JP3162305U - 屋外看板 - Google Patents
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しかし、従来の屋外看板は、支柱にパネルを装着する構成であったため、パネルに大きな風圧がかかると、パネルが支柱から外れてしまう可能性があった。
第2の考案は、第1の考案の屋外看板において、前記フレーム(3)は、前記おねじが噛み合うナット部(3e)を備えること、を特徴とする屋外看板である。
第3の考案は、第1又は第2の考案の屋外看板において、前記フレーム(3)の厚み(t3)は、前記パネル(5)を取り付けた状態で、前記支柱(2)の厚み(t2)より薄く、前記支柱は、前記フレームを挟み込むように2つ配置され、2つの前記支柱の頂部(2f)に係合し前記パネル(5)との間に隙間(21c)を設ける溝部(21)を有し、前記支柱に接合されるブラケット(20)と、前記ブラケットを介して前記支柱に取り付けられる照明装置(10)等の追加装置を備えること、を特徴とする屋外看板である。
(1)本考案は、支柱にフレームを設け、そこにパネルを装着するので、フレームがパネルを保持する構成にできるため、耐風圧性を向上できる。また、支柱の第1孔部を挿通して通り抜け、取り付け側の胴部及びフレームを接合するおねじを備えるので、おねじの座が、支柱のうち取り付け側の胴部のみを挟み込む構造にできるため、ねじゆるみを防止できる。さらに、第1孔部を塞ぐキャップを備えるので、おねじの頭部が露出せず、見栄えをよくすることができる。
(2)本考案は、フレームがナット部を備えるので、おねじがナット部に確実に噛み合いできるため、支柱及びフレーム間を確実に接合できる。これにより、支柱及びフレーム間の接合強度を向上できるので、耐風圧性をより一層向上できる。
(3)本考案は、ブラケットが、2つの支柱の頂部に係合し、支柱に接合されるので、作業性を向上できると同時に、追加装置の取り付け強度を向上できる。また、ブラケットが、パネルとの間に隙間を設ける溝部を有するので、軒のように作用して、広告に雨染みが付着することを抑制できる。
以下、図面等を参照して、本考案の実施形態について説明する。
図1は、実施形態の屋外看板1の三面図である。
図1(a)は、実施形態の屋外看板1の正面図、図1(b)は、上面図、図1(c)は、右側面図である。なお、図1(a)は、メインフレーム3、サブフレーム4の構造を図示するために、パネル5は2点鎖線で示した。
図2は、実施形態の屋外看板1の拡大図である。
図2(a)は、支柱2と、メインフレーム3及びサブフレーム4との接合部(図1に示す2点鎖線A内)の拡大図である。
図2(b)は、支柱2及びメインフレーム3の接合部の拡大図(図2(a)に示すB−B部矢視断面図)である。
図2(c)は、支柱2及びサブフレーム4の接合部の拡大図(図2(a)に示すC−C部矢視断面図)である。
なお、以下の説明及び図面において、図1(a)に示すように、支柱2を軸方向が鉛直方向Zになるように配置し、かつパネル5の広告面5aが正面を向くように配置した場合の左右方向をX、奥行方向をYとする。
2本の支柱2は、メインフレーム3、サブフレーム4を取り付けるための部材であり、メインフレーム3、サブフレーム4を左右方向Xの外側から挟み込むように配置される。支柱2は、下部が地中Gに埋設され、上部が地上に突出するように配置される。
なお、支柱2は、地面に対して固定できる形態であればよく、下部が地中Gに埋設される形態に限られない。例えば、支柱2の下端にベースプレートを溶接し、このベースプレートを地面に対してアンカーボルトで固定する形態であってもよい。
また2本の支柱2は、ほぼ左右対称の構成であるので、主に左側X1の支柱2について説明し、右側X2の支柱2は、適宜説明を省略する。支柱2は、中空の角パイプ材により形成される。支柱2の頂部2fは、板材が溶接等により接合され蓋がされ、雨水等が浸入しないようになっている(図3参照)。
外側孔2aは、メインフレーム3の取り付け側とは反対側(図2中左側X1)の胴部である外側胴部2cに設けられた貫通孔である。外側孔2aは、開口部の形状が円形であり、おねじ6の頭部6aよりも径が大きい。
内側孔2bは、メインフレーム3の取り付け側(図2中右側X2)の胴部つまり、外側胴部2cに対向する胴部である内側胴部2dに設けられた貫通孔である。内側孔2bは、開口部の形状が円形である。内側孔2bは、その中心軸が、外側孔2aの中心軸と同軸である。つまり、内側孔2bは、外側孔2aに対向する領域に設けられている。内側孔2bは、おねじ6の頭部6aよりも径が小さく、おねじ6の軸部6cよりも径が大きい。
外側孔2a及び内側孔2bは、支柱2のメインフレーム3の取り付け位置の上端部及び下端部に、それぞれ1組ずつ設けられている。
メインフレーム3は、外枠3aと、桟3dと、ナット3eとを備える。
外枠3aは、メインフレーム3の外郭部分である。外枠3aは、2本の横梁3b及び2本の縦梁3cがコーナ部で溶接により接合されて、形成される(図2参照)。
桟3dは、外枠3a内部に配置された2本の中桟である。桟3dは、外枠3aに溶接により接合されて、形成される(図2参照)。
なお、実施形態では、桟3dは縦向きに配置しているが、メインフレーム3の大きさ等に応じて、横向きに配置してもよい。
ナット3eは、各縦梁3cの外側(図2中左側X1)の内壁の上端部及び下端部であって、支柱2の外側孔2a及び内側孔2bに対応する領域に、合計4箇所に設けられている。ナット3eは、すみ肉溶接等によって縦梁3cの外側(左側X1)の内壁に溶接されている。メインフレーム3は、ナット3eを縦梁3cに溶接した後に、横梁3b及び縦梁3cを溶接して製造される。屋外看板1は、ナット3eを備えることにより、例えばメインフレーム3にタップでめねじを直に加工した場合に比べて、おねじ6を確実に噛み合わることができる。
おねじ6は、メインフレーム3を支柱2に取り付けるための六角ボルトである。おねじ6を利用した取り付け構造は、後述する。
図2(b)に示すように、支柱2の外側孔2aがおねじ6の頭部6aよりも径が大きいので、おねじ6は、外側孔2aを通り抜けることができる。一方、支柱2の内側孔2bは、おねじ6の頭部6aよりも径が小さく、おねじ6の軸部6cよりも径が大きい。このため、おねじ6は、座6bが支柱2の内側胴部2dのみを挟み込んだ状態で、軸部6cがメインフレーム3のナット3eに噛み合うことによって、メインフレーム3を支柱2に装着する。なお、おねじ6は、必要に応じて、ワッシャ等を介在させてねじ止めしてもよい。
このように、屋外看板1は、おねじ6の座6bが内側胴部2dのみを挟み込む構造である。
これに対して、本実施形態では、仮に縦梁3cの角パイプ材が変形したとしても、おねじ6の座6bが内側胴部2dのみを挟み込んでいるので、おねじ6に軸力が働いている限り、角パイプ材の変形に関わらず、ねじゆるみを防止できる。
詳細な説明は省略するが、屋外看板1は、風速34m/sの耐風圧性能を備える設計にできることを確認済である。また、屋外看板1の構成であれば、支柱2及びメインフレーム3の板厚やサイズ等を適宜設定することにより、それ以上の耐風圧性能(例えば、50m/s以上)を備える設計にもできる。
図3は、実施形態の照明装置10及びブラケット20の取り付けを説明する右側面図である。
図3(a)は、照明装置10及びブラケット20の支柱2への取り付けを示す図である。
図3(b)は、照明装置10及びブラケット20と、メインフレーム3との位置関係を説明する断面図(図1(a)に示すIII−III部矢視断面に相当する図)である。
屋外看板1には、必要に応じて、パネル5を照光する照明装置10等の追加装置を、ブラケット20を介して装着できる。なお、追加装置は、照明装置10に限らず、例えば、電飾装置、監視カメラ、スピーカ等を設けてもよい。ここでは、照明装置10を例に説明する。
ブラケット20は、左右方向Xの長さが、屋外看板1の左右方向Xの長さにほぼ等しくなるように、形成される。ブラケット20は、鋼板等をプレス加工等して形成できる。ブラケット20の左右方向Xから見たときの断面形状は、コの字状であり、左右に渡って一定である。
ブラケット20は、照明装置10が予めねじ11によってねじ止めされた状態で、屋外看板1に装着される。
このため、作業者がブラケット20及び照明装置10を装着する場合には、この状態で、ブラケット20及び照明装置10から手を離しても、ブラケット20及び照明装置10が支柱2から脱落することはない。これにより、作業者は、ブラケット20及び照明装置10を保持する必要がない。そして、図3(b)に示すように、ブラケット20及びメインフレーム3(横梁3b)をねじ止めすれば、ブラケット20及び照明装置10の屋外看板1への装着作業が終了する。
このように、屋外看板1は、ブラケット20を備えることにより、追加装置の装着の作業性を向上でき、1人でも容易に装着できる。
すなわち、照明装置10に奥行方向Yに力が働いくと、図3(a)に示すように、ブラケット20の内側面21bが支柱2の側面に当接する。同様に、照明装置10に回転力が働いてブラケット20が回転しようとしても(回転方向θ参照)、ブラケット20の内側面21bが支柱2の側面に当接する。
このように、屋外看板1は、ブラケット20及び支柱2が係合することにより、照明装置10に加わる負荷を、支柱2が支持する構造になっている。
さらに、支柱2は、屋外看板1の強度を確保するために、十分な厚みt12を有する。照明装置10は、パネル5を装着した状態で、耐風基準を満足する強度を確保できるように、角パイプ材の厚み等が設定されているためである。
なお、ブラケット20が支柱2から抜ける方向つまり上側Z2へは、通常の使用時には、力が加わらない。このため、屋外看板1は、照明装置10の取り付け時の作業性を向上するために、メインフレーム3にねじ止めしている。しかし、照明装置10の取り付け強度をより向上したい場合には、ブラケット20及び支柱2をねじ止めしてもよい。
この点でも、屋外看板1は、メインフレーム3よりも強度を有する支柱2を選択して、ブラケット20を係合させて、照明装置10の取り付け強度を向上している。
さらに、屋外看板1は、追加装置を上側Z2に設ける場合に、追加装置の取り付け強度を向上でき、また広告面5bへの雨染みの付着を抑制できる。
Claims (3)
- パネルが装着されるフレームと、
前記フレームが取り付けられ、中空のパイプ材により形成され、一端側が地面に対して固定され、他端側が地上に突出するように配置され、前記フレームの取り付け側とは反対側の胴部に設けられた第1孔部と、前記パイプ材の前記フレームの取り付け側の胴部のうち前記第1孔部とは対向する領域に設けられた第2孔部とを有する支柱と、
前記支柱の前記第1孔部を挿通して通り抜け、軸部が前記内側孔部に挿通され、前記フレームに螺合して前記取り付け側の胴部及び前記フレームを接合することにより、前記フレームを前記支柱に取り付けるおねじと、
前記支柱の前記第1孔部を塞ぐキャップと、
を備える屋外看板。 - 請求項1に記載の屋外看板において、
前記フレームは、前記おねじが噛み合うナット部を備えること、
を特徴とする屋外看板。 - 請求項1又は請求項2に記載の屋外看板において、
前記フレームの厚みは、前記パネルを取り付けた状態で、前記支柱の厚みより薄く、
前記支柱は、前記フレームを挟み込むように2つ配置され、
2つの前記支柱の頂部に係合し前記パネルとの間に隙間を設ける溝部を有し、前記支柱に接合されるブラケットと、
前記ブラケットを介して前記支柱に取り付けられる照明装置等の追加装置を備えること、
を特徴とする屋外看板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010004085U JP3162305U (ja) | 2010-06-16 | 2010-06-16 | 屋外看板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010004085U JP3162305U (ja) | 2010-06-16 | 2010-06-16 | 屋外看板 |
Publications (1)
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JP3162305U true JP3162305U (ja) | 2010-08-26 |
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ID=54865138
Family Applications (1)
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JP2010004085U Expired - Lifetime JP3162305U (ja) | 2010-06-16 | 2010-06-16 | 屋外看板 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3162305U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013065007A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-04-11 | Sankyotateyama Inc | 庇 |
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2010
- 2010-06-16 JP JP2010004085U patent/JP3162305U/ja not_active Expired - Lifetime
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