JP3165307U - 洗面ボール用排水管 - Google Patents

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健二 辻
健二 辻
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明 及川
明 及川
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Abstract

【課題】オーバーフロー水が排水管接続用筒状金具の螺子溝2aを伝わって染み出すような問題の解決化を図った新規の洗面ボール用排水管を提供する。【解決手段】洗面ボール1に取付けられている排水管接続用筒状金具2の垂下突出状態にある螺子溝2a部分に、当該突出状態にある部分を全面的に被うための固定金具兼用排水管Aを螺合させ、当該固定金具兼用排水管Aの螺合締着に基き生じる上端面部分の押圧力を介して、当該排水管接続用筒状金具2の洗面ボール1に対する固定化を図ると共に、当該固定金具兼用排水管Aの下端を所要の排水経路の接続用として用いるように構成した洗面ボール用排水管。【選択図】図1

Description

本考案は、洗面ボールに取付けるための排水管に関するものである。
洗面ボール内に過注水が成された際に、所要の高さ部分に開設したオーバーフロー用排水口から余剰水を逃がし、これにより、洗面ボールの上縁を乗り越えて外部に流出してしまう、と言うような不測の事態発生を未然に防止するように構成しているのが一般的である。
そして、洗面ボール内の水と、オーバーフロー水とは、共通の排水管を介しては排出されるものである。 そのために、洗面ボール内の上面中央部に開設する排水口から、当該洗面ボールの下面側に貫通するように挿入された排水管接続用筒状金具の所要箇所に、オーバーフロー水排出用窓状口を開設することによって、洗面ボール内の水とオーバーフロー水とが当該排水管接続用筒状金具内で一緒にさせる。 一緒になった水は所定の排水管を介して排出されるわけであるが、これは当該排水管接続用筒状金具の下端に形成されている螺子溝に対し、所要の排水管を、リング状ナット等を用いた螺子止めに基き連結するように構成したものが一般的である。(例えば、特許文献1参照。)
図7は上述したような従来の排水管連結形態の一例を表したものである。 同図において、1は洗面ボールであって、内面壁1aと外面壁1bの間にはオーバーフロー用空間Sが形成されている。 2は当該洗面ボール1の内面壁1aと外面壁1bを貫通させて取付けた排水管接続用筒状金具であって、その下半部には取付け用螺子溝2aが刻設されている。 当該排水管接続用筒状金具2の洗面ボール1に対する固定は、当該螺子溝2aに対してリング状ナット3を螺合させることに依って、洗面ボールの下面側において締着固定する。 そして、当該排水管接続用筒状金具2の下端に対する排水管4の連結は、当該排水管の上端に回転自在に遊嵌させた締め付け連結用ナット5(下面側開口部周縁に締着用縁取り縁5aが形成されているナット)を、上記螺子溝2aの下端に螺合締着させるように構成してある。
換言すると、従来、排水管接続用筒状金具2の洗面ボール1に対する固定化と、当該排水管接続用筒状金具2の下端に対する排水管4の連結は、当該排水管接続用筒状金具2の外周面に刻設されかつ外部に露出状態で存在する螺子溝2aに対して、所要のリング状のナット等を螺合締着させることによって行うものであった。
特開2010−127049号公報
上述したように、排水管接続用筒状金具2の洗面ボール1に対する固定と、当該排水管接続用筒状金具2の下端に対する排水管4の連結を、当該排水管接続用筒状金具2の外周面に刻設されている螺子溝2aを介して行うものであった場合、当該螺子溝2aがオーバーフロー用空間S内に入り込んでいるため、オーバーフロー水が当該螺子溝2aを伝わって漏れ出してしまい、図7に示すW部分において外部に対する不測の垂れ流し現象を生じてしまう、と言うような問題が必然伴うことを余儀なくされた。
すなわち、図7において、オーバーフロー用空間S内に流入するオーバーフロー水は、外面壁1bに貫通する排水管接続用筒状金具2の螺子溝2aを伝わって漏水的に下方に流れ出てしまうこととなる。 通常、このような漏水を防止するために、図示のように環状パッキング盤P1を介在させてリング状ナット3を締着することを通例とする。 然し乍、螺旋状の細い溝である螺子溝2aの深部まで、環状パッキング盤P1を完全に密着させることは殆ど不可能とされ、必然、図7に示すW部分においてオーバーフロー水が垂れ流されてしまうこととなった。
