JP3162092B2 - 吸収サイクル熱機械 - Google Patents

吸収サイクル熱機械

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JP3162092B2 JP03487491A JP3487491A JP3162092B2 JP 3162092 B2 JP3162092 B2 JP 3162092B2 JP 03487491 A JP03487491 A JP 03487491A JP 3487491 A JP3487491 A JP 3487491A JP 3162092 B2 JP3162092 B2 JP 3162092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、少くとも一方が液相
である2つの媒体の間の熱伝達が、回転駆動される板の
厚さを通して達成されるような、回転熱交換装置に関す
る。
【0002】かかる装置の一例は、回転吸収サイクル熱
ポンプに関するヨーロッパ特許出願第327030号明
細書に開示され、この熱ポンプは、揮発性流体要素とそ
れに対する吸収剤液体とのための循環流体流路を提供す
るように相互連緒された、蒸気発生部、凝縮部、蒸発部
および吸収部を包含する回転組立体を有する。ヨーロッ
パ特詐出願第327030号明細書において、籔縮部お
よび吸収部における熱を贈与する流体と熱を受取る液体
(例えば水)との間の熱交換は、獲縮部および吸収部に
関連するそれぞれの壁の厚さを横切って達成される。熱
受取液体は、凝縮部および吸収部の壁によって両側を限
られた室を通して流れ、この室は、熱受取液体で満たさ
れる。
【0003】この発明の目的は、回転熱交換装置の一部
を形成する、回転する板の厚さを横切る熱交換の効率の
改善を図ることにある。
【0004】この発明によれば、揮発性流体成分および
それに対する吸収剤液体のための循環流体流路を提供す
るように相互連緒された蒸気発生部、凝縮部、蒸発部お
よび吸収部を包含する回転組立体を有し、発生部、凝縮
部、吸収部および蒸発部の少くとも1つの全体的に半径
方向に広がる壁の内面に熱受取および熱供給またはその
いずれかの流体を送るための手段を有し、前記手段が流
体を、遠心力の作用で、薄膜液体として、前記内面を横
切って半径方向外向きに流すように、半径方向内方の場
所で、前記内面に流体を吐出し、前記内面と良好な熱接
触をなすようにこれに取付けられた熱伝導構造または熱
構造を有し、前記熱橘造が、半径方向および周方向に前
記内面に渉って分布された要素の配列を有し、前記要素
が、前記薄膜液体の流れを前記内面に渉って半径方向外
向きに流すときに液体の流れを偏向させる表面を提供す
るように、前記内面から突出し、前記熱構造の突出の程
度が前記薄膜の厚さより実質的に大きいこと、を特徴と
する吸収サイクル熱機械が提供される。
【0005】使用の際に、所与の粘度および密度を有す
る液体に対して、液体膜の厚さは、板の回転速さおよび
板への液体の供給割合を選択することによって制御でき
る。前記内面に供給される流体は、気相でもよく、流体
は前記一つの面に吐出されるときに凝縮し、ついで、薄
膜波体として板を横切って流れる。
【0006】望ましくは、熱構造は、熱構造を取付ける
表面の有効表面積を少くとも3倍、さらに望ましくは少
くとも10倍に増大させるようなものであり、その際、
前記内面に対して直交する方向への内面からの突出は5
mm、望ましくは10mmに過ぎない。
【0007】液体による熱構造の「目詰まり」を避ける
ために、また熱構造の内部への蒸気の接近を容易にする
ために、熱構造は、都合よくは、少くとも80%、さら
に望ましくは、少くとも90%の間隙率を有する。望ま
しくは、前記熱構造は、吸収部の内面に設けられる。
【0008】都合よくは、熱構造は、前記内面に供給さ
れる流体の混合を促進させるように形成される。それ
故、蒸気相の冷媒が吸収部の壁において液相の吸収剤に
よって吸収される吸収部の場合、熱構造が、組立体の回
転の際に生じる遠心力と共働して、冷媒と吸収剤の混合
を促進させるような形状を有すれば、特に都合がよい。
【0009】要素は、金属フィンの形にでき、または、
板の前記一方の面に接合されたエキスパメット(Expamet
登録商標)のような金属メッシュまたは金属ガーゼの層
におけるストランドまたはフィラメントによって構成で
きる。
【0010】望ましくは、要素は、板の前記一方の面に
接合された、レテイメット(Retimet)の商品名で製造さ
れているような、多孔金属フォームにおけるストランド
またはフィラメントによって構成される。レテイメット
金属フォームに関する詳しい情報は、濾過および分離
(Filtration and Separation)誌1973年5/6月号
におけるエッチ・エイ・ブレー(H.A.Bray)に
よる「多孔金属フォーム(Porous Metal Foams)」と題
する論文が参照される。
【0011】要素が金属メッシュ、金属ガーゼまたは金
属フォームからなる場合に、材料の層は、真空ろう付け
または拡散接合によって板に接合でき、このようにする
と、ストランドまたはフィラメントと板との間の良好な
熱接触が達成される。
【0012】熱構造がストランドまたはフィラメントか
らなる場合、ストランドまたはフィラメントは、望まし
くは、それらの間の交点で接合され、このようにする
と、一つのストランドまたはフィラメントから次のもの
への良好な熱接触が生じる。実際に、熱構造の前記要素
は、フィンの厚さに対して大きくない、有効フィン長さ
を備えた、適当に熱伝導性の材料の選択によって達成で
