JP3160054B2 - リール機構 - Google Patents

リール機構

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JP3160054B2
JP3160054B2 JP06538992A JP6538992A JP3160054B2 JP 3160054 B2 JP3160054 B2 JP 3160054B2 JP 06538992 A JP06538992 A JP 06538992A JP 6538992 A JP6538992 A JP 6538992A JP 3160054 B2 JP3160054 B2 JP 3160054B2
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浩行 梅沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープの記録再生を行
う記録再生装置のリール機構に関する。
【0002】
【従来の技術】テープ状の記録再生媒体に対して記録再
生を行う記録再生装置は、一般に定速回転を行うキャプ
スタンモータ軸と、弾性部材を用いたピンチローラとの
間にテープを挟み込む状態でテープの一定速度走行を行
っている。
【0003】この様な記録再生装置では、テープはテー
プ供給用リールからテープ巻取用リールに移動するが、
テープを巻き取るためには、巻取用リールを巻取方向に
回転させる必要がある。しかも、この巻取用リール回転
時の巻取速度は、キャプスタンモータ軸のテープ送り速
度と一致させる必要がある。すなわち、巻取用リールの
巻取速度がテープ送り速度よりも遅くなると、キャプス
タンモータ軸と巻取用リールとの間でテープの弛みが生
じ、テープがピンチローラに巻き付く等の不具合が発生
する。また、逆に巻取用リールの巻取速度がテープ送り
速度より早くなると、キャプスタンモータ軸と巻取用リ
ールとの間でテープに大きな引っ張り力が加わり、テー
プが破断する等の不具合が発生する。
【0004】しかし、巻取用リールでは、テープが巻き
取られていくに連れて、巻取半径が大きくなるために巻
取速度が変化する。この巻取速度をキャプスタンモータ
軸のテープ送り速度と一致させるには、巻取半径に合わ
せて巻取用リールの回転速度を変化させなくてはなら
ず、これは非常に困難なことである。
【0005】このため、通常、リール機構は2体構造と
し、リール回転駆動力が摩擦部材を介してカセットハブ
を回転させる構成となっている。この様な構成のリール
機構の一例を図5および図6に示す。すなわち、このリ
ール機構は、下部からリールベース1、摩擦部材2、リ
ールギア3、第1スプリング4、第1ブッシュ5、第2
スプリング6、第2ブッシュ7から構成されている。リ
ールベース1は中央部に回転軸8への固定部1xを、ま
た先端にギア部9を有している。リールギア3は、摩擦
部材2を介してリールベース1上面に配設され、リール
ベース1とそれぞれ別々に回転可能に設けられている。
また、摩擦部材2によりリールギア3の回転はリールベ
ース1に伝達される様に構成されている。さらに、リー
ルギア3は、第1ブッシュ5に上端部位置の規制された
第1スプリング4により、上方から摩擦部材2方向に押
圧されている。第2ブッシュ7は、カセットハブ(図示
せず)と確実に係合するように構成され、第2スプリン
グ6により上方に付勢されて上下動可能に、且つリール
ベース1と一体に回転可能に設けられている。
【0006】ここで、リール回転駆動力はリールギア3
に伝達されるが、その回転速度はキャプスタンモータ軸
のテープ送り速度よりも早くなるように設定されてい
る。また、第1スプリング4のスプリング荷重と摩擦部
材2との摩擦係数は、適切なものとされている。
【0007】以上の様にリール機構が構成されることに
より、キャプスタンモータ軸と巻取用リールとの間の引
っ張り力は、その値が大きくなればリールベースが空回
りすることになり、これによりテープにかかる引っ張り
力を常時一定に保つことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、キャプスタンモータ軸と巻取用リールとの間のテー
プ引っ張り力が、スプリング荷重と摩擦部材の摩擦係数
に依存している。すなわち、前記テープ引っ張り力を許
容される変動幅内に入れるためには、スプリング荷重の
ばらつきによる変動幅と、摩擦係数の変動幅を小さくす
る必要がある。
【0009】しかしながら、摩擦部材の変動幅を小さく
することは容易ではない。すなわち、摩擦部材は一般に
温度特性を有しており、このため、摩擦係数が温度によ
り大きく変化する。この様な温度により摩擦係数の変化
する(以下、温度−摩擦係数特性)変動幅の大きい摩擦
部材を用いた場合には、前述したテープ引っ張り力を許
容変動幅内に入れることが非常に困難となる。このた
め、従来は温度−摩擦係数特性幅の小さい材料により摩
擦部材を構成していた。このような部材材料は高価であ
り、リール機構を安価とすることが難しかった。
【0010】本発明は、上述した様な従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、高価
な摩擦部材を使用しない場合においても、変動幅を小さ
くして、高性能のリール機構を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載のリール機構は、リールベースと、
リールベースと同心円状に配設され、リールベース側に
付勢される駆動側部材と、リールベースと駆動側部材と
の間に挟設された摩擦部材とを有するリール機構におい
て、前記摩擦部材として、温度による摩擦係数特性の異
なる複数の摩擦 部材が用いられるとともに、互いに他の
温度−摩擦係数特性を相殺可能に配設されていること、
を特徴とする。
【0012】また、請求項2記載の発明は、リールベー
スと、リールベースと同心円状に配設され、リールベー
ス側に付勢される駆動側部材と、リールベースと駆動側
部材との間に挟設された摩擦部材とを有するリール機構
において、前記摩擦部材として、温度による摩擦係数特
性の異なる複数の摩擦部材が同心円状に配設されたこと
を特徴とする。
【0013】
【作用】以上の構成を有する請求項1記載の発明におい
