JP3162113U - 血圧計 - Google Patents

血圧計 Download PDF

Info

Publication number
JP3162113U
JP3162113U JP2010003938U JP2010003938U JP3162113U JP 3162113 U JP3162113 U JP 3162113U JP 2010003938 U JP2010003938 U JP 2010003938U JP 2010003938 U JP2010003938 U JP 2010003938U JP 3162113 U JP3162113 U JP 3162113U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
cuff
display
exhaust valve
blood pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2010003938U
Other languages
English (en)
Inventor
英宜 近藤
英宜 近藤
英幸 小林
英幸 小林
加藤 淳一
淳一 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Seimitsu Sokki Co Ltd
Original Assignee
Nihon Seimitsu Sokki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Seimitsu Sokki Co Ltd filed Critical Nihon Seimitsu Sokki Co Ltd
Priority to JP2010003938U priority Critical patent/JP3162113U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3162113U publication Critical patent/JP3162113U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

【課題】手動排気弁を途中で操作した場合にも、最初に設定した減圧速度をできるだけ守れるようにして、血圧測定の安定化を図る。【解決手段】カフ10と、手動ポンプ20と、手動排気弁25と、自動排気弁47と、圧力センサ46と、表示器42と、自動排気弁に制御値を与えてカフ内の空気を排気してカフを減圧するとき、開弁側への制御値を与えることだけで、カフ内の空気の排気速度を制御する制御手段48とを具備する。制御手段は、予め設定された一定排気速度となるように第1の制御値を自動排気弁に与えて自動排気動作を実行している途中で、手動排気弁による補助排気が行われた場合に、補助排気の終了時点の圧力センサの出力に基づいて、前記一定排気速度と同等の排気速度となるような、第1の制御値とは別の第2の制御値を新たに演算し、第2の制御値を自動排気弁に与えて、動排気弁に自動排気動作を継続させる。【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、カフを加圧した後の減圧過程で聴診器を用いて血圧を測定する血圧計に関するものである。
従来一般に、医療現場では、水銀柱式の血圧計が標準的に使用されていた。水銀柱式の血圧計は、水銀柱式の圧力計と、主に上腕に巻き付けるカフと、カフを加圧する加圧手段(一般にはゴム球)と、カフを減圧する減圧手段(一般に手動排気弁)と、からなるもので、被測定者の血圧を測定する場合は、聴診器でカフを巻いた腕の脈音を聴きながら、水銀柱を読み取ることで、最高血圧と最低血圧を判定している。具体的には、上腕に巻いたカフを最高血圧以上に加圧した後、減圧手段を操作して徐々に減圧していき、その減圧過程で聴診器によりコロトコフ音(以下、K音という)を聴き取り、K音の発生と消失により収縮期と拡張期を聴き分けた各タイミングで、水銀柱の上端の位置の目盛を読み取り、収縮期のタイミングの読み取り値を最高血圧、拡張期のタイミングの読み取り値を最低血圧として検出している。
一方、家庭用などの血圧計として普及している一般のオシロメトリック式の電子血圧計では、被測定体である被験者の上腕または手首などにカフを巻き付け、カフを加圧し動脈を圧迫して阻血し、その後の減圧してゆく過程で、圧力センサでカフ圧を検出すると共に、カフ圧信号中に重畳される脈波を抽出し、その脈波の振幅の推移とカフ圧とに基づき血圧を決定している。例えば、脈波振幅の最大値に対応するカフ圧を平均血圧、脈波振幅の最大値の50%に相当する高カフ圧側の脈波振幅に対応するカフ圧を最高血圧、また脈波振幅の最大値の70%に相当する低カフ圧側の脈波振幅に対応するカフ圧を最低血圧と決定している。
