JP3162863B2 - 鉄道車両の振動制御装置 - Google Patents
鉄道車両の振動制御装置Info
- Publication number
- JP3162863B2 JP3162863B2 JP05009693A JP5009693A JP3162863B2 JP 3162863 B2 JP3162863 B2 JP 3162863B2 JP 05009693 A JP05009693 A JP 05009693A JP 5009693 A JP5009693 A JP 5009693A JP 3162863 B2 JP3162863 B2 JP 3162863B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- fluid
- control
- control device
- railway vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
ギー消費量を節減し得る鉄道車両の振動制御装置に関す
る。
としては、車体と台車との間に振動方向に合わせて流体
アクチュエータを設置し、該車体の振動に対し逆位相の
制御力を発生させる方法、例えば、特開昭56−177
54号の「車両の振動制御装置」等が知られている。
車輪の接触→一次ばねの運動→台車の運動→二次ばねの
運動→車体の運動・振動→センサという経路で振動加速
度や変位が制御入力として取り込まれる。
を駆動するためのエネルギー源としては、流体アクチュ
エータの場合は空圧、油圧が使用され、モータ駆動の場
合は電力が使用される。従来、鉄道車両には空気源のコ
ンプレッサが設置されており、その圧力空気は主として
空気ばねの内圧用、ブレーキの操作用および乗降用ドア
の開閉用として使用されている。
の振動制御装置のアクチュエータを駆動するために利用
すると、コンプレッサの容量をオーバーすることがあ
る。このように圧力空気の使用量が増え、空気元溜めの
圧力が低下すると、安全機能が働きブレーキがかかって
しまう機構となっているため、使用する空気量を調整す
る機能と、そのために精度良く、かつ簡便に使用量を算
定する機能が必要である。エネルギー源として油圧が用
いられても事情は同じである。
動制御装置のアクチュエータを駆動するためのエネルギ
ーの消費量が、エネルギー源の負荷容量を越えて過大と
ならないようにした鉄道車両の振動制御装置を提供する
ものである。
動制御装置のアクチュエータを駆動するためのエネルギ
ーの消費量が、エネルギー源の負荷容量を越えて過大と
ならないようにするには、車体の振動が大きくなる領域
の速度のときのみ制御を行うことが効果的であり、また
流体アクチュエータを使用する場合には消費量を適切に
計測・監視し、過大消費とならないようにすることが必
要で、しかも流量計等の特別の機器を付加することな
く、低コストで実施し得るものであることが望ましいこ
とに気付き、この発明を完成するに至った。
装置は、鉄道車両の台車と車体との間に流体アクチュエ
ータを、車体に振動加速度計を設けて車体の振動制御を
行う装置において、制御に用いた流体使用量を求めるた
めに、一定時間の間の流体アクチュエータの弁への電気
的出力信号を蓄積し、予め求めておいた一定時間の間の
流体使用量と電気的出力信号の蓄積との関係から流体消
費量を算定し、一定時間の間の許容流体消費量と比較
し、制御を調整する機能を設けてなる。
行するために、ある一定以上の高速度域にならなければ
大きな車体振動は起こらない。この大きな振動のピーク
は空気ばねの場合には、周波数が1Hz付近の共振点に
現れる。
サを設けなくとも、空気溜めの元圧がわかっており、ま
た制御出力の大きさで弁の開口面積を変化させるので、
流体力学的にあるいは実験的に制御出力から流量を算出
することにより流体の消費量を知ることができる。
制御により効果がある外乱周波数域は、図1に示すよう
に、0.5〜5Hzの領域である。一方、空気ばねを用
いた台車の空気ばねの共振周波数は1Hz付近にあり、
共振により大きな振幅となる振動を、制御により小さく
押さえることは可能である。しかし、0.5Hz未満あ
るいは5Hz超の外乱周波数の振動に対して制御を行な
っても振動を押さえる効果はなく、エネルギーをむだに
消費するだけである。
z領域の外乱振動が起こりやすいのは、通常車両が高速
度で走行する場合で、例えば50Km/h以上の高速域
である。したがって、このような高速域でのみ振動制御
を行えばエネルギーの消費を節減できる。
作は、一例を図3に示すように、制御器からの電圧ある
いは電流の大きさで、比例弁の開口面積を変化させ流量
を変えることにより、アクチュエータに発生する力を調
整している。すなわち、一般に振動制御装置では、大き
な強い外乱振動に対しては、開口面積を広げて流体の流
量を多くし、発生する力を大きくして振動を押さえ、逆
に小さく弱い振動に対しては開口面積を狭めて流体の流
量を少なくし、発生する力を小さくなるように数十ms
ecの制御周期で調整している。
サで検知するには、応答性に優れたものでなければなら
ないが、このようなセンサを設置することはコストを増
大するので望ましくない。
気の場合は6〜8気圧と、ある範囲内に維持されてお
り、しかもアクチュエータ内の空気室の圧力を圧力計で
みているので、比例弁の開口面積は、絞りとみなすこと
ができベンチュリー管のように流体力学的に流量を算出
できる。また、図2に示すように、予め流量と比例弁の
開口面積(電圧、電流で表す)の関係を求めておき、制
御器内で出力値(電圧、電流値)を積算すれば流体の消
費量を算出できるし、また実験的にも求めることができ
る。したがって、この発明によれば、他に特別の機器を
設けることなく低コストで、アクチュエータを駆動する
ためのエネルギーの消費量が検出でき、エネルギー源の
負荷容量を超えて過大とならないようにして振動制御を
行うことができる。
流体アクチュエータ4と、車両の両側位置で上下方向に
働く流体アクチュエータ5を設け、車上の床面幅方向中
央に左右振動加速度計2を、また幅方向左右側に上下振
動加速度計3を設置した振動制御装置を有する車両を示
す。
御に用いた流体使用量を求めるため、流体アクチュエー
タの弁への出力信号を、一定時間の間の電気的出力信号
として蓄積し、予め求めておいた一定時間の間の流体消
費量と電気的出力信号の蓄積との関係から流体消費量を
算定し、一定時間の間の許容流体消費量と比較し、制御
を調整する機能を有する場合のフローチャートを図4に
示す。
加速度計3で検知した左右振動加速度および上下振動加
速度の加速度検知信号と、アクチュエータに設置したセ
ンサにより検知したアクチュエータストローク、内圧を
制御器に入力して振動制御に必要な制御出力を演算によ
り求める。一方、t秒間における空気流量Wを図4中に
示す計算式により求め、予め設定したt秒間の許容空気
消費量Wcと比較してW<Wcの条件を判断し、満足して
いるとき(Yes)は制御出力を出し比例弁を開いてア
クチュエータを駆動して振動制御を行う。また、満足し
ていないとき(No)は制御を停止する。なお、上記空
気流量Wを求める計算式中のfiは図2に示す流量〜電
圧の関係を図6に示すように離散化して、ソフト内にデ
ータベースとして持っている関係、Niはその発生回
数、uiは制御出力である。
れば、特別の機器を用いることなく、振動制御の効果が
顕著に現れる特定の周波数範囲のみで制御を行うことが
でき、制御用アクチュエータの駆動エネルギーの大幅な
節減ができる。
示すグラフである。
力の関係を示すグラフである。
