JP3165145B2 - 眼科用レーザ装置 - Google Patents

眼科用レーザ装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、眼科用レーザ装置に係わり、特に半導体レ
ーザ装置に好適な装置に関する。
[従来の技術] 従来の眼科用レーザ装置では、スリットランプ等の顕
微鏡の左右の観察系の間に全反射ミラーを配置し、治療
用のレーザ光(必要ならばエーミング光も)を患者眼に
導光していた。
しかしながら、半導体レーザのようにファイバの出射
後のNAが大きい光束の場合には、ダイクロイックミラー
は観察系の光路を横断し、術者はダイクロイックミラー
を通して患者眼を観察しなければならない。
[発明が解決しようとする課題] この場合、顕微鏡の観察光路上に一般に45度の平行平
面板が入ることになるので、透過に対しては非点収差を
生じることにより、観察系の像が悪化するという問題が
あった。
この問題の解決には、ダイクロイックミラーの厚さを
薄くしていけばよいが、ミラーの厚さが薄くなるほどミ
ラーの平面度を出すことが難しくなり、製造コストが高
くなってしまう。
ミラーで発生した非点収差を補正するには、顕微鏡対
物レンズの前面にシリンドリカルレンズでできた補正レ
ンズを装着することも考えられるが、余分に光学素子を
付けなければならないという欠点がある。
また、対物レンズの一面をシリンドリカル面に修正す
ることも考えられるが、逆に光凝固系をスリットランプ
から外したときに非点収差が生じてしまい、使い辛くな
るという問題がある。
本発明の目的は、観察顕微鏡前面に挿入したダイクロ
イックミラーによる非点収差を簡便に補正できる装置を
提供することにある。
[課題を解決する手段] 上記目的を達成するために、本発明の眼科用レーザ装
置は、 (1) 患者眼の眼内を観察する観察光学系と、治療用
レーザ光を患者眼に導き照射する照射光学系を有する眼
科用レーザ装置において、前記観察光学系と前記照射光
学系をほぼ同軸にするダイクロイックミラーを備えると
ともに、該ダイクロイックミラーの一面を非点収差を補
正するシリンドリカル面としたことを特徴とする。
(2) (1)の眼科用レーザ装置において、前記ダイ
クロイックミラーの観察者眼に対向する面をシリンドリ
カル面としたことを特徴とする。
(3) (1)の眼科用レーザ装置において、前記治療
用レーザ光は半導体レーザであることを特徴とする。
(4) (1)の眼科用レーザ装置において、前記ダイ
クロイックミラーを3つの領域に区分するとともに、中
央部は半導体レーザ光とエイミング光を反射し、左右の
周辺部は半導体レーザを反射し、可視光を透過する特性
を有するコーティングを施したことを特徴とする。
[作 用] 上記ダイクロイックミラーで発生した非点収差を補正
するために、ダイクロイックミラーの観察側に対向する
面をシリンドリカル面に構成することにより、発生する
非点収差をダイクロイックミラーそれ自身で補正するこ
とができる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は実施例の装置を横から見た光学系の配置図
で、第2図はこれを上から見た図である。
1はレーザ光源(図示せず)より半導体レーザ及びエ
ーミング用He−Neレーザ光を導くための光ファイバであ
る。He−Neレーザ光は、光ファイバ1から出射するとき
の拡がり角を半導体レーザと一致させるために、光ファ
イバ1に偏心させて入射している。
2、3は可動レンズで、カム(図示せず)等で両者を
連動させてこれを動かすことにより、眼底でのレーザ光
のスポットサイズを変化させる、ズームレンズ系を構成
している。
4は対物レンズである。
5はダイクロイックミラーであり、その構成を第3図
に示す。
表面にはダイクロイックコートがされており、本実施
例でのコートは次の通りである。ダイクロイックミラー
5を左右の観察系の光路aを含む部分A,Cと中央部Bに
区分けし、波長800nm前後の半導体レーザ光は全面(A,
B,C)でほぼ100%反射する。エーミング用He−Neレーザ
光の632.8nmの光はB領域でのみ90%程反射する。A,C領
域は可視域で透過し、第4図に示す分光透過特性を有し
ている。このようにA,C領域とB領域と分光透過特性を
変えているのは、患者眼の眼底から反射するエーミング
用のHe−Neレーザ光の光量を稼ぎ、術者が確実に視認す
ることができるようにするためである。
なお、眼底でのスポットサイズを大きくすると、ダイ
クロイックミラー5近傍では光束は絞られて小さくな