このような各種の血圧計において正確な血圧を測定するためには、カフ圧を一定の排気速度で減圧するのが望ましいとされている。従来の電子血圧計では、そのために、次のようにして減圧速度を管理している。即ち、現在の排気速度をカフの圧力値に基づいて監視し、所定の減圧速度(減圧速度が一定)となるように、自動排気弁(例えば、電磁式の自動排気弁)を制御している。例えば、自動排気弁の弁開度が入力電流に比例する場合は、排気速度が速すぎるときに、自動排気弁の電流を増やして排気を遅くし、排気速度が遅すぎるときに、自動排気弁の電流を減らして排気を速くするよう制御している。
また、医療現場で長年行われていた聴診器を用いる血圧測定のやり方を採り入れた電子血圧計として、特許文献1や特許文献2などに記載のものが知られている。
これらの特許文献に記載された電子血圧計は、血圧測定部位に巻き付けるカフと、カフを加圧する加圧手段と、カフを減圧する減圧手段としての自動排気弁と、カフの圧力を検出して電気的出力を発生する圧力センサと、圧力センサの検出したカフの圧力を表示する表示器と、聴診器で検出した収縮期と拡張期のタイミングに割り込み信号を与える割り込みスイッチ(つまり、手動操作により外部入力信号を発生する外部入力スイッチ)と、血圧測定のためのカフの減圧過程において、前記割り込みスイッチにより、第1の割り込み信号(外部入力信号)が入力されたタイミングと、その後の第2の割り込み信号(外部入力信号)が入力されたタイミングとにそれぞれ対応した前記圧力センサの検出値を最高血圧及び最低血圧として判定して表示させる手段とを備えたものである。この電子式血圧計によれば、減圧過程において聴診器によりK音を聴き分け、収縮期と拡張期と判断したタイミングで割り込みスイッチを操作することにより、最高血圧と最低血圧を表示器に表示させることができる。
特開2000−70231号公報 特開2007−135715号公報
また、本出願人は、より簡易な構成の血圧計として、自動排気弁と表示器の付いた圧力計(血圧計本体)と、この圧力計を連結するカフと、カフを加圧するためのゴム球などの簡易な加圧手段とを組み合わせた血圧計を開発した。
具体的には、この血圧計は、血圧測定部位に巻き付けるカフと、カフを加圧する加圧手段(ゴム球)と、カフ内の空気を制御値に応じた速度で排気する自動排気弁(減圧手段)と、カフの圧力を検出する圧力センサと、圧力センサの検出した圧力値を表示する表示器と、自動排気弁の動作制御を行い、自動排気弁に制御値を与えてカフ内の空気を排気しカフを減圧するとき、開弁側への制御値を与えることだけで、カフ内の空気の排気速度を制御する制御手段と、を具備したものである。ここで、自動排気弁による減圧動作を開弁側への制御だけで行うのは、減圧過程での血圧測定の安定性と精確性を保つためである。
ところで、この血圧計の加圧手段に従来の医療現場において長年にわたり使っていたゴム球を用いた場合、ゴム球に手動排気弁(逃がし弁)を付属させたいという要望が強くある。
しかし、減圧手段として自動排気弁に加えて手動排気弁を設けた場合、次のような懸念があることが分かった。
即ち、この血圧計では、ゴム球でカフを加圧した後に、自動排気弁を自動的に制御して、予め設定した一定の排気速度(減圧速度)でカフ内の空気を排気するように設計しているのであるが、医療従事者の中には、血圧測定領域にカフ圧が到達するのをより早めるべく、ゴム球に付属している手動排気弁を操作して、急速な補助排気を実行するものがいる可能性も考えられる。
そのような手動排気弁による補助排気が実行された場合、補助排気が終了した時点で再び自動排気弁を使った自動排気動作に復帰することになるが、その復帰の時点では、最初の減圧速度設定で予測したカフ圧よりも低いカフ圧となっている(補助排気によりカフ圧を途中で抜くので当然低いカフ圧になっている)ので、そのまま復帰させた場合、減圧速度が遅くなって(つまり、横軸に時間をとったカフの圧力特性線の傾斜が緩やかになって)、血圧測定に時間がかかってしまうことになる。
本考案は、上記事情を考慮し、手動排気弁を途中で操作した場合にも、最初に設定した減圧速度をできるだけ守れるようにして、血圧測定の安定化を図れるようにした血圧計を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案は以下の構成を備える。
(1) 血圧測定部位に巻き付けるカフと、
該カフを加圧する加圧手段と、
前記カフを減圧する減圧手段として設けられて、前記カフ内の空気を制御値に応じた速度で排気する自動排気弁と、