積と出力の関係を示すグラフである。
制御のフローチャートである。
圧の離散化データを示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 鉄道車両の台車と車体との間に流体アク
チュエータを、車体に振動加速度計を設けて車体の振動
制御を行う装置において、制御に用いた流体使用量を求
めるために、一定時間の間の流体アクチュエータの弁へ
の電気的出力信号を蓄積し、予め求めておいた一定時間
の間の流体消費量と電気的出力信号の蓄積との関係から
流体消費量を算定し、一定時間の間の許容流体消費量と
比較し、制御を調整する機能を有することを特徴とする
鉄道車両の振動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05009693A JP3162863B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 鉄道車両の振動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05009693A JP3162863B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 鉄道車両の振動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06239232A JPH06239232A (ja) | 1994-08-30 |
JP3162863B2 true JP3162863B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=12849539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05009693A Expired - Lifetime JP3162863B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 鉄道車両の振動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3162863B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6368204B2 (ja) * | 2014-09-19 | 2018-08-01 | Kyb株式会社 | 鉄道用制振装置 |
JP6868403B2 (ja) * | 2017-01-23 | 2021-05-12 | 日本車輌製造株式会社 | 鉄道車両 |
JP2019031145A (ja) * | 2017-08-07 | 2019-02-28 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 鉄道車両制振システム及び鉄道車両制振方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6050619A (ja) * | 1983-08-29 | 1985-03-20 | Tdk Corp | 磁気デイスク及びその製造方法 |
JPS6050620A (ja) * | 1983-08-30 | 1985-03-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS6215669A (ja) * | 1985-07-15 | 1987-01-24 | Hitachi Ltd | 文字間距離の決定方法 |
JPH02193704A (ja) * | 1989-01-23 | 1990-07-31 | Mazda Motor Corp | 車両のサスペンション装置 |
JP2963148B2 (ja) * | 1990-06-08 | 1999-10-12 | 株式会社神戸製鋼所 | アルミニウム及びアルミニウム合金製プレス成形用複合板 |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP05009693A patent/JP3162863B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06239232A (ja) | 1994-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2914871B1 (en) | Active suspension system | |
US4715289A (en) | Apparatus for controlling vibration of vehicle | |
EP0127094B1 (en) | Active suspension apparatus | |
JP2002192931A (ja) | 互いに平行な電気アクチュエータとバネを備えたサスペンション装置 | |
JP4845426B2 (ja) | 車体振動制御装置及び車体振動制御方法 | |
US20050113997A1 (en) | Electronically-controlled suspension apparatus and damping force control method | |
EP0699568A2 (en) | Anti-lock brake controlling apparatus | |
ITRM990726A1 (it) | Sistema di sospensione attiva per autoveicoli. | |
JP4908720B2 (ja) | 道路車両の安定化方法および装置 | |
JPH01115717A (ja) | 能動型サスペンション装置 | |
JP3162863B2 (ja) | 鉄道車両の振動制御装置 | |
US20050222728A1 (en) | Feedforward control of motor vehicle roll angle | |
JP2018012501A (ja) | 鉄道車両の横圧低減方法 | |
JP3541967B2 (ja) | 鉄道車両の車体中立位置制御方法 | |
KR960005528B1 (ko) | 앤티스키드제어장치 | |
JP4771727B2 (ja) | 輪重変動抑制装置 | |
JP4278845B2 (ja) | 車両の振動抑制装置 | |
JP4186105B2 (ja) | 鉄道車両の振動制御装置及び制御方法 | |
JP3513974B2 (ja) | 制御装置付き鉄道車両用台車のフェールセイフ機構 | |
JP2003267023A (ja) | 車両用制振走行システム | |
JP4204738B2 (ja) | 鉄道車両の横振れ制振システム | |
JP3338652B2 (ja) | 鉄道車両用振動制御装置の異常検知方法 | |
JP2022045234A (ja) | ブレーキ制御装置及びブレーキ制御方法 | |
JPH06247276A (ja) | 車両のアンチロックブレーキシステムの制御方法 | |
JP2898503B2 (ja) | 鉄道車両の振動防止制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080223 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090223 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |