JP3162156U - 背もたれ器具 - Google Patents

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山崎 龍二
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【課題】背もたれ部及び基底部をパイプ状で構成し、また、頭部保持のためのマクラと、効果的な滑り止めを装着し、使用者が安全かつ安定して姿勢を保持することが可能な背もたれ器具を提供する。【解決手段】着座姿勢の使用者の背部に当接するパイプとシートで構成された背もたれ部1と、この背もたれ部の下部と連結部材を介して起倒自在に連結されたパイプで構成された基底部2と、背もたれ部を基底部に対して傾斜させた状態で支持するための角度調整調整部3と、背もたれ部に装着するマクラ4から構成され、基底部に滑り止め5を装着して構成する。【選択図】図1

Description

本考案は、使用者の上半身部を床面から起こした姿勢を維持する際に利用される背もたれ器具に関する。
一般に上記背もたれ器具は、使用者の上半身部を床面から起こした姿勢を維持する際に利用され、使用者の背中を支える背もたれ部と、この背もたれ部に連結される基底部、背もたれ部を基底部に対して傾斜させた状態で支持する角度調整部からなる。
例えば、このような背もたれ器具として、特許文献1に示すものが開示されている。
また、従来品として、非特許文献1に示すものがある。
特許文献1に開示の背もたれ器具は、四辺形からなる板の立て板と、立て板と起倒自在に連結された、下面に滑り止めマットを張った四辺形の底板と、立て板の内側に起倒自在に取り付けたコ字形支柱と、底板に取り付けられた幾つかの凹みを設けた桟で構成される。
上記コ字形支柱を桟に引っ掛けることで角度調整が可能となる。
非特許文献1は、肘掛を備えたクッションからなるバックレストと、背もたれ部に起倒自在に連結されたコ字形に曲げられたパイプで形状された基底部からなり、角度調整は基底部に取り付けられたギアで行うものである。
特願平8−100708
http://www.mutsumim.co.jp/sitemap/backrest/703.html
しかしながら、特許文献1及び非特許文献1は、使用者の上半身部を床面から起こした姿勢の維持および角度調整による姿勢の変更、また、立て板およびバックレストと底板および基底部を起倒自在に連結することで折り畳みが可能である点において有用であるが、以下のような不具合の改善が求められている。
上記従来の背もたれ器具は、背もたれ部及び基底部が板状で構成されているため、重量が重くなり、折り畳みが可能だとしても運搬や収納が困難であった。
また、使用者の上半身を支える背もたれ部が肩下または首下までしかないため、頭部が不安定になり、安定して使用者の上半身を支えることが困難である。
また、上記従来の背もたれ器具の滑り止めは、ベッド上や布団上での使用に対して効果を発揮するように考案されており、畳など滑りやすい素材の床面では滑り止めの効果が弱く、後ろズレすることがあった。
更に、非特許文献1のように、滑り止めが基底部の一部分しかないため滑り止めの効果が弱く、ベッド上や布団上であっても使用者の体格や姿勢によっては後ろズレすることがあり、ベッドのヘッドボードや部屋の壁面に基底部後部を当てた状態で使用する必要があった。
そこで、上記不具合を解決するため、本考案では、背もたれ部及び基底部をパイプ状で構成し、また、頭部保持のためのマクラと、効果的な滑り止めを取り付け、使用者が安全かつ安定して姿勢を保持することが可能な背もたれ器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段は、着座姿勢の使用者の背部に当接するパイプとシートで構成された背もたれ部と、この背もたれ部の下部と連結部材を介して起倒自在に連結されたパイプで構成された基底部と、背もたれ部を基底部に対して傾斜させた状態で支持するための角度調整調整部と、背もたれ部に装着するマクラから構成され、基底部に滑り止めが装着されていることを特徴とする。
この場合において、上記マクラは、背もたれ部のシートに着脱自在に取り付けられることが好ましい。
同じく、滑り止めは、基底部に筒状に形状された滑り止め素材を装着することが好ましい。
請求項1に係る考案によれば、背もたれ部をパイプとシートで構成し、基底部をパイプで構成することにより、全体重量の軽減が可能となり、運搬性や収納性を向上することが可能になる。
非特許文献1は、全体重量が6.2kgだが、
請求項1に係る考案によれば、全体重量を3.2kgまで軽減することが可能となる。
請求項2に係る考案によれば、上記背もたれ部にマクラを装着することにより、使用者の頭部を安定して保持することが可能となる。
また、上記マクラを上記背もたれ部に着脱自在に装着することにより、使用者の体格や姿勢により上記マクラの装着位置を調整することが可能となる。
請求項3に係る考案によれば、上記基底部に筒状に形状された滑り止め素材を装着することにより、滑り止めの効果が基底部の広い範囲に及び、滑り止めの効果を強めることが可能となる。
また、ベッド上や布団上に限らず、畳等の滑りやすい床面上で使用可能であるため、背もたれ器具としての使用場所の汎用性を向上することが可能となる。
本考案の実施の形態における背もたれ器具を示す斜視図である。 本考案の実施の形態における背もたれ器具の使用状態を示す斜視図である。 本考案の実施の形態における背もたれ器具の折り畳み状態を示す側面図である。 本考案の実施の形態における背もたれ器具のマクラの着脱状態を示す斜視図である。
以下、本考案の一実施の形態を示す背もたれ器具について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本考案に係る背もたれ器具は、着座姿勢の使用者の背部に当接するパイプとシートで構成された背もたれ部1と、この背もたれ部1の下部と連結部材を介して起倒自在に連結されたパイプで構成された基底部2と、背もたれ部1を基底部2に対して傾斜させた状態で支持するための角度調整調整部3、背もたれ部1に装着するマクラ4から構成されている。
そして、基底部2に滑り止め5が装着されていることを特徴とする。
