JP3163175U - 履物 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用勝手の良好な履物を提供する。【解決手段】履物Fは、底部1と、この底部1に接合され、足の甲部と足の踵部の一部を覆うアッパー2と、略U字状に形成した帯状部材のバックベルト3とを備える。バックベルト3の一方の端部に第1の長穴3aを設け、第1の長穴3aを貫通して第1の留め具4を介してバックベルト3をアッパー2の内側に取り付け、バックベルト3の他方の端部に第2の長穴3a’を設け、この第2の長穴3a’を貫通して第2の留め具4’を介してバックベルト3をアッパー2の内側に取り付ける。この取り付けにより、バックベルト3をスライド及び回動させると共に、足のかかとにバックベルト3を当接させて、足のかかとの動きに追随させるものである。【選択図】図6

Description

本考案は、履物に係り、特に、使用勝手の良好な履物に関する。
従来、履物として、かかとにバックベルトを当接して使用するものがある(例えば、特許文献参照)。
実用新案登録第3156524号公報
この履物は、履き口がくるぶしより下にある履物であって、底部と、この底部に接合され、足の甲部を覆うアッパーと、略U字状に形成した帯状部材のバックベルトとを備え、バックベルトの両端部をアッパーの内側に回動自在に取り付け、足のかかとにバックベルトを当接させて、前記足のかかとの動きに追随させるものである。
しかしながら、上述の履物にあっては、バックベルトの踵の部位は、アッパーの踵の内側に位置するため、足を履物に入れる際、履き口が小さく、足を入れにくいという問題点があった。
本考案は、上記の問題点を除去するようにした履物を提供することを目的とする。
請求項1記載の履物は、履き口を有する履物であって、底部と、この底部に接合され、足の甲部と足の踵部の一部を覆うアッパーと、略U字状に形成した帯状部材のバックベルトとを備え、前記バックベルトの一方の端部に近い側であって、前記バックベルトの長手方向に沿うように、前記バックベルトに第1の長穴を設け、この第1の長穴を貫通して第1の留め具を介して前記バックベルトを前記アッパーの内側に取り付け、前記バックベルトの他方の端部に近い側であって、前記バックベルトの長手方向に沿うように、前記バックベルトに第2の長穴を設け、この第2の長穴を貫通して第2の留め具を介して前記バックベルトを前記アッパーの内側に取り付け、この取り付けにより、前記バックベルトをスライド及び回動させると共に、足のかかとに前記バックベルトを当接させて、前記足のかかとの動きに追随させるものである。
また、請求項2記載の履物は、請求項1記載の履物において、バックベルトの表面より突出する突起部を前記バックベルトの外側であって、前記バックベルトの足の踵から足の甲に向かう足の内側ルート、足の外側ルートの内、前記足の内側ルートの中途に取り付け、前記突起部が履き口の周縁部に係止するものである。
また、請求項3記載の履物は、請求項1記載の履物において、バックベルトの表面より突出する突起部を前記バックベルトの外側であって、前記バックベルトの足の踵から足の甲に向かう足の内側ルート、足の外側ルートの内、前記足の内側ルートの中途に取り付け、前記突起部は、指先で摘まむことのできる大きさの平坦面を有し、前記バックベルトの外側に張り出し、前記突起部が履き口の周縁部に係止するものである。
請求項1記載の履物によれば、足のかかとにバックベルトを当接させて、足のかかとの動きに追随させることに加え、バックベルトをスライドさせて履き口を広くして、足を履き口に入れ易くして、使用勝手を向上させることができる効果を有する。
また、請求項2記載の履物によれば、前述した請求項1記載の考案の効果に加え、バックベルトの表面より突出する突起部を前記バックベルトの外側であって、前記バックベルトの足の踵から足の甲に向かう足の内側ルート、足の外側ルートの内、前記足の内側ルートの中途に取り付けているため、突起部がバックベルトの踵の位置にあるものに比較し、他方の履物のつま先を一方の履物の踵の位置まで移動させないで突起部を押さえて、一方の履物から、足を離脱させることができる。
