JP3163935B2 - モータの位置制御装置 - Google Patents

モータの位置制御装置

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JP3163935B2 JP05442295A JP5442295A JP3163935B2 JP 3163935 B2 JP3163935 B2 JP 3163935B2 JP 05442295 A JP05442295 A JP 05442295A JP 5442295 A JP5442295 A JP 5442295A JP 3163935 B2 JP3163935 B2 JP 3163935B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はPPCやプリンターなど
のOA機器に搭載されるモータの制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、PPCやプリンターなどのOA機
器はカラー化,ディジタル化あるいは小形化,低価格化
の傾向にあり、これにともないこれらの機器に搭載され
るモータとしては高性能な位置制御が可能で、小形,低
価格化が実現できるものが必要とされている。
【0003】従来、このような位置制御が可能なモータ
としてはステッピングモータあるいはサーボモータが使
用されている。
【0004】このようなモータの位置制御装置として
は、たとえば以下に示すようなものがある。
【0005】図5は従来のモータの位置制御装置の回路
構成図であり、特にサーボモータの位置制御装置を示し
たものである。
【0006】図5において、1はモータの可動子であ
り、2,3,4はモータ駆動コイルである。12は第2
の検出手段であり、可動子1の回転軸に連結され90度
位相差を持つ二相の矩形波信号を出力する。8は第2の
トルク指令信号発生手段であり、可動子の目標停止位置
に応じた位置決め指令信号を出力する第2の指令手段9
と、第2の検出手段12の二相の矩形波信号を入力する
とともに、第2の指令手段9の位置決め指令信号が接続
され、この二相の矩形波信号と位置決め指令信号との差
にもとづく位置偏差信号を出力し、可動子の目標停止位
置と前記第2の検出手段12による可動子1の検出位置
との差が所定の範囲に入った時に移動完了信号FSを出
力する位置偏差演算手段10と、位置偏差演算手段10
からの位置偏差信号を平滑増幅し、同時に制御を安定化
するための位相補償を行い第2のトルク指令信号T2を
出力する第2の誤差増幅器11により構成される。5は
第2の誤差増幅器11からの第2のトルク指令信号T2
が接続され、位置偏差演算手段10から出力される移動
完了信号が発生されていない時は第2のトルク指令信号
T2にもとづき駆動コイル2,3,4への駆動電力を制
御し、移動完了信号FSが発生している時は駆動コイル
2,3,4への駆動電力を零とするトルク指令信号切替
手段である。モータ駆動コイル2,3,4の一端は共通
接続され、他端はトルク指令切替手段5に接続される。
【0007】以上のように構成された従来のモータの位
置制御装置について、以下その動作について説明する。
【0008】トルク指令切替手段5は、モータ駆動コイ
ル2,3,4の励磁の切替、つまり転流制御を行うとと
もに、第2の誤差増幅器11からの第2のトルク指令信
号T2に応じてモータ駆動コイル2,3,4への駆動電
力を制御する。
【0009】すなわち位置偏差演算手段10において、
第2の指令手段9からの位置決め指令信号と第2の検出
手段12の二相の矩形波信号を入力し、前記位置決め指
令信号による目標停止位置と矩形波信号による可動子の
位置を比較しその結果を位置偏差信号として誤差増幅器
11に出力され、前記誤差増幅器出力を平滑増幅し、同
時に制御を安定化するための位相補償を行い第2のトル
ク指令信号T2を前記トルク指令切替手段5に出力する
ことで、この第2のトルク指令信号T2によりモータの
可動子の位置および速度の制御を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、以下に示すような課題がある。
