JP3164517B2 - 無段変速プーリ装置 - Google Patents

無段変速プーリ装置

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JP3164517B2
JP3164517B2 JP26491896A JP26491896A JP3164517B2 JP 3164517 B2 JP3164517 B2 JP 3164517B2 JP 26491896 A JP26491896 A JP 26491896A JP 26491896 A JP26491896 A JP 26491896A JP 3164517 B2 JP3164517 B2 JP 3164517B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極めて簡単な構造
にてバック走行時を低速回転のみとすることができる無
段変速プーリ装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、通常の前進走行時における動力
源の回転速度の変化により、カム機構が作動し、そのプ
ーリに巻掛けられているベルト駆動径を適宜,無段に可
変させて変速する無段変速プーリ装置が存在している。
また、この装置は、動力源のエンジン、電動モータなど
の一方向の回転力を受けて動力を伝達するものである。
このような簡易な無段変速プーリ装置が二輪車や簡易な
ゴルフカート,荷役車等の乗用車,運搬車等に使用され
ることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記無段変速プーリ装
置でバック(逆)走行させるのに、例えば、動力源であ
るエンジン、電動モータなどの回転を前進走行時と同一
方向とする場合、その回転に対して逆転させる歯車機構
を設け、逆転時に一定の回転トルクで回転させるような
装置を設ける必要がある。
【0004】また、前記動力源を直接に、正転から逆転
させる場合、前進走行時と異なってバック走行時には、
カム機構によってプーリ径を適宜に可変することができ
ず急激に加速するように変速し、バック走行時における
安定した走行ができず、危険な状態となったり、或いは
発進不能になってしまう等のおそれがある。この為、バ
ック走行時において一定の回転トルクで回転させるよう
に歯車機構を設けなければならない。いづれにしても、
バック走行を安定させる場合、無段変速プーリ装置との
間に歯車機構を設けなければならない為、装置が複雑か
つ大型化し、重量が増大し、コストが高くなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は、上記
課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、
固定ボス部の外周面にカムピンを設け,該固定ボス部の
軸方向端部に固定側プーリフェースを設けた固定プーリ
半体と、可動ボス部のカム溝と,該可動ボス部の軸方向
端部に可動側プーリフェースを設けてなる可動プーリ半
体と、可動側プーリフェースを固定側プーリフェース側
に押圧する弾発部材とからなり、前記カム溝はカムピン
が挿入され、可動ボス部の軸方向に傾斜する抵抗溝と,
可動ボス部の略軸周方向に伸びる係合溝とからなり,該
係合溝は抵抗溝の可動側プーリフェース側と反対側の端
部位置とし、バック走行時は前記カムピンが前記係合溝
に挿入し前記固定プーリ半体と可動プーリ半体が近接状
態を維持してなる無段変速プーリ装置としたことによ
り、この種の無段変速プーリ装置において、車両のバッ
ク走行を最低速度のみにするこができ、上記課題を解決
したものである。
【0006】
【作用】図9に示すように、無段変速プーリ装置におい
て、その駆動プーリ体Bと被駆動プーリ体Aに巻掛けら
れているベルト12の初期状態(停止時を含む)は、駆
動プーリ体Bのベルト駆動径Rbは小さく、被駆動プー
リ体Aのベルト被駆動径Raは大きくなっている〔図2
(A)参照〕。これは、駆動プーリ体Bの初動時の小さ
な力でも被駆動プーリ体Aに回転力を伝達しやすくする
ためである。
【0007】その駆動プーリ体Bは、モータ,エンジン
等の原動機にて回転駆動し、その回転数にともなって、
駆動プーリ体Bは、遠心力によって外周径方向に移動す
るウェイトをカム面に沿って移動させることにより、駆
動可動プーリ半体B2 を駆動固定プーリ半体B1 側に移