前記カフの圧力を検出して電気的出力を発する圧力センサと、
該圧力センサの検出した圧力値を表示する表示器と、
前記自動排気弁の動作制御を行い、前記自動排気弁に制御値を与えて前記カフ内の空気を排気し該カフを減圧するとき、開弁側への制御値を与えることだけで、前記カフ内の空気の排気速度を制御する制御手段と、を具備し、
前記減圧手段の他の1つとして、前記自動排気弁とは別に更に手動排気弁が設けられ、
前記制御手段が、予め設定された一定排気速度となるように第1の制御値を前記自動排気弁に与えて自動排気動作を実行している途中で、前記手動排気弁による補助排気が行われた場合に、該補助排気の終了時点の前記圧力センサの出力に基づいて、前記一定排気速度と同等の排気速度となるような、前記第1の制御値とは別の第2の制御値を新たに演算し、該第2の制御値を前記自動排気弁に与えて、該自動排気弁に自動排気動作を継続させることを特徴とする血圧計。
(2) 上記(1)の構成において、
更に、手動操作により外部入力信号を発生する外部入力スイッチが設けられると共に、
前記制御手段に、
血圧測定のためのカフの減圧過程において、前記外部入力スイッチにより、第1の外部入力信号が入力されたタイミングと、その後の第2の外部入力信号が入力されたタイミングと、にそれぞれ対応した前記圧力センサの検出値を、最高血圧及び最低血圧として判定する血圧判定手段と、該血圧判定手段が最高血圧と最低血圧を判定した後に、前記表示器に対し最高血圧と最低血圧を表示させる表示制御手段と、が含まれていることを特徴とする血圧計。
(3) 上記(1)または(2)の構成において、
前記加圧手段として、ゴム球よりなる手動ポンプが設けられ、その手動ポンプの排気口に前記手動排気弁が設けられていることを特徴とする血圧計。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの構成において、
前記表示器に、
前記圧力センサの検出した実際の圧力値を表示する第1表示部と、
前記自動排気弁による排気速度の設定値を目盛上に指標として表示する第2表示部と、
前記圧力センサの検出出力から演算した実際の排気速度を前記目盛に沿って表示する第3表示部と、
が設けられていることを特徴とする血圧計。
(5) 上記(4)の構成において、
前記第3表示部に、前記目盛に沿って、前記実際の排気速度を表示する表示セグメントが複数配列されており、各表示セグメントは、前記目盛と直交する方向の長さの異なるバー状にそれぞれ形成され、且つ、各バー状の表示セグメントの長さが、前記目盛上における排気速度が大になる位置に形成されているものほど長く設定されていることを特徴とする血圧計。
(6) 上記(5)の構成において、
前記第3表示部における前記表示セグメントによる実際の排気速度の表示が、該当する実際の排気速度に相当する表示セグメントと、それより下の排気速度に相当する表示セグメントの全部を表示状態にすることによって行われることを特徴とする血圧計。
上記(1)の構成によれば、制御手段が、予め設定された一定排気速度となるように第1の制御値を自動排気弁に与えて自動排気動作を実行している途中で、手動排気弁による補助排気が行われた場合に、補助排気の終了時点の圧力センサの出力に基づいて、前記一定排気速度と同等の排気速度となるような、第1の制御値とは別の第2の制御値を新たに演算し、第2の制御値を自動排気弁に与えて、自動排気弁に自動排気動作を継続させるので、途中で補助排気が実行された場合にも、減圧速度を最初に設定した通りに守ることができ、血圧測定の安定化を図ることができる。
上記(2)の構成によれば、聴診器でK音を聴きながら、K音が発生し始めたタイミングと再び消失したタイミングで外部スイッチを操作することにより、最高血圧と最低血圧を表示器に表示させることができる。従って、医療従事者が使い慣れた従来の水銀柱式の血圧計の使用法を踏襲しながら、外部スイッチを操作するだけで、血圧値を、記憶に頼らずに目で表示を見て認識することができる。
上記(3)の構成によれば、加圧手段として、ゴム球よりなる手動ポンプが設けられ、その手動ポンプの排気口に手動排気弁が設けられているので、従来より医療従事者が使い慣れた装備をそのまま使用することができ、使い勝手を良くすることができる。
上記(4)の構成によれば、表示器に、圧力センサの検出した実際の圧力値を表示する第1表示部の他に、自動排気弁による排気速度の設定値を目盛上に指標として表示する第2表示部と、圧力センサの検出出力から演算した実際の排気速度を前記目盛に沿って表示する第3表示部とを設けているので、実際の排気速度が設定値よりも速くなっているか遅くなっているかを即座に認識することができる。従って、手動排気弁を操作するときの目安が付けやすくなる。