当該構成を備えることにより、図2に示すように、床面から上半身を起こした状態の使用者の姿勢を安全かつ安定して保持することが可能になる。
更に、パイプとシートで構成された背もたれ部1と、パイプで構成された基底部2を有することで、全体重量の軽減が可能となり、運搬性や収納性を向上することが可能になる。
以下に本実施の形態に係る背もたれ器具の各構成部品について詳細に説明する。
まず、背もたれ部1について説明する。
使用者の背中を支える背もたれ部1は、コ字形に曲げたパイプで形状された背もたれパイプ10と布製のシート11からなる。
上記背もたれパイプ10の両辺に、シート11の両端が巻きつける形でそれぞれ縫い付けられており、これにより使用者の自重によりシート11がハンモック状になり、使用者の背中を安定して保持することが可能になる。
上記シート11の取付方法について上記以外の方法としても良いことは勿論であり、スナップボタンや面ファスナーで固定する、筒状のシートを背もたれパイプ10に通し固定する等適宜選択することが可能である。
また、上記シート11の取付部位に付いても適宜選択することが可能である。
例えば、図示しないが、コ字形の背もたれパイプ10の三辺にシートを縫い付けるとしても良い。
次に、基底部2について以下に説明する。
基底部2は、コ字形に曲げたパイプで形状された基底パイプ20からなる。
上記基底パイプ20の両端にはボルト挿通孔が穿設され、同じくボルト挿通孔が穿設された背もたれパイプ10の両端とボルトにより起倒自在に連結されており、これによって背もたれ部1を傾斜させることが可能となる。
また、図3に示すように、折り畳むことが可能となり、運搬や収納が容易になる。
上記基底パイプ20の連結方法についてはこの限りではなく、適宜方法を選択することが可能である。
例えば、図示しないが、基底パイプ20と背もたれパイプ10に穿設された挿通孔に回転軸をはめ込むとしてもよい。
次に角度調整部3について以下に説明する。
角度調整部3は、図1に示すように、コ字形に曲げたパイプで形状された角度保持パイプ30と、基底パイプ20上部に連結された角度調整具31からなる。
上記角度保持パイプ30の両端にはボルト挿通孔が穿設され、同じくボルト挿通孔が穿設された背もたれパイプ10の側面とボルトにより起倒自在に連結されている。
上記角度保持パイプ30を角度調整具31の溝に填め込むことにより、背もたれ部1の傾斜を保持することが可能となる。
上記角度保持パイプ30の連結方法についてはこの限りではなく、適宜方法を選択することは勿論であり、図示しないが、角度保持パイプ30と背もたれパイプ10に穿設された挿通孔に回転軸をはめ込むとしてもよい。
上記角度調整具31は、図1および図2では四段階に調整可能な状態を示すが、この限りではないことは勿論であり、例えば、三段階に調整可能にするまたは五段階に調整可能にする等、適宜選択することが可能である。
次にマクラ4について以下に説明する。
マクラ4には、図4に示すように面ファスナーが縫い付けられており、それを背もたれ部1のシート11に縫い付けられた面ファスナーと張り合わせることにより、着脱自在に装着することが可能である。
当該構成を備えることにより、図2に示すように使用者の頭部を安定して保持することが可能となる。
また、図示しないが、使用者の体格や姿勢によりマクラ4の装着位置を変更することが可能となる。
上記マクラ4の装着方法についてはこの限りではなく、装着方法を適宜選択することが可能である。
例えば、上記マクラ4と上記シート11にスナップボタンを取り付けて装着する、またはマクラ4に紐を縫いつけ、背もたれパイプ10に結ぶとしてもよい。
次に滑り止め5について以下のように説明する。
滑り止め5は、図1に示すように、基底パイプ20に筒状に形状された滑り止め素材が装着され、床面上で背もたれ器具が加重によって後ろズレすることを防止して安全かつ安定して使用することが可能になる。
また、ベッド上や布団上に限らず、畳等の滑りやすい床面上で使用可能であるため、背もたれ器具としての使用場所の汎用性を向上することが可能となる。
上記滑り止め5の滑り止め素材は、シリコンゴム素材にする等、従来周知の技術を採用すれば良く、シリコンゴム素材にした場合においては、シリコンゴムは滑り止め効果が落ちた際には水ぶきすることによって容易に滑り止め効果を回復することが可能であるため、長期にわたり滑り止め効果を維持することが可能である。
以上、本発明の一実施の形態を詳細に説明したが、実用新案登録請求の範囲から逸脱することなく改造、変形及び変更を行うことができることは理解すべきである。
1 背もたれ部
2 基底部
3 角度調整部
4 マクラ
5 滑り止め
10 背もたれパイプ
11 シート
20 基底パイプ
30 角度保持パイプ
31 角度調整具

Claims (3)

  1. 着座姿勢の使用者の背部に当接するパイプとシートで構成された背もたれ部と、この背もたれ部の下部と連結部材を介して起倒自在に連結されたパイプで構成された基底部と、背もたれ部を基底部に対して傾斜させた状態で支持するための角度調整調整部と、背もたれ部に装着するマクラから構成され、基底部に滑り止めが装着されていることを特徴とする背もたれ器具。
  2. 上記マクラは、背もたれ部のシートに着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求 項1に記載の背もたれ器具。
  3. 上記滑り止めは、基底部に筒状に形状された滑り止め素材を装着することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の背もたれ器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200476448Y1 (ko) * 2013-09-03 2015-03-02 이종애 등받이 각도조절이 가능한 사이클 운동기구

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KR200476448Y1 (ko) * 2013-09-03 2015-03-02 이종애 등받이 각도조절이 가능한 사이클 운동기구

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