り、中央部Bだけに入射するので、眼底でのHe−Neレー
ザ光の光量は大きくなる。逆に、眼底でのスポットサイ
ズを小さくすると、ダイクロイックミラー5近傍では光
束は拡がるが、眼底での輝度は高くなるので、術者はエ
ーミング光を確実に視認することができる。
ダイクロイックミラー5の裏面、即ち観察者側に対向
する面はシリンドリカル面になっており、その曲率はダ
イクロイックミラーを45度傾斜させたときに生じる非点
収差を補正するような値に設定されている。なお、45度
という傾斜角度は通常の場合を想定しているだけであっ
て、レーザ光の入射方向により変えることができ、それ
に応じた補正を行えば良い。
6はコンタクトレンズ、7は患者眼である。8は観察
するために用いる顕微鏡であり、術者保護フィルタが取
り付けるられるが、これらは一般に市販され容易に入手
できるので、その詳細は省略する。
次に照明光学系について説明する。
11は照明用ランプ、12はコンデンサレンズ、13は可変
絞りである。14はスリット投影レンズ、15は補正用半円
レンズである。16、17は分離ミラーである。照明は分離
ミラーで上下に分離し眼底に入れられる。半導体レーザ
光とHe−Neレーザ光は分離ミラーの間を通して眼底に照
射されるようになっている。
以上の光学系の構成の実施例において、以下にその動
作を説明する。
患者をスリットランプの顎台にのせ、患者眼を固定
し、患者眼にコンタクトレンズを装着する。照明用ラン
プ11を点灯して眼底を顕微鏡8で観察する。スリットラ
ンプを前後に動かし、眼底にピントが合うように調整す
る。エーミング用He−Neレーザを点灯し、眼底でのスポ
ット位置を確認する。次にダイクロイックミラー5に連
結したマニピュレータ(図示せず)を操作し、眼底の治
療したい部位にエーミングスポットを合わせる。また、
レーザ本体側(図示せず)で照射パワーおよび照射時間
の設定を行うと共に、レーザ照射系のズームレンズ2、
3に連動したノブを回すことによりスポットサイズを設
定する。
以上の準備が終了したら、半導体レーザ照射のスイッ
チ(図示せず)を押し、レーザを眼底に照射して治療を
行う。
なお、以上の説明では特定の波長のレーザを前提とし
て説明したが、これは単に1実施例として示したものに
過ぎず、発明の範囲を限定する意味は全くない。
[効果] 本発明によれば、レーザを効率良く眼底に照射できる
と同時に、スリットランプ等で眼底を観察する際、ダイ
クロイックミラーの観察系への挿入にもかかわらず良好
な眼底観察をすることができるので、簡便にスリットラ
ンプ等に半導体レーザ光凝固装置をユニットとして装着
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の装置を横から見た光学系の配置図で、
第2図はこれを上から見た図である。第3図はダイクロ
イックミラー5の構成を示す説明図である。第4図はダ
イクロイックミラー5のA、C領域での分光透過特性を
示す図である。 1……光ファイバ 2、3……可動レンズ 4……対物レンズ 5……ダイクロイックミラー 6……コンタクトレンズ 7……患者眼 8……顕微鏡

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】患者眼の眼内を観察する観察光学系と、治
    療用レーザ光を患者眼に導き照射する照射光学系を有す
    る眼科用レーザ装置において、 前記観察光学系と前記照射光学系をほぼ同軸にするダイ
    クロイックミラーを備えるとともに、該ダイクロイック
    ミラーの一面を非点収差を補正するシリンドリカル面と
    したことを特徴とする眼科用レーザ装置。
  2. 【請求項2】請求項1の眼科用レーザ装置において、前
    記ダイクロイックミラーの観察者眼に対向する面をシリ
    ンドリカル面としたことを特徴とする眼科用レーザ装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1の眼科用レーザ装置において、前
    記治療用レーザ光は半導体レーザであることを特徴とす
    る眼科用レーザ装置。
  4. 【請求項4】請求項1の眼科用レーザ装置において、前
    記ダイクロイックミラーを3つの領域に区分するととも
    に、中央部は半導体レーザ光とエイミング光を反射し、
    左右の周辺部は半導体レーザを反射し、可視光を透過す
    る特性を有するコーティングを施したことを特徴とする
    眼科用レーザ装置。
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