JP3164710B2 - 小型カメラ装置 - Google Patents

小型カメラ装置

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JP3164710B2 JP22160493A JP22160493A JP3164710B2 JP 3164710 B2 JP3164710 B2 JP 3164710B2 JP 22160493 A JP22160493 A JP 22160493A JP 22160493 A JP22160493 A JP 22160493A JP 3164710 B2 JP3164710 B2 JP 3164710B2
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  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体撮像素子(CC
D)を用いた小型カメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超LSI技術の進歩により、固体
撮像素子にあっては画素の高密度化、低価格化が進み、
超小型の素子を作成することが可能となっている。図3
は、このような超小型の固体撮像素子を用いた従来の小
型カメラ装置の組み立て方法の一例を示している。固体
撮像素子(以下、CCDチップと言う)20の対向する
上面エッジにそれぞれ配列された電極群201a、20
1b(図3(A))には、それぞれフレキシブル配線基
板211a、211bの各エッジの電極が対向させられ
る(図3(B))。このとき溶融接続剤202、203
が電極間に位置する。そして対向電極同志を接着固定す
る場合には、圧接あるいはヒーターツール204を用い
た接着固定が行われる。次に、CCDチップ200の上
面には、接着剤220が塗布され(図3(C))、この
接着剤220を挟むように保護ガラス230が配置され
る(図3(D))。この構体が、カメラケース内に挿入
される場合には、図3(E)に示すようにフレキシブル
配線基板211a、211bは、CCDチップ200の
背面側へ変位される。図3(F)は、電極接続時に上面
から見た状態を示している。
【0003】この小型カメラ装置の問題点は、接着剤2
20を使用し、これが、CCDチップ200の撮像面に
付着することである。近年のCCDチップにおいては、
集光能率を上げるために、画素に対向して、透明レジス
トによりレンズ層を形成している。しかし接着剤220
を塗布するために、このレンズ層のレンズ効果が有効に
機能しなくなるという問題がある。
【0004】これに対して、撮像面にガラス取り付けの
ために接着剤220を使用しないカメラもある。図4は
そのカメラ装置の構造を示している。セラミックパッケ
ージ301は、CCDチップ302を嵌め込むための凹
部を有し、この凹部に配置されたCCDチップ302の
電極は、凹部の側壁に設けられた電極にボンディングワ
イヤ303により電気接続される。さらに凹部の側壁に
は、保護ガラス304を支持する段部も形成されてお
り、ここに保護ガラス304が取り付けられる。この様
にすると、保護ガラス304とCCDチップ302の撮
像面との間には接着剤は不要である。
【0005】しかしながらこのカメラ装置にも問題があ
る。それは、セラミックケース301を用いた構成であ
るために、カメラ径Φを小さくするのに限度があるとい
うことである。カメラ装置の小型化の要望は高まってい
る。例えば、ロボットの視覚センサーや医療等の分野で
用いるには、一層の小型化が望まれている。しかし図4
のカメラ装置の構造であると、小型化するのに不利であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の小型カメラ装置において、図3に示したタイプのもの
は、CCDチップ200の撮像面に付着するような接着
剤220を使用しているために、画素に対向して設けら
れているレンズ層のレンズ効果が十分に得られないとい
う問題がある。また図4に示したタイプのものである
と、セラミックケース301を用いた構成であるため
に、カメラ径Φを小さくするのに限度があり超小型化に
不利であるという問題がある。そこでこの発明は、撮像
面のレンズ層のレンズ効果を損なうことなく、超小型化
に有利な構造の小型カメラ装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、撮像面側の
エッジに素子側電極群を有した固体撮像素子と、前記素
子側電極群に一方側のエッジの基板側電極群を接続固定
しており、他方側は前記固体撮像素子の側面に沿うよう
に屈曲されて延在したフレキシブル配線基板と、前記フ
レキシブル配線基板の、前記固体撮像素子の背面に近接
した位置に開設された開設部と、素子固定部が前記固体
撮像素子の背面に接着剤により固定され、保持部は前記
開設部を通して前記固体撮像素子の側面に沿って屈曲さ
れて立上がる支持部材と、前記支持部材の前記保持部に
側面が接着固定され、前記固体撮像素子の撮像面に間隙
をおいて対向した保護透明体とからなることを特徴とす
るものである。
【0008】
【作用】上記の構成によると、支持部材の全体支持機能
とともに、撮像面のレンズ効果が損なわれることはな
く、かつ周囲径を小さく構成できる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1は、この発明の一実施例である。100
は、固体撮像素子である。この固体撮像素子100の撮
像面側のエッジには素子側電極群101a、101bが
設けられている。フレキシブル配線基板130a、13