きる、高いフィン効率を有する。
【0013】望ましくは、材料の層は、層の一側だけで
前記内面に接合され、層の反対側は自由である。
【0014】この発明は、発生部/凝縮部および吸収部
/蒸発部またはそのいずれかが2段階によって構成され
る、二重効果機械に対して特に応用され、例えば、発生
部/凝縮部は、一次発生部およぴ中間凝縮部からなる第
1段階と、中間発生部および一次凝縮部からなる第2段
階とを有することができる。同様に、吸収部/蒸発部
は、一次蒸発部と中間吸収部および中間蒸発部と一次吸
収部からなることができる。かかる二重効果機械は、ヨ
ーロッパ特許第149353号明細書に詳細に開示さ
れ、その開示をここでは参照する。それ故、上記に定義
した吸収サイクル熱機械は、一次および中間またはその
いずれかの構成要素(すなわち、発生部、凝縮部、吸収
部および蒸発部)の少くとも一つの内面に、上記したよ
うな熱構造を備える、二重効果機械からなることができ
る。
【0015】この発明の特別の観点によれば、上記に定
義した吸収サイクル熱機械は、発生部/凝縮部が、一次
発生部および中間凝縮部からなる第1段階と、中間発生
部および一次凝縮部からなる第2段階とを有し、吸収部
の内面が、上記したような熱構造を備え、熱構造が、望
ましくは、多孔金属フォームの形を有する二重効果機械
からなる。
【0016】蒸発部/吸収部が、二段階、すなわち一次
蒸発部および中間吸収部と、中間蒸発部および一次吸収
部、からなる場合には、望ましくは、少くとも一次吸収
部が上記のような熱構造を備える。
【0017】この発明に関連する種類の回転熱機械の例
は、ヨーロッパ特許第119776号と第149353
号およびヨーロッパ特許出願第327230号各明細書
に開示されている。
【0018】かかる回転熱機械において、高圧区域に関
連する凝縮手段から蒸発手段に、凝縮した流体が移送さ
れる際に、大きな圧力差が、(高圧区域である)蒸気発
生手段と、(低圧区域である)蒸発手段の間に存在し、
かつ維持されなければならない。
【0019】ヨーロッパ特許出願第327230号明細
書に開示されているように、このことは、蒸気発生手段
と蒸発手段の周端の間に延長し機械と共に回転するU字
管の形の絞りによって達成され、維持できる最大圧力差
は、D字管における液筒(液柱)の高さによって決定さ
れる。
【0020】ヨーロッパ特許出願第327230号明細
書に特に示されている機械は単一効果機械で、この機械
においては、機械を通る作動流体の流れの各サイクルに
おいて、発生手段の中における蒸気発生と蒸気の凝縮が
一回起る。典型的には、かかる単一効果機械において蒸
気発生/凝縮区域を支配する圧力は、絶対圧力0.3バ
ール程度であり、蒸発部を支配する圧力は絶対圧力数ミ
リバール程度である。
【0021】ヨーロッパ特許第149353号明細書
は、蒸気発生と高圧区域における凝縮が、二つの蒸気発
生部/凝縮部段階で起る二重効果機械を開示している。
二重効果機械において、機械の高圧側を支配する圧力
は、単一効果機械に対する場合におけるよりも大きくな
る傾向がある。例えば、第1蒸気発生部/凝縮部段階に
おいて、圧力は、典型的には絶対圧力3.0バール程度
であり、第2蒸気発生部/凝縮部段階において、圧力
は、典型的には絶対圧力0.3バールの程度である。換
言すれば、維持すべき圧力差は、二重効果機械に対して
かなり大きくできる。
【0022】ヨーロッパ特許出願第327230号明細
書に開示されているようなU字管絞り配備が、高圧区域
と低圧区域とを互に隔離するのに使用される場合、増大
した圧力差は、二重効果機械(または、所望ならば単一
効果機械)の場合、U字管を半径方向外向きに延長させ
ることによって調節できるであろう。しかしながら、こ
のことは、機械の全半径方向寸法を増大させるという欠
点を有する。同様に、例えば単一効果機械の場合に、コ
ンパクトな設計を達成するために、機械の半径方向寸法
を減少させようとするときには、圧力差を維持するのに
適した絞りを提供しながらU字脚の長さを減少できる程
度には、限界が存する。
【0023】この発明の別の観点によれば、機械の作動
の際に異なる圧力の作動流体を含有する少くとも2つの
区域と、高圧区域から低圧区域に作動流体を移送するた
めのU字管絞り手段とを備える、回転熱機械において、
U字管絞りがそれぞれの区域の外周から半径方向内方の
位置で各区域に通じることと、高圧区域の半径方向外方
の領域から作動流体を集めて作動流体を半径方向内向き
にU字管絞りに送るための手段が高圧区域に設けられる
こと、を特徴とする回転熱機械が提供される。これら手
段によって、U字管の各脚の有効長さは、これによって
相互に連結される区域の周囲を越えて過度に突出するこ
となしに、前記区域の半径方向寸法を越えることができ
る。
【0024】望ましくは、U字管絞りの脚は、これによ
って相互連結される区域の周囲を越えて半径方向外向き
に延長し、そこで脚を相互連結するU字管の部分が前記
区域の外部に位置する。しかしながら、この発明によれ
ば、U字管の脚を、区域の内方に長くすることが可能で
あるから、U字菅絞りは、適当な状態で、前記区域の周
囲の中に全体として収容できることが考えられる。
【0025】回転熱機械は、単一効果機械とすることが
でき、その場合、高圧区域は、蒸気発生部/凝縮部段階
によって構成され、低圧区域は、蒸発部/蒸気吸収部段
階によって構成される。
【0026】熱機械が、それぞれ圧力の異なる2つの蒸
気発生部/凝縮部段階および蒸発部段階を備えた二重効
果機械である場合、U字管絞り手段および関連の集め送
