JP3159474B2 - タイヤホイールのバランスウェイト装着装置 - Google Patents

タイヤホイールのバランスウェイト装着装置

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JP3159474B2
JP3159474B2 JP17614091A JP17614091A JP3159474B2 JP 3159474 B2 JP3159474 B2 JP 3159474B2 JP 17614091 A JP17614091 A JP 17614091A JP 17614091 A JP17614091 A JP 17614091A JP 3159474 B2 JP3159474 B2 JP 3159474B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリップ部を備えたバ
ランスウェイトをタイヤホイールのリムにそのクリップ
部で装着するタイヤホイールのバランスウェイト装着装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のタイヤホイールには、回転バラン
スの不釣合を是正する為にそのリムの外周面にバランス
ウェイトが固定される。バランスウェイトは、ウエイト
部とクリップ部を備えて形成され、ウエイト部をリムの
外面に沿わせると共に該ウエイト部とクリップ部でタイ
ヤホイールのリムを挟んで固定されるようになっている
ものであり、このようなバランスウェイトのタイヤホイ
ールへの装着は、作業者が手作業によってハンマで打込
むことにより行なわれている。
【0003】
【従来技術の課題】しかし乍ら、上記従来の如きバラン
スウェイトの装着作業は、作業性が悪く然も単調である
と共に、特に大きいタイヤサイズの場合にはその重量が
大きく危険でもあって作業効率が悪く、更に、バランス
測定等他の工程が自動化されているにも拘らずこの工程
のみ手作業であることから極めて不合理なものであっ
た。この為、本工程の自動化が切望されており、作業者
が手作業によって行なう如く正確且つ迅速にバランスウ
ェイトをタイヤホイールに自動的に装着することのでき
る装置の開発が望まれていた。
【0004】
【発明の目的】 本発明は、上記事情に鑑みなされたも
ので、バランスウェイトのタイヤホイールへの装着を自
動化するとともに、この装着に際して発生するハンマリ
ング時の衝撃を吸収できるようにしたタイヤホイールの
バランスウェイト装着装置を提供することを、目的とす
る。
【0005】
【発明の構成】 上記目的を達成するため、本発明に係
るタイヤホイールのバランスウェイト装着装置にあって
は、ウェイト部にクリップ部を設けたバランスウェイト
を、クリップ部を介してタイヤホイールに取り付けるべ
く、タイヤホイールを所定位置に支持するホイール支持
手段と、バランスウェイトを保持するウェイト保持手段
と、ウェイト保持手段により保持されたバランスウェイ
トのクリップ部をリム側に向けて叩くハンマリング手段
と、ハンマリング手段及びウェイト保持手段を移動させ
るマニピュレータと、マニピュレータへハンマリング手
段から伝わるハンマ移動方向の衝撃を吸収する衝撃吸収
手段と、を備えた構成としたことを特徴とする。好まし
くは、上記ウェイト保持手段とハンマリング手段を、マ
ニピュレータによって少なくともホイール支持手段に支
持されたタイヤホイールの円周方向と直交する平面内で
移動可能に支持する。また、好ましくは、上記ハンマ移
動方向を、ハンマリング手段によるクリップ部打ち込み
方向、この反対方向の少なくとも一方とする。好ましく
は、衝撃吸収手段を、ハンマリング手段を衝撃荷重作用
方向に移動可能とすると共に、このハンマリング手段の
移動を流体シリンダで規制するように構成する。好まし
くは、上記ハンマリング手段を、シリンダ内で空気圧に
よりクリップ部打ち込み方向へ進出するピストンと、ピ
ストンを押し戻すよう付勢するスプリングとを有する構
成とする。また、好ましくは、上記衝撃吸収手段を、ハ
ンマリング手段とマニピュレータ側との間に配設されて
流体圧によりハンマリング手段をマニピュレータに対し
て移動させる流体シリンダと、流体圧の流れを絞ってハ
ンマリング手段の移動を規制するオリフィスとを備える
構成とする。好ましくは、上記衝撃吸収手段を、シリン
ダ壁の所定箇所に設けられ、ピストンのクリップ部打ち
込み移動の途中でピストンを押すシリンダ内の流体をシ
リンダ外へ排出する排気孔で構成する。好ましくは、上
記ハンマリング手段と前記ウェイト保持手段とを、これ
らがなす相対角度を可変調整可能とする。なお、この場
合、グリップ部を複数回打ち込む際、打ち込み回に応じ
てハンマリング方向を可変としてもよい。さらに、好ま
しくは、上記ウェイト保持部はを、バランスウェイトの
装着時に於るタイヤホイールの略径方向と平行となるよ
うに延設された水平方向ガイド部材に摺動移動可能に嵌
合すると共に、水平方向付勢手段によってリムと近接す
る側に押圧付勢され、マニピュレータに対してタイヤホ
ールの略径方向に移動可能に構成する。好ましくは、上
記ウェイト保持部を、バランスウェイトの装着時に於る
タイヤホイールの略回転軸方向と平行となるように延設
された垂直方向ガイド部材に摺動移動可能に嵌合すると
ともに、垂直方向付勢手段によってリムと近接する側に
押圧付勢され、マニピュレータに対して前記タイヤホイ
ールの略回転軸方向に移動可能として構成する。
【0006】
【発明の実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて
説明する。図1は、本発明に係るタイヤホイールのバラ
ンスウェイト装着装置の一実施例を採用したバランスウ
ェイト装着ラインの概略構成を示す平面図であり、バラ
ンスウェイト装着装置1を構成するマニピュレータ10
のアーム旋回範囲:RE内の所定位置に、タイヤが装着
された状態のタイヤホイールを支持するタイヤホイール
支持台20と、バランスウェイトを所定位置に供給する
パーツフィーダ30が配置されている。バランスウェイ
ト装着装置1は、その全体側面図を図2に示す如く6軸
のマニピュレータ10のアーム11の先端に、ウェイト
ホルダ40と、ハンマヘッド50と、を備えて構成され
ており、このウェイトホルダ40とハンマヘッド50
は、マニピュレータ10の作動によって、パーツフィー
ダ30によるバランスウェイト供給位置迄移動可能であ
ると共に、タイヤホイール支持台20に支持されたタイ
ヤ:Tが装着された状態のタイヤホイール70の円周方
向と直交する平面内で移動可能となっている。マニピュ
レータ10とウェイトホルダ40及びハンマヘッド50
は制御装置80によって作動制御され、パーツフィーダ
30によって供給される所定重量のバランスウェイト6
0をウェイトホルダ40によって把持した後、この把持
したバランスウェイト60をタイヤホイール支持台20
に支持されたタイヤホイール70の装着すべきリム部位
に当接させ、ハンマヘッド50で打ち付けて装着するよ
う作用するものである。尚、タイヤホイール支持台20
は、タイヤホイール70を回転可能に支持するターニン
グ部21と、該ターニング部21を昇降駆動可能なリフ
タ部22とを備えて構成されており、ターニング部21
の回転によってタイヤホイール70のバランスウェイト
60を装着すべき部位がバランスウェイト装着装置1と
対向する所定位置となるように回転制御されるようにな
っているものである。
【0007】ウェイトホルダ40は、バランスウェイト
60をタイヤホイール70に当接させた状態の部分拡大
図である図3に示す如く、バランスウェイト60を把持
するウェイト把持部としてのチャック41に当該状態に
於てその軸方向を当該チャック41が把持したバランス
ウェイト60の長手方向と直交する方向(即ち当該バラ
ンスウェイト60を装着すべきタイヤホイール70の径
方向と平行する方向)として水平方向ガイド部材である
二本の第一ガイドシャフト44,44が並設され、この
第一ガイドシャフト44,44にスライドベース42が
摺動移動自在に嵌合し、更にこのスライドベース42に
前記第一ガイドシャフト44,44と直角に固定された
垂直方向ガイド部材である二本の第二ガイドシャフト4
6,46が、マニピュレータ10のアーム11の先端に
ブラケット12及び支持部材55を介して固定されたス
ライド軸受43に摺動移動自在に嵌合して構成されてい
る。即ち、チャック41は、図3に示す如くバランスウ
ェイト60をタイヤホイール70に当接させた状態に於
て、タイヤホイール70の径方向に所定量移動可能且つ
当該方向と直交するタイヤホイール70の回転軸方向
(タイヤホイール70平面と直交する方向)に所定量移
動可能としてマニピュレータ10に支持されているもの
である。尚、図3は、図2及び後述する図8乃至図10
とは視点方向を逆として示している(裏側から見てい
る)ものである。
【0008】又、スライドベース42は、該スライドベ
ース42とチャック41の第一ガイドシャフト44,4
4を支持する一方の支持部41Aとの間に介設された水
平方向付勢手段としての二個の第一スプリング45,4
5によって図示状態に於てチャック41が支持したバラ
ンスウェイト60をタイヤホイール70の内周側からタ
イヤホイール70のリム71に押圧する側に付勢される
と共に、第二ガイドシャフト46,46に夫々外挿され
た垂直方向付勢手段としての第二スプリング47,47
によって図示状態に於てチャック41が支持したバラン
スウェイト60をタイヤホイール70の回転軸方向外側
(図中上側)からリムに押圧する側に付勢されており、
従って、チャック41は前述した移動可能な両方向に於
