JP3162056U - バケットコンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】前後のバケットのフランジ部を互いにオーバーラップさせて水平に搬送する場合であっても、それらのフランジ部を互いに接触させずに走行させることができ、しかも、コンベアの始動、停止の際にもバケットを揺らすことがなく、それによる物品の漏出も起きないバケットコンベアを提供する。【解決手段】物品供給位置と物品排出位置との間を循環移送する平行な一対のエンドレスチェーン10と、この一対のチェーン間に一定ピッチで回動自在に連結された複数のバケット20とを備えるとともに、前記物品供給位置におけるエンドレスチェーンを上下に蛇行させ、その蛇行部を複数のバケットが通過するときに、前後のバケットの隣接する各フランジ部が上下に重なるようにしたバケットコンベアであって、各バケットが前傾し、かつ全体の重心位置が当初の重心位置よりも上方に移動するような位置にバランスウエイトを取り付ける。【選択図】図1
Description
本考案は、エンドレスチェーンによって循環移送される複数のバケットでもって物品を低所から高所に搬送するようにしたバケットコンベアに関する。
上段の計量機から排出された物品を下段の包装機で包装するようにしたシステムにおいては、上段の計量機まで物品を供給する装置として、所謂バケットコンベアが用いられる。
このバケットコンベアは、低所と高所との間を循環走行する平行な一対のエンドレスチェーン間に一定ピッチで複数のバケットを回動自在に連結し、その各バケットをエンドレスチェーンで循環移送させながら、低所においてバケットに物品を供給し、高所においてバケットから物品を排出することにより、低所から高所へ物品を搬送するようにしたものである。
このようなバケットコンベアでは、各バケットを、互いに接触しない間隔を開けてチェーンに連結しているが、各バケットに物品を供給するときは、それを水平に搬送しながら物品を供給するので、そのままのピッチでバケットを搬送したのでは、前後のバケット間から物品がこぼれ落ちてしまう。そこで、特許文献1では、図7に示すように、物品供給位置AのチェーンCの走行経路をバケットピッチでもって上下に蛇行させ、その蛇行部Sを各バケットBが通過するときに、前後のバケットBを近接させて、前側バケットBaの後側フランジ部F2が後側バケットBbの前側フランジ部F1の上に重なるようにしている。
ところが、前後のバケットBのフランジ部F1、F2を互いにオーバーラップさせると、それらが互いに接触し、騒音が生じる。特に、バケットが金属製の場合には、その騒音がより顕著になり、無視できなくなる。そこで、特許文献2では、図8に示すように、チェーンCを上下に蛇行させた蛇行部Sに、各バケットBの側面の突起部B1を案内するガイド部材Gを設け、そのガイド部材Gによって、走行中のバケットBの姿勢を制御することにより、前後のバケットBのフランジ部Fが互いにオーバーラップしても、それらが接触しないようにしている。
しかし、特許文献2に開示された発明では、図8に示すように、ガイド部材GをチェーンCと干渉しない位置に設ける必要があり、それに伴って各バケットBの側面を高くし、そこに突起部B1を取り付ける必要がある。そうすると、バケットBの高さが大きくなり、それに伴ってコンベア本体も大きくしなければならないという問題があった。
また、チェーンCのスタート、ストップ時にバケットBが揺れると、図8のバケットBでは、重心位置が高くなるので、揺れているバケットBが方向転換するときに、バケットBから物品がこぼれ落ちることがある。その物品が食品だと、コンベア内部を汚し、分解清掃も容易にできないことから、図8に示すバケットBでは、食品用には使用できないという問題もあった。
この考案は、このような問題を一気に解決したもので、図7に示すような背の低いバケットであっても、チェーンを上下に蛇行させた蛇行部で前後のバケットのフランジ部を互いにオーバーラップさせても、バケット同士を接触させずに走行させることができ、しかも、コンベアの始動、停止の際にも揺れが少なく、それによる物品の漏出も起きないバケットコンベアを提供することを課題とする。
請求項1の考案は、物品供給位置と物品排出位置との間を循環移送する平行な一対のエンドレスチェーンと、この一対のチェーン間に一定ピッチで回動自在に連結された複数のバケットとを備えるとともに、前記物品供給位置におけるエンドレスチェーンを上下に蛇行させ、その蛇行部を複数のバケットが通過するときに、前後のバケットの隣接する各フランジ部が上下に重なるようにしたバケットコンベアであって、各バケットが前傾し、かつ全体の重心位置が当初の重心位置よりも上方に移動するような位置にバランスウエイトを取り付けたことを特徴とする。
この構成による作用は、次の通りである。即ち、チェーンが上下に蛇行する蛇行部では、前側バケットの後部フランジ部と後側バケットの前部フランジ部とがオーバーラップするが、各バケットは、バランスウエイトによって若干前傾するので、前側バケットの後部フランジ部は、僅かに上昇し、後側バケットの前部フランジ部は、僅かに下降する。その結果、前後で隣接するフランジ部の上下間隔は、より拡大する。しかも、バランスウエイトの取り付けによって、バケットの重心位置がよりバケットの回転中心に近づくため、コンベアの始動、停止時に各バケットに慣性モーメントが働いても、バケットの揺れが小さくなる。
