JP3163156B2 - 精米装置 - Google Patents

精米装置

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JP3163156B2
JP3163156B2 JP08048192A JP8048192A JP3163156B2 JP 3163156 B2 JP3163156 B2 JP 3163156B2 JP 08048192 A JP08048192 A JP 08048192A JP 8048192 A JP8048192 A JP 8048192A JP 3163156 B2 JP3163156 B2 JP 3163156B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、精米装置に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】従来公知の特開平3−221150号公報
には、ケースに対して回転自在に設けた縦回転主軸の上
部外周に下方送り送穀螺旋を下部外周に下部精穀ロール
をそれぞれ固定し、前記下部精穀ロールの外周を下部除
糠筒で包囲して前記下部精穀ロールと前記下部除糠筒と
の間に流下式下部精穀室を形成し、前記下方送り送穀
旋の外周を同心状の送穀筒で包囲して前記下方送り送穀
螺旋と前記送穀筒との間に下方送り送穀室を形成し、前
記送穀筒の外周に同心状の回転筒を回転自在に設け、前
記回転筒の外周面に上部精穀ロールを固定し、前記上部
精穀ロールの外周を上部除糠筒で包囲して前記上部精穀
ロールと前記上部除糠筒との間に上昇式上部精穀室を形
成し、前記上昇式上部精穀室において初期精米された米
粒を前記流下式下部精穀室に誘導して仕上精米する精米
装置において、前記縦回転主軸の下に下部受動プーリ
固定し、前記回転筒の下に上部受動プーリを固定
し、前記下部受動プーリを回転させるモータと前記上部
受動プーリを回転させるモータ前記ケースの外部に
配置した精米装置について記載されている
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知発明は、本願
出願人により発明されたものであるところ、縦回転主軸
(下部受動プーリ)を回転させるモータは、ケースの外
部一側に配置され、回転筒(上部受動プーリ)を回転さ
せるモータは、ケースの外部他側に配置される関係であ
って、広大な設置面積を必要としていた。このように、
2個のモータをそれぞれ別の場所に設けていたのは、上
部受動プーリと下部受動プーリとの間隔が狭いため、2
つのモータを一カ所に配置するのに無理があったためで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、ケー
ス1に対して回転自在に設けた縦回転主軸10の上部外
周に下方送り送穀螺旋16を下部外周に下部精穀ロール
15をそれぞれ固定し、前記下部精穀ロール15の外周
を下部除糠筒17で包囲して前記下部精穀ロール15と
前記下部除糠筒17との間に流下式下部精穀室18を形
成し、前記下方送り送穀螺旋16の外周を同心状の送穀
筒33で包囲して前記下方送り送穀螺旋16と前記送穀
筒33との間に下方送り送穀室79を形成し、前記送穀
筒33の外周に同心状の回転筒36を回転自在に設け、
前記回転筒36の外周面に上部精穀ロール38を固定
し、前記上部精穀ロール38の外周を上部除糠筒43で
包囲して前記上部精穀ロール38と前記上部除糠筒43
との間に上昇式上部精穀室44を形成し、前記上昇式上
部精穀室44において初期精米された米粒を前記流下
下部精穀室18に誘導して仕上精米する精米装置におい
て、前記回転筒36の下端は前記下部除糠筒17の上端
より高位置とし、前記縦回転主軸10の下に下部受動
プーリ14を固定し、前記回転筒36の下に上部受動
プーリ37を固定し、前記下部受動プーリ14を回転さ
せる主モータ76と前記上部受動プーリ37を回転させ
る副モータ77前記ケース1の同一側部に上下に並
べて配置した精米装置としたものである。
【0005】
【実施例】本発明の構造を、一実施例により説明する
と、1は床上に設置されたケース、2はケース1の骨枠
で、ケース1は、薄鉄板により全体は縦長四角箱に形成
