JP3159177U - 自動開閉傘の安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】傘中棒が弾力によって不注意に開かれて怪我を招くことを防止する自動開閉傘の安全装置を提供する。【解決手段】傘のハンドルに内設する本体の内部に、回転軸、ラチェット、スプリング、定位体、引っ張り紐を備える。本体内に引っ掛かりヘッドを内設する傘中棒を装着する。回転軸は本体底部に枢着し、一端にラチェットを固定し、他端にはスプリングを固定する。ラチェット上には歯を設け、スプリングの外端は本体上に固定し、定位体の一端は本体上に枢着し、自由端はラチェットの歯に対応させ、定位体の内側には突出体を備え、突出体は本体側壁上の一側孔から本体の軸孔内に挿入し、傘中棒に内設する引っ掛かりヘッドが縮み戻る時の位置に対応する。引っ張り紐の一端は回転軸上に固定し、他端は傘上端の上ロクロ上に固定する。【選択図】図2

Description

本考案は、傘具に係り、特に自動開閉傘の安全装置に関する。
自動開閉の傘はただ同じボタンを繰り返し押すだけで、傘を自動的に開いたり自動的に閉じたりする作動を行え、両手で傘を開閉する煩わしさを取り除き、非常に便利に使用できる故、市場に出た途端、広く多くの注目を集めている。
自動開閉の傘の内部の伝統的な構造については、2002年2月13日に特許権を受けて公告された特許文献1の“傘の自動開閉制御装置”に示す通りである。前記の傘の自動開閉動作原理は、傘を開く場合、下向きにボタン60’を押すと傘中棒50’が制御装置の制御を離れ、傘中棒50’内部の開きバネ51’がエネルギーを放出して傘中棒50’を上方向に弾き伸ばして傘を開く。また、傘を閉じたい場合、再度下向きにボタン60’を押すと傘中棒50’内の引っ掛かりヘッド523’も制御装置の制御を離れ、引っ掛かりヘッド523’は放出状態になり、傘の骨組み上の閉じバネ(未図示)の弾力作用のもと、傘面は閉じられた状態となり、引っ掛かりヘッド523’は引っ張り紐522’によって傘中棒50’上方へと引き戻される。この時はまだ、完全に傘を閉じた状態にはなく、完全に閉じた状態にするには更に力を使って傘面部分をハンドル110’方向に押し動かす必要があり、これにより傘中棒50’は短くなり、開きバネ51’は再度エネルギーを溜め込み、傘中棒50’と引っ掛かりヘッド523’は改めてハンドル110’内の制御装置の制御を受け、傘は完全に閉じて折りたたまれた状態となる。
現有する自動開閉傘の作動原理は、基本的に前述した特許文献1と同様であり、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5等において異なる箇所は概ねハンドル内部の傘中棒と引っ掛かりヘッドを制御するための制御装置である。
中国実用新案公告第CN2476208Y号明細書 中国実用新案出願第01217730.X号 中国実用新案出願第01237609.4号 中国実用新案出願第01262761.5号 中国実用新案出願第03267824.X号
しかし、現有する自動開閉傘は操作が便利であるが、安全面での隠れた問題が存在する。具体的には、傘中棒内に装着した開きバネは傘を開く時に弾力によって傘を自動的開くのであるが、その弾性が大きく、傘を閉じて傘箇所を押してハンドル位置に戻し、開きバネの弾力を克服しなければならない。しかも押して位置に戻してこそ傘を完全に閉じることができる。しかし、開きバネの弾力が非常に大きいため、押して縮める過程において力が不足して緩み開いてしまう状況も発生し易く、この時、傘中棒は自動的に迅速に弾力によって開かれてしまう。傘中棒が弾力によって開かれる過程では、開きバネの弾力が非常に大きいため、不注意な事故による怪我を起こし易く、国外でも、傘を閉じる時に傘中棒が位置に戻らずに自動的に弾力によって開かれて怪我に至った事故が発生している。よって、如何に、傘を閉じる過程で傘中棒がまだ位置に戻っていない時に自動的に弾力によって開かれてしまう問題を解決するかが、現在、傘業界において研究が必要とされる課題の一つである。
