JP3163836U - ガスミスト圧浴用ボックス - Google Patents

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【課題】生体のほぼ全体を覆って一度で効率的に全身のガスミスト圧浴を行うことが可能なガスミスト圧浴用ボックスを提供する。【解決手段】所定値以上の濃度の炭酸ガス、酸素、オゾンガス、又はこれらの混合ガスと液体を粉砕溶解させたガスミストを生体の皮膚又は粘膜に直接又は衣服を通して接触させるガスミスト圧浴のためのボックスであって、上部3、底部4、及び側部5から構成され、前記生体の皮膚又は粘膜を直接に又は衣服を通して覆うと共に前記ガスミストを内部に封入する空間を形成するボックス本体2と、そのボックス本体2内に前記ガスミストを導入するための、内部に逆止弁を有するガスミスト供給口9と、前記ボックス本体2内のガスミストを排出するための排出口10と、を備え、前記ボックス本体2は、前記ボックス本体2内に出入りするための出入口と、前記ボックス本体2内から生体の頭部を露出させるための開口7とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、炭酸ガス、酸素、オゾンガス又はこれらの混合ガスを、生体の皮膚や粘膜に接触させるガスミスト圧浴に用いるガスミスト圧浴用ボックスに関する。
従来から、炭酸ガス(二酸化炭素:CO)は、水に溶けやすい(水溶性)だけでなく油にも溶けやすい(脂溶性)という性質を双方併せ持つおかげで、水と油の混じったような生体の皮膚及び粘膜に触れるだけでその皮下に浸透し、浸透部位の血管を拡張させて血液循環を改善する作用があることが知られている。そしてこの血行促進作用により、血圧降下、代謝の改善、疼痛物質や老廃物の排除促進等、様々な生理的効果を発揮する。また、抗炎症、抗菌作用も有している。このため、近年、炭酸ガスは医療目的のほか、健康増進、美容促進といった点からも広く注目を集めている。
生体の組織中で炭酸ガスは、赤血球内のヘモグロビンに結合して運ばれた酸素を放出させる働きがある。炭酸ガス濃度の高いところでは、赤血球はより多くの酸素を放出する。このように、赤血球による細胞への酸素の供給は、主に炭酸ガスがコントロールしている。つまり、炭酸ガスなしでは、ヘモグロビンは酸素が結合したままの状態となり、細胞は酸素を受け取ることができなくなってしまう。このように、炭酸ガスは、細胞の活動の結果出てくる老廃物のように思われがちだが、実は体の中で非常に重要な役割を果たしている。
また、昨今、高濃度酸素が新陳代謝の活性、血行促進、疲労回復、血圧の安定等に効果があることが広く知られるようになった。このほかに酸素は、酸化作用による殺菌、滅菌効果をも有している。
一方、オゾンは、三つの酸素原子からなる酸素の同位体であるが、強い酸化力を有し、殺菌、ウイルスの不活化、脱臭、有機物の除去などに用いられる。また、感染症、皮膚病、免疫不全、慢性リウマチ、アレルギー疾患などの治療にも有効性が示されている。
これら炭酸ガスや酸素、オゾンガス、又はこれらの混合ガスは、ミストと共に生体の皮膚又は粘膜に直接又は衣服を通して接触させることにより、皮膚又は粘膜からの吸収率を飛躍的に向上させることができる。
そこで、これらのガスを、生体の皮膚や粘膜から直接吸収させるため、本考案者は生体の皮膚や粘膜を覆うカバーに上記のガス(又はガスミスト)を封入し、所定圧力でガスを生体の皮膚や粘膜に接触させるようにしたカバーが提案されている(例えば、特許文献1−3を参照)。
特開平7−171189号公報 特開2006−263253号公報 特開2009−183625号公報
しかしながら、上記従来のガスミスト圧浴用ボックスでは、生体の局所的な部分のみしか覆うことができず、一度に体のほぼ全体を覆ってガスミスト圧浴を覆うことはできなかった。
そこで本考案は、上記状況に鑑みて、生体のほぼ全体を覆って一度で効率的に全身のガスミスト圧浴を行うことが可能なガスミスト圧浴用ボックスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案は、所定値以上の濃度の炭酸ガス、酸素、オゾンガス、又はこれらの混合ガス(以下、「ガス」という)と液体を粉砕溶解させたミスト(以下、「ガスミスト」という)を生体の皮膚又は粘膜に直接又は衣服を通して接触させるガスミスト圧浴のためのボックスであって、上部、底部、及び側部から構成され、前記生体の皮膚又は粘膜を直接に又は衣服を通して覆うと共に前記ガスミストを内部に封入する空間を形成するボックス本体と、そのボックス本体内に前記ガスミストを導入するための、内部に逆止弁を有するガスミスト供給口と、前記ボックス本体内のガスミストを排出するための排出口と、を備え、前記ボックス本体は、前記ボックス本体内に出入りするための出入口と、前記ボックス本体内から生体の頭部を露出させるための開口とを備えることを特徴とするガスミスト圧浴用ボックスを提供する。本ボックス本体においては、少なくとも頭部がボックスの外に露出していることが必要であるが、開口部は生体のどの部分に設けられていても良い。
なお、本願においては、液体を粉砕し微細な液滴にして気体(炭酸ガス、酸素、オゾンガス、又はこれらの混合ガス)と接触混合させることを、粉砕溶解という。
ここで、前記開口には、その開口と生体の隙間からのガスミストの漏出を防ぐ漏出防止手段を設けるのが好適である。また、前記ボックス本体内には椅子を備えても良い。
本考案によれば、一度に体のほぼ全体を覆って効率的に全身のガスミスト圧浴を行うことが可能となる。
本考案に係るガスミスト圧浴用ボックスとガスミスト圧浴装置の概略を示す模式図である。 本考案に係るガスミスト圧浴用ボックスの概略を示す模式図である。 本考案に係るガスミスト圧浴用ボックスを人体に適用した状態を示す模式図である。 本考案に係るガスミスト圧浴用ボックスの他の形状例を示す模式図である。 霧吹き式のガスミスト生成手段を用いたガスミスト圧浴装置(ガスミスト圧浴システム)を示す模式図である。 本考案の他の実施例に係るガスミスト圧浴用ボックスとガスミスト圧浴装置の概略を示す模式図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本考案のガスミスト圧浴用ボックスを適用するガスミスト圧浴及びガスミスト圧浴装置の概略と共に、本考案のガスミスト圧浴用ボックスについて説明する。
図1は、本考案に係るガスミスト圧浴用ボックスとガスミスト圧浴装置の概略を示す模式図である。
まず、図1に示すようにガスミスト圧浴装置100は、炭酸ガス、酸素、オゾンガス、又はこれらの混合ガス(以下、単にガスという)を供給するガス供給手段110と、液体を供給する液体供給手段120と、ガス供給手段110からのガスと液体供給手段120からの液体を粉砕溶解させたミスト(以下、ガスミストという)を生成、供給するガスミスト供給手段130と、ガスミスト供給手段130から供給されたガスミストを内部に封入する空間を形成するガスミスト圧浴用ボックス1と、から構成される。このほか、各種センサや制御装置を設けて、ガス、液体及びガスミストの温度や圧力等の制御を行うようにしても良い(例として、図5参照)。
ガス供給手段110は、ガスミスト供給手段130に炭酸ガス、酸素、オゾンガス、又はこれらの混合ガスを供給する。例えばガスボンベを用いるのが好適である。このガス供給手段110には、図示は省略するがガスの圧力調整のためのレギュレータが設けられている。また、ガスを加温するためのヒータと温度制御のための温度計を配置しても良い。
液体供給手段120は、ポンプ等から構成され、ガスミスト供給手段130に液体を供給する。あるいは、例えばオゾン水生成装置等の、ガス混合水の供給手段であっても良い。
供給する液体としては、水、イオン水、オゾン水、生理食塩水、精製水、滅菌精製水を用いるのが好適である。さらに、これらの液体に使用者の疾患、症状等に有効な薬剤を含有させても良い。薬剤とは、例えば、抗アレルギー剤、抗炎症剤、解熱鎮痛剤、抗真菌剤、抗インフルエンザウィルス剤、インフルエンザワクチン、ステロイド剤、抗ガン剤、血圧降下剤、化粧剤、増毛剤、発毛剤、育毛剤等が挙げられる。さらに、清涼作用のあるメンソールや、血行を促進させるビタミンE、皮膚組織に吸収されやすく美肌効果の高いビタミンC誘導体、皮膚の角化作用を正常にし粘膜を保護するレチノール、粘膜への刺激を和らげるための麻酔薬、臭気を除去するためのシクロデキストリン、殺菌、消炎効果のある光触媒、又は光触媒とアパタイトの複合体、保水力に優れ肌の保湿効果を有するヒアルロン酸、細胞を活性化し免疫力を向上させるコエンザイムQ10、抗酸化物質や多量の栄養素を含むシードオイル、抗酸化作用、抗菌作用、抗炎症作用、鎮痛・麻酔作用、免疫作用等を有するプロポリス等を単独あるいは複数組み合わせて混合して、ガスの生理作用との相乗効果を生じさせることも可能である。あるいは、エタノール、グルコン酸クロルヘキシジン、両性界面活性剤、塩化ベンザルコニウム、酢酸アルキルジアミノエテルグリシン、次亜塩素酸ナトリウム、過酢酸、セスキ炭酸ナトリウム、シリカ、ポピドンヨード、炭酸水素ナトリウムを添加しても良い。さらに、炭酸塩と有機酸を主成分とする高濃度炭酸泉剤(有効成分の一例としては、硫酸塩、炭酸塩、有機酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム)、殺菌剤、洗浄剤等を添加しても良い。この液体供給手段120には、図示しないが液体を加温するためのヒータや温度制御のための温度計を配置するのが望ましい。
なお、ここではガス供給手段110と液体供給手段120を各々一つずつ備える例を図示したが、これらは複数設けられる場合もある。その場合、供給するガスや液体はそれぞれ異なっても同じものでも良い。
ガスミスト供給手段130は、ガス供給手段110から供給されたガスと、液体供給手段120から供給された液体とを粉砕溶解したガスミストを生成し、これをガスミスト圧浴用ボックス1へ供給する装置である。この際、生成するミストの粒径は10μm以下であるのが最適である。ガスミスト供給手段130としては、例えば、超音波式や霧吹き式、流体ノズルを用いた方式等、様々なミスト生成装置を適用することができる。
例として、図5に霧吹き式のガスミスト供給手段130′を用いたガスミスト圧浴装置(ガスミスト圧浴システム)100Aを示す。
ガスミスト供給手段130′には、液体供給手段120からの液体を貯留するための液体貯留部131と、ガス供給手段110から供給されるガスを先端開口から吐出するノズル132と、液体貯留部131に貯留された液体をノズル132の先端まで吸い上げる吸液管133と、ノズル132及び吸液管133の先端開口と対向する位置に設けられるバッフル134とが形成されている。また、ガス供給手段110からガスミスト供給手段130′内にガスを供給し、ガスをノズル132周辺に導入すると共にガスミストを排出する気流を作るガス供給部135とガス導入部136、ガスミストを収集して排出するためのガスミスト収集部137とガスミスト導出部138とを備えている。ガスミスト導出部138から排出されたガスミストは、ガスミスト供給管139を通ってガスミスト圧浴用ボックス1に供給される。
このガスミスト供給手段130′でガスミストを生成する際には、まず、液体貯留部131に、液体供給手段120から所定量の液体を注入し、次いで、ガス供給手段110からガスミスト供給手段130′のノズル132及びガス供給部135にガスを供給する。ガスがノズル132に供給されると、ノズル132は図5に示すように先端に向かって狭窄されているため、ガスは流速を増して吐出される。液体はこのときの気流により発生する負圧で吸液管133を吸い上げられ、吸液管133の先端部でノズル132から吐出されるガスに吹き上げられてバッフル134に衝突し、ガスミストが生成される。ガスはさらにガス供給部135及びガス導入部136からもガスミスト供給手段130′内に供給され、生成されたガスミストの排出圧を高める。生成されたガスミストは、ガスミスト収集部137、ガスミスト導出部138を通りガスミスト供給管139からガスミスト圧浴用ボックス1に供給される。
なお、このガスミスト圧浴システム100Aは、図5に示すように制御装置140と、センサ(圧力計151、温度計152)を備えている。制御装置140は、CPU、メモリ、ディスプレイを備えたコンピュータから構成される。そして、圧力計151、温度計152の計測値に基づき、ガス供給手段110や液体供給手段120からのガス、液体の圧力や温度等の制御を行う。例えば、ガスミスト圧浴用ボックス1内の圧力値が所定値以上になった場合にはガス供給手段110のガス供給を停止する等の制御を行う。制御装置140は、ガスミスト圧浴用ボックス1内の圧力値を1気圧以上(より好適には、1.02〜2.5気圧)に保つようにする。