上記(5)の構成によれば、第3表示部に、前記目盛に沿って、実際の排気速度を表示する表示セグメントが複数配列されており、各表示セグメントが目盛と直交する方向の長さの異なるバー状にそれぞれ形成され、且つ、各バー状の表示セグメントの長さが、目盛上における排気速度が大になる位置に形成されているものほど長く設定されているので、実際の排気速度の大小を直感的に容易に認識することができる。
上記(6)の構成によれば、第3表示部における前記表示セグメントによる実際の排気速度の表示が、該当する実際の排気速度に相当する表示セグメントと、それより下の排気速度に相当する表示セグメントの全部を表示状態にすることによって行われるので、実際の排気速度がより直感的に認識しやすくなる。
本考案の実施形態の血圧計の概略構成を示す図で、(a)は外観構成を示す図、(b)は血圧計本体の内部構成をブロックで示す図、(c)は自動排気弁の要部の構成の説明図である。 同血圧計の血圧測定時のカフ圧の特性図である。 同血圧計の表示器の表示内容の詳細図で、(a)は電源ON直後の全点灯時の状態、(b)はその後のゼロの点滅時の状態、(c)は更にその後のゼロの点灯時の状態、(d)は実際の血圧測定時の表示状態をそれぞれ示す図である。 同表示器における第2の表示部(自動排気弁による減圧速度の設定値を目盛上に指標として表示する表示部)の拡大図と目盛の意味する減圧速度を示す図である。 同血圧計において、最高血圧と最低血圧をホールド表示するまでの順を示す図で、(a)は第1のタイミング(K音が発生したタイミング)でAボタンを押したときの表示、(b)はその後の第2のタイミング(K音が再び消失したタイミング)でAボタンを押したときの表示、(c)は最終的に血圧測定が終了したときの最高血圧と最低血圧のホールド表示の状態をそれぞれ示す図である。
以下、本考案の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態の血圧計の概略構成を示す図で、(a)は外観構成を示す図、(b)は血圧計本体の内部構成をブロックで示す図、(c)は自動排気弁の要部の構成の説明図、図2は同血圧計の血圧測定時のカフ圧の特性図である。また、図3は同血圧計の表示器の表示内容の詳細図で、(a)は電源ON直後の全点灯時の状態、(b)はその後のゼロの点滅時の状態、(c)は更にその後のゼロの点灯時の状態、(d)は実際の血圧測定時の表示状態をそれぞれ示す図、図4は同表示器における第2の表示部(自動排気弁による減圧速度の設定値を目盛上に指標として表示する表示部)の拡大図と目盛の意味する減圧速度を示す図、図5は同血圧計において、最高血圧と最低血圧をホールド表示するまでの順を示す図で、(a)は第1のタイミング(K音が発生したタイミング)でAボタンを押したときの表示、(b)はその後の第2のタイミング(K音が再び消失したタイミング)でAボタンを押したときの表示、(c)は最終的に血圧測定が終了したときの最高血圧と最低血圧のホールド表示の状態をそれぞれ示す図である。
この実施形態の血圧計は、図1に示すように、手動ポンプであるゴム球20と手動排気弁25の付いた血圧計で、血圧計本体40に電磁式の自動排気弁47が付いており、カフ10の加圧後の減圧過程で血圧測定を行う血圧計であり、最大の特徴は、手動排気弁25による補助排気により急速に測定領域の近くまで減圧するような特殊な操作をしたときに、補助排気終了時点で自動排気弁47の制御値を改めて設定し直す点にある。
即ち、この血圧計は、図2に示すように、自動排気弁47での一定速度排気を実行中(加圧終了時点のカフ圧P1に基づいて制御値が決められる)に手動排気弁25による補助排気が実行された場合、補助排気終了時点で、自動排気弁47の制御値が元のままだと、急激にカフ圧が降下していることにより(点線で図示)、一定排気速度を下回る排気速度(二点鎖線で図示)に移行してしまう。そこで、手動排気弁25による補助排気操作の終了時に、その時点でのカフ圧P2に基づき、元の排気速度と同じ排気速度に復帰させるように修正することを最大の特徴とするものである。
以下に具体的に述べる。
この血圧計は、図1(a)、(b)に示すように、上腕(血圧測定部位)に巻き付ける空気袋11内蔵のカフ10と、カフ10を加圧する加圧手段として空気袋11にゴム管22を通して接続されたゴム球よりなる手動ポンプ20と、その手動ポンプ20の排気口に設けられたネジ式の手動排気弁25と、カフ10の外面(カフ11を上腕に巻き付けたときに外側になる面)に設けられた接続口14に着脱自在に接続される血圧計本体40と、から構成されている。