【0011】まず、図5に示した従来のモータの位置制
御装置においては、位置偏差演算手段10において第2
の指令手段9からの位置決め指令信号と第2の検出手段
12の二相の矩形波信号とを入力し、前記位置決め指令
信号による目標停止位置と矩形波信号による可動子の位
置を比較しその結果を位置偏差信号として出力する。
【0012】図6は位置偏差信号を示すものである。図
6において、位置偏差信号には不感帯なるものが存在す
る。すなわち、位置決めの際の制御を安定にするため、
位置決め指令信号による目標停止位置と矩形波信号によ
る可動子の位置を比較した結果が最小のもので−5パル
スから+5パルスの範囲、最大のものでは−数十パルス
から+数十パルスの範囲にある時に可動子の位置が目標
停止位置にあると判断し、移動完了信号FSを出力する
ことで駆動コイルへの電力の供給を停止する。
【0013】このため、高分解能の位置決めを行うには
第2の検出手段12が高分解能である必要がある。ま
た、第2の検出手段12を高分解能とするには高価な光
学式のエンコーダとする必要があるが、PPCなどOA
機器を中心とする民生分野においては価格的に十分な普
及を実現できるレベルにはない。
【0014】以上のように従来のモータの位置制御装置
は、多くの問題点を有していた。本発明は上記従来の問
題点を解決するもので、高分解能な位置決めができ低価
格化が可能なモータの位置制御装置を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のモータの位置制御装置は、可動子と固定子の
いずれか一方に多極着磁された永久磁石、他方に駆動コ
イルを有し、前記駆動コイルへの駆動電力に応じて前記
可動子の駆動トルクが制御可能なモータと、前記モータ
の可動子の位置に応じて多相の連続的かつ周期的な信号
を出力する第1の検出手段と、前記モータの可動子の回
転軸に連結され、前記モータの可動子の位置に応じて
0度位相差を持つ二相の矩形波信号を出力する第2の検
出手段と、前記第1の検出手段の信号にもとづき、第1
のトルク指令信号としてアナログ信号を出力する第1の
トルク指令信号発生手段と、前記第2の検出手段の信号
と目標停止位置に応じた位置決め指令信号との差に応じ
た位置偏差信号を平滑増幅することにより、第2のトル
ク指令信号としてディジタル信号を出力する第2のトル
ク指令信号発生手段と、可動子の目標停止位置と前記第
2の検出手段による可動子の検出位置との差が所定の範
囲に入った時に、前記第2のトルク指令信号発生手段か
ら出力される移動完了信号にもとづき第1のトルク指令
信号と第2のトルク指令信号を切替、駆動コイルへの駆
動電力を制御するトルク指令信号切替手段とにより構成
し前記第1のトルク指令信号を前記第1の検出手段の信
号と目標停止位置に応じた二相の重み付け指令信号との
合成演算により、可動子の位置に応じた周期的な分布特
性を持つアナログ信号として求め、前記移動完了信号が
出力されてない時は、前記第2のトルク指令信号にもと
づき、前記モータの可動子の駆動トルクを制御し、前記
移動完了信号が出力している時は第1のトルク指令信号
にもとづき、前記モータの可動子の駆動トルクを制御す
ることにより可動子の位置制御をするようにし構成され
ている。
【0016】
【作用】この構成によって、前記移動完了信号が出力さ
れてない時は、前記第2のトルク指令信号にもとづき、
前記モータの可動子の駆動トルクを制御し前記移動完了
信号が出力している時(可動子の目標停止位置と前記第
2の検出手段による可動子の検出位置との差が所定の範
囲に入った時)は第1のトルク指令信号にもとづき、前
記モータの可動子の駆動トルクを制御するので可動子の
位置制御位置偏差演算手段から出力される位置偏差信号
の不感帯が不要となり、高価な高分解能のエンコーダも
不要となるので上述した目的である高分解能な位置決め
ができ、低価格化が可能なモータの位置制御装置が実現
できる。