また、このガスミスト圧浴システム100Aでは、ガス供給手段110からガスミスト供給手段130′のガス供給部135の間に、流量バルブ141を設けてガスミスト供給手段130′へのガス流量の調整を可能とすると共に、ガスミスト供給管139に、ガスミスト供給手段130′のガスミスト導出部138からのガスミストとガス供給手段110からのガスを切り換える切替弁142を設け、ガスミスト圧浴用ボックス1内のガス濃度の調節、ガスミスト量及び圧力の調節等を可能にしている。
次に、本考案に係るガスミスト圧浴用ボックス1について説明する。ガスミスト圧浴用ボックス1は、生体(ここでは例として、人体)の皮膚及び粘膜を覆うと共に、ガスミストを内部に封入する空間を形成できるボックス本体2から構成される。
図2に、本考案のガスミスト圧浴用ボックス1の概略を示す。また図3は、人体に適用した状態を示す模式図である。これらの図に示すように、ガスミスト本体2は、生体のほぼ全体を覆うことができる大きさの、略直方体状に構成されている。即ち、上部3、底部4、及び複数(ここでは四つ)の側部5(5A、5B、5C、5D)から形成される。このうち、一つの側部(ここでは例として5A)は、使用者がガスミスト圧浴用ボックス1内に出入りするために、図2(b)に示すように開閉可能な扉6になっている。この扉6には外部に取手6Aを設けるのが好ましい。また、図示は省略したが、ボックス1内側からも扉6を開閉できるよう、内部にも取手を設けるのが好ましい。
ボックス本体2の上部3には、使用者の頭部をボックス1外部に露出するための開口7が設けられている。この開口7は、余裕を持って頭部の出し入れが可能な程度の径を有する。さらに、開口7の周囲には、隙間からのガスミストの漏出を防ぐため、漏出防止手段8が設けられる。ここでは、開口7の内側に、さらに開口8Aを有する非通気性素材(例えばポリエチレンシート等)を設けると共に、この開口8Aの縁にゴム等の伸縮する部材を取り付けて、使用者の首にフィットさせてガスミストの漏出を防いでいる。ゴムの代わりにこのほか、紐やベルト、面ファスナー等を用いても良い。
ガスミスト圧浴用ボックス1は、ガスミスト供給管139に接続され、ガスミストを内部に導入するためのガスミスト供給口9を備えている。この供給口9の内部には、ガスミストの逆流を防ぐための逆止弁が設けられている。さらに、ガスミスト圧浴用ボックス1は、空気やガス、ガスミストを排出することで内部の圧力を調整する排出口10を備えている。この排出口10は、ガスミスト圧浴用ボックス1内が一定圧力値以上になると自動的に開く仕組みであっても良いし、制御装置140によってボックス1内に設けられた圧力計151の計測値に基づき開く仕組みであっても良い。
なおここでは、使用者が座位でガスミスト圧浴を行えるよう、ガスミスト圧浴用ボックス1内に椅子11を配置している。この椅子11は、使用者の座高に合わせて座面の高さを変えることができるものを用いるのが好ましい。
次に、本考案のガスミスト圧浴用ボックス1を用いてガスミスト圧浴を行う手順について説明する。まず、使用者はボックス1の扉6を開いてボックス本体2内に入り、開口7に対して頭部の位置が適切になるよう、椅子11の高さを調節する。次いで、椅子11に座って開口7に頭部を通し、さらに漏出防止手段8を適切にセットしてガスミストの漏出を防ぐ。それから扉6を閉めてボックス1内を略密閉状態にする。
次いで、ガスミスト供給手段130は、ガス供給手段110から供給されるガスと液体供給手段120から供給される液体からガスミストを生成する。生成されたガスミストは、ガスミスト供給口9からボックス1内に供給される。ボックス1内の圧力値が所定値を超えた場合は、ガスミスト排出口10からガスミストを排出する。このようにしてガスミスト圧浴が行われる。
なお、ここまでは上記のようにガスミスト圧浴用ボックス1内に椅子11を設けて、使用者が座位でガスミスト圧浴を行う例を図示したが、ガスミスト圧浴用ボックス1は、他の姿勢で行うための形状に変形しても良い。図4に、他の姿勢でガスミスト圧浴を行う場合のガスミスト圧浴用ボックス1の形状例を示す。
図4(a)は、立位用のガスミスト圧浴用ボックス1aである。このように、立位用のガスミスト圧浴用ボックス1aは、縦長形状に形成される。また、上部3aには開口7aが設けられる。