されている。ケース1内の下部位置には、横仕切台3を
設け、横仕切台3の下部に下部伝動室4を形成する。横
仕切台3の中心には上下方向の透孔5を形成し、横仕切
台3の透孔5の上部中央には縦固定筒6を載置し、縦固
定筒6は横仕切台3上にネジ7により固定する。
【0006】縦固定筒6の上端は横に開いて鍔状の支持
台8を形成する。縦固定筒6内には上下の軸受9を介し
て中空の縦回転主軸10を軸装する。11は縦回転主軸
10と縦固定筒6との間に形成される吹込室、12は縦
固定筒6の外周に取付けた吹込筒、13は縦回転主軸1
0に形成した吹込穴である。縦回転主軸10の下端は透
孔5を通って横仕切台3よりも下方に突き出して下部伝
動室4内に至り、下端に下部受動プーリ14を固定す
る。縦回転主軸10の上端は支持台8より上方に突き出
し、下部摩擦式精穀ロール15を上方から交換可能に嵌
合して取付け、その上方に下方送り送穀螺旋16を上方
から交換可能に嵌合して取付ける。
【0007】下部摩擦式精穀ロール15の周囲は、図4
のように二つ割り除糠筒17で包囲し、下部摩擦式精穀
ロール15と除糠筒17の間に流下式下部摩擦精室1
8を形成する。流下式下部摩擦精室18はケース1の
上端をなす上部仕切枠19と下部仕切枠20の間に形成
される。除糠筒17は装着後開閉自在枠21によって外
側より押さえ付けられている。開閉自在枠21は、左右
2組で構成され、左自在枠22と右自在枠23の一端が
縦軸24と縦軸25によりそれぞれ軸着され、左自在枠
22と右自在枠23の他端は固定ボルト26で締め付け
られ、除糠筒17を交換するときは、開閉自在枠21を
左右に開いて交換する。27は開閉自在枠21の外側を
略同心状に包囲する中間壁で、中間壁27の内側が吸引
室28となり、任意の位置に設けたブロアに連結する。
中間壁27は除糠筒17の交換作業のとき邪魔であるか
ら、開閉自在構成であり、固定ボルト29を弛めると左
右に分解する。前記ケース1の流下式下部摩擦精室1
8のある部分の外壁30は下部を嵌めた後上部をネジ3
1で締めることによって着脱自在にする。
【0008】縦回転主軸10は上部仕切枠19に設けた
透孔32よりケース1上に突出し、そこに下方送り送穀
螺旋16を取付け、下方送り送穀螺旋16の周囲を送穀
筒33で包囲し、下方送り送穀螺旋16と送穀筒33の
間に送穀室79を形成し、送穀筒33はネジ78でケー
ス1の上部仕切枠19の上面に着脱自在に止着する。送
穀筒33は下方送り送穀螺旋16よりも背丈は低く、送
穀筒33の上部に上端に至るに従って開く環状漏斗34
を嵌合させる。前記送穀筒33の外周にはベアリング3
5を介して回転筒36を取付け、回転筒36の下端外周
には上部受動プーリ37を取付け、回転筒36の上端外
周には研削式精穀ロール38を嵌合させる。回転筒36
の下端は除糠筒17の上端より上部に位置し、上部受動
プーリ37は上部仕切枠19より上となる。研削式精穀
ロール38は図のように上下幅の小さい環状構造であ
り、その上縁39は下方送り送穀螺旋16の上縁40よ
り稍々高く、下縁41は下方送り送穀螺旋16の上下中
間位置あたりである。
【0009】研削式精穀ロール38の上縁39は斜めに
削った傾斜部42としてあり、研削式精穀ロール38の
外周を除糠筒43で包囲する。研削式精穀ロール38と
除糠筒43の間が上昇式研削精穀室44となる。除糠筒
43の下部の一隅には流入口45を形成し、流入口45
の外部に強制供給筒46を設ける。強制供給筒46は縦
筒であって底壁47に縦軸48が軸装され、縦軸48の
外周に下方送り螺旋翼49が取付けられる。下方送り螺
旋翼49は前記流入口45の上部付近まで設けられてい
て、流入口45の臨むところには、押込羽根50が取付
けられる。51は押込羽根50のボスで山形である。縦
軸48と下方送り螺旋翼49の上端は自由端である。
【0010】前記除糠筒43の内面には、図6のように
その下縁52から上縁53に達する螺旋54が設けられ
るが、螺旋54は多条螺旋であって実施例では9本が等
間隔を置いて設けられている。螺旋54は穀物を上方に
誘導する。前記除糠筒43と研削式精穀ロール38と下
方送り送穀螺旋16の上部には図5のように開閉自在の
蓋55がされ、蓋55は一端のヒンジ機構56によって
開閉自在である。蓋55は平面形状正円形であって、中
心には送穀筒33と略等しい丸穴57が穿けてあり丸穴
57に回転板58を嵌合してある。蓋55の内面には図
7のように周囲から中心に向かう放射状の誘導板59が
約6個程取付けてある。誘導板59は全体として放射状
であり、内端の丸穴57の近傍部分ではカギ状に屈曲し
た屈曲部60となり、流入口45より流入し上昇式研削
精穀室44内を上昇した穀物は誘導板59と誘導板59
の間の連絡路61を通って環状漏斗34に供給される。
【0011】前記上昇式研削精穀室44は、研削式精穀
ロール38の回転が速いので、米粒は、上昇式研削精穀
室44の上端外周のコーナにへばり付いて動かなくなる
ことがあるので、上昇式研削精穀室44の上端部の排出
口85の外周側は上部に至るに従い小径になる傾斜コー
ナ87に形成する。前記連絡路61の中途には縦軸62
に軸着して連絡路61を閉塞する抵抗板63がそれぞれ
設けられ、抵抗板63より突出したアーム64は回転板
58に設けた突起65に当接し、抵抗板63が負荷を感
じて開くとアーム64により突起65を押して回転板5
8を負荷によって回転する。
【0012】66は回転板58の回転に抵抗を与えるバ
ネであって、モータ67に接続されて強弱調節される。
前記摩擦式精穀ロール15の下部には環状の流出口68
を形成し、流出口68には上下動して開閉する開閉弁6
9を設ける。70は支持アーム、71はバネ、72はモ
ータである。前記強制供給筒46の上部には流量調節弁
73が設けられる。74は流量調節弁73を開閉するモ
ータ、75は残米吹送口、76は主モータ、77は副モ
ータ、79は送穀室、86は送風ブロア、88は強制供
給筒46を取付ける取付枠であるが、前記のうち、主モ
ータ76と副モータ77は、ケース1の同じ側の、しか
も、上下の位置に配置される(図6参照)。前記送穀筒
33と取付枠88は、ねじ78を外すと、ケース1から
全部一緒に外れ、下方送り送穀螺旋16は剥き出しにな
る。
【0013】
【作用】図2のものは、主モータ76により下部受動プ
ーリ14を回転させると摩擦式精穀ロール15と下方送
り送穀螺旋16が回転し、副モータ76により上部受動
プーリ37を回転させると研削式精穀ロール38が回転
する。この状態で縦軸48を回転させて下方送り螺旋翼
49を回転させると、強制供給筒46内の玄米は下方送
り螺旋翼49により下降し、押込羽根50により流入口
45内に送られ、流入口45より上昇式研削精穀室44
内に流入する。流入口45より上昇式研削精穀室44内
に流入した玄米は、後続玄米が下方送り螺旋翼49によ
り強制的に送られてくることと、除糠筒43の内面には
下縁52から上縁53に至る多条螺旋54が約9本も形
成されていることから、上昇式研削精穀室44内を難な
く上昇して一割か二割の初期搗精がされ、上昇して誘導
板59と誘導板59の間の連絡路61内に貯留される。
連絡路61内に貯留した穀物は、次第に圧力を増してそ
の抵抗板63を押して開放し、少しずつ、送穀筒33内
に流入して下方送り送穀螺旋16により下方に送られ、
流下式摩擦精穀室18内で仕上精米されるものである。
【0014】
【発明の効果】本発明は、ケース1に対して回転自在に
設けた縦回転主軸10の上部外周に下方送り送穀螺旋1
6を下部外周に下部精穀ロール15をそれぞれ固定し、
前記下部精穀ロール15の外周を下部除糠筒17で包囲
して前記下部精穀ロール15と 前記下部除糠筒17との
間に流下式下部精穀室18を形成し、前記下方送り送穀
螺旋16の外周を同心状の送穀筒33で包囲して前記下
方送り送穀螺旋16と前記送穀筒33との間に下方送り
送穀室79を形成し、前記送穀筒33の外周に同心状の
回転筒36を回転自在に設け、前記回転筒36の外周面
に上部精穀ロール38を固定し、前記上部精穀ロール3
8の外周を上部除糠筒43で包囲して前記上部精穀ロー
ル38と前記上部除糠筒43との間に上昇式上部精穀室
44を形成し、前記上昇式上部精穀室44において初期
精米された米粒を前記流下式下部精穀室18に誘導して
仕上精米する精米装置において、前記回転筒36の下端
は前記下部除糠筒17の上端より高位置とし、前記縦回
転主軸10の下に下部受動プーリ14を固定し、前記
