JP3228973B2 - 中間調画像表示方法および中間調画像表示装置 - Google Patents

中間調画像表示方法および中間調画像表示装置

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JP3228973B2 JP28826391A JP28826391A JP3228973B2 JP 3228973 B2 JP3228973 B2 JP 3228973B2 JP 28826391 A JP28826391 A JP 28826391A JP 28826391 A JP28826391 A JP 28826391A JP 3228973 B2 JP3228973 B2 JP 3228973B2
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秀夫 澤井
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばプラズマディ
スプレイパネル(以下、「PDP」と略称することもあ
る。)などのような2値のメモリ機能を持つ表示装置に
中間調画像を表示させる方法、および、その実施に好適
な中間調画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CRT(Cathode Ray Tube)に代わる表
示装置として、PDP、液晶表示装置などが注目されて
いる。これらにより、フラットパネルディスプレイの実
現など、CRTでは得られない表示装置が実現できるか
らである。しかし、例えばPDPでは発光点が発光する
か否かにより表示が行なわれるので、中間調レベルの画
像の表示は、CRT程容易ではない。そこで、PDPで
中間調画像を表示する方法が従来から種々提案されてい
る。
【0003】その代表的な方法の一つとして、1フィー
ルドをn個(nは2以上の正の整数。)のサブフィール
ドに分け、これらサブフィールド毎での表示時間(以
下、PDPであるので発光時間と称する。)に重み付け
をし、そしてこれらサブフィールドを選択的に発光させ
た際の視覚での残像の組み合わせ時間で2n 段階の階調
を表示する方法があった(特公昭51−32051
号)。
【0004】この方法では、1フィールドを4つのサブ
フィールドに分けた場合、以下のように表示がなされ
る。図5(A)及び(B)はその説明に供する図であ
る。特に、図5(A)は、1フィールドを最上位ビット
(以下、MSB)に相当するビットIと、ビットIIと、
ビットIII と、最下位ビット(LSB)に相当するビッ
トIVとの合計4ビットのサブフィールドに分けた条件
で、行数がNであるマトリクス状のPDPを駆動する際
のアドレス時刻表を示している。また、図5(B)はこ
のPDPでの第i行目の発光波形を示している。ただし
この発光波形は、MSBからLSBまでの全てのビット
が発光している例でかつ残光がないと仮定した場合の例
である。
【0005】図5(A)において、Tf はフィールド周
期であり通常16〜20msecとされている。さら
に、右斜め実線は書き込みタイミング、右斜め破線は消
去タイミング、Tはアドレス走査時間である。特別の場
合を除いて、サブフィールド周期はこのアドレス走査時
間Tと等しく設定される。そこで、以下の説明では特別
の説明がない限りサブフィールド周期についてもTの記
号を用いる。この場合サブフィールド数が4であるので
サブフィールド周期Tは、T=Tf /4=4〜5mse
cとなる。また、各サブフィールドでの発光時間はMS
Bのサブフィールドでの発光時間をほぼTとして、ビッ
トIIがT/2、ビットIII がT/22 、LSBがT/2
3 とされている。この構成の場合では、4つのサブフィ
ールドを選択的に発光させることにより24 段階の階調
を表示することができた。
【0006】しかし、上述の中間調画像表示方法では、
各フィールド毎にn個のサブフィールドを用意しなけれ
ばならない。PDPやLCDでは、行アドレス時間をT
a 、サブフィールド周期をTとした場合、アドレス可能
な行数Nは、N=T/Ta で与えられる。そして、Ta
は表示装置の性質によってある有限の値となり、さら
に、サブフィールド周期Tは、既に説明したようにT=
Tf /nであるので、アドレス可能な行数Nは、N=T
f /nTa ということになる。したがって、各フィール
ド毎にn個のサブフィールドを用意する上記方法では、
アドレス可能な行数Nはビット数nの増加に伴い減少し
てしまうのでパネルの大型化と階調数の増加とはトレー
ドオフの関係となってしまう。
【0007】アドレス可能な行数がサブフィールド数に
制約されるという不都合を軽減できる方法として、例え
ば文献a(電子科学(1973)pp.69〜75)に
開示されている中間調画像表示方法があった。
【0008】この表示方法は、複数レベルの中間調を1
フレーム内の引き続く複数のフィールド各々の複数のサ
ブフィールド毎の表示の残像を組み合わせこれら複数の
フィールド単位で表示するものであった。しかも、各サ
ブフィール毎の表示時間は前記複数レベルの中間調を得
るために予め設定されていた。この表示方法について、
図6を参照して具体的に説明する。
【0009】図6の例では、1フレームは第1フィール
ド11及び第2フィールド12の2つのフィールドで構
成され、さらに第1フィールド11は第1サブフィール
ド11a及び第2サブフィールド11bで構成され、第
2フィールド12は第1サブフィールド12a及び第2
サブフィールド12bで構成されている。そして、第1