従来はこのような問題を解決するために、上記W部分に防水テープを巻いたり、防水用塗料を塗布したりすることを必須的作業要件とされた。 従って、このような後処理的な作業の必要性による煩雑性と、当該後処理の実行に基きデザイン上の美観を損ねてしまう等の弊害が伴うことを余儀なくされた。
本考案は上述したような従来の問題を全く解消し、オーバーフロー水の外部漏れ出しと言うような事態発生の皆無化を図った新規の「洗面ボール用排水管」を提供をするものである。
本考案は請求項1に記載のように、オーバーフロー用空間Sを有する洗面ボール1に対して、オーバーフロー水排出用窓状口2bを有しかつ下半部に螺子溝2aを刻設した排水管接続用筒状金具2を上方から貫通状態で取り付けて成る洗面ボールにおいて、排水管接続用筒状金具2の垂下突出状態にある螺子溝2a部分に、当該突出状態にある部分を全面的に被うための固定金具兼用排水管Aを螺合させ、当該固定金具兼用排水管Aの螺合締着に基き生じる上端面部分の押圧力を介して、当該排水管接続用筒状金具2の洗面ボール1に対する固定化を図ると共に、当該固定金具兼用排水管Aの下端を所要の排水経路の接続用として用いるように構成した洗面ボール用排水管に係る。
本考案は請求項2に記載のように、オーバーフロー用空間Sを有する洗面ボール1に対して、オーバーフロー水排出用窓状口2bを有しかつ下半部に螺子溝2aを刻設して成る排水管接続用筒状金具2を上方から貫通状態で取り付けるための排水管接続用筒状金具2を具えた洗面ボールにおいて、上端に押圧用フランジ10bを形成した固定用筒状部材10の下部に、上端に回転操作用突状盤部11aを形成した排水用管状部材11を同心的に固設するように構成した固定金具兼用排水管Aを、当該固定用筒状部材10の内周面に形成した螺子部10aを前記排水管接続用筒状金具2の螺子溝2aに螺合締着することによって、上記押圧用フランジ10bの押圧力に基き当該排水管接続用筒状金具2の洗面ボール1に対する固定化を図ると共に、当該螺子溝2a部分は固定金具兼用排水管A内に隠蔽状態で位置させ、更に、当該固定金具兼用排水管Aの下端を所要の排水経路の接続用として用いるように構成した洗面ボール用排水管に係る。
本考案は請求項3に記載のように、固定金具兼用排水管Aの上端に形成した押圧用フランジ10bと洗面ボール1の下面との間に、環状パッキング盤P1を介在させるように構成した請求項2に記載の洗面ボール用排水管を実施の態様とする。
本考案は請求項4に記載のように、押圧用フランジ10bの上面に、環状パッキング盤P1の下面外周縁を嵌入させるための凹状座部10cを形成することによって、当該環状パッキング盤P1の圧縮時における外周縁拡張を阻止するように構成した請求項3に記載の洗面ボール用排水管を実施の態様とする。
本考案は請求項5に記載のように、固定金具兼用排水管Aとして、固定用筒状部材10部分と排水用管状部材11部分とを一体に成形したものを用いて成る請求項2乃至請求項4の何れかに記載の洗面ボール用排水管を実施の態様とする。
本考案は請求項6に記載のように、固定用筒状部材10の内周面に形成した螺子部10aに対し、その縦方向全長に亙って所要本数の漏水案内用縦溝12を刻設するように構成した請求項2乃至請求項5の何れかに記載の洗面ボール用排水管を実施の態様とする。
本考案は請求項7に記載のように、固定用筒状部材10の内周面に形成した螺子部10aに対し、その縦方向全長に亙って刻設した複数本の漏水案内用縦溝12を、夫々等間隔となるように配設したことを特徴とする請求項6に記載の洗面ボール用排水管を実施の態様とする。