図4(b)は、仰臥位用のガスミスト圧浴用ボックス1bである。このように、仰臥位用のガスミスト圧浴用ボックス1bは、横長形状に形成される。また、仰臥した姿勢に合わせて、開口7bは上部3bではなく側部5bに設けるようにする。
なお、上記では一つのガスミスト供給手段130から一つのガスミスト供給口9を通してガスミスト圧浴用ボックス1にガスミストを供給する例を示したが、これに代えて、複数のガスミスト供給手段から複数のガスミスト供給口を介してガスミストを供給しても良い。図6にその例を示す。なお、図1と同一の部分については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、ガスミスト圧浴用ボックス1Aは、複数(ここでは例として二つ)のガスミスト供給口9A、9Bを備えている。このガスミスト供給口9A、9Bは、それぞれガスミスト供給手段130A、130Bに接続されている。ガスミスト供給手段130A、130Bは、それぞれガス供給手段110A、110Bと、液体供給手段120A、120Bとが接続されている。ここで、複数のガス供給手段110A、110B、液体供給手段120A、120Bがそれぞれ異なるガス、液体をガスミスト供給手段130A、130Bに供給するように構成して、各種ガス及び液体の作用を生体に及ぼすようにしても良い。特に、オゾンガスと炭酸ガスを組み合わせることにより、オゾンの殺菌、脱臭、ウイルスの不活化、害虫等の駆除、皮膚病等の防止効果と、炭酸ガスの血行改善効果を同時に発揮させることが可能となる。
なお、ここまではガスミスト圧浴用ボックス1を使用する生体として、人体を例に説明したが、人体に限らず動物(例えば、競走馬やペット等)であっても良い。即ち、大きさを変えることで、本考案のガスミスト圧浴用ボックス1は人体だけでなく様々な動物にも適用することができる。そして動物にも同様にガスミスト圧浴の、殺菌、脱臭、ウイルスの不活化、ノミ、ダニ、虱等の害虫の駆除、皮膚病等の防止効果や、血行改善効果を発揮することが可能となる。
以上、本考案によれば、上記のように構成することにより、一度に体のほぼ全体を覆って効率的に全身のガスミスト圧浴を行うことが可能となる。
なお、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本考案の範囲から排除するものではない。
本考案は、炭酸ガス、酸素、オゾンガス、又はこれらの混合ガスを、生体の皮膚や粘膜に直接又は被服を通して接触させるガスミスト圧浴に用いるガスミスト圧浴用ボックスに関し、産業上の利用可能性を有する。
1、1A ガスミスト圧浴用ボックス
1a 立位用のガスミスト圧浴用ボックス
1b 仰臥位用のガスミスト圧浴用ボックス
2 ボックス本体
3 上部
4 底部
5、5A、5B、5C、5D 側部
6 扉
6A 取手
7、8A 開口
8 漏出防止手段
9、9A、9B ガスミスト供給口
10 ガスミスト排出口
11 椅子

Claims (3)

  1. 所定値以上の濃度の炭酸ガス、酸素、オゾンガス、又はこれらの混合ガス(以下、「ガス」という)と液体を粉砕溶解させたミスト(以下、「ガスミスト」という)を生体の皮膚又は粘膜に直接又は衣服を通して接触させるガスミスト圧浴のためのボックスであって、
    上部、底部、及び側部から構成され、前記生体の皮膚又は粘膜を直接に又は衣服を通して覆うと共に前記ガスミストを内部に封入する空間を形成するボックス本体と、
    該ボックス本体内に前記ガスミストを導入するための、内部に逆止弁を有するガスミスト供給口と、
    前記ボックス本体内のガスミストを排出するための排出口と、を備え、
    前記ボックス本体は、前記ボックス本体内に出入りするための出入口と、前記ボックス本体内から生体の頭部を露出させるための開口とを備えることを特徴とするガスミスト圧浴用ボックス。
  2. 前記開口には、該開口と生体の隙間からのガスミストの漏出を防ぐ漏出防止手段を設けることを特徴とする請求項1に記載のガスミスト圧浴用ボックス。
  3. 前記ボックス本体内に椅子を備えることを特徴とする請求項1に記載のガスミスト圧浴用ボックス。
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