JP3163016B2 - 電磁雑音測定装置 - Google Patents

電磁雑音測定装置

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JP3163016B2 JP27095996A JP27095996A JP3163016B2 JP 3163016 B2 JP3163016 B2 JP 3163016B2 JP 27095996 A JP27095996 A JP 27095996A JP 27095996 A JP27095996 A JP 27095996A JP 3163016 B2 JP3163016 B2 JP 3163016B2
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正洋 山口
篤 板垣
光春 渡辺
喜一 板垣
昇 斉藤
孝一 布田
幸雄 桜田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は作動中のプリント配
線基板などの被電磁雑音測定体から発生する電磁雑音を
測定する電磁雑音測定装置に関する。
【0002】電子機器において100MHzを超えるク
ロック周波数のコンピュータに代表されるように、電子
機器のデジタル化、高速化が進んでいる。これら2値の
デジタル信号からは偶数・奇数次を含む高周波雑音が発
生するため、GHz帯をカバーする電磁雑音の測定が望
まれている。
【0003】かかる電磁雑音を測定する電磁雑音測定装
置としては、例えば特開平6−58969号公報、特開
平6−58970号公報に開示されたものがある。これ
らは、不要輻射の多い電子部品が実装されたプリント配
線基板に近磁界プローブを対向させ、プリント配線基板
に対して近磁界プローブをX−Y−Z軸方向に移動させ
て、近磁界プローブの出力によって電磁雑音を測定して
いる。
【0004】また、特開平6−58970号公報に開示
されたものでは、電子部品が実装されたプリント配線基
板を妨害測定用のアンテナの上に乗せてプリント配線基
板の裏面側の電磁雑音も含めて測定している。
【0005】一方、不要輻射の磁界を検出するための妨
害測定用アンテナとしては、特開平6−58970号公
報に開示されたものがある。この妨害測定用アンテナ
は、多層のプリント配線基板上の同一位置にパターンに
よって構成したコイルを直列接続して複数ターンのコイ
ルを形成し、表面実装型のコンデンサをプリント配線基
板に内蔵させ、複数ターンのコイルとコンデンサとを接
続してLC共振回路をプリント配線基板にマトリックス
上に配置したものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の電磁雑音測定装置による電磁雑音の測定
ではGHz帯をカバーする電磁雑音の測定が困難である
という問題点のほか、近磁界プローブをX−Y−Z軸方
向に駆動しながら測定するために、電気的な測定時間は
短いにもかかわらず、近磁界プローブの機械的移動に時
間がかかり、高速の測定が困難であるという問題点があ
った。
【0007】また、上記した従来の電磁雑音測定装置に
よる電磁雑音の測定では近磁界プローブを移動させるた
めの駆動モータが常時動作しているために、駆動モータ
の電磁雑音を排除する必要が生じ、近磁界プローブから
離さなければならず、装置が複雑になるという問題点も
あった。
【0008】また、上記した従来の妨害測定用アンテナ
を用いるときは、共振回路構成にすることによって感度
は向上するものの狭帯域の電磁雑音しか測定できないと
いう問題点があり、広帯域化するためには共振周波数を
上げる必要が生ずるが、小型になって数MHzの周波数
帯域では感度が低下するという問題点があった。
【0009】さらに、上記した従来の妨害測定用アンテ
ナを用いるときに、コイル数を増加させるとアンテナ面
が被測定電磁雑音をシールドすることになって、電磁雑
音である磁界成分の方向を曲げてしまって、正確な測定
が行えないという問題点もあった。
【0010】さらに、従来の電磁雑音測定装置には、電
磁雑音レベルのほかに電磁雑音の発生方向も合わせて測
定できるようなものはなかった。
【0011】本発明は、広帯域でGHz帯をカバーで
き、かつ発生方向も合わせて正確な測定が行えて電磁雑
音発生源の特定が可能な電磁雑音測定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁雑音測定装
置は、X軸方向に所定間隔隔てて隣合う電磁雑音センサ
の挾角がほぼ90度の角度をなすように配置された電磁
雑音センサからなる第1行の電磁雑音センサと第1行の
電磁雑音センサに対してY軸方向に所定間隔隔てて対向
しかつ対向する第1行の電磁雑音センサが配置されてい
る角度とほぼ90度の角度をなすようにX軸方向に配置
された電磁雑音センサからなる第2行の電磁雑音センサ
とが表面に直立して設けられ、かつ被電磁雑音測定体が
載置される板状体に対向して所定距離離して設けられる
ベース基板と、第1および第2行の各電磁雑音センサか
ら出力される誘起電圧を順次選択的に導出するためのス
イッチ手段と、第1行の電磁雑音センサと第2行の電磁
雑音センサとのY軸方向の間隔に対応する距離に基づく
距離ずつベース基板を少なくともY軸方向に駆動させる
駆動手段と、駆動手段によって駆動されて該駆動前にお
ける第1行の電磁雑音センサの位置にまで駆動されたと
きにおける第2行の電磁雑音センサから導出される誘起
電圧と前記駆動前における第1行の電磁雑音センサから
導出された誘起電圧とにより、第1および第2行の電磁
雑音センサのY軸方向において互いに対向する電磁雑音
センサから導出された誘起電圧に基づいて電磁雑音レベ
ルおよび電磁雑音発生方向を求める演算手段と、演算手
段によって求めた電磁雑音レベルと電磁雑音発生方向と
を、電磁雑音レベルと電磁雑音発生方向の演算時におけ
る第2行の電磁雑音センサ位置に対応する表示位置に表
示させる表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】本発明の電磁雑音測定装置によれば、駆動
手段によってベース基板がY軸方向に駆動されて該駆動
前における第1行の電磁雑音センサの位置にまで第2行
の電磁雑音センサが駆動されたときにおける第2行の電
磁雑音センサから導出される誘起電圧と前記駆動前にお
ける第1行の電磁雑音センサから導出された誘起電圧と
によって、第1および第2行の電磁雑音センサのY軸方
向において互いに対向する電磁雑音センサから導出され
た誘起電圧に基づいて電磁雑音レベルおよび電磁雑音発
生方向が演算手段によって求められる。演算手段によっ
て求められた電磁雑音レベルと電磁雑音発生方向とが、
電磁雑音レベルと電磁雑音発生方向の演算時における第
2行の電磁雑音センサの位置に対応する表示手段上の表
示位置に表示させられる。
【0014】したがって、板状体上に載置された被電磁
雑音測定体から発生している電磁雑音レベルおよび電磁
雑音発生方向が表示手段上に表示されることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる電磁雑音測
定装置を実施の一形態によって説明する。
【0016】図1は本発明の実施の一形態にかかる電磁
雑音測定装置の概略構成図である。
【0017】本発明の実施の一形態にかかる電磁雑音測
定装置1は、表面に複数の電磁雑音センサENが直立し
て設けられ、かつ裏面に各電磁雑音センサENに対応す
ると共に電磁雑音センサENからの出力を各別に選択的
に導出するスイッチ2a、2b、…からなるスイッチ回
路群2が設けられたベース基板3と、ベース基板3をY
軸方向とX軸方向に駆動するベース基板駆動装置4と、
スイッチ回路群2を介して出力され電磁雑音センサEN
から出力される誘起電圧を制御回路6にて読み取ること
ができる信号に変換するインタフェースを構成する例え
ばネットワークアナライザからなる信号変換器5と、制
御回路6と協働するRAM7と、制御回路6からの出力
に基づいて電磁雑音レベルおよび方向を表示する表示器
8とを備えている。なお、図1においてスイッチ回路群
2は説明のためベース基板3から離して示してある。
【0018】ここで、信号変換器5を用いる理由は、電
磁雑音センサENから出力される誘起電圧の周波数はG
Hz帯の周波数であるためであって、かかる周波数の高
い電圧を制御回路6において読み取り可能な信号に変換
するためである。
【0019】なお、少なくともベース基板3、ベース基
板駆動装置4、制御回路6およびRAM7は電磁雑音測
定装置1の筐体10内に設けてある。
【0020】本実施の一形態にかかる電磁雑音測定装置
1では、電磁雑音測定装置1の筐体10の上面に被電磁
雑音測定体としての作動中のプリント基板などが載置さ
れる被電磁雑音測定体載置板としての曇りガラス板9が
装着してある。曇りガラス板9に代わってアクリル樹脂
からなる板状体などを用いてもよい。
【0021】ベース基板3は曇りガラス板9の裏面に所
定間隔離して対向するように設けられている。
【0022】本発明の実施の一形態にかかる電磁雑音測
定装置1では曇りガラス9の実効表面積を日本工業規格
A列4番のサイズとし、電磁雑音センサを4行で構成
し、各行を構成する電磁雑音センサENの数を24個に
設定してある。したがって、電磁雑音センサENの総数
は96個である。
【0023】曇りガラス板9の裏面側に対向するベース
基板3の表面上には図2(a)の平面図および(b)の
斜視図に示すように、交互にほぼ135度の角度とほぼ
45度の角度に配置され、かつX軸方向に中心間の距離
a(a=2b、bは正の実数)隔てて電磁雑音センサE
Nがベース基板3上に直立して設けてある。この行の電
磁雑音センサを第1電磁雑音センサ行と記し、EN1f
(f=1、……、24)で示す。同様に、交互にほぼ2
25度の角度とほぼ−45度の角度に配置され、第1電
磁雑音センサ行のX軸方向中心線と中心線の距離a隔て
かつ第1電磁雑音センサ行の電磁雑音センサENと対向
して電磁雑音センサENがベース基板3上に直立して設
けてある。この行の電磁雑音センサを第2電磁雑音セン
サ行と記し、EN2g(g=25、……、48)で示
す。なお、図2(b)の斜視図において説明のための各
電磁雑音センサENは距離を離して示してある。
【0024】すなわち、第1および第2電磁雑音センサ
行を構成する電磁雑音センサENは、それぞれの挟角が
ほぼ90度に設定され、かつ中心間の間隔を距離a離し
てX字状に配置された4個を1対とする電磁雑音センサ
ENが複数対X軸方向に各対の中心の間距離2a離し
て、ベース基板3上に直立して設けられている。
【0025】また同様に、交互にほぼ135度の角度と
ほぼ45度の角度に配置され、第2電磁雑音センサ行の
中心線と中心線間の距離a隔て、かつ第2電磁雑音セン
サ行の電磁雑音センサENに対して−X軸方向に間隔b
ずらして電磁雑音センサENがベース基板3上に直立し
て設けてある。この行の電磁雑音センサENを第3電磁
雑音センサ行と記し、EN3h(h=49、……、7
2)で示す。同様に、交互にほぼ225度の角度とほぼ
−45度の角度に配置され、第3電磁雑音センサ行のX
軸方向中心線と中心線の距離a隔て、かつ第3電磁雑音
センサ行の電磁雑音センサENと対向して電磁雑音セン
サENがベース基板3上に直立して設けてある。この行
の電磁雑音センサENを第4電磁雑音センサ行と記し、
EN4i(i=73、……、96)で示す。
【0026】すなわち、第3および第4電磁雑音センサ
行を構成する電磁雑音センサENは、それぞれの挟角が
ほぼ90度に設定され、かつ中心間の間隔を距離a離し
てX字状に配置された4個を1対とする電磁雑音センサ
ENが複数対X軸方向に各対の中心間の距離を2a離す
とともに、第2電磁雑音センサ行を構成する電磁雑音セ
ンサENに対して−X軸方向に距離bずらして、ベース
基板3上に直立して設けられている。
【0027】各電磁雑音センサENは図3に示したシー
ルディッドループコイルSCで構成してある。すなわ
ち、シールディッドループコイルSCで構成された各電
磁雑音センサENは、ほぼ中央に貫通孔26が設けら
れ、かつ貫通孔26を外部に連通させる切欠き部Gが設
けられてほぼC字状に形成されたテフロン基板またはガ
ラスエポキシ樹脂基板などからなる誘電体基板22−1
と22−2とを、互いの貫通孔26と切欠き部Gを一致
させて相対向して積層し、誘電体基板22−1と22−
2のそれぞれの外表面に接地導体23−1と23−2を
各別に形成し、貫通孔26を挟んで切欠き部Gに対向す
る所定位置を始端位置Pとし、C字状の一方の半周部に
おける所定位置を終端位置Eとして、始端位置Pにおい
て接地導体23−1と23−2とを同軸ケーブル25の
外導体に電気的に接続し、始端位置PからC字状の他方
の半周部に沿い、切欠き部Gをわたって、C字状の一方
の半周部に沿って終端位置Eにまで一方の誘電体基板2
2−1の内表面に特性インピーダンスが50Ωに設定さ
れたほぼ半ターンのストリップ導体24を形成し、終端
位置Eにおいてそれぞれの接地導体23−1と23−2
とストリップ導体24とを電気的に接続し、ストリップ
導体24の始端位置P側を同軸ケーブル25の内導体に
電気的に接続して、ストリップ導体24と接地導体23
−1および23−2との間の誘起電圧を取り出してスイ
ッチ回路群2に導出する。
【0028】各電磁雑音センサENを上記のようにシー
ルディッドループコイルSCで構成することによって、
ストリップ導体24は接地導体23−1および23−2
によってサンドイッチ状に挾まれることになって外部電
界からシールドされて外部電界の影響を受けることはな
く、また接地導体23−1および23−2によるそれぞ
れの接地導体面が切欠き部Gとストリップ導体24の始
端位置Pとを結ぶ線に対して上下線対称となっているた
め電界による誘起電圧が差動的に抑制されて、電界によ
る誘起電圧は打ち消されて、電磁雑音センサENから主
に磁界による誘起電圧が取り出せ、かつその測定周波数
の範囲は2GHzまでカバーできる。
【0029】各電磁雑音センサENとしてシールディッ
ドループコイルSCに代わって、特開平8−12905
8号公報に示されている図4に示すマイクロストリップ
コイルMCで構成してもよい。マイクロストリップコイ
ルMCで構成された電磁雑音センサENは、誘電体基板
31の表面にほぼ1ターンであってかつ特性インピーダ
ンスが50Ωのマイクロストリップ導体32を形成し、
マイクロストリップ導体32の終端部を誘電体基板31
の裏面に形成した接地導体33と特性インピーダンス5
0Ωのチップ抵抗34によって電気的に接続し、マイク
ロストリップ導体32の始端からの誘起電圧をスイッチ
回路群2へ導出する。
【0030】ベース基板3の裏面には各電磁雑音センサ
ENに対応しかつ対応する電磁雑音センサENからの誘
起電圧を各別に選択的に導出するスイッチであるリレー
によって構成されたスイッチ回路群2が装着してある。
ここで、スイッチ回路群2を構成するリレーは特性イン
ピーダンスが50Ωに設定された広帯域のメカニカルリ
レーである。メカニカルリレーを用いるのはオフ抵抗が
ほぼ無限大のためである。オフ抵抗について多少の低下
を認めるときはメカニカルリレーに代わって、ダイオー
ドスイッチ回路を用いてもよい。
【0031】次に、ベース基板駆動装置4は図5に示す
ように構成されている。ベース基板駆動装置4には、筐
体10に適宜手段によって固定されたメインベース41
と、メインベース41に固定されたX軸方向駆動パルス
モータ42と、メインベース41上に設けられかつX軸
方向駆動パルスモータ42のロータの回転によりタイミ
ングベルト43を介して回転駆動されるボールねじ44
と、ボールねじ44と噛合する噛合部を備えてボールね
じ44の回転によりガイド45および46によって案内
されてメインベース41上でX軸方向に移動させられる
X軸方向移動テーブル47とを備えており、X軸方向駆
動パルスモータ42の回転によってX軸方向にステップ
状にX軸方向移動テーブル47が駆動される。
【0032】さらにベース基板駆動装置4には、X軸方
向移動テーブル47に固定されたY軸方向駆動パルスモ
ータ48と、X軸方向移動テーブル47上に設けられか
つY軸方向駆動パルスモータ48のロータの回転により
タイミングベルト49を介して回転駆動されるボールね
じ50と、ボールねじ50と噛合する噛合部を備えてボ
ールねじ50の回転によりガイド51および52によっ
て案内されてX軸方向移動テーブル47上でY軸方向に
移動させられるY軸方向移動テーブル53とを備えてお
り、Y軸方向駆動パルスモータ48の回転によってY軸
方向にステップ状にY軸方向移動テーブル53が駆動さ
れる。
【0033】Y軸方向移動テーブル53の表面とスイッ
チ回路群2とが当接しないように、Y軸方向移動テーブ
ル53の表面側にスペーサ55および56を介してベー
ス基板3が固定してある。
【0034】上記のようにベース基板駆動装置4を構成
した結果、Y軸方向駆動パルスモータ48の駆動によっ
てベース基板3がY軸方向に駆動され、X軸方向駆動パ
ルスモータ42の駆動によってベース基板3がX軸方向
に駆動されることになる。
【0035】制御回路6はマイクロコンピュータからな
り、X軸方向駆動パルスモータ42を駆動するための駆
動パルスとY軸方向駆動パルスモータ48を駆動するた
めのY軸方向駆動パルスとを出力する駆動パルス生成手
段61と、各電磁雑音センサENからの誘起電圧を選択
的に順次導出するべくスイッチ回路群2のスイッチ2
a、2b…に切り換え信号を送出する切り換え信号生成
手段62と、電磁雑音センサENから出力された誘起電
圧に基づいて電磁雑音レベルおよび電磁雑音発生方向を
演算により求める演算手段63と、演算手段63によっ
て求めた電磁雑音レベルと電磁雑音発生方向を測定領域
上における位置に対応して表示器8に表示させる表示制
御手段64とを機能的に備えている。
【0036】上記のように構成された本発明の実施の一
形態にかかる電磁雑音測定装置1の作用を図6〜図10
に基づいて説明する。
【0037】曇りガラス板9上に被電磁雑音測定体であ
る例えば動作中のコンピュータのプリント配線基板等の
被電磁雑音測定体が載置された状態で本発明の実施の一
形態にかかる電磁雑音測定装置1が動作させられると、
X軸方向駆動パルスモータ42およびY軸方向駆動パル
スモータ48が駆動パルス生成手段61から出力される
駆動パルスによって駆動されてベース基板3が予め定め
らた原点位置、例えば第1電磁雑音センサ行の電磁雑音
センサEN1fの下端位置がA列4番のサイズの下端に
位置に達するまで移動させられ、さらに第3電磁雑音セ
ンサ行の左端の電磁雑音センサEN3h(h=1)の左
端位置の延長線がA列4番の左端に位置するまで移動さ
せられる(ステップS1)。
【0038】ベース基板3が上記原点位置に位置してか
ら順次Y軸方向に移動して第4電磁雑音センサ行の電磁
雑音センサEN4iがA列4番サイズの上端側から外に
出るまでが測定領域である。
【0039】ベース基板3が原点位置にまで駆動される
と、ステップS1に続いてY軸方向へのシフト最大回数
N(=Ymax÷a+3)が求められる。ここで、Ym
axはY軸方向の長さを意味し、A列4番のサイズの場
合210mmであり、aはY軸方向において隣合う電磁
雑音センサENの中心間の距離であり、“3”は第4電
磁雑音センサ行の電磁雑音センサEN4iが測定領域の
上端内での測定ができるようにするための値である。Y
max÷aの商が整数でないときは、商を「Ymax÷
a」+1とする。ここで、記号「 」はガウスの記号を
示す。
【0040】ステップS2に続いて、Y軸方向シフト回
数nをn=1に設定し(ステップS3)、次いで電磁雑
音センサENの数mをm=1に設定する(ステップS
4)。ここで、電磁雑音センサENの数mは最大でm=
96(=行の電磁雑音センサENの数24×行数4)で
ある。
【0041】ステップS4に続いてm番目の電磁雑音セ
ンサENが測定領域内に位置しているか否かがチェック
され(ステップS5)、ステップS5においてm番目の
電磁雑音センサENが測定領域内に位置していると判別
されたときは、ステップS5に続いてm番目の電磁雑音
センサENに対応するスイッチ回路群2内のスイッチ2
mが、切り換え信号生成手段62から出力される切り換
え信号によってオン状態にされてm番目の電磁雑音セン
サENの誘起電圧が測定される(ステップS6)。
【0042】ステップS6に続いて、m番目の電磁雑音
センサENの測定領域内における位置に対応させたRA
M7のアドレス位置に既に測定データが格納されている
か否かがチェックされる(ステップS7)。後記するよ
うにステップS7において、奇数電磁雑音センサ行の電
磁雑音センサENからの誘起電圧についてはステップS
6において既に測定データが格納されていないと判別さ
れ、偶数電磁雑音センサ行の電磁雑音センサENからの
誘起電圧についてはステップS6において既に測定デー
タが格納されていると判別される。
【0043】m番目の電磁雑音センサENが奇数電磁雑
音センサ行の電磁雑音センサENであるときは、m番目
の電磁雑音センサENから出力される誘起電圧はm番目
の電磁雑音センサ位置に対応させたRAM7のアドレス
位置に測定データとして格納され(ステップS8)、次
いでmがインクリメント(m=m+1)される(ステッ
プS9)。続いてmが96以下であるか否かがチェック
される(ステップS10)。ステップS10を実行する
のは全電磁雑音センサENにわたってステップS5〜ス
テップS9を実行したか否かをチェックするためであ
る。
【0044】ステップS10においてmが96以下であ
ると判別されたときはステップS5から再び繰り返して
実行される。この繰り返しての実行中において、m=2
5に達したときは、この状態のときには、ステップS5
においてm番目の電磁雑音センサENが測定範囲内に入
っていないために、ステップS6からステップS8がス
キップされて、ステップS5からステップS9が直接実
行される。ステップS5からステップS9が直接実行さ
れるのは第25番目の電磁雑音センサENから第96番
目の電磁雑音センサENに至るまでである。すなわち第
1電磁雑音センサ行のみが測定領域に入ったときには、
第2、第3および第4電磁雑音センサ行の電磁雑音セン
サENについてステップS5からステップS9が直接実
行されることになる。
【0045】ステップS10においてmが96を超えて
いると判別されたときはステップS10に続いてnがイ
ンクリメント(n=n+1)されて(ステップS1
1)、nがN以下であるか否かがチェックされる(ステ
ップS12)。ステップS12においてnがN以下であ
ると判別されたとき、すなわち第4電磁雑音センサ行の
電磁雑音センサEN4iが測定領域外に出ていないと判
別されたときは、駆動パルス生成手段61から出力され
る駆動パルスによってY軸方向駆動パルスモータ48が
駆動されて、ベース基板3が距離aだけY軸方向に駆動
され(ステップS13)、続いてステップS4から繰り
返して実行される。
【0046】ステップS13が最初に実行される直前に
おける測定領域rと第1電磁雑音センサ行の電磁雑音セ
ンサEN1fとの位置関係は図8(a)に示すごとくで
あり、第1電磁雑音センサ行の各電磁雑音センサEN1
fが測定領域r内に入っており、この位置にある第1電
磁雑音センサ行の各電磁雑音センサEN1fに対して左
からENa1f(f=1、2、…、24)とも示す。
【0047】ステップS13が実行されたことによっ
て、測定領域rと第1および第2電磁雑音センサ行との
位置関係は図8(b)に示すごとくであって、第1およ
び第2電磁雑音センサ行の電磁雑音センサENが測定領
域r内に入ることになり(ステップS5)、再び第1番
目の電磁雑音センサENから誘起電圧の測定がなされる
(ステップS6)。この位置にある第1電磁雑音センサ
行の各電磁雑音センサENfに対して左からENb1f
(f=1、…、24)とも示し、第2電磁雑音センサ行
の各電磁雑音センサENの位置を左からENb2g(g
=25、…、48)と示す。図8(b)の位置にあるた
め符号bを付加したのである。
【0048】ステップS6において、再び第1番目の電
磁雑音センサENから順次、誘起電圧の測定がなされ
る。この実行時において第1電磁雑音センサ行の各電磁
雑音センサ(ENb1f)の位置はY軸方向に距離aだ
け移動しているために、ステップS7において測定位置
にデータが記憶されていないと判別されて(ステップS
7)、ステップS7に続いてステップS8が実行される
ことになる。ステップS8においてm番目の電磁雑音セ
ンサENから出力される誘起電圧は測定データとしてR
AMに格納され、ステップS9、S10、S5、S6、
S7が繰り返して実行される。
【0049】この実行途中においてm番目の電磁雑音セ
ンサENが電磁雑音センサENb2g(g=25)にな
ったときから第2電磁雑音センサ行の電磁雑音センサE
Nb2gに入る。しかるに、図8(b)からも明らかな
ように第2電磁雑音センサ行の電磁雑音センサENb2
gの測定位置には既に第1電磁雑音センサ行の電磁雑音
センサENa1fから出力された誘起電圧が測定データ
として格納されているため、第2電磁雑音センサ行の電
磁雑音センサENb2gから出力される誘起電圧はRA
M7に測定データとして格納されず、ステップS7に続
いて第1電磁雑音センサ行の対応する電磁雑音センサE
Na1fの測定データと第2電磁雑音センサ行の対応す
る電磁雑音センサENb2gの測定データとに基づいて
演算手段63によって、電磁雑音レベルおよび電磁雑音
発生方向θの演算がなされる(ステップS14)。ここ
で、電磁雑音レベルは、電磁雑音センサENに誘起され
る電圧は電磁雑音センサENに鎖交する磁束数の変化に
基づき、かつ電磁雑音の発生方向は電磁雑音センサに対
する磁束の向きに基づく。
【0050】この状態におけるステップS14におい
て、例えば対応する第1電磁雑音センサ行の電磁雑音セ
ンサENa1fの測定データと第2電磁雑音センサ行の
電磁雑音センサENb2gの測定データとが演算される
のであって、演算に供される対応する測定データを出力
した電磁雑音センサ位置は実質的にそれぞれ直交して重
なり合った状態であって、ほぼ45度の方向に設けられ
ている電磁雑音センサの測定データをα、対応する電磁
雑音センサすなわち−45度の方向に設けられている電
磁雑音センサの測定データをβとしたとき、電磁雑音レ
ベルは√(α2 +β2 )の演算によって求められ、電磁
雑音発生方向θはarctan(α/β)の演算によっ
て求められ、求められた電磁雑音レベルと電磁雑音発生
方向θとが記憶される。
【0051】ステップS14に続いて記憶した電磁雑音
レベルと電磁雑音発生方向θに基づいて画面表示位置処
理がなされる(ステップS15)。ステップS15にお
ける画面表示位置処理は、電磁雑音レベルデータと電磁
雑音発生方向データとを画面表示するための位置変数
(X、Y)に対応させたRAM7のアドレス位置に、ス
テップS14において求められた電磁雑音レベルデータ
と電磁雑音発生方向データとを格納させる処理である。
Xは電磁雑音センサ行中における電磁雑音センサの位置
に対応した値を示し、YはY軸方向駆動回数を示す。
【0052】ステップS15に続いてステップS9、ス
テップS10が実行される。ステップS15において第
2電磁雑音センサ行の最後の電磁雑音センサENb2g
(g=48)から出力される測定データに対する演算処
理が終了したときは、ステップS10に続くステップS
5において測定領域r外と判別されて、第3および第4
電磁雑音センサ行の電磁雑音センサENについてはステ
ップS5からステップS9が直接実行されることにな
り、ステップS10においてm=96以上と判別された
ときは、ステップS13が実行される。
【0053】この状態においてステップS13が実行さ
れたことによって、測定領域rと第1、第2および第3
電磁雑音センサ行の電磁雑音センサENとの位置関係は
図8(c)に示すごとくになり、ステップS4およびス
テップS5が実行される。この状態においては第1、第
2および第3電磁雑音センサ行の各電磁雑音センサEN
が測定領域r内に入ることになり(ステップS5)、再
び第1番目の電磁雑音センサENから誘起電圧の測定が
なされる(ステップS6)。この位置にある第1電磁雑
音センサ行の各電磁雑音センサENに対して左からEN
c1f(f=1、…、24)と示し、第2電磁雑音セン
サ行の各電磁雑音センサENの位置を左からENc2g
(g=25、…、48)と示し、第3電磁雑音センサ行
の各電磁雑音センサENの位置を左からENc2h(h
=49、…、72)と示す。
【0054】ステップS6において、再び第1番目の電
磁雑音センサENから順次、誘起電圧の測定がなされ
る。この実行時において第1電磁雑音センサ行の各電磁
雑音センサENc1fの測定データはRAM7に格納さ
れ、第2電磁雑音センサ行の各電磁雑音センサENc2
gの測定データは対応する第1電磁雑音センサ行の各電
磁雑音センサENc1fの測定データとに基づいて電磁
雑音レベルおよび電磁雑音発生方向θが求められ(ステ
ップS14)、続いて画面表示位置処理がなされる(ス
テップS15)。続く第3電磁雑音センサ行の電磁雑音
センサENc3hの測定データはRAM7に格納され
る。第3電磁雑音センサ行の最後の電磁雑音センサEN
c3h(h=72)の測定データがRAM7に格納され
たときに続いて実行されるステップS9、ステップS1
0の実行によって、第4電磁雑音センサ行の電磁雑音セ
ンサENについては測定領域r外であるため、ステップ
S5から直接ステップS9が実行されて、ステップS1
0においてm=96以上と判別されたときはステップS
12、ステップS13が実行される。
【0055】この状態においてステップS13が実行さ
れたことによって、測定領域rと第1〜第4電磁雑音セ
ンサ行との位置関係は図8(d)に示すごとくになり、
ステップS4およびステップS5が実行される。この状
態においては第1〜第4電磁雑音センサ行の各電磁雑音
センサENが測定領域r内に入ることになり(ステップ
S5)、再び第1番目の電磁雑音センサENから誘起電
圧の測定がなされる(ステップS6)。この位置にある
第1電磁雑音センサ行の各電磁雑音センサENに対して
左からENd1f(f=1、…、24)と示し、第2電
磁雑音センサ行の各電磁雑音センサENに対して左から
ENd2g(g=25、…、48)と示し、第3電磁雑
音センサ行の各電磁雑音センサENに対して左からEN
d2h(h=49、…、72)と示し、第4電磁雑音セ
ンサ行の各電磁雑音センサENに対して左からENd2
i(i=73、…、96)と示す。
【0056】ステップS6において、再び第1番目の電
磁雑音センサENから順次、誘起電圧の測定がなされ
る。この実行時において第1電磁雑音センサ行の各電磁
雑音センサENd1fの測定データはRAM7に格納さ
れ、第2電磁雑音センサ行の各電磁雑音センサENd2
gの測定データは対応する第1電磁雑音センサ行の各電
磁雑音センサENd1fの測定データとに基づいて電磁
雑音レベルおよび電磁雑音発生方向θが求められ(ステ
ップS14)、続いて画面表示位置処理がなされる。続
く第3電磁雑音センサ行の電磁雑音センサENd3hの
測定データはRAM7に格納され、第4電磁雑音センサ
行の各電磁雑音センサENd4iの測定データは対応す
る第3電磁雑音センサ行の各電磁雑音センサENd3h
の測定データとに基づいて電磁雑音レベルおよび電磁雑
音発生方向θが求められ(ステップS14)、続いて画
面表示位置処理がなされる。続くステップS9、ステッ
プS10の実行によって、第4電磁雑音センサ行の電磁
雑音センサENについては測定領域r内であるため、第
4電磁雑音センサ行の最後の電磁雑音センサENd4i
(i=96)に対応する処理が終了したとき、ステップ
S9、ステップS10、ステップS11およびステップ
S12が実行されて、次いでステップS13が実行され
る。
【0057】この状態におけるステップS13が実行さ
れたことによって、測定領域rと第1〜第4電磁雑音セ
ンサ行との位置関係は図8(e)に示すごとくになり、
ステップS4およびステップS5が実行される。この状
態においては第1〜第4電磁雑音センサ行の各電磁雑音
センサENが測定領域r内に入ることになり、図8
(d)に基づく場合と同様に順次ステップが実行される
ことになる。
【0058】以下同様に作用し第4電磁雑音センサ行の
電磁雑音センサENが測定領域r外に出るまで継続され
る。ステップS12においてnがNを超えたと判別され
たとき、すなわち第4電磁雑音センサ行の電磁雑音セン
サENが測定領域r外に出たと判別されたときは、ステ
ップS12に続いて画面表示ルーチン(ステップS1
6)が実行される。
【0059】ステップS16における表示は、求められ
た電磁雑音レベルに対応する色表示にて行われ、求めら
れた電磁雑音発生方向θの表示は図9に示すように、求
められた電磁雑音発生方向θに対応する予め定めた方向
の線分にて表示する。
【0060】次に、ステップS16における画面表示ル
ーチンについて図7のフローチャートに基づき説明す
る。
【0061】画面表示ルーチンに入ると表示制御手段6
4の制御のもとに表示制御がなされる。画面表示ルーチ
ンに入ると、Y軸方向駆動回数を示す位置変数YがY=
1に設定され(ステップS161)、続いて各電磁雑音
センサ行中の電磁雑音センサENの位置を示す位置変数
XがX=1に設定される(ステップS162)。電磁雑
音センサ行中の電磁雑音センサENの数は24であるた
めXmaxは24であり、行方向にも列方向にも隣合う
電磁雑音センサEN間の距離はaであるため、A列4番
のサイズに対応してYmaxは16である。
【0062】ステップS162に続いて表示器8の画面
上の位置変数X、Yの位置に電磁雑音レベルと電磁雑音
発生方向とが表示される(ステップS163)。ステッ
プS163に続いて位置変数Xの値がインクリメントさ
れて(ステップS164)、続いてインクリメントされ
た位置変数Xの値がXmax以下であるか否かがチェッ
クされ、Xmax以下であると判別されたときはステッ
プS163から、インクリメントされた位置変数Xの値
がXmaxを超えるまで繰り返される(ステップS16
5)。インクリメントされた位置変数Xの値がXmax
を超えるまで繰り返されることによって表示器8におい
て電磁雑音センサ1行分の電磁雑音レベル表示および電
磁雑音発生方向表示が左からなされる。
【0063】ステップS165においてインクリメント
された位置変数Xの値がXmaxを超えたと判別された
ときは位置変数Yの値がインクリメントされて(ステッ
プS156)、続いてインクリメントされた位置変数Y
の値がYmax以下であるか否かがチェックされ、Ym
ax以下であると判別されたときは、インクリメントさ
れた位置変数Yの値がYmaxを超えるまで繰り返され
る(ステップS167)。インクリメントされた位置変
数Yの値がYmaxを超えるまで繰り返されることによ
って、表示器8の画面上に、電磁雑音センサ1行分の表
示が、(Ymax−1行分)測定範囲の下端から上端ま
で順次なされる。この結果、表示器8の画面上に測定範
囲の全範囲にわたって電磁雑音レベル表示および電磁雑
音発生方向表示がなされる。
【0064】図10(a)は電磁雑音レベル表示のみの
模式的表示を示し、図10(b)は電磁雑音発生方向表
示のみの模式的表示を示し、図10(c)は電磁雑音レ
ベル表示と電磁雑音発生方向表示とが重畳して表示され
た場合を模式的に表示したものであって、図10(c)
に示した型式の表示が表示器8の画面上に表示される。
【0065】なお、上記した本発明の実施の一形態にか
かる電磁雑音測定装置1ではベース基板3上に第1〜第
4電磁雑音センサ行の4行を設けた場合を例示したが、
第3および第4電磁雑音センサ行の2行を省略して、第
1および第2電磁雑音センサ行の2行を設けるのみでも
よい。また、第1〜第4電磁雑音センサ行を形成する電
磁雑音センサENは、X軸方向にほぼ135度の角度と
ほぼ45度の角度、ほぼ225度の角度とほぼ−45度
の角度に配置されている場合を例示したが、互いに隣合
う電磁雑音センサENを上記した図2に示す状態からほ
ぼ45度以内の角度回転させた状態に配置してもよい。
【0066】さらにまた、Y軸方向の1回の移動長さを
(a/整数)とした場合、Y軸方向の測定位置の分解能
を向上させることができる。また、X軸方向に駆動して
X軸方向の測定位置の分解能を向上させることもでき
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる電磁
雑音測定装置によれば、電磁雑音のレベルと電磁雑音の
発生方向とが測定でき、かつ表示することができるとい
う効果が得られる。
【0068】また、本発明にかかる電磁雑音測定装置に
よれば、広帯域でGHz帯の電磁雑音の測定も可能とな
るという効果が得られる。
【0069】さらにまた、本発明にかかる電磁雑音測定
装置によれば、複数の電磁雑音センサを備えたベース基
板を駆動するために機械的移動の時間が短縮できるほ
か、さらに測定中は駆動源が停止させられているため駆
動源からの電磁雑音の排除に特別の装置を必要としない
という効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる電磁雑音測定装
置の概略構成図である。
【図2】本発明の実施の一形態にかかる電磁雑音測定装
置における電磁雑音センサの配置の説明に供する表面図
および斜視図模式図である。
【図3】本発明の実施の一形態にかかる電磁雑音測定装
置における電磁雑音センサとしてのシールディッドルー
プコイルの構成説明に供する一部破断斜視図である。
【図4】本発明の実施の一形態にかかる電磁雑音測定装
置における電磁雑音センサとしてのマイクロストリップ
コイルの構成説明に供する斜視図である。
【図5】本発明の実施の一形態にかかる電磁雑音測定装
置におけるベース基板駆動装置の構成説明に供する斜視
図である。
【図6】本発明の実施の一形態にかかる電磁雑音測定装
置における作用の説明に供するフローチャートである。
【図7】本発明の実施の一形態にかかる電磁雑音測定装
置における画面表示の作用の説明に供するフローチャー
トである。
【図8】本発明の実施の一形態にかかる電磁雑音測定装
置におけるY軸方向のステップ移動による電磁雑音セン
サと測定領域との関係の説明に供する模式図である。
【図9】本発明の実施の一形態にかかる電磁雑音測定装
置における演算により求めた電磁雑音発生方向と表示と
の関係を示す模式図である。
【図10】本発明の実施の一形態にかかる電磁雑音測定
装置における表示の説明に供する模式図である。
【符号の説明】
1 電磁雑音測定装置 2 スイッチ回路群 3 ベース基板 4 ベース基板駆動装置 5 信号変換器 6 制御回路 7 RAM 8 表示器 9 曇りガラス板 41 メインベース 42 X軸方向駆動パルスモータ 47 X軸方向移動テーブル 48 Y軸方向駆動パルスモータ 53 Y軸方向移動テーブル 61 駆動パルス生成手段 62 切り換え信号生成手段 63 演算手段 64 表示制御手段 EN 電磁雑音センサ
フロントページの続き (72)発明者 板垣 喜一 宮城県仙台市太白区富沢4丁目8番29号 株式会社東栄科学産業内 (72)発明者 斉藤 昇 宮城県柴田郡大河原町大谷字西原前140 −2 大洋電子株式会社内 (72)発明者 布田 孝一 宮城県仙台市泉区七北田字念仏27番地 産電工業株式会社 泉営業所内 (72)発明者 桜田 幸雄 宮城県仙台市泉区七北田字念仏27番地 協同組合ジョイント・ラボ・仙台内 (56)参考文献 特開 平10−104294(JP,A) 特開 平9−304456(JP,A) 特開 平8−240624(JP,A) 特開 平7−225251(JP,A) 特開 平8−129058(JP,A) 特開 平10−82845(JP,A) 特開 平8−29468(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 29/08 G01R 33/02 - 33/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X軸方向に所定間隔隔てて隣合う電磁雑音
