素数の虚数部と前記第2の
    複素数の虚数部との乗算結果を第2の乗算結果とし、前
    記第1の複素数の実数部と前記第2の複素数の虚数部と
    の乗算結果を第3の乗算結果とし、前記第1の複素数の
    虚数部と前記第2の複素数の実数部との乗算結果を第4
    の乗算結果とし、前記第1の乗算結果から前記第2の乗
    算結果を減じた減算結果を前記第3の複素数の実数部と
    し、前記第3の乗算結果と前記第4の乗算結果との加算
    結果を前記第3の複素数の虚数部とする前記第3の複素
    数を得るものであって、 前記第1の乗算結果と、前記第1の乗算結果から前記第
    2の乗算結果を減じた減算結果とを切り換えて出力する
    第1の切り換え手段と、 前記第3の乗算結果あるいは前記第4の乗算結果と、前
    記第3の乗算結果と前記第4の乗算結果との加算結果と
    を切り換えて出力する第2の切り換え手段とを備え、 前記制御部は、前記第1の複素数あるいは前記第2の複
    素数の少なくとも一方が実数である場合には、前記第1
    の乗算結果を出力するように前記第1の切り換え手段を
    制御し、かつ、前記第3の乗算結果あるいは前記第4の
    乗算結果を出力するように前記第2の切り換え手段を制
    御することを特徴とする請求項1記載のディジタル信号
    処理装置。
  3. 【請求項3】前記第1の乗算結果と前記第2の乗算結果
    との加算結果あるいは前記第1の乗算結果から前記第2
    の乗算結果を減じた減算結果あるいは前記第2の乗算結
    果から前記第1の乗算結果を減じた減算結果のうち一つ
    を前記第3の複素数の実数部とし、前記第3の乗算結果
    と前記第4の乗算結果との加算結果あるいは前記第3の
    乗算結果から前記第4の乗算結果を減じた減算結果ある
    いは前記第4の乗算結果から前記第3の乗算結果を減じ
    た減算結果のうち一つを前記第3の複素数の虚数部とす
    る前記第3の複素数を得ることを特徴とする請求項2記
    載のディジタル信号処理装置。
JP05487590A 1990-03-08 1990-03-08 ディジタル信号処理装置 Expired - Fee Related JP3165687B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05487590A JP3165687B2 (ja) 1990-03-08 1990-03-08 ディジタル信号処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05487590A JP3165687B2 (ja) 1990-03-08 1990-03-08 ディジタル信号処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03257580A JPH03257580A (ja) 1991-11-18
JP3165687B2 true JP3165687B2 (ja) 2001-05-14

Family

ID=12982768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05487590A Expired - Fee Related JP3165687B2 (ja) 1990-03-08 1990-03-08 ディジタル信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3165687B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03257580A (ja) 1991-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3479438B2 (ja) 乗算回路
US4700324A (en) Digital circuit performing an arithmetic operation with an overflow
EP0577101B1 (en) Multiplier accumulator
JP3287305B2 (ja) 積和演算装置
JP3458518B2 (ja) 並列プロセッサ
JP3529622B2 (ja) 演算回路
US4490805A (en) High speed multiply accumulate processor
JPH0690668B2 (ja) ファジイ演算装置
JP3165687B2 (ja) ディジタル信号処理装置
EP0610688B1 (en) Image processor
US5539684A (en) Method and apparatus for calculating floating point exponent values
JP3210557B2 (ja) 固定小数点除算装置および除算方法
US5650952A (en) Circuit arrangement for forming the sum of products
US4862405A (en) Apparatus and method for expediting subtraction procedures in a carry/save adder multiplication unit
JP2737933B2 (ja) 除算装置
JPH08123664A (ja) 絶対値計算方法および回路
JP3336986B2 (ja) 信号処理プロセッサ及びそれに用いる丸め機能付き積和演算器
JPH04364525A (ja) 並列演算装置
JPS6259828B2 (ja)
JPH10333883A (ja) 乗算方法および乗算回路
JP3122622B2 (ja) 除算装置
JP3127838B2 (ja) 信号処理方法および信号処理装置
JP3696307B2 (ja) 積和演算装置
JPH0298777A (ja) 並列積和演算回路及びベクトル行列積演算方法
JPH0414173A (ja) 固定小数点演算器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080302

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090302

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees