JP3162454B2

JP3162454B2 - ディスプレイ表示制御装置

Info

Publication number: JP3162454B2
Application number: JP02147092A
Authority: JP
Inventors: 健伊藤
Original assignee: 株式会社三陽電機製作所
Priority date: 1992-02-06
Filing date: 1992-02-06
Publication date: 2001-04-25
Anticipated expiration: 2016-04-25
Also published as: JPH05216432A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は文字等を表示する液晶デ
ィスプレイに係り、詳しくは、その表示を制御するディ
スプレイ表示制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、文字等を表示する液晶ディスプレ
イ（以下、ＬＣＤという）の液晶表示板に対して裏面側
に発光ダイオード（以下、ＬＥＤという）等を配設し、
このＬＥＤを発光させて、バックライトとして液晶表示
板を照射することにより、ＬＣＤの視認性を向上させた
ディスプレイ表示装置が提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したデ
ィスプレイ表示装置においては、ＬＣＤの視認性は向上
するものの、注目性がないため、重要な情報が表示され
ていても見過ごしてしまうという問題点があった。例え
ば、異常を表示する必要があるような装置等にそのよう
なディスプレイ表示装置を装備する場合、異常時におい
て、ＬＣＤに「異常」という文字が表示され、ＬＥＤが
発光されると、その文字の視認性は向上するものの、注
目性がなく見過ごしてしまうことがあった。

【０００４】本発明の目的はＬＣＤに表示された文字等
の注目性を向上させることができるディスプレイ表示制
御装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、文字等を液晶表示する液晶表示部と、前
記液晶表示部に対して裏面側に配置され、複数色にてＬ
ＥＤ表示するＬＥＤ表示部と、文字データ等を前記液晶
表示部に表示制御する第一の表示制御手段と、前記ＬＥ
Ｄ表示部の表示色を正常時及び異常時に応じて表示切換
制御する第二の表示制御手段とからなり、異常時にその
ことを示すメッセージを前記液晶表示部に表示すると共
に、前記ＬＥＤ表示部に表示する色を切換えて点滅する
ことを要旨とする。

【０００６】

【作用】このように構成された本発明は、第一の表示制
御手段により液晶表示部に文字等が表示制御され、正常
時及び異常時に応じて異なるメッセージが液晶表示さ
れ、第二の表示制御手段によりＬＥＤ表示部の表示色が
正常時及び異常時に応じて表示切換制御されると共に、
異常時には点滅表示されるため、液晶表示部の表示に対
しての注目性が向上される。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図１〜
図３に従って説明する。図２に示すように、ディスプレ
イ表示制御装置Ｄはポリカーボネート製からなる基板１
上に、その上面面積よりも小面積な回路基板２が取付け
られている。回路基板２上にはＬＥＤ表示部としてのＬ
ＥＤ３が設けられている。このＬＥＤ３は回路基板２の
幅方向に３列、長手方向に７列に亘って配設されてい
る。（図３参照）また、各ＬＥＤ３は緑色に発光表示す
るＧ−ＬＥＤ３ａと、赤色に発光表示するＲ−ＬＥＤ３
ｂとから構成されている。

【０００８】前記回路基板２上には前記ＬＥＤ３を覆う
合成樹脂製からなる板形状の導光板４が設けられてい
る。この導光板４は回路基板２よりも若干小面積に形成
され、その底面のＬＥＤ３に対応する部分に半球状のＬ
ＥＤ収納溝４ａが凹設されている。そして、ＬＥＤ３に
より発光された光は導光板４により、その上方に導光さ
れるようになっている。前記回路基板２の周縁部には図
示しない端子が設けられ、その端子上に電気抵抗及び弾
性を有する導電性ゴム５が前記導光板４を囲うように配
設されている。（図２において断面のみ図示）そして、
その導電性ゴム５の上端には液晶表示部としてのＬＣＤ
６が載置されている。

