JP3164372U

JP3164372U - 装飾付きのランドセル

Info

Publication number: JP3164372U
Application number: JP2010006140U
Authority: JP
Inventors: 匡島崎
Original assignee: 株式会社池田地球
Priority date: 2010-09-13
Filing date: 2010-09-13
Publication date: 2010-11-25
Anticipated expiration: 2020-09-13

Abstract

【課題】装飾を簡単に着脱したり、また、いろんなバリエーションに変更したりすることができる装飾付きのランドセルを提供する。【解決手段】主収納部２及び副収納部３からなる本体４、本体４の口部５を閉蓋可能とする本体４の背面の上端に取り付けられた長尺形状の蓋６、または本体４の背面の上部に取り付けられた背負いベルト７の表面側が微細な凹凸面に形成された合成皮革あるいは皮革の生地８によって形成する。この生地の表面が、装飾本体と、この装飾本体の裏面に設けられている不乾燥性粘着剤による塗膜層と、この塗膜層を被覆している剥離紙の三層からなる装飾部材９の当該剥離紙を塗膜層から分離させた装飾本体によって装飾して装飾付きのランドセル１を形成する。【選択図】図１

Description

本考案は装飾が着脱可能なランドセルに関する。

ランドセルの形態は基本的に同じなので、自他の区別が付き難い。蓋や本体に刺繍（特許文献１参照）やプリント（特許文献２参照）などが施されたものは区別することは可能であるが、この飾りは取り外せないので、在学中の６年間に飽きがくるという問題がある。また、ランドセルの側襠に掛け渡されているベルトを利用して装飾具を自由に吊るせば、飽きないで区別することは可能である。しかし、このような吊り持式の装飾具は安定感がないので、邪魔になるという問題がある。

意匠登録第１３７９２２３号意匠登録第１３７３２２６号

本考案は、装飾を安定した状態で取り付けたり、また、簡単に取り外していろんなバリエーションに変更したりすることができる装飾付きのランドセルを提供することを課題としている。

本発明の装飾付きランドセル（請求項１）は、ランドセルを構成している主収納部及び副収納部からなる本体、この本体の口部を閉蓋可能にする蓋、または本体を背負うための背負いベルトの表面側の生地の全部あるいは一部が微細な凹凸面に加工されてなり、その凹凸面に不乾燥性粘着剤の塗膜層を設けている装飾部材が当該塗膜層を介して接着されていることを特徴としている。

このような装飾部材が複数個、寄せ集められているのが好ましい（請求項２）。

このような装飾部材が前記塗膜層の下面に剥離紙が取り付けられていて、この剥離紙を取り除いたものであるのが好ましい（請求項３）。
なお、上記塗膜層は接着作用を有するものである。

本考案のランドセル（請求項１）は、ランドセルを構成している主収納部及び副収納部からなる本体、この本体の口部を閉蓋可能にする蓋、または本体を背負うための背負いベルトの表面側の生地の全部あるいは一部が微細な凹凸面に加工されてなり、その凹凸面に不乾燥性粘着剤の塗膜層を設けている装飾部材が当該塗膜層を介して接着されている。

そのため、上記塗膜層は上記の凹凸面に加工された生地の当該凸部に接触して凹部に接触するのが防止可能になっている。つまり塗膜層は、生地に全面接着しないで部分的に接触可能になっている。したがって、装飾部材は上記のランドセル表面側の生地に安定した接着と軽快な取り外しができるので、ランドセルの表面は損傷することなく、いつでも好みの装飾を設けて楽しむことができる。

前記装飾部材が複数個、寄せ集められている場合（請求項２）、ランドセルに大きな装飾を施すことができる。

前記装飾部材が前記塗膜層の下面に取り付けられていた剥離紙を取り除いたものである場合（請求項３）、剥離紙が取り外される前の塗膜層は表面が保護されているので、複数個の装飾部材を一まとめにしても互いに接着することなく保管することができる。また、剥離紙を取り除くだけで、塗膜層が表出するので、装飾部材は簡単にランドセルに取り付けることができる。
なお、上記の塗膜層とは装飾部材を接着作用がある。

本考案の実施形態を示す開蓋状態のランドセルの斜視図である。図１の要部拡大断面図である。装飾部材の断面図である。

図１に示すように、本考案のランドセル１は、多見される一般的なランドセルとほぼ同じ構造のもので、主収納部２及び副収納部３からなる本体４と、本体４の口部５を閉蓋可能とする本体４の背面の上端に取り付けられた長尺形状の蓋６と、本体４の背面の上部と主収納部２の底部にその両端が取り付けられている背負いベルト７とからなっている。これらの表面側の生地８は合成皮革あるいは皮革が使用されている。また、図２に示すように、生地８表面はシボ加工やエンボス加工によって微細な凹凸面に形成されている。