【0017】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0018】図1は本発明の第1の一実施例における位
置制御装置のシステム構成図である。
【0019】図1において、1はモータの可動子であ
り、2,3,4はモータ駆動コイルである。12は第2
の検出手段であり、可動子1の回転軸に連結され90度
位相差を持つ二相の矩形波信号を出力する。8は第2の
トルク指令信号発生手段であり、可動子の目標停止位置
に応じた位置決め指令信号を出力する第2の指令手段9
と、第2の検出手段12の二相の矩形波信号を入力する
とともに第2の指令手段9の位置決め指令信号が接続さ
れ、この二相の矩形波信号と位置決め指令信号との差に
もとづく位置偏差信号を出力し、可動子の目標停止位置
と前記第2の検出手段12による可動子の検出位置との
差が零になった時に移動完了信号FSを出力する位置偏
差演算手段10と、位置偏差演算手段10からの位置偏
差信号を平滑増幅し、同時に制御を安定化するための位
相補償を行い第2のトルク指令信号T2を出力する第2
の誤差増幅器11により構成される。6は前記可動子1
の位置に応じた2相の連続的かつ周期的かつ電気角で、
90度ずつ位相のずれた正弦波信号S1,S2を出力す
る第1の検出手段である。7は第1のトルク指令信号発
生手段であり、加算器82の出力が常に零となるよう制
御するための加算器出力制御信号を読み出し手段71に
出力し、前記移動完了信号FSにより記憶手段72の出
力を固定するため前記加算器出力制御信号の出力の停止
を行う第1の指令手段70と、前記記憶手段72に記憶
された多相正弦波信号を読み出すための読み出し手段7
1と、前記第1の検出手段6の信号出力S1,S2にそ
れぞれ所定値の乗算を行うための重み付け指令信号G
1,G2を出力する記憶手段72と、前記第1の検出手
段6の信号出力S1,S2に、前記第1のトルク指令信
号発生手段7からの重み付け指令信号G1,G2をそれ
ぞれ掛け合わせることにより重み付けを行う乗算器81
と、前記乗算器81の出力を合成する加算器82と、前
記加算器82の出力を平滑増幅し、同時に制御を安定化
するための位相補償を行う第1の誤差増幅器83とによ
り構成される。5は第2の誤差増幅器11からの第2の
トルク指令信号が接続され、位置偏差演算手段10から
出力される移動完了信号が発生されていない時は第2の
トルク指令信号T2にもとづき駆動コイル2,3,4へ
の駆動電力を制御し、移動完了信号が発生している時は
第1のトルク指令信号にもとづき駆動コイル2,3,4
への駆動電力を制御することで可動子の位置制御を行う
トルク指令信号切替手段である。モータ駆動コイル2,
3,4の一端は共通接続され、他端はトルク指令信号切
替手段5に接続される。
【0020】以上のように構成されたモータの位置制御
装置について、その動作を説明する。
【0021】図5に示した従来例のモータの位置制御装
置と同様に、位置偏差演算手段10において、第2の指
令手段9からの位置決め指令信号と第2の検出手段12
の二相の矩形波信号を入力し、前記位置決め指令信号に
よる目標停止位置と矩形波信号による可動子の位置を比
較しその結果を位置偏差信号として誤差増幅器11に出
力され、前記誤差増幅器出力を平滑増幅し同時に制御を
安定化するための位相補償を行い第2のトルク指令信号
T2を前記トルク指令切替手段5に出力し、この第2の
トルク指令信号T2により駆動コイルへの駆動電力の制
御を行っている。
【0022】ここで、従来のモータの位置制御装置と異
なる点は位置偏差信号に不感帯がなく、位置偏差信号が
零となると移動完了信号FSを出力される点と、第1の
指令手段70と、読み出し手段71と、記憶手段72
と、乗算器81と、加算器82と、第1の誤差増幅器8
3を設けた点と、移動完了信号FSが発生していない時
は第2のトルク指令信号T2にもとづき駆動コイルへの
駆動電力の制御を行い、移動完了信号FSが発生してい
る時(目標停止位置と矩形波信号による可動子の位置の
差が零になった時)は第1のトルク指令信号T1にもと
づき駆動コイルへの駆動電力の制御を行うことで可動子