及び第2フィールド11、12各々の第1サブフィール
ド11a,12aでの発光時間はそれぞれほぼTに設定
され、第1フィールド11の第2サブフィールド11b
での発光時間はT/2に設定され、第2フィールド12
の第2サブフィールド12bでの発光時間はT/4に設
定されている。
【0010】この文献bに開示の方法であって図6
(A)の条件の場合、0,1/4,2/4,3/4,・
・・・,11/4という12段階の階調が出せた。図6
(B)は引き続くフレームで発光時間「T」相当の中間
調画像を連続して表示する場合のセルの駆動条件を示し
た図である。
【0011】この表示方法では、図5を用いて説明した
表示方法の場合より少ないサブフィールド数であるにも
かかわらずある程度の階調数が確保できるという利点が
得られる。このため、駆動行数Nへのサブフィールド数
nの影響を低減できた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、文献a
に開示された従来の中間調画像表示方法では、複数フィ
ールド単位で中間調を出すので、図6の例でいえば2フ
ィールド単位で中間調を出すので、複数フィールド毎に
信号振幅を確定しそれに応じ各サブフィールドでのセル
の駆動条件(発光波形)を決めることになる。たとえば
2フィールド単位で中間調を出す例の場合は第1のフィ
ールドのときに信号を標本化するというようなことにな
る。
【0013】したがって、文献aに開示のこの方法は、
表示しようとする画像が静止画像の場合や画像がゆっく
り動く場合即ち信号がゆっくり変わる場合は使用できる
が、画像が早い動きの動画像である場合は1フィールド
分の画像抜けたで急激な信号変化が起き、また1フイー
ルド毎に標本化している場合でも表示したい信号レベル
に対して誤差が大きくなるので、像の動きが不自然にな
るという問題点があった。
【0014】この発明はこのような点に鑑みなされたも
のであり、したがってこの発明の目的は、引き続く複数
のフィールドで中間調を表示する方法において表示しよ
うとする画像が動きの速い動画像の場合にも従来より像
の動きが自然な表示方法を提供することにある。また、
この発明の他の目的は、この発明の表示方法の実施に好
適な中間調画像表示装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明によれば、2値のメモリ機能を持つ表示装
置で複数レベルの中間調を1フレーム周期内の引き続く
複数のフィールド内の複数のサブフィールドを組み合わ
せこれら複数のフィールド単位で表示する中間調画像表
示方法であって、各サブフィールド毎の表示時間は前述
の複数レベルの中間調を得るために予め設定されている
構成の中間調画像表示方法において、各フィールド毎に
動画像の検出または信号振幅の変化を検出し、動画像ま
たは信号振幅の変化が検出されたフィールドについては
当該フィールド単位に中間調を表示するものとし、該フ
ィールド単位の中間調の表示は、当該フィールドの各サ
ブフィールド毎に予め設定されている前述の表示時間
を、当該フィールドの本来の中間調レベルに対し前述の
複数のフィールド数で除した値の中間調レベルが得られ
る表示時間に最も近い表示時間となるように組み合わせ
て、行なうことを特徴とする。ただし、この出願におい
ては、フィールドとは、一枚の画像を表示する周期を意
味し、サブフィールドとは二値画像を表示する周期を意
味する。すなわち、1フレーム周期は複数のフィールド
(以下、フィールド周期ともいう。)からなり、1フィ
ールドは複数のサブフィールド(以下、サブフィールド
周期ともいう。)からなる。
【0016】なお、この発明の実施に当たり、前述の複
数のフィールド各々を、最上位ビットを表示するサブフ
ィールドを含め正規のビットを表示する1つ以上の正規
ビット用サブフィールドと、正規のビット未満のビット
を表示する少なくとも2つずつの非正規ビット用サブフ
ィールドとを持つ構成とし、各非正規ビット用サブフィ
ールドの表示時間の設定は、前述の複数レベルの中間調
を得るために予め規定されている複数個の時間から、前
述の複数のフィールド毎の少なくとも2つずつの非正規
ビット用サブフィールドの表示時間の総和同士が前述の
複数のフィールド間で最も平均化するように割り当てる
ことで行なうのが好適である。
【0017】さらに、この発明の実施に当たり、前述の
複数のフィールド各々を、最上位ビットを表示するサブ
フィールドを含め正規のビットを表示する1つ以上の正
規ビット用サブフィールドと、正規のビット未満のビッ
トを表示する少なくとも1つ以上の非正規ビット用サブ
フィールドとを持つ構成とし、前述の複数のフィールド
各々の非正規ビット用サブフィールドの表示時間の設定
は、前述の正規ビット用サブフィールドのうちの最下位
のサブフィールドでの表示時間をTn と表したとき、前
述の複数のフィールド全ての非正規ビット用サブフィー
ルドでの表示時間の総和Ts が下記(1)式を満足する
ように、行なうのが好適である。
【0018】1≦Ts /Tn <2 ・・・(1) また、上述した中間調画像表示方法を容易に実施するた
め、中間調画像表示装置として、以下の構成の装置を用
意するのが良い。すなわち、2値のメモリ機能を持ち、
複数レベルの中間調を1フレーム周期内の引き続く複数
のフィールド(ただし、フィールドとは一枚の画像を表
示する周期である。)内の複数のサブフィールド(ただ
し、サブフィールドとは二値画像を表示する周期であ
る。)を組み合わせこれら複数のフィールド単位で表示