り手段は、2つの蒸気発生部/凝縮部段階の間の圧力差
に対して、および低圧蒸気発生部/凝縮部段階と蒸発部
段階の間の圧力差に対して、またはそのいずれかに対し
て、設けることができる。
【0027】集め送り手段は、望ましくは、半径方向外
方に位置する入口と半径方向内方に位置する出口とを有
する通路手段を備えた、高圧区域の中に配置される、回
転を拘束された部材からなり、前記入口は、機械の作動
の際に、高圧区域の周囲通路の中の回転する作動流体の
中に浸され、前記出口は、通路から収集された作動流体
を高圧区域の外周の半径方向内方の位置で、U字管の中
に吐出する。
【0028】望ましくは、熱機械は、機械の異なる段階
の少くとも或るものを互に分離する熱伝達壁、および外
部の加熱と冷却またはそのいずれの源、もしくはそのい
ずれかを有し、熱伝達壁は、異なる段階の間およびかか
る段階と外部の源との間またはそのいずれかの熱伝達
が、前記壁の厚さを通して行なわれるように、熱機械の
回転軸線の半径方向に延長している。
【0029】この発明の望ましい実施例において、機械
は回転可能に取付けられた組立体を有し、この組立体
は、一次蒸気発生部および中間凝縮部をそれぞれ形成す
る全体的に半径方向に延長する壁を備えた第1高圧区域
と、中間蒸気発生部および一次凝縮部を形成する全体的
に半径方向に延長する壁を備えた第2中間圧区域と、蒸
発部および吸収部を形成する壁を備え、少くとも吸収部
の壁を全体的に半径方向に延長させた、第3低圧区域
と、第1区域と第2区域との間に設けられた第1絞り手
段と、第2区域と第3区域との間に設けられた第2絞り
手段とを有する、前記機械において、機械は、絞り手段
の少くとも一方が、それぞれの区域の外周から半径方向
内方の位置で各区域に通じるU字管と、U字管によって
相互連結される2つの区域のうちの高圧の区域の周囲領
域から作動流体を集めるための、および低圧区域への移
送のために作動流体を半径方向内向きにU字管に送るた
めの、前記の高圧の区域に設けられる手段とを有するこ
とを特徴としている。
【0030】望ましくは、前記の一方の絞り手段は、第
1絞り手段によって構成される。第2絞り手段は、同様
にU字管を有することができるが、この場合には、圧力
差が、第1区域と第2区域との間に存する圧力差よりも
いくぶんか小さくなる傾向を有するので、U字管は、第
2区域および第3区域の外周の近くの場所で、これら区
域に通じることができ、それで、作動流体を集めかつ半
径方向内方に送るための手段は必要でない。
【0031】ヨーロッパ特許出願第327230号明細
書に開示された機械において、機械の凝縮部および吸収
部と熱交換流体例えば加熱すべき水の外部供給源との間
の熱伝達は、凝縮部と吸収部の間に配置されて組立体と
共に回転できる室によって達成され、流体は、組立体の
回転駆動軸の部分における環状通路を介して室に供給さ
れる。この配備の欠点は、熱交換流体が、特別のシール
を介して供給されなければならないことであり、流体供
給回路が完全に充満して作動されるので、熱交換効率
は、所望のように高くはないかも知れず、熱交換効率を
改良するために対策が立てられるべきであり、例えば、
熱交換流体に接触する表面の有効面積を増大させるため
に、かかる表面にメッシュが準備されるべきである。
【0032】回転熱機械の内部で循環する流体と外部の
熱受取および熱供給またはそのいずれかの流体との熱交
換を達成するための、代りの熱交換配備の形式を提供す
るため、この発明の別の観点によれば、揮発性流体成分
とそれに対する吸収剤液体とのための循環流体流路を提
供するように相互連結された、蒸気発生部、凝縮部、蒸
発部および吸収部を包含する回転組立体を備えた、吸収
サイクル熱機械において、発生部、凝縮部、吸収部およ
び蒸発部の少くとも1つの全体的に半径方向に延長する
壁の外面に、熱受取および熱供給またはそのいずれかの
流体を送るための手段が設けられ、前記手段が、半径方
向内方の位置で、かかる外面に流体を吐出して、それで
この流体が、遠心力の作用で薄膜液体として、前記外面
を横切って半径方向外向きに流れること、を特徴とする
熱機械が提供される。
【0033】熱受取または熱供給流体は、通常、前記壁
の外面に吐出されるときに液体の形であるけれども、流
体が気体状性質を有し、壁に吐出されたときに凝縮し、
次いで薄膜液体として流れることが、排除されるもので
はない。例えば、機械が熱変形用として使用される場
合、発生部に供給される中間品位の熱は、発生部の壁の
外面と接触するときに凝縮し、次いで液体の薄膜として
表面を横切って流れる水蒸気の形のものとすることがで
きる。
【0034】薄膜液体が横切って流れる外面は、都合よ
くは、その上に液体の連続膜を保持することを援けるよ
うに処理できる。化学的に例えばエッチングによってま
たは物理的に例えばサンドブラストによって達成できる
かかる処理は、一般に、表面に全体として細かい粗さを
与えることに向けられる。
【0035】機械は、発生部/凝縮部および吸収部/蒸
発部またはそのいずれかが二段階によって構成された、
二重効果機械とすることができ、例えば発生部/凝縮部
が、一次発生部および中間凝縮部からなる第1段と、中
間発生部および一次凝縮部からなる第2段とを有するこ
とができる。同様に、吸収部/蒸発部は、一次蒸発部お
よび中間吸収部と中間蒸発部および一次吸収部とからな
ることができる。かかる二重効果機械は、その開示をこ
こで参照として組入れるヨーロッパ特許第149353
号明細書に詳細に開示されている。
【0036】前記手段が、2つまたはそれ以上の前記外
面に熱交換液体を送るように配置されている場合、液体