の位置制御を行う点である。
【0023】以下に、移動完了信号FSが発生した時の
第1の指令手段70と、読み出し手段71と、記憶手段
72と、乗算器81と、加算器82と、第1の誤差増幅
器83と、トルク指令信号切替手段5についてその動作
を説明する。
【0024】図2は図1におけるモータの位置制御装置
の動作説明図である。図2において記憶手段72の重み
付け指令信号G1,G2にもとづき、第1の検出手段6
の信号出力S1,S2を重み付け合成演算し、その結果
である第1のトルク指令信号T1を示したものである。
【0025】図2に示すように、第1のトルク指令信号
T1は詳細は後述するが、上記演算の結果、可動子の位
置θに応じた周期的な分布特性を持つようになる。そし
てその分布特性は、記憶手段72の重み付け指令信号G
1,G2の値により制御可能であり、重み付け指令信号
G1,G2により一義的に第1のトルク指令信号T1の
可動子位置に対する分布特性が決定される。
【0026】一方、1〜4の各構成要素により構成され
たモータは、たとえばいわゆる直流モータあるいはブラ
シレスモータであって、第1のトルク指令信号T1に応
じてトルク指令信号切替手段5により駆動コイル2〜4
への駆動電流が制御された場合、その駆動電流に概略比
例した駆動トルクがモータに発生するものである。すな
わち、第1のトルク指令信号T1によりモータの駆動ト
ルクが線形制御されるように構成されている。
【0027】このような第1のトルク指令信号T1の分
布特性のもと、モータの位置制御における動作について
説明する。
【0028】位置制御は、重み付け指令信号G1,G2
を一定値とし、第1のトルク指令信号T1の分布特性を
時間的に静止させることにより実現できる。この第1の
トルク指令信号T1の静止分布をtとする。
【0029】上記静止分布tの発生により、可動子1が
初期状態として図2のB点に停止していたとすると、T
bなる大きさで正方向の第1のトルク指令信号T1がト
ルク指令信号切替手段5に出力される。このときトルク
指令信号切替手段5は、駆動コイル2〜4のうち転流制
御により選択された駆動コイルに対してTbに応じた駆
動電流を供給する。
【0030】ここで、転流制御は可動子1の位置に応じ
てモータが最も効率良く、図2のA点の方向に向けて駆
動されるように、駆動コイル2,3,4のうち通電すべ
き駆動コイルを選択するように行われる。
【0031】その結果、モータはTbに応じた駆動トル
クを発生し、可動子1はB点よりA点に向けて移動を始
める。
【0032】やがて可動子1はA点に達するが、可動子
1が有する慣性によりA点を通り過ぎてしまう。
【0033】A点を通り過ぎ、たとえばC点に達した場
合第1の誤差増幅器83はTcなる大きさで負方向の第
1のトルク指令信号T1をトルク指令信号切替手段5に
出力する。このときトルク指令信号切替手段5は、駆動
コイル2,3,4のうち転流制御により選択された駆動
コイルに対してTcに応じた駆動電流を供給する。
【0034】ここで、転流制御は可動子1の位置に応じ
てモータが最も効率良く、図2のA点の方向に向けて駆
動されるように、駆動コイル2,3,4のうち通電すべ
き駆動コイルを選択するように行われる。
【0035】その結果、モータにはTcに応じた駆動ト
ルクが発生し、すなわち可動子1にはC点よりA点に向
けた駆動トルクが作用することになる。
【0036】したがって、可動子1はA点に安定して停
止するように位置制御されることになる。
【0037】そして駆動コイルに対して供給される駆動
電流は、静止分布tに沿って可動子1の位置に応じて加
減され、安定点であるA点においては駆動コイルの駆動
電流は零となる。
【0038】つまり、位置制御が完了し安定点であるA
点に可動子1が停止すると、モータの駆動コイルへの電
力供給は零となり、従来のステッピングモータのように
保持トルクを維持するための各相巻線コイルへの励磁電
流は供給されない。
【0039】したがって、電力損失による発熱が少なく
高効率である。次に、先に述べた第1のトルク指令信号
T1の分布特性の発生原理について説明する。第1のト
