JP3164944U - 失禁用下着 - Google Patents
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Abstract
【課題】失禁症に対応して、外観から失禁用下着の着用状態が分からないようにした失禁用下着を提供する。【解決手段】ショーツやパンティ、パンツの下着本体2のクロッチ部5に失禁用の防水シート11をクロッチ部5そってその縫合部に縫合することなく、クロッチ部5から遊離させてクロッチ部5から防水シート11の前部または/および後部の端部を所要量上部へ突き出して下着本体2に取り付けているもので、防水シート11の周縁に縫合の縫合用テープ13等の前後の両側端部を側方にそれぞれ突き出して、この突出片17、18を介してクロッチ部5の側端部に縫着して4点支持等で取り付けている。【選択図】図1
Description
本考案は、衣料分野におけるショーツやパンティ、パンツ等の失禁用下着に関するものである。
近年、高齢者が増加し、泌尿器の生理的退行によって失禁症が増え、また若年者にも失禁症が増えている。そこで、一般に失禁症者用におむつが考えられているが、重失禁症者には着用されても、軽失禁症者等にはこのようなおむつを着用することは、直ちに外観からその着用状態が分かるので着用を好まなく、通常者が着用する下着を着用している。
このような下着は、特殊な処理を施したものでないため、特開2002−345891号公報、特開2005−240252号公報、特開2010−18921号公報のように防水性の吸水体を下着に取り付けた失禁用下着が提供され、販売されている。
しかし、これらの失禁用下着では、股間部のクロッチ部に重ね合せるようにして防水性の吸水シートを縫合して取り付けており、通常者が着用する下着のものでは十分に失禁尿を吸収できないことがあった。
そのため、クロッチ部を大きくした、まるでおむつのように幅広く、丈も長くして防水性の吸水シートの面積を広くしているが、着用すると失禁用下着であることが分かり、着用率がよくなく、体裁のよいものを開発することが課題であった。
本考案は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、請求項1のように、ショーツやパンティ、パンツの下着本体のクロッチ部に失禁用の防水シートをクロッチ部の縫合部に縫合することなく、防水シートの前部または/および後部の端部をクロッチ部から遊離させて所要量突き出して下着本体に取り付けたことを特徴とする失禁用下着を提供するにある。
また、請求項2のように、防水シートの周縁の縫合の縫合用テープの前後の両側端部を側方にそれぞれ突き出して、この側方にそれぞれ突き出した突出片を介して防水シートをクロッチ部の側端部に縫着して取り付けたことを特徴とする失禁用下着を提供するにある。
また、請求項3のように、防水シートの前部および後部をクロッチ部の前部および後部から前部側および後部側へそれぞれ突き出したことを特徴とする失禁用下着を提供するにある。
さらに、請求項4のように、防水シートの左右の両側縁部を下着本体にそって縫着せずに遊離状態としたことを特徴とする失禁用下着を提供するにある。
さらに、請求項5のように、防水シートをクロッチ部の前部および後部を長くした分銅状の形状とし、その前部および後部の扇形部片の両側端縁部の縫合用テープの前後の両側端部を少し側方にそれぞれ突き出して、この側方にそれぞれ突き出した突出片をクロッチ部の両側部の前部および後部に縫着して防水シートを4点で取り付けたことを特徴とする失禁用下着を提供するにある。
本考案の失禁用下着は、請求項1のように、ショーツやパンティ、パンツの下着本体のクロッチ部に失禁用の防水シートをクロッチ部にそってその縫合部に縫合することなく、クロッチ部から遊離させてクロッチ部から防水シートの前部または/および後部の端部を所要量上部へ突き出して下着本体に取り付けたことによって、失禁用の防水シートを大きくできて失禁尿の吸収量を増加できるにもかかわらず、失禁用下着をおむつのように大きくすることなく、通常の下着と同様の外観として、失禁用下着の着用を外観から分からないようにできて、着用率の向上をはかることができる。
また、請求項2のように、防水シートの周縁に縫合の縫合用テープの前後の両側端部を側方にそれぞれ突き出して、この側方にそれぞれ突き出した突出片を介して防水シートをクロッチ部の側端部に縫合して取り付けたことによって、防水シートを失禁用下着に遊離状態に取り付けられ、上記のように着用率の向上をはかることができる。
さらに、請求項3のように、防水シートの前部および後部をクロッチ部の前部および後部から前部側および後部側へ1〜5cmそれぞれ突き出したことによって、防水シートの前部および後部の端部をクロッチ部より突き出して面積率を10〜30%も大きくできて、上記のように着用率の向上をはかることができる。
またさらに、請求項4のように、防水シートの左右の両側縁部を下着本体にそって縫着せずに遊離状態としたことによって、通常の下着と同様の外観として、失禁用下着の着用を外観から分からないようにできて、着用率の向上をはかることができ、必要により従来のように吸収用シートを装着するようにできる。
さらにまた、請求項5のように、防水シートをクロッチ部の前部および後部を長くした分銅状の形状とし、その前部および後部の扇形部片の両側端縁部の縫合用テープの前後の両側端部を少し側方にそれぞれ突き出して、この側方にそれぞれ突き出した突出片をクロッチ部の両側部の前部および後部に縫着して防水シートを4点で取り付けたことによって、防水シートの前部および後部の端部をクロッチ部よりも大きくできて、上記のように着用率の向上をはかることができる。
本考案の失禁用下着は、ショーツやパンティ、パンツの下着本体のクロッチ部に失禁用の防水シートをクロッチ部にそってその縫合部に縫合することなく、クロッチ部から遊離させてクロッチ部から防水シートの前部または/および後部の端部を所要量上部へ突き出して下着本体に取り付けたことを特徴としている。
失禁用下着1は、ショーツやパンティ、パンツ等の下着であって、図1、図2のように下着本体2を前身頃3と後身頃4の下端部にクロッチ部5を介して縫合して接続しているとともに、前身頃3と後身頃4の両側端部を縫合して筒状とし、上縁端部に帯状の伸縮部材6を縫着し、前身頃3と後身頃4の下端部にクロッチ部5を介して縫合した両側の脚部挿入開口7、8の周縁に縁材9、10を装着して形成している。
前身頃3、後身頃4、クロッチ部5は、横方向に伸縮性のある綿等の天然繊維や合成繊維の生地や、縦横2方向に伸縮性のある綿等の天然繊維や合成繊維の生地を使用して形成できる。前身頃3、後身頃4は、2分割に限らず、適宜に分割して成形できる。
このように形成したクロッチ部5の内面側には、図1〜図4のようにクロッチ部5に似た分銅状の形状の失禁用の防水シート11をクロッチ部5に遊離させて取り付けているもので、防水シート11の周縁の縫合の縫合用テープ12、13、14、15の前後の弧状の縫合用テープ12、13の両側端部を少し側方にそれぞれ突き出し、この側方にそれぞれ突き出した突出片16、17を介してクロッチ部5の両側端部にそれぞれ縫着して4点支持状態として取り付けている。
このように上記失禁用の防水シート11は、図3、図4のように前部および後部の扇形部18、19をクロッチ部5から遊離させて前部側および後部側へそれぞれ突き出し、また防水シート11の左右の両側縁部を下着本体2に縫着せずに遊離状態としている。
そのため、失禁用の防水シート11はクロッチ部5に重ね合せて縫合しないため、防水シート11を大きくできて失禁尿の吸収量を増加でき、失禁用下着をおむつのように大きくすることなく、通常の下着と同様の外観で、失禁用の防水シート11の着用を外観から分からず、着用率の向上をはかることができる。
防水シート11としては、たとえばクロッチ部5に対して前部側に1〜3cm、後部側に1〜5cm程突き出すことができ、従来のクロッチ部5に重ね合せのものに対して10〜30%の面積を増大することができる。なお、軽失禁症者、中失禁症者、重失禁症者等の失禁症者用に対応して適宜の大きさにでき、たとえば軽失禁症者には10〜15%、中失禁症者には15〜20%、重失禁症者には20〜30%の大きさにできる。クロッチ部5の前部側と後部側に突き出すことが好ましいが、必要により一方側とすることもできる。
このような失禁用の防水シート11は、たとえば非透水性の防水布20に吸水性の吸水層21、逆戻り不可の透過性のメッシュシート22等を重ね合わせて失禁尿を吸収可能にしている。また、必要により消臭、抗菌、ラミネート、速乾処理シート等を適宜に採用して積層して形成したものを使用することができるものである。
上記では、女性用のショーツやパンティの失禁用下着について説明したが、パンツ、パンティガードルや男性用のパンツ等についても、上記した本考案の趣旨にもとづいて適宜な実施態様を実施することができる。
図1以下は、本考案の失禁用下着1のショーツの一実施例を示すものである。ショーツの下着本体2は、図1、図2のように下着本体2を横方向に伸縮性のある綿の生地の前身頃3と後身頃4の下端部にクロッチ部5を介して縫合して接続するとともに、前身頃3と後身頃4の両側端部を縫合して筒状としている。6は帯状の伸縮部材、9、10は脚部挿入開口7、8の周縁の縁材である。
股間部に当接するクロッチ部5の内面側には、図1〜図4のように分銅状の形状の失禁用の防水シート11を周縁の縫合の縫合用テープ12、13、14、15の前後の弧状の縫合用テープ12、13の両側端部を5〜10mm程少し側方にそれぞれ突き出し、この側方にそれぞれ突き出した突出片16、17を介してクロッチ部5の両側端部に縫着し、4点支持でクロッチ部5に遊離状態として取り付けている。上記失禁用の防水シート11は、図3、図4のように前部および後部を扇形部片18、19としてクロッチ部5から遊離させ、前部側を1cm、後部側に3cm程突き出している。前部側は1〜2cm、後部側を3cm以上突き出すことが吸収量を多くできて好ましい。
失禁用の防水シート11は、非透水性の防水布20に吸水性の吸水層21、逆戻り不可の透過性のメッシュシート22を重ね合わせて失禁尿を吸収可能としていて、軽失禁症者に対応して前部および後部の扇形部片18、19を上記のような大きさにして前部側および後部側へそれぞれ突き出せる。
そのため、失禁用の防水シート11をクロッチ部5の大きさに限定されずに所要の大きさにできて失禁尿を十分に吸収するようにでき、失禁用下着をおむつのように大きくすることなく、通常の下着と同様の外観にでき、失禁用の防水シート11の着用を外観から分からないようにでき、着用率の向上をはかることができる。
なお、失禁用の防水シート11は、上記のようにロッチ部5に4点支持で縫着して図3、図4のように前部および後部、両側部をクロッチ部5から遊離させて縫着することが好ましいが、本考案の趣旨にもとづいて着用を外観から分からないように適宜な支持や縫着等の実施態様を実施することができる。
本考案は、高齢者から若年者等の失禁用のショーツやパンティ、パンツ等の下着に利用することができる。
1…失禁用下着 2…下着本体 5…クロッチ部 11…防水シート
12、13…縫合用テープ 16、17…突出片 18、19…扇形部片
12、13…縫合用テープ 16、17…突出片 18、19…扇形部片
Claims (5)
- ショーツやパンティ、パンツの下着本体のクロッチ部に失禁用の防水シートをクロッチ部にそってその縫合部に縫合することなく、クロッチ部から遊離させてクロッチ部から防水シートの前部または/および後部の端部を所要量上部へ突き出して下着本体に取り付けたことを特徴とする失禁用下着。
- 防水シートの周縁に縫合の縫合用テープの前後の両側端部を側方にそれぞれ突き出して、この側方にそれぞれ突き出した突出片を介して防水シートをクロッチ部の側端部に縫着して取り付けた請求項1に記載の失禁用下着。
- 防水シートの前部および後部をクロッチ部の前部および後部から前部側および後部側へ1〜5cmそれぞれ突き出した請求項1または2に記載の失禁用下着。
- 防水シートの左右の両側縁部を下着本体にそって縫着せずに遊離状態とした請求項1ないし3のいずれかに記載の失禁用下着。
- 防水シートをクロッチ部の前部および後部を長くした分銅状の形状とし、その前部および後部の扇形部片の両側端縁部の縫合用テープの前後の両側端部を少し側方にそれぞれ突き出して、この側方にそれぞれ突き出した突出片をクロッチ部の両側部の前部および後部に縫着して防水シートを4点で取り付けた請求項1ないし4のいずれかに記載の失禁用下着。
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JP2010006738U JP3164944U (ja) | 2010-10-12 | 2010-10-12 | 失禁用下着 |
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