JP3161548B2 - 中間調画像表示方法および中間調画像表示装置 - Google Patents

中間調画像表示方法および中間調画像表示装置

Info

Publication number
JP3161548B2
JP3161548B2 JP28847891A JP28847891A JP3161548B2 JP 3161548 B2 JP3161548 B2 JP 3161548B2 JP 28847891 A JP28847891 A JP 28847891A JP 28847891 A JP28847891 A JP 28847891A JP 3161548 B2 JP3161548 B2 JP 3161548B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subfield
subfields
fields
field
displaying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28847891A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05127636A (ja
Inventor
徹男 坂井
善道 高野
隆▲史▼ 小松
秀夫 澤井
浩三 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd, Japan Broadcasting Corp filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP28847891A priority Critical patent/JP3161548B2/ja
Publication of JPH05127636A publication Critical patent/JPH05127636A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3161548B2 publication Critical patent/JP3161548B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばプラズマディ
スプレイパネル(以下、「PDP」と略称することもあ
る。)などのような2値のメモリ機能を持つ表示装置に
中間調画像を表示させる方法、および、その実施に好適
な中間調画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CRT(Cathode Ray Tube)に代わる表
示装置として、PDP、液晶表示装置などが注目されて
いる。これらにより、フラットパネルディスプレイの実
現など、CRTでは得られない表示装置が実現できるか
らである。しかし、例えばPDPでは発光点が発光する
か否かにより表示が行なわれるので、中間調レベルの画
像の表示はCRT程容易ではない。そこで、PDPで中
間調画像を表示する方法が従来から種々提案されてい
る。
【0003】PDPで中間調画像を表示する従来の代表
的な方法の一つとして、1フィールドをn個(nは2以
上の正の整数。)のサブフィールドに分け、これらサブ
フィールド毎での発光時間に重み付けをし、そしてこれ
らサブフィールドを選択的に発光させた際の視覚での残
像の組み合わせ時間で2n 段階の階調を表示する方法が
あった(特公昭51−32051)。
【0004】この方法では、1フィールドを4つのサブ
フィールドに分けた場合、以下のように表示がなされ
る。図9(A)及び(B)はその説明に供する図であ
る。特に、図9(A)は、1フィールドを最上位ビット
(以下、MSB)に相当するビットIと、ビットIIと、
ビットIII と、最下位ビット(LSB)に相当するビッ
トIVとの合計4ビットのサブフィールドに分けた条件
で、行数がNであるマトリクス状のPDPを駆動する際
のアドレス時刻表を示している。また、図9(B)はこ
のPDPでの第i行目の発光波形を示している。ただし
この発光波形は、MSBからLSBまでの全てのビット
が発光している例でかつ残光がないと仮定した場合の例
である。
【0005】図9(A)において、Tf はフィールド周
期であり通常16〜20msecとされている。さら
に、右斜め実線は書き込みタイミング、右斜め破線は消
去タイミング、Tはアドレス走査時間である。特別の場
合を除いて、サブフィールド周期はこのアドレス走査時
間Tと等しく設定される。そこで、以下の説明では特別
の説明がない限りサブフィールド周期についてもTの記
号を用いる。この場合サブフィールド数が4であるので
サブフィールド周期Tは、T=Tf /4=4〜5mse
cとなる。また、各サブフィールドでの発光時間はMS
Bのサブフィールドでの発光時間をほぼTとして、ビッ
トIIがT/2、ビットIII がT/22 、LSBがT/2
3 とされている。この構成の場合では、4つのサブフィ
ールドを選択的に発光させることにより24 段階の階調
を表示することができた。
【0006】しかし、上述の中間調画像表示方法では、
各フィールド毎にn個のサブフィールドを用意しなけれ
ばならない。PDPやLCDでは、行アドレス時間をT
a 、サブフィールド周期をTとした場合、アドレス可能
な行数Nは、N=T/Ta で与えられる。そして、Ta
は表示装置の性質によってある有限の値となり、さら
に、サブフィールド周期Tは、既に説明したようにT=
Tf /nであるので、アドレス可能な行数Nは、N=T
f /nTa ということになる。したがって、各フィール
ド毎にn個のサブフィールドを用意する上記方法では、
アドレス可能な行数Nはビット数nの増加に伴い減少し
てしまうのでパネルの大型化と階調数の増加とはトレー
ドオフの関係となってしまう。
【0007】アドレス可能な行数がサブフィールド数に
制約されるという不都合を軽減できる方法として、例え
ば文献a(電子科学(1973)pp.69〜75)に
開示されている中間調画像表示方法があった。
【0008】この方法は、1フレーム内の引き続く複数
のフィールドの複数のサブフィールド毎の表示の残像を
利用して中間調を表示するというものであった。しかも
前記複数のフィールド各々は、MSBを表示するサブフ
ィールドを含め正規のビットを表示する1つ以上のサブ
フィールドと、正規のビット未満のビットを表示する1
つ以上のサブフィールドとを具える構成とされた方法で
あった。
【0009】ここで、正規のビットを表示するサブフィ
ールドとは、引く続く複数のフィールドそれぞれにおい
て、MSBを表示するサブフィールドから下位のサブフ
ィールドをみたとき同じ配列で発光時間が設定されてい
るところまでの各サブフィールドをいい(以下、「正規