ルク指令信号T1は、記憶手段72の重み付け指令信号
G1,G2にもとづき、第1の検出手段6の信号出力S
1,S2を(数1)のごとく合成演算することにより得
ることができる。
【0040】
【数1】
【0041】ここで、第1の検出手段6の信号出力S
1,S2として、(数2),(数3)のごとく互いに電
気角で90度の位相差を有する正弦波信号が出力される
ものとする。
【0042】
【数2】
【0043】
【数3】
【0044】このような正弦波信号出力を得る方法とし
ては、可動子に連結された多極着磁された永久磁石の表
面磁束を磁気抵抗素子(MR素子)により検出する方法
が一般的である。
【0045】図3は第1の検出手段の具体的構成例を示
す図である。図3に示すように、多極着磁された永久磁
石の表面磁束を極歯構造を有する磁性体により集束し、
磁気電気変換素子(たとえばホール素子)により検出す
る方法も考えられる。
【0046】なお、(数2),(数3)におけるθは、
可動子の位置(電気角)である。一方、指令手段70の
重み付け指令信号G1,G2としては、記憶手段72に
記憶している(数4),(数5)のごとく互いに電気角
で90度の位相差を有する正弦波信号が読み出し手段7
1によって読み出され出力されるものとする。
【0047】
【数4】
【0048】
【数5】
【0049】なお、(数4),(数5)におけるθは、
前記加算器82の出力を零とする加算器出力制御信号で
ある。
【0050】なお、このような記憶手段72はROMの
ような記憶素子にディジタル正弦波信号を記憶させるこ
とにより実現でき、また読み出し手段71はカウンター
により実現できる。
【0051】(数2),(数3),(数4),(数5)
により、(数1)は(数6)のごとく表される。
【0052】
【数6】
【0053】次に、実際の回路の動作について説明す
る。前記検出手段6の信号出力S1,S2に、前記指令
手段7の重み付け指令信号G1,G2を乗算器81によ
り乗算し、その結果を加算器82により合成する。その
合成結果を誤差増幅器83により平滑増幅し、同時に制
御を安定化するための位相補償を行い、その結果を第1
のトルク指令信号T1としてトルク指令信号切替手段5
に出力し、上述の位置制御を行う。
【0054】また第1の検出手段6においては、前記モ
ータの可動子1に連結された多極着磁された永久磁石
と、その表面磁束を集束するための極歯構造を有する磁
性体と、その集束された磁束を電気信号に変換する磁気
電気変換素子の構成により、安価に位置を検出する手段
が実現でき、DCサーボモータのように高価なエンコー
ダを用いる必要はない。また、前記位置偏差信号に不感
帯がないため前記第2の検出手段12の矩形波が有効に
使えるためFA分野に使われている高価な光学式エンコ
ーダである必要がない。その結果、安価なモータの位置
制御装置が実現できる。
【0055】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について説明する。
【0056】図4は本発明の第2の実施例におけるモー
タの位置制御装置を示すものである。
【0057】図4において、図1に示した第1の実施例
におけるモータの位置制御装置と異なる部分は、モータ
がブラシレスモータであり前記可動子の位置に応じて前
記駆動コイルの通電切替を行うための可動子の位置検出
器60と、変換手段61を設け、前記可動子の位置検出
器60を第1の検出手段6の代替として用いている点で
ある。
【0058】以下に可動子の位置検出器60と、変換手
段61の動作を説明する。なお、説明に際して第2の指
令手段9と、位置偏差演算手段10と、第2の誤差増幅
器11と、トルク指令信号切替手段5と、第1の指令手
段70と、読み出し手段71と記憶手段72と、乗算器
81と、加算器82と、第1の誤差増幅器83について
は本発明の第1の実施例と同様の動作であるため説明を
省略する。
【0059】可動子の位置検出器60の信号出力C1,
C2,C3として、(数7),(数8),(数9)のご
とく互いに電気角で120度の位相差を有する正弦波信