図１に示すように、ランドセル１の表面には複数個の装飾部材９を適当に寄せ集めて形成された装飾１０がもうけられている。装飾部材９は、もともと図３に示すように装飾本体１１と、この装飾本体１１の裏面に設けた不乾燥性粘着剤による塗膜層１２と、この塗膜層１２の表面を被覆している剥離紙１３とからなっている。図１に示す装飾部材９は、図２に示すように塗膜層１２から剥離紙１３を取り外して塗膜層１２が表出しているものである。

装飾本体１１は合成樹脂製、かつ軽量のものが好ましい。しかし、ガラス製、クリスタル製、金属製などでもよい。また、不透明のものであってもよい。さらに軟質のものであってもよい。装飾本体１１の表面は面とり加工やカッティング加工によって立体形成されているのが好ましい。しかし平坦な面であってもよい。裏面は平坦に形成されており、また、塗膜層１２の表面も平坦になっている。装飾本体１１は単体で使用してもよいが、前記のとおり複数個、寄せ集めることにより大型の装飾に仕上げることができる。また、複数個、寄せ集めることによって変化に富んだデザインの装飾を形成することができる。

塗膜層１２は弱粘着性のアクリル樹脂系の粘着剤（例えば、日栄化工株式会社製造商品名及び品番：ライフボンドＶｐ−３７）を装飾本体１１の裏面に塗布して形成されている。塗膜層１２の表面は平坦になっていて、下向きにしても粘着剤が垂れ落ちたりすることはない。塗膜層１２に付着している剥離紙１３は塗膜層１２から簡単に取り外せるようになっている。この塗膜層１２は装飾本体を生地８に接着させること及び取り外すことを可能にしている。なお、塗膜層１２は無色透明のものの方が装飾本体１１の色を保持するうえで好ましい。しかし、有色であってもよい。

塗膜層１２の表面は剥離紙１３によって覆われているので、例えば、複数個の装飾部材９を小袋や小箱などに一括収容しても合体することはないので、携帯し易い。また、使用する際は、剥離紙を取り外すだけの簡単な作業で塗膜層は表出するので、接着剤は不要である。したがって、児童でも簡単に装飾部材を取り扱うことができるので、好みの装飾を
ランドセルに施すことができる。

装飾本体１１は、剥離紙１３を取り外した後、表出した塗膜層１２を生地８の凹凸面上に置いて装飾本体１１の上面から生地８に向かって押圧し、生地８に接着させる。生地８の凹凸面は全体が微細に形成されているので、装飾本体１１は安定した状態で接着させることができる。しかし、塗膜層１２は生地８の凹部１４に接着しないで凸部１５だけに接着する。つまり、生地８に部分接着する。したがって、生地８に接着している装飾本体１１を取り外す時、装飾本体を勢いよく外しても生地８にかかる負担は小さいので、生地８を損傷させることは防止されている。

このように、装飾本体は生地が微細な凹凸面に形成されていることによって、安定感のある接着と簡易な取り外しの両方が可能になっている。したがって、装飾本体は簡単に落下したり、また、取り外しによって生地を損傷させたりすることは防止されているので、新たなデザインの装飾をランドセルに何度でも施すことができる。また、６年の間にその時々で装飾を自由に変更することができるので、飽きることはない。また、装飾本体の貼り付け作業の時、貼り付け位置を間違っても簡単に取り外しができるので、何度でも着脱を繰り返して所望の装飾を形成することができる。

１ランドセル
２主収納部
３副収納部
４本体
５口部
６蓋
７ベルト
８生地
９装飾部材
１０装飾
１１装飾本体
１２粘着剤の塗膜層
１３剥離紙
１４凹部
１５凸部

Claims

ランドセルを構成している主収納部及び副収納部からなる本体、この本体の口部を閉蓋可能にする蓋、または本体を背負うための背負いベルトの表面側の生地の全部あるいは一部が微細な凹凸面に加工されてなり、その凹凸面に不乾燥性粘着剤の塗膜層を設けている装飾部材が当該塗膜層を介して接着されている装飾付きのランドセル。
前記装飾部材が複数個、寄せ集められている請求項１記載の装飾付きのランドセル。
前記装飾部材が前記塗膜層の下面に取り付けられていた剥離紙を取り除いたものである請求項１記載の装飾付きのランドセル。