ビット用サブフィールド」という。)、正規のビット未
満のビットを表示するサブフィールドとは正規ビット用
サブフィールドより下位のサブフィールド(以下、「非
正規ビット用サブフィールド」という。)をいうものと
する。ただし、引く続く複数のフィールドそれぞれにお
いて、MSBを表示するサブフィールドから下位のサブ
フィールドをみたときすべてのサブフィールドが同じ配
列で発光時間が設定されている場合は、静止画像に対し
これら複数のフィールドの、共に発光するサブフィール
までを正規ビット用サブフィールドといい何れかのフィ
ールドのみで光ることがあるサブフィールドを非正規ビ
ット用サブフィールドというものとする。
【0010】文献aに開示の表示方法及び正規ビット用
サブフィールド・非正規ビット用サブフィールドについ
て、図10(A)及び(B)を用いて具体的に説明す
る。
【0011】図10の例では1フレームは第1フィール
ド11及び第2フィールド12の2つのフィールドで構
成され、さらに第1フィールド11は第1サブフィール
ド11a及び第2サブフィールド11bで構成され、第
2フィールド12は第1サブフィールド12a及び第2
サブフィールド12bで構成されている。そして、第1
及び第2フィールド11、12各々の第1サブフィール
ド11a,12aでの発光時間はそれぞれほぼTに設定
され、第1フィールド11の第2サブフィールド11b
での発光時間はT/2に設定され、第2フィールド12
の第2サブフィールド12bでの発光時間はT/4に設
定されている。
【0012】そして、図10の構成では、1フレーム中
の引き続く複数フィールド11,12それぞれで同じ発
光時間Tとされているサブフィールド11a,12a各
々が、MSBを表示するサブフィールドでありかつ正規
ビット用サブフィールドでありしかも正規ビット用サブ
フィールドの最下位のサブフィールドに相当する。ま
た、第1及び第2フィールド11,12の各第2サブフ
ィールド11a,12aが非正規ビット用サブフィール
ドに相当する。
【0013】したがって、複数のフィールド全ての非正
規ビット用サブフィールドでの発光時間の総和Ts は、
図10の例では、Ts =T/2+T/4=3T/4とな
るので、正規ビット用サブフィールドのうち最下位のサ
ブフィールド(図10の例では11aまたは12aで示
すサブフィールド)での発光時間をTn と表したとき、
Tn とTs とは図10の例ではTn >Ts という関係と
なっていた。
【0014】この文献bに開示の方法であって図10
(A)の条件の場合、0,1/4,2/4,3/4,・
・・・,11/4という12段階の階調が出せた。
【0015】この表示方法では、図9を用いて説明した
表示方法の場合より少ないサブフィールド数であるにも
かかわらずある程度の階調数が確保できるという利点が
得られる。このため、駆動行数Nへのサブフィールド数
nの影響を低減できた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
を用いて説明した従来の中間調画像表示方法では、図1
0(A)に示したようにフィールド11及びフィールド
12の全部のサブフィールドを発光させる場合はあまり
問題ないが、引き続くフレームでそれぞれ同じ正規ビッ
ト相当の階調レベルの発光を行なわせる場合(例えば図
10(B)のように引く続くフレームそれぞれでTで発
光を行なわせる場合)、特定のサブフィールド(図10
(B)では11aで示すサブフィールド)をフレーム周
期にほぼ同期した状態で発光させることとなるので後述
の基本波成分が顕著となり、フリッカが非常に目立つと
いう問題点があった。これは、フィールド周期Tf が通
常の値(16〜20msec)である場合はあまり問題
ないが、フィールド周期が通常の値より長くなった場合
はより問題になる。
【0017】なお、ここでいうフリッカ量は、中間調を
表示するための周期(図10の場合では1フレームが2
フィールドで構成されているので2Tf である。なお1
フレームがkフィールドで構成されている場合はkTf
である(kは正の整数。))の逆数を基本周波数とした
ときの当該発光波形での基本波成分(振幅ピーク値)に
比例したものである。
【0018】この発明はこのような点に鑑みなされたも
のであり、したがってこの発明の目的は、2値のメモリ
機能を持つ表示装置で複数レベルの中間調を1フレーム
内の引き続く複数のフィールドの複数のサブフィールド
毎の表示を組み合わせて表示する方法においてフリッカ
を従来より低減することができる方法を提供することに
ある。また、この発明の他の目的は、この発明の表示方
法の実施に好適な中間調画像表示装置を提供することに
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明によれば、2値のメモリ機能を持つ表示装
置で複数レベルの中間調を1フレーム周期内の引き続く
複数のフィールド(ただし、フィールドとは一枚の画像
を表示する周期である。)各々の複数のサブフィールド
(ただし、サブフィールドとは二値画像を表示する周期
である。)毎の表示の残像を組み合わせて表示する中間
調画像表示方法であって、前述の複数のフィールド各々
は、最上位ビットを表示するサブフィールドを含め正規
のビットを表示する1つ以上の正規ビット用サブフィー
ルドと、正規のビット未満のビットを表示する1以上の
非正規ビット用サブフィールドとを持つ構成とされてい
る中間調画像表示方法において、正規ビット用サブフィ
ールドのうちの最下位のサブフィールドでの表示時間を
Tn と表したとき、複数のフィールド全ての非正規ビッ
ト用サブフィールドでの表示時間の総和Ts が下記
(1)式を満足するように、各非正規ビット用サブフィ
ールドでの表示時間を設定したことを特徴とする。ただ
し、この出願においては、フィールドとは、一枚の画像
を表示する周期を意味し、サブフィールドとは二値画像
を表示する周期を意味する。すなわち、1フレーム周期
は複数のフィールド(以下、フィールド周期ともい
う。)からなり、1フィールドは複数のサブフィールド
(以下、サブフィールド周期ともいう。)からなる。
【0020】また、上述した中間調画像表示方法を容易
に実施するため、中間調画像表示装置として、以下の構
成の装置を用意するのが良い。すなわち、2値のメモリ
機能を持ち、複数レベルの中間調を1フレーム周期内の
引き続く複数のフィールド(ただし、フィールドとは一
枚の画像を表示する周期である。)各々の複数のサブフ
ィールド(ただし、サブフィールドとは二値画像を表示
する周期である。)毎の表示の残像を組み合わせて表示
する中間調画像表示装置であって、前記複数のフィール
ド各々は、最上位ビットを表示するサブフィールドを含
め正規のビットを表示する1つ以上の正規ビット用サブ