する中間調画像表示装置において、入力画像信号が動画
像であるか否かを検出する動き検出部と、1フィールド
分の画像を引き続く複数のフィールド単位で表示するた
め該複数のフィールド単位の駆動条件を決める第1の変
換部と、1フィールド分の画像をフィールド単位で表示
するため該フィールド単位の駆動条件を決める第2の変
換部と、前記動き検出部で画像信号が静止画像であると
判定された場合は、前記第1の変換部で決められた前記
駆動条件を、また、動画像であると判定された場合は、
前記第2の変換部で決められた前記駆動条件を、当該中
間調画像表示装置の駆動条件とする画像信号切換部とを
具えた中間調画像表示装置を用意するのが良い。ここ
で、この発明でいう2値のメモリ機能を持つ表示装置と
は、例えば、AC型のPDP、DC型の抵抗付きPD
P、パルスメモリ駆動法によって駆動されるDC型PD
Pなどの各種PDP、これらPDPであって各セルに例
えばフリップフロップ等の回路から成るメモリ機能を持
たせたもの、アナログメモリにより1と0とに2値化し
て使用したものを挙げることができる。さらには、液晶
表示装置、発光ダイオード若しくはエレクトロルミネッ
センスを用いた表示装置、カー効果、ポッケルス効果若
しくはフランツケルディッシュ効果などを用いた表示装
置を挙げることができる。
【0019】
【作用】この発明の構成によれば、静止画像(画像がゆ
っくり動く場合を含んでも良い。)については引き続く
複数のフィールド単位で中間調を表示し、動画像につい
てはフィールド単位で中間調を表示できる。然も、フィ
ールド単位で中間調を出す際に当該フィールドの本来の
中間調レベルに対し前述の複数のフィールド数で除した
値の中間調レベルが得られる表示時間に最も近い時間で
表示ができる。
【0020】また、複数のフィールド毎の各非正規ビッ
ト用サブフィールドでの表示時間を、前記複数レベルの
中間調を得るために予め規定されている複数個の時間か
ら前記複数のフィールド毎の少なくとも2つずつの非正
規ビット用サブフィールドの表示時間の総和同士が前記
複数のフィールド間で最も平均化するように割り当てる
ことにより設定する構成の場合、複数レベルの中間調を
得るために予め規定されている複数個の時間を引き続く
複数フィールドの各非正規ビット用サブフィールドの発
光時間として無作為に割り当てる場合に比べ、フリッカ
の指標となる基本周波数成分が少なくなるので、フリッ
カ低減が図れる。
【0021】また、引き続く複数フィールドの各非正規
用サブフィールドでの表示時間を1≦Ts /Tn なる条
件が満たされるように設定する構成とした場合、1フレ
ーム中の引き続く複数のフィールド毎の、非正規ビット
用サブフィールド同士での表示を組み合わせることによ
り、正規のビットの最下位ビットを表示することが可能
になる。したがって、正規のビットの最下位ビット以上
の階調レベルの表示は、1フレーム中の各時間位置での
サブフィールドを適度に組み合わることで行なえるよう
になる。このため、例えばPDPを用い引き続くフレー
ムそれぞれで正規のビットに相当する階調レベル例えば
発光時間「T」に相当する階調レベルを表示する場合従
来法では図6(B)のように特定のサブフィールド11
aをフレーム周期にほぼ同期した状態で発光させていた
がこの発明ではこれを回避できる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の中間調画像
表示方法の実施例について説明する。なお、説明に用い
る各図はこの発明が理解できる程度に概略的に示してあ
るにすぎない。
【0023】図2は、以下の各実施例で用いて好適な画
像処理装置の構成図である。
【0024】図2において、21は画像信号が入力され
る端子(以下、「入力端子」。)である。この入力端子
21には例えばテレビ信号などの画像信号が入力され
る。ここで、画像信号は順次走査のディジタル信号と仮
定する。
【0025】22はフィールドメモリである。この場合
のフィールドメモリ22は、画像信号のうちの1フィー
ルド分の画像信号を順次に記憶するものとしてある。
【0026】23は動き検出部である。この動き検出部
23は比較器23aと演算回路23bとで構成してあ
る。この動き検出部23では、フィールドメモリ22に
記憶されている1フィールド分の画像信号と該フィール
ド分の画像信号に引き続く次の1フィールド(以下、着
目フィールド)分の画像信号との差が比較器23aによ
り検出され、この差が演算回路23bによって処理され
て、着目フィールド分の画像信号が動画像であるか否か
が検出される。なお、動き検出部23は例えば文献(N
HK技術研究(昭和62.第39巻p.118等に)に
開示の技術により構成できる。
【0027】24は第1の変換部である。この第1の変
換部24は例えばルックアップテーブルで構成できる。
この第1の変換部24は、引き続く複数フィールド単位
での表示を行なうためにこれらフィールドの各サブフィ
ールドでのセルの駆動条件(発光波形に相当。以下、駆
動条件。)を決めるものである。1フレームが第1及び
第2の2つのフィールドで構成されているとした場合で
あれば、この第1の変換部24では、2フィールド単位
で中間調を出すために2フィールド毎に信号振幅を確定
しこれに応じて2フィールドの各サブフィールドの駆動
条件を決める。信号の確定は、例えば、各フレームの第
1のフィールドのときに信号を標本化することにより行
なえる。静止画像の場合は、毎フィールド標本化しても
同じ結果が得られるので第1、第2フィールドどちらを
標本化しても良い。