は、異なる源から引出すことができる。典型的には、蒸
発部に供給される液体は、吸収部および凝縮部またはそ
のいずれかに供給される液体を引出す源とは異なる源か
ら引出される。吸収部および凝縮部は、共通の源からの
液体を供給することができ、あるいはそれぞれが、別個
の源からの液体を供給することができる。
【0037】凝縮部および吸収部が、共通の源から熱交
換液体を供給される場合、液体は、並列または直列のい
ずれかとして、凝縮部および吸収部の外面に供給するこ
とができる。例えば、直列の供給が採用される場合、熱
交換液体は、凝縮部または蒸発部の外面の1つに供給さ
れ、その外面の外径の場所で集められ、次いで、半径方
向内方の場所で、他の外面に移送され、その後に後者の
外面の半径方向外方の場所で集めることができる。
【0038】この発明の一実施例において、凝縮部およ
び吸収部が、互に間隔を置いて向い合う関係の全体的に
半径方向に延長する壁によって境界され、前記手段が、
向い合う壁の間で延長する液体供給通路を包含し、この
通路が、半径方向内方の場所で各壁に熱交換液体を吐出
するための、前記壁の近くの吐出開口を有し、凝縮部お
よび吸収部の各々が、前記外面の半径方向外方の場所の
近くに環状集め通路を備えて、それぞれの表面を横切っ
て薄膜として流れた後の液体を集める。
【0039】図面を参照しながら、この発明の単なる例
示について以下に説明する。
【0040】図1には二重効果機械が図示され、この機
械はこの機械と相互作用する外部の加熱/冷却源の性能
に依存して、熱ポンプ作用、冷却または熱変形を達成す
るように作動できる。差し当って、機械は、熱ポンプ様
式でのその使用に関して説明される。作動水溶液は、蒸
発部EV、吸収部AB、一対の溶液熱交換部30および
32、(一次蒸気発生部PG、中間凝縮部IC、中間発
生部IGおよび一次凝縮部PCからなる)発生部/凝縮
部組立体を備える密閉式にシールされた回路を回って蒸
発部EVに戻されるように循環する。作動溶液は、(冷
媒としての)水のような蒸発できる成分と、水に対する
吸収剤、例えばヨーロッパ特許第208427号明細書
に開示されているようなアルカリ水酸化物の混合物との
混合物からなる。
【0041】蒸発部EVは凸の皿状の壁34によって限
定され、その内面に凝縮された冷媒が吐出される。凝縮
された冷媒は、一次凝縮部PCから(機械と共に回転す
る)U字管絞り36を通って進行し、機械の回転駆動軸
Sの軸線の近くの位置で終る絞り36の脚38の開放端
から吐出されたものである。駆動軸Sは、逆転可能で速
さを変化できる駆動部材Dによって、回転可能に駆動さ
れる。
【0042】蒸発部の壁34の内面に吐出された冷媒
は、遠心力の作用で薄膜として広がって、蒸発部EVの
外周における環状通路40に向って流れ、ここで、蒸発
しなかった冷媒は集められ、ピトー管の方式で配置され
た定置の管42を介して循環せしめられ、半径方向内方
の場所で蒸発部の壁34に吐出されるように戻される。
通路40の中に溜まった過剰の冷媒は、ピトー管として
作用する定置の管50によってすくい取られ、機械の吸
収部の区域に送られ、ここで、環状通路52の中の冷媒
に富む溶液と混合する。
【0043】脚38または管42から吐出された後に壁
34の内面を横切って流れるとき、若干の冷媒は低品位
の熱の源として作用し、壁34の外面を横切って流れる
液体の流れとの熱交換によって蒸発する。水でよいこの
液体は、半径方向内方の位置で壁34に定置の通路44
から吐出され、そこで、水は遠心力の作用で薄膜として
広がり、壁34を横切って半径方向外方に位置する通路
46に向って流れ、ここから、ピトー管の方式で配置さ
れた定置の管48ですくい取られる。
【0044】壁34の厚さを横切る熱交換の結果として
生成された冷媒蒸気は、吸収部ABに向って軸線方向に
進行し、ここで、定置の管54を介して壁56の内面に
噴霧された吸収剤と接触するときに、吸収剤と再び混合
される。溶液の生成熱は、壁56を介して、後記するよ
うに負荷に伝達される。
【0045】冷媒に富む生成された作動溶液は、環状通
路52に集まり、その運動エネルギによって、(ヨーロ
ッパ特許出願第327230号明細書に一層詳述されて
いるような、管42およぴ50と共に、回転を拘束され
たピトーポンプ作用配備62の一部を形成する)定置の
管58および60を介して、環状室64の中に移送さ
れ、ここから、機械と共に回転する管66および68を
介して溶液熱交換部30に送られ、ここにおいて、中間
発生部IGと関連する環状通路70からの、冷媒が減っ
た作動溶液との熱交換を遂行する。次いで、冷媒に富む
溶液は、第2溶液熱交換部32を通過し、ここにおい
て、一次発生部PGと関連する環状通路74から管72
およぴ72aを介して移送される、冷媒が減った作動溶
液との熱交換が行なわれる。かかる移送は、ポンプ62
と同様の様式で作動する回転を拘束されたピトーポンプ
76によって達成される。管72は回転しないように拘
束されるが、管72aは、機械の回転構造と共に回転す
る。
【0046】熱交換部32を通過した後、冷媒に富む溶
液は、管79を介して環状通路80に送られ、ここで、
ピトーポンプ76の部分を形成する管82によってすく
い取られ、壁84に吐出される。壁84の反対側は、バ
ーナ88の放射板86によって加熱され、このバーナ
は、ガスを供給されて、放射板86からの放射エネルギ
の形の高品位の熱と、燃焼生成物の中に含まれる熱とを
生成する。バーナ88からの高温の煙道ガスは、ハウジ
ング90によって遮蔽された一次発生部の壁84の外面
を覆って流れ、熱交換部30およぴ32の回りを通過し