フィールドと、正規のビット未満のビットを表示する1
つ以上の非正規ビット用サブフィールドとを持つ構成と
されている中間調画像表示装置において、前記正規ビッ
ト用サブフィールドのうちの最下位のサブフィールドで
の表示時間をTn と表したとき、前記複数のフィールド
全ての非正規ビット用サブフィールドでの表示時間の総
和Ts が下記(1)式を満足するように、各非正規ビッ
ト用サブフィールドでの表示時間が設定されている装置
とするのが良い。 1≦Ts /Tn <2 ・・・(1) ここで、2値のメモリ機能を持つ表示装置とは、例え
ば、AC型のPDP、DC型の抵抗付きPDP、パルス
メモリ駆動法によって駆動されるDC型PDPなどの各
種PDP、これらPDPであって各セルに例えばフリッ
プフロップ等の回路から成るメモリ機能を持たせたも
の、アナログメモリにより1と0とに2値化して使用し
たものを挙げることができる。さらには、液晶表示装
置、発光ダイオード若しくはエレクトロルミネッセンス
を用いた表示装置、カー効果、ポッケルス効果若しくは
フランツケルディッシュ効果などを用いた表示装置を挙
げることができる。
【0021】
【作用】この発明の構成によれば、各非正規用サブフィ
ールドでの表示時間は1≦Ts/Tn なる条件が満たさ
れるように設定されているので、1フレーム中の引き続
く複数のフィールド毎の、非正規ビット用サブフィール
ド同士での表示を組み合わせることにより、正規のビッ
トの最下位ビットを表示することが可能になる。したが
って、正規のビットの最下位ビット以上の階調レベルの
表示は、1フレーム中の各時間位置でのサブフィールド
を適度に組み合わることで行なえるようになる。このた
め、例えばPDPを用い引き続くフレームそれぞれで正
規のビットに相当する階調レベルを表示する場合従来法
では図10(B)のように特定のサブフィールドをフレ
ーム周期にほぼ同期した状態で発光させていたがこの発
明ではこれを回避でき図1(B)のような発光で対処で
きる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の中間調画像
表示方法の実施例について説明する。なお、説明に用い
る各図はこの発明が理解できる程度に概略的に示してあ
るにすぎない。また、以下の各実施例は静止画像或いは
ほぼ静止した画像を表示する例、即ち1フレーム中の引
き続く複数フィールドで信号が実質的に変わらない画像
を表示する例で考える。動画像の場合は引き続くフィー
ルド同士の信号は大幅に変化しその中間調レベルも引き
続くフィールド同士で変わってしまうからである。静止
画像であるので画像信号の標本化は原則としてフレーム
毎に行なうがフィールド毎に行なう場合でも勿論良い。
【0023】1.第1実施例 図1(A)及び(B)は、この発明の原理的実施例に当
たる第1実施例の説明に供する図である。ここで、図1
(A)は、PDPの1つのセルを最大に表示((以下、
PDPを想定し「発光」という。また、表示時間は「発
光時間」という。)させた状態の波形図である。この図
1(A)により、第1実施例のフィールド及びサブフィ
ールドの構成が理解できる。即ち、第1実施例では、1
フレームを第1フィールド21及び第2フィールド22
の2つのフィールドで構成し、さらに第1フィールド2
1を第1のサブフィールド21a及び第2のサブフィー
ルド21bで構成し、第2フィールド22を第1のサブ
フィールド22a及び第2のサブフィールド22bで構
成してある。
【0024】この第1実施例では、第1及び第2フィー
ルド21,22の各第1のサブフィールド21a,22
aでの発光時間はアドレス走査時間Tと同じ時間(特別
の場合を除きサブフィールド周期でもある。)にそれぞ
れ設定してある。また、第1フィールド21の第2サブ
フィールド21bでの発光時間はT/3に、第2フィー
ルド22の第2サブフィールド22bでの発光時間は2
T/3にそれぞれ設定してある。なお、以下の各実施例
では、時間Tでの発光を1、T/3での発光を1/3と
いうように略記する。
【0025】この第1実施例の構成では、第1及び第2
のフィールド21,22各々の第1のサブフィールド2
1a,22aそれぞれが、MSBを表示するサブフィー
ルドでかつ正規ビット用サブフィールドのうちの最下位
のサブフィールドに相当する。また、第1及び第2のフ
ィールド21,22各々の第2のサブフィールド21
b,22bそれぞれが、非正規ビット用サブフィールド
に相当する。そして、正規ビット用サブフィールドの最
下位のサブフィールドに相当する第1のサブフィールド
21a,22a各々での発光時間が1であり(この第1
実施例ではこの発光時間がTn に相当する。)、各フィ
ールド21,22の第2のサブフィールド21b,22
bでの発光時間の総和Ts が1/3+2/3=1である
ので、この第1実施例ではこの発明でいうTs とTn と
はTs /Tn =1の関係になっている。
【0026】この第1実施例の場合、階調は、0,1/
3,2/3,3/3,4/3,5/3,6/3,7/
3,8/3,9/3の10段階となる。図9を用いて説
明した従来の表示方法に比べサブフィールド数は半分で
あるにもかかわらず10階調得られることが分かる。黒
レベルを除く9階調の表示方法を後記の表1に示す。な
お、表1において、1Aは第1フィールドの第1サブフ
ィールドの駆動状態を示す項、1/3は第1フィールド
の第2サブフィールドの駆動状態を示す項、1Bは第2
フィールドの第1サブフィールドの駆動状態を示す項、
2/3は第2フィールドの第2サブフィールドの駆動状
態を示す項である。さらに、各項で○が記されいるとこ
ろはそのサブフィールドでセルが発光することを意味す
る(以下の該当表において同じ。)。また、この表1及
び以下の各表においてAとかBを付して表記してあるサ
ブフィールドが正規ビット用サブフィールドである。
【0027】この第1実施例の方法で発光時間「1」に
対応する中間調レベルを表示する場合は、図1(B)の
ように、第1のフィールド21の第2サブフィールド2
1bと第2のフィールド22の第2のサブフィールド2
2bとでセルを発光させることにより行なう。このよう
に、1フレーム中に分散する1/3の幅の発光及び2/
3の幅の発光を合わせて発光時間「1」を得ると、引き
続くフレームで発光時間「1」に対応する中間調レベル
を表示する場合でも図10(B)のように表示するのに
比べて基本波成分が少なくなる。したがって、従来より
フリッカが低減できる。
【0028】なお、この第1実施例のような表示方法を
実施するためには、テレビ信号のようなアナログ画像信
号から得た2進のディジタル信号の一部を、上記第2サ
ブフィールド21b及び22b用として3進の信号に変
換する必要がある。これは、ビット数の多いディジタル