て支持したバランスウェイト60がリム71に近接する
側に第一及び第二スプリング45,45・47,47に
よって付勢されているものである。
【0009】ここで、ブラケット12には渦電流形の近
接センサである第一センサ91が支持板91Aを介して
懸架装着されており、スライド軸受43に対して第二ガ
イドシャフト46,46が摺動移動してスライドベース
42が所定位置となるとこの第一センサ91がスライド
ベース42を検知し、これによって、スライド軸受43
に対するスライドベース42の位置関係(即ちブラケッ
ト12に対するスライドベース42の位置関係)を把握
することができるようになっている。又、チャック41
に立設された支持アーム92Aによって同じく渦電流形
の近接センサである第二センサ92が支持されると共
に、スライドベース42の上面に被検知部材92Bが設
けられており、スライドベース42に対して相対移動可
能なチャック41がスライドベース42に対して所定位
置となると、第二センサ92が被検知部材92Bを検知
してスライドベース42に対するチャック41の位置関
係を掌握することができるようになっている。
【0010】チャック41は、バランスウェイト60の
クリップ62の上面側とクリップ62の背面側及びウェ
イト61の背面側(クリップ62開口側と反対の側)の
所定位置三点が当接して当該バランスウェイト60の姿
勢が規定される(位置決めされる)断面形状として形成
されたセンターブロック410の一方側面に、当該セン
ターブロック410側に向けて支持ピン411Aが突設
された側板411が固定されると共に、他方側面にエア
シリンダであるチャックシリンダ412がそのピストン
ロッド412Aの先端を支持ピン411Aと対向させて
装着されており、センターブロック410にバランスウ
ェイト60が当接して姿勢が規定された状態でチャック
シリンダ412を駆動することによって、そのピストン
ロッド412Aと支持ピン支持ピン411Aがバランス
ウェイト60のクリップ62の両側端に当接してこれを
把持し、バランスウェイト60を保持することができる
ようになっている。
【0011】チャック41の側板411の外側面には、
図3のA矢視図である図4に示す如く、エアシリンダで
あるセンシングシリンダ94が装着され、該センシング
シリンダ94のピストンロッド94Aによってセンサブ
ロック95が支持されている。センサブロック95に
は、スプリング96によってその前面95Aより前側
(図中下側)に突出付勢されたプローブ97が設けられ
ると共に、該プローブ97の後端を検知すべく前述の第
一及び第二センサ91,92と同様の渦電流形の近接セ
ンサである第三センサ93が設けられており、該第三セ
ンサ93は、プローブ97が自由状態で前方側に突出し
ている場合にはその後端を検知せず、センサブロック9
5の前方側端面とプローブ97の前端面との段差がバラ
ンスウェイト60のクリップ62厚さと等しくなる迄プ
ローブ97が引っ込んだ(後端が突出する)状態で、そ
の後端を検知するように設定されているものである。
尚、プローブ97のスライド方向は、後述するハンマヘ
ッド50のハンマリング方向と平行として設定されてい
るものである。
【0012】そして、上記の如く構成されたウェイトホ
ルダ40は、チャック41が保持したバランスウェイト
60を、マニピュレータ10の作動によって、タイヤホ
イール支持台20に支持されたタイヤホイール70のバ
ランスウェイト60を装着すべきリム71の部位に、ク
リップ62を打込むことのできる所定位置関係として当
接保持させることができる。即ち、チャック41が保持
したバランスウェイト60を、そのクリップ62の開口
先端:Aと、該クリップ62の開口先端:Aと対向する
ウェイト61の肩(開口縁):Bと、ウェイト61の下
端部:C、の三点で安定的にリム71に当接するように
押し当て、この安定状態を維持させつつ更にリム71側
に押圧付勢する。これにより、スライドベース42が第
一スプリング45,45に抗してチャック41に対して
タイヤホイール70の径方向外側に移動すると共に、チ
ャック41及びスライドベース42が第二スプリング4
7,47に抗してスライド軸受43(ブラケット12即
ちマニピュレータ10)に対してタイヤホイール70の
回転軸方向(タイヤホイール70の回転平面と直交する
方向)に移動し、その結果、両移動方向の第一及び第二
スプリング45,45・47,47の変形復帰力を合成
した所定の付勢力によってバランスウェイト60がリム
71に当接付勢されることとなるようになっているもの
である。尚、バランスウェイト60がウェイトホルダ4
0によって束縛されている状態(チャック41が把持し
ている状態)では、タイヤホイール70のリム71形状
の誤差等によってA,B,Cの三点を同時に当接させる
ことができない場合も生じ得るが、バランスウェイト6