号が出力されるものとする。
【0060】
【数7】
【0061】
【数8】
【0062】
【数9】
【0063】なお、(数6),(数7),(数8)にお
けるθは、可動子の位置(電気角)である。
【0064】(数7),(数8),(数9)により、
(数7)と互いに90度位相差を有する正弦波信号をえ
るには(数10),(数11),(数12)のごとく表
される条件に合うA,B,Cをそれぞれ変換手段61に
て(数7),(数8),(数9)を掛け合わせ、その結
果を足すことで可能となる。
【0065】
【数10】
【0066】
【数11】
【0067】
【数12】
【0068】したがって、高分解能な位置決めができ安
価なモータの位置制御装置が可能となるものである。
【0069】なお、可動子の位置検出器60は周知のコ
ミュテーションセンサーであり、具体的にはホール素子
を2個から3個用いることで実現できる。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明は、可動子と固定子
のいずれか一方に多極着磁された永久磁石、他方に駆動
コイルを有し前記駆動コイルへの駆動電力に応じて前記
可動子の駆動トルクが制御可能なモータと、前記モータ
の可動子の位置に応じて多相の連続的かつ周期的な信号
を出力する第1の検出手段と、前記モータの可動子の回
転軸に連結され90度位相差を持つ二相の矩形波信号を
出力する第2の検出手段と、前記第1の検出手段の信号
にもとづき、第1のトルク指令信号としてアナログ信号
を出力する第1のトルク指令信号発生手段と、前記第2
の検出手段の信号にもとづき、第2のトルク指令信号と
してディジタル信号を出力する第2のトルク指令信号発
生手段と、可動子の目標停止位置と前記第2の検出手段
による可動子の検出位置との差が所定の範囲に入った時
に、前記第2のトルク指令信号発生手段から出力される
移動完了信号にもとづき、第1のトルク指令信号と第2
のトルク指令信号を切替、駆動コイルへの駆動電力を制
御するトルク指令信号切替手段とを備え、前記移動完了
信号が出力されてない時は前記第2のトルク指令信号に
もとづき、前記モータの可動子の駆動トルクを制御し、
前記移動完了信号が出力している時は第1のトルク指令
信号にもとづき、前記モータの可動子の駆動トルクを制
御することにより可動子の位置制御をするので高分解能
な位置決めができ、低価格化が可能なモータの位置制御
装置が実現できるものである。
【0071】また、可動子の位置検出器を第1の検出手
段の代替として用いることにより、さらに上記した効果
を高めることが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるモータ位置制御
装置のシステム構成図
【図2】本発明の第1の実施例における動作説明図
【図3】第1の検出手段の具体的構成例を示す図
【図4】本発明の第2の実施例におけるモータ位置制御
装置のシステム構成図
【図5】従来のモータの位置制御装置の回路構成図
【図6】従来のモータの位置制御装置における位置偏差
信号を示す図
【符号の説明】
1 可動子 2,3,4 駆動コイル 5 トルク指令信号切替手段 6 第1の検出手段 7 第1のトルク指令信号発生手段 8 第2のトルク指令信号発生手段 9 第2の指令手段 10 位置偏差演算手段 11 第2の誤差増幅器 12 第2の検出手段 60 可動子の位置検出器 61 変換手段 70 第1の指令手段 71 読み出し手段 72 記憶手段 81 乗算器 82 加算器 83 第1の誤差増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−40010(JP,A) 特開 昭61−58484(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 - 5/52 H02P 3/00 - 3/26 H02P 6/00 - 6/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動子と固定子のいずれか一方に多極着