【0028】25は第2の変換部である。この実施例の
第2の変換部25は、フィールド単位の表示を行なうた
めにそのフィールドの各サブフィールドでのセルの駆動
条件を決めるものである。この第2の変換部25では本
来の中間調レベルをXi と表したときこのXi に対し所
定の関係の中間調レベルが得られる表示時間に最も近い
時間となるように各フィールドの各サブフィールドでの
セルの駆動条件を決める。この実施例では、上記所定の
関係の中間調レベルは、当該フィールドの本来の中間調
レベルXi を1フレームのフィールド数で除した値また
はその近傍の値、1フレームが2つのフィールドで構成
されている場合はXi /2(または、6Xi /11若し
くは5Xi /11などでも良い。)としている。この第
2の変換部25も例えばルックアップテーブルで構成で
きる。
【0029】26は画像信号切り換え部である。この画
像信号切り換え部26は、動き検出部23において画像
信号が動画像であると判定された場合は第2の変換部2
5と出力端子27との接続を有効とし、動き検出部23
において画像信号が動画像ではないと判定された場合は
第1の変換部24と出力端子27との接続を有効とする
ものである。
【0030】出力端子27は、例えばPDPなどのよう
な2値のメモリ機能を持つ行列型の画像表示装置に接続
される。
【0031】1.実施例1 実施例1として、図6(A)の構成の中間調画像表示方
法にこの発明を適用した例を説明する。1フレームが第
1及び第2の2つのフィールド11,12で構成され、
さらに第1のフィールド11は第1及び第2のサブフィ
ールド11a,11bで構成され、第2のフィールド1
2は第1及び第2のサブフィールド12a,12bで構
成されている表示方法であって、然も、両フィールド1
1,12の第1のサブフィールド11a,12aでの発
光時間はTに、第1のフィールド11の第2のサブフィ
ールド11bでの発光時間はT/2に、第2のフィール
ド12の第2のサブフィールド12bでの発光時間はT
/4にそれぞれ設定してある表示方法に、この発明を適
用した例である。
【0032】ここでは、後記の表1に示すような、各フ
ィールド(1〜17)毎の信号レベルがXi である画像
信号を図6(A)の構成の中間調画像表示方法でこの発
明の方法を併用してそれぞれ表示する例を説明する。な
お、表1のフィールド番号0及び1、フィールド番号2
及び3、フィールド番号4及び5、・・・、フィールド
番号16及び17という引き続くフィールド同士で1フ
レームがそれぞれ構成されるものとする。さらに、ここ
でいう信号レベルとは中間調レベルのことである。図6
(A)の構成では既に説明したように12階調とれるの
で表1中の信号レベルはこの12階調表示に相当する。
さらに、表1中ρ1 (Xi )は実施例1の方法で設定さ
れる駆動条件によってセルを発光させた場合にフィール
ド番号iで得られる中間調レベルを示し、δ1 は各フィ
ールドでの本来の信号レベルXi の半分のレベルXi
2と上記ρ1 (Xi )との差を示す。さらに、表1中の
比較例1の項のρ2 (Xi )は図6を用いて説明した従
来の表示方法によって設定した駆動条件でセルを発光さ
せた場合にフィールド番号iで得られる中間調レベルを
示し、δ2 は上記Xi /2とρ1 (Xi )との差を示
す。
【0033】先ず、第1フィールドに相当するフィール
ド番号0の画像信号がフィールドメモリ22に格納され
る。その後、第2フィールドに相当するフィールド番号
1の画像信号及びフィールド番号0の画像信号とが動き
検出部23において比較(この実施例では信号レベル同
士が比較)され両者の差が検出される。表1に示した例
ではフィールド番号0及び1の画像信号の信号レベルX
i は共に5であるから両者には差がないので、動き検出
部23はフィールド番号0及び1の画像信号間で画像の
動きはない旨の信号を画像切り換え部26に出力する。
【0034】一方、画像に動きがあるか否かにかかわら
ず第1の変換部24及び第2の変換部25各々では以下
に説明するような処理がなされる。
【0035】第1の変換部24は、第1及び第2の2つ
のフィールド単位で中間調を出すために、1フレームの
第1のフィールドの画像信号レベルこの例の場合はフィ
ールド番号0の画像信号の信号レベル5を標本化する。
さらに、この第1の変換部24は、信号レベル5が得ら
れるセルの駆動条件を第1及び第2のフィールド11,
12(図6(A)参照)の各サブフィールドに設定され
ている発光時間を用いて設定する。この場合、図6
(A)のように各サブフィールドの発光時間が設定して
あるので、セルが0番のフィールドの第1のサブフィー
ルド11aで発光し及び第2のフィールド12の第2の
サブフィールドで発光するように駆動条件が設定され
る。これにより両フィールド11、12での発光時間の
合計は5T/4となり、最少発光時間がT/4であるの
で、階調レベル5に相当する駆動条件が設定できる。
【0036】また、第2の変換部25は、フィールド単
位で中間調を表示するために、先ず、フィールド番号0
番の画像信号レベルのこの場合半分のレベル5/2にも
っとも近い階調レベルが得られる発光時間を第1フィー
ルド11の各サブフィールド11a,11bにそれぞれ
に設定されている発光時間により設定し、これを0番の
フィールドでのセルの駆動条件とする。この例では、第
1フィールド11の第1のサブフィールド11aでの発
光時間がT(レベル4相当)であり、第2のサブフィー
ルド11bでの発光時間がT/2(レベル2相当)であ
るので、0番のフィールドでの階調レベル5/2に最も