0の上面側と背面側に作用する力の合成力の方向即ち第
一スプリング45,45と第二スプリング47,47の
復帰力のバランスを適切に設定することにより、C点が
当接していない状態でチャック41による把持を解除し
た際にバランスウェイト60が図中反時計回り方向に回
動してA,B,Cの三点で同時に当接させることができ
る。
【0013】ここで、タイヤホイール70のサイズや種
類の違いによるリム71形状や位置の大きな寸法差はマ
ニピュレータ10の設定位置を変更することで対応し、
寸法差の小さい種類や製造誤差によるリム71形状や位
置の違いは、チャック41のスライドベース42に対す
る相対移動及びスライドベース42のスライド軸受43
に対する相対移動(即ちチャック41のスライド軸受4
3に対する相対移動)によって吸収される。又、このよ
うにバランスウェイト60が所定の力でリム71に当接
付勢された状態にある時(即ちスライドベース42がチ
ャック41に対して所定の位置にあると共にスライドベ
ース42がスライド軸受43に対して所定の位置にある
時)、第一センサ91がスライドベース42を検知する
と共に第二センサ92が被検知部材92Bを検知するよ
うに設定されており、本構成によって逆に第一センサ9
1がスライドベース42を検知すると共に第二センサ9
2が被検知部材92Bを検知した時、バランスウェイト
60が所定の力でリム71に当接付勢された状態にある
ことが確認されるようになっているものである。尚、第
一及び第二センサ91・92によってスライドベース4
2及び被検知部材92Bが検知される位置は、前述のタ
イヤホイール70の種類や製造誤差によるリム71形状
や位置の違いを考慮して決定されるものであることは言
う迄もない。
【0014】一方、ハンマヘッド50は、いわゆるエア
シリンダと同様にシリンダ510内にピストン511が
摺動移動可能に配設され、そのピストンロッド511A
の先端にハンマ512が固定されたノッカ51が、図3
のB矢視図である図5及び該図5のC矢視図である図8
に示す如く、マニピュレータ10のアーム11の先端に
固定された支持部材55に所定間隔離して並設されたス
ライド軸受56,56に摺動移動可能に嵌合したスライ
ドガイドシャフト52,52を介して移動可能とされ、
そのハンマ512出入方向(ノッカ51の中心軸方向)
をウェイトホルダ40のチャック41に保持されたバラ
ンスウェイト60のクリップ62に向かう所定の角度と
して支持されている。
【0015】ノッカ51は、シリンダ510の後端部に
リング状の蓄圧室510Aが設けられると共に、該蓄圧
室510Aとシリンダ510との間に、圧縮空気供給源
(ポンプ:P)から途中に三方弁515が介設された空
気通路514を介して供給される圧縮空気を蓄圧室51
0Aに流入させると共に、蓄圧室510Aへ空気圧作用
がなくなると当該蓄圧室510A内の空気圧力によって
シリンダ510と連通するよう切り替え作用する傘形バ
ルブ510Bが介設されている。又、シリンダ510内
に摺動可能に挿置されたピストン511はスプリング5
13によってシリンダ510の後端側に押圧付勢されて
おり、更に、ピストン511がシリンダ510の前方側
に移動した際に於るピストン511の前後のシリンダ壁
所定位置に、夫々排気孔510C,510Dが開口形成
されている。そして、空気通路514を介して供給され
る圧縮空気が傘形バルブ510Bを押し下げて蓄圧室5
10A内に蓄えられ、その後三方弁515をシリンダ5
10側が大気側と連通するよう操作すると、蓄圧室51
0A内の空気圧力によって傘形バルブ510Bが押し上
げられて蓄圧室510A内の空気がシリンダ510内に
流入してピストン511に作用し、これによってピスト
ン511がスプリング513の付勢力に抗して勢いよく
押し下げられるようになっているものである。尚、三方
弁515の切り替え操作は制御装置80により作動制御
されるようになっているものである。
【0016】ノッカ51のウェイトホルダ40に対する
位置関係は、図3に示す如くウェイトホルダ40がその
保持したバランスウェイト60をリム71に所定位置関
係として押し当てた時、ノッカ51のハンマ512の出
入方向の延長方向(ハンマリング方向)が、バランスウ
ェイト60がリム71と当接するクリップ62の開口先
端:Aとウェイト61の下端部:Cの範囲内で、クリッ
プ62の開口先端:Aとウェイト61の肩:Bとの間又
はこのBに近い部分となるように設定されると共に、ピ
ストン511の前方への移動行程途中でピストンロッド
511Aの先端に固定されたハンマ512の先端がウェ
イトホルダ40のチャック41に保持されたバランスウ
ェイト60のクリップ62に衝突するように設定されて
いる。又、このハンマ512のバランスウェイト60の
クリップ62への衝突時に於ては、当該時点のピストン
511を図3中に想像線で示す如く、ノッカ51のシリ