血圧計本体40には、カフ10を減圧する減圧手段として設けられ、カフ10内の空気を制御値に応じた速度で排気する自動排気弁47と、カフ10の圧力を検出して電気的出力を発する圧力センサ46と、圧力センサ46の検出した圧力値を表示する液晶式の表示器42と、少なくとも自動排気弁47の動作制御を行う制御手段48と、手動操作により外部入力信号を発生する外部入力スイッチ(以下、Aボタンと言うこともある)43及び電源スイッチ(以下、Bボタンと言うこともある)44と、を具備している。圧力センサ46、自動排気弁47、制御手段48等は、血圧計本体40の筐体41内に装備され、スイッチ43、44や表示器42は、筐体41の外に必要部が露出するように設けられている。
この場合、制御手段48は、自動排気弁47に制御値を与えてカフ10内の空気を排気しカフ10を減圧するとき、図1(c)中の矢印Hで示すように、開弁側へ自動排気弁47を動作させることだけで(つまり、開弁側への制御値を与えることだけで)、カフ10内の空気の排気速度を制御する。例えば、図1(c)に示すように、弁座47aに開口させたノズル孔47cを弁体47bで開閉する方式の自動排気弁47の場合、弁体47bと弁座47aの間隔H1をH2(>H1)側に調節することだけで、カフ10内の空気の排気速度(つまり減圧速度)を制御する。
また、制御手段48は、図2の圧力特性曲線に示すように、予めAボタン43の操作により設定された一定排気速度(実線L1)となるように、加圧段階終了時点でのカフ圧P1に基づいて決めた第1の制御値を自動排気弁47に与えて自動排気動作を実行する機能を有している。また、この血圧計において特徴的なのは、制御手段48が、第1の制御値を自動排気弁47に与えて自動排気動作を実行している途中で、手動排気弁25による補助排気が行われた場合に、補助排気の終了時点の圧力センサの出力(カフ圧P2)に基づいて、前記一定排気速度と同等の排気速度(点線L3)となるような、第1の制御値とは別の第2の制御値を新たに演算し、第2の制御値を自動排気弁47に与えて、自動排気弁47に自動排気動作を継続させる機能を有していることである。
これは、補助排気終了時点で、自動排気弁47の制御値が元のまま(第1の制御値のまま)であると、急激にカフ圧が降下していることにより(補助排気区間の終了点の圧力を参照)、自動排気に復帰した段階で、一定排気速度(最初に設定した減圧速度)を下回る排気速度(二点鎖線L2)に移行してしまい、結果的に血圧測定にかかる時間が長くなってしまうのを防止するためである。
また、制御手段48は、血圧測定のためのカフ10の減圧過程において、Aボタン43が押されて第1の外部入力信号が入力されたタイミングと、その後で更にAボタン43が押されて第2の外部入力信号が入力されたタイミングと、にそれぞれ対応した圧力センサ46の検出値を、最高血圧及び最低血圧として判定する機能(血圧判定手段)と、最高血圧と最低血圧を判定した後に、表示器42に対し最高血圧と最低血圧を表示させる機能(表示制御手段)と、を有している。
一方、表示器42には、図3〜図5に示すように、圧力センサ46の検出した実際の圧力値を数値で表示する第1表示部42aと、自動排気弁47による排気速度の設定値を目盛42e1(図4参照)上に指標(三角目印)42e2として表示する第2表示部42eと、圧力センサ46の検出出力から演算した実際の排気速度を前記目盛42e1に沿ってアナログ的に表示する第3表示部42fと、最高血圧及び最低血圧の数値をホールド表示するための上段ホールド表示部42b、下段ホールド表示部42cと、電池残量表示部42dと、が設けられている。
第3表示部42fには、第2表示部42eの目盛42e1に沿って、実際の排気速度を表示する表示セグメントが複数配列されている。各表示セグメントは、目盛42e1と直交する方向の長さの異なるバー状にそれぞれ形成されており、各バー状の表示セグメントの長さが、目盛42e1上における排気速度が大になる位置に形成されているものほど長く設定されている。また、第3表示部42fにおける表示セグメントによる実際の排気速度の表示は、図3(d)及び図5(a)、(b)に示すように、該当する実際の排気速度に相当する表示セグメントと、それより下の排気速度に相当する表示セグメントの全部を表示状態にすることによって行われるようになっている。
次に、この血圧計を用いて血圧測定を行う手順について述べる。
まず、血圧計本体40の背面にある接続口(図1に図示せず)をカフ10の接続口14に嵌合させて、血圧計本体40をカフ10に装着固定した上で、カフ10を患者の上腕に巻き付け、必要箇所に聴診器をあてる。次にBボタン(電源スイッチ)44を押して電源を入れる。
すると、図3(a)に示すように、表示器42の全表示が点灯後、ゼロ設定が行われる。ゼロ設定中は、図3(b)に示すように、ゼロが点滅する。ゼロ設定が終わり、図3(c)に示すように、ゼロの表示が点滅から点灯に変わったら、Aボタン43を押して減圧速度を選択する。
Aボタン43を1回押すごとに、図4に示すように、設定値(三角目印の指標42e2)が上昇し、上限値に到達した後は下限値に戻る。減圧速度は2〜6mmHg/sの範囲の任意の値に1mmHg/s単位で設定可能となっている。
Aボタン43の操作により減圧速度を設定したら、ゴム球よりなる手動ポンプ20でカフ10を加圧し、血管(動脈)を圧迫して阻血する。その際、カフ10の圧力は、表示器42の第1表示部42aに数値表示される。
手動ポンプ20による加圧を止めると、その後、自動排気弁47が作動し、図2に示すように、カフ10の減圧動作が始まる。このとき、図3(d)に示すように、減圧速度の設定値(第2表示部42eの三角目印の指標42e2)の隣りに、バーグラフ状に実際の減圧速度が表示される。
手動排気弁25を操作しないで、自動排気のままで置くと、図2の実線L1で示すような一定の勾配でカフ圧が下がって行き、やがて圧力波形上に脈波が現れる。実際の圧力値は第1表示部42aに数値として表示されるが、圧力波形が表示されるわけでないので、脈波は実際には見えない。
そして、減圧過程において、聴診器によりK音が聞こえ始めたタイミングと、K音が消失したタイミングでAボタン43を押すと、ホールド機能が働き、図5に示すように、最終的に、上段ホールド表示部42bに最高血圧が数値で表示され、下段ホールド表示部42cに最低血圧が数値で表示される。このホールド機能は、最高血圧と最低血圧を表示させる機能であり、減圧動作中にAボタン43を押すと、1回目で(a)のように最高血圧を表示し、2回目で(b)のように最低血圧を表示する。但し3回以上押した場合は、最後に押した2回が有効となるように設計されている。
また、減圧途中で操作者が手動排気弁25を開いて、測定領域の付近の圧力まで補助排気を行った場合は、制御手段48が、補助排気が終了した時点のカフ圧P2に基づいて制御値を再演算し、自動排気弁47に指令値(第2の制御値)として出力する。それにより、図2の点線L3で示すように、減圧速度を最初に設定した通りに守ることができる。
測定が終了したら、必要に応じて手動排気弁25を操作してカフ10の急速排気を行い、Bボタン44を押して電源を切る。なお、Bボタン44を押して電源を切らなくても、無圧状態が所定時間続くと電源は自動的に切れるようになっている。
以上のように、この血圧計によれば、減圧途中の段階で手動操作弁25の使用による補助排気が実行された場合にも、減圧速度を最初に設定した通りに守ることができるので、血圧測定の安定化を図ることができる。また、聴診器でK音を聴きながら、K音が発生し始めたタイミングと再び消失したタイミングでAボタン43を操作することにより、最高血圧と最低血圧を表示器42に表示させることができるので、医療従事者が使い慣れた方法を踏襲しながら、血圧値を、記憶に頼らずに目で表示を見て認識することができる。また、加圧手段として、ゴム球よりなる手動ポンプ20が設けられ、その手動ポンプ20の排気口に手動排気弁25が設けられているので、従来より医療従事者が使い慣れた装備をそのまま使用することができ、使い勝手を良くすることができる。
また、表示器42には、圧力センサ46の検出した実際の圧力値を表示する第1表示部42aの他に、自動排気弁47による排気速度の設定値を目盛上に指標として表示する第2表示部42eと、圧力センサ46の検出出力から演算した実際の排気速度を前記目盛に沿って表示する第3表示部42fとを設けているので、実際の排気速度が設定値よりも速くなっているか遅くなっているかを即座に認識することができ、手動排気弁25を操作するときの目安が付けやすくなる。
また、表示器42の第3表示部42fには、第2表示部42eの目盛に沿って、実際の排気速度を表示する表示セグメントを複数配列しており、各表示セグメントを、前記目盛と直交する方向の長さの異なるバー状にそれぞれ形成し、且つ、各バー状の表示セグメントの長さを、目盛上における排気速度が大になる位置に形成されているものほど長くなるように設定しているので、実際の排気速度の大小を直感的に容易に認識することができる。しかも、第3表示部42fにおける表示セグメントによる実際の排気速度の表示は、該当する実際の排気速度に相当する表示セグメントと、それより下の排気速度に相当する表示セグメントの全部を表示状態にすることによって行う設定にしてあるので、実際の排気速度をより直感的に認識しやすくすることができる。
10 カフ
20 手動ポンプ(加圧手段)
25 手動排気弁(減圧手段)
40 血圧計本体
42 表示器
42a 第1表示部
42e 第2表示部
42e1 目盛
42e2 指標
42f 第3表示部
43 外部入力スイッチ(Aボタン)
46 圧力センサ
47 自動排気弁
48 制御手段

Claims (6)

  1. 血圧測定部位に巻き付けるカフと、
    該カフを加圧する加圧手段と、
    前記カフを減圧する減圧手段として設けられて、前記カフ内の空気を制御値に応じた速度で排気する自動排気弁と、
    前記カフの圧力を検出して電気的出力を発する圧力センサと、
    該圧力センサの検出した圧力値を表示する表示器と、
    前記自動排気弁の動作制御を行い、前記自動排気弁に制御値を与えて前記カフ内の空気を排気し該カフを減圧するとき、開弁側への制御値を与えることだけで、前記カフ内の空気の排気速度を制御する制御手段と、を具備し、
    前記減圧手段の他の1つとして、前記自動排気弁とは別に更に手動排気弁が設けられ、
    前記制御手段が、予め設定された一定排気速度となるように第1の制御値を前記自動排気弁に与えて自動排気動作を実行している途中で、前記手動排気弁による補助排気が行われた場合に、該補助排気の終了時点の前記圧力センサの出力に基づいて、前記一定排気速度と同等の排気速度となるような、前記第1の制御値とは別の第2の制御値を新たに演算し、該第2の制御値を前記自動排気弁に与えて、該自動排気弁に自動排気動作を継続させることを特徴とする血圧計。
  2. 請求項1に記載の血圧計であって、
    更に、手動操作により外部入力信号を発生する外部入力スイッチが設けられると共に、
    前記制御手段に、
    血圧測定のためのカフの減圧過程において、前記外部入力スイッチにより、第1の外部入力信号が入力されたタイミングと、その後の第2の外部入力信号が入力されたタイミングと、にそれぞれ対応した前記圧力センサの検出値を、最高血圧及び最低血圧として判定する血圧判定手段と、該血圧判定手段が最高血圧と最低血圧を判定した後に、前記表示器に対し最高血圧と最低血圧を表示させる表示制御手段と、が含まれていることを特徴とする血圧計。
  3. 請求項1または2に記載の血圧計であって、
    前記加圧手段として、ゴム球よりなる手動ポンプが設けられ、その手動ポンプの排気口に前記手動排気弁が設けられていることを特徴とする血圧計。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計であって、
    前記表示器に、
    前記圧力センサの検出した実際の圧力値を表示する第1表示部と、
    前記自動排気弁による排気速度の設定値を目盛上に指標として表示する第2表示部と、
    前記圧力センサの検出出力から演算した実際の排気速度を前記目盛に沿って表示する第3表示部と、
    が設けられていることを特徴とする血圧計。
  5. 請求項4に記載の血圧計であって、
    前記第3表示部に、前記目盛に沿って、前記実際の排気速度を表示する表示セグメントが複数配列されており、各表示セグメントは、前記目盛と直交する方向の長さの異なるバー状にそれぞれ形成され、且つ、各バー状の表示セグメントの長さが、前記目盛上における排気速度が大になる位置に形成されているものほど長く設定されていることを特徴とする血圧計。
  6. 請求項5に記載の血圧計であって、
    前記第3表示部における前記表示セグメントによる実際の排気速度の表示が、該当する実際の排気速度に相当する表示セグメントと、それより下の排気速度に相当する表示セグメントの全部を表示状態にすることによって行われることを特徴とする血圧計。
JP2010003938U 2010-06-10 2010-06-10 血圧計 Expired - Lifetime JP3162113U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010003938U JP3162113U (ja) 2010-06-10 2010-06-10 血圧計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010003938U JP3162113U (ja) 2010-06-10 2010-06-10 血圧計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3162113U true JP3162113U (ja) 2010-08-19

Family

ID=54864964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010003938U Expired - Lifetime JP3162113U (ja) 2010-06-10 2010-06-10 血圧計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3162113U (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014033865A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Omron Healthcare Co Ltd 血圧情報測定装置
JP2015177917A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 テルモ株式会社 血圧計
CN110013236A (zh) * 2019-03-27 2019-07-16 浙江糖链科技有限公司 一种远程控制血压仪及其远程控制方法
CN110652291A (zh) * 2019-09-27 2020-01-07 王海荣 医用听诊法血压计
CN111565627A (zh) * 2018-01-10 2020-08-21 欧姆龙健康医疗事业株式会社 血压计

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014033865A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Omron Healthcare Co Ltd 血圧情報測定装置
JP2015177917A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 テルモ株式会社 血圧計
CN111565627A (zh) * 2018-01-10 2020-08-21 欧姆龙健康医疗事业株式会社 血压计
CN111565627B (zh) * 2018-01-10 2023-12-01 欧姆龙健康医疗事业株式会社 血压计
CN110013236A (zh) * 2019-03-27 2019-07-16 浙江糖链科技有限公司 一种远程控制血压仪及其远程控制方法
CN110652291A (zh) * 2019-09-27 2020-01-07 王海荣 医用听诊法血压计
CN110652291B (zh) * 2019-09-27 2024-03-22 青岛大学附属医院 医用听诊法血压计

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10130270B2 (en) Electronic blood pressure monitor
JP5151690B2 (ja) 血圧情報測定装置および指標取得方法
JP5821657B2 (ja) 測定装置および測定方法
JP5026541B2 (ja) 電子血圧計
JP5152153B2 (ja) 電子血圧計
JP3162113U (ja) 血圧計
WO2010106994A1 (ja) 血圧情報測定装置
JP4134234B1 (ja) 電子血圧計
WO2011058927A1 (ja) 電子血圧計、電子血圧計の制御方法、および電子血圧計の制御プログラム
JPH02307427A (ja) 電子血圧計
WO2010058724A1 (ja) 電子血圧計
JP5026542B2 (ja) 電子血圧計
WO2012073807A1 (ja) 簡易な血圧チェック機能付き電子血圧計および当該電子血圧計を用いた血圧測定管理方法
JP2008043619A (ja) コロトコフ音測定装置
JP2011200574A (ja) 電子血圧計
JP2002034938A (ja) 血圧計
JP2001309895A (ja) 血圧計
JP5343472B2 (ja) 電子血圧計および血圧測定制御方法
JP2016007312A (ja) 血圧測定装置
JP7110597B2 (ja) 血圧計
KR20180108842A (ko) 혈압 맥파 측정 장치
JP2011234876A (ja) 血圧計測装置
WO2013061778A1 (ja) 電子血圧計
JP2008049011A (ja) コロトコフ音測定装置
JP2007185233A (ja) 血圧測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3162113

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term