JP3160648B2 - 含水汚泥の乾燥方法 - Google Patents

含水汚泥の乾燥方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学工業、下水処理場
等で発生する含水汚泥を、気流燃焼炉または旋回流溶融
炉で処理する目的で、微破砕乾燥するための乾燥方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】化学工業等の産業廃水汚泥、下水処理場
の下水汚泥等の有機物含有汚泥を高温で燃焼させ、無機
物を溶融させるための旋回溶融炉で乾燥汚泥を処理する
場合、供給する乾燥汚泥の粒子径は、500μmまたは
それ以下にする必要がある。従来の技術では、フラッシ
ュドライヤー、ディスク型ドライヤー等で含水汚泥を乾
燥し、その後破砕機で必要な粒子径に破砕していた。こ
の方法では、大きな破砕動力を必要とする上、破砕機の
ステーターおよび回転部分の摩耗が激しく、メンテナン
スコストがかかる、という問題があった。
【0003】また、流動床型乾燥機を用いた含水汚泥の
乾燥も通常実施されているが、乾燥された被乾燥物を流
動媒体とする従来の方法では、乾燥物の粒子径が旋回流
溶融炉等に供給可能な500μm以下にならず、乾燥後
破砕機による微破砕が必要であり、他の形式の乾燥機で
乾燥した場合と同様な結果となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
欠点を解消し、従来の破砕機を使用しないで、設備費が
安く、含水汚泥を乾燥・微破砕することができる流動床
乾燥機式含水汚泥の乾燥方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、流動床乾燥機
の流動床媒体として、一定範囲の粒子径を有する珪砂ま
たは類似物質粒子を用いて、含水下水汚泥または産業廃
水汚泥を乾燥すると、汚泥は激しく流動する流動媒体の
摩擦作用により、乾燥されると同時に500μm以下の
微粒子に破砕されること、また一部破砕されずに塊状に
なった汚泥も、例えば人の指で押す程度で砕くことので
きる事実の発見に基づくものである。
【0006】従って、塊状の物質は珪砂等の流動媒体と
共に流動床下部から乾燥機外に抜き出し、流動媒体は通
過し塊状物は捕集する篩により分級し、破砕されず塊状
になった汚泥のみが破砕されるようなローラーミル等の
ゆるやかな解砕機によって破砕し、再び流動床に戻せば
珪砂等の流動媒体の摩耗作用により微破砕される。一定
粒子径以下になった乾燥物のみが飛散し、流動媒体およ
び塊状物は飛散しない流速で流動用気体を吹き込むこと
により、破砕乾燥汚泥はすべて流動用気体に同伴され
て、乾燥機上部から飛散し、流動媒体、未破砕汚泥およ
び未乾燥汚泥から分離される。流動用気体に同伴されて
乾燥機上部から飛散した乾燥汚泥はサイクロンまたはバ
グフィルター等の乾式ダスト分離装置によって回収す
る。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。第1図に本発明の一実施例を示す。この装置を使
用して得られた実験結果を第一表に示す。第1図におい
て、流動床乾燥機1は450φmm、高さ2,000m
mで流動層部に中空平板状の1.4mの加熱用エレメ
ント12が挿入されており、流動媒体を加熱する。加熱
源として6kg/cmGの水蒸気(164℃)Bを使
用し、流動媒体として4号珪砂(平均粒径760μm)
を使用した。流動媒体としては平均粒径700〜100
0μm、真比重2.0から3.00珪砂、粒状炭酸カル
シウム等の天然無機粒子、または硝子ビーズ等の人造無
機質粒子によって構成される物質が使用される。流動用
空気は空塔速度(流動速度)0.64、0.88、1.
2、1.6m/secと4種類の条件でデーターをとっ
た。流動床乾燥機1から排出され、破砕された乾燥汚泥
と含水汚泥Aにより蒸発した水蒸気を含む流動用空気
は、サイクロン6により乾燥汚泥を分離した後、スクラ
バー8に送って、水蒸気を断熱冷却により凝縮して分離
し廃水Dとなる。スクラバー8から出る空気は、循環ブ
ロアー11により流動用空気Fとして流動床乾燥機1下
部の流動床2へ吹き込み、流動媒体である珪砂および供
給した汚泥を激しく流動させ、その摩擦により汚泥を破
砕すると同時に、流動床内に挿入された加熱用中空板型
エレメント12または加熱管からなる熱交換部の伝熱に
より含水汚泥Aの水分を蒸発させるための熱量が供給さ
れる。水分81.5%を含んだ含水汚泥Aは10kg/
hrで、混合機5により破砕汚泥と混合して流動床乾燥
機1へ供給する。流動床下部のロータリーバルブ3から
30kg/hrで抜き出し、目開き3mmの篩を付けた
分級機13で分級して篩上の粗粒子はローラーミル4で
破砕後、篩下の珪砂および微粒汚泥と合わせて混合機5
へ送る。サイクロン6で捕集された粒子が製品の乾燥汚
泥Cであり、各運転条件による実験結果は第一表のとお
りである。
【0008】第1図においては、分級機(例えば振動
篩)13とローラーミル(破砕機)4の両方が設けられ
ているが、流動媒体が破砕されないような粗破砕機、例
えばクリアランスを調整できるローラーミルを使用すれ
ば分級機(例えば振動篩)は必要がない。
【0009】従来は1600μmの粒子を破砕機を使っ
て製品平均粒径75、80、140、220μm程度ま
で破砕していたが、本発明はこの破砕機を使用しないの
が特徴である。この表における本発明の実験結果は、供
給含水汚泥として水分81.5%の下水汚泥を供給速度
10kg/hr、加熱用蒸気供給量20kg/hrにし
た場合で製品汚泥の水分は3〜5%である。表中※4号
珪砂は、破砕用流動媒体として4号珪砂を使用したもの
である。図面中、符号7はロータリーバルブを、9は循
環ポンプを、14は流動層の表面を、Eは補給珪砂をそ
れぞれ示す。
【0010】
【表1】
【0011】第2図には本発明の第2実施例を示すフロ
ーシートを記した。この例では、流動床2内部に挿入し
た加熱用エレメントのかわりに、スクラバー8と循環ブ
ロアー11の間に熱交換器10を設置して、循環空気を
加熱して流動床2へ吹き込む方法をとっていて、その他
は第1実施例と全く同一の装置である。第2実施例の実
験結果は第1実施例とほぼ同じ結果が得られた。
【0012】第3図には、従来の流動床乾燥機1のフロ
ーシートを示す。ここで、流動媒体として乾燥汚泥を使
用して、流動用空気を1.2m/secの空塔速度(流
動速度)で流動床2へ吹き込み、その他の運転条件は第
1実施例と同一にして運転した。また製品としては、ロ
ータリーバルブ3から抜き出した乾燥汚泥Gと、サイク
ロン6で捕集された飛散汚泥Cを合わせたものとした。
運転結果は第一表中の従来例に示してある。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の含水汚泥
の乾燥方法にあっては、従来の破砕機を使用する方法よ
り設備費が安く低メンテナンスコストの設備で含水汚泥
を製品平均粒径75、80、140、220μm程度ま
で乾燥・微破砕することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1図は本発明の第1実施例を示すフローシ
ートであり、
【図2】 第2図は本発明の第2実施例を示すフローシ
ートである。
【図3】 第3図は従来の方法による流動乾燥装置のフ
ローシートである。
【符号の説明】
1:流動床乾燥機 2:流動床 3:ロータリーバルブ 4:ローラーミル(解砕用) 5:混合機 6:サイクロン 7:ロータリーバルブ 8:スクラバー 9:循環ポンプ 10:熱交換器 11:循環ブロアー 12:加熱用エレメント 13:分級機 14:流動層の表面 A:含水汚泥 B:過熱蒸気 C:破砕乾燥汚泥 D:廃水 E:補給珪砂 F:流動加熱気体 G:乾燥汚泥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−70381(JP,A) 特開 昭56−133572(JP,A) 実開 昭56−40393(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 11/00 - 11/20 F26B 1/00 - 25/22 B01J 8/18 - 8/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒型の缶体下部に設けた、流動用気体の
    吹き込みノズルから流動用気体の吹き込み、筒内の被乾
    燥物および流動媒体を流動化させ、加熱された流動床内
    に新たに含水汚泥を供給して乾燥する流動床乾燥機にお
    いて、流動媒体として被乾燥物以外に、珪砂・粒状炭酸
    カルシウム等の天然無機質粒子または硝子ビーズ等の人
    造無機質粒子によって構成される破砕用流動媒体を用い
    て被乾燥物を乾燥すると同時に破砕し、一部塊状となっ
    て流動床下部に沈降する被乾燥物を、流動床下部から流
    動媒体と共に系外に抜き出し、粗破砕機によって粗破砕
    し流動床内に戻し、一定の粒子径以下になった被乾燥物
    を流動用気体と共に流動床乾燥機缶体の上部から排出
    し、サイクロン、バグフィルター等の乾式ダスト分離装
    置によって固形分を分離回収し、流動気体は凝縮器によ
    って蒸発した水分を凝縮分離して、再び流動床乾燥機に
    循環使用することを特徴とする含水汚泥の乾燥方法。
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