請求項2の考案は、請求項1に記載のバケットコンベアにおいて、前記チェーンを駆動するモータに、該モータの回転数を制御する制御手段を接続し、この制御手段を介して、運転開始直後と運転停止直前のチェーン速度を加減速するようにしたことを特徴とする。
したがって、運転開始直後は、チェーンが緩やかに加速されて一定速になり、また、運転停止に際しては、チェーンが緩やかに減速されて停止する。
請求項1に記載の考案によれば、バランスウエイトの取り付けによって、各バケットを前傾させ、それによって、前側バケットの後部フランジ部と後側バケットの前部フランジ部との上下間隔を拡大させることができるので、バケットの姿勢制御手段を設けなくてもバケット同士の接触を減らして騒音を抑えることができる。また、各バケットは、バランスウエイトの取り付けにより、重心位置がバケットの回転中心に近づくので、バケット走行時の揺れを抑えることができる。
請求項2に記載の考案によれば、チェーンを駆動するモータに、該モータの回転数を制御する制御手段を接続し、この制御手段を介して、運転開始直後と運転停止直前のチェーン速度を加減速するようにしたので、運転開始直後と運転停止時のバケットの揺れを可及的に小さくすることができる。したがって、バケットの搬送速度を上げても、バケットの揺れを抑えることができるので、コンベアとしての運転能力を高めることができる。また、食品を搬送する場合でも、バケットの転倒を回避することができるので、食品用としての使用が可能となる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案の一実施形態に係るバケットコンベア全体の概略側面図である。この図において、バケットコンベア100は、フィーダ装置110から供給される物品を物品供給位置120で受け取り、これを物品排出位置130まで運んで排出するもので、この両者間を循環移送する平行な一対のエンドレスチェーン10と、この一対のチェーン10間に一定ピッチで回動自在に連結された複数のバケット20とで構成されている。
なお、図1では、一部のバケット20を図示しているが、各バケット20は、チェーン10の全周にわたって一定ピッチで連結されるものであり、また、二点鎖線で表したエンドレスチェーン10は、紙面と直交する方向の手前側と奥側に平行して一対設けられるものである。したがって、以下の説明では、他の部材についても、手前側と奥側のものを併せて一対と言う。
前記チェーン10は、物品供給位置120より前側の一対の駆動スプロケット11と、後側の一対の従動スプロケット12と、物品排出位置130の一対の従動スプロケット13との間を、少なくとも3対のフリースプロケット14、14、15を介して循環するように構成されている。
物品排出位置120の下方には、チェーン10をバケットピッチでもって上下に蛇行させた蛇行部16が形成されている。この蛇行部16は、従来装置と同様に小径の4対のスプロケット17で構成され、この4対の各スプロケット17の間をチェーン10が上下に走行することによってバケット間隔を狭め、これによって図4に示すように、前側バケット20aの後側フランジ部27と後側バケット20bの前側フランジ部26を上下にオーバーラップさせるようにしている。なお、チェーン10は、アイドルローラ18に常時押されてテンションが掛かるようになっている。
一対の駆動スプロケット11の回転軸には、第2の駆動スプロケット19が固定され、その第2の駆動スプロケット19とモータ30の回転軸に設けられたスプロケット31との間には、第2のチェーン32が架け回されて、モータ30の回転を駆動スプロケット11、19に伝達するようになっている。
また、物品排出位置130のフレームには、図示しない周知のバケット転倒手段が設けられ、それによって搬送されてきたバケット20の突起部25(図2参照)が押されてバケット20が反転するようになっている。これによって放出された物品は、物品排出位置130のシュート131から排出される。
図2は、本考案の一実施形態に係るバケットの外観斜視図であり、図3は、そのバケットの側面図である。これらの図において、バケット20は、ステンレス材で成形され、その本体は、半円筒状の樋部21と、その両端面を塞ぐ一対の側部22とから構成されている。また、その両側部22には、ボス23が台座24を介して溶接されている。このボス23には、チェーン10の図示しない周知の連結ピンが嵌めこまれ、そのピンを中心にしてバケット20が揺動するようになっている。したがって、ボス23の取り付け位置は、バケット20が水平姿勢を保ち、かつ最も安定する位置に設けられている。また、一方の側部22には、バケット20を反転させるための突起部25が溶接されている。
前記バケット20が水平方向に搬送されるときは、矢印Yが進行方向となるが、その樋部21の進行方向側には、その上縁から前方に張り出した前側フランジ部26が形成され、それと反対側の背面には、その上縁から後方に張り出した後側フランジ部27が形成されている。また、水平方向にバケット20を搬送するときは、図4に示すように、前側バケット20aの後側フランジ部27が後側バケット20bの前側フランジ部26の上に重なるため、後側フランジ部27の張り出し長さを、前側フランジ部26のそれよりも長くしてある。
さらに、各バケット20の前側フランジ部26の下部には、図3に示すようなバランスウエイト28を溶接している。このバランスウエイト28の溶接により、各バケット20を前傾させることができるので、図4に示すように、前側バケット20aの後側フランジ部27と後側バケット20bの前側フランジ部26との上下間隔を広げることができる。このバランスウエイト28がないと、図5に示すように、前後のフランジ部26,27の上下間隔が狭くなり、走行中にそれらが接触して騒音を発する。しかし、バランスウエイト28を取り付けると、バケット20が前傾して図4の状態となり、これにより、隣接する前後のフランジ部26、27の相互接触の機会を可及的に減少させることができる。また、物品は、上方から落下してくるので、それが例え後側フランジ部27に当たったとしても、重なり合ったフランジ部26、27の隙間からこぼれ落ちることはない。
また、このバランスウエイト28の取り付けにより、これまでのバケット20の重心位置を回転中心29、即ち、ボス23の軸芯に近づけることができるので、バケット20を水平走行させるときの揺れを小さくすることができる。
図6は、モータ30の制御系のブロック線図を示す。この図において、モータ30は、誘導モータで構成され、三相交流41をコンバータ42で直流に変換し、それをインバータ43で任意の周波数に変換してモータ30に供給するようにしている。モータ30の回転数は、インバータ43が出力する発振周波数によって決まるから、制御部44には、その発振周波数を決めるスイッチングパターンが記憶されている。そのパターンは、運転開始直後にモータ30の回転数を滑らかに上げるパターンと、運転停止時にモータ30の回転数を滑らかに下げるパターンとが記憶されている。したがって、運転開始時には、チェーン10が滑らかに加速され、設定速度に到達すると、定速運転に切り替わる。また、運転停止時には、チェーン10が滑らかに減速される。この速度制御により、チェーン10に連結されたバケット20の揺れを可及的に抑えるようにしている。
なお、制御手段40は、上記コンバータ42とインバータ43と制御部44とで構成され、また、操作手段50は、運転速度の設定と、スタート、ストップの操作を行うもので、そこで設定された速度やスタート、ストップの動作指令は、制御手段40に入力されて、モータ30が制御されるようになっている。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、バランスウエイト28をバケット20の両側部22に取り付けても良いし、或いは、ボス23の取り付け位置を若干後方にずらして、バケットが前傾するようにしてもよい。また、サーボモータを使って、始動時のチェーンの立ち上がり速度や停止速度を制御するようにしてもよい。
10 エンドレスチェーン
16 蛇行部
20 バケット
26 前側フランジ部
27 後側フランジ部
28 バランスウエイト
30 モータ
40 制御手段
100 バケットコンベア
120 物品供給位置
130 物品排出位置
16 蛇行部
20 バケット
26 前側フランジ部
27 後側フランジ部
28 バランスウエイト
30 モータ
40 制御手段
100 バケットコンベア
120 物品供給位置
130 物品排出位置
Claims (2)
- 物品供給位置と物品排出位置との間を循環移送する平行な一対のエンドレスチェーンと、この一対のチェーン間に一定ピッチで回動自在に連結された複数のバケットとを備えるとともに、前記物品供給位置におけるエンドレスチェーンを上下に蛇行させ、その蛇行部を複数のバケットが通過するときに、前後のバケットの隣接する各フランジ部が上下に重なるようにしたバケットコンベアであって、各バケットが前傾し、かつ全体の重心位置が当初の重心位置よりも上方に移動するような位置にバランスウエイトを取り付けたことを特徴とするバケットコンベア。
- 前記チェーンを駆動するモータに、該モータの回転数を制御する制御手段を接続し、この制御手段を介して、運転開始直後と運転停止直前のチェーン速度を加減速するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のバケットコンベア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010003856U JP3162056U (ja) | 2010-06-08 | 2010-06-08 | バケットコンベア |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010003856U JP3162056U (ja) | 2010-06-08 | 2010-06-08 | バケットコンベア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3162056U true JP3162056U (ja) | 2010-08-19 |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106743134A (zh) * | 2016-12-02 | 2017-05-31 | 张家港市力源输送机械有限公司 | 多点卸料链斗式输送机 |
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2010
- 2010-06-08 JP JP2010003856U patent/JP3162056U/ja not_active Expired - Fee Related
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