て、リール機構の構成部材である摩擦部材が、温度によ
る摩擦係数特性の異なる複数の摩擦部材により構成され
るとともに互いに他の温度−摩擦係数特性を相殺可能に
配設されているため、見掛け上、摩擦係数が温度変化の
影響を受けずに、一定の値とすることができる。よっ
て、摩擦係数の変動幅が小さい高精度のリール機構を提
供することが可能となる。
【0014】また、請求項2記載の発明では、温度によ
る摩擦係数特性の異なる複数の摩擦部材が同心円状に配
設されたことにより、常時一定した摩擦係数によりリー
ルの回転を行うことが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明のリール機構の一実施例を、図
1乃至図4に基づいて具体的に説明する。なお、従来技
術と同様の部材に関しては同一の符号を付し、説明は省
略する。
【0016】すなわち、本実施例では、図1および図2
に示すようにリール回転駆動力の伝達されるリールギア
3と、リールギア3の回転の伝達されるリールベース1
との間に、摩擦部材として同心円状に2種類のフェルト
11,12が配設されている。この内周側には合成フェ
ルト11が用いられ、外周側には天然フェルト12であ
る硬質羊毛フェルトが使用されている。これら2種類の
フェルト11,12は、厚み等を同一として一体状態に
配設されている。
【0017】上述した各フェルト11,12の温度−摩
擦係数特性は、図3に示す値となる。すなわち、内周側
の合成フェルト11は、常温から高温にかけてはほぼ一
定の摩擦係数を示すが、低温では低下していく傾向にあ
る。一方、外周側の天然フェルト12は、常温から高温
にかけては合成フェルト11と同等であるが、低温では
高くなる傾向にある。
【0018】この様な温度特性を有する両フェルト1
1,12を組合せて一体として設けた摩擦部材の温度−
摩擦係数特性は、図4に示すようになる。すなわち、見
掛け上、それぞれの温度−摩擦係数特性が平均化され、
低温においても常温や高温と略同等の摩擦係数を示し、
温度に影響を受けない摩擦部材となる。
【0019】上述したように、本実施例では、リール機
構に配設される摩擦部材を温度−摩擦係数特性の異なる
フェルトを組合せて配設することにより、見掛け上温度
−摩擦係数特性の一定したものとすることができる。こ
れにより、温度に影響を受けない、摩擦係数の変動幅が
小さい摩擦部材を得ることができる。したがって、安価
な材料により、従来の高価な摩擦部材と同等或いはそれ
以上の効果を得ることができる。この様な摩擦部材をリ
ール機構に使用することにより、キャプスタンモータ軸
と巻取用リールとの間のテープ引っ張り力を、常時許容
変動幅内に入れることができ、安価で高性能のリール機
構を提供することが可能となる。
【0020】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、具体的な各部材の形状、或いは各々の
取付け位置及び方法は適宜変更可能である。
【0021】例えば、本発明に使用される摩擦部材は、
合成フェルトと天然フェルトに限定されず、組合せるこ
とにより温度−摩擦係数特性が見掛け上変動幅がなく、
一定となるように構成されるのであれば、摩擦部材の構
成材料およびその組合せは適宜変更可能である。また、
2種類を同心円状に配設することに限定されず、複数種
類の摩擦部材を組合せて構成された摩擦部材や、放射状
に複数種類の摩擦部材を配設すること等適宜変更するこ
とが可能である。また、各摩擦部材の配設面積は、温度
−摩擦係数特性に応じて適宜変更可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明では、リール機構に用いられる摩
擦部材として、温度による摩擦係数特性の異なる摩擦部
材が用いられるとともに他の温度−摩擦係数特性を相殺
可能に配設されるため、見掛け上摩擦係数が温度の影響
を受けず、摩擦係数の変動幅の小さい摩擦部材とするこ
とができる。これにより、キャプスタンモータ軸と巻取
用リールとの間のテープ引っ張り力を、常時許容変動幅
内に入れることができ、高価な摩擦部材を用いない場合
においても高性能のリール機構を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリール機構の一実施例を示す側面断面
図。
【図2】図1の分解斜視図。
【図3】図1に使用した2種類の摩擦部材のそれぞれの
温度−摩擦係数特性を示すグラフ。
【図4】図1の2種類の摩擦部材を組合せて使用した時
の見掛け上の温度−摩擦係数特性を示すグラフ。
【図5】従来のリール機構を示す側面断面図。
【図6】図5の分解斜視図。
【符号の説明】
1 … リールベース 2 … 摩擦部材 3 … リールギア 4 … 第1スプリング 5 … 第1ブッシュ 6 … 第2スプリング 7 … 第2ブッシュ 8 … 回転軸 9 … ギア部 11 … 合成フェルト 12 … 天然フェルト
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リールベースと、リールベースと同心円
    状に配設され、リールベース側に付勢される駆動側部材
    と、リールベースと駆動側部材との間に挟設された摩擦
    部材とを有するリール機構において、前記摩擦部材として、温度による摩擦係数特性の異なる
    複数の摩擦部材が用いられるとともに、互いに他の温度
    −摩擦係数特性を相殺可能に配設されていること、 を特徴とするリール機構。
  2. 【請求項2】 リールベースと、リールベースと同心円
    状に配設され、リールベース側に付勢される駆動側部材
    と、リールベースと駆動側部材との間に挟設された摩擦
    部材とを有するリール機構において、前記摩擦部材として、温度による摩擦係数特性の異なる
    複数の摩擦部材が同心円状に配設されたこと を特徴とす
    るリール機構。
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KR20010113063A (ko) * 2000-06-16 2001-12-28 이형도 데크의 리일 결합장치
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