た後環状溝孔92を介して排出され、これら熱交換部に
おいて、熱はさらに、煙道ガスによって、熱交換部30
および32の中を流れる流体との熱交換で引渡される。
【0047】一次発生器の壁84に衝突した冷媒に富む
溶液は、半径方向外向きに流れるとき、壁の厚さを横切
る熱交換によって加熱され、水成分の蒸発が起る。吸収
剤および蒸発しなかった水からなる減った成分は、壁8
4の面を横切って流れ、結局は熱交換部32と30、中
間発生部IGおよび環状通路94を介して吸収部に戻し
移送するため環状通路74の中に集められ、環状通路9
4において、ピトーポンプ62の部分を形成する管96
によってすくい取られ、吸収部の壁56に吐出されるた
め、管54に送られる。冷媒の蒸発の結果として、一次
発生部PGおよび中間凝縮部ICを包囲する区域の中に
生起する圧力は、典型的には、絶対圧力3.0バールの
程度である。
【0048】蒸発した成分は、中間凝縮部ICおよび中
間発生部IGに共通の壁98と接触し、ここにおいて、
壁98のIG側における冷却された冷媒が減った溶液と
の熱交換の結果として、IC側におはる冷媒の蒸気は凝
縮して、半径方向外向きに環状通路100に流れる。壁
98のIG側に供給される流体は、通路74から管7
2,72a,102および104を介して得られたもの
であり、管104は、ポンプ62および76と同様な様
式で作動するように配置された回転を拘束されるピトー
ポンプ106の一部を形成する。通路74からの冷媒が
減った溶液は、吸収部から引出される比較的冷たい冷媒
に富む溶液と熱交換関係で、熱交換部32を通過するか
ら、比較的冷たく、故に、壁98のIC側における水蒸
気から熱を吸収し、所望の凝縮を生成させる。中間発生
部IGに供給される冷媒が減った溶液は、壁98を横切
る熱伝達によってさらに水蒸気を発生し、水蒸気は一次
凝縮部PCに進行し、凝縮する。
【0049】通路100の中に集められた凝縮した冷媒
は、ピトーポンプ76の一部を形成する管108によっ
てすくい取られ、機械の回転軸線の近くの環状通路10
9に移送される。凝縮した冷媒は、通路109から、機
械と共に回転するU字管絞り112の一方の脚を構成す
る管110によって、半径方向外向きに送られる。絞り
112の他方の脚114は、IGおよびPCを包囲する
(典型的には絶対圧力0.3バールの程度の)低圧の区
域の中へ凝縮物を送る。脚114は(115で示される
ように)折り戻され、そこで、凝縮物は、回転軸の近く
の地点まで送られ、次いで区分115に沿って半径方向
外向きに送られて壁116に吐出され、この凝縮物は、
中間発生部IGで生成された冷媒蒸気に由来する凝縮物
と共に、後述する負荷と熱交換関係で、壁116を横切
って半径方向外向きに流れる。凝縮した冷媒は、環状通
路118の中に集められ、定置の配管120、回転する
配管122,U字管絞り36および管38を介して蒸発
部EVに送られる。通路118の中に浸されている管1
20は、ピトーポンプ106の一部を形成する。
【0050】通路118に供給される凝縮物の一部は、
ピトーポンプ106の一部を形成できる図示しない管に
よって連続的に再循環され、回転軸線の近くの点で壁1
16に吐出される。見られるように、絞り36および1
12は、ハウジング90の限界の中に(ハウジングは、
いつでも、外側に配置される熱交換部30および32を
収容するため、或る直径を有するべきである)、PG/
ICおよびIG/PCの半径方向寸法を越える筒の高さ
を備えることができる。このようにして、絞り36およ
び112は、組立体の差圧区域の間に実質的な圧力差を
維持することを可能にする。
【0051】管104によって壁98のIG側に吐出さ
れた冷媒が減った溶液は、壁98の表面に渉って(上記
のように)半径方向外向きに流れるとき、さらに蒸発を
達成し、蒸発ののちに残っている溶液は、通路130に
集められ、ここで、定置の管132によって環状通路7
0の中に送られ、ここから、組立体と共に回転する配管
134、熱交換部30および組立体と共に回転する配管
136によって、壁56のAB側に吐出するための、し
たがって上記のように冷媒に富んだ、通路94に送られ
る。
【0052】上記の組立体は、モータDによって駆動さ
れる軸構造Sの軸線を中心として回転するように、一体
に取付けられる。軸構造Sは、ヨーロッパ特許第327
230号明細書に開示されているように、軸と共に回転
しないように重力的にまたは磁気的に拘束されるピトー
ポンプ62,76およぴ106を、回転可能に取付ける
のに役立つ。
【0053】ABおよびPCの壁56および116の外
面において、ABおよびPC区域における流体と熱受取
負荷を形成する流体との間で熱交換が行なわれ、負荷に
伝達される熱は、一次凝縮部PCの場合には冷媒の凝縮
から、また溶解熱から、吸収部ABの場合には凝縮した
冷媒から、引出される。負荷は、流体例えば集中加熱装
置の回りを循環する水からなり、定置の管138,14
0によって、半径方向内方に位置する地点で、壁56お
よび116の外面に送られ、そこで、遠心力の作用で薄
膜として半径方向外向きに流れて、環状通路142,1
44の中に集められ、ここにおいて、負荷を構成する流
体を流す回路の一部を形成する定置の管146,148
によってすくい取られる。
【0054】所望ならば、管138および140によっ
て供給される流体は、共通の回路の中を流れてもよく、
別々の回路の中を流れてもよい。例えば、熱受取流体が
集中加熱回路の回りを流れる水である場合、集め管14
6は、供給管140と直列に連結できる。
【0055】注目すべき点として、熱受取流体は、ヨー