【０００９】このＬＣＤ６は図示しない液晶層と、この
液晶層を挟み、透明電極を有する二枚のガラス板等から
構成されており、その各透明電極が前記導電性ゴム５と
接触している。また、ＬＣＤ６の上下面にはその面積よ
りも小面積の一対の板状からなる偏光板７が貼着されて
いる。さらに、前記ＬＣＤ６の長手方向の両側部には断
面コ字形状からなるホルダ８がその一端部にて掛止され
ている。一方、基板１の長手方向の両側部には挿通孔１
ａが貫設されており、その挿通孔１ａにホルダ８がその
他端部にて挿通され、掛止されている。そして、ＬＣＤ
６と基板１は前記導電性ゴム５のホルダ８の挟圧に抗す
る付勢力により挟着されている。

【００１０】前記、基板１の下面には制御ボックス９が
取付けられている。この制御ボックス９には後記するＣ
ＰＵ１０等の電子部品が内蔵されており、前記回路基板
２に接続されている。また、制御ボックス９は文字デー
タ等の入力を行う図示しないキーボード等及び、後記す
る検知センサ１３に接続されている。そして、キーボー
ドの入力操作により、制御ボックス９、回路基板２、導
電性ゴム５を介してＬＣＤ６の指定領域に文字等が表示
され、検知センサ１３の検知により、制御ボックス９、
回路基板２を介してＬＥＤ３の表示色が切換られて点滅
表示等されて、ＬＣＤ６に光が照射される。

【００１１】次に、ディスプレイ表示制御装置Ｄの電気
的構成について説明する。図１に示すように、前記ＬＥ
Ｄ３及び前記ＬＣＤ６は第一及び第二の表示制御手段と
しての中央処理装置（以下、ＣＰＵという）１０に接続
されている。このＣＰＵ１０は図示しないキーボード等
から出力された文字信号を入力すると、ＬＣＤ６を表示
制御してその文字信号を表示させる。また、検知センサ
１３により検知された検知信号を入力すると、ＬＥＤ３
の表示色を表示制御してＧ−ＬＥＤ３ａからＲ−ＬＥＤ
３ｂに表示切換制御して点滅表示等させたりする。さら
には、検知信号を入力すると、ＬＥＤ３を表示制御する
とともに、ＬＣＤ６を表示制御して、その検知信号に応
じてＲＯＭ１２の文字データ（例えば、「異常」等）を
表示させる。（図３参照）また、ＣＰＵ１０は読出し、
及び書込み可能なメモリ（ＲＡＭ）１１を備えており、
ＣＰＵ１０が演算に必要なデータを書込み、読出す。ま
た、ＣＰＵ１０は読出専用のメモリ（ＲＯＭ）１２を備
えており、ＬＣＤ６の表示制御、ＬＥＤ３の表示切換制
御のプログラム及び、文字データ等が記憶されている。

【００１２】また、ＣＰＵ１０は検知センサ１３に接続
されている。この検知センサ１３は光学式のセンサ等か
らなり、センサ対象物の検知時には正常信号を出力し、
非検知時には異常信号を出力したりする。

【００１３】次に、このように構成されたディスプレイ
表示制御装置Ｄの作用を説明する。検知センサ１３が正
常を検知している場合、ＣＰＵ１０はその正常信号を入
力すると、ＲＯＭ１２から文字データ「正常」を読出し
てＬＣＤ６に表示させる。とともに、その正常信号に基
づいてＧ−ＬＥＤ３ａを表示制御して緑色にて連続的に
発光させる。そして、Ｇ−ＬＥＤ３ａの発光により、そ
の光はＬＣＤ６の文字が表示された部分以外を透過す
る。

【００１４】また、検知センサ１３が異常を検知した場
合、ＣＰＵ１０はその異常信号を入力すると、ＲＯＭ１
２から文字データ「異常」を読出してＬＣＤ６に表示切
換えさせるとともに、その異常信号に基づいてＧ−ＬＥ
Ｄ３ａからＲ−ＬＥＤ３ｂに切換えて、Ｒ−ＬＥＤ３ｂ
を表示制御して赤色にて点滅表示させる。

【００１５】このように本実施例のディスプレイ表示制
御装置Ｄにおいては、検知センサ１３の検知に基づいて
ＣＰＵ１０がＬＣＤ６を表示制御するとともに、ＬＥＤ
３のの表示色をＧ−ＬＥＤ３ａからＲ−ＬＥＤ３ｂに表
示切換制御したりすることにより、ＬＣＤ６に表示され
た文字等に対しての注目性を向上させることができる。

