JP3161171U - 多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーター - Google Patents

多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーター Download PDF

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【課題】迅速にかごに乗り降りでき、回り込む時間を節約でき、搭乗の利便性を向上させられる多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーターを提供する。【解決手段】昇降装置はかご21の内、外部にそれぞれ少なくとも1個の立柱22、23を設置し、各立柱22、23間には駆動機構を設置し、これによりかご21の昇降移動を駆動し、重量装置は立柱22、23内に重量器31を設置し、ケーブル29を備える滑車ホイールを設置し、しかもケーブル29の両端により、かご21と重量器31を連動し、反対方向への移動を行わせ、導引装置は、かご21と各立柱22、23との間にガイドスライド部品を設置し、かご21の滑らかで安定した昇降移動を補助し、これによりエレベーターの各側面はすべて開放式出入口となり、さまざまな方向からやって来た人員は、最も近いかご側ドア211、212、213、214を選択して、かご21に乗り込むことができる。【選択図】図2

Description

本考案は多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーターに関し、特にさまざまな方向から迅速にかごに乗り降りでき、回り込む時間を節約でき、搭乗の利便性を向上させられる多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーターに関する。
通常、高層建築物の多くには、複数の出入り口が設けられており、これにより人々はさまざまな方向から出入りでき、中央部分には、エレベーターを設置し、人員を異なる階層へと送り届けている。
図1に示す従来のケーブル牽引式エレベーターを例とすると、建築物11内には、各階層を垂直に貫通するエレベーター昇降路12を設置し、エレベーター昇降路12には、各階層位置に対応して出入口13を設置する。
エレベーター昇降路12内には、人員、貨物を積載するかご14を配置する。
かご14には、エレベーター昇降路12出入口13に相対する位置に、かご側ドア141を設置し、これにより人員、貨物は出入りすることができる。
また、エレベーター昇降路12の上方には、機械室を設置する。
機械室には、縦、横方向の複数のサポート梁を設置し、モーター本体15、滑車ホイール16、減速機17、偏向ホイール18、コントロールボックス等設備を支えて設置する。
滑車ホイール16上には、ケーブル161を巻き付け、ケーブル161の一端は、かご14の頂点面に連結し、反対端は、重量器19に連結する。
エレベーター使用時には、モーター本体15を制御し、滑車ホイール16の転動を駆動すると、滑車ホイール16は、ケーブル161の作動を連動する。
これにより、ケーブル161の両端は、それぞれかご14及び重量器19を連動し、反対方向への移動を行わせる。
こうして、かご14は、エレベーター昇降路12内において、昇降移動を行う。
しかし、上記した従来のエレベーターには、使用において、以下のような欠点が存在する。
すなわち、エレベーター昇降路12は、建築物11内に設置するため、その周囲はすべて封鎖空間で、一側面を出入口13とし、人員、貨物がかご14に出入りできるようにしているだけである。
そのため、人員がエレベーター後方の出入り口から建築物に入り、エレベーターに乗ろうとする場合には、建築物11の外周を回り、エレベーターの出入口13位置に至る必要があり、そうでなければ、かご14に乗って各階層に行くことはできない。
これでは、非常に時間がかかり、搭乗に不便である。
また、エレベーターは、単一の出入口13しか備えないため、身障者、高齢者等の動きの不自由な人が、エレベーター後方の出入り口から建築物に入り、エレベーターに乗ろうとする時にも、建築物11の外周を回ってから、エレベーターの出入口13位置に至る必要があり、そうでなければ、かご14に乗って各階層に行くことはできない。
しかし、もし回り込む行程に階段があったりすれば、移動において不便であるばかりか、時間と労力を費やすことになり、搭乗に不便である。
さらに、エレベーターが、単一の出入口13しか備えないことで、人員が貨物を運搬してエレベーター後方の出入り口から建築物に入った時には、直接エレベーターに搭乗することはできず、時間と労力を費やして、貨物を運搬しながら建築物11の外周を回り、エレベーターの出入口13位置に至る必要があり、そうでなければ、かご14に乗って各階層に行くことはできない。
しかし、もし回り込む行程に階段があったりすれば、搬運上極めて不便で、しかも体力に負荷となり、搭乗に不便である。
本考案は、従来のエレベーターの上記した欠点に鑑みてなされたものである。
本考案が解決しようとする課題は、さまざまな方向から迅速にかごに乗り降りでき、回り込む時間を節約でき、搭乗の利便性を向上させられる多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーターを提供することである。
上記課題を解決するため、本考案は下記の多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーターを提供する。
多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーターは、かご、昇降装置、重量装置、導引装置を備え、
該かごの四周は開放式空間で、各側面にそれぞれかご側ドアを設置し、人員は異なる方向からかごへ出入りすることができ、
該昇降装置は、該かごの内、外部に、それぞれ少なくとも1個の立柱を設置し、該各立柱間には、駆動機構を設置し、これにより該かごの昇降移動を駆動し、
該重量装置は、該立柱内に重量器を設置し、ケーブルを備える滑車ホイールを設置し、しかも該ケーブルの両端により該かご及び該重量器を連動し、反対方向への移動を行わせ、
該導引装置は、該かごと該各立柱間にガイドスライド部品を設置し、該かごの滑らかで安定した昇降移動を補助し、
これによりエレベーターの各側面はすべて開放式出入口となり、さまざまな方向からやって来た人員は、最も近いかご側ドアを選択して、該かごに乗り込むことができ、回り込む時間を効果的に節減可能で、搭乗の利便性を向上させることができ、
多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーターの各側面は、すべて開放式出入口であるため、さまざまな方向からやって来た人員は、最も近いかご側ドアを選択して、該かごに乗り込むことができ、
動きの不自由な人が、エレベーター後方から建築物に入り、エレベーターに乗ろうとする時にも、エレベーターを回りこむ必要はなく、エレベーターの後かご側ドアからかごに乗り込むことができ、
移動行程を減らして、エレベーターへの迅速な搭乗を可能とし、搭乗の利便性を向上させられ、
エレベーターの各側面は、すべて開放式出入口であるため、さまざまな方向からやって来た人員は、最も近いかご側ドアを選択して、該かごに乗り込むことができ、
人員が貨物を運搬して、エレベーター後方から建築物に入り、エレベーターに乗ろうとする時にも、貨物を運搬して回りこむ必要はなく、エレベーターの後かご側ドアから貨物をかごに搬入することができ、
貨物運搬の行程と体力への負荷を減らすことができ、搭乗の利便性を向上させられ、
該導引装置は、該かごと該外部立柱との間に、相互対応するガイドレール及びガイドスライド器を設置し、該かごと該内部立柱との間には、精密度が高いバケットホイールを設置し、
これにより、該かごは、該ガイドスライド器及び該バケットホイールを利用して、滑らかで安定した昇降移動を補助され、スムーズな昇降を確保することができる。
本考案多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーターは、さまざまな方向から迅速にかごに乗り降りでき、回り込む時間を節約でき、搭乗の利便性を向上させることができる。
従来のエレベーターの模式図である。 本考案エレベーターの俯視図である。 本考案エレベーターの側視図である。 本考案エレベーターの使用模式図(1)である。 本考案エレベーターの使用模式図(2)である。 本考案エレベーターの使用模式図(3)である。 本考案エレベーターの使用模式図(4)である。
以下に図面を参照しながら本考案を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図2、3に示すように、本考案エレベーターは、マンション、デパートのホール中央などさまざまな建物に設置することができる。
エレベーターは、かご21、昇降装置、重量装置、導引装置を備える。
かご21の四周は開放式空間で、複数のかご側ドアを設置する。
各かご側ドアは、自動、或いは手動方式で開閉される。
本実施例中では、かご21は各側面に、それぞれ自動開閉の前かご側ドア211、後かご側ドア212、左かご側ドア213、右かご側ドア214を設置する。
これにより、人員は異なる方向からかご21に出入りすることができる。
別に、かご21頂点面の中央位置には、底面に貫通する貫通孔215を開設する。
本実施例中では、貫通孔215は、方形を呈する。
昇降装置は、かご21の外側に、第一、二立柱22、23を設置し、かご21の貫通孔215内に、第三立柱24を設置する。
第三立柱24は、かご21を突出し、しかも第一、二立柱22、23との間には、サポートフレーム25により、駆動機構を設置する。
駆動機構は、かご21の昇降移動を直接駆動し、また重量装置を組合せて、かご21の昇降移動を間接的に駆動することもできる。
本実施例中では、駆動機構は、重量装置を組合せ、かご21の昇降移動を間接的に駆動する。
駆動機構は、サポートフレーム25上に、モーター26を設置する。
モーター26は、減速機27を連接し、減速機27により重量装置を伝動する。
重量装置には、滑車ホイール28を設置する。
滑車ホイール28には、ケーブル29が巻き付き、滑車ホイール28は、独立した駆動機構により回転を駆動され、或いは昇降装置の駆動機構により回転を駆動される。
本実施例中では、滑車ホイール28は、昇降装置に連結する駆動機構の減速機27を設置し、モーター26により回転を駆動される。
これにより、ケーブル29の一端は、サポートフレーム25上に設置する変位ホイール30を巡り、さらにかご21の頂点面に連結する。
ケーブル29の反対端は、第三立柱24内に配置する重量器31を連結する。
これにより、ケーブル29は、重量器31を連動し、かご21と反対方向への移動を行わせる。
導引装置は、かご21と少なくとも1個の立柱との間に、ガイドスライド部品を設置し、かご21の滑らかで安定した昇降移動を補助する。
本実施例中では、導引装置は、第一、二立柱22、23の外側面に、T型を呈するガイドレール32、33をそれぞれ固定し、かご21外部の各ガイドレール32、33に対応する位置には、少なくとも1個のガイドスライド部品を設置する。
本実施例中では、各ガイドスライド部品は、ガイドスライド器216、217で、対応するガイドレール32、33に沿って移動する。
また、かご21の貫通孔215内面には、少なくとも1個のガイドスライド部品を設置する。
本実施例中では、各ガイドスライド部品は、精密度が高いバケットホイール218で、バケットホイール218は、第三立柱24の側面に沿って移動する。
図4に示すように、人員が建物の前出入口からホール中央へ進み、エレベーターに乗ろうとする時には、エレベーターかご21前かご側ドア211が、人員から最も近いため、人員は、前かご側ドア211から直接かご21に乗り込む。
図5に示すように、エレベーターの上昇が起動されると、昇降装置は、モーター26を制御し、減速機27は滑車ホイール28の回転を駆動する。
これにより、滑車ホイール28は、ケーブル29の転動を連動し、ケーブル29の一端は、かご21の上昇移動を連動し、反対端は、重量器31を反対方向である下方へと移動させ、こうしてかご21の重量のバランスをとる。
また、かご21が上昇移動を行う時には、2個のガイドスライド器216、217を利用して、それぞれ第一、二立柱22、23上のガイドレール32、33に沿ってスライド移動する。
さらに、各バケットホイール218は、第三立柱24の側面に沿ってスライド移動を行い、かご21の滑らかで安定した移動を補助し、こうしてかご21の揺れを防止する。
またこれにより、ケーブル29等関連部品の使用寿命を延長し、さらにかご21の作動の平衡を確保することで、かご21は滑らかで安定した状態で人員を異なる階層へと送り届けることができる。
図6に示すように、かご21が人員を載せて設定された階層へ到達すると、人員は、目的地から一番近い前かご側ドア211、後かご側ドア212、左かご側ドア213、右かご側ドア214を選択し、かご21から外に出る。
例えば、右かご側ドア214からかご21を出ると、回り込む時間を節約でき、迅速に目的地に到達することができる。
図7に示すように、人員が建物の後出入口からホール中央へ進み、エレベーターに乗ろうとする時にも、人員は、エレベーターかご21の前かご側ドア211、後かご側ドア212、左かご側ドア213、右かご側ドア214の何れをも使用してエレベーターに乗ることができる。
この際には、人員は最も近い後かご側ドア212を選択して、かご21に入るので、前かご側ドア211まで回り込む必要がなく、エレベーター搭乗の利便性を達成することができる。
上記したように、本考案エレベーターにおいて、人員、貨物はさまざまな方向から迅速に乗り降りすることができ、回り込む時間を節約でき、搭乗の利便性を向上させられる。
上記の本考案名称と内容は、本考案技術内容の説明に用いたのみで、本考案を限定するものではない。本考案の精神に基づく等価応用或いは部品(構造)の転換、置換、数量の増減はすべて、本考案の保護範囲に含むものとする。
本考案は実用新案の要件である新規性を備え、従来の同類製品に比べ十分な進歩を有し、実用性が高く、社会のニーズに合致しており、産業上の利用価値は非常に大きい。
11 建築物
12 エレベーター昇降路
13 出入口
14 かご
141 かご側ドア
15 モーター本体
16 滑車ホイール
161 ケーブル
17 減速機
18 偏向ホイール
19 重量器
21 かご
211 前かご側ドア
212 後かご側ドア
213 左かご側ドア
214 右かご側ドア
215 貫通孔
216、217 ガイドスライド器
218 バケットホイール
22 第一立柱
23 第二立柱
24 第三立柱
25 サポートフレーム
26 モーター
27 減速機
28 滑車ホイール
29 ケーブル
30 変位ホイール
31 重量器
32、33 ガイドレール

Claims (8)

  1. 多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーターは、かご、昇降装置、重量装置、導引装置を備え、
    前記かごの四周は、開放式空間で、少なくとも2個の異なる方向の側面に、それぞれかご側ドアを設置し、これにより人員は、異なる方向のかご側ドアからかごへ出入りすることができ、
    前記昇降装置は、かごの内、外部に、それぞれ少なくとも1個の立柱を設置し、前記各立柱間には、駆動機構を設置し、これにより前記かごの昇降移動を駆動し、
    前記重量装置は、前記立柱内に重量器を設置し、ケーブルを備える滑車ホイールを設置し、しかも前記ケーブルの両端は、前記かごと前記重量器に、反対方向への移動を行わせ、
    前記導引装置は、前記かごと前記少なくとも1個の立柱との間に、ガイドスライド部品を設置し、前記かごの滑らかで安定した昇降移動を導引することを特徴とする多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーター。
  2. 前記かごの四周は開放式空間で、前記各側面には、それぞれ前かご側ドア、後かご側ドア、左かご側ドア、右かご側ドアを設置することを特徴とする請求項1に記載の多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーター。
  3. 前記かごは、頂点面の中央位置に、底面に貫通する貫通孔を開設することを特徴とする請求項2に記載の多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーター。
  4. 前記昇降装置は、前記かごの外側に、第一、二立柱を設置し、前記かごの貫通孔内には、第三立柱を設置し、
    前記第三立柱は、前記かごを突出し、しかも前記第一、二立柱との間には、サポートフレームにより、駆動機構を設置し、
    前記駆動機構は、前記サポートフレーム上に、モーター、減速機を設置し、前記減速機により前記重量装置を伝動することを特徴とする請求項3に記載の多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーター。
  5. 前記重量装置は、ケーブルが巻き付く滑車ホイールを設置し、
    前記滑車ホイールは、前記昇降装置に連結する減速機を設置し、前記ケーブルの一端は、前記かごの頂点面に連結し、反対端は、前記第三立柱内に配置する重量器に連結し、これにより前記ケーブルは、前記重量器を連動し、前記かごと反対方向へと移動させることを特徴とする請求項4に記載の多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーター。
  6. 前記滑車ホイールのケーブル一端は、前記サポートフレーム上に設置する変位ホイールを巡ることを特徴とする請求項5に記載の多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーター。
  7. 前記導引装置は、前記第一、二立柱の外側面に、それぞれT型を呈するガイドレールを設置し、前記かご外部の各ガイドレールに対応する位置には、少なくとも1個のガイドスライド部品を設置し、
    前記かごの貫通孔内面には、少なくとも1個のガイドスライド部品を設置することを特徴とする請求項4に記載の多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーター。
  8. 前記導引装置は、前記かご外部の各ガイドレールに対応する位置に、それぞれ少なくとも1個のガイドスライド器であるガイドスライド部品を設置し、
    前記かごの貫通孔内面には、少なくとも1個のバケットホイールであるガイドスライド部品を設置することを特徴とする請求項7に記載の多方向から乗降可能なバリアフリーエレベーター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017019574A (ja) * 2015-07-07 2017-01-26 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 4方向オープン円筒形エレベータ

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