JP3163687U - 透明中空板を用いたデザインボード - Google Patents

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Abstract

【課題】作成が容易、簡便であるとともに図柄の変更が容易なデザインボードを提供する。【解決手段】2枚の透明な板の間に一定間隔で平行な仕切り板が設けられた透明中空板の該中空部に繊維状物質が充填されることにより、図柄が描かれてなる。デザインボードは、主に屋内の装飾用に用いられ、その使用方法としては、壁に掛けたり、天井などから吊るしたり、窓枠にはめたり、テーブル等の上に置いたりして使用される。【選択図】図2

Description

本考案は、内部に仕切り板が設けられた透明の中空板の中空部分に、繊維状物質を充填配置する事によって図柄を表現することができるデザインボードに関するものである。
従来より、屋内の装飾用にいろいろな図柄が描かれたデザインボードがある。
このようなデザインボードとして、例えば基材の表面に文字や図柄などが印刷されて装飾が施されている装飾ボードが広く知られているが、これらは図柄が事前に印刷されているために、図柄の変更が容易ではない。
また、図柄を自由に変更できるデザインボードとしては、ボード上に球体を並べて図柄を作成できるデザインボードが知られている。(特許文献1)
実開平4−897号公報
上述した特許文献1記載のデザインボードは、直径6ミリの球体を用いるため、面積が広いデザインボードを作成する際にひとつひとつボードに球体を並べていくのはとても時間がかかる上、球体を大量に用意しなければならない。そしてこの特許文献1記載のデザインボードで図柄を作成するのに用いることができるのは球体のみである。さらに直径6ミリというようにサイズも限定されている。
球体を填めるための突起が必要なので、突起のついた特殊なボードが必要な上、突起が図柄を邪魔し、突起が無い方の片面からしか図柄を綺麗に見ることが出来ない。
球体を突起に填め込み図柄を作成し、透明蓋で覆うまでの手順の間にボードや球体を誤って動かしてしまうことにより突起から球体が外れてしまう恐れがあり、作業の効率が悪くなるという問題があった。突起に填めた球体が落ちないよう、突起のついた板と透明な蓋の両方を用意しなければならない。
そこで本考案は、作成が容易、簡便であるとともに図柄の変更が容易なデザインボードを提供することを目的とする。
本考案のデザインボードは、上述した問題に鑑みてなされたものであって、2枚の透明な板の間に一定間隔で平行な仕切り板が設けられた透明中空板の、該中空部に繊維状物質が充填配置されることにより、図柄が描かれてなるデザインボードである。
また、本考案のデザインボードは、繊維状物質として毛糸が使用されることが好ましい。
本考案によれば、容易に図柄を描くことができ、簡便に素材感を活かしたデザインボードを提供することができる。また、本考案のデザインボードは作成が容易であるので図柄の変更を自由に行うことができる。
本考案のデザインボードの構造を模式的に示した図である。 本考案のデザインボードの繊維状物質の充填方法を模式的に示した図である。 本考案のデザインボードの断面を模式的に示した図である。 デザインボードをタペストリーのように活用した例を示した図である。 デザインボードと風景を組み合わせた応用例を模式的に示した図である。 異なった図柄が描かれたデザインボード2枚を組み合わせた応用例を模式的に示した図である。
本考案のデザインボードは、2枚の透明な板の間に一定間隔で平行な仕切り板が設けられた透明中空板の、該中空部に繊維状物質を充填配置し、図柄を描くことにより作成することができる。デザインボードは、主に屋内の装飾用に用いられ、その使用方法としては、壁に掛けたり、天井などから吊るしたり、窓枠にはめたり、テーブル等の上に置いたりして使用される。
以下、添付図面によって実施例を説明する。図1は本考案におけるデザインボードを模式的に示した図であり、透明中空板1の内部にある中空板仕切り2の間の中空部に繊維状物質が充填され、隣り合った中空部に図柄に応じて充填される繊維状物質3a、3bにより図柄が描かれている。
本考案における透明中空板1は図2のように、2枚の透明で平行な板の間に、縦方向または横方向のいずれかに等間隔に平行な中空板仕切り2が設けられている。透明中空板1の材料としては、硝子やプラスチックのように透明なものが用いられるが、軽量であり割れ難い等の取り扱い易さから、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等のプラスチックが好適に用いられる。例えば、「ツインカーボ」として市販されているポリカーボネート製の透明中空板などが使用できる。