信号を作ってこれから変換するのが容易である。しか
し、ビット数の多い信号が得られないときは専用のA/
Dコンバータを作る必要がある。このようなA/Dコン
バータは例えば図2に示すような回路で構成できる。こ
の回路ではアナログ画像信号が2進用A/D変換器31
により2進のディジタル信号に変換される。このディジ
タル信号がD/A変換器32により再びアナログ信号と
される。D/A変換器32から出力されたアナログ信号
と元のアナログ画像信号との差が比較器33によりとら
れこの信号が3値の補助A/D変換器34によって3進
のディジタル信号に変換される。これにより、1/3と
か2/3とかの発光時間に対応する信号が得られる。
【0029】2.第2実施例 図3は、第2実施例の説明に供する図である。第1実施
例との相違点は第1及び第2フィールド21,22各々
に正規ビット用サブフィールドをさらに1つ付加するこ
とにより1フィールドを第1〜第3の3つのサブフィー
ルドで構成するようにしたことである。そして、第1及
び第2フィールド21,22の各第1のサブフィールド
21a,22aでの発光時間は1にそれぞれ設定してあ
り、第1及び第2フィールド21,22の各第2サブフ
ィールド21b,22bでの発光時間は1/2にそれぞ
れ設定してあり、第1フィールド21の第3サブフィー
ルド21cでの発光時間は1/6に設定してあり、第2
フィールド22の第3サブフィールド22cでの発光時
間は2/6に設定してある。
【0030】この第2実施例の構成では、第1及び第2
のフィールド21,22の各第1のサブフィールド21
a,22aが、MSBを表示するサブフィールドに相当
する。第1及び第2のフィールド21,22の各第2の
サブフィールド21b,22bが正規ビット用サブフィ
ールドの最下位のサブフィールドに相当する。第1及び
第2のフィールド21,22の各第3のサブフィールド
21c,22cが、非正規ビット用サブフィールドに相
当する。そして、正規ビット用サブフィールドの最下位
のサブフィールドに相当する第2のサブフィールド21
b,22b各々の発光時間が1/2であり、各フィール
ド21,22の第3のサブフィールド21c,22c同
士の発光時間の総和が1/6+2/6=3/6=1/2
であるので、この第2実施例も第1実施例同様この発明
でいうTs とTn とはTs /Tn=1の関係になってい
る。
【0031】この第2実施例の場合、階調は、22段階
とれる。
【0032】3.第3実施例 図4は、第3実施例の説明に供する図である。この第3
実施例は第2実施例と同様に第1及び第2フィールド2
1、22各々を3つのサブフィールドで構成しているが
各サブフィールドの発光時間の重み付けを第2実施例と
違えている。具体的には、第1及び第2フィールド2
1,22の各第1サブフィールド21a,22aでの発
光時間を1に設定し、第1フィールド21の第2のサブ
フィールド21bでの発光時間を8/15に設定し、第
2フィールド22の第2のサブフィールド22bでの発
光時間を4/15に設定し、第1フィールド21の第3
のサブフィールド21cでの発光時間を8/15に設定
し、第2フィールド22の第3のサブフィールド22b
での発光時間を2/15に設定してある。
【0033】この第3実施例の構成では、第1及び第2
のフィールド21,22の各第1サブフィールド21
a,22aそれぞれが、MSBを表示するサブフィール
ドでかつ正規ビット用サブフィールドのうちの最下位の
サブフィールドに相当する。第1及び第2のフィールド
21,22各々の第2及び第3のサブフィールド21
b,22b,21c,22cそれぞれが、非正規ビット
用サブフィールドに相当する。そして、正規ビット用サ
ブフィールドの最下位のサブフィールドに相当する第1
のサブフィールド21a,22a各々の発光時間が1で
あり、各フィールド21,22の第2及び第3のサブフ
ィールド21b,22b,21c,22c同士の発光時
間の総和が8/15+1/15+4/15+2/15=
1であるので、この第3実施例も第1及び第2実施例同
様この発明でいうTs とTn とはTs/Tn =1の関係
になっている。
【0034】この第3実施例の場合、最少発光時間が1
/15であり、最大発光時間(全部のサブフィールドが
発光した時間。以下、同様。)が3であり、かつ黒レベ
ルの階調を考慮すると、階調数=3÷1/15+1=4
6となり、46段階の階調数がとれる。第2実施例と同
じサブフィールド数であるにもかかわらず第2実施例よ
り階調数を2倍程度に増加させることができる。黒レベ
ルを除く45階調の表示方法を後記の表2に示す。な
お、表2の中間調レベル32〜44において1〜15と
同様とは、1A及び1Bは発光状態とする前提でその他
のサブフィールドが中間調レベル32と中間調レベル1
とで同様、・・・、中間調レベル44と中間調レベル1
5とで同様。という意味である(以下の該当表において
同じ。)。
【0035】4.第4実施例 フィールド周期が通常の周期(16〜20msec)よ
り短い場合はもともとフリッカは低減できるので、1フ
レームをmフィールド(ただしmは3以上の正の整数で
ある。)で構成しこれらmフィールドでそのフレームの
中間調画像を表示することもできる。この第4実施例は
その例であり、図5はm=3とした具体例を示した図で
ある。なお、最小発光時間は1/(2m −1)に選ぶの
が良い。
【0036】図5の例では1フレームを構成する第1〜
第3フィールド21〜23各々は2つのサブフィールド
21a及び21b、22b及び22b、23a及び23
bで構成してある。そして、第1〜第3フィールド21
〜23の第1のサブフィールド21a,22a,23a
での発光時間はそれぞれ1に設定してあり、第1フィー
ルド21の第2サブフィールド21bでの発光時間は1
/7に、第2フィールド22の第2サブフィールド22
bでの発光時間は2/7に、第3フィールド23の第2
サブフィールド23bでの発光時間は4/7にそれぞれ
設定してある。
【0037】この第4実施例の構成では、第1〜第3フ
ィールド21,22,23各々の第1のサブフィールド
21a,22a,23aそれぞれが、MSBを表示する
サブフィールドでかつ正規ビット用サブフィールドのう
ちの最下位のサブフィールドに相当する。また、第1〜
第3のフィールド21〜23各々の第2のサブフィール
ド21b,22b,23bそれぞれが、非正規ビット用
サブフィールドに相当する。そして、この場合もTn =
1であり、Ts =1/7+2/7+4/7=1となるの
でTs /Tn =1の関係になっている。
【0038】この第4実施例の場合、最少発光時間が1
/7であり、最大発光時間は4であり、かつ黒レベルの
階調を考慮すると、階調数=4÷1/7+1=29とな
り、29段階の階調数がとれる。黒レベルを除く28階