動させ、該駆動固定プーリ半体B1 と駆動可動プーリ半
体B2 とを近接させて、ベルト駆動径Rbを小径から大
径に可変させる構造である〔図2(B)参照〕。
【0008】その駆動側プーリ体Bのベルト駆動径Rb
の変化によって、被駆動側プーリ体Aは、可動プーリ半
体A2 を軸方向に移動させ、固定プーリ半体A1 との間
の距離を適宜に変化させて、被ベルト駆動径Raを変化
させ、この被ベルト駆動径Raの変化により、被駆動側
プーリ体Aの回転速度がコントロールされる。この被駆
動側プーリ体Aにおける可動プーリ半体A2 は、常時,
コイルスプリング等の弾発部材10の弾発力によって固
定プーリ半体A1 側に押し付けられるように付勢されて
いる〔図1(A)及び(B)参照〕。
【0009】図4(A)における、間隔L0 は、固定側
プーリーフェース3と可動側プーリーフェース7とが最
も近接した状態であり、被ベルト駆動径Raが最大とな
り、被駆動側プーリ体Aが停止時或いは略最低速度時の
状態であり、この間隔L0 の状態から被駆動側プーリ体
Aが始動する。図4(C)の間隔L1 は、固定側プーリ
ーフェース3と可動側プーリーフェース7とが最も離間
した状態であり、被ベルト駆動径Raが最小となり、被
駆動側プーリ体Aが最高速度にて回転している状態であ
る。
【0010】その可動プーリ半体A2 が移動する時は、
被ベルト駆動径Raを変化させる力が、可動プーリ半体
2 を弾発している弾発部材10の弾発力を上回って、
弾発部材10を押し縮める。そして、可動プーリ半体A
2 には、軸方向に移動する力が作用して、軸方向に移動
しようとするが、抵抗溝6bを軸方向に対して斜めにす
ることで、該抵抗溝6bと固定ボス部1側のカムピン2
との間に摺動抵抗が生じて、可動プーリ半体A2 を固定
プーリ半体A1 から離れるように移動させないで、適
宜,中間位置で略停止状態を保持させたり、又は軸方向
への移動をゆっくりとさせることができる〔図4(A)
乃至(C)参照〕。
【0011】この抵抗溝6bの形状を変えることで、可
動プーリ半体A2 の移動パターンを種々設定するカム機
構となる。その被駆動プーリ体Aが前進(正)方向の回
転時に抵抗溝6bがカムピン2に擦り当るように斜面を
形成しており、具体的には、可動プーリ半体A2 に、前
記抵抗溝6bを含めたカム溝6が形成されている。該カ
ム溝6に固定ボス部1に設けられたカムピン2に係合す
る構造である〔図3(A)及び(B)参照〕。
【0012】該カム溝6は、係合溝6aと抵抗溝6bと
からなるが、斜め方向の抵抗溝6bの作用は、可動プー
リ半体A2 が被ベルト駆動径Raの変化に伴って固定プ
ーリ半体A1 から離れる方向に移動する際、回転する固
定プーリ半体A1 の固定ボス部1に設けたカムピン2に
可動プーリ半体A2 の抵抗溝6bの斜面が擦り当り、カ
ムピン2が抵抗溝6bから抵抗を受け、これによって可
動ボス部5が前記固定ボス部1とともに回転するように
なっている〔図4(A)乃至(B)及び図5(A),
(B)参照、〕。その抵抗溝6bは可動ボス部5の軸方
向に対して角度θの傾斜を有している。そして、カムピ
ン2が抵抗溝6bに及ぼす抵抗力Fは、図5(B)に示
すよう、抵抗溝6bの傾斜方向と抵抗溝6bに直交する
方向の力の合力になる。
【0013】そして、車両がバック走行するときは、図
6(A),(B)に示すように、カムピン2が係合溝6
aに入り込み、カムピン2が係合溝6aの終端6a1
到達し、カムピン2が係合溝6aに係合することによっ
て、ロック状態となり、固定ボス部1の軸方向への移動
ができないようにしてる〔図6(C)参照〕。このこと
により、可動ボス部5が固定ボス部1に対して軸方向に
移動することができない構造となり、被駆動プーリ体A
の逆回転では、低速のみの回転とし、バック走行時にお
ける安全性及び発進安定性を確保できるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。その被駆動プーリ体Aは、固定プーリ半体A1
と可動プーリ半体A2 とで構成されている。その固定プ
ーリ半体A1の固定ボス部1の中間にカムピン2を設
け、その固定プーリ半体A1 の固定ボス部1の長手方向
に摺動自在に可動プーリ半体A2 を設けて、その可動プ
ーリ半体A2 の可動ボス部5にカム溝6を設け、固定プ
ーリ半体A1 のカムピン2を可動プーリ半体A2 のカム
