JP3161322B2 - 静止誘導電磁機器 - Google Patents

静止誘導電磁機器

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JP3161322B2
JP3161322B2 JP04451896A JP4451896A JP3161322B2 JP 3161322 B2 JP3161322 B2 JP 3161322B2 JP 04451896 A JP04451896 A JP 04451896A JP 4451896 A JP4451896 A JP 4451896A JP 3161322 B2 JP3161322 B2 JP 3161322B2
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奉昌 原口
義二 篭原
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正雄 村田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油入変圧器、ガス絶
縁変圧器等の流体により電気絶縁する静止誘導電磁機器
に関するものである。さらに詳しくは、電磁機器本体の
巻線より発生する損失熱をヒートパイプ冷却機構により
集熱して、効率的に外部に放出し冷却する静止誘導電磁
機器の構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の油入変圧器や油入リアクトル等の
静止誘導電磁機器で容量の小さい機種は全負荷損の絶対
値も小さく、電磁機器の巻線の平均温度および絶縁油の
温度を規定の範囲にするための特別の配慮をする必要は
無いが、容量が大きくなると、数式(1)で表せるよう
に、全損失が大きくなるにしたがって、放熱のための表
面積を増大させることが必要となる。
【0003】
【数1】
【0004】ただし、 θは平衡時の温度上昇値 kは放熱係数 wは全損失 sは放熱面積 そして表面積を増大させるための具体的な手段としては
静止誘導電磁機器のケースの外壁にリブまたは放熱パネ
ルを設けて規定の温度上昇に抑えていた。
【0005】従来の静止誘導電磁機器の代表例である変
圧器の従来例を図11および図12に示す。
【0006】すなわち、101は変圧器本体、102は
表面積を増大させるために設けたリブ、103はケー
ス、104は蓋、105は絶縁油である。
【0007】そして、リブ102の大きさ(高さ*長
さ)は前記数式(1)を満足するように設計する。した
がって容量が一定以上になるとリブ102で外形が大き
くなる。従来の変圧器の冷却では、コイルの巻線から発
生した熱を絶縁油により上部に熱移動させ、上部から側
部に熱移動させてケースの壁面やリブ102の壁面で冷
却させ、冷却された絶縁油はケース103の下部に移動
し、再びコイルにより熱せられて上昇する。すなわち従
来の変圧器の冷却は絶縁油の自然対流によって行われて
いる。さらに前記数式(1)で表されるように表面積の
大きいことが放熱効果を上げるための律則になってい
る。なお変圧器と同様にリアクトルについても全く同様
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】つぎにヒートパイプを
変圧器の巻線間に配設して巻線に発生する熱を外部に放
出するもの(実公昭62−42513号公報、実公昭6
3−14410号公報)や、変圧器のケースの内部に絶
縁油の対流用ガイド板を設けたもの(実開昭55−96
626号公報)などが提案されているがそれを適用した
場合の経済性を考慮した有効性について課題があり実用
に至っていないのが現状である。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の第1手段は、静止誘導電磁機器本体とこれを
収納する電磁機器ケースと、少なくともヒートパイプと
放熱フィンと集熱板とを有し前記電磁機器ケースを挟む
ように両側面に配設されたヒートパイプ冷却機構と、前
記静止誘導電磁機器本体の正面に対向して装着された冷
却ファンとを備え、前記静止誘導電磁機器本体の配設部
の奥行きを前記ヒートパイプ冷却機構の配設部の奥行き
よりも短くなるように前記ヒートパイプ冷却機構を前記
静止誘導電磁機器本体の正面よりも突設させ、前記冷却
ファンによる冷却風が前記電磁機器ケースに沿って偏向
され前記放熱フィンを通過するものである。
【0010】また、本発明の第2手段は、静止誘導電磁
機器本体の配設部での電磁機器ケースの底面と、ヒート
パイプ冷却機構の配設部での電磁機器ケースの最外壁面
との接続面を、静止誘導電磁機器本体に対して傾斜させ
たものである。
【0011】また、本発明の第3手段は、静止誘導電磁
機器本体の配設部での電磁機器ケースの前面壁面とヒー
トパイプ冷却機構の配設部の電磁機器ケースの前面壁面
との接続面を傾斜させたものである。
【0012】また、本発明の第4手段は、電磁機器ケー
スの正面の空間に、少なくとも1個の冷却ファンを設け
冷却ファンの吹出口または吸込口を、静止誘導電磁機器
本体の配設部での電磁機器ケースの壁面に対して斜めに
配設したものである。
【0013】また、本発明の第5手段は、静止誘導電磁
機器本体とこれを収納する電磁機器ケースと、少なくと
もヒートパイプと放熱フィンと集熱板とを有し前記電磁
機器ケースを挟むように両側面に配設されたヒートパイ
プ冷却機構と、前記電磁機器ケースの正面に接続面を有
する前記ヒートパイプ冷却機構の放熱フィンに対向して
配設された複数の冷却ファンとを備え、前記静止誘導電
磁機器本体の配設部の奥行きを前記ヒートパイプ冷却機
構の配設部の奥行きよりも短くなるように前記ヒートパ
イプ冷却機構を前記静止誘導電磁機器本体の正面よりも
突設させ、前記冷却ファンによる冷却風が前記ヒートパ
イプ冷却機構に沿って偏向され前記放熱フィンを通過す
ものである。
【0014】また、本発明の第6手段は、複数の冷却フ
ァンの間には、静止誘導電磁機器本体の配設部での電磁
機器ケースに冷却ファンの風を仕切る遮蔽板を少なくと
も1枚配設したものである。
【0015】また、本発明の第7手段は、ヒートパイプ
冷却機構の配設部を静止誘導電磁機器本体の配設部より
低くして、ヒートパイプ冷却機構の集熱板の熱媒体への
接触面積を増大させる電磁機器ケースを具備したもので
ある。
【0016】また、本発明の第8手段は、ヒートパイプ
冷却機構の放熱フィンと静止誘導電磁機器本体を配設す
る電磁機器ケースとの間に冷却ファンからの風の流路と
なる隙間を設け、かつ、前記冷却ファンの風が隙間を通
って放熱フィンを冷却するように冷却風ガイドを配設し
たものである。
【0017】また、本発明の第9手段は、ヒートパイプ
冷却機構の放熱フィンの冷却ファンからの風の吸込口ま
たは吹出口に少なくとも1種類の空気通過抵抗体を配設
したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】上記の構成により、本発明の第1
手段は、静止誘導電磁機器本体の両側面にヒートパイプ
冷却機構を配設しているので、静止誘導電磁機器本体よ
り発熱された熱エネルギーを熱媒体を介して集熱板で集
熱する際の熱媒体の自然対流を促進させることができる
ため効率の良い放熱を行うことができる。
【0019】また、本発明の第2手段は、静止誘導電磁
機器本体の配設部での電磁機器ケースの底面とヒートパ
イプ冷却機構の配設部での電磁機器ケースの最外壁面と
の接続面を静止誘導電磁機器本体に向かって傾斜してい
るために、熱媒体の自然対流を促進させることができ、
効率の良い放熱を行うことができる。
【0020】さらに、本発明の第3手段は、静止誘導電
磁機器本体の配設部での電磁機器ケースの正面壁面とヒ
ートパイプ冷却機構の配設部の電磁機器ケースの正面壁
面との接続面を傾斜しているために熱媒体の自然対流を
促進させることができ、効率の良い放熱を行うことがで
きる。
【0021】また、本発明の第4手段は、冷却ファンの
吹出口または吸込口を静止誘導電磁機器本体の配設部で
の電磁機器ケースの正面壁面に対して斜めに配設してい
るので、冷却ファンの冷却風で電磁機器ケース及び放熱
フィンを同時に冷却することができ、さらに冷却ファン
に対する圧力損失を低減させることができるので、効率
の良い放熱を行うことができる。
【0022】さらに、本発明の第5手段は、ヒートパイ
プ冷却機構の放熱フィンに冷却ファンを対向して配設し
たもので、冷却ファンの冷却風で電磁機器ケースおよび
放熱フィンを同時に冷却することができ、さらに冷却フ
ァンに対する圧力損失を低減させることができるため、
効率の良い放熱を行うことができる。
【0023】また、本発明の第6手段は、複数の冷却フ
ァンの間に静止誘導電磁機器本体の配設部での電磁機器
ケースに対して前記冷却ファンの風を仕切る遮蔽板を少
なくとも1枚配設させているので、冷却ファンの冷却風
の干渉を防ぐことができ、効率の良い放熱を行うことが
できる。
【0024】さらに、本発明の第7手段は、ヒートパイ
プ冷却機構の配設部を、静止誘導電磁機器本体の配設部
より低くすることにより、冷却機構の集熱板の熱媒体へ
の接触面積を増大させることができ、集熱効率の良い冷
却を行うことができる。
【0025】また、本発明の第8手段は、ヒートパイプ
冷却機構の放熱フィンと、静止誘導電磁機器本体を配設
する電磁機器ケースとの間に冷却ファンの風の流路とな
る隙間を設けて、冷却ファンの風がその隙間を通って放
熱フィンを通過し、冷却させることによって、冷却ファ
ンの風が放熱フィンを通過する時の温度分布差および風
速分布差を減少させることができ、効率の良い冷却を行
うことができる。
【0026】さらに、本発明の第9手段は、ヒートパイ
プ冷却機構の放熱フィンの冷却ファンからの風の吸込口
または吹出口に空気通過抵抗体を配設し、放熱フィンを
通過する冷却ファンの風の速度分布の差を減少させるこ
とができるため効率の良い冷却を行うことができる。
【0027】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1について、図1および図2を参照しながら説明す
る。
【0028】図1および図2において、4aはヒートパ
イプ1aおよび放熱フィン2aおよび集熱板3aを有す
るヒートパイプ冷却機構、4bはヒートパイプ1bおよ
び放熱フィン2bおよび集熱板3bを有するヒートパイ
プ冷却機構、5は変圧器本体、6は絶縁油、7は変圧器
ケース、8aは冷却ファン、8bは冷却ファン、15
a,15bはそれぞれ冷却風である。
【0029】複数枚の放熱フィン2a,2bをヒートパ
イプ1a,1bの上部に、集熱板3a,3bをヒートパ
イプ1a,1bの下部に取付けたヒートパイプ冷却機構
4a,4bを変圧器本体5の左右に配設しており、変圧
器本体5と集熱板3a,3bとを変圧器ケース7内の絶
縁油6の中に配設している。そして、変圧器本体5の配
設部の奥行きをヒートパイプ冷却機構4a,4bの配設
部の奥行きよりも短くして変圧器ケース7正面の外側に
空間を設け、その空間に冷却ファン8a,8bの冷却風
15a,15bによって変圧器ケース7および放熱フィ
ン2a,2bが冷却でき、かつ、冷却ファン8a,8b
の吹出口が変圧器本体5の配設部での変圧器ケース7の
正面壁面と平行になるように冷却ファン8a,8bを配
設している。
【0030】上記構成において動作を説明すると、変圧
器本体5の発熱による熱エネルギーを絶縁油6を介して
集熱板3a,3bで集熱し、ヒートパイプ1a,1bを
介して放熱フィン2a,2bに熱を伝える。さらに一方
では、変圧器本体5で発熱した熱エネルギーを絶縁油6
を介して変圧器ケース7に伝えているため、冷却ファン
8a,8bの冷却風15a,15bによって変圧器ケー
ス7および放熱フィン2a,2bを冷却することで効果
的な放熱が可能となる。
【0031】なお、この場合、冷却ファン8a,8bの
冷却風15a,15bが変圧器ケース7に、より効率良
く接触するように冷却風ガイド14を配設すると、変圧
器ケース7による放熱が増加し、より効果的な放熱が可
能となる。
【0032】以上のように本実施の形態1によれば、変
圧器本体5の左右にヒートパイプ冷却機構4a,4bを
配設し、さらに、変圧器本体5の配設部とヒートパイプ
冷却機構4a,4bの配設部による変圧器ケース5正面
の空間に、冷却ファン8a,8bの冷却風15a,15
bによって変圧器ケース7および放熱フィン2a,2b
が冷却でき、かつ、冷却ファン8a,8bの空気吹出口
が変圧器本体5の配設部の変圧器ケース7の壁面と平行
になるように冷却ファン8a,8bを配設することによ
り、絶縁油6を効果的に自然対流させ、さらに、変圧器
ケース7および放熱フィン2a,2bを同時に冷却する
ことができるため、より効率の高い放熱を行うことがで
きる。
【0033】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態について、図3,図4を参照しながら説明する。
【0034】図3および図4において、実施の形態1と
同一の構成については同様の番号を付して説明を省略す
る。
【0035】複数枚の放熱フィン2a,2bをヒートパ
イプ1a,1bの上部に、集熱板3a,3bをヒートパ
イプ1a,1bの下部に取付けたヒートパイプ冷却機構
4a,4bを変圧器本体5の左右に配設しており、変圧
器本体5と集熱板3a,3bとを変圧器ケース7内の絶
縁油6の中に配設している。そして、変圧器本体5の配
設部の奥行きをヒートパイプ冷却機構4a,4bの配設
部の奥行きよりも短くして変圧器ケース7の正面に空間
を設け、その空間に冷却ファン8a,8bの吸込風16
a,16bによって変圧器ケース7が冷却でき、かつ、
冷却ファン8a,8bの冷却風15a,15bによって
放熱フィン2a,2bが冷却できるように、冷却ファン
8a,8bの空気吹出口を放熱フィン2a,2bの側面
と平行に配設している。
【0036】上記構成において動作を説明すると、変圧
器本体5の発熱による熱エネルギーを絶縁油6を介して
集熱板3a,3bで集熱し、ヒートパイプ1a,1bを
通って放熱フィン2a,2bに運び、冷却ファン8a,
8bの冷却風15a,15bによって放熱フィン2a,
2bを冷却する。さらに一方では、変圧器本体5の発熱
による熱エネルギーを絶縁油6を介して変圧器ケース7
に伝えているため、冷却ファン8a,8bの吸込風16
a,16bによって変圧器ケース7を冷却することで効
果的な放熱が可能となる。
【0037】なお、この場合、冷却ファン8a,8bの
吸込風が変圧器ケース7に、より効率良く接触するよう
にダクトを配設すると、変圧器ケース7による放熱が増
加し、より効果的な放熱が可能となる。
【0038】以上のように本実施の形態2によれば、変
圧器本体5の左右にヒートパイプ冷却機構4a,4bを
配設し、さらに、変圧器本体5の配設部とヒートパイプ
冷却機構4a,4b配設部との変圧器ケース5外側の空
間に冷却ファン8a,8bの吸込風16a,16bによ
って変圧器ケース7が冷却でき、かつ、冷却ファン8
a,8b冷却風15a,15bによって放熱フィン2
a,2bが冷却できるように、冷却ファン8a,8bの
空気吹出口を放熱フィン2a,2bの側面に平行に配設
することにより、絶縁油6を効果的に自然対流させ、さ
らに、変圧器ケース7および放熱フィン2a,2bを同
時に冷却することができるため、より効率の高い放熱を
行うことができる。
【0039】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3について、図5を参照しながら説明する。
【0040】図5において、実施の形態1と同一の構成
については同様の番号を付して説明を省略する。
【0041】すなわち、実施の形態1では、冷却ファン
8a,8bを変圧器本体5の配設部とヒートパイプ冷却
機構4a,4bの配設部での変圧器ケース7の正面の空
間に、冷却ファン8a,8bの空気吹出口が変圧器本体
5の配設部での変圧器ケース7の正面と平行になるよう
に冷却ファン8a,8bを配設したが、本実施の形態3
は、冷却ファン8a,8bを変圧器本体5の配設部とヒ
ートパイプ冷却機構4a,4b配設部との変圧器ケース
5の正面の空間に、冷却ファン8a,8bの空気吹出口
が変圧器本体5の配設部の変圧器ケース7の正面壁面に
対して放熱ファン8a,8bの向きを斜めに配設する
と、冷却ファン8a,8bに対する冷却風15a,15
bの圧力損失が低減するために、より効率よく冷却を行
うことができるものである。
【0042】(実施の形態4)以下、本発明の実施の形
態4について、図6を参照しながら説明する。
【0043】図6において、実施の形態1、2と同一の
構成については同様の番号を付して説明を省略する。9
aは変圧器ケース7での変圧器本体5の配設部とヒート
パイプ冷却機構4aの配設部との接続面、9bは変圧器
ケース7での変圧器本体5の配設部とヒートパイプ冷却
機構4bの配設部との接続面である。
【0044】すなわち、実施の形態1,2では、変圧器
ケース7での変圧器本体5の配設部とヒートパイプ冷却
機構4a,4bの配設部との接続面を直角としたが、本
実施の形態4は、変圧器ケース7での変圧器本体5の配
設部とヒートパイプ冷却機構4a,4bの配設部との接
続面9a,9bを変圧器ケース7の内側に向かって斜め
にすることで、絶縁油6の自然対流が促進するため、よ
り効果的な放熱が可能となるものである。
【0045】(実施の形態5)以下、本発明の実施の形
態5について、図7を参照しながら説明する。
【0046】図7において、実施の形態1,2と同一の
構成については同様の番号を付して説明を省略する。1
0aは変圧器ケース7での変圧器本体5の配設部の底面
とヒートパイプ冷却機構4aの配設部の最外側面との接
続面、10bは変圧器ケース7での変圧器本体5の配設
部の底面とヒートパイプ冷却機構4bの配設部の最外側
面との接続面である。
【0047】すなわち、実施の形態1,2では、変圧器
ケース7での変圧器本体5の配設部の底面とヒートパイ
プ冷却機構4a,4b配設部の最外側面との接続面を直
角としたが、本実施の形態5では、変圧器ケース7での
変圧器本体5の配設部の底面とヒートパイプ冷却機構4
a,4bの配設部の側面との接続面10a,10bを変
圧器ケース7での変圧器本体5の配設部に向かって斜め
にすることで、絶縁油6の自然対流が促進するため、よ
り効果的な放熱が可能となるものである。
【0048】(実施の形態6)以下、本発明の実施の形
態6について、図8,図9を参照しながら説明する。
【0049】図8,図9において、実施の形態1,2と
同一の構成については同様の番号を付して説明を省略す
る。11は冷却ファンの風の遮蔽板である。
【0050】すなわち、実施の形態6では、冷却ファン
8aと冷却ファン8bの冷却風15a,15bが干渉し
ないように冷却風の遮蔽板11を配設することで、冷却
ファン8a,8bの冷却風15a,15bの干渉が無く
なり冷却ファン8a,8bに対する冷却風15a,15
bの圧力損失が低減されるために冷却風15a,15b
の風量が増加し、放熱効率の向上が可能となるものであ
る。
【0051】さらに、変圧器ケース7のヒートパイプ冷
却機構4a,4bの配設部の高さを変圧器ケース7の他
の高さよりも低くして、集熱板3a,3bと絶縁油6と
の接触面積を増加させると、さらに効果的な放熱が可能
となる。
【0052】(実施の形態7)以下、本発明の実施の形
態7について、図10を参照しながら説明する。
【0053】図10において、実施の形態1,2と同一
の構成については同様の番号を付して説明を省略する。
12a,12bは変圧器ケース7での変圧器本体5の配
設部の側面、13は空気通過抵抗板、14は冷却風ガイ
ドである。
【0054】実施の形態7において、変圧器ケース7で
のヒートパイプ冷却機構4a,4bの配設部の高さを変
圧器ケース7の他の高さよりも低くした場合に、放熱フ
ィン2a,2bと変圧器ケース7での変圧器本体5の配
設部の側面12a,12bとに隙間12c,12dを設
け、かつ、冷却風15a,15bがこの隙間12c,1
2dを通って放熱フィン2a,2bを通過するように冷
却風ガイド14を設けることで、放熱フィン2a,2b
を通過する冷却ファンの風の温度分布をより均一にする
ことができ、より高い効率の冷却が可能となる。さら
に、放熱フィン2a,2bを通過する冷却ファンの風の
速度を均一にするために、放熱フィン2a,2bの周囲
に空気通過抵抗体13を配設することで、放熱フィン2
a,2bを通過する冷却ファンの風の温度分布および速
度をより均一にすることが可能であるため、より効果的
な放熱を行うことができる。なお、空気通過抵抗体13
を放熱フィン2a,2bの一部分の周囲に配設して、放
熱フィン2a,2bを通過する冷却ファン風の速度を均
一にしても同様の効果を得られることは言うまでもな
い。さらに、空気通過抵抗体13は、その空気通過孔の
面積を変えて空気通過抵抗値を調節しても、布状フィル
ターで空気通過抵抗値を変えても上記と同様の効果を得
られる。また、空気通過抵抗体13は変圧器ケース7の
ヒートパイプ冷却機構4a,4bの配設部の高さを変圧
器ケース7の他の高さと同じ高さにした場合に適用して
も上記と同様の効果を得られることは言うまでもない。
【0055】なお、各実施の形態1〜7において、変圧
器ケース7および放熱フィン2a,2bの冷却を冷却フ
ァン8a,8bの吹出の冷却風15a,15bによって
行ったが、冷却ファン8a,8bの吸込風で冷却を行っ
ても同様の冷却効果が得られる。
【0056】さらに、実施の形態1〜7において、変圧
器ケース7の冷却を冷却ファン8a,8bの吸込風16
a,16bによって行い、放熱フィン2a,2bの冷却
を冷却ファン8a,8bの吹出の冷却風15a,15b
によって行ったが、変圧器ケース7の冷却を冷却ファン
8a,8bの吹出の冷却風によって行い、放熱フィン2
a,2bの冷却を冷却ファン8a,8bの吸込風によっ
て行っても同様の冷却効果が得られる。
【0057】さらに、各実施の形態1〜7において、油
入変圧器を例に挙げたが、油入変圧器に限らず他の静止
誘導電磁機器においても同様の構成により各実施の態様
1〜7と同様の効果を得ることは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1手段は、静止誘導電磁機器本体の両側面に、ヒー
トパイプと放熱フィンと集熱板を有するヒートパイプ冷
却機構を配設し、かつ、電磁機器ケースでの静止誘導電
磁機器本体の奥行きをヒートパイプ冷却機構の配設部の
奥行きよりも短くしてヒートパイプ冷却機構を前記静止
誘導電磁機器本体の正面よりも突設させ、前記冷却ファ
ンによる冷却風が前記電磁機器ケースに沿って偏向され
前記放熱フィンを通過するようにしたため、静止誘導電
磁機器本体より発生する熱エネルギーを熱媒体を介して
集熱板で集熱する際の熱媒体の自然対流を促進させ、さ
らに、冷却ファンの冷却風によって電磁機器ケースや放
熱フィンを冷却することで冷却能力の高い静止誘導電磁
機器を提供できるものである。
【0059】また、本発明の第2手段は、静止誘導電磁
機器本体の配設部での電磁機器ケースの底面とヒートパ
イプ冷却機構の配設部での電磁機器ケースの壁面との接
続面を静止誘導電磁機器本体に向かって斜め下方に傾斜
させたもので、熱媒体の自然対流を促進させ、冷却能力
の高い静止誘導電磁機器を提供することができるもので
ある。
【0060】また、本発明の第3手段は、静止誘導電磁
機器本体の配設部での電磁機器ケースの正面壁面とヒー
トパイプ冷却機構の配設部での電磁機器ケースの正面壁
面との接続面を傾斜させたもので、熱媒体の自然対流を
促進させ、冷却能力の高い静止誘導電磁機器を提供する
ことができるものである。
【0061】また、本発明の第4手段は、冷却ファンの
吹出口または吸込口を静止誘導電磁機器本体の配設部で
の電磁機器ケースの正面壁面に向かって斜めに配設した
もので、冷却ファンに対する圧力損失を低減させること
ができ、冷却風が効率良くヒートパイプ冷却機構の放熱
フィンを通過することができ、さらに、電磁機器ケース
や放熱フィンを同時に冷却することができるため、冷却
能力の高い静止誘導電磁機器を提供することができるも
のである。
【0062】また、本発明の第5手段は、ヒートパイプ
冷却機構の放熱フィンに冷却ファンを対向させて配設し
たもので、冷却ファンに対する圧力損失を低減させるこ
とができ、冷却風が効率良くヒートパイプ冷却機構の放
熱フィンを通過し、電磁機器ケースや放熱フィンを同時
に冷却することができるため、冷却能力の高い静止誘導
電磁機器を提供することができるものである。
【0063】また、本発明の第6手段は、複数の冷却フ
ァンの間に静止誘導電磁機器本体の配設部での電磁機器
ケースに対して前記冷却ファンの風の遮蔽板を少なくと
も1枚配設させているので、冷却ファンの冷却風の干渉
を防ぐことができ、冷却風の干渉によって発生する冷却
ファンに対しての圧力損失を無くすことができるため、
冷却能力の高い静止誘導電磁機器を提供することができ
る。
【0064】また、本発明の第7手段は、ヒートパイプ
冷却機構の配設部を静止誘導電磁機器本体の配設部より
低くすることにより、ヒートパイプ冷却機構の集熱板の
熱媒体への接触面積を増大させ、集熱効率の良い冷却を
行うことができ、冷却能力の高い静止誘導電磁機器提供
することができるものである。
【0065】また、本発明の第8手段はヒートパイプ冷
却機構の放熱フィンと静止誘導電磁機器本体を配設する
電磁機器ケースとの間に冷却ファンの風の流路となる隙
間を設けて、冷却ファンの風がその隙間を通って放熱フ
ィンを通過し、冷却させることによって、冷却ファンの
風が放熱フィンを通過する時の温度分布差および風速分
布差を減少させることができるため、効率の良い冷却を
行うことができる静止誘導電磁機器を提供することがで
きるものである。
【0066】また、本発明の第9手段は、放熱フィンの
冷却ファンの風の吸込口または吹出口に空気通過抵抗体
を配設し、放熱フィンを通過する冷却ファンの風の速度
分布の差を減少させることができるため効率の良い冷却
を行うことができる静止誘導電磁機器を提供することが
できるものである。
【0067】以上のように、本発明によれば、静止誘導
電磁機器の発熱を効率良く冷却することができ、小形軽
量化、低コスト化に優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における静止誘導電磁機
器の概略上面図
【図2】同実施の形態1における静止誘導電磁機器の概
略正面図
【図3】同実施の形態2における静止誘導電磁機器の概
略上面図
【図4】同実施の形態2における静止誘導電磁機器の概
略正面図
【図5】同実施の形態3における静止誘導電磁機器の概
略上面図
【図6】同実施の形態4における静止誘導電磁機器の概
略上面図
【図7】同実施の形態5における静止誘導電磁機器の概
略正面図
【図8】同実施の形態6における静止誘導電磁機器の概
略上面図
【図9】同実施の形態6における静止誘導電磁機器の概
略正面図
【図10】同実施の形態7における静止誘導電磁機器の
概略上面図
【図11】従来の油入変圧器の一部切欠斜視図
【図12】従来の油入変圧器の概略上面図
【符号の説明】
1a,1b ヒートパイプ 2a,2b 放熱フィン 3a,3b 集熱板 4a,4b ヒートパイプ冷却機構 5 変圧器本体 6 絶縁油 7 変圧器ケース 8a,8b 冷却ファン 9a,9b 接続面 10a,10b 接続 11 冷却ファン風遮蔽板 12c,12d 隙間 13 空気通過抵抗体 14 冷却風ガイド
フロントページの続き (72)発明者 村田 正雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−28213(JP,A) 特開 昭58−194317(JP,A) 特開 昭56−162810(JP,A) 特開 昭61−285703(JP,A) 実開 昭53−163514(JP,U) 実開 昭52−5224(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/18

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止誘導電磁機器本体とこれを収納する
    電磁機器ケースと、少なくともヒートパイプと放熱フィ
    ンと集熱板とを有し前記電磁機器ケースを挟むように両