調の表示方法を後記の表3に示す。なお、この第4実施
例の方法の場合8〜21の階調レベルを表示する方法は
常に複数個あるがこれらのうちでフリッカが最も小さく
なる表示方法を表3に示してある。例えば、階調レベル
19の場合、表3に示した1A+1/7+1B+4/7
=19/7という第1の表示方法、1A+1/7+1C
+4/7=19/7という第2の表示方法、1/7+1
B+1C+4/7=19/7という第3の表示方法の3
つの方法があるが、表3に示した第1の表示方法の場合
が基本波成分は最も小さくなる。第1〜第3のサブフィ
ールド21〜23(図5参照)を発光時間の重み付けを
図示例のままとして入れ替えた場合も実質同じ表示方法
となる。例えば各フィールドを22、21、23の順と
した場合のフリッカを最小とできる表示方法は1B+1
A+1/7+4/7というものになる。
【0039】5.第5実施例 上述の第1〜第4実施例は、正規ビット用サブフィール
ドのうちの最下位のサブフィールドでの表示時間Tn に
対し、複数のフィールド全ての非正規ビット用サブフィ
ールドでの表示時間の総和Ts が、Ts /Tn =1の関
係とされた例であった。しかし、1<Ts /Tn <2の
関係となるように、Ts を設定しても良い。この第5実
施例はその例である。
【0040】1フレームを2フィールドで構成し、各フ
ィールドを夫々3つのサブフィールドで構成した場合の
具体例を以下の5−1〜5−4に示す。
【0041】5−1.第1及び第2のフィールド各々の
第1のサブフィールドでの発光時間は1にそれぞれ設定
してあり、第1のフィールドの第2及び第3のサブフィ
ールドでの発光時間は1/12,2/12にそれぞれ設
定してあり、第2のフィールドの第2及び第3のサブフ
ィールドでの発光時間は4/12,8/12にそれぞれ
設定してある。この構成の場合は、Tn =1であり、T
s=15/12であるので、Ts /Tn =5/4とな
る。そして、階調数は、これまでの実施例の算出方法に
従い求まり、39/12÷1/12+1=40となる。
【0042】5−2.第1及び第2のフィールド各々の
第1のサブフィールドでの発光時間はそれぞれ1に設定
してあり、第1のフィールドの第2及び第3のサブフィ
ールドでの発光時間は1/12,2/12にそれぞれ設
定してあり、第2のフィールドの第2及び第3のサブフ
ィールドでの発光時間は4/12,7/12にそれぞれ
設定してある。この構成の場合は、Ts /Tn =7/6
となる。そして、階調数は、39となる。
【0043】5−3.第1及び第2のフィールド各々の
第1のサブフィールドでの発光時間は1にそれぞれ設定
してあり、第1のフィールドの第2及び第3のサブフィ
ールドでの発光時間は1/12,2/12にそれぞれ設
定してあり、第2のフィールドの第2及び第3のサブフ
ィールドでの発光時間は4/12,6/12にそれぞれ
設定してある。この構成の場合は、Ts /Tn =13/
12となる。そして、階調数は、38となる。
【0044】5−4.第1及び第2のフィールド各々の
第1のサブフィールドでの発光時間は1にそれぞれ設定
してあり、第1のフィールドの第2及び第3のサブフィ
ールドでの発光時間は1/10,2/10にそれぞれ設
定してあり、第2のフィールドの第2及び第3のサブフ
ィールドでの発光時間は4/10,8/10にそれぞれ
設定してある。この構成の場合は、Ts /Tn =3/2
となる。そして、階調数は、36となる。
【0045】5−1で説明した表示方法の黒レベルを除
く39階調の表示方法を後記の表4に示す。また、5−
4で説明した表示方法の黒レベルを除く35階調の表示
方法を後記の表5に示す。
【0046】6.第6実施例 上述の第5実施例は1<Ts /Tn <2の関係といえど
Ts /Tn は主に1に近い値となるような表示方法の例
であった。しかし、この発明の方法はTs /Tn が2よ
りわずかに小さい場合でも良い。この第6実施例はこの
例である。
【0047】1フレームを第1及び第2フィールドで構
成しかつ第1及び第2フィールド各々を第1〜第3サブ
フィールドで構成し然も(Ts +1)/Tn =2の場合
を考える。その具体的構成例を後記の表6の(I)〜
(VI)に示した。なお、Ts /Tn の算出について表6
の(I)の具体的構成例の場合を例として説明する。表
6の(I)の具体的構成例の場合、1A、A/2及び1
B、B/2の4つのサブフィールドが正規ビット用サブ
フィルードに相当し、そのうちのA/2及びB/2が正
規ビット用サブフィールドのうちの最下位のサブフィー
ルドに相当する。また、1/2及び1/4の2つのサブ
フィールドが非正規ビット用サブフィールドに相当す
る。したがって、表6の(I)の構成では正規ビット用
サブフィールドの最下位のサブフィールドでの発光時間
Tn は1/2であり、第1及び第2フィールドの非正規
ビット用サブフィールドの発光時間の総和Ts は1/2
+1/4=3/4となるので、Ts /Tn =3/4÷1
/2=3/2=1.5となる。(II)〜(VI) の構成で
のTs /Tn についても上記(I)の場合と同様に求ま
る。
【0048】また、表6の(I)〜(VI)の具体的構成
例に対応する表示方法を後記の表7〜表12に(I)〜
(VI)の順に示した。ただし、表6のIIの例では、一
見全てのサブフィールドが正規ビット用サブフィールド
のように見えるが、LSBに相当するサブフィールド
(1/3の発光時間のサブフィールド)は表8に示すよ
うに一方のフィールドのみが発光することがあり、この
場合、非正規ビット用サブフィールドの定義のただし書
きに示したように両フィールドの共に発光する上位2つ
づつのサブフィールドが正規ビット用サブフィールドに
相当する。
【0049】表7〜表12から明らかなように、表6の
(I)〜(VI)の構成では正規ビット用サブフィールド
が駆動される場合は、第1フィールド及び第2フィール
ド各々の当該正規ビット用サブフィールドが両方共平等
に発光することが分かる(例えば表7の階調レベル4〜
7でA/2及びB/2のサブフィールド両方が発光して
いる例参照。)。このことは、これまでに説明した1フ
レームが2フィールドで構成されている実施例において
第1フィールド及び第2フィールドのいずれか一方の正
規のビットを発光させていたことと比べると、より単純
な論理で中間調表示の制御ができることを意味するので
動画を表示する場合に有利である。なお、この場合には
毎フィールド標本化を行なう。
【0050】7.第7実施例 テレビ用の表示装置には100階調以上の階調数が要求
される。この第7実施例では、これを満足するために第
1実施例の表示方法に改良を加える。即ち、第1実施例
の構成(図1(A)参照。)において第1及び第2フィ
ールド各々に16,8,4,2でそれぞれ重み付けされ