本考案において図柄を描くために用いられる繊維状物質3としては、毛糸、糸、織物等が用いられるが、素材の風合いを活かしたり、後述するように素材の自由な動きを防止する為には毛糸が好ましい。
本考案に使用される繊維状物質3は、図2で示したように図柄に従って透明中空板1の中空部分4に長短を調節し充填されて配置することで図柄が描かれる。
この際、図2の3cや3dに示すように1本の繊維状物質に異なった色が着色されたものを充填したり、図柄に応じて繊維状物質3の長さや色を工夫し充填することによってできる。他にも繊維状物質を3eのように球状などに丸めたり、図3の3gのように繊維状物質を多数本絡め、密度を上げて充填することにより様々な表現ができる。また、図2に示すように何も充填されていない部分5を作り、繊維状物質どうしの間隔を空けることにより透明部分を活かした表現もできる。
本考案のデザインボードは、図2のように透明中空板1の中空部分4に繊維状物質3を図柄に応じて充填配置して描かれるが、例えば中空板の仕切り板の方向が垂直になった状態で用いられる場合には、充填配置された繊維状物質3が自由に動き、図柄が乱れてしまう可能性がある。しかし、ポリカーボネート等のプラスチック製の透明中空板は、静電気を帯電しやすいため、毛糸などの繊維状物質が付着しやすい。本考案ではこれを活かし、図3のような中空部分4の断面に対して自由に動かない太さ、あるいは大きさの繊維状物質3を用いることで、摩擦力によって自由に動きを防止することができる。
繊維状物質3として、毛糸を使用した場合には長い状態で使用しても表面が毛羽立っており、また毛糸や繊維を球状に丸めて使用する場合には、全体が柔軟なので容易に透明中空板1の中空部分4に充填でき、且つ自由な動きを防止しやすい。そして、繊維状物質は毛糸の様な軽い素材で出来ているので持ち運びが簡単にできる。
本考案においては、図4のように繊維状物質3を充填した透明中空板1の両端から繊維状物質をはみ出させた部分3fにより、房状のタペストリーのような装飾ができる。
また、透明中空板1からはみでた繊維状物質3fを子どもなどに引っ張られるなど、予期せぬ外力により図柄が乱れるのを確実に防止したいときには、透明中空板1の両端のみに接着剤をつけることで、繊維状物質を引っ張った場合でも抜け落ちる可能性は無くなり、確実に繊維状物質を固定することもできる。
透明中空板や繊維状物質は光を透過しやすい素材なので、本考案のデザインボードを窓枠にはめたり、光にかざすことによって、ステンドグラスのような光を活かした透明感のある表現をすることができる。
本考案のデザインボードは1枚で使用してもよいし、透明中空板に何も充填しない部分を設けて後ろが見えるようにデザインボードを重ねて使用してもよい。
このような透明中空板に充填されていない透明な部分を活かした例として、図5のように図柄7の周りに充填されていない部分5があるデザインボード6と、自然や建物などの風景8を重ねることによって風景8の中にデザインボードの図柄7が溶け込んでいる表現ができる。また、図6のように図柄7bが描かれたデザインボード6bの上から、図柄7aと充填されていない部分5を含むデザインボード6aを重ねることにより、透明感を活かした立体感や奥行きのある表現をすることができる。
透明中空板に物質を入れた状態でもパネル本来のもつ特性は損なわれないので、中空板の使用方法に加え、表面に図柄を自由に描く事の出来るボードとして視覚的に楽しめる要素が追加される。
また、本考案のデザインボードは透明感が強く、平行な仕切り板で作られているため、表裏関係なく図柄を楽しむことができる。
以上、本考案におけるデザインボードの好適な実施形態について説明したが、本考案におけるデザインボードは、上述した実施形態に限定されること無く種々の形態で実施することができる。
1 透明中空板
2 中空板仕切り
3 繊維状物質
3a 色1に着色された部分
3b 色2に着色された部分
3c 色3に着色された部分
3d 色4に着色された部分
3e 球状に丸められた部分
3f 中空板からはみ出された部分
3g 多数本絡めた部分
4 中空部分
5 充填されていない部分
6 デザインボード
6a デザインボード1
6b デザインボード2
7 図柄
7a デザインボード1に描かれた図柄
7b デザインボード2に描かれた図柄
8 風景

Claims (2)

  1. 2枚の透明で平行な板の間に、縦方向または横方向のいずれかに等間隔に平行な仕切り板が設けられた透明中空板の該中空部分に繊維状物質を充填配置することにより、図柄が描かれることを特徴とするデザインボード。
  2. 請求項1において繊維状物質が毛糸であることを特徴とするデザインボード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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