ロッパ特許第327230号明細書に開示された配備と
対照的に充満しないで供給され、その利点として、熱受
取流体の薄膜が熱伝達面に沿って利用でき、その結果、
熱伝達特性が改良される。また、この技術は、(ヨーロ
ッパ特許第327230号のような)充満式技術と比べ
て、流体が汚れている場合に起る間題によって大きく影
響されない。
【0056】この発明によれば、壁116の少くとも内
面が、これに取付けられた熱伝導構造(熱構造)を有す
る。図2を参照すると、熱構造は、壁116の外面に一
側だけに接合された多孔金属フォームの層200で形成
され、層200の反対側は、自由であって支持されてい
ない。多孔金属フォームは、レテイメット(Retimet)金
属フォームからなり、これは、良好な熱伝導率と単位容
積当りの高い表面積とを有する材科である。層200と
同じく良好な熱伝導率を有するであろう壁116との間
に良好な熱接触を確保するため、層200は真空ろう付
けまたは拡散接合によって壁116に接合される。層2
00の厚さ、すなわち機械の回転軸線に平行な方向のそ
の深さは、液体の薄膜の厚さよりかなり大きく(望まし
くは、少くともマグニチュードの程度だけ)、それで薄
膜は、層200を形成するストランドまたはフィラメン
トに渉って流れるときに、層を通って三次元にすなわち
半径方向、周方向および軸線方向に延長する曲折した径
路に従う。
【0057】典型的には、レテイメット金属の層はO.
5cm厚の程度であり、その比面積は25cm-1の程度
であり、これによれば、単一平面の表面の面積と比較し
て、12.5の程度の面積増大係数が提供される。
【0058】層200を備えた壁116に加えて、組立
体の他の壁例えば壁34,56および84の内面も、同
じ目的のための材料の層を同じ方法で備えることができ
る。図示の実施例において、作動溶液は、吸収部ABか
ら一次発生部PGへ送られ次いで中間発生部IGを介し
て戻されるとして図示される。しかしながら、発明の範
囲の中で種々の変形が可能であり、例えば、作動溶液は
吸収部から最初に中間発生部に送られ、一次発生部を介
して戻されることができ、或はこれは、分割して2つの
成分とし、一方を一次発生部に、他方を中間発生部に送
ることもできる。かかる変形において、ポンプ作用配備
の構成は図示の実施例に示したものと異なるであろう
が、それについては、かかる代りの実施例に必要なポン
プ作用の形は当業者に容易に明白となるので、ここでは
説明しない。
【0059】図示の実施例は、熱ポンプ様式で機械を使
用することに関して説明された。機械はまた熱変形装置
として使用することもでき、例えば、蒸発部および一次
発生部の双方に中品位の熱を供給でき、一次凝縮部は低
品位の熱出力を提供でき、吸収部は有用な品位の熱の出
力を提供できる。
【0060】図3を参照すれば、ここには、その開示を
参照としてここに組入れるヨーロッパ特許出願第327
230号明細書に図示された単一効果機械に採用されて
いるものと同様な絞り配備が、線図的に示される。区域
210は高圧区域を表わし、ここには、冷媒が(冷媒お
よび吸収剤からなる)作動溶液から壁212において蒸
発し、壁214において凝縮し、U字管絞り216を介
して低圧区域218に移送され、ここにおいてサイクル
の蒸発および吸収の作用が行なわれる。組立体の回転軸
線は、符号220で示される。見られるように、機械の
所与の回転速さに対して維持できる最大圧力差は、作動
溶液の筒の高さhによって支配される。一般に、維持で
きる圧力差は、式 △P:1/2・dw2(x2−y2) で与えられ、ここに、dは筒を形成する液体の密度、W
は組立体の回転速速度、Xおよびyは筒の外径および内
径を示す。
【0061】図4に示されるように、維持できる圧力差
は、区域210および218の外周を越えて半径方向外
方にU字管を突出させる程度を過度に増大させることな
しにかなり増大できる。この達成のため、U字管216
の脚222,224が、軸線220の近くで終るように
延長され、区域210の外周で作動溶液を集めるための
ポンプ作用配備216が設けられ、作動溶液が半径方向
内方に送られ、U字管216の中に移送され、次いで区
域218に移送される。ポンプ作用配備226はピトー
の原理で作動し、回転しないように拘束されて区域21
0の周囲において回転する流体を集める管を備え、そこ
で、ポンプのための別個の駆動源を必要とすることなし
に、液体を半径方向内方に送るのに流体の運動エネルギ
が使用される。
【0062】図5には、二重効果機械が図示され、この
機械は、機械と相互作用する外部の加熱/冷却源の性質
に依存して、熱ポンプ作用、冷却または熱変形を達成す
るように作動できる。この目的に対し、機械を熱ポンプ
様式で使用するときに限定して、以下に説明がなされ
る。作動水溶液は、蒸発部EV、吸収部AB、第1溶液
熱交換部230、第2溶液熱交換部252、一次蒸気発
生部PG、中間凝縮部IC、中間発生部IG、一次凝縮
部PCを備える密閉式にシールされた回路を回って、蒸
発部EVに戻されるように循環する。作動溶液は、(冷
媒としての)水のような蒸発できる成分と、水に対する
吸収剤例えばヨーロッパ特許第208427号明細書に
開示されているようなアルカリ水酸化物の混合物との、
混合物からなる。蒸発部EVは、ヨーロッパ特許出願第
327230号明細書における教示に従って全体的に構
成され、壁233に取付けられた多くの角度的に離れた
楕円形横断面の管232を有し、この中に、一次凝縮部
PCからU字管絞り234を介して進行する凝縮した冷
媒が、(ヨーロッパ特許出願第327230号明細書に
