JP3045175U - 金属篭 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は学校給食等の際に、使用するトレ
ーを、金属篭に横方向から入れ積重ねて運搬できるよう
にした、隅部に把持部を設けた金属篭を提供することを
目的とする。 【解決手段】 平面四角形の篭体の少くとも隣接する２
ヶ所の隅部の縦杆に把持部を設けたことを特徴とする金
属篭。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は学校給食等の際に使用するトレーを金属篭に横方向から入れ、積重 ねて運搬することを目的とした隅部に把持部を設けた金属篭に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、トレーの運搬、保管用の篭は開口部の口縁に取手が設けられており、こ の篭の中に食事で汚れたトレーを縦に入れ、または上向きに入れ、洗い場に運搬 し、洗浄後トレーを入れた篭を保管庫等の棚に収納していた。

【０００３】

【考案により解決すべき課題】

前記のような篭では、カレー、しょうゆ、ソース等の汁が付着しているトレー を縦に入れた場合、運搬中に、汁が垂れ落ちて衣服、床等を汚してしまう問題点 があった。また汚れたトレーの面を上向きにして入れた場合、トレーを篭から出 しにくい問題点があった。更に取手は開口部の口縁のみについているので、保管 庫等の棚への、トレーの入った篭の出し入れに際し持ちにくい問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

然るにこの考案は、篭体の隅部にも把持部を設けたので、金属篭の開口部を横 にしてトレーを横方向から入れ、トレーの汚れた面を上にして積重ねて運搬でき 、かつ保管庫等の棚に、トレーの入った篭を収納し、また棚から引き出す場合に 隅部の把持部を両手で握ることができるから、前記従来の問題点を解決すること ができた。

【０００５】 即ちこの考案は、平面四角形の篭体の少くとも隣接する２ヶ所の隅部の縦杆に 把持部を設けたことを特徴とする金属篭である。他の考案は、平面四角形の篭体 の少くとも隣接する２ヶ所の隅部の縦杆に把持部を設けると共に、前記篭体の開 口部に物品の脱落防止具を設置したことを特徴とする金属篭である。また他の考 案は、平面四角形の篭体の少くとも隣接する２ヶ所の隅部の縦杆に把持部を設け 、前記篭体の開口部に物品の脱落防止具を設置すると共に、前記開口部の対向す る横杆に取手を設けたことを特徴とする金属篭である。

【０００６】

【考案の実施形態】

この考案は、ステンレス製の線材を屈曲、編成して形成した平面四角形の篭体 の少くとも隣接する２ヶ所の隅部の縦杆中央部に把持部を設け、前記篭体の開口 部に物品の脱落防止具を設置したものである。

【０００７】

【実施例】

この考案の実施例を図１、２に基づいて説明する。ステンレス製の線材を屈曲 、編成して、平面四角形の篭体１を形成する。該篭体１の隅部の略中央部の横杆 の一部を除き、前記横杆を除いた隅部の縦杆２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄに、金属線 材をコイル状にした把持部３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄを取付ける。前記篭体１の開 口部の対向する横杆４ａ、４ｃの一方の横杆４ａに、トレー５の脱落を防止する 為の合成樹脂製のベルト６の基端部を取付け、該ベルト６の先端部に、前記他方 の横杆４ｃに掛止するフック７を取付ける。また開口部の対向する横杆４ｂ、４ ｄに、握り部８を有するコ状の取付け杆９の端部を回動自在に取付けて金属篭１ ０を構成する。

【０００８】 前記において、把持部３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄはコイル状にしたが、要は握り 易くする為であって、必ずしもコイル状でなくても、該部に手が入る間隙を設け 、要すれば、若干太くしても同様の効果がある。

【０００９】 前記において、篭体１をステンレス製の線材で形成したが、鋼材に防錆処理を 施した線材、鋼材を合成樹脂で被覆した線材でもよい。前記縦杆２ａ、２ｂ、２ ｃ、２ｄに、金属線材をコイル状にした把持部３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄを取付け たが、耐熱性を有する合成樹脂製または木製の筒状体を取付けることもできる。 また前記において、トレーの脱落防止に合成樹脂製のベルト６を使用したが、金 属製の板体でもよく、またトレー５を金属篭１０内に確実に保持する為に幅広の ベルト、または２本以上のベルトを使用することもできる。

【００１０】 この考案の金属篭１０の使用方法を図２、３に基づいて説明する。開口部を横 にした金属篭１０に汚れたトレー５の面を上にして横方向から入れて積重ねる。 次にベルト６の先端部のフック７を、前記ベルト６の基端部を取付けた横杆４ａ と対向する横杆４ｃに掛止する。前記金属篭１０の隅部には把持部３ａ、３ｂ、 ３ｃ、３ｄが設けられているので、金属篭１０を横にしたまま把持部を両手でも って、積重ねたトレーを洗い場に運搬することができる。また前記金属篭１０内 のトレー５は、その汚れた面が上向きになっているので、運搬中にトレー５に、 付着しているカレー、しょうゆ、ソース等の汁が衣服や床に垂れ落ちることはな い。また前記金属篭１０内のトレー５はベルト６で保持されているので、運搬中 にトレー５が金属篭１０から脱落することはない。図３は保管庫等の棚１１に金 属篭１０を収納した状態図で、図示のように金属篭１０の把持部を両手で持つこ とができるので、金属篭１０の、保管庫等の棚１１への出し入れ、左右移動等を 容易に行うことができる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案は、篭の隅部に把持部を設けたので、金属篭にトレーの汚れた面を上 にして、横方向から入れ、積重ねて運搬することができる効果がある。更に保管 庫等の棚への出し入れに把持部を両手で握ることができるので、作業安全性の向 上をはかることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）この考案の実施例の斜視図。 （ｂ）同じく把持部を縦杆に取付けた部分拡大斜視図。

【図２】同じく金属篭にトレーを横入れ方式で入れて積
重ねた状態の斜視図。

【図３】同じく保管庫の棚に載せた金属篭を整理してい
る状態図。

【符号の説明】

１ 篭体 ２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ 縦杆 ３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ 把持部 ４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ 横杆 ５ トレー ６ ベルト ７ フック ８ 握り部 ９ 取付杆 １０ 金属篭 １１ 棚

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 平面四角形の篭体の少くとも隣接する２
   ヶ所の隅部の縦杆に把持部を設けたことを特徴とする金
   属篭。
2. 【請求項２】 平面四角形の篭体の少くとも隣接する２
   ヶ所の隅部の縦杆に把持部を設けると共に、前記篭体の
   開口部に物品の脱落防止具を設置したことを特徴とする
   金属篭。
3. 【請求項３】 平面四角形の篭体の少くとも隣接する２
   ヶ所の隅部の縦杆に把持部を設け、前記篭体の開口部に
   物品の脱落防止具を設置すると共に、前記開口部の対向
   する横杆に取手を設けたことを特徴とする金属篭。