ンダ壁面に設けられた前後二箇所の排気孔510C,5
10Dは夫々ピストン511の前後のシリンダ510内
と外部を連通する位置に開口形成されており、従って、
ハンマ512のクリップ62への衝突時にはピストン5
11はその慣性で移動していることとなり、これによっ
てハンマ512がクリップ62に衝突して急停止した際
にシリンダ510内の空気を介する反力がシリンダ51
0側に作用することがなく、シリンダ510に作用した
力がそのまま耐荷重のさほど大きくないマニピュレータ
10のアーム11に作用することが防がれるようになっ
ている。
【0017】ここで、タイヤホイール70のリム71の
形状の差異により、又、アルミホイール用のバランスウ
ェイトとスチールホイール用のバランスウェイトを一種
類のウェイトホルダ40で把持するような場合では、ウ
ェイトホルダ40とノッカ51の相対角度を変更した方
が良好に装着作用を行なえることが考えられる為、本実
施例では、図3及び該図3に於るブラケット12部分の
平面図を図7に示す如く、ウェイトホルダ40を支持す
るブラケット12を二重構造とし、両者の相対角度を可
変調節することができるように構成されている。即ち、
ウェイトホルダ40に固定されたホルダ側ブラケット1
22に、想定リム位置を中心とする円弧状の長孔122
Aが形成されると共に、支持部材55に固定されたアー
ム側ブラケット121に長孔122Aに挿通されたガイ
ドピン123,123が螺合装着され、更に、後端がホ
ルダ側ブラケット122に揺動可能に支持された揺動駆
動エアシリンダ124のシリンドロッド先端がアーム側
ブラケット121に枢着されており、該揺動駆動エアシ
リンダ124を駆動することで、ノッカ51に対してウ
ェイトホルダ40が想定リム位置を中心として揺動し、
両者の相対角度が可変調整できるようになっているもの
である。
【0018】更に、ノッカ51には、当該ノッカ51と
平行に二個のダンパ用エアシリンダ53,54が、シリ
ンダ510に固定された支持板57に支持されてそのピ
ストンロッド53A,54Aの突出側を互いに逆方向と
して並設されており、両ダンパ用エアシリンダ53,5
4のピストンロッド53A,54Aの先端が夫々支持部
材55の当接部55A,55Bに当接し、該ダンパ用エ
アシリンダ53,54に供給される空気圧で、スライド
ガイドシャフト52,52がスライド軸受56,56に
対して摺動することによる支持部材55に対するノッカ
51の移動(即ちマニピュレータ10のアーム11に対
するノッカ51の移動)を規制するようになっている。
ダンパ用エアシリンダ53,54に圧縮空気を供給する
空気通路53A,54Aには、流量制御弁53B,54
Bが介設されると共に、該流量制御弁53B,54Bを
迂回するバイパス通路53C,54Cにダンパ用エアシ
リンダ53,54側から空気供給側(ポンプ:P側)に
流通可能として逆止弁53D,54Dが介設されてお
り、ダンパ用エアシリンダ53,54のピストンロッド
53A,54Aに押圧力が加わると当該ダンパ用エアシ
リンダ53,54内の空気が圧縮されて空気バネとして
機能すると共に空気通路53A,54A・バイパス通路
53C,54C及び逆止弁53D,54Dを介して空気
供給側に移動し、押圧力が解除されると空気供給側に移
動した空気が流量制御弁53B,54Bを介してダンパ
用エアシリンダ53,54内に戻るようになっており、
従って、流量制御弁53B,54Bがオリフィスとして
作用するいわゆるダンパとして機能するように構成され
ているものである。つまり、ノッカ51の軸方向に作用
する力は、ダンパ用エアシリンダ53,54がダンパと
してその力を減衰させるように作用するようになってい
るものであり、ノッカ51は前述の如くハンマ512の
クリップ62への衝突時に於る反力がシリンダ510側
に作用することのないように構成されてはいるものの、
蓄圧室510A内の空気がシリンダ510内に流入して
ピストン511に作用する際の反力はシリンダ510側
に作用すると共に、シリンダ壁面に開口形成された排気
孔510C,510Dの開口面積が限られることからハ
ンマ512がクリップ62に衝突した際にシリンダ51
0側に作用する反力が皆無という訳ではなく、これらシ
リンダ510側に作用する力(反力)を、ダンパ用エア
シリンダ53,54が受けて減衰させることによってマ
ニピュレータ10側に作用することのないようになって
いるものである。尚、このシリンダ510側からの力を
減衰させてマニピュレータ10側に作用させないように
する構成は、本構成に限るものではなく、油圧ダンパを
用いる等適宜変更可能なものである。
【0019】而して、上記の如く構成されたバランスウ
ェイト装着装置1は、下記の如く作用する。まず、マニ
ピュレータ10の作動によって、ウェイトホルダ40の
チャック41をパーツフィーダ30によるバランスウェ