【００１６】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のよ
うにしてもよい。（１）上記実施例では、検知センサ１３の検知に基づい
てＣＰＵ１０がＬＣＤ６及びＬＥＤ３を表示制御するよ
うにしたが、他の装置（操作パネル等）から出力された
信号の入力により表示制御するようにしてもよい。（２）上記実施例では、ＬＥＤ３の発光時にＬＣＤ６の
文字が表示された部分以外を光が透過するようにしたが
（ポジ表示）、反対に、ＬＣＤ６を反転表示させて、Ｌ
ＣＤ６の文字が表示された部分のみを光が透過するよう
にしてもよい。（ネガ表示）なお、この場合、ＣＰＵ１
０により、ＬＣＤ６のポジ表示とネガ表示とを切換制御
するとともに、ＬＥＤ３を発光表示制御して、あたかも
点滅発光しているように表示させてもよい。（３）上記実施例では、ＬＥＤ３を回路基板２上に設け
るとともに、そのＬＥＤ３を覆う導光板４を設けたが、
図４に示すように、導光板４の長手方向の両側端の近傍
にＬＥＤ３を配設してもよい。また、導光板４の上面に
半透過反射板１４を設けたりしてもよい。この場合、Ｌ
ＥＤ３が発光されると、導光板４、半透過反射板１４を
介してＬＣＤ６に光が照射される。また、ＬＥＤ３が発
光されない場合には、外部からの光がＬＣＤ６を透過
し、半透過反射板１４により一部の光が反射されてＬＣ
Ｄ６を照射するようになっている。（４）上記実施例では、ＬＥＤ３をＧ−ＬＥＤ３ａとＲ
−ＬＥＤ３ｂとから構成したが、他の発光色を有するＬ
ＥＤを追加するとか、あるいは、Ｇ−ＬＥＤ３ａとＲ−
ＬＥＤ３ｂとを同時に発光させ混合色（この場合、橙
色）を得るようにしたりしてもよい。また、そのＬＥＤ
３の配置を回路基板２上において任意に変更したりして
もよい。（５）なお、このディスプレイ表示制御装置Ｄは特に、
監視対象あるいは表示部が複数設けられた装置に装備さ
れ、異常に対して緊急に対処することが必要なもの、例
えば、複数台並べて使用されるプラント監視装置の表示
や、血液透析用ベッドサイドモニター（透析用監視装
置）の表示等に使用してもよい。

【００１７】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明のディスプ
レイ表示制御装置によれば、正常時及び異常時に応じ
て、液晶表示部に異なるメッセージが液晶表示され、ま
た、ＬＥＤ表示部の表示色を表示切換すると共に、異常
時には点滅表示することにより、液晶表示部に表示制御
されたメッセージの注目性を向上させることができると
いう優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のディスプレイ表示制御装置の電気的構
成を示すブロック図である。

【図２】同じくディスプレイ表示制御装置の内部を示す
断面図である。

【図３】同じくＬＣＤの表示状態を示す正面図である。

【図４】他の実施例のディスプレイ表示制御装置の内部
を示す断面図である。

【符号の説明】

３…ＬＥＤ（ＬＥＤ表示部）、６…ＬＣＤ（液晶表示
部）、１０…ＣＰＵ（第一及び第二の表示制御手段）、
１１…ＲＡＭ、１２…ＲＯＭ、

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】文字等を液晶表示する液晶表示部と、前
記液晶表示部に対して裏面側に配置され、複数色にてＬ
ＥＤ表示するＬＥＤ表示部と、文字データ等を前記液晶
表示部に表示制御する第一の表示制御手段と、前記ＬＥ
Ｄ表示部の表示色を正常時及び異常時に応じて表示切換
制御する第二の表示制御手段とからなり、異常時にその
ことを示すメッセージを前記液晶表示部に表示すると共
に、前記ＬＥＤ表示部に表示する色を切換えて点滅する
ことを特徴とするディスプレイ表示制御装置。