JP3163075U - シート状物品掲示シート - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のシート状掲示物を手軽に粘着掲示するためのシートを提供する。【解決手段】半透明シート状の発泡合成樹脂裏面に模様印刷面を形成し、該シートの表裏面に弱粘着層を設けたことを特徴とする。高発泡合成樹脂シートの両面に弱粘着層を設けたので、平滑壁面等に粘着させて用いることができ、掲示物の配置と離脱が容易である。可撓性および弾力性に富むシート材を用いることにて、曲面にも粘着して用いることができ、掲示物離脱時において、爪にてシート押圧して爪を沈み込ませることにて、掲示物を容易にシートより離脱させることができる。【選択図】図1

Description

この考案は、発泡合成樹脂シートの両面に粘着層を設けてなる、シート状物品を掲示するためのシートに関する。
従来より、粘着テープや弱粘着層を有する小紙片(以下、粘着紙片と略称する)などが多用されているが、両面粘着方式のシート状物品は見あたらない。
粘着層利用物品は以前より多用されており、粘着テープや粘着紙片がその代表的なものである。ポスターその他のシート状物品の掲示には粘着テープや画鋲などが多用されるが、掲示物損傷の恐れがあり、またその掲示作業が煩わしい。ホワイトボードや黒板への掲示のときは磁石利用手段を用いることができるが、磁着可能な装備が必要となる。
粘着紙片はメモを書き込んで、任意の個所に手軽に掲示できるが、あくまでも専用紙片に限定され、写真その他には利用できない。
本案は、以上のような従来からの掲示手段に関わる課題を解決するために考案されたもので、メモ、写真、名刺、ポスター、チラシその他の紙片等を手軽にかつ着脱可能に掲示するための新規かつ有用なる手段を提供するものである。
課題を解決する手段として本案は以下の構成とした。
すなわち、半透明シート状の発泡合成樹脂裏面に模様印刷面を形成し、該シートの表裏面に弱粘着層を設ける。本案は以上の構成によるシート状物品掲示シートである。なお、後述のごとく、種々のバリエーションが可能である。
本案は、下記の効果を有する。
1.高発泡合成樹脂シートの両面に弱粘着層を設けたので、平滑壁面等に粘着させて用い ることができ、掲示物の配置と離脱が容易である。
2.可撓性および弾力性に富むシート材を用いることにて、曲面にも粘着して用いること ができ、掲示物離脱時において、爪にてシート押圧して爪を沈み込ませることにて、掲 示物を容易にシートより離脱させることができる。
3.半透明シートを基体として用い、基体裏面位置に模様を設けることにて、その模様の ソフトな視認ができ、シート厚のために掲示物と模様との距離感にて、掲示物の強調が 可能である。
4.構成簡単にして低コストでの製造が可能であり、シート切断にて所望サイズに分割し て利用することができる。
以下、本考案の実施形態について説明する。
図において、1は略長方形シート状の保持基体で、独立気泡型高発泡のポリエチレン樹脂である。このシート裏面には模様印刷面2が設けられる。3は保持基体全表面に形成される表面弱粘着層、4は保持基体全裏面に形成される裏面弱粘着層である。
次に本例の使用について説明する。
任意に選択した平滑面に裏面粘着層を押しあて、軽く押圧することにて本品はその平滑面上に粘着保持される。次に、掲示しようとするシート状物品、例えばメモ紙、名刺、写真、チラシ、新聞切り抜き記事等を表面弱粘着層に軽く押しあてることにて、この掲示物品は粘着保持される。
既述の独立気泡型高発泡ポリエチレンシートは、緩衝材として従来より多用され、白色半透明で復元可能な弾力性と可撓性を有している。そのため、本品は曲面にも粘着保持することができるとともに、該基体裏面に印刷されている模様はこの半透明基材を介して視認され、模様輪郭を少しぼかしてソフトに表現される。また、掲示物と模様との距離にて、掲示物はより強調される特徴を有する。弱粘着層を用いたのは、保持基体および掲示物の離脱性を考慮したものである。
一般に指爪の厚さは0.6〜0.7mm程度であり、硬質基材上に弱粘着層を設けた場合、掲示物は容易に剥離離脱させることができない。つまり、掲示物に爪を引っ掛けることができないのであり、刃物等が必要となる。これを防ぐ手段として、基体に凹凸を設けて、その凸面のみに弱粘着層を形成することも考えられるが、製作コストがかさみ、また曲面への取り付けは難しくなる。この点を考慮して本案は発泡合成樹脂シートを基体に用いた。
すなわち、爪を基体に押しあてることにより、基体は圧縮変形して爪裏面を掲示物裏面より沈み込ませることができ、爪裏面を掲示物裏面に引っ掛けることが可能となるのである。実験の結果、少なくとも0.7mm以上の沈み込みが必要であり、好ましくは1mm以上であることがわかったのである。従って、保持基体厚さは少なくとも1mm以上が必要であり、できれば1.5mm程度が好ましい。しかし、2mm以上になると模様の視認がぼやけて好ましくない。
図4〜図5は、本案の変化例を示すものである。図4は、前例の模様印刷面に代えて、模様を印刷した不透明な表示シート5をその模様を表面側に向けて保持基体裏面に接着したものであり、その効果およびその他の構成は前例同様である。図5は、第2例の裏面にさらに保持基体を接着したもので、よりクッション性を高めたものとなり、爪の沈み込みが深くなって掲示物離脱性が高められる。また、表示シートの表裏面に各々異なる模様を印刷しておけば、好みに応じて模様を選択して使用できる、いわゆるリバーシブルな利用が可能である。
以上、本案について記したが、本案は弱粘着層と半透明保持基体および模様を組み合わせたところにその特徴を有し、種々のシート状物品を簡易に粘着保持できるものである。
従来は画鋲やテープ等にて止める方式のために、その着脱に手間のかかるものであったが、本案にて簡便な手法が得られたのである。なお、保持基体裏面に中程度もしくは強い粘着層を設ける方式としてもよく、この場合は基体粘着個所を特定して用いることになる。
掲示物のある程度の期間掲示のときは、掲示物全裏面を粘着させ、短期間の場合はその一部のみを粘着するなど使い分けができる。また、写真の掲示のときに、その写真より大なるサイズの透明薄合成樹脂フィルムを用意し、粘着させた写真の上にこれを重ねて該フィルム周囲を基体に粘着させることにて、写真を保護するとともにその自然離脱防止に効果的となる。なお、記述例では発泡ポリエチレン樹脂を用いたが、適度の弾力と可撓性および半透明性を有する素材であれば、他の発泡合成樹脂を用いてもよい。
以上のごとく、本案によって新規かつ有用なる掲示手段を得ることができる。
本考案の使用状態図 本考案の使用状態図 本考案の構成説明図 本考案の他例の構成説明図 本考案の他例の構成説明図
1 保持基体
2 模様印刷面
3 表面弱粘着層
4 裏面弱粘着層
5 表示シート
6 模様
7 掲示物

Claims (6)

  1. 半透明シート状の発泡合成樹脂裏面に模様印刷面を形成し、該シートの表裏面に弱粘着層を設けたことを特徴とするシート状物品掲示シート。
  2. 発泡合成樹脂を独立気泡型高発泡合成樹脂としてなる請求項1記載のシート状物品掲示シート。
  3. 独立気泡型高発泡合成樹脂を、独立気泡型高発泡ポリエチレン合成樹脂としてなる請求項2記載のシート状物品掲示シート。
  4. 模様印刷面に代えて、模様印刷面を有する表示シートを用いてなる請求項1〜3のいずれかの項に記載のシート状物品掲示シート。
  5. 表示シート裏面に発泡合成樹脂シートを接着してなる請求項4記載のシート状物品掲示シート。
  6. 発泡合成樹脂シート厚を1mm〜2mmとしてなる請求項1〜5のいずれかの項に記載のシート状物品掲示シート
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