イト60供給位置とし、ウェイトホルダ40のセンター
ブロック410にバランスウェイト60を規定姿勢(背
面及び上面が当接した状態)で当接させた後、チャック
シリンダ412を駆動することによってスピンドル41
2Aと支持ピン411Aでバランスウェイト60のクリ
ップ62の両側端を押圧して把持し、これによってバラ
ンスウェイト60を保持する。次に、保持したバランス
ウェイト60を、タイヤホイール支持台20に支持され
たタイヤホイール70の当該バランスウェイト60を装
着すべきリム71の部位に、前述の如くタイヤホイール
70の種類や製造誤差によるリム71形状や位置の小さ
な寸法差はチャック41のスライドベース42に対する
相対移動及びスライドベース42のスライド軸受43に
対する相対移動によって吸収しつつクリップ62を打込
むことのできる所定の姿勢且つ所定の力で押し当てる。
この段階でチャック41によるバランスウェイト60の
把持を解除することで、前述の如くバランスウェイト6
0がリム71に三点で当接していない場合でもバランス
ウェイト60を回動させて三点で当接させることができ
るが、バランスウェイト60の把持を継続してもかまわ
ない。又、この時、第一センサ91がスライドベース4
2を検知すると共に第二センサ92が被検知部材92B
を検知するはずであるが、マニピュレータ10のアーム
11の先端が(即ちウェイトホルダ40が)タイヤホイ
ール70に対して正しい位置にあるにも拘らず第一又は
第二近接センサ91,92がスライドベース42又は被
検知部材92Bを検知しない場合には、バランスウェイ
ト60がウェイトホルダ40に正しく保持されていない
か、又は、他の何らかの不具合が発生したことが認識で
きる。
【0020】そして、バランスウェイト60がタイヤホ
イール70に対して正しい位置に正しく押し当てられて
いる状態で、シリンダ510へ圧縮空気を供給する空気
通路514に介設された三方弁515をシリンダ510
側が大気側と連通するよう操作してノッカ51を作動さ
せ、ハンマ512をバランスウェイト60のクリップ6
2に打ち付ける。ハンマ512のクリップ62への衝突
方向は、前述の如くリム71と当接するクリップ62の
開口先端と該クリップ62の開口先端:Aとウェイト6
1の肩:Bとの間又はこのB近傍となるように設定され
ており、ハンマ512の衝突衝撃力によってリム71に
バランスウェイト60がはめ込まれる(ウェイト61と
クリップ62との間にリム71が嵌入する)。
【0021】ここで、図8乃至図10に示す如くハンマ
ヘッド50によるハンマリング方向をリム71の円弧形
状に沿って夫々接線方向となるようハンマヘッド50を
角度変化させ、複数回(本実施例では三回)の打込みを
行なうことで、バランスウェイト60をリム71に完全
に打込んで装着させる。つまり、ハンマリングによるリ
ム71への(嵌入量)に応じてバランスウェイト60が
リム71の円弧に沿って姿勢変化するが、この姿勢変化
に追随させるべくタイヤホイール70の円周方向と直交
する平面内でハンマヘッド50を角度変化させ、複数回
のハンマリングを行なうものである。尚、このバランス
ウェイト60の姿勢変化とハンマヘッド50の角度変化
に起因するバランスウェイト60(チャック41)とウ
ェイトホルダ40の本体側(マニピュレータ10側)と
の相対位置の変化は、チャック41のスライドベース4
2に対する相対移動及びスライドベース42のスライド
軸受43に対する相対移動によって吸収される。又、こ
のバランスウェイト60のリム71へのはまり込みに追
従するチャック41のスライドベース42に対する相対
移動及びスライドベース42のスライド軸受43に対す
る相対移動によって、第一又は第二近接センサ91,9
2によるスライドベース42又は被検知部材92Bの検
知が行なわれなくなることで、リム71へのバランスウ
ェイト60のはめ込みが確認できる。
【0022】その後、マニピュレータ10の作動によっ
て、チャック41の側面に支持されているセンサブロッ
ク95の前面95Aが装着後のクリップ62外面と対応
すると共にプローブ97がクリップ62と隣接するリム
71外面と対応する位置となるようにチャック41を移
動させ、センサシリンダ94を作動させてセンサブロッ
ク95の前面95Aをクリップ62の外面に当接させ、
この時、第三センサ95がプローブ97の後端を検知す
れば、バランスウェイト60がリム71に正しく装着さ
れている(クリップ62が完全に打込まれている)こと
が確認できる。
【0023】上記の如くしてタイヤホイール70の一面
側(上記実施例では上面側)にバランスウェイト60を
装着した後、他方側(下面側)のバランスウェイト60
を装着すべき部位がバランスウェイト装着装置1に対し
て所定位置となるようにターニング部21の回転によっ
てタイヤホイール70を回転させ、前述の場合と同様に