また、請求項3記載の履物によれば、前述した請求項1記載の考案の効果に加え、バックベルトの表面より突出する突起部を前記バックベルトの外側であって、前記バックベルトの足の踵から足の甲に向かう足の内側ルート、足の外側ルートの内、前記足の内側ルートの中途に取り付けているため、突起部がバックベルトの踵の位置にあるものに比較し、他方の履物のつま先を一方の履物の踵の位置まで移動させないで突起部を押さえて、一方の履物から、足を離脱させることができ、しかも、突起部は、指先で摘まむことのできる大きさの平坦面を有し、バックベルトの外側に張り出しているため、突起部を指先で摘んだり、又は履物のつま先で押さえ易く、操作性が良い。
図1は、本考案の一実施例の履物に足を入れた状態の概略的側面図である。 図2は、図1の履物の使用状態を示す概略的側面図である。 図3は、図1の履物から足を外す状態を示す概略的側面図である。 図4は、図1の4−4線による概略的断面図である。 図5は、図1の5−5線による概略的断面図である。 図6は、図1の履物の一部を分解して示す概略的一部分解斜視図である。 図7は、図1の履物のバックベルトを図中の矢印方向へ移動させた状態の概略的断面図である。 図8は、図1の履物のバックベルトを図中の矢印方向へ移動させた状態の概略的断面図である。 図9は、図7の概略的平面図である。 図10は、図9のアッパーを広げ、履物に足を入れ、前記アッパーを閉じる前の状態の概略的側面図である。 図11は、図10の履物のアッパーを閉じた状態の概略的側面図である。 図12は、図1の履物の突起部の位置が異なった他の実施例の履物の概略的側面図である。
本考案の一実施例の履物を図面を参照して説明する。
図1に示すFは履物で、履物Fは、履き口を有し、底部1と、この底部1に接合され、足の甲部と足の踵部の一部を覆うアッパー2と、略U字状に形成した帯状部材のバックベルト3とを備えている(図1乃至図11参照)。
なお、アッパー2には、切れ込み21が設けられ、使用者の足に合わせ、その状態を保持するように、バンドBの裏面とアッパー2の表面にそれぞれ面状ファスナーM1、M2が設けられている(図10及び図11参照)。
バックベルト3は、図6に示すように、帯状部材を略U字状に形成したもので、バックベルト3の一方の端部3Aに近い側であって、バックベルト3の長手方向に沿うように、バックベルト3に第1の長穴3aを設け、また、バックベルト3の他方の端部3Bに近い側であって、バックベルト3の長手方向に沿うように、バックベルト3に第2の長穴3a’を設けている。そして、第1の長穴3aを貫通して第1の留め具4を介してバックベルト3をアッパー2の内側に取り付け、また、第2の長穴3a’を貫通して第2の留め具4’を介してバックベルト3をアッパー2の内側に取り付け、これらの取り付けにより、バックベルト3をスライド及び回動させると共に、足のかかとにバックベルト3を当接させて、前記足のかかとの動きに追随させるさせるようにしている。また、図6に示す5は、中敷きである。
また、図1に示す6は、バックベルト3の表面より突出する突起部で、突起部6はバックベルト3の外側であって、バックベルト3の足の踵から足の甲に向かう足の内側ルート31、足の外側ルート32の内、足の内側ルート32の中途に取り付けられている。
突起部6を詳述すれば、突起部6は、指先で摘まむことのできる大きさの平坦面を有し、バックベルト3の外側に張り出し、突起部6が履き口の周縁部に係止するようになっている。
なお、突起部6はつま先で押さえ付けるようにしても良いが、場合により、指先で押さえ付けるようにしても良い。
履物Fを履く場合、バックベルト3を図8に示す状態から図7に示す矢印方向にスライドさせて履き口を広くして(図7、図9参照)、足を履き口に入れ易くして、使用勝手を向上させることができ、
しかも、バックベルト3はアッパー2の内側に取り付けられているため、足の置き場が小さくなり、該小さくなった分、足のかかとの周囲にバックベルト3が当接し易く、当接すると、手を使わずに、つまり、バックベルト3を手で持ち上げなくても、バックベルト3が足のかかとに当接して、かかとの動きに追随し、かかとが履物Fから離間しても、バックベルト3は回動して(図2参照)足のかかとに当接し、脱げにくい等使用勝手を向上させることができる。
履物Fを脱ぐ場合、図3に示すように、履いている他方の履物F’の先端を突起部6に接触させて、バックベルト3を足の踵から離脱させるようにしている。つまり、バックベルト3の表面より突出する突起部6をバックベルト3の外側であって、バックベルト3の足の踵から足の甲に向かう足の内側ルート31、足の外側ルート32の内、足の内側ルート31の中途に取り付けているため、突起部6がバックベルト3の踵の位置にあるものに比較し、他方の履物F’のつま先を一方の履物Fの踵の位置まで移動させないで突起部6を押さえて(突起部6を履き口の周縁部に係止させて)、一方の履物Fから手を使用しないで(手の不自由な人でも)、足を離脱させることができる。
次に、バックベルト3をアッパー2に着脱自在に取り付ける第1、第2の留め具4、4’を図4及び図6を参照して、以下説明する。
バックベルト3の一方の端部3Aに近い側であって、バックベルト3の長手方向に沿うように、バックベルト3に第1の長穴3aを設け、この第1の長穴3aを貫通して第1の留め具4をアッパー2の穴2aを介してアッパー3の内側に取り付けている。
また、バックベルト3の他方の端部3Bに近い側であって、バックベルト3の長手方向に沿うように、バックベルト3に第2の長穴3a’を設け、この第2の長穴3a’を貫通して第2の留め具4’をアッパー2の穴2a’を介してアッパー3の内側に取り付けている。
第1、第2の留め具4、4’は、先行技術文献として記載した実用新案登録第3156524号公報に開示の留め具4と同じ構造なので、その詳細な説明を省略する。
第1の留め具4(第2の留め具4’)は、バックベルト3の足に当接する側に位置する第1の部材41(41’)とアッパー2の外側に位置する第2の部材42(42’)とを有している。第1の部材41(41’)及び 第2の部材42(42’)は、共に、例えば、合成樹脂で成形される。
第1の部材41(41’)は、平坦なベース41a(41’a)と、このベースベース41a(41’a)より突出すると共に、ベース41a(41’a)に対して略直交する方向に長い長手形状の突出部41b(41’b)と、この突出部41b(41’b)の先端に設けられ、突出部41b(41’b)の長手方向に略直交する方向に張り出すと共に、突出部41b(41’b)の長手方向に略直交する方向に長い長手形状の張出部41c(41’c)とを有している。
そして、突出部41b(41’b)に第2の部材42(42’)を係止させるようにしている。
なお、上述した実施例においては、突起部6の下部の一部が履き口の周縁と部分的に接触しているが(図1参照)、図12に示すように、突起部6の下部の履き口に対向する部位の全体に亘って履き口の周縁を接触させるように、突起部6をアッパー2に取り付けるようにしても良い。
F 履物
1 底部
2 アッパー
3 バックベルト
3a 第1の長穴
3a’ 第2の長穴
4 第1の留め具
4’ 第2の留め具

Claims (3)

  1. 履き口を有する履物であって、
    底部と、
    この底部に接合され、足の甲部と足の踵部の一部を覆うアッパーと、
    略U字状に形成した帯状部材のバックベルトとを備え、
    前記バックベルトの一方の端部に近い側であって、前記バックベルトの長手方向に沿うように、前記バックベルトに第1の長穴を設け、この第1の長穴を貫通して第1の留め具を介して前記バックベルトを前記アッパーの内側に取り付け、
    前記バックベルトの他方の端部に近い側であって、前記バックベルトの長手方向に沿うように、前記バックベルトに第2の長穴を設け、この第2の長穴を貫通して第2の留め具を介して前記バックベルトを前記アッパーの内側に取り付け、
    この取り付けにより、前記バックベルトをスライド及び回動させると共に、足のかかとに前記バックベルトを当接させて、前記足のかかとの動きに追随させる
    ことを特徴とする履物。
  2. バックベルトの表面より突出する突起部を前記バックベルトの外側であって、前記バックベルトの足の踵から足の甲に向かう足の内側ルート、足の外側ルートの内、前記足の内側ルートの中途に取り付け、
    前記突起部が履き口の周縁部に係止する
    ことを特徴とする請求項1記載の履物。
  3. バックベルトの表面より突出する突起部を前記バックベルトの外側であって、前記バックベルトの足の踵から足の甲に向かう足の内側ルート、足の外側ルートの内、前記足の内側ルートの中途に取り付け、
    前記突起部は、指先で摘まむことのできる大きさの平坦面を有し、前記バックベルトの外側に張り出し、前記突起部が履き口の周縁部に係止する
    ことを特徴とする請求項1記載の履物。
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