JP3162082U - 木造構造物の耐震補強構造 - Google Patents

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【課題】取付け時に既設の木造構造物の内装や外装の撤去量が少なく、短時間で取り付けることができ、工事費を低減することができる木造構造物の耐震補強構造を提供する。【解決手段】木造構造物の耐震補強構造1は、既設の木造構造物を構成する柱の外表面から該柱の内部を斜上するように形成された穴5に、その一端が埋込み固定された棒状体10からなり、該棒状体の他端が、前記木造構造物を構成する他の柱、横架材もしくは土台3または前記木造構造物の基礎に固定されてなる。【選択図】図1

Description

本考案は、木造構造物の耐震補強構造に関する。さらに詳しくは、既設の木造構造物の柱に取り付けられる耐震補強構造に関する。
地震や強風によって生じる水平力が木造構造物の軸組みに作用すると、柱と横架材(土台や梁)との接合部に引抜き力が生じる。引抜き力は軸組みに取り付けられた耐震要素(面材、筋交い)の強度が大きくなるほど増大し、この引抜き力に対して柱と横架材との接合強度が不足していると、柱が横架材から抜けて木造構造物が倒壊するおそれがある。
柱と横架材との接合強度を高めるため、柱と横架材との接合部に、引抜き力に応じた接合金物を取り付けることが従来から行われており、接合金物には引抜き力の大きさに応じて様々な種類がある。最も簡易なものは「かすがい」であり、特に引抜き力が大きい場合に使用するものとして、基礎コンクリートと柱とを直接連結する「ホールダウン金物」がある。「ホールダウン金物」は、木造軸組み工法の建物で使用する補強金具のひとつであり、柱の側面に取り付けられた固定金具に、柱の長手方向に平行して伸びる金属棒の一端を固定し、柱に連結された横架材に金属棒の他端を埋設固定するというものである。
しかし、上記「ホールダウン金物」に代表される従来の接合金物は、新築時を想定して考案されたものがほとんどであり、既存の木造構造物の耐震補強には使用しにくい。これらの接合金物を既存の木造構造物に取り付けようとすれば、天井や床を一度壊し、内装や外装を大幅に撤去しなければならず、工事費や工期が増大するという問題があった。
本考案は、取付け時に既設の木造構造物の内装や外装の撤去量が少なく、短時間で取り付けることができ、工事費を低減することができる木造構造物の耐震補強構造を提供することを目的とする。
本考案の木造構造物の耐震補強構造は、既設の木造構造物を構成する柱の外表面から該柱の内部を斜上するように形成された穴に、その一端が埋込み固定された棒状体からなり、該棒状体の他端が、前記木造構造物を構成する他の柱、横架材もしくは土台または前記木造構造物の基礎に固定されてなることを特徴としている。
また、前記棒状体が、少なくともその一部が前記柱に形成された穴に埋込み固定された埋込み棒と、ジョイントナットを介して前記埋込み棒に連結された固定棒とからなり、該固定棒の末端が、前記木造構造物の基礎に取り付けられた固定金具に固定されてなることが好ましい。
また、前記固定金具が、前記木造構造物の基礎の外表面に取り付けられた取付けプレートと、該取付けプレートの表面に固定され、断面U字形状を有する固定部とからなり、該固定棒が前記固定金具の固定部に挿通され、該固定棒の末端には固定ナットが螺合されてなることが好ましい。
また、前記棒状体が、少なくともその一部が前記柱に形成された穴に埋込み固定された第1埋込み棒と、ジョイントナットを介して前記第1埋込み棒に連結され、少なくともその一部が前記木造構造物を構成する他の柱、横架材もしくは土台に形成された穴に埋込み固定された第2埋込み棒とからなることが好ましい。
本考案の耐震補強構造は、部品点数が少なく、既設の木造構造物への取付けが容易である。また、取付け時に木造構造物の天井や床の撤去量が少なく、復旧が容易であるため、短時間で取り付けることができ、工事費を低減することができる。そのため、工事による居住者への負担を軽減し、また、騒音や粉塵の発生が少ない。さらに、耐震補強構造の棒状体は、柱の外表面からその内部を斜上するように形成された穴に埋込み固定されているため、棒状体の柱への埋込み量が大きくなり、柱と、木造構造物を構成する他の柱、横架材もしくは土台または木造構造物の基礎との接合強度が高く、優れた耐震性能を発揮することができる。
本考案の第1の実施の形態による耐震補強構造の概略側面図である。 図1の耐震補強構造の概略正面図である。 図1の耐震補強構造の固定金具の拡大斜視図である。 本考案の第2の実施の形態による耐震補強構造の概略側面図である。
本考案の実施の形態による木造構造物の耐震補強構造について、添付図面に沿って以下詳細に説明する。
図1は、本考案の第1の実施の形態による耐震補強構造の概略側面図であり、図2は、図1の耐震補強構造の概略正面図であり、図3は、図1の耐震補強構造の固定金具の拡大斜視図である。
図1および2に示されるように、木造構造物Hは、布基礎2と、その上に設置された土台3に立設された角柱4とによって構成されており、角柱4の柱脚の外表面から角柱4の内部を斜上するように形成された穴5に、その一端が埋込み固定された棒状体10と、布基礎2に取り付けられ、棒状体10の他端を固定した固定金具11とからなる耐震補強構造1が設けられている。棒状体10は、その全長の半分以上が角柱4に形成された穴5に埋込み固定された埋込み棒15と、ジョイントナット16を介して埋込み棒15に連結された固定棒17とからなる。
埋込み棒15は、角柱4の内部を斜上する穴5に埋め込まれた部分から直線的に伸び、穴5から突き出て、角柱4の長手方向に平行するように折れ曲がり、その末端がジョイントナット16に連結されている。埋込み棒15の埋込み部分は、接着剤によって穴5内に固着されている。接着剤の種類は特に限定されるものではないが、エポキシ樹脂系接着剤を用いることが好ましい。また、埋込み棒15の埋込み深さは、特に限定されるものではないが、角柱4の外表面から200mm以上であることが好ましく、250mm以上であることがより好ましい。
固定棒17はその一端がジョイントナット16に連結され、他端が固定金具11に固定されている。埋込み棒15および固定棒17の両端には、ナット類を螺合するためのネジが形成されている。なお、埋込み棒15と固定棒17とは、一の棒状体10によって構成しても良く、その場合、ジョイントナット16は不要となる。また、棒状体10を構成する部品は、金属製または合成樹脂製であることが好ましく、ステンレス製であることがより好ましい。
固定金具11は、木造構造物Hを支持する布基礎2の外側面上にアンカーボルト25によって固定されている。図3に示されるように、固定金具11は、矩形板状の取付けプレート20と、取付けプレート20の表面に固定され、断面U字形状を有する固定部21とから構成されている。取付けプレート20と固定部21とは溶接によって固定されている。
取付けプレート20と固定部21とによって形成された断面U字形状の孔には、固定棒17が挿通され、その末端に固定ナット30が螺合されている。これによって、耐震補強構造1は、角柱4と布基礎2との接合強度を高め、地震発生時に角柱4に作用する引抜き力およびせん断力に対する抵抗要素として作用し、優れた耐震性能を発揮する。
次に、耐震補強構造1の取付け方法について説明する。まず、必要最小限に外壁を撤去した後、角柱4に、その内部を斜上するように伸びる穴5をドリルガイド(図示せず)を用いて形成する。穴5の位置は、特に限定されるものではないが、角柱4の下端から50〜100mmの範囲内にあることが好ましい。形成された穴5の内部に接着剤(図示せず)を充填した後、埋込み棒15を穴5に押し込んで、埋込み固定する。接着剤の充填方法は公知の方法を用いることができる。
布基礎2の外側面上に、埋込み棒15の長手方向の延長線上に固定部21が位置するように、固定金具11を固定する。固定金具11は、取付けプレート20に設けた孔26に、アンカーボルト25を差し込み、布基礎2に打ち込むことによって固定される。固定金具11を布基礎2に固定した後、固定棒17を固定部21に挿通し、固定棒17の一端をジョイントナット16に連結し、他端に固定ナット30を螺合し、棒状体10と固定金具11とを連結し、固定する。その後、穴5に充填した接着剤が硬化するまで養生し、外壁を復旧すれば、本実施の形態による耐震補強構造1は完成する。なお、固定棒17の固定部21より埋込み棒15側に、緩止めナット31を取り付けておき、固定ナット30と緩止めナット31で固定部21を締め付けると、棒状体10と固定金具11との固定に緩みが生じないので好ましい。
図4は、本考案の第2の実施の形態による耐震補強構造の概略側面図である。この実施の形態による耐震補強構造1の構成は、先に説明した第1の実施の形態によるものと基本的に同じであるため、以下、相違点を中心に説明する。
図4に示されるように、第2の実施の形態による木造構造物Hは複数階建てであり、少なくとも下階部分の角柱4aと、その角柱4aの柱頭に連結された横架材6と、その横架材6の上に連結された上階部分の角柱4bとから構成されている。そして、本実施の形態による耐震補強構造1は、下階部分の角柱4aの柱頭と上階部分の角柱4bの柱脚とを棒状体10によって連結しており、固定金具を用いていない点が第1の実施の形態によるものと異なっている。
棒状体10は、全長の半分以上が、角柱4aの柱頭に形成された穴5aに埋込み固定された第1埋込み棒15aと、全長の半分以上が、角柱4bの柱脚に形成された穴5bに埋込み固定された第2埋込み棒15bとからなる。穴5a,5bは、いずれも角柱4a,4bの内部かつ斜めに伸びるように形成されている。第1埋込み棒15aの突出端と、第2埋込み棒15bの突出端とは、ジョイントナット16を介して連結されている。これによって、角柱4aと角柱4bとの接合強度を高め、地震発生時に角柱4a,4bに作用する引抜き力およびせん断力に対して抵抗要素として作用し、優れた耐震性能を発揮する。
H 木造構造物
1 耐震補強構造
2 布基礎
3 土台
4,4a,4b 角柱
5,5a,5b 穴
6 横架材
10 棒状体
11 固定金具
15 埋込み棒
15a 第1埋込み棒
15b 第2埋込み棒
16 ジョイントナット
17 固定棒
20 取付けプレート
21 固定部
25 アンカーボルト
26 孔
30 固定ナット
31 緩止めナット

