JP3160619U - 育苗箱持ち上げ具 - Google Patents

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Abstract

【課題】育苗箱の持ち上げ、運搬作業における作業者への負担を軽減し、容易に育苗箱を持ち上げたり運搬したりすることができる育苗箱持ち上げ具を提供する。【解決手段】基端部に握持部1を設け先端部に育苗箱2の縁部3裏面に引っ掛け係止する二つの爪部4を設けた第一持ち上げ棒体5と、基端部に握持部6を設け先端部に育苗箱2の縁部3裏面に引っ掛け係止する一つの爪部7を設けた第二持ち上げ棒体8とからなり、この第一持ち上げ棒体5及び第二持ち上げ棒体8は、少なくとも立直状態の作業者の膝の高さ以上となる長さを有し、第一持ち上げ棒体5の先端部に二つの爪部4を離間状態に設け、第二持ち上げ棒体8の先端部に、第一持ち上げ棒体5の先端部に離間状態に設けた二つの爪部4の間隔よりも狭い幅に設定した一つの爪部7を設けた育苗箱持ち上げ具。【選択図】図6

Description

本考案は、作業者が腰を大きく屈ませたり、しゃがんだりしなくとも、地面や床面に置いてある育苗箱を持ち上げることができる育苗箱持ち上げ具に関するものである。
従来、地面や床面に置いてある育苗箱を持ち上げて運搬する際は、この育苗箱の対向する縁部を両手で掴んで(縁部に指先を引っ掛けて)、育苗箱を持ち上げていた。
即ち、作業者自身の手で持ち上げる際は、図9に示すように、作業者は腰を大きく屈ませたり、しゃがんだりした状態で育苗箱の両端を掴んで持ち上げる動作を行っていた。
この腰を大きく屈ませたり、しゃがんだりする状態と、育苗箱を持ち運ぶために起き上がったり、立ち上がったりする動作を繰り返すことは、作業者の足や腰などに非常に大きな負担を掛ける動作であり、このような動作を伴う育苗箱の持ち上げ、運搬作業の際の作業負担を軽減するため、例えば、特開2000−050737号公報や特開2001−008554号公報に示すような育苗箱持ち上げ具が提案されている。
しかしながら、この特開2000−050737号公報に示される育苗箱運搬用保持具は、育苗箱を片持状態で持ち上げる構成であるため、握力や腕力の無い人にとっては腕に負担が掛かるものであり、また、特開2001−008554号公報に示される苗箱持ち上げ具は、苗箱の一側部を持ち上げた状態で引きずり移動させるものであり、作業者への負担を軽減し容易に育苗箱を持ち上げるものとして適した構成のものではなかった。
特開2000−050737号公報 特開2001−008554号公報
そこで、本考案は、上述した従来の育苗箱持ち上げ具に係る問題点を解決し、育苗箱の持ち上げ、運搬作業における作業者への負担を軽減し、容易に育苗箱を持ち上げたり運搬したりすることができる育苗箱持ち上げ具を提案することを目的とする。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
基端部に握持部1を設け先端部に育苗箱2の縁部3裏面に引っ掛け係止する二つの爪部4を設けた第一持ち上げ棒体5と、基端部に握持部6を設け先端部に前記育苗箱2の縁部3裏面に引っ掛け係止する一つの爪部7を設けた第二持ち上げ棒体8とからなる育苗箱持ち上げ具であって、この第一持ち上げ棒体5及び第二持ち上げ棒体8は、少なくとも立直状態の作業者の膝の高さ以上となる長さを有し、前記第一持ち上げ棒体5の先端部に前記二つの爪部4を離間状態に設け、前記第二持ち上げ棒体8の先端部に、前記第一持ち上げ棒体5の先端部に離間状態に設けた前記二つの爪部4の間隔よりも狭い幅に設定した前記一つの爪部7を設けて、前記育苗箱2の対向する縁部3の一方に、前記第一持ち上げ棒体5の二つの爪部4を引っ掛け係止し、対向する縁部3の他方の前記第一持ち上げ棒体5の爪部4間と対向する位置に、前記第二持ち上げ棒体8の一つの爪部7を引っ掛け係止して、前記育苗箱2を前記第一持ち上げ棒体5に設けた二つの爪部4と前記第二持ち上げ棒体8に設けた一つの爪部7との三点支持で持ち上げるように構成したことを特徴とする育苗箱持ち上げ具に係るものである。
また、前記第一持ち上げ棒体5の握持部1と前記第二持ち上げ棒体8の握持部6は、上端部に前記第一持ち上げ棒体5に設けた前記爪部4及び前記第二持ち上げ棒体8に設けた前記爪部7の長手方向と直交する方向に長さを有する握持杆を設けたことを特徴とする請求項1記載の育苗箱持ち上げ具に係るものである。
また、前記第一持ち上げ棒体5の爪部4及び前記第二持ち上げ棒体8の爪部7の幅を、前記育苗箱2の縁部3裏面側に複数並設されている補強リブ9の並設間隔よりも狭い幅に設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の育苗箱持ち上げ具に係るものである。
また、前記第一持上げ棒体5は、金属製の棒状体10の基端部に前記握持部1を設け、先端部に二股部11を設け、この二股部11の各先端部に前記爪部4を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の育苗箱持ち上げ具に係るものである。
また、前記第一持ち上げ棒体5の先端部に設けた前記二つの爪部4の離間間隔を、前記育苗箱2の短手方向幅寸法の1/4以上に設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の育苗箱持ち上げ具に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、例えば、地面や床面に置いてある育苗箱を持ち上げて移動させる際に、従来のように作業者が一々腰を大きく(深く)屈ませたり、しゃがんだりして作業者自身の手で育苗箱の縁部を掴んで持ち上げなくても、例えば、少しだけ腰を屈ませる程度で、育苗箱に第一持ち上げ棒体と第二持ち上げ棒体とを夫々対向する縁部に引っ掛けりことができ、この状態で育苗箱を上方に引き上げるだけの極めて容易な動作で育苗箱を持ち上げ運搬することができるので、従来負担となっていた腰を大きく屈ませたり、しゃがんだりする動作が不要となり作業者の足腰への負担が殆ど掛からなくなったので、作業者は足腰に負担を感じることなく効率良く作業を行うことができる。
また、第一持ち上げ棒体に設けた二つの爪部を離間状態に設けたことで、例えば、育苗箱の短手側縁部に引っ掛け係止した際には、この二本の爪部が距離を置いて支持することで育苗箱の前後方向への回転を防止し、育苗箱を水平状態に安定して持ち上げ運搬することができる。
また、請求項2記載の考案においては、育苗箱の対向する縁部、例えば、左右の短手側縁部の夫々に第一持ち上げ棒体の爪部と第二持ち上げ棒体の爪部を引っ掛けた際に、第一持ち上げ棒体、第二持ち上げ棒体の夫々の握持部が作業者に対して垂直方向に向くので、作業者が握持部を掴みやすく育苗箱を持ち上げる際に手首や腕などに余計な負担が掛からず容易に持ち上げることができる。
更に、例えば、育苗箱の一方の縁部に、第一持ち上げ棒体若しくは第二持ち上げ棒体を引っ掛けてこの育苗箱を引きずらせて移動させる場合には、握持部の握持杆が作業者に対して並行になり、握持杆を握らなくても、上方若しくは下方のいずれかから指を引っ掛けた状態で容易に育苗箱を移動させることができるので、握力が小さい女性などでも容易に使用することができる実用性に優れた育苗箱持ち上げ具となる。
また、請求項3記載の考案においては、爪部が補強リブと干渉せずに、育苗箱の縁部裏面の補強リブと補強リブの間に確実に引っ掛け係止することができ、運搬中に育苗箱から爪部が外れてしまうことが無いので、育苗箱を安定して持ち上げ運搬することができる実用性に優れた育苗箱持ち上げ具となる。
また、請求項4記載の考案においては、極めて簡易な構成となり、設計実現容易で且つ安価に製造可能な生産性に優れた育苗箱持ち上げ具となる。
また、請求項5記載の考案においては、育苗箱を持ち上げたり運搬している最中に、この育苗箱が引っ繰り返ることがなく、安定して水平状態を保って持ち上げたり運搬したりすることができる実用性に優れた育苗箱持ち上げ具となる。