た4つの正規ビット用サブフィールドをを上位ビットと
してさらに付加し第1及び第2フィールド各々を6つの
サブフィールドでそれぞれ構成する。なお、上位に4ビ
ット付加されたのでMSBを表示するサブフィールド
(16の重み付けがされたサブフィールド)での発光時
間はサブフィールド周期Tの幅即ちこの場合1の幅で発
光するようにする必要があることから、第1実施例で発
光時間が1であったサブフィールドは1/16で発光す
る設定とされる。そして第1フィールドの第6サブフィ
ールドでの発光時間は1/48に、第2フィールドの第
6サブフィールドでの発光時間は2/48にそれぞれ設
定する。
【0051】この第7実施例の表示方法では、階調数は
63/16÷1/48+1=190となるので、階調数
100以上の要求を満たせる。
【0052】また、第1実施例の構成において第1及び
第2フィールド各々に8,4,2で重み付けされた3つ
のサブフィールドを夫々付加した5サブフィールド構成
とした場合の表示方法では、階調数は31/8÷1/2
4+1=94となるので、階調数100以上の要求に少
し不足するが場合によっては許容される。
【0053】8.第8実施例 また、第8実施例では、100階調以上の階調数を得る
ために第3実施例の表示方法に改良を加える。即ち、1
フレームを3フィールドで構成しこれら各フィールドを
6つのサブフィールドでそれぞれ構成し、そして、第1
及び第2のフィールド各々の上位5つのサブフィールド
は正規ビットの順(16,8,4,2,1の重み付けの
順)でそれぞれ発光するものとし、第1フィールドの第
6サブフィールドでの発光時間は1/240に、第2フ
ィールドの第6サブフィールドでの発光時間は2/24
0にそれぞれ設定する。
【0054】この第8実施例の表示方法では、階調数は
31/16÷1/240+1=466となるので、階調
数100以上の要求を充分に満たせる。
【0055】また、第3実施例の構成において第1及び
第2フィールド各々に8,4,2で重み付けされた3つ
のサブフィールドを夫々付加した5サブフィールド構成
とした場合の表示方法でも良い。この場合の階調数は1
5/8÷1/120+1=226となるので、階調数1
00以上の要求を満たせる。しかしこの構成の場合はフ
リッカが多少問題となる。
【0056】また、第3実施例の構成において第1及び
第2フィールド各々に4,2で重み付けされた2つの正
規ビット用サブフィールドを夫々付加した4サブフィー
ルド構成とした場合の表示方法でも良い。この場合の階
調数は7/4÷1/60+1=106となるので、階調
数100以上の要求を満たせる。この構成はフリッカを
気にしない暗い画面であれば使用可能であろう。
【0057】9.第9実施例 発光時間が不足する場合にこれを補う方法として従来か
らMSBを表示するサブフィールドの発光時間をアドレ
ス走査時間T(第8実施例までにおいてはサブフィール
ド周期とも称していた。)の2倍にとる方法が採られて
いた(図6(B)のMSBのサブフィールド参照。)。
しかし、通常このようにするとサブフィールド数が減る
ので階調数は減る。ところが、発光時間を補正するため
のこの方法にこの発明の表示方法を併用するとこれを防
げる。これについて説明する。図6(A)及び(B)は
その説明に供する図である。
【0058】図6の例でいえば第1のフィールドの非正
規ビット用サブフィールドに当たる第4サブフィールド
11dでの発光時間を1/6に設定し及び第2フィール
ドの非正規ビット用サブフィールドに当たる第4サブフ
ィールド12dでの発光時間を2/6に設定する。こう
すると、図9を用いて説明した従来方法では24 =16
階調しかとれなかったところが、45/6÷1/6+1
=46の階調がとれるようになる。この場合、1フレー
ムは10Tの幅を持ちかつ各サブフィールドが全て発光
した際の総発光時間は7.5Tであるので(図6(A)
参照。)、最大発光時間率は7.5T/10T=3/4
となる。
【0059】また、図6の構成にさらに上位ビットとし
て発光時間がアドレス走査時間Tの4倍とされたサブフ
ィールドを付加し、第1のフィルドを4,2,1,1/
2,1/6という発光時間の5つのサブフィールド、第
2のフィールドを4,2,1,1/2,2/6という5
つの発光時間のサブフィールドでそれぞれ構成すると、
(15+1/2)÷1/6+1=94の階調が得られ
る。この構成の場合の最大発光時間は約0.65とな
る。図9を用いて説明した従来方法で6サブフィールド
構成とした場合の最大発光時間は約0.33であるので
この実施例の優位さが分かる。
【0060】10.第10実施例 また、この発明の中間調画像表示方法は、引き続く複数
のフィールド各々がMSBを表示するサブフィールドを
2つずつ持つ構成の表示方法にも適用できる。この第1
0実施例はこの例である。図7はその説明に供する図で
あり、各サブフィールドでの発光時間を示す図である。
【0061】この第10実施例は、第9実施例に似てい
るが、MSBを表示する2つのサブフィールドをそれぞ
れ独立にアドレスできその際にもフリッカを従来より低
減できるという利点がある。これは、PDPでカラー表
示を行なう場合で各色のセル数が異なる場合、例えば、
緑色セル(Gセル)数:赤色セル(Rセル)数:青色セ
ル(Bセル)数=2:1:1の場合で各色セルの発光効
率がほぼ同じ場合発光時間比は逆に約1:2:2の比に
する必要がある。この場合、発光時間を図7に示すよう
に設定しておきGセルについては図7のM1 のサブフィ
ールドでは発光させないことによりほぼ上記発光時間比
が得られる。しかも階調も充分に得られかつフリッカも
従来より低減できる。
【0062】図7の構成では緑色は22階調とれ、赤色
および青色それぞれは34階調とれる。また、図7の構
成において発光時間が2/6のサブフィールドの代わり
に発光時間が8/15,1/15の2つのサブフィール
ドを、発光時間が1/6のサブフィールドの代わりに発
光時間が4/15,2/15の2つのサブフィールドを
夫々下位ビットとして付加すると(図4の下位ビットの
構成)、緑色は106階調とれ、赤色および青色それぞ
れは166階調とれる。
【0063】11.第11実施例 また、これまでの各実施例では実施例9を除いてPDP
の全行毎の第1サブフィールドの書き込みが終わった後
に全行毎の第2サブフィールドの書き込みを行なう例に
この発明を適用していた。しかし、図8に示すような、
PDPの全行毎の第1サブフィールドの書き込み途中に
全行毎の第2サブフィールドの書き込みを開始するよう
な変形されたパネル駆動方法(例えば文献:信学会画像
工学研資料IT−72−45(1973))に対しても
この発明は適用できる。その場合も、図8のように、第
1フィールド21及び第2フィールド22の非正規ビッ