(但し下側から)所定重量のバランスウェイトを装着し
てバランスウェイト装着作業が終了する。尚、上記実施
例では、第一乃至第三センサ91,92,93として渦
電流形の近接センサを用い、そのON・OFFによってチャッ
ク41の位置やバランスウェイト60の装着確認を行な
うように構成されているが、例えばフォトセンサやリミ
ットスイッチを利用しても良いことは言う迄もない。
又、これら位置検知及び確認は、その一例を図11に示
す如く、位置変位を検知可能なセンサを用いて行なって
も良い。図は上記実施例に於る第一センサ91の代りに
直線変位形のポテンショメータ99を装着した状態を示
す。更に、上記実施例ではハンマヘッド50によるハン
マリングを三回として説明したが、このハンマリング回
数はバランスウェイト60がリム71に完全に打込まれ
れば何回でも良いものであり、一回でも、又四回以上で
も適宜設定可能であることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、請求項1のタイヤホイー
ルのバランスウェイト装着装置にあっては、従来手作業
で行われていた作業性が劣るバランスウェイト打ち込み
作業を自動化できるとともに、この打ち込みに際して生
じるハンマーリング時の衝撃を吸収できる。請求項2の
タイヤホイールのバランスウェイト装着装置にあって
は、ウェイト保持手段とハンマリング手段とを、クリッ
プ部打ち込みに最適な姿勢、位置に保つことが可能とな
る。請求項3のタイヤホイールのバランスウェイト装着
装置にあっては、打ち込みによる当接時の衝撃、打ち込
み直後の反力による戻り時の衝撃の少なくとも一方を吸
収できる。請求項4のタイヤホイールのバランスウェイ
ト装着装置にあっては、流体シリンダによりハンマリン
グ手段が必要以上に進退するのを防止できる。また、請
求項5のタイヤホイールのバランスウェイト装着装置に
あっては、空気圧による打ち込みとスプリングによるピ
ストンの戻しとを素早くできる。請求項6のタイヤホイ
ールのバランスウェイト装着装置にあっては、ハンマリ
ング手段を流体シリンダで最適位置に移動させることが
でき、しかもこの作動流体を絞ることによりハンマリン
グ手段での打ち込み時や戻り時の衝撃を吸収できる。請
求項7のタイヤホイールのバランスウェイト装着装置に
あっては、打ち込み時の衝撃がシリンダ内の流体圧を介
してピストンからシリンダ側に伝わりくくなる。請求項
8のタイヤホイールのバランスウェイト装着装置にあっ
ては、異なる種類のタイヤホイールリムやバランスウェ
イトに対応できる。また、打ち込むごとにクリップ部の
姿勢や位置が変化してもより適した方向からクリップを
打ち込むようにすることが可能となる。請求項9のタイ
ヤホイールのバランスウェイト装着装置にあっては、バ
ランスウェイトをリムにセットするときの水平方向の誤
差を吸収して、また、請求項10のタイヤホイールのバ
ランスウェイト装着装置にあっては、垂直方向の誤差を
吸収して、バランスウェイトとリムとの位置関係を良好
に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイヤホイールのバランスウェイ
ト装着装置の一実施例を適用したバランスウェイト打込
ラインの平面図。
【図2】バランスウェイト装着装置の全体側面図。
【図3】ウェイト装着作用時状態に於るウェイトホルダ
及びハンマヘッド部分の拡大図。
【図4】図3のA矢視図。
【図5】図3のB矢視図。
【図6】図5のC矢視図。
【図7】図3に於るブラケット部分の平面図。
【図8】ウェイト装着作用状態を示すウェイトホルダ及
びハンマヘッド部分の拡大図。
【図9】ウェイト装着作用状態を示すウェイトホルダ及
びハンマヘッド部分の拡大図。
【図10】ウェイト装着作用状態を示すウェイトホルダ
及びハンマヘッド部分の拡大図。
【図11】異るセンサの装着構造の一例を示す図。
【符号の説明】
1…バランスウェイト装着装置 10…マニピュレータ 20…タイヤホイル支持台(ホイール支持手段) 40…ウェイトホルダ(ウェイト保持手段) 41…チャック(ウェイト把持手段) 44…第一ガイドシャフト(水平方向ガイド部材) 45…第一スプリング(水平方向付勢手段) 46…第二ガイドシャフト(垂直方向ガイド部材) 47…第二スプリング(垂直方向付勢手段) 50…ハンマヘッド(ハンマリング手段) 53,54…ダンパ用エアシリンダ(流体シリンダ:衝
撃吸収手段) 512…ハンマ(ハンマ部材) 60…バランスウェイト 62…クリップ(クリップ部) 70…タイヤホイール 71…リム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 13/00 B60B 31/06 F16F 15/32

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェイト部にクリップ部を設けたバラン
    スウェイトを、前記クリップ部を介してタイヤホイール
    に取り付けるバランスウェイト装着装置であって、 前記タイヤホイールを所定位置に支持するホイール支持
    手段と、 前記バランスウェイトを保持するウェイト保持手段と、 該ウェイト保持手段により保持された前記バランスウェ
    イトのクリップ部を前記リム側に向けて叩くハンマリン
    グ手段と、 該ハンマリング手段及び前記ウェイト保持手段を移動さ
    せるマニピュレータと、 該マニピュレータへ前記ハンマリング手段から伝わるハ
    ンマ移動方向の衝撃を吸収する衝撃吸収手段と、を備え
    たこと、を特徴とするタイヤホイールのバランスウェイ
    ト装着装置。
  2. 【請求項2】 前記ウェイト保持手段と前記ハンマリン
    グ手段は、マニピュレータによって少なくとも前記ホイ
    ール支持手段に支持されたタイヤホイールの円周方向と
    直交する平面内で移動可能に支持されていること、を特
    徴とする請求項1に記載のタイヤホイールのバランスウ
    ェイト装着装置。
  3. 【請求項3】 前記ハンマ移動方向は、前記ハンマリン
    グ手段による前記クリップ部打ち込み方向、及び該打ち
    込み方向と反対方向の少なくともいずれかであること、
    を特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のタイヤ
    ホイールのバランスウェイト装着装置。
  4. 【請求項4】 前記衝撃吸収手段が、前記ハンマリング
    手段を衝撃荷重作用方向に移動可能とすると共に、該ハ
    ンマリング手段の移動を流体シリンダで規制するよう構
    成されていること、を特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載のタイヤホイールのバランスウェイト装着装
    置。
  5. 【請求項5】前記ハンマリング手段は、シリンダ内で流
    体圧により前記クリップ部打ち込み方向へ進出するピス
    トンと、該ピストンを押し戻すよう付勢するスプリング
    とを有すること、を特徴とする請求項1から4のいずれ
    かに記載のタイヤホイールのバランスウェイト装着装
    置。
  6. 【請求項6】 前記衝撃吸収手段は、前記ハンマリング
    手段と前記マニピュレータ側との間に配設されて流体圧
    により前記ハンマリング手段を前記マニピュレータに対
    して移動させる流体シリンダと、前記流体圧の流れを絞
    って前記ハンマリング手段の移動を規制するオリフィス
    とを備えていること、を特徴とする請求項1から5のい
    ずれかに記載のタイヤホイールのバランスウェイト装着
    装置。
  7. 【請求項7】 前記衝撃吸収手段は、前記シリンダ壁の
    所定箇所に設けられ、前記ピストンの前記クリップ部打
    ち込み移動の途中で前記ピストンを押圧する前記シリン
    ダ内の流体をシリンダ外へ排出する排気孔であること、
    を特徴とする請求項5に記載のタイヤホイールのバラン
    スウェイト装着装置。
  8. 【請求項8】 前記ハンマリング手段と前記ウェイト保
    持手段とは、これらがなす相対角度を可変調整可能であ
    ること、を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載
    のタイヤホイールのバランスウェイト装着装置。
  9. 【請求項9】 前記ウェイト保持部は、前記バランスウ
    ェイトの装着時に於る前記タイヤホイールの略径方向と
    平行となるように延設された水平方向ガイド部材に摺動
    移動可能に嵌合すると共に、水平方向付勢手段によって
    前記リムと近接する側に押圧付勢され、前記マニピュレ
    ータに対して前記タイヤホールの略径方向に移動可能に
    構成されていること、を特徴とする請求項1から8のい
    ずれかに記載のタイヤホイールのバランス装着装置。
  10. 【請求項10】 前記ウェイト保持部は、前記バランス
    ウェイトの装着時に於る前記タイヤホイールの略回転軸
    方向と平行となるように延設された垂直方向ガイド部材
    に摺動移動可能に嵌合するとともに、垂直方向付勢手段
    によって前記リムと近接する側に押圧付勢され、前記マ
    ニピュレータに対して前記タイヤホイールの略回転軸方
    向に移動可能として構成されていること、を特徴とする
    請求項1から9のいずれかに記載のタイヤホイールのバ
    ランスウェイト装着装置。
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