詳述されている)分配装置236によって入射され、こ
の分配装置236は、蒸発部EVおよび吸収部ABを包
囲する区域の周囲の環状通路238から、水を管237
によって集める。蒸発部の管232の中において、水の
或るものは、周囲空気の流れ(または他の低品位の熱
源)との熱交換によって蒸発し、生じた蒸気は、管24
0を介して壁242上に噴霧された吸収剤と接触するよ
うになるとき、吸収剤と再度組合わされる。生成された
溶解熱は、壁242を介して、後述するような負荷に伝
達される。
【0063】生じた水に富む作動溶液は、環状通路24
4に集められ、(ヨーロッパ特許出願第327230号
明細書に詳述される回転を拘束されたピトーポンプ作用
配備248の一部を形成する)管246を介して、溶液
熱交換部230に移送され、ここにおいて、中間発生部
IGと関連する環状通路250からの水が減った作動溶
液との熱交換を遂行する。水に富む溶液は、次いで、第
2溶液熱交換部252に進行し、ここにおいて、一次発
生部PGと関連する環状通路254から管253および
管253aを介して移送される水が減った作動溶液との
熱交換が達成され、かかる移送は、ポンプ248と同じ
様式で作動する回転を拘束されたピトーポンプ256に
よって遂行される。管253は回転しないように拘束さ
れるが、管253aは機械の回転構造と共に回転する。
【0064】熱交換部252を通過した後に、水に富む
溶液は環状通路257に入り、ここで、ピトーポンプ2
56の一部を形成する管258によってすくい取られ、
壁260上に吐出される。壁260の反対側は、放射板
262からの放射エネルギの形の高品位の熱を生成する
ためにガスを供給されるバーナ246の放射板262
と、燃焼生成物に含有される熱とによって、加熱され
る。バーナー264からの高温の煙道ガスは、ハウジン
グ266によって遮蔽された一次発生部の壁260の外
面に渉って流れ、熱交換部230および252のまわり
を通過した後に、環状溝孔268を介して排出され、こ
れら熱交換部230および252において、さらに熱
が、煙道ガスによって、熱交換器230およぴ252を
通って流れる流体との熱交換で放出される。
【0065】一次発生部の壁260に衝突する水に富む
溶液は、半径方向外向きに流れるときに、壁の厚さを横
切る熱交換によって加熱され、水成分の蒸発を起す。吸
収剤および蒸発しなかった水からなる減った成分は、壁
260の面を横切って流れ、環状溝254の中に集めら
れ、熱交換部252と230、中間発生部IGおよび環
状通路268を介して吸収部に返送され、環状通路26
8上において、ピトーポンプ248の一部を形成する管
271によってすくい取られ、吸収部の壁242に吐出
するために管240に送られる。水の蒸発の結果とし
て、一次発生器PGおよび中間凝縮器ICを包囲する区
域の中で生起する圧力は、典型的には3.0バール絶対
の程度である。
【0066】蒸発した成分は、結局は、中間凝縮部1C
および中間発生部IGに共通な壁270と接触するよう
になり、ここで、壁270のIG側に右ける冷却された
水が減った溶液との熱交換の結果として、IC側におい
て水蒸気が凝縮し、半径方向外向きに環状通路272に
流れる。壁270のIG側に供給される流体は、通路2
54から、管253,253a,274および276を
介して引出されたものであり、管276は、ポンプ24
8および256と同様の様式で作動するように配置され
た回転を拘束されるピトーポンプ278の一部を形成す
る。通路254からの水が減った溶液は、吸収部から引
出される比較的冷却した水に富む溶液と熱交換関係で熱
交換部252を通過するから、水が減った溶液は比較的
冷たく、故に、壁270のIC側における水蒸気から熱
を取上げて、所望の凝縮を生成させる。中間発生部IG
に供給される水が減った溶液は、壁270を横切る熱伝
達によってさらに水蒸気を発生し、水蒸気は一次凝縮部
PCに進行して凝縮する。
【0067】通路272に集まる凝縮した水は、ピトー
ポンプ256の一部を形成する管280によってすくい
取られ、機械の回転軸線の近くの環状通路282に移送
される。この実施例における管280は、図4に右ける
管226の対応部分である。凝縮した水は、通路282
から、機械と共に回転するU字菅絞り286の一方の脚
を構成する管284によって、半径方向外方に送られ
る。絞り286の他方の脚288は、IGおよびPCを
包囲する(典型的には、絶対圧力0.3バール程度の)
低圧区域の中に凝縮物を送る。凝縮物は回転軸線の近く
地点に供給され、壁290上に吐出され、そこで、中間
発生部IGで生成された水蒸気から引出された凝縮物と
共に、半径方向外向きに環状通路292の中に流れ、次
いで、U字管絞り234、通路238および分配装置2
36を介して蒸発部EVに流れる。
【0068】通路292に供給された凝縮物の一部は、
ピトーポンプ278の一部を形成する管294によっ
て、連続的に再循環させられる。見られるように、絞り
286は、(いずれの場合にも、外側に配置された熱交
換部230および252を収容するために或る直径を有
するべきである)ハウジング266の限界内に、PG/
IC区域およびIG/PC区域の半径方向寸法を越える
筒の高さを提供できる。
【0069】注目される点として、管253a,274
および熱交換部252も、図4を参照して記載したよう
な方法で、U字管絞りとして作用するように配置され
る。この場合、使用される作動流体は、管253によっ
て管253aに送られる冷媒が減った溶液からなり、冷
媒が減った溶液は(吸収剤が上記のような水酸化物の混