ト用サブフィールドでの発光時間の総和Ts を1≦Ts
/Tn <2となるよう設定し図8のようなアドレス時刻
表に従いアドレスすればよい。
【0064】上述においてはこの発明の中間調画像表示
方法の各実施例について説明した。しかし、この発明は
上述の実施例に限られない。
【0065】例えば、上述の各実施例では正規ビット用
サブフィールドの2ビット目のサブフィールド(例えば
図2の第2のサブフィールド21b,22bなど)をM
SBの次に位置させる構成としていた。しかし、正規の
ビットの2ビット目をMSBの次に位置させる必要は必
ずしもない。正規のビットの2ビット目をMSBの次に
位置させる必要がないこと及びその場合の方法は周知で
あるのでその説明は省略する。
【0066】また、上述においては、静止画像或いはほ
ぼ静止した画像の中間調を表示する例を考えた。動画像
の場合は引き続くフィールド同士の信号が大幅に変化し
その中間調レベルも引き続くフィールド同士で変わって
しまうからである。しかし、原画像の中間調を再現良く
表示できるかどうかの問題は残るが、この発明の方法は
動画像にも勿論適用できる。例えば、引き続くフィール
ド毎に各ビットの信号をそのまま使用すれば表示は可能
である。ただし、この場合、引き続くフィールド毎の画
像が持つ各中間調の合成された中間調となってしまう。
原画像の信号に最も近い値に補正した信号を用いるよう
にすることも考えられる。
【0067】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の中間調画像表示方法によれば、1フレーム中の
引き続く複数のフィールドの複数のサブフィールドのう
ちの正規のビット未満のビットを表示するサブフィール
ド同士を組み合わせることにより、正規のビットの最下
位ビットを表示することが可能になる。したがって、引
き続くフレームそれぞれで正規のビットに相当する階調
レベルを表示する場合、1フレーム中の各サブフィール
ドを適度に組み合わせることで行なえ、特定のサブフィ
ールドをフレーム周期にほぼ同期した状態で発光させる
頻度を少なくできる。このため、画像表示時の基本波成
分が少なくなるのでフリッカを従来より低減できる。
【0068】
【0069】
【表2】
【0070】
【0071】
【表3】
【0072】
【0073】
【表4】
【0074】
【0075】
【表5】
【0076】
【0077】
【表6】
【0078】
【0079】
【表7】
【0080】
【0081】
【表8】
【0082】
【0083】
【表9】
【0084】
【0085】
【表10】
【0086】
【0087】
【表11】
【0088】
【0089】
【表12】
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例(この発明の原理的実施例)の説明
に供する図である。
【図2】下位ビットを3進にするA/Dコンバータの例
を示す図である。
【図3】第2実施例の説明に供する図である。
【図4】第3実施例の説明に供する図である。
【図5】第4実施例の説明に供する図である。
【図6】第9実施例の説明に供する図である。
【図7】第10実施例の説明に供する図である。
【図8】第11実施例の説明に供する図である。
【図9】従来技術の説明に供する図である。
【図10】他の従来技術の説明に供する図である。
【符号の説明】
21:第1フィールド 21a〜21c:第1フィールドのサブフィールド 22:第2フィールド 22a〜22c:第2フィールドのサブフィールド 31:2進用A/D変換器 32:D/A変換器 33:比較器 34:3値の補助A/D変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 隆▲史▼ 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 澤井 秀夫 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 藤井 浩三 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−139485(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/20 641 G09G 3/28 - 3/38 H04N 5/217

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値のメモリ機能を持つ表示装置で複数
    レベルの中間調を1フレーム周期内の引き続く複数のフ
    ィールド(ただし、フィールドとは一枚の画像を表示す
    る周期である。)各々の複数のサブフィールド(ただ
    し、サブフィールドとは二値画像を表示する周期であ
    る。)毎の表示の残像を組み合わせて表示する中間調画
    像表示方法であって、前記複数のフィールド各々は、最
    上位ビットを表示するサブフィールドを含め正規のビッ
    トを表示する1つ以上の正規ビット用サブフィールド
    と、正規のビット未満のビットを表示する1つ以上の非
    正規ビット用サブフィールドとを持つ構成とされている
    中間調画像表示方法において、 前記正規ビット用サブフィールドのうちの最下位のサブ
    フィールドでの表示時間をTn と表したとき、前記複数
    のフィールド全ての非正規ビット用サブフィールドでの
    表示時間の総和Ts が下記(1)式を満足するように、
    各非正規ビット用サブフィールドでの表示時間を設定し
    たことを特徴とする中間調画像表示方法。 1≦Ts /Tn <2 ・・・(1)
  2. 【請求項2】 2値のメモリ機能を持ち、複数レベルの
    中間調を1フレーム周期内の引き続く複数のフィールド
    (ただし、フィールドとは一枚の画像を表示する周期で
    ある。)各々の複数のサブフィールド(ただし、サブフ
    ィールドとは二値画像を表示する周期である。)毎の表
    示の残像を組み合わせて表示する中間調画像表示装置で
    あって、前記複数のフィールド各々は、最上位ビットを
    表示するサブフィールドを含め正規のビットを表示する
    1つ以上の正規ビット用サブフィールドと、正規のビッ
    ト未満のビットを表示する1つ以上の非正規ビット用サ
    ブフィールドとを持つ構成とされている中間調画像表示
    装置において、 前記正規ビット用サブフィールドのうちの最下位のサブ
    フィールドでの表示時間をTn と表したとき、前記複数
    のフィールド全ての非正規ビット用サブフィールドでの
    表示時間の総和Ts が下記(1)式を満足するように、