    センサの挾角がほぼ90度の角度をなすように配置され
    た電磁雑音センサからなる第1行の電磁雑音センサと第
    1行の電磁雑音センサに対してY軸方向に所定間隔隔て
    て対向しかつ対向する第1行の電磁雑音センサが配置さ
    れている角度とほぼ90度の角度をなすようにX軸方向
    に配置された電磁雑音センサからなる第2行の電磁雑音
    センサとが表面に直立して設けられ、かつ被電磁雑音測
    定体が載置される板状体に対向して所定距離離して設け
    られるベース基板と、 第1および第2行の各電磁雑音センサから出力される誘
    起電圧を順次選択的に導出するためのスイッチ手段と、 第1行の電磁雑音センサと第2行の電磁雑音センサとの
    Y軸方向の間隔に対応する距離に基づく距離ずつベース
    基板を少なくともY軸方向に駆動させる駆動手段と、 駆動手段によって駆動されて該駆動前における第1行の
    電磁雑音センサの位置にまで駆動されたときにおける第
    2行の電磁雑音センサから導出される誘起電圧と前記駆
    動前における第1行の電磁雑音センサから導出された誘
    起電圧とにより、第1および第2行の電磁雑音センサの
    Y軸方向において互いに対向する電磁雑音センサから導
    出された誘起電圧に基づいて電磁雑音レベルおよび電磁
    雑音発生方向を求める演算手段と、 演算手段によって求めた電磁雑音レベルと電磁雑音発生
    方向とを、電磁雑音レベルと電磁雑音発生方向の演算時
    における第2行の電磁雑音センサ位置に対応する表示位
    置に表示させる表示手段と、 を備えたことを特徴とする電磁雑音測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電磁雑音測定装置におい
    て、第1行の電磁雑音センサはX軸方向に所定間隔隔て
    て交互にほぼ135度の角度とほぼ45度の角度をなす
    ように配置された電磁雑音センサからなることを特徴と
    する電磁雑音測定装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の電磁雑音測定装置におい
    て、電磁雑音センサはほぼ中央に貫通孔が設けられ、か
    つ貫通孔を外部に連通させる切欠き部が設けられてほぼ
    C字状に形成された一対の誘電体基板を互いの貫通孔と
    切欠き部を一致させて相対向して積層し、一対の誘電体
    基板のそれぞれの外表面に接地導体を各別に形成し、貫
    通孔を挟んで切欠き部に対向する所定位置を始端位置と
    し、C字状の一方の半周部における所定位置を終端位置
    として、始端位置において接地導体を同軸ケーブルの外
    導体に電気的に接続し、始端位置からC字状の他方の半
    周部に沿い切欠き部をわたってC字状の一方の半周部に
    沿って終端位置にまで一方の誘電体基板の内表面に特性
    インピーダンスが所定値に設定されたほぼ半ターンのス
    トリップ導体を形成し、終端位置においてそれぞれの接
    地導体とストリップ導体とを電気的に接続し、ストリッ
    プ導体の始端位置側を同軸ケーブルの内導体に電気的に
    接続して、ストリップ導体と接地導体との間の誘起電圧
    を取り出してスイッチ回路に導出するシールディッドル
    ープコイルであることを特徴とする電磁雑音測定装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の電磁雑音測定装置におい
    て、電磁雑音センサは誘電体基板の表面にほぼ1ターン
    であってかつ特性インピーダンスが所定値のマイクロス
    トリップ導体を形成し、マイクロストリップ導体の終端
    部を誘電体基板の裏面に形成した接地導体と特性インピ
    ーダンスが所定値のチップ抵抗によって電気的に接続
    し、マイクロストリップ導体の始端からの誘起電圧をス
    イッチ回路へ導出するマイクロストリップコイルである
    ことを特徴とする電磁雑音測定装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の電磁雑音測定装置におい
    て、スイッチ手段はベース基板の裏面に装着されたリレ
    ーであることを特徴とする電磁雑音測定装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の電磁雑音測定装置におい
    て、スイッチ手段は特性インピーダンスが所定値に設定
    された広帯域のメカニカルリレーであることを特徴とす
    る電磁雑音測定装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の電磁雑音測定装置におい
    て、演算手段は一方の方向に設けられている電磁雑音セ
    ンサから導出される誘起電圧をα、他方の方向に設けら
    れている電磁雑音センサから導出される誘起電圧をβと
    したとき、電磁雑音レベルは√(α2 +β2 )の演算に
    よって求め、電磁雑音発生方向はarctan(α/
    β)の演算によって求める演算手段であることを特徴と
    する電磁雑音測定装置。
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