0bは、それぞれ一方側のエッジに基板側電極群131
a、131bを有し、この基板側電極群131a、13
1bを、それぞれ素子側電極群101a、101b対向
させて接続固定している(図1(A))。図では両電極
群の位置が一致しているので、その部分を黒点で示して
いる。フレキシブル配線基板130a、130bは、固
体撮像素子100の側面に沿うように屈曲されて延在さ
れる(図1(B))。ここで、フレキシブル配線基板1
30a、130bの、固体撮像素子の背面に近接した位
置には、それぞれ開設部132a、132bが開設され
ている。開設部132a、132bは、例えば、図1
(A)に示すように、U字型のスリット133a、13
3bが形成され、そのスリットの内側の片134a、1
34bが基板の屈曲方向とは反対方向に屈曲されること
により形成されたものである(図1(C))。次に、固
体撮像素子100の背面には接着剤140が塗布され、
ここに、例えば金属製の支持部材150の素子固定部1
50aが固定される。この支持部材150は、保持部1
50b、105cを有し、この保持部150b、105
cは、素子固定部150aの左右から延在して、それぞ
れ開設部132a、132bを通り抜け、固体撮像素子
100の側面に沿って屈曲されて立上がっている。そし
て、保持部150b、105cは、その間に保護ガラス
160を支持固定している(図1(D))。なお保護ガ
ラス160の代わりに、人口水晶、プラスチック等の保
護透明体を用いてもよい。この保護ガラス160は、保
持部150b、150cに側面が接着固定され、固体撮
像素子100の撮像面に間隙をおいて対向している。図
1(E)は、保持部150c側から見た図である。
【0010】上記した小型カメラによると、支持部材1
50が全体を支持する機能を持つ。保護ガラス160
は、支持部材150の保持部150b、150cにより
保持されるために、固体撮像素子100の撮像面に接着
剤を介して取り付ける必要は無く、撮像面のレンズ層の
レンズ効果を損なうことはない。また、フレキシブル配
線基板130a、130bによる電気的接続構造である
ために、カメラ周囲の径を小さくできる。
【0011】この発明は、上記の実施例に限定されるも
のではない。上記の実施例では、フレキシブル配線基板
は、2つ使用されたが、いずれか片方でも良い。また、
支持部材150は、2つの保持部150b、150cを
対向させているが、片方でもよい。また保持部150
b、150cの2つに限らずさらに数が多く設けられて
も良い。また、片134a、134bの折り返し方向
は、上記の実施例では上方向に折り返されたが、固体撮
像素子100の背面側に折り込まれてもよい。
【0012】さらにまた、上記の実施例では、フレキシ
ブル配線基板130a、130bに設けられる開設部1
32a、132bは、閉じているが、フレキシブル配線
基板130a、130bの側部に設けた切り欠きであっ
てもよい。
【0013】図2にはこの発明の他の実施例を示してい
る。図2(A)は、支持部材150の保持部150cが
1つの場合であり、またフレキシブル配線基板130b
も1つであり、片134bが固体撮像素子100の背面
側に折り返された例である。また図2(B)は、フレキ
シブル配線基板130a、130bにおいて、固体撮像
素子100の4つのコーナ部に対応した位置に切り込み
部Aa、Ab、Ba、Bbを設けた例である。そして切
り込み部をつるための片を、固体撮像素子100の裏面
側に折り曲げた例である。一方170は、支持部材であ
り、この支持部材170には、固体撮像素子100の背
面に接着剤で固定される素子固定部170aと、この切
り込み部Aa、Ab、Ba、Bbを通過して立ち上がる
保持部170b、170c、170d、170eが形成
されている。この様に支持部材170を形成することに
より、保護ガラスの支持効果が向上する。
【0014】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
撮像面のレンズ層のレンズ効果を損なうことなく、超小
型化に有利な構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するために組み立て
工程及び組み立て状態を示す図。
【図2】この発明の他の実施例を示す図。
【図3】固体撮像素子を用いた従来の小型カメラの組み
立て工程を示す説明図。
【図4】従来の小型カメラの他の構成例を示す図。
【符号の説明】
100…固体撮像素子、130a、130b…フレキシ
ブル配線基板、132a、132b…開設部、140…
接着剤、150、170…支持部材、160…保護ガラ
ス。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像面側のエッジに素子側電極群を有した
    固体撮像素子と、 前記素子側電極群に一方側のエッジの基板側電極群を接
    続固定しており、他方側は前記固体撮像素子の側面に沿
    うように屈曲されて延在したフレキシブル配線基板と、 前記フレキシブル配線基板の、前記固体撮像素子の背面
    に近接した位置に開設された開設部と、素子固定部が前
    記固体撮像素子の背面に接着剤により固定され、保持部
    は前記開設部を通して前記固体撮像素子の側面に沿って
    屈曲されて立上がる支持部材と、 前記支持部材の前記保持部に側面が接着固定され、前記
    固体撮像素子の撮像面に間隙をおいて対向した保護透明
    体とからなることを特徴とする小型カメラ装置。
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