回転筒36の下に上部受動プーリ37を固定し、前記
下部受動プーリ14を回転させる主モータ76と前記
部受動プーリ37を回転させる副モータ77前記
ース1の同一側部に上下に並べて配置した精米装置
し、上部受動プーリ37と下部受動プーリ14との間隔
を広くしたから、2個のモータ76、77ケース1の
同一側部の上下に並べて配置でき、設置面積を狭くでき
る。また、2個のモータ76、77は、ケース1の同一
側部の上下に並べて配置できるので、危険防止の安全カ
バーの取けも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体側面図。
【図2】 研削摩擦精米機の全体縦断側面図。
【図3】 流下式摩擦精米室横断平面図。
【図4】 上昇式研削精米室一部拡大縦断側面図。
【図5】 除糠筒斜視図。
【図6】 連絡路とモータの位置を示す平面図。
【図7】 連絡路斜視図。
【符号の説明】
1…ケース、2…骨枠、3…横仕切台、4…下部伝動
室、5…透孔、6…縦固定筒、7…ネジ、8…鍔状の支
持台、9…軸受、10…縦回転主軸、11…吹込室、1
2…吹込筒、13…吹込穴、14…下部受動プーリ、1
5…摩擦式精穀ロール、16…下方送り送穀螺旋、17
…除糠筒、18…流下式摩擦精穀室、19…上部仕切
枠、20…下部仕切枠、21…開閉自在枠、22…左自
在枠、23…右自在枠、24…縦軸、25…縦軸、26
…固定ボルト、27…中間壁、28…吸引室、29…固
定ボルト、30…外壁、31…ネジ、32…透孔、33
…送穀筒、34…環状漏斗、35…ベアリング、36…
回転筒、37…上部受動プーリ、38…研削式精穀ロー
ル、39…上縁、40…上縁、41…下縁、42…傾斜
部、43…除糠筒、44…上昇式研削精穀室、45…流
入口、46…強制供給筒、47…底壁、48…縦軸、4
9…下方送り螺旋翼、50…押込羽根、51…ボス、5
2…下縁、53…上縁、54…多条螺旋、55…蓋、5
6…ヒンジ機構、57…丸穴、58…回転板、59…誘
導板、60…屈曲部、61…連絡路、62…縦軸、63
…抵抗板、64…アーム、65…突起、66…バネ、6
7…モータ、68…流出口、69…開閉弁、70…支持
アーム、71…バネ、72…モータ、73…流量調節
弁、74…モータ、75…残米吹送口、76…主モー
タ、77…副モータ、78…着脱ボルト、79…送穀
室、80…連通室、81…ベアリング、82…不動筒、
83…抵抗筒、84…相手側筒状部材、85…流出口、
86…送風ブロア、87…傾斜コーナ、88…取付枠。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース1に対して回転自在に設けた縦回
    転主軸10の上部外周に下方送り送穀螺旋16を下部外
    周に下部精穀ロール15をそれぞれ固定し、前記下部精
    穀ロール15の外周を下部除糠筒17で包囲して前記下
    部精穀ロール15と前記下部除糠筒17との間に流下式
    下部精穀室18を形成し、前記下方送り送穀螺旋16の
    外周を同心状の送穀筒33で包囲して前記下方送り送穀
    螺旋16と前記送穀筒33との間に下方送り送穀室79
    を形成し、前記送穀筒33の外周に同心状の回転筒36
    を回転自在に設け、前記回転筒36の外周面に上部精穀
    ロール38を固定し、前記上部精穀ロール38の外周を
    上部除糠筒43で包囲して前記上部精穀ロール38と前
    記上部除糠筒43との間に上昇式上部精穀室44を形成
    し、前記上昇式上部精穀室44において初期精米された
    米粒を前記流下式下部精穀室18に誘導して仕上精米す
    る精米装置において、前記回転筒36の下端は前記下部
    除糠筒17の上端より高位置とし、前記縦回転主軸10
    の下に下部受動プーリ14を固定し、前記回転筒36
    の下に上部受動プーリ37を固定し、前記下部受動プ
    ーリ14を回転させる主モータ76と前記上部受動プー
    リ37を回転させる副モータ77前記ケース1の同
    一側部に上下に並べて配置した精米装置。
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