近い階調レベルが得られる駆動条件は、第2サブフィー
ルド11bでセルを発光させる条件ということになる。
さらに、第2の変換部25は、フィールド番号1番の画
像信号についてもこの場合階調レベル5/2に最も近い
階調レベルが得られる発光条件を今度は第2フィールド
12の各サブフィールドにそれぞれ設定されている発光
時間により設定する。図6(A)の例では、第1のサブ
フィールド12aでの発光時間がT(レベル4相当)で
あり、第2のサブフィールド12bでの発光時間がT/
4(レベル1相当)であるので、どちらのサブフィール
ドで発光させても5/2の階調レベルとのレベル差は
1.5となるから、いずれのサブフィールドでセルを発
光させても良い。この場合は第2のサブフィールドでセ
ルが発光する条件を1番のフィールドでのセルの駆動条
件としている。
【0037】画像信号切り換え部26は、第1及び第2
の変換部24、25に上述のごとく設定されている駆動
条件のうちの動き検出部23によって有効とされている
一方の変換部の駆動条件を出力端子27に出力する。フ
ィールド番号0番及び1番の両画像信号については表1
のように信号レベルの変動が無いため画像に動きは無い
ので第1の変換部で決定された駆動条件が出力される。
これにより、0番及び1番の2つのフィールドによって
階調レベル5が表示される。
【0038】次に、フィールド番号2の画像信号及びフ
ィールド番号3の画像信号についてフィールド番号0及
び1の画像信号を処理したと同様な処理がなされる。た
だしフィールド番号2及び3の画像信号においては、表
1に示したように信号レベルXi が5から7に変化して
いるため画像に動きがあると検出されるので第2の変換
部25で設定された駆動条件が出力端子27に出力され
る。具体的には、フィールド番号0及び1の画像信号に
ついて第2の変換部25が各フィールド単位の発光条件
を設定したと同じ要領でフィールド番号2番及び3番夫
々の信号レベルの半分Xi /2に最も近いレベルが得ら
れる駆動条件が設定される。フィールド番号2について
は図6(A)の第1のフィールド11の第2のサブフィ
ールド11bで時間T/2で発光する条件とされ、フィ
ールド番号3については図6(A)の第2のフィールド
11の第1のサブフィールド11bで時間Tで発光する
条件とされる。
【0039】以下、フィールド番号4及び5、6及び
7、・・・、16及び17の各対のフィールドについて
もフィールド番号0及び1の画像信号を処理したと同様
な手順或いはフィールド番号2及び3の画像信号を処理
したと同様な手順によって順次に処理がなされる各フィ
ールドでのセルの駆動条件が表1の実施例の項のように
それぞれ決定される。
【0040】表1の実施例1の項のδ1 と比較例1の項
のδ2 とを比較することで明らかなように、フィールド
番号3やフィールド番号9のように信号レベルが急激に
変化するフィールドにおいて実施例1の表示方法の方が
比較例1の表示方法より本来の信号レベルに対する誤差
が小さくなり、その他のフィールドでは両者に差が無い
ことが分かる。このことから、この発明の方法は表示し
ようとする画像が動きの速い動画像の場合にも従来より
像の動きが自然な表示ができることが分かる。
【0041】2.実施例2 実施例1では、フィールド番号3やフィールド番号9の
ように信号レベルが急激に変化するフィールドにおいて
実施例の方法が優れることを示したが、比較例1に対す
る優位さは顕著ではなかった。これは実施例1が階調数
が少ない表示方法であったためである。この実施例2で
は、階調数を実施例1より大幅に増加させた場合の例で
ある。図1はその説明に供するであり、実施例2でのフ
ィールド及びサブフィールドさらに各サブフィールドに
設定されている発光時間の説明に供する波形図である。
【0042】この実施例2では、1フレームを第1フィ
ールド31及び第2フィールド32の2つのフィールド
で構成し、さらに、第1フィールド31を第1〜第4の
4つのサブフィールド31a〜31dで構成し、第2フ
ィールド32を第1〜第4の4つのサブフィールド32
a〜32dで構成してある。そして、第1フィールド3
1の第1〜第4のサブフィールド31a〜31dでの発
光時間は第1〜第4の順でいってT,T/2,T/4,
T/32にそれぞれ設定してあり、第1フィールド32
の第1〜第4のサブフィールド32a〜32dでの発光
時間は第1〜第4の順でいってT,T/2,T/8,T
/16にそれぞれ設定してある。これにより、112階
調が得られる。
【0043】そこで、ここでは、後記の表2及び表3に
示すような各フィールド(1〜21)毎の信号レベルが
i である画像信号をこの発明の表示方法及び図6
(A)の構成の中間調表示方法(比較例2と称する。)
でそれぞれ表示する例を実施例1と同様に考える。
【0044】すると、0番〜21番の各フィールドの画
像信号は、実施例1で説明したと同様に順次に処理され
表2に示すように実施例2でのρ1 (Xi)、δ1 、比
較例2でのρ2(Xi)、δ2 がそれぞれ決まる。
【0045】表2及び表3の実施例2の項のδ1 と比較
例2の項のδ2 とを比較することで明らかなように、フ
ィールド番号5、7、9、17のように信号レベルが急
激に変化するフィールドにおいて実施例2の表示方法の
方が比較例の表示方法より本来の信号レベルに対する誤
差が極めて小さくなることが分かる。
【0046】なお、図1の第1フィールド31の第1及
び第2サブフィールド31a,31bと、第2フィール
ド32の第1及び第2サブフィールド32a、32bの
ように、MSBを表示するサブフィールドから下位のサ
ブフィールドを見たとき同じ発光時間が設定されている
ところまでの各サブフィールドを正規のビットを表示す
るサブフィールドと称し(以下、「正規ビット用サブフ
ィールド」と称する。)、それより下位のサブフィール
ドを正規のビット未満のビットを表示するサブフィール
ドと称する(以下、「非正規ビット用サブフィールド」
と称する。)としたとき、この第2実施例では、112
階調を得るために各サブフィールドでの発光時間として
予め規定している複数個の発光時間T/4,T/8,T
/16,T/32を各サブフィールドに割り当てる際
に、第1及び第2のフィールド31、32毎の非正規ビ
ット用サブフィールドの表示時間の総和同士が第1及び
第2のフィールド31、32間で最も平均化するように
割り当ててある。つまり第2実施例では、第1フィール
ドの非正規ビット用サブフィールドの表示時間の総和は
T/4+T/32=9T/32であり、第1フィールド
の非正規ビット用サブフィールドの表示間の総和はT/
8+T/16=6T/32である。これは、第1フィー
ルドのサブフィールドでの発光時間をT/4,T/8及
び第2フィールドのサブフィールドでの発光時間をT/
16,T/32という様に割り当てる場合より両フィー
ルドの非正規ビット用サブフィールドでの発光時間の総
和が平均化されている。
【0047】このような構成であると、そうしない場合
に比べ、例えば、T/4の発光時間が設定されているサ
ブフィールドと、T/8の発光時間が設定されているサ
ブフィールドとを両方光らせる必要がある中間調レベル
の表示を行なう場合のフリッカ量の低減が図れる。これ
は、中間調を表示するための周期(図1の例では1フレ
ームが2フィールドで構成されているので2Tf であ
る。)の逆数を基本周波数としたときの当該発光波形で
の基本波成分(振幅ピーク値)を低減できることによ
る。つまり、もし、第1のフィールドの第3サブフィー
ルドでの発光時間がT/4、第4サブフィールドでの発
光時間がT/8にそれぞれ設定されていた場合はT/4
+T/8=3T/8が基本波成分となりフリッカ量に寄
与するが、実施例2のようにT/4の発光時間が設定さ
れているサブフィールドと、T/8の発光時間が設定さ
れているサブフィールドとを別々のフィールドに所属す
るようにしてあると、両発光時間の差(T/8)の分だ
けが基本波成分としてフリッカ量に寄与するようにでき
基本波成分を低減できるからである。
【0048】このことから、この第2実施例では動画像
を従来より自然に表示できることに加えフリッカ量の低
減が図れることが分かる。
【0049】3.実施例3 上述の実施例1では、正規ビット用サブフィールドのう
ちの最下位のサブフィールド(図6(A)のサブフィー
ルド11aとか12aのこと。)での発光時間をTn と
表し、第1及び第2フィールド11,12の各非正規ビ
ット用サビフィールドでの発光時間の総和をTs と表し
たとき、Tn =Tであり、Ts =T/2+T/4=3T
/4であるので、Ts とTn との関係はTs /Tn =3
/4<1であった。また、実施例2でも図1のように、
Tn =Tであり、Ts =T/4+T/32+T/8+T
/16であるので、Ts とTn との関係はTs /Tn =
15/16<1であった。このため、引き続く複数のフ
ィールドで例えば発光時間Tの正規ビット用サブフィー
ルドを続けて駆動する場合、図6(A)の場合であれば
図6(B)のように第1フィールド11の第1サブフィ
ールド11aという特定のサブフィールドで発光が行な
われ、図1の場合であれば第1フィールド31の第2サ
ブフィールド31aという特定のサブフィールドで発光
が行なわれることになるので基本波成分が顕著になりフ
リッカが目立ち易いという問題が生じる。
【0050】そこで、この第3実施例では、正規ビット
用サブフィールドのうちの最下位のサブフィールドでの
発光時間Tn と、第1及び第2フィールドの各非正規ビ
ット用サブフィールドでの発光時間の総和Ts とが、1
≦TS /Tn <2となるように各非正規ビット用サブフ
ィールドの発光時間を設定する。
【0051】図6(A)に示した発光時間に対しフリッ
カをさらに低減するためには、例えば、各サブフィール
ドの発光時間を図3(A)に示すように、第1フィール
ド及び第2フィールド41、42各々の第1サブフィー
ルド41a,42aについてはそれぞれTとし、第1フ
ィールド41の第2サブフィールド41bについてはT
/3とし、第2フィールド42の第2サブフィールド4
2bについては2T/3とすれば良い。この場合はTS
/Tn =1の設定になる。
【0052】また、図1に示した発光時間に対しフリッ
カをさらに低減するためには、例えば、図3(B)に示
すように、第1フィールド51の第1〜第4サブフィー
ルド51a〜51dでの発光時間を第1〜第4の順でい
ってT,T/2,8T/30,T/30にそれぞれ設定
し、第2フィールド52の第1〜第4サブフィールド5
2a〜52dでの発光時間を第1〜第4の順でいって
T,T/2,4T/30,2T/30にそれぞれ設定す
れば良い。この場合もTS /Tn =1の設定になる。勿
論、1≦TS /Tn <2となる設定は上述の例に限られ
ない。
【0053】この第3実施例では、発光時間「1」に対
応する中間調レベルを表示する場合、図3(A)の例で
は各非正規ビット用サブフィールド41b及び42bで
夫々セルを発光させれば良い。また、図3(B)の例で
は各非正規ビット用サブフィールド51c,51d,5