Claims (4)

  1. 既設の木造構造物を構成する柱の外表面から該柱の内部を斜上するように形成された穴に、その一端が埋込み固定された棒状体からなり、
    該棒状体の他端が、前記木造構造物を構成する他の柱、横架材もしくは土台または前記木造構造物の基礎に固定されてなる木造構造物の耐震補強構造。
  2. 前記棒状体が、少なくともその一部が前記柱に形成された穴に埋込み固定された埋込み棒と、ジョイントナットを介して前記埋込み棒に連結された固定棒とからなり、
    該固定棒の末端が、前記木造構造物の基礎に取り付けられた固定金具に固定されてなる請求項1記載の木造構造物の耐震補強構造。
  3. 前記固定金具が、前記木造構造物の基礎の外表面に取り付けられた取付けプレートと、該取付けプレートの表面に固定され、断面U字形状を有する固定部とからなり、
    該固定棒が前記固定金具の固定部に挿通され、該固定棒の末端には固定ナットが螺合されてなる請求項2記載の木造構造物の耐震補強構造。
  4. 前記棒状体が、少なくともその一部が前記柱に形成された穴に埋込み固定された第1埋込み棒と、ジョイントナットを介して前記第1埋込み棒に連結され、少なくともその一部が前記木造構造物を構成する他の柱、横架材もしくは土台に形成された穴に埋込み固定された第2埋込み棒とからなる請求項1記載の木造構造物の耐震補強構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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