本考案は、解決すべき技術問題に対して、自動開閉傘を閉じる時、傘中棒が弾力によって不注意に開かれる現象を防止することの可能な自動開閉傘の安全装置を提供する。
前述の技術問題を解決するための本考案の技術解決方案は次の通りである。自動開閉傘の安全装置において、傘のハンドル内に設置した本体内部には、回転軸、ラチェット、スプリング、定位体、及び引っ張り紐を備える。前記回転軸は本体底部に枢着し、その一端にラチェットを固定し、他の一端にはスプリングを固定し、ラチェット上には若干の歯を設け、スプリングの外端は本体上に固定する。前記定位体の一端は本体上に枢着し、自由端はラチェットの歯に対応させ、定位体の内側には突出体を備え、突出体は本体側壁上の一側孔から本体の軸孔内に挿入し、並びに、傘中棒に内設する引っ掛かりヘッドが縮み戻る時の位置に対応する。前述した引っ張り紐の一端は回転軸上に固定し、他の一端は傘の上端の上ロクロ上に固定する。
前述の定位体とハンドル内壁の間には定位体の自由端の位置を戻してラチェット歯の上部に圧力をかけさせるリセット弾性片を設ける。
前記引っ掛かりヘッドには貫通孔を開け、引っ張り紐を貫通孔に通す。
前述方案を採用した後、本考案は、傘のハンドル内部に安全構造を設置する。傘を閉じて傘中棒を縮めて短かくする過程において、引っ張り紐の下端はスプリングの弾力作用によって回転軸上を回り続け、傘中棒上を押す力が消失すると、引っ張り紐は回転軸を逆回転させようとするが、この時、定位体の自由端からラチェットの歯が押さえるように入り込むことで、回転軸の逆回転が抑えられ、引っ張り紐は上ロクロを引っ張り、傘中棒が弾力によって外方向に開くのを防止する。即ち、本考案はラチェットの単一方向性を利用して、傘を閉じる時、傘中棒は只、下方向に縮むだけとなり、一旦下方向に縮み戻る力が消失すると、隨時、引っ張り紐は傘中棒を引っ張り、傘を閉じる過程において、傘中棒の下方向圧力が消失するため、傘が弾力によって不注意に開かれる事故発生を防止し、自動開閉傘の使用上の安全性を更に高めることが可能となる。
本考案の自動開閉傘の安全装置は、自動開閉傘を閉じる時、傘中棒が弾力によって不注意に開かれる現象を防止する効果を有する。
公知の自動開閉傘のハンドル内構造図である。 本考案の立体分解図である。 本考案の組立て時における傘を閉じる過程の断面図である。 本考案の組立て時における傘を完全に閉じた状態の断面図である。 本考案の組立て時における傘を開いた状態の断面図である。
以下、本考案の実施形態について図に基づいて説明する。なお、これによって本考案が限定されるものではない。
本考案の開示する自動開閉傘の安全装置において、図2及び図3に示されるのは、本考案の良好な実施例である。本考案の提供する安全構造は傘のハンドル11内の本体2内部に設置し、それは主に、回転軸3、ラチェット4、スプリング5、定位体6、リセット弾性片7、及び引っ張り紐8を備える。
前記ハンドル11及びそれに内設する本体2には制御装置を設けるが、制御装置は本案の重点ではないため、図示を省く。前記本体2内には軸孔21をあけて傘中棒12を装着し、傘中棒12には引っ掛かりヘッド9を内設する。
前記回転軸3は本体2の底部に枢着し、その一端をラチェット4に固定し、他の一端にはスプリング5を固定し、スプリング5の外端は本体2上に固定する。前記ラチェット4上には若干の歯41を備え、前記スプリング5の作用によって回転軸3に回転作用をもたらすことができる。
前記定位体6の一端は本体2上に枢着し、枢着端とは異なる自由端61はラチェット4の歯41に対応させる。前記定位体6内側には突出体62を設け、突出体62は本体2の側壁上の側孔22から本体2の軸孔21内に挿入し、並びに引っ掛かりヘッド9が縮み戻る時の位置に対応する。