2c,52dで夫々セルを発光させれば良い。このよう
に、1フレーム中に分散する発光を合わせて発光時間
「1」を得ると、引き続くフレームで発光時間「1」に
対応する中間調レベルを表示する場合、図6(A)や図
2のように特定のサブフィールドを発光させる方法に比
べて基本波成分が少なくなる。したがって、この第3実
施例では動画像を従来より自然に表示できることに加え
フリッカ量の低減が図れることが分かる。
【0054】上述においてはこの発明の中間調画像表示
方法の各実施例について説明した。しかし、この発明は
上述の実施例に限られない。
【0055】例えば、上述の各実施例ではPDPの全行
毎の第1サブフィールドの書き込みが終わった後に全行
毎の第2サブフィールドの書き込みを行なう例にこの発
明を適用していた。しかし、図4に示すような、PDP
の全行毎の第1サブフィールドの書き込み途中に全行毎
の第2サブフィールドの書き込みを開始するような変形
されたパネル駆動方法(例えば文献:信学会画像工学研
資料IT−72−45(1973))に対してもこの発
明は適用できる。この場合も、各フィールド毎に動画像
の検出または信号振幅の変化を実施例1で説明した手順
と同様な手順で検出し、動画像または信号振幅の変化が
検出されたフィールドについては当該フィールド単位に
実施例1で説明した様に決定した駆動条件で中間調を表
示する様にすれば良い。
【0056】また、上述の各実施例では1フレームが2
フィールドで構成されている例であった。しかし、階調
数をさらに増加させるために1フレームを3つ以上のフ
ィールドで構成しても良い。
【0057】また、図1に示した画像処理装置ではフィ
ールドメモリ22は1フィールド分の画像信号を記憶す
る容量のものとしていたため、図2の例で表示される中
間調レベルの、本来の信号レベルの半分のレベルXi
2に対する誤差δ1 は、最大で±3程度あった。しか
し、フィールドメモリ22の容量をさらに大きくするこ
とによりもう少し細かい信号処理を行なって誤差δ1
低減を図っても良い。例えば着目フィールドについて隣
接する2つのフィールドとの間で画像の動きを検出でき
るようにした場合上述の誤差δ1 は平均±0.5程度に
することができる。
【0058】また、上述の各実施例では正規ビット用サ
ブフィールドの2ビット目のサブフィールド(例えば図
5の第2のサブフィールド21b,22bなど)をMS
Bの次に位置させる構成としていた。しかし、正規のビ
ットの2ビット目をMSBの次に位置させる必要は必ず
しもない。正規のビットの2ビット目をMSBの次に位
置させる必要がないこと及びその場合の方法は周知であ
るのでその説明は省略する。
【0059】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の中間調画像表示方法によれば、引き続く複数フ
ィールド単位で中間調を表示する中間調画像表示方法に
おいて、各フィールド毎に動画像の検出または信号振幅
の変化を検出し、動画像または信号振幅の変化が検出さ
れたフィールドについては当該フィールド単位に中間調
を表示する。そして、該フィールド単位の中間調の表示
は、当該フィールドの各サブフィールド毎に予め設定さ
れている表示時間を、当該フィールドの本来の中間調レ
ベルに対し所定の関係の中間調レベル(実施例ではXi
/2)が得られる表示時間に最も近い時間となるように
組み合わせて、行なう。このため、静止画像(画像がゆ
っくり動く場合を含んでも良い。)については引き続く
複数フィールド単位で中間調を出し、動画像については
フィールド単位で中間調を出すことができる。この結
果、表示しようとする画像が動きの速い動画像の場合に
も従来より像の動きが自然な表示が行なえる。
【0060】また、複数のフィールド毎の各非正規ビッ
ト用サブフィールドでの表示時間の総和がこれらフィー
ルド間で平均化するように、各非正規ビット用サブフィ
ールドでの表示時間を前記複数レベルの中間調を得るた
めに予め規定されている複数個の時間から割り当てるこ
とにより設定する構成の場合、フリッカの指標となる基
本周波数成分が少なくなるので、フリッカ低減が図れ
る。
【0061】また、引き続く複数フィールドの各非正規
用サブフィールドでの表示時間を1≦Ts /Tn なる条
件が満たされるように設定する構成とした場合、1フレ
ーム中の引き続く複数のフィールド毎の、非正規ビット
用サブフィールド同士での表示を組み合わせることによ
り、正規のビットの最下位ビットを表示することが可能
になる。したがって、正規のビットの最下位ビット以上
の階調レベルの表示の際の基本波成分を従来より低減で
きるためフリッカ低減が図れる。
【表1】
【0062】
【0063】
【表2】
【0064】
【0065】
【表3】
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第2実施例の説明に供する図であ
る。
【図2】この発明の中間調画像表示方法の実施に用いて
好適な画像処理装置の構成を概略的に示した図である。
【図3】(A)及び(B)は第3実施例の説明に供する
図である。
【図4】この発明の適用例の説明に供する図である。
【図5】従来技術の説明に供する図である。
【図6】他の従来技術及びこの発明の第1実施例の説明
に供する図である。
【符号の説明】 11:第1フィールド 11a,11b:第1フィールドのサブフィールド 12:第2フィールド 12a,12b:第2フィールドのサブフィールド 21:入力端子 22:フィールドメモリ 23:動き検出部 23a:比較器 23b:演算回路 24:第1の変換部 25:第2の変換部 26:画像信号切り換え部 27:出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 隆▲史▼ 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 澤井 秀夫 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 藤井 浩三 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−139485(JP,A) 特開 昭49−131019(JP,A) 特開 平3−58584(JP,A) 特開 平2−56191(JP,A) 鳥取浩,“プラズマディスプレイによ るテレビ画像表示”,電子科学,昭和48 年7月,第23巻,第7号,p.69−75 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/20 641 G09G 3/20 611 G09G 3/20 660 G09G 3/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値のメモリ機能を持つ表示装置で複数
    レベルの中間調を1フレーム周期内の引き続く複数のフ
    ィールド(ただし、フィールドとは一枚の画像を表示す
    る周期である。)内の複数のサブフィールド(ただし、
    サブフィールドとは二値画像を表示する周期である。)
    を組み合わせこれら複数のフィールド単位で表示する中
    間調画像表示方法であって、各サブフィールド毎の表示
    時間は前記複数レベルの中間調を得るために予め設定さ
    れている構成の中間調画像表示方法において、 各フィールド毎に動画像の検出または信号増幅の変化を
    検出し、 動画像または信号振幅の変化が検出されたフィールドに
    ついては当該フィールド単位に中間調を表示するものと
    し、 該フィールド単位の中間調の表示は、当該フィールドの
    各サブフィールド毎に予め設定されている前記表示時間
    を、当該フィールドの本来の中間調レベルに対し前記複
    数のフィールド数で除した値の中間調レベルが得られる
    表示時間に最も近い表示時間となるように組み合わせ
    て、行うことを特徴とする中間調画像表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の中間調画像表示方法に
    おいて、 前記複数のフィールド各々を、最上位ビットを表示する
    サブフィールドを含め正規のビットを表示する1つ以上
    の正規ビット用サブフィールドと、正規のビット未満の
    ビットを表示する少なくとも2つずつの非正規ビット用
    サブフィールドとを持つ構成とし、 各非正規ビット用サブフィールドの表示時間の設定は、
    前記複数レベルの中間調を得るために予め規定されてい
    る複数個の時間から、前記複数のフィールド毎の少なく
    とも2つずつの非正規ビット用サブフィールドの表示時
    間の総和同士が前記複数のフィールド間で最も平均化す
    るように割り当てることで行うことを特徴とする中間調
    画像表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の中間調画像表示方法に
    おいて、 前記複数のフィールド各々を、最上位ビットを表示する
    サブフィールドを含め正規のビットを表示する1つ以上
    の正規ビット用サブフィールドと、正規のビット未満の
    ビットを表示する少なくとも1つ以上の非正規ビット用
    サブフィールドとを持つ構成とし、 前記複数のフィールド各々の非正規ビット用サブフィー
    ルドの表示時間の設定は、前記正規ビット用サブフィー
    ルドのうちの最下位のサブフィールドでの表示時間をT
    nと表したとき、前記複数のフィールド全ての非正規ビ
    ット用サブフィールドでの表示時間の総和Tsが下記
    (1)式を満足するように、行なうことを特徴とする中
    間調画像表示方法。 1≦Ts/Tn<2・・・(1)
  4. 【請求項4】 2値のメモリ機能を持ち、複数レベルの
    中間調を1フレーム周期内の引き続く複数のフィールド
    (ただし、フィールドとは一枚の画像を表示する周期で
    ある。)内の複数のサブフィールド(ただし、サブフィ
    ールドとは二値画像を表示する周期である。)を組み合
    わせこれら複数のフィールド単位で表示する中間調画像
    表示装置において、 入力画像信号が動画像であるか否かを検出する動き検出
    部と、 1フィールド分の画像を引き続く複数のフィールド単位
    で表示するため該複数のフィールド単位の駆動条件を決
    める第1の変換部と、 1フィールド分の画像をフィールド単位で表示するため
    該フィールド単位の駆動条件を決める第2の変換部と、 前記動き検出部で画像信号が静止画像であると判定され
    た場合は、前記第1の変換部で決められた前記駆動条件
    を、また、動画像であると判定された場合は、前記第2
    の変換部で決められた前記駆動条件を、当該中間調画像
    表示装置の駆動条件とする画像信号切換部とを具えたこ
    とを特徴とする中間調画像表示装置。
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