JP3164854U - メディカルインソール - Google Patents

Abstract

【課題】膝や踵、足趾への負荷を軽減する調整パッドを底部の明記された所定の貼り付け位置に貼ることにより、足から膝への負荷を軽減するメディカルインソールを提供する。【解決手段】本メディカルインソール１０は薄く素材の柔軟性を活かした立体構造で、あらゆる靴にも適合する。また各人の症状に応じて調整パッド２０１ａ〜２０１ｅを底部１０１の明記された所定の位置に貼り付ける事により膝や踵、足趾への負荷を軽減することが可能となる。【選択図】図３

Description

本考案は、膝や踵、足趾への負荷を軽減する調整パッドを底部の所定の位置に貼り付ける事により、足から膝への負荷を軽減するメディカルインソールに関する。

人間は２本足で歩行するため足、骨盤、脊柱に大きな負担をかけて生活し、一般的に約８０％の人が足に何らかの障害を持っていると言われている。
足に体重がかかった時、その圧力は足の軟部組織に作用する。足圧の負荷が極限を越えたとき足底の皮膚の摩滅（タコ、ウオノメ）、足底筋膜炎、関節炎、捻挫などが生じる。足底には一般に３つのアーチ（内側の縦アーチ、外側の縦アーチと横アーチ）があり、これらのアーチは静止時や歩行時に体重を支え、足に掛かるショックを吸収し、膝や腰への衝撃を守るためのバネの役割をしている。
これらのアーチ構造が崩れたとき、足に大きな負担を掛ける。即ち足の内側の縦アーチが上がりすぎた足をハイアーチ、崩れて低下した足を偏平足と言う。
一般的には、これらのアーチの構造が崩れ何らかの症状が現れたとき、市販のアーチサポートインソールを購入したり、整形外科医師や専門の技師によってオーダーメイドインソールを製作してもらい、足の疲れや痛みを軽減している。

市販のアーチサポートインソールの場合、クッション性や抗菌性を重視して作られており、足の骨格を矯正して足のトラブルに対応した治療効果を高める役割を果たせるのは整形外科医師や専門の技師によるオーダーメイドインソールに限られていた。
そのため価格は高額にならざるを得ず、足に様々なトラブルを抱える多くの人々に普及するには至らなかった。

本考案は、素材の柔軟性を活かして足底の筋肉の働きを補足し、本来保有している骨格を立体的に支え、足の機能を最大限に生かす立体構造になっており、薄く柔軟性が有るため、あらゆる靴に適合しスポーツシューズからパンプスまで使用出来る。また各人の症状に応じて５種類の調整用パッドを底部の所定位置に貼り付けることにより、膝や踵、足趾への負荷を軽減する事が可能となる。

本考案は上記の課題を解決するものであり、足の骨格を正しく支え、最も大切な役割である足裏の３つのアーチを復元するため、足裏の３つのアーチの崩れにより身体に歪みを生じさせ、全身に様々なトラブルを発生させる原因を作る足の３つのアーチや踵をしっかりと保持し、インソール本来の素材のしなりにより、歩行時に足から伝わる地面の衝撃を和らげるクッション機能と、足裏から全身への血液の循環を促進するポンプ機能を果たす。

以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚下記の実施例は本考案の好適な実施例を示したに過ぎず、本考案の技術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。

図１、２は、本考案のメディカルインソールの立体図および底部（１０１）の図であり、さらに、それぞれの足の症状に応じて負荷を軽減する調整パッドの貼り付け位置（１０１ａ， １０１ｂ，１０１ｃ， １０１ｄ ）が示されている。図３は、メディカルインソール（１０）の底部（１０１）の貼り付け位置に貼り付ける調整パッド（２０１ａ，２０１ｂ，２０１ｃ，２０１ｄ，２０１ｅ）を表している。
なお本考案のメディカルインソールを形成する素材は柔軟性と弾力性に優れているナイロン素材を使用し、調整パッドは長期使用での耐圧、復元性に優れた高密度のポリウレタンからなる。

外反母趾の症状があり母趾の骨頭や第一中足骨の辺りにタコが出来たり、痛みを感じている症状の方に対しては、（１０１ｃ）の位置に（２０１ｃ）の調整パッドを貼ることで母趾側への負荷を軽減さす事が出来た。

内反小趾の症状があり小趾の骨頭や第５中足骨の辺りにタコが出来たり、痛みを感じている症状の方に対しては（１０１ｄ）の位置に（２０１ｄ）の調整パッドを貼ることで小趾側への負荷を軽減さす事が出来た。

膝がＯ脚気味で膝の内側に痛みを感じている症状の方に対しては（１０１ｂ）の位置に（２０１ｂ）のパッドを貼り付ける事により身体の重心位置を膝の中央に引き寄せる事で膝の内側への負荷を軽減さす事が出来た。

膝がＸ脚気味で膝の外側に痛みを感じている症状の方に対しては（１０１ａ）の位置に（２０１ａ）のパッドを貼り付ける事により身体の重心位置を膝の中央に引き寄せる事で膝の外側への負荷を軽減させる事が出来た。

踵骨棘が有り、歩くと踵が痛む方や長時間立ち仕事をしていて踵が痛む患者に対しては（１０３）の位置に（２０１ｅ）のパッドを貼り付ける事により踵への衝撃を吸収し、痛みを軽減さす事が出来た。

メディカルインソールの立体図 メディカルインソールの底部（調整パッドの貼り付け位置） メディカルインソールの底部（調整パッドの貼り付け位置および調整パッド）

１０ メディカルインソール
１０１ メディカルインソールの底部
１０２ メディカルインソールの表部
１０３ メディカルインソールのヒール基底部
１０１ａ，１０１ｂ，１０１ｃ，１０１ｄ 調整パッド貼り付け位置
２０１ａ，２０１ｂ，２０１ｃ，２０１ｄ，２０１ｅ 調整パッド

Claims (2)

1. 膝や踵、足趾への負荷を軽減する調整パッドの貼り付け位置を底部に明記したメディカルインソール。
2. 膝や踵、足趾などの症状に対応する調整パッドを所定の位置に貼り付け、足から膝への負荷を軽減するメディカルインソール。

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