本実施例を示す斜視図である。 本実施例の第一持ち上げ棒体に設けた爪部を示す説明斜視図である。 本実施例の使用状態を示す説明斜視図である。 本実施例の爪部を育苗箱の縁部に引っ掛けた状態を示す説明断面図である。 本実施例の爪部を育苗箱の縁部に引っ掛けた状態を示す説明底面図である。 本実施例の使用状態を示す説明図である。 本実施例の使用状態を示す説明図である。 本実施例の使用状態を示す説明図である。 従来例を示す説明図である。
好適と考える本考案の実施形態を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
第一持ち上げ棒体5の握持部1を握り、この第一持ち上げ棒体5の先端部に設けた二つの爪部4を、例えば、育苗箱2の左右に対向する短手側縁部3の一方に裏面側から引っ掛け、第二持ち上げ棒体8の握持部6を握り、この第二持ち上げ棒体8の先端部に設けた爪部7を、他方の短手側縁部3の裏面側から引っ掛けて、育苗箱2を三点支持で持ち上げることができる。
即ち、第一持上げ棒体5と第二持上げ棒体8は、少なくとも立直状態の作業者の膝の高さ以上となる長さを有し、例えば、この長さを作業者が腰を大きく屈ませなくても育苗箱2に引っ掛けることができる長さに設定することで、作業者は、第一持上げ棒体5の爪部4と、第二持上げ棒体8の爪部7を、腰を大きく屈ませたり、しゃがんだりしなくても容易に育苗箱2の縁部3に引っ掛けることができることとなる。
また、第一持ち上げ棒体5の先端部に設けた二つの爪部4は、離間状態に設けてあるが、この離間間隔は、例えば、狭すぎると、殆ど二点支持状態と同じ状態になってしまい育苗箱2を持ち上げた際に、前後方向のバランスが取りづらく育苗箱2を水平状態に安定して持ち上げることができないが、本考案は、離間間隔を、例えば、育苗箱2の短手側縁部3に引っ掛けた際に、育苗箱2が前後方向に引っ繰り返らないように支持できる間隔に設定することで、育苗箱2を持ち上げた際にも、この育苗箱2が引っ繰り返ったりすることがなく、安定して水平状態を保って、持ち上げたり運搬したりすることができる。
ところで、市販されている一般的な育苗箱2の縁部3は、作業者が手で持てるように(具体的には、指を引っ掛けて持てるように)、周面上端部から外方に向けて水平状態に突出し、更に、先端側を下方に向けて折り返した下方に向けて凹形状となるように形成、内部は空洞になっていて、この空洞部に複数の補強リブ9が架設された構成になっている。
このため、爪部4,7の形状が幅広の帯状に形成されている場合は、この補強リブ9と干渉してしまい、縁部3の爪部4,7を引っ掛けることができずに安定して育苗箱2を持ち上げることができない。
従って、本考案では、この爪部4,7の幅を、例えば、育苗箱2の縁部3裏面側に複数設置されている補強リブ9の設置間隔よりも狭い幅に設定すれば、補強リブ9に干渉することなく容易に育苗箱2の縁部3の裏面側に爪部4,7を確実に引っ掛けることができ、安定して育苗箱2を持ち上げることができることとなる。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、基端部に握持部1を設け先端部に育苗箱2の縁部3裏面に引っ掛け係止する二つの爪部4を設けた第一持ち上げ棒体5と、基端部に握持部6を設け先端部に育苗箱2の縁部3裏面に引っ掛け係止する一つの爪部7を設けた第二持ち上げ棒体8とからなる育苗箱持ち上げ具であって、この第一持ち上げ棒体5及び第二持ち上げ棒体8は、少なくとも立直状態の作業者の膝の高さ以上となる長さを有し、第一持ち上げ棒体5の先端部に二つの爪部4を離間状態に設け、第二持ち上げ棒体8の先端部に、第一持ち上げ棒体5の先端部に離間状態に設けた二つの爪部4の間隔よりも狭い幅に設定した一つの爪部7を設けて、育苗箱2の対向する縁部3の一方に、第一持ち上げ棒体5の二つの爪部4を引っ掛け係止し、対向する縁部3の他方の第一持ち上げ棒体5の爪部4間と対向する位置に、第二持ち上げ棒体8の一つの爪部7を引っ掛け係止して、育苗箱2を第一持ち上げ棒体5に設けた二つの爪部4と第二持ち上げ棒体8に設けた一つの爪部7との三点支持で持ち上げるように構成した育苗箱持ち上げ具である。