    側面に配設されたヒートパイプ冷却機構と、前記静止誘
    導電磁機器本体の正面に対向して装着された冷却ファン
    とを備え、前記静止誘導電磁機器本体の配設部の奥行き
    を前記ヒートパイプ冷却機構の配設部の奥行きよりも短
    なるように前記ヒートパイプ冷却機構を前記静止誘導
    電磁機器本体の正面よりも突設させ、前記冷却ファンに
    よる冷却風が前記電磁機器ケースに沿って偏向され前記
    放熱フィンを通過する静止誘導電磁機器。
  2. 【請求項2】 静止誘導電磁機器本体の配設部の電磁機
    器ケースの底面とヒートパイプ冷却機構の配設部の電磁
    機器ケースの最外壁面との接続面を、静止誘導電磁機器
    本体に向かって斜め下方に傾斜させた請求項1記載の静
    止誘導電磁機器。
  3. 【請求項3】 静止誘導電磁機器本体の配設部での電磁
    機器ケースの正面の壁面とヒートパイプ冷却機構の配設
    部での電磁機器ケースの内側外壁面との接続面との内対
    角を直角にした請求項1記載の静止誘導電磁機器。
  4. 【請求項4】 静止誘導電磁機器本体の配設部での電磁
    機器ケースの正面の壁面とヒートパイプ冷却機構の配設
    部での電磁機器ケースの正面の壁面との接続面を傾斜さ
    せた請求項1記載の静止誘導電磁機器。
  5. 【請求項5】 電磁機器ケースの正面の空間に少なくと
    も1個の冷却ファンを設け、前記冷却ファンの吹出口ま
    たは吸込口を、静止誘導電磁機器本体の配設部での電磁
    機器ケースの壁面に対して平行に配設した請求項1記載
    の静止誘導電磁機器。
  6. 【請求項6】 電磁機器ケースの正面の空間に少なくと
    も1個の冷却ファンを設け、前記冷却ファンの吹出口ま
    たは吸込口を静止誘導電磁機器本体の配設部での電磁機
    器ケースの壁面に対して傾斜して配設した請求項1記載
    の静止誘導電磁機器。
  7. 【請求項7】 静止誘導電磁機器本体とこれを収納する
    電磁機器ケースと、少なくともヒートパイプと放熱フィ
    ンと集熱板とを有し前記電磁機器ケースを挟む ように両
    側面に配設されたヒートパイプ冷却機構と、前記電磁機
    器ケースの正面に接続面を有する前記ヒートパイプ冷却
    機構の放熱フィンに対向して配設された複数の冷却ファ
    ンとを備え、前記静止誘導電磁機器本体の配設部の奥行
    きを前記ヒートパイプ冷却機構の配設部の奥行きよりも
    短くなるように前記ヒートパイプ冷却機構を前記静止誘
    導電磁機器本体の正面よりも突設させ、前記冷却ファン
    による冷却風が前記ヒートパイプ冷却機構に沿って偏向
    され前記放熱フィンを通過する静止誘導電磁機器。
  8. 【請求項8】 複数の冷却ファンの間には静止誘導電磁
    機器本体の配設部にある電磁機器ケースに対して前記冷
    却ファンの風の遮蔽板を少なくとも1枚配設した請求項
    1記載の静止誘導電磁機器。
  9. 【請求項9】 ヒートパイプ冷却機構の配設部を静止誘
    導電磁機器本体の配設部より低くして、前記ヒートパイ
    プ冷却機構の集熱板の熱媒体への接触面積を増大させる
    電磁機器ケースを備えた請求項1記載の静止誘導電磁機
    器。
  10. 【請求項10】 ヒートパイプ冷却機構の放熱フィンと
    静止誘導電磁機器本体の配設部にある電磁機器ケースと
    の間に、冷却ファンの風の流路となる隙間を設け、か
    つ、前記冷却ファンの風が前記隙間を通って前記放熱フ
    ィンを冷却するように冷却風ガイドを配設した請求項9
    記載の静止誘導電磁機器。
  11. 【請求項11】 ヒートパイプ冷却機構の放熱フィンの
    冷却ファンからの風の吸込口または吹出口に少なくとも
    一種類の空気通過抵抗体を配設した請求項1記載の静止
    誘導電磁機器。
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