本考案は請求項1に記載のような構成の採用に基き、従来、オーバーフロー用空間Sを有する洗面ボール1に対して、オーバーフロー水排出用窓状口2bを有しかつ下半部に螺子溝2aを刻設した排水管接続用筒状金具2を上方から貫通状態で取り付けて成る洗面ボールの場合、「考案が解決しようとする課題」の項で述べたように、オーバーフロー水が、排水管接続用筒状金具2の螺子溝2aを伝わって外部に漏水してしまうことを防ぐことが出来なかったものを、排水管接続用筒状金具2の垂下突出状態にある螺子溝2a部分に、当該突出状態にある部分を全面的に被うための固定金具兼用排水管Aを螺合させるように構成したから、上記した螺子溝2aを伝わっての漏水は、全て固定金具兼用排水管A内に導かれ、通常の排水と一緒に流されることとなる。 従って、上記漏水のための後処理として行っていた防水テープを巻いたり防水用塗料を塗布したりする必要性がなくなるばかりでなく、当該後処理の実行に基きデザイン上の美観を損ねてしまう等の問題は全く解消されることとなる。
更に本考案は、固定金具兼用排水管Aの連結的接続のための螺合締着を成すことにより、これに基き生じる当該固定金具兼用排水管Aの上端面部分の押圧力を介して、当該排水管接続用筒状金具2の洗面ボール1に対する固定化を図るように構成したから、洗面ボール1に対する排水管接続用筒状金具2の固定化と、排水管の接続とが、一箇所の螺合締着操作に基き同時に達成されてしまうこととなる。 従って、その作業の合理化、迅速化に大きく貢献することとなる。
本考案は請求項2に記載のような構成、すなわち、オーバーフロー用空間Sを有する洗面ボール1に対して、オーバーフロー水排出用窓状口2bを有しかつ下半部に螺子溝2aを刻設した排水管接続用筒状金具2を上方から貫通状態で取り付けて成る洗面ボールにおいて、上端に押圧用フランジ10bを形成した固定用筒状部材10の下部に、上端に回転操作用突状盤部11aを形成した排水用管状部材11を同心的に固設するように構成した固定金具兼用排水管Aを、当該固定用筒状部材10の内周面に形成した螺子部10aを前記排水管接続用筒状金具2の螺子溝2aに螺合締着することによって、上記押圧用フランジ10bの押圧力に基き当該排水管接続用筒状金具2の洗面ボール1に対する固定化を図ると共に、当該螺子溝2a部分は固定金具兼用排水管A内に隠蔽状態で位置させ、更に、当該固定金具兼用排水管Aの下端を所要の排水経路の接続用として用いるように構成したから、請求項1の場合と同様な作用効果を奏する。
更に、固定金具兼用排水管Aとして、固定用筒状部材10の下部に排水用管状部材11を同心的に固設するように構成したから、排水管接続用筒状金具2の螺子溝2aに対する螺合用たる螺子部10aの形成が、当該固定用筒状部材10部分だけの局部的形成で事足り、換言すると、固定金具兼用排水管Aの全長に亙って形成する必要性が無いため、その製造の簡便性が図られることとなる。 また、排水用管状部材11の上端に回転操作用突状盤部11aを形成してあるから、固定金具兼用排水管Aの取り付け操作が極めて簡便に達成される。
また、上記した固定金具兼用排水管Aであるが、これを、上端に押圧用フランジ10bを形成した固定用筒状部材10の下部に、上端に回転操作用突状盤部11aを形成した排水用管状部材11を同心的に固設するように構成したから、当該固定用筒状部材10と排水用管状部材11とを別個に成形したものを接合させると言うような工法の採用も可能化され、このような工法を採った場合、固定用筒状部材10は高硬度を具えた材料で製することによって、螺子部10aの強度を高めることが出来ると共に、排水用管状部材11は所要長さの設定、或いは必要に応じて湾曲化することが可能とするような加工性に優れた材料で製することが可能化される。 換言すると、固定用筒状部材10と排水用管状部材11とは夫々の目的に適応した材料の選択性が許容されることとなる。
本考案は請求項3に記載のような構成、すなわち、固定金具兼用排水管Aの上端に形成した押圧用フランジ10bと洗面ボール1の下面との間に、環状パッキング盤P1を介在させるように構成したから、当該洗面ボール1に対する押圧用フランジ10bの気密的接触性の良化が図られる。
本考案は請求項4に記載のような構成、すなわち、押圧用フランジ10bの上面に、環状パッキング盤P1の下面外周縁を嵌入させるための凹状座部10cを形成することによって、当該環状パッキング盤P1の圧縮時における外周縁拡張を阻止するように構成したから、圧縮時に当該環状パッキング盤P1が潰れて外側に逃げるような変形が生じて、その反発力(気密保持力)が低下してしまうような事態発生を良く解消することとなる。
本考案は請求項5に記載のような構成、すなわち、固定金具兼用排水管Aとして、固定用筒状部材10部分と排水用管状部材11部分とを一体に成形したものを用いるように構成することによって、当該固定金具兼用排水管Aの製造が極めて簡便に達成されることとなる。 なお、このように構成した場合、既述した請求項2の構成に基く当該部分に関する作用効果を奏することは出来ないが、請求項5に記載の構成は、洗面ボールの設計規模、設定強度、並びに製作コスト等を勘案して適宜に採用するための構成に属するものである。
本考案は請求項6に記載のような構成、すなわち、固定用筒状部材10の内周面に形成した螺子部10aに対し、その縦方向全長に亙って所要本数の漏水案内用縦溝12を刻設するように構成したから、既述したように排水管接続用筒状金具2の螺子溝2aを伝わる漏水は、当該漏水案内用縦溝12に達した時点で、極めて狭い間隙にして緩傾斜である螺合の間隙より、垂直にして広い間隙である当該縦溝12部分に自然に流れ込むことは必定である。 そしてこれは螺子溝2aの上部位置で生じる現象に属するため、螺子溝2a及び螺子部10aに対する漏水による錆び発生等の悪影響が最小化されることとなる。
本考案は請求項7に記載のような構成、すなわち、固定用筒状部材10の内周面に形成した螺子部10aに対し、その縦方向全長に亙って刻設した複数本の漏水案内用縦溝12を、夫々等間隔となるように配設することにより、前項で述べた縦溝12による漏水の流れに対する均一的な分散が図られることとなる。
図1において、1は洗面ボールであって、内面壁1aと外面壁1bの間にはオーバーフロー用空間Sが形成されている。
2は当該洗面ボール1の内面壁1aと外面壁1bを貫通させて取付けた排水管接続用筒状金具であって、その下半部には取付け用螺子溝2aが刻設されている。 そして、当該排水管接続用筒状金具2の上半部の胴部両側面にはオーバーフロー水排出用窓状口2bが開設してある。
当該排水管接続用筒状金具2の洗面ボール1に対する取付け固定のための構成であるが、これは下記のような形態を有するものである。
すなわち、当該排水管接続用筒状金具2を、その上端に連設する排水口形成用口金2cを、パッキングリングP2を介して内面壁1aに開設の排水口から嵌入する。 そして、外面壁1bの下面から突出する部分の螺子溝2aに対して、本考案の要旨部品たる固定金具兼用排水管Aを、当該螺子溝2aの突出状態にある部分全体を覆うようにして螺着させる。
そして、当該固定金具兼用排水管Aの上部と洗面ボール1の外面壁1bとの間には、所要外径を有する環状パッキング盤P1を介在させておく。 なお、当該環状パッキング盤P1は図7に示す従来技術に於いて用いられている環状パッキング盤P1と同一なものである。
上記した固定金具兼用排水管Aであるが、これは図1乃至図3に示すように、上記排水管接続用筒状金具2の固定のための固定用筒状部材10と、当該排水管接続用筒状金具2から流下する排水を案内するための排水用管状部材11とから成るものである。
そして、上記した固定用筒状部材10の内周面には、排水管接続用筒状金具2の螺子溝2aと噛合う螺子部10aを刻設すると共に、その上端には押圧用フランジ10bが形成してある。
また、上記押圧用フランジ10bには、前記した環状パッキング盤P1における円形下面の外周縁を嵌入させて抑止状態に保つために(緊締時に潰されてもその外周縁が大径化することを阻止するために)、当該パッキングP1の下部をスッポリとはめ込むための凹状座部10cが形成されている。
また、上記固定用筒状部材10の下部に同心的に固設するように設けた排水用管状部材12の上端部分には、当該排水管A自体を螺合緊締するために、スパナ等所要の工具を介して回転させるのに適した外周形状を具えた回転操作用突状盤部11aが形成してある。
本考案の技術的特徴とするところは、上記のような構成を具えた固定金具兼用排水管Aを用いて、洗面ボール1を貫通するようにして取付けられている排水管接続用筒状金具2の螺子溝2aに対して、当該螺子溝2a部分全体を隠蔽するように被せた状態で螺合締着することによって、第1に、螺子溝2aを伝わって漏れるオーバーフロー水の外部流出を防ぐことが出来、第2に、固定金具兼用排水管Aの洗面ボール1に対する固定目的が達成され、第3に、排水管として機能させる部分の連結目的が、前記固定金具兼用排水管Aの固定目的と同時に達成される、と言うように構成した点にある。