即ち、本実施例は、図1に示すように、第一持ち上げ棒体5と第二持ち上げ棒体8との二体一組で構成する育苗箱持ち上げ具である。
具体的には、第一持ち上げ棒体5は、金属製の棒状体10の基端部に握持部1を設け、先端部に二股部11を設け、この二股部11の先端部に爪部4を夫々設けた構成としている。
この第一持ち上げ棒体5の長さは、立直状態の作業者が軽く腰を屈ませる程度で容易に育苗箱2に第一持ち上げ棒体5の爪部4を引っ掛け係止することができる長さに設定しており、具体的には、立直状態の作業者が握持部1を把持して手を下げた状態のときに先端部が地面や床面に着く程度の長さに設定し、より具体的には、握持部1上端から先端部に設けた爪部4までの長さを約70cmに設定している。
即ち、この第一持ち上げ棒体5の長さが長すぎると、育苗箱2に爪部4を引っ掛けた状態で既に作業者の腕が上がった状態となってしまい、育苗箱2を持ち上げる際には、更に腕を高く上げなくてはならなくなってしまうので、作業者の腕に大きな負担が掛かってしまうし、高く上げることも困難となり、また、短すぎると、従来の手で育苗箱2を掴む状態と殆ど変わらず、腰を大きく屈ませたり、しゃがんだりする動作が必要となるので足腰に負担が掛かってしまうので、この第一持ち上げ棒体5の長さ設定は、作業者の身体に負担を掛けずに長時間作業をするためには非常に重要なものであり、本実施例においては、この第一持上げ棒体5の長さを作業者に負担が掛からず容易に育苗箱2を持ち上げることができる最適な長さに設定している。
また、握持部1は、上端部に第一持ち上げ棒体5に設けた爪部4の長手方向と直交する方向に長さを有する握持杆を設けた構成とし、本実施例では、この握持部1の形状を略逆三角形状に形成し、この逆三角形の水平状態に設けられた上端部を握持杆として把持若しくは指を引っ掛けられるように構成している。
また、第一持ち上げ棒体5の先端部には離間状態に配した二つの爪部4を設けいて、具体的には、第一持ち上げ棒体5の先端部に横杆を設け、この横杆の両端部に縦杆を垂設してコ字形状の二股部9を形成し、この二股部9の各先端部、即ち、垂設した夫々の縦杆の先端部に、水平状態に設けた握持部1の上端部に対して直交する方向に向けて爪部4を設けた構成としている。
また、この第一持ち上げ棒体5の先端部に設けた二つの爪部4の離間間隔、即ち、二股部に垂設した縦杆の間隔を、育苗箱2の短手方向幅寸法の1/4〜1/2の範囲に設定している。即ち、二つの爪部4の離間間隔は、狭すぎると育苗箱2の縁部3に引っ掛け係止した際に、両側一点ずつの二点支持の状態と殆ど差がない状態となり、二点支持では育苗箱2を水平状態に保つことが困難であり、育苗箱2が容易に引っ繰り返ってしまうので、この育苗箱2の前後方向の引っ繰り返りを防止する離間間隔が必要であり、また、離間間隔が広い分には、育苗箱2を持ち上げる際には安定度が増し持ち上げ易くなるが、間隔が広すぎると、その分、大きさも大きくなり、持ち運び時や収納時にかさばってしまうので、本実施例においては、一般的な育苗箱2の短手方向幅寸法の約30cmに対して、第一持上げ棒体5の爪部4の離間間隔を約9cmに設定している。
また、二体一組の他方となる第二持ち上げ棒体8は、上述した第一持ち上げ棒体5と先端部の構成以外は同じ構成としている。
具体的には、金属製の棒状体12の基端部に握持部6を設け、先端部に水平状態に設けた握持部6の上端部に対して直交する方向に向けて一本の爪部7を設けた構成としている。
この第二持ち上げ棒体8の長さは、第一持ち上げ棒体5と同様に、長すぎると育苗箱2を持ち上げる際に腕を高く上げなくてはならず、また、短すぎると腰を大きく屈ませなくてはならず、いずれの場合も作業者に負担が掛かるので、立直状態の作業者が軽く腰を屈ませる程度で容易に育苗箱2に第二持ち上げ棒体8の爪部7を引っ掛け係止することができる長さに設定しており、具体的には、立直状態の作業者が握持部6を把持して手を下げた状態のときに先端部が地面や床面に着く程度の長さに設定し、本実施例においては、第二持ち上げ棒体8の長さは第一持ち上げ棒体5と同じ長さの約70cmに設定している。
また、握持部6も第一持ち上げ棒体5の握持部1と同様に、上端部に第二持上げ棒体8に設けた爪部7の長手方向と直交する方向に長さを有する握持杆を設けた構成とし、この握持部6の形状を略逆三角形状に形成し、この逆三角形の水平状態に設けられた上端部を握持杆として把持若しくは指を引っ掛けられるように構成している。
また、第二持上げ棒体8の先端部は、第一持上げ棒体5のように二股部9を有しておらず、棒状体13の先端部に一つの爪部7を設けた構成としている。
また、本実施例においては、第一持ち上げ棒体5及び第二持ち上げ棒体8に設ける爪部4,7の形状は、同一形状に構成しており、具体的には以下の通りである。
市販されている一般的な育苗箱2の縁部3は、作業者が手で持てるように、周面上端部から外方に向けて水平に突出し、この水平に突出した状態の先端側を下方に向けて折り返して下方に向けて凹形状となるように形成され、内部は空洞になっていて、この空洞部に複数の補強リブ9を並設した構成になっている。この補強リブ9は、メーカによって設置間隔や設置数は様々な設定となっている。
従って、この育苗箱2の縁部3に引っ掛け係止する爪部4,7は、この補強リブ9と干渉しないように引っ掛け係止することができる形状にしなければならず、本実施例においては、この爪部4,7の幅を、育苗箱2の縁部3裏面側に複数並設されている補強リブ10の並設間隔よりも狭い幅に設定し、具体的には、この爪部4,7の形状を人の指爪程度の幅に形成し、先端側を先細り形状に形成し、更に、この先細りに形成した先端部を折曲し、先端部を上方に持ち上げた鉤状に形成している。
従って、縁部3に架設されている補強リブ9の並設間隔が広い育苗箱2の場合は、爪部4,7を基端側まで挿入した状態で引っ掛け係止することができ、また、補強リブ9の並設間隔が狭い育苗箱2の場合は、先細りに形成した先端部の挿入が可能となり、いずれの場合においても確実に縁部3の裏面側から爪部4,7を引っ掛け係止することができる。
即ち、例えば、爪部4,7を帯状に形成した場合は、この爪部4,7を縁部3に引っ掛けようとした際に、補強リブ9と干渉してしまい、縁部3に引っ掛けることができずに、育苗箱2を持ち上げた際に、爪部4,7が縁部3から外れてしまう可能性があるが、本実施例に示す爪部4,7の構成によって、このような可能性は殆どなく、安定した状態で育苗箱2を持ち上げ運搬することができる構成としている。
本実施例は上述のように構成したので、作用効果は以下のようになる。
例えば、地面や床面に置いてある育苗箱2を持ち上げ運搬する際は、第一持ち上げ棒体5の握持部1を一方の手で握り、第二持ち上げ棒体8の握持部6を他方の手で握って、第一持ち上げ棒体5と第二持ち上げ棒体8との夫々の先端部を下方側に向けて持ち、第一持ち上げ棒体5の先端部に離間状態に配した二つの爪部4を育苗箱2の対向状態に設けられている一方の縁部3の短手方向中心となる位置の下側(裏面側)に配し、この縁部3の裏面側(内側)に架設された補強リブ9を避けるようにして、第一持ち上げ棒体5を上方に持ち上げて爪部4を縁部3の裏面側に引っ掛け、第二持ち上げ棒体8の先端部に設けた一つの爪部7を他方の縁部3の短手方向中心となる位置の下側(裏面側)に配し、若しくは一方の縁部3に引っ掛けた第一持ち上げ棒体5の二本の爪部4間となる位置の下側(裏面側)に配し、この縁部3の裏面側(内側)に架設された補強リブ9を避けるようにして、第二持ち上げ棒体8を上方に持ち上げて爪部7を縁部3の裏面側に引っ掛けて、両腕を上方に上げることで容易に育苗箱2を持ち上げることができることとなる。
この際、第一持ち上げ棒体5の二本の爪部4と、第二持ち上げ棒体8の爪部7との三点支持となり、第一持ち上げ棒体5の二本の爪部4が育苗箱2の前後方向への転倒を防いでいるので、育苗箱2を上方に持ち上げた際に、この育苗箱2が前後方向に引っ繰り返ったりすることもなく安定して持ち上げることができる。