合物であるとすると)大きい一層比重を有するから、圧
力差を維持するのに必要な筒の高さは、絞り286の場
合におけるよりもいくぶん小さく、このことは、管25
3aおよび274の長さが図示のように対応して短くで
きること、を意味する。
【0070】上記の組立体は、モータDによって駆動さ
れる軸構造Sの軸線を中心として回転するためのユニッ
トとして取付けられる。軸構造は、中実部分296と、
吸収部ABおよび一次凝縮部PCにそれぞれ関連する壁
242および290によって限られた室302を通して
加熱すべき流体媒体を送るための、一対の同心の入口管
298および出口管300からなる中空部分とを包含
し、室302は、中央で仕切られ、そこで、熱受取流体
は、最初に一次凝縮部の壁290に渉って、次いで吸収
部の壁242に渉って流された後、出口管300を介し
て送り出される。これに加えて、軸構造は、それぞれ軸
受組立体を介して、ピトーポンプ作用配備248,25
6および278を取付けるのに役立ち、そこで、ポンプ
は定置にとどまることができるが、残りの機械構成要素
は、軸構造と共に回転する。
【0071】図示の実施例において、この発明は、二重
効果発生部/凝縮部に関して説明された。しかしながら
分かるように、この発明はまた、(ヨーロッパ特許出願
第327230号明細書に記載されているように)単一
効果発生部/凝縮部および単一効果吸収部/蒸発部を有
する機械に、またはヨーロッパ特許第149353号明
細書に記載されたような多重効果機械にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による回転吸収熱機械の軸線断面図。
【図2】機械の一定の表面に接合された熱伝導層材料を
示す拡大図解図。
【図3】業界ですでに知られたU管絞りの形を示す線
図。
【図4】この発明によるU管絞り配備の図解図。
【図5】図4に示す形のU形絞り配備を組込んだ機械の
軸線断面図。
【符号の説明】
AB 吸収部 EV 蒸発部 IC 中間凝縮部 IG 中間発生部 PC 一次凝縮部 PG 一次発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 591040096 キヤラダン・マイラ・リミテツド イギリス国.ジイエル52・5イーピイ. グロスターシヤー.チエルテナム.クラ ムウエル・ロード(番地その他表示な し) (72)発明者 テレンス・レスリー・ウイニントン イギリス国.グロスターシヤー.ヤコブ ス・クノール・バーレイ.ヒルサイド・ ハウス(番地その他表示なし) (72)発明者 ロバート・ラートン イギリス国.グロスターシヤー.チヤー ルトン・キングス・チエルテナム.ヘイ ワーズ・ロード.37 (72)発明者 コリン・ラムシヨー イギリス国.チエシヤー.ノーレー・ウ オリントン.ザ・スピネイ.4 (56)参考文献 特開 平2−21166(JP,A) 特開 昭60−159569(JP,A) 特開 昭59−180262(JP,A) 特開 昭48−46942(JP,A) 特開 昭49−100637(JP,A) 特開 昭48−97141(JP,A) 国際公開86/6156(WO,A1) 欧州特許出願公開327230(EP,A 2) 英国特許出願公開2241774(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 39/00 F25B 15/00 F25B 37/00 F28D 11/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性流体成分およびそれに対する吸収
    剤液体のための循環流体流路を提供するように相互連結
    された蒸気発生部、凝縮部、蒸発部および吸収部を包含
    する回転組立体を有し、発生部、凝縮部、吸収部および
    蒸発部の少くとも1つの全体的に半径方向に広がる壁の
    内面に熱受取および熱供給またはそのいずれかの流体を
    送るための手段を有し、前記手段が流体を、遠心力の作
    用で、薄膜液体として、前記内面を横切って半径方向外
    向きに流すように、半径方向内方の場所で、前記内面に
    流体を吐出し、前記内面と良好な熱接触をなすようにこ
    れに取付けられた熱伝導構造または熱構造を有し、前記
    熱構造が、半径方向および周方向に前記内面に渉って分
    布された要素の配列を有し、前記要素が、前記薄膜液体
    の流れを前記内面に渉って半径方向外向きに流すときに
    液体の流れを偏向させる表面を提供するように、前記
    から突出し、前記熱構造の突出の程度が、前記薄膜の
    厚さより実質的に大きいこと、を特徴とする吸収サイク
    ル熱機械。
  2. 【請求項2】 前記熱構造が、これを取付ける表面の有
    効表面積を少くとも3倍に増大させる、請求項1に記載
    の機械。
  3. 【請求項3】 前記熱構造の突出が、前記内面に直交す
    る方向でこの内面から10mmに過ぎない、請求項1ま
    たは2に記載の機械。
  4. 【請求項4】 前記熱構造が少くとも80%の多孔度を
    有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の機械。
  5. 【請求項5】 前記要素が、多孔金属フォーム、金属メ
    ッシュまたは金属ガーゼにおけるストランドまたはフィ
    ラメントによって構成される、請求項1から4のいずれ
    か1項に記載の機械。
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