ところで、排水管接続用筒状金具2の螺子溝2aに対して、固定金具兼用排水管Aにおける固定用筒状部材10を、その螺子部10aを介して螺合締着することにより、洗面ボール1に対する当該排水管接続用筒状金具2の固定が、固定用筒状部材10とその上面に介在させた環状パッキング盤P1を介して成されることとなる。
この時、環状パッキング盤P1の下面寄り外周縁は、凹状座部10cに嵌め込まれているために、当該締着に基く圧縮力が働いても、底部が拡張して扁平化するような変形が阻止され、その変形発生は上下方向に限定されることになり、その反発力に基づき強力なる封止作用が奏されることとなる。 然し乍、このような作用が環状パッキング盤P1に働いても、オーバーフロー水がその螺子溝2aを伝わって下方に漏洩してしまうというような従来の問題点の解消は、パッキング自体が螺子溝2aの深部まで入り込むことは困難であり、従って、当該問題点を解決するにはパッキング自体の構成では不可能とされる。
そこで本考案は、上記した締着目的を達成するための固定用筒状部材10の下部には、排水用管状部材11が連設されており、当該排水用管状部材11は排水管接続用筒状金具2の螺子溝2a部分全体を覆うように被せるようにしており、すなわち、当該螺子溝2a部分は固定金具兼用排水管A内に完全に収容されてしまうように構成してあるため、上述したように、螺子溝2aを伝わって下方に漏洩してくるオーバーフロー水は、全て当該排水用管状部材11内に滴下し、外部に漏れ出すようなことなく、通常の排水と一緒に排水用管状部材11を流れることとなる。
なお、当該排水用管状部材11の下端には、別途用意した排水案内用とする繋ぎパイプまたは繋ぎホースを連結する事により、排水を所要箇所に導くことは、従来の排水配管形態と同様である。 そして、当該排水用管状部材11の長さは必要に応じて適宜寸法に設定され、また、場合によっては所要の曲げ加工を施しておく場合もある。
ところで、図1乃至図3に示す実施例にあっては、当該固定金具兼用排水管Aは、固定用筒状部材10と排水用管状部材11とを別個に成形したものを溶着または接着に基き合体化するような構成、すなわち、二つの部材を合体させて形成するように示してある。 然し乍、図4に示すように、これら全体を一体成形するように構成しても良い。
すなわち、これを別成形する場合は、固定用筒状部材10側における螺子部10aの刻設作業の容易性追求と、強度的に優れた材料選択の可能化が図られ、一方、排水用管状部材11の管材として適した材料の選択性の許容化が図られることとなる。 これに対して、固定用筒状部材10と排水用管状部材11を一体成形する場合は、製造の迅速性の観点からコストダウンを図ることが可能化される。 本考案は上記何れの形態での実施も可能である。
図5は本考案の要旨部品とする固定金具兼用排水管Aの平面形状を表したものである。 そして、固定用筒状部材10の内周面に刻設された螺子部10aが螺子溝2aと噛合うるものである。 従って、前記した漏洩水は螺子溝2aを伝わって流れるわけであるが、その流動は螺旋的(緩傾斜)なものである螺子溝2aに沿ってなされる関係上、極めて遅い流れとなる。 そのため、当該螺子溝2aに噛合う螺子部10aは常に濡れた状態に成り易く、当該部分に錆びを生じたり、腐食したりするような心配が生じることとなる。
図6は上記のような問題を解決するようにした場合の実施例を表したものである。
これは、同図に示すように、固定用筒状部材10の内周面に形成されている螺子部10aの刻設部に漏水案内用縦溝12を所要本数、その全長に亙って形成するように構成したものである。 当該縦溝12の存在により、オーバーフロー水の漏洩的流出は、螺子の噛合いに基く狭くかつ緩傾斜である間隙より、比較的広くかつ垂直間隙である当該縦溝12部分に流れ出し易くなる。 従って、互いに噛合う螺子溝2aと螺子部10aの噛合い間隙を流れる漏水の著しい減少化が図られ、当該部分の錆び発生及び腐食発生等の問題が緩和されることとなる。 本考案はこのような形態で実施する場合も有る。
なお、図6に示す実施例にあっては、当該縦溝12は等間隔に四箇所設けるように構成してあるが、その形成箇所はこれ以外適宜の数であって可とする。 然し乍、漏洩水の逃がし作用の均等化を図るためには、これを等間隔に形成することが好ましい。
本考案に係る洗面ボール用排水管部分全体を表した一部切欠正面図である 本考案の要旨部品たる固定金具兼用排水管Aの正面図である。 本考案の要旨部品たる固定金具兼用排水管Aの縦断正面図である。 本考案の要旨部品たる固定金具兼用排水管A他の実施例を表した縦断正面図である。 本考案の要旨部品たる固定金具兼用排水管Aの平面図である。 本考案の要旨部品たる固定金具兼用排水管Aの他の実施例を表した平面図である。 従来の洗面ボール用排水管部分全体を表した一部切欠正面図である。
1 洗面ボール
1a 内面壁
1b 外面壁
S オーバーフロー用空間
2 排水管接続用筒状金具
2a 取付け用螺子溝
2b オーバーフロー水排出用窓状口
2c 排水口形成用口金
P1環状パッキング盤
P2 パッキングリング
3 リング状ナット
4 排水管
5 連結用ナット
5a 締着用縁取り縁
W 滲み出し生じる部分
A 固定金具兼用排水管
10 固定用筒状部材
10a螺子部
10b押圧用フランジ
10c凹状座部
11 排水用管状部材
11a回転操作用突状盤部
12 漏水案内用縦溝

Claims (7)

  1. オーバーフロー用空間(S)を有する洗面ボール(1)に対して、オーバーフロー水排出用窓状口(2b)を有しかつ下半部に螺子溝(2a)を刻設した排水管接続用筒状金具(2)を上方から貫通状態で取り付けて成る洗面ボールにおいて、
    排水管接続用筒状金具(2)の垂下突出状態にある螺子溝(2a)部分に、当該突出状態にある部分を全面的に被うための固定金具兼用排水管(A)を螺合させ、当該固定金具兼用排水管(A)の螺合締着に基き生じる上端面部分の押圧力を介して、当該排水管接続用筒状金具(2)の洗面ボール(1)に対する固定化を図ると共に、当該固定金具兼用排水管(A)の下端を所要の排水経路の接続用として用いるように構成した洗面ボール用排水管。
  2. オーバーフロー用空間(S)を有する洗面ボール(1)に対して、オーバーフロー水排出用窓状口(2b)を有しかつ下半部に螺子溝(2a)を刻設した排水管接続用筒状金具(2)を上方から貫通状態で取り付けて成る洗面ボールにおいて、
    上端に押圧用フランジ(10b)を形成した固定用筒状部材(10)の下部に、上端に回転操作用突状盤部(11a)を形成した排水用管状部材(11)を同心的に固設するように構成した固定金具兼用排水管(A)を、当該固定用筒状部材(10)の内周面に形成した螺子部(10a)を前記排水管接続用筒状金具(2)の螺子溝(2a)に螺合締着することによって、上記押圧用フランジ(10b)の押圧力に基き当該排水管接続用筒状金具(2)の洗面ボール(1)に対する固定化を図ると共に、当該螺子溝(2a)部分は固定金具兼用排水管(A)内に隠蔽状態で位置させ、更に、当該固定金具兼用排水管(A)の下端を所要の排水経路の接続用として用いるように構成した洗面ボール用排水管。
  3. 固定金具兼用排水管(A)の上端に形成した押圧用フランジ(10b)と洗面ボール(1)の下面との間に、環状パッキング盤(P1)を介在させるように構成した請求項2に記載の洗面ボール用排水管。
  4. 押圧用フランジ(10b)の上面に、環状パッキング盤(P1)の下面外周縁を嵌入させるための凹状座部(10c)を形成することによって、当該環状パッキング盤(P1)の圧縮時における外周縁拡張を阻止するように構成した請求項3に記載の洗面ボール用排水管。
  5. 固定金具兼用排水管(A)として、固定用筒状部材(10)部分と排水用管状部材(11)部分とを一体に成形したものを用いて成る請求項2乃至請求項4の何れかに記載の洗面ボール用排水管。
  6. 固定用筒状部材(10)の内周面に形成した螺子部(10a)に対し、その縦方向全長に亙って所要本数の漏水案内用縦溝(12)を刻設するように構成した請求項2乃至請求項5の何れかに記載の洗面ボール用排水管。
  7. 固定用筒状部材(10)の内周面に形成した螺子部(10a)に対し、その縦方向全長に亙って刻設した複数本の漏水案内用縦溝(12)を、夫々等間隔となるように配設したことを特徴とする請求項6に記載の洗面ボール用排水管。
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JP7317424B1 (ja) 2023-05-02 2023-07-31 株式会社インクコーポレーション 洗面ボウルの取付構造、取付キットおよび取付方法

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