溝6に係合して設けている。
【0015】具体的には、被駆動プーリ体Aは、図1
(A),(B)に示すように、固定プーリ半体A1 と可
動プーリ半体A2 とから構成される。その固定プーリ半
体A1は、図3(A)に示すように、固定ボス部1と固
定側プーリフェース3とが形成されている。その固定ボ
ス部1の外周側面の所定箇所には、カムピン2が突出形
成されている。該カムピン2は、円筒状に形成され、固
定ボス部1の所定箇所に圧入されている。その可動プー
リ半体A2 は、図3(B)に示すように、可動ボス部
5,カム溝6と可動側プーリフェース7とから構成され
る。
【0016】その駆動プーリ体Bは、駆動固定プーリ半
体B1 と駆動可動プーリ半体B2 とを遠心力作用によっ
て駆動可動プーリ半体B2 を作動させ、駆動固定プーリ
半体B1 と駆動可動プーリ半体B2 との間の距離を可変
させる。その駆動プーリ体Bからベルト12を介して動
力が伝達される被駆動プーリ体Aを設けている。
【0017】その固定プーリ半体A1 の固定ボス部1の
端部には、可動プーリ半体A2 を押圧する弾発部材10
が固着されている〔図1(A)及び(B)参照〕。その
可動プーリ半体A2 の背面側に弾発部材10を設けて、
可動プーリ半体A2 を固定プーリ半体A1 の方向へ常時
弾発している。弾発部材10の外周を包囲するようにし
てカバー部材11を設け、該カバー部材11を車輪に伝
達する軸部材に連結する。
【0018】被駆動プーリ体Aは、前進(正)方向の回
転時に、駆動プーリ体Bのベルト駆動径Rbの可変状態
に対応して、固定側プーリーフェース3と可動側プーリ
ーフェース7との間の距離が可変し、被駆動側プーリ体
Aの被ベルト駆動径Raを可変させることができる。
【0019】さらに、詳しくは、被駆動プーリ体Aは、
駆動時にベルト12の被ベルト駆動径Raが最大のとき
は、被駆動側プーリ体Aの回転速度が低速の状態である
〔図2(A)参照〕。そして、駆動プーリ体Bが回転速
度を徐々に上げてゆくと、これに応じて、被駆動プーリ
体A側では、図2(B)に示すように、ベルト12が固
定側プーリーフェース3と可動側プーリーフェース7と
の係合面に沿って、徐々に中心方向に向かいつつ、可動
プーリ半体A2 は固定プーリ半体A1 との距離を大きく
し、被ベルト駆動径Raは次第に小さくなり、被駆動プ
ーリ体Aの回転速度が高速側に可変して、走行状態に合
わせて無段階に変速する。これらは、前進方向の回転に
対する作動状態である。
【0020】図4(A)における、間隔L0 は、固定側
プーリーフェース3と可動側プーリーフェース7とが最
も近接した状態であり、被ベルト駆動径Raが最大とな
り、被駆動側プーリ体Aが停止時或いは略最低速度時の
状態である。この間隔L0 の状態から被駆動側プーリ体
Aは駆動プーリ体Bによって始動する。図4(C)の間
隔L1 は、固定側プーリーフェース3と可動側プーリー
フェース7とが最も離間した状態であり、被ベルト駆動
径Raが最小となり、被駆動側プーリ体Aが最高速度に
て回転している状態である。カムピン2とカム溝6との
役目は、上述した固定側プーリーフェース3と可動側プ
ーリーフェース7との近接、離間の動作に抵抗し、急激
な速度変化とならないようにする等の役目をなしてい
る。
【0021】カム溝6は、係合溝6aと抵抗溝6bとか
らなり、速度変速特性のバリエーションにより、種々の
形状のものが、設計上,選択される。例えば、抵抗溝6
bの形状としては、図1,図3(B)等に示すように、
可動ボス部5の軸心線に対して適宜,傾斜方向に長穴を
形したもので、直線形状或いは曲線形状等がある。
【0022】次に、バック方向の回転に対しては、前記
抵抗溝6bの前進方向に回転作動させる領域の低可変速
比領域、すなわち、被駆動プーリ体Aにおいて、被ベル
ト駆動径Raの大きい状態(固定プーリ半体A1 と可動
プーリ半体A2 との間の距離が小さく接近している状
態)であるとき、可動プーリ半体A2 が固定プーリ半体
1 の固定ボス部1の軸方向に沿って移動しないよう
に、カムピン2が可動ボス部5とロックする係合溝6a
が、前記抵抗溝6bに連続して設けられる〔図1,図3
(B)及び図5(B)等参照〕。
【0023】該係合溝6aは、可動ボス部5の軸周方向
に沿って形成されたものであり、カムピン2が係合溝6
aに入り込んだときには、図6(C)に示すように、カ
ムピン2が可動ボス部5の軸方向に移動しないようにし
ている。ここで、可動ボス部5の軸周方向は、図5
(B),図6(C)等において、(一点鎖線)j−jの
線方向にて示している。
【0024】その係合溝6aは、上述したように、可動
ボス部5の軸周方向に沿って形成されるものであるが、
さらに、係合溝6aのその終端6a1 側が可動側プーリ
フェース7側方向に傾斜して形成されたタイプが存在す
る〔図5(B)及び図7(A),(B)参照〕。或い
は、係合溝6aのその終端6a1 側が前記可動側プーリ
ーフェース7の形成側と反対方向、即ち可動ボス部5の
軸方向端部側に傾斜して形成されたタイプのものが存在
する〔図8(A)及び(B)参照〕。
【0025】その係合溝6aの傾斜方向は、図7(B)
及び図8(B)に、一点鎖線k−kにて示されている。
そして、係合溝6aの可動ボス部5の軸周方向(前記一
点鎖線にて示した線方向j−j)に対する傾斜角度α
は、僅かなものであることが好適である〔図7(B)及
び図8(B)参照〕。その係合溝6aが可動側プーリフ
ェース7側方向に傾斜した場合、カムピン2は、係合溝
6a内で、僅かに軸方向に移動し、カムピン2が終端6
1 に当接し、このとき、図7(A)に示すように、固
定側プーリーフェース3と可動側プーリーフェース7と
が僅かに離間して間隔L2 となり、バック走行におけ
る、安全性を維持する最小限の加速を得ることができ
る。
【0026】また、可動側プーリフェース7側と反対方
向に傾斜した場合、図8(A)に示すように、カムピン
2は、係合溝6a内で可動側プーリフェース7を固定側
プーリフェース3側に移動させるように働き、初期状態
の間隔L0 からさらに近接する間隔L3 に狭まり、固定
側プーリーフェース3と可動側プーリーフェース7との
間隔が最小状態に保持され、被駆動プーリ体Aにおいて
最も低速状態に維持されるのでバック走行の発進をより
一層,安定させることができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明は、固定ボス部1の外周
面にカムピン2を設け,該固定ボス部1の軸方向端部に
固定側プーリフェース3を設けた固定プーリ半体A
1 と、可動ボス部5のカム溝6と,該可動ボス部5の軸
方向端部に可動側プーリフェース7を設けてなる可動プ
ーリ半体A2 と、可動側プーリフェース7を固定側プー
リフェース3側に押圧する弾発部材とからなり、前記カ
ム溝6はカムピン2が挿入され、可動ボス部5の軸方向
に傾斜する抵抗溝6bと,可動ボス部5の略軸周方向に
伸びる係合溝6aとからなり,該係合溝6aは抵抗溝6
bの可動側プーリフェース7側と反対側の端部位置と
し、バック走行時は前記カムピン2が前記係合溝6aに
挿入し前記固定プーリ半体A1 と可動プーリ半体A2
近接状態を維持してなる無段変速プーリ装置としたこと
により、バック走行時に低速を維持して発進を安定さ
せ、安全性を確保でき、その構造も簡単なものにできる
利点がある。
【0028】上記効果を詳述すると、被駆動プーリ体A
は固定側プーリフェース3と可動側プーリフェース7と
が最も近接した状態で、バック走行を開始するときに、
そのカム溝6内のカムピン2は、固定プーリ半体A1
可動プーリ半体A2 との初動のタイミングの僅かなズレ
により、カムピン2が係合溝6aの中に入り込み、逆回
転(バック走行)時に低変速比を維持したまま、バック
走行を行う。
【0029】さらに、係合溝6aは、可動ボス部5の軸
周方向に沿って形成されているので、係合溝6aに係合
したカムピン2は、バック走行時には、軸方向に移動す
ることができないようになっており、バック走行時の安
全性を確保できる。
【0030】また、バック走行において、一定回転トル
クとするための歯車機構を設ける必要がないため、装置
が小型化し、重量の低減ができる。従来装置の構造に対
して、抵抗溝6bに保持孔を設けるだけなので、大幅な
変更をすることなく、簡単に改良することができ、コス
ト低減ができる。
【0031】次に、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記係合溝6aは、可動ボス部5の周方向に対し
て、係合溝6aの終端6a1 側を可動側プーリフェース
7側方向に傾斜してなる無段変速プーリ装置としたこと
により、カムピン2は係合溝6aに入り込み、これに係
合するとともに、係合溝6aはその終端6a1 側が可動
側プーリフェース7側又はその反対側に傾斜している。
【0032】そのために、可動側プーリフェース7側に
傾斜している場合、係合溝6aの終端6aとカムピン2
とが当接するときには、固定側プーリフェース3と可動
側プーリフェース7とが僅かに拡開可能となり、バック
走行時に安全性の範囲内で加速することができるし、ま
た、可動ボス部5の軸周方向に対して可動側プーリフェ
ース7側に傾斜した係合溝6aとカムピン2との係合は
比較的強固とし、より一層の安全性を確保できる。
【0033】次に、請求項3の発明は、請求項1におい
て、前記係合溝6aは、可動ボス部5の周方向に対し
て、係合溝6aの終端6a1 側を可動ボス部5の軸方向
に傾斜してなる無段変速プーリ装置としたことにより、
前記可動側プーリフェース7側と反対側に傾斜している
ことになり、可動側プーリフェース7を固定側プーリフ
ェース3側に移動可能となり、バック走行時に低速状態
より、安定して保持することができ、安全性の維持及び
発進時の安定性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一部切除した斜視図 (B)は本発明の縦断側面図
【図2】(A)は被駆動プーリ体側が低速となる状態を
示す略示図 (B)は被駆動プーリ体側が高速となる状態を示す略示
【図3】(A)は固定プーリ半体の一部切除した斜視図 (B)は可動プーリ半体の一部切除した斜視図
【図4】(A)は固定側プーリフェースと可動側プーリ
フェースとの間隔が最小の状態を示す作用図 (B)は固定側プーリフェースと可動側プーリフェース
との間隔が略中間の状態を示す作用図 (C)は固定側プーリフェースと可動側プーリフェース
との間隔が略最大の状態を示す作用図
【図5】(A)はカムピンが抵抗溝と押圧した状態で接
触している略示図 (B)はカムピンが抵抗溝と押圧した状態で接触してい
る作用図
【図6】(A)はカムピンが係合溝に入る直前の状態を
示す作用図 (B)はカムピンが係合溝に入った状態を示す作用図 (C)はカムピンが係合溝に入った状態の作用図
【図7】(A)は別の実施の形態の係合溝を有する本発
明を示す縦断側面図 (B)は(A)の作用図
【図8】(A)はさらに別の実施の形態の係合溝を有す
る本発明を示す縦断側面図 (B)は(A)の作用図
【図9】駆動プーリ体と被駆動プーリ体との構成を示す
略示図
【符号の説明】
1 …固定プーリ半体 1…固定ボス部 2…カムピン 3…固定側プーリフェース A2 …可動プーリ半体 5…可動ボス部 6…カム溝 6a…係合溝 6b…抵抗溝 7…可動側プーリフェース 10…弾発部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 9/12 F16H 55/56

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ボス部の外周面にカムピンを設け,
    該固定ボス部の軸方向端部に固定側プーリフェースを設
    けた固定プーリ半体と、可動ボス部のカム溝と,該可動
    ボス部の軸方向端部に可動側プーリフェースを設けてな
    る可動プーリ半体と、可動側プーリフェースを固定側プ
    ーリフェース側に押圧する弾発部材とからなり、前記カ
    ム溝はカムピンが挿入され、可動ボス部の軸方向に傾斜
    する抵抗溝と,可動ボス部の略軸周方向に伸びる係合溝
    とからなり,該係合溝は抵抗溝の可動側プーリフェース
    側と反対側の端部位置とし、バック走行時は前記カムピ
    ンが前記係合溝に挿入し前記固定プーリ半体と可動プー
    リ半体が近接状態を維持してなることを特徴とする無段
    変速プーリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項において、前記係合溝は、可動
    ボス部の周方向に対して、係合溝の終端側を可動側プー
    リフェース側方向に傾斜してなることを特徴とする無段
    変速プーリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項において、前記係合溝は、可動
    ボス部の周方向に対して、係合溝の終端側を可動ボス部
    の軸方向に傾斜してなることを特徴とする無段変速プー
    リ装置。
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