従って、例えば、ビニールハウス内の地面に多数敷設されている育苗箱2を圃場へ移動させるために、従来は、一々腰を大きく(深く)屈ませたり、しゃがんだりして育苗箱2の縁部3を掴み、この育苗箱2の縁部3を掴み持った状態で屈ませた身体を起こしたり、曲げた膝を伸ばして立ち上がったりする動作を何度も繰り返す作業であったので、作業者の足腰に掛かる負担が非常に大きく、とても厄介な作業であったが、本実施例を用いることによって、このような足腰に負担を掛ける動作をすることなく、容易に育苗箱2を持ち上げ運搬できることとなる。
例えば、図6,図7に示すように、一人の作業者が本実施例を用いて地面若しくは床面に置いてある育苗箱2を持ち上げて、一旦、中継台上に育苗箱2を移動させる。この移動した育苗箱2を別の作業者が手で持ち上げてトラックや一輪車などの運搬手段まで持ち運ぶことで、何れの作業者も大きく腰を屈ませたり、しゃがんだりすることなく育苗箱2の持ち上げ運搬することができ、従って、作業者の足腰にはあまり負担が掛からないので効率良く作業を行うことができる実用性に優れた育苗箱持ち上げ具となる。
また、出願人は、図8に示すような集積作業装置13を提案している(特開2007−39243号)。この集積作業装置13と本実施例とを組み合わせて使用することで、更に、効率良く育苗箱2を運搬手段に載置することができるので、より一層作業者への負担を軽減することができるものとなる。
尚、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 握持部
2 育苗箱
3 縁部
4 爪部
5 第一持ち上げ棒体
6 握持部
7 爪部
8 第二持ち上げ棒体
9 補強リブ
10 棒状体
11 二股部

Claims (5)

  1. 基端部に握持部を設け先端部に育苗箱の縁部裏面に引っ掛け係止する二つの爪部を設けた第一持ち上げ棒体と、基端部に握持部を設け先端部に前記育苗箱の縁部裏面に引っ掛け係止する一つの爪部を設けた第二持ち上げ棒体とからなる育苗箱持ち上げ具であって、この第一持ち上げ棒体及び第二持ち上げ棒体は、少なくとも立直状態の作業者の膝の高さ以上となる長さを有し、前記第一持ち上げ棒体の先端部に前記二つの爪部を離間状態に設け、前記第二持ち上げ棒体の先端部に、前記第一持ち上げ棒体の先端部に離間状態に設けた前記二つの爪部の間隔よりも狭い幅に設定した前記一つの爪部を設けて、前記育苗箱の対向する縁部の一方に、前記第一持ち上げ棒体の二つの爪部を引っ掛け係止し、対向する縁部の他方の前記第一持ち上げ棒体の爪部間と対向する位置に、前記第二持ち上げ棒体の一つの爪部を引っ掛け係止して、前記育苗箱を前記第一持ち上げ棒体に設けた二つの爪部と前記第二持ち上げ棒体に設けた一つの爪部との三点支持で持ち上げるように構成したことを特徴とする育苗箱持ち上げ具。
  2. 前記第一持ち上げ棒体の握持部と前記第二持ち上げ棒体の握持部は、上端部に前記第一持ち上げ棒体に設けた前記爪部及び前記第二持ち上げ棒体に設けた前記爪部の長手方向と直交する方向に長さを有する握持杆を設けたことを特徴とする請求項1記載の育苗箱持ち上げ具。
  3. 前記第一持ち上げ棒体の爪部及び前記第二持ち上げ棒体の爪部の幅を、前記育苗箱の縁部裏面側に複数並設されている補強リブの並設間隔よりも狭い幅に設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の育苗箱持ち上げ具。
  4. 前記第一持ち上げ棒体は、金属製の棒状体の基端部に前記握持部を設け、先端部に二股部を設け、この二股部の各先端部に前記爪部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の育苗箱持ち上げ具。
  5. 前記第一持ち上げ棒体の先端部に設けた前記二つの爪部の離間間隔を、前記育苗箱の短手方向幅寸法の1/4以上に設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の育苗箱持ち上げ具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101604476B1 (ko) 2014-02-28 2016-03-17 (주)에스엠하이테크 화분운반용구

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