前記リセット弾性片7は定位体6とハンドル11の内壁間に設置する。
前記引っ張り紐8の一端は前記回転軸3上に固定し、他の一端は傘上端の上ロクロ(未図示)上に固定する。引っ張り紐8が自由に動いてしまうのを防ぐため、引っ掛かりヘッド9上に貫通孔91を開けて、引っ張り紐8を貫通孔91に通すことも可能である。
傘を閉じた後、前記引っ掛かりヘッド9は傘中棒12の上方に引き込まれる。更に、傘中棒12を押してそれを短かく縮めて傘を完全に閉じる過程は、図3に示す通りであり、傘中棒12を縮めて短かくする過程において、前記引っ張り紐8の下端はスプリング5の弾力作用によって回転軸3上に巻きつき続けるが、一旦、傘中棒12上を押す力が消失すると、引っ張り紐8は回転軸3を逆回転させようとする。しかしこの時、定位体6の自由端61はリセット弾性片7の弾力作用によってラチェット4の歯41に入り込み、回転軸3の逆回転を防止し、これにより、引っ張り紐8は傘の上ロクロを引っ張り、傘中棒12が開きバネ(未図示)の作用によってその弾力で開かれるのを防ぐ。よって、傘中棒が弾力によって不注意に開かれて怪我をする事故を防止することが可能となる。
傘中棒12が予定の長さに縮むと、傘は完全に閉じられた状態となり、これは図4に示す通りである。前記引っ掛かりヘッド9がハンドル11内部に縮み戻った状態となり、並びに、制御装置の制御を受ける(これは本案の重点ではないため、未図示である)。この時、引っ掛かりヘッド9は定位体6の突出体62に対応し、並びに、突出体62の上部を圧し、定位体6は外方向に押されるため、定位体6の自由端61はラチェット4の歯41から離脱する。同時に、前記引っ張り紐8は前記回転軸3上に巻きつく。この時、定位体6が引っ掛かりヘッド9によって上部を圧せられラチェット4の歯41と接触していないため、図5に示す通り、傘を開く時、ラチェット4は引っ張り紐8の引っ張られる長さを制限することなく、傘は順調に開かれる。
本考案は自動開閉傘に内設する構造であり、引っ掛かりヘッド9によって定位体6のラチェット4に対する回転制限を解除し、ラチェット4が定位体6の制限を受けることにより引っ張り紐8が伸ばせず傘が開けなくなる状況を防ぐ。また、本考案は、その他の制御構造によって、定位体のラチェットに対する回転制限を解除することも可能である。
11 ハンドル
12 傘中棒
2 本体
21 軸孔
22 側孔
3 回転軸
4 ラチェット
41 歯
5 スプリング
6 定位体
61 自由端
62 突出体
7 リセット弾性片
8 引っ張り紐
9 引っ掛かりヘッド
91 貫通孔

Claims (3)

  1. 傘のハンドルに内設する本体の内部には、回転軸、ラチェット、スプリング、定位体、及び引っ張り紐を備え、
    前記回転軸は、本体底部に枢着し、その一端に前記ラチェットを固定し、他の一端にはスプリングを固定し、前記ラチェット上には若干の歯を設け、前記スプリングの外端は本体上に固定し、前記定位体の一端は本体上に枢着し、自由端はラチェットの歯に対応させ、定位体の内側には突出体を備え、突出体は本体側壁上の一側孔から本体の軸孔内に挿入し、並びに、傘中棒に内設する引っ掛かりヘッドが縮み戻る時の位置に対応し、前記引っ張り紐の一端は回転軸上に固定し、他の一端は傘上端の上ロクロ上に固定することを特徴とする、自動開閉傘の安全装置。
  2. 前記定位体とハンドル内壁間には定位体の自由端の位置を戻しラチェット歯の上部に圧力をかけさせるリセット弾性片を設けることを特徴とする、請求項1に記載の自動開閉傘の安全装置。
  3. 前記引っ掛かりヘッドには貫通孔を開け、引っ張り紐を貫通孔に通すことを特徴とする、請求項1に記載の自動開閉傘の安全装置。
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