    磁された永久磁石、他方に駆動コイルを有し、前記駆動
    コイルへの駆動電力に応じて前記可動子の駆動トルクが
    制御可能なモータと、前記モータの可動子の位置に応じ
    て多相の連続的かつ周期的な信号を出力する第1の検出
    手段と、前記モータの可動子の回転軸に連結され、前記
    モータの可動子の位置に応じて90度位相差を持つ二相
    の矩形波信号を出力する第2の検出手段と、前記第1の
    検出手段の信号にもとづき、第1のトルク指令信号とし
    てアナログ信号を出力する第1のトルク指令信号発生手
    段と、前記第2の検出手段の信号と目標停止位置に応じ
    た位置決め指令信号との差に応じた位置偏差信号を平滑
    増幅することにより、第2のトルク指令信号としてディ
    ジタル信号を出力する第2のトルク指令信号発生手段
    と、可動子の目標停止位置と前記第2の検出手段による
    可動子の検出位置との差が所定の範囲に入った時に、前
    記第2のトルク指令信号発生手段から出力される移動完
    了信号にもとづき第1のトルク指令信号と第2のトルク
    指令信号を切替、駆動コイルへの駆動電力を制御するト
    ルク指令信号切替手段とにより構成し前記第1のトルク
    指令信号を前記第1の検出手段の信号と目標停止位置に
    応じた二相の重み付け指令信号との合成演算により、可
    動子の位置に応じた周期的な分布特性を持つアナログ信
    号として求め、前記移動完了信号が出力されてない時
    は、前記第2のトルク指令信号にもとづき、前記モータ
    の可動子の駆動トルクを制御し、前記移動完了信号が出
    力している時は第1のトルク指令信号にもとづき、前記
    モータの可動子の駆動トルクを制御することにより可動
    子の位置制御をするようにしたモータの位置制御装置。
  2. 【請求項2】可動子と固定子のいずれか一方に多極着磁
    された永久磁石、他方に駆動コイルを有し、前記駆動コ
    イルへの駆動電力に応じて前記可動子の駆動トルクが制
    御可能なモータと、前記モータの可動子の回転軸に連結
    され90度位相差を持つ二相の矩形波信号を出力する第
    2の検出手段と、前記モータの可動子の位置に応じて前
    記駆動コイルの通電切替を行うための前記可動子の位置
    検出器と、前記可動子の位置検出器の信号を90度位相
    差を持つ二相の連続的かつ周期的な信号に変換する変換
    手段と、前記変換手段の信号にもとづき、第1のトルク
    指令信号としてアナログ信号を出力する第1のトルク指
    令信号発生手段と、前記第2の検出手段の信号と目標停
    止位置に応じた位置決め指令信号との差に応じた位置偏
    差信号を平滑増幅することにより、第2のトルク指令信
    号としてディジタル信号を出力する第2のトルク指令信
    号発生手段と、可動子の目標停止位置と前記第2の検出
    手段による可動子の検出位置との差が所定の範囲に入っ
    た時に、前記第2のトルク指令信号発生手段から出力さ
    れる移動完了信号にもとづき、第1のトルク指令信号と
    第2のトルク指令信号を切替、駆動コイルへの駆動電力
    を制御するトルク指令信号切替手段、前記第1のトルク
    指令信号を前記変換手段の信号と目標停止位置に応じた
    2相の重み付け指令信号との合成演算により可動子の位
    置に応じた周期的な分布特性を持ってアナログ信号とし
    て求め、前記移動完了信号が出力されてない時は、前記
    第2のトルク指令信号にもとづき前記モータの可動子の
    駆動トルクを制御し、前記移動完了信号が出力している
    時は第1のトルク指令信号にもとづき、前記モータの可
    動子の駆動トルクを制御することにより可動子の位置制
    御をするようにしたモータの位置制御装置。
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