JP3159408B2 - 抗菌性スエード調人工皮革 - Google Patents

抗菌性スエード調人工皮革

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外観が極めて良好でか
つ機械物性に優れ、抗菌性を有したスエード調人工皮革
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維基材と、殺菌作用を有する金
属イオンをイオン交換に保持しているゼオライトを含有
する樹脂から構成される合成皮革については、特公平4
−11670号公報に記載が有るが、スエード調人工皮
革にした場合に、表面の立毛繊維部分には抗菌剤の存在
がなく、表面だけのかびの発生は防げない。また特開平
4−228609号公報には銀置換ゼオライトの抗菌性
合成繊維について記載が有るも、このような繊維は、ゼ
オライトの粒径からくる糸の物性の低下を考慮して繊維
はある程度太いものでなければならず、極細繊維で覆わ
れ柔軟な立毛シート状物の繊維としては使用できない。
またスエード調人工皮革の製品の後処理方法として、抗
菌性物質を真空蒸着、スパッタリング、イオンブレーテ
ィング等の乾式加工により表面に付着させる方法と、水
または溶剤に抗菌剤とバインダーの樹脂を溶解または分
散させた処理液を含浸して付着させる方法が有るが、前
者は耐久性や有効成分濃度の確保が困難であり、後者は
抗菌剤のバインダー樹脂による風合い硬化、立毛繊維の
集毛による外観低下が起こる。以上のように外観が極め
て良好でかつ機械物性に優れ、耐久性があり、特に表面
の抗菌性に優れたスエード調人工皮革は未だ発明されて
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来知られている抗菌
性のスエード調人工皮革の製造方法では、いずれも外観
のスエード感、風合い、抗菌性の耐久性、抗菌性の兼備
した立毛シートは得られなかった。本発明の目的は、均
一で高級感のあるスエード調を有し、極めて柔軟でかつ
充実感のある風合いを有し、かつ耐久性のある抗菌性を
有したスエード調人工皮革を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、抗菌性を有す
る金属イオンを保持している抗菌性ゼオライトを繊維に
対し0.05〜15重量%含有する単繊維直径が3〜1
0μmの中細繊維Aと、単繊維直径が1μm以下の極細
繊維Bが重量比A/B=10/90〜70/30の割合
で混在する極細繊維集束繊維の絡合不織布と弾性重合体
よりなるシート状物の少なくとも片面に立毛を有する抗
菌性スエード調人工皮革である。
【0005】本発明のスエード調人工皮革は、島成分と
して抗菌性を有する金属イオンを保持している抗菌性ゼ
オライトが繊維に対し0.05〜15重量%含有してな
る単繊維の直径が3〜10μmの中極細繊維Aと、単繊
維の直径が1μm以下の極細繊維Bが重量比A/B=1
0/90〜70/30で混在する極細発生型繊維を製造
する工程、該極細発生型繊維の絡合不織布を製造する工
程、該絡合不織布に弾性重合体溶液を含浸し凝固する工
程、極細発生型繊維を極細繊維集束繊維に変成する工
程、少なくとも一面に立毛を形成する工程、得られた繊
維立毛基体を必要により染色仕上げする工程を組み合わ
せることにより、均一で高級感のあるスエード調を有
し、極めて柔軟でかつ充実感のある風合いを有し、かつ
耐久性のある抗菌性を有したスエード調人工皮革を得る
ことができる。
【0006】本発明で使用する抗菌性ゼオライトを含有
する島成分Aの直径は、3〜10μmの範囲である。直
径が3μmより小さいと、抗菌性ゼオライトを含有させ
たときの繊維強度が低下してスエード調人工皮革とした
とき物性の低いものとなり、また、10μmより大きく
なると立毛が不均一で優美さに欠けるものとなると共に
シートの風合いが固くなる。一方、島成分Bは直径が1
μ以下であり、1μmより大きくなると立毛の肌理が荒
くなり優美さに欠けるものとなる。そして、中極細繊維
Aと極細繊維Bの混合率は重量比でA/B=10/90
〜70/30の範囲である。中細繊維Aの量が多くなる
と立毛の肌理が荒くなるとともにシートの風合いも固く
なり、少なくなるとシート全体に対する抗菌性ゼオライ
トの量が少なくなり十分な抗菌効果を得ることが困難に
なる。
【0007】本発明においては、これらの中細繊維Aと
極細繊維Bは同一の繊維束に存在する、すなわち、両繊
維を島成分とする極細繊維発生型繊維を用いることが重
要である。中細繊維Aのみからなる繊維束と極細繊維B
のみからなる繊維束に変性される2種の極細繊維発生型
繊維を混綿したものでは立毛中で中細繊維Aと極細繊維
Bとが十分均一に混合せず部分的に色目や毛並みの斑を
生じ易く、本願発明の指向する外観の優れたスエード調
人工皮革は得られにくい。中細繊維Aと極細繊維Bの繊
維束に極細繊維Bのみの繊維束を混合使用することもで
きるが、極細繊維Bの量が多くなると抗菌効果や発色性
が低下しやすいため全体としてのA/Bの比率は上記範
囲にすることが好ましい。
【0008】本発明に用いられる紡糸方法は、従来よく
知られている、溶融流動特性の異なる2種のポリマーを
独立した溶融系で溶融し、接合−分割を繰り返して両者
の混合系を形成して紡糸する複合紡糸方法あるいは紡糸
口金部で海成分中に口金規制して島成分を押し出して複
合紡糸する複合紡糸方法において、海成分側をチップブ
レンドにより極細島の海島繊維状として溶融紡糸する方
法、または、紡糸口金部で、島成分の太さが2種以上と
なるよう繊維形状を規制して紡糸する方法など既存の紡
糸方法を使用すれば良く特に限定されるものでない。
【0009】次に、該島成分に用いられるポリマーは、
たとえばポリエチレンテレフタレートまたはそれを主体
とする共重合体、ポリブチレンテレフタレートまたはそ
れを主体とする共重合体、脂肪族ポリエステルまたはそ
の共重合体等の可紡性ポリエステル類、ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン610、ナイロン12で代表され
るナイロン類、その他の可紡性ポリアミド類、ポリエチ
レン、ポリプレン、ポリブチレン、などのポリオレフィ
ン類、アクリル共重合体、ポリビニールアルコール、ポ
リウレタンなどがあげられる。
【0010】また、海成分を構成するポリマーは、島成
分のポリマーとは特定の溶剤や分解剤に対する溶解性あ
るいは分解性を異にするポリマーであり、また熱成形温
度範囲が重なっているもので、溶融状態において紡糸に
要する時間内ではこれらのポリマー間で紡糸に支障をお
こす反応や相互作用を及ぼさないもの等が用いられる。
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピ
レン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリスチ
レン、スチレンアクリル共重合体、スチレンアクリル共
重合体、スチレンエチレン共重合体、ポリウレタンなど
のポリマーから選ばれた少なくとも一種のポリマーであ
る。
【0011】本発明において、抗菌性を有する金属イオ
ンを保持している抗菌性ゼオライトとは、アルミノシリ
ケートよりなる、天然または合成ゼオライトのイオン交
換可能な部分に、殺菌効果を持つ金属イオンの1種また
は2種以上を、イオン交換により保持しているものであ
る。抗菌性のある金属として、銀、銅、亜鉛などあり、
本発明の目的のためには上記の単独または混合の使用が
可能である。またゼオライトの形状は粉末粒子が好まし
く、粒子径は小さい方が好ましい。通常2μm以下、と
くに0.5μm以下がであることが好しい。粉末粒子径
が2μmより大きくなると、繊維にした場合極端な原糸
の物性低下または紡糸不可能になる。
【0012】ゼオライトの繊維に添加する量は、上記の
中極細繊維Aに対して、0.05重量%以上で15重量
%以下、望ましくは0.5重量%以上で5重量%以下の
範囲が望ましい。この添加量は紡糸性を考慮した添加量
であり、一方抗菌作用を有する金属の量は、抗菌性の効
果に関係し、最終のスエード調人工皮革に対しての金属
の添加量の割合は、銀−ゼオライトの場合は0.004
%以上、銅−ゼオライトの場合は0.02%以上、亜鉛
−ゼオライトの場合は0.1%以上となるように調整す
ることが望ましく、これを達成するのに金属のゼオライ
トに対する添加濃度をコントロールする必要がある。
【0013】ゼオライトの繊維への添加方法としては、
添加する島成分のポリマーのチップに、前もって必要量
を添加するか、ゼオライト添加のマスターバッチをつく
り紡糸直前にチップで混合する方法、紡糸押出機にゼオ
ライトを直接添加する方法など、公知の方法で処理すれ
ば良い。
【0014】得られた極細繊維収束群発生型繊維は従来
公知の方法にて、延伸、熱固定、捲縮、カット、開繊な
どの処理工程行って、原綿を作製する。かかる原綿はカ
ードで解繊されウエーバでランダムウエーブまたはクロ
スラップウエーブに形成される。ウエブは必要に応じて
積層し、所望の重さにするウエーブの重さは指向する用
途によりことなるが、一般的に100〜3000g/m
2の範囲が望ましい。
【0015】ついで公知の手段にて繊維絡合処理を施し
て繊維絡合不織布を形成する。好ましい絡合処理はニー
ドルパンチング法または/および高圧水流噴射法であ
る。ニードルパンチ数及び条件は使用針の形状やウエブ
の厚みで異なるが一般的に200〜2500パンチ/c
2の範囲で設定される。ニードルパンチ条件が強すぎ
る場合には繊維の絡合効果よりもむしろ繊維の切断が増
加することになり、構造破壊を生じウエブ面積の拡大を
招き、引き裂き強力等の物性低下を招くことになる。ま
た絡合が少ない場合には剥離強力等の物性低下と立毛繊
維不足による外観不良の物となる。
【0016】次に繊維絡合不織布に弾性重合体液を含
浸、凝固する。繊維絡合不織布に含浸する弾性重合体の
具体例を挙げると、ポリエステル系ポリウレタン、ポリ
エーテル系ポリウレタン、ポリエステルエーテル系ポリ
ウレタン、ポリラクトン系ポリウレタン、ポリカーボネ
ート系ポリウレタン等のポリウレタン類、アクリル酸ま
たはアクリル酸エステルの重合体または共重合体類、ポ
リイソプレン、ポリブタジエンなどの共役ジエン重合体
あるいは共役ジエン重合体ブロックを分子中に有するポ
リマー類、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体、酢酸ビニル重合体、また
は共重合体等のポリマーが挙げられる。弾性挙動の小さ
い樹脂をバインダー樹脂として用いた場合には、塩化ビ
ニル重合体または共重合体の可塑化ポリマー、ポリアミ
ド類または変性ポリアミド類、エチレン−酢酸ビニル共
重合体等のポリマーを用いることができる。
【0017】次に弾性重合体を含浸・凝固した繊維基体
は、弾性重合体及び極細発生型繊維の島成分A、Bの非
溶剤であり、かつ海成分の溶剤または分解剤処理するこ
とにより極細繊維発生型繊維を極細繊維集束繊維に変成
し、極細繊維絡合不織布と弾性重合体からなる繊維質基
体とする。
【0018】次に繊維質基体は少なくとも一面に極細繊
維を主体とした繊維立毛面を形成させる。繊維立毛を形
成させる方法は、サンドペーパーによるバッフィング、
針布起毛等既存の方法をとればよい。ついで得られたス
エード調繊維質基体を染色するが、繊維質基体を構成す
る樹脂を通常の方法にて染色すればよい。染色したスエ
ード調繊維質基体は揉み、柔軟化処理、ブラッシングな
どの仕上げ処理を行い、スエード調人工皮革とすること
ができる。
【0019】本発明で得られたスエード調人工皮革は、
外観が極めて良好でかつ機械物性に優れ、抗菌性を有し
たもので、衣料用、医療用、靴用、インテリヤ用、手袋
用等に好適である。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施を具体的に実施例で説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定される物ではな
い。尚、実施例中の部及び%は断わりのない限り重量に
関するものである。また実施例中の抗菌性評価は以下の
実験方法にて行った。 試験方法:抗菌防臭加工製品の加工結果試験マニュアル
・シェイクフラスコ法による 試験菌:肺炎桿菌・Klebsiella pneumoniae ATCC 4352
【0021】実施例−1 溶融流動特性の異なる2種のポリマーを独立した溶融系
で溶融し、接合−分割を繰り返して両者の混合系を形成
して紡糸する15島の複合紡糸装置を用い、二成分では
海成分となる側に、ポリエチレン50部、6−ナイロン
15部、をチップ状態で混合したものを仕込み、他方の
島成分となる側に、6−ナイロン28部、銀イオン2%
を含有するゼオライトが20%含有する6−ナイロンの
マスターバッチを7部となる様に原料を仕込、紡糸温度
285℃、巻取り速度800m/分で巻き取って、平均
繊度10デニールの原糸を得た。この原糸の断面を顕微
鏡写真で観察すると、海成分の中に直径約5.7μmの
島成分が15島と、直径が約0.84μmの島成分が約
260島ある第1図の様な海島構造複合繊維を得た。得
られた繊維を2.5倍に延伸し、機械捲縮を付与し、繊
維長51mmに切断し、カードで解繊した後クロスラッ
プウエーバーでウエブを作製し、ウエブの両面から交互
に合計600パンチ/cm2のニードルパンチを行い、
目付け660g/m2の絡合不織布を作った。この繊維
絡合不織布にポリエーテル系ポリウレタンを主体とする
ポリウレタンの13%DMF溶液を含浸し、DMF40
%の水溶液中で凝固し、水洗した。次いで海島構造複合
繊維の海成分のポリエチレンを、パークレンで処理して
除去すると、単繊維の平均直径が3.6μmの中細繊維
Aが15本と、単繊維の平均直径が0.58μmの極細
繊維約260本が存在する絡合不織布とポリウレタンと
からなる厚さ約1.4mmの繊維質基体を得た。得られ
た繊維質基体を二分割し、スライス面をバフして、厚さ
0.55mmとした後、他の面を粒度#400のサンド
ペーパーで起毛 処理を施し、繊維立毛シートとした。
このシートは茶色の1:2型含金錯塩染料で染色し、乾
燥後、揉み、整毛処理を行うと、外観が極めて良好でか
つ機械物性に優れ、抗菌性を有した茶色のスエード調人
工皮革が得られた。
【0022】実施例−2 実施例−1と同様の紡糸方法で海成分側に、ポリエチレ
ン50部、6−ナイロン15部、をチップ状態で混合し
た物を仕込み、他方の島成分となる側に、6−ナイロン
28部、銀イオン2%と亜鉛イオン14%を含有するゼ
オライトが20%含有する6−ナイロンのマスターバッ
チを7部となる様に原料を仕込み、紡糸し、原糸とりを
行った。この原糸を延伸以降は実施例−1と同じ方法に
て加工すると、外観が極めて良好でかつ機械物性に優
れ、抗菌性を有した茶色のスエード調人工皮革が得られ
た。
【0023】比較例−1 実施例−1の紡糸条件で、海成分となる側のポリマーを
ポリエチレン 50部、他方の島成分となる側に、6−
ナイロン45部、銀イオン20%を含有するゼオライト
5部となるよう原料を仕込、紡糸温度285℃、巻取り
速度800m/分で巻取って、平均繊度10デニールの
原糸を得た。この原糸の断面を顕微鏡写真で観察する
と、海成分の中に直径約6.2μmのものが15島ある
第2図の様な海島構造複合繊維であった。この海島構造
複合繊維を用いて延伸以降実施例−1と同じ方法にてス
エード調人工皮革を作製したが、シート物性が低くか
つ、立毛の外観は粗くスエード調人工皮革としては程遠
い物であった。
【0024】比較例−2 海成分がポリエチレン、島成分が6ナイロンとなるよう
に、ポリマーをチップブレンドして混合紡糸して10デ
ニールの原糸を得た。この原糸の断面を顕微鏡写真で観
察すると、海成分の中に直径約 1.43μmのものが
約300島ある第3図の様な海島構造混合複合繊維を得
た。この海島構造複合繊維を用いて延伸以降実施例−1
と同じ方法にてスエード調人工皮革を作製すると、抗菌
性はないが、立毛の外観は均一で細かく天然皮革の様な
スエード調人工皮革であった。
【0025】比較例−3 実施例−2の紡糸方法で、海成分はポリエチレン、島成
分は、銀イオン2%を含有する粒径が0.5μmのゼオ
ライトを4%練り込んだ6ナイロンを用いて紡糸を行っ
たが、紡糸性がなく原糸取りはできなかった。
【0026】
【表1】 1)紡糸で糸取りできず 2)シートでの評価不可
【0027】
【発明の効果】本発明は、外観が極めて良好でかつ機械
物性に優れた抗菌性を有したスエード調人工皮革で、着
用中に最も接触しやすい表面の毛羽が抗菌性を有してい
るので抗菌性の効果はよく、また繊維の中に練り込んで
いる為に抗菌剤の溶出や脱離もなく、すぐれた耐久性を
示し、毒性もない、したがて人体に直接触れる、衣料
用、医療用、靴用、インテリヤ用、手袋用等に好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例−1で使用した極細繊維発生型繊維の断
面模式図である。
【図2】比較例−1で使用した極細繊維発生型繊維の断
面模式図である。
【図3】比較例−2で使用した極細繊維発生型繊維の断
面模式図である。
【符号の説明】
1 中細繊維の島成分 2 極細繊維の島成分 3 海成分

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗菌性を有する金属イオンを保持している
    抗菌性ゼオライトを繊維に対し0.05〜15重量%含
    有する単繊維直径が3〜10μmの中細繊維Aと、単繊
    維直径が1μm以下の極細繊維Bが重量比A/B=10
    /90〜70/30の割合で混在する極細繊維集束繊維
    の絡合不織布と弾性重合体よりなるシート状物の少なく
    とも片面に立毛を有する抗菌性スエード調人工皮革。
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