    各非正規ビット用サブフィールドでの表示時間が設定さ
    れていることを特徴とする中間調画像表示装置。 1≦Ts /Tn <2 ・・・(1)
JP28847891A 1991-11-05 1991-11-05 中間調画像表示方法および中間調画像表示装置 Expired - Fee Related JP3161548B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28847891A JP3161548B2 (ja) 1991-11-05 1991-11-05 中間調画像表示方法および中間調画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28847891A JP3161548B2 (ja) 1991-11-05 1991-11-05 中間調画像表示方法および中間調画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05127636A JPH05127636A (ja) 1993-05-25
JP3161548B2 true JP3161548B2 (ja) 2001-04-25

Family

ID=17730729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28847891A Expired - Fee Related JP3161548B2 (ja) 1991-11-05 1991-11-05 中間調画像表示方法および中間調画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3161548B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101533540B1 (ko) * 2014-12-18 2015-07-02 김달천 자동 수평 유지장치가 구비된 셀프 촬영 보조장치

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3417246B2 (ja) 1996-09-25 2003-06-16 日本電気株式会社 階調表示方法
JP3638099B2 (ja) 1999-07-28 2005-04-13 パイオニアプラズマディスプレイ株式会社 サブフィールド階調表示方法及びプラズマディスプレイ
JP2005128361A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Tohoku Pioneer Corp 自発光表示パネルの駆動装置および駆動方法
TWI316694B (en) * 2006-01-19 2009-11-01 Macroblock Inc Driving method for led with pulse width modulation
JP5639988B2 (ja) * 2011-11-15 2014-12-10 株式会社半導体エネルギー研究所 発光装置
JP6774320B2 (ja) * 2016-11-29 2020-10-21 日亜化学工業株式会社 表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101533540B1 (ko) * 2014-12-18 2015-07-02 김달천 자동 수평 유지장치가 구비된 셀프 촬영 보조장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05127636A (ja) 1993-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3354741B2 (ja) 中間調表示方法及び中間調表示装置
KR100306987B1 (ko) 계조표시방법및계조표시장치
US6967636B2 (en) Method for driving a plasma display panel
US6518977B1 (en) Color image display apparatus and method
KR100660579B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 장치
US6476801B2 (en) Plasma display device drive circuit identifies signal format of the input video signal to select previously determined control information to drive the display
US6236380B1 (en) Method for displaying gradation with plasma display panel
EP1356443B1 (en) Method and apparatus for controlling a display device
KR100379703B1 (ko) 디스플레이의구동방법및장치
KR19980069801A (ko) 표시 방법 및 표시 장치
KR19980703292A (ko) 디스플레이장치의 구동방법 및 그 회로
US6741227B2 (en) Color image display apparatus and method
JP4023524B2 (ja) 階調表示方法
JP3161548B2 (ja) 中間調画像表示方法および中間調画像表示装置
JP3006363B2 (ja) Pdp駆動方法
JPH05127612A (ja) 中間調画像表示方法
JP3161547B2 (ja) 中間調画像表示方法および中間調画像表示装置
JP3385757B2 (ja) 画像表示装置の駆動方法
KR20020090390A (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 플리커 제거방법 및 장치
JP3228973B2 (ja) 中間調画像表示方法および中間調画像表示装置
US7158155B2 (en) Subfield coding circuit and subfield coding method
JP2572957B2 (ja) メモリーパネルの駆動方法
JP3469733B2 (ja) 表示装置の駆動制御方法
JP3438357B2 (ja) 画像表示装置
JP3206711B2 (ja) ディスプレイ装置の駆動回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010206

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees