JP3159045U - 角速度センサ - Google Patents
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Abstract
Description
振動子と、装置筐体に固定された固定部と、振動子と固定部とを接続する可撓部と、を有し、可撓部の撓みによって振動子が固定部に対して変位する構造をなす基本構造体と、
交流駆動信号の供給を受け、振動子がX軸方向に振動するように、可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるX軸方向励振手段と、
振動子がX軸方向に振動しているときに、振動子に作用するZ軸方向のコリオリ力を検出し、検出したコリオリ力に基づいて、角速度ωyを示す電気信号を出力する角速度検出手段と、
X軸方向励振手段に対して、X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給するX軸方向駆動回路と、
を設け、
X軸方向駆動回路は、角速度検出を行うための所定の検出期間に、X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給し、励振用の交流駆動信号を供給する期間を先頭区間と後続区間とに分け、後続区間の振幅は一定値を維持し、先頭区間の振幅もしくは平均振幅は後続区間の振幅よりも大きくなり、先頭区間の位相の後続区間の位相に対する位相差δ1が、−90°<δ1<+90°の範囲内となるように、供給する交流駆動信号の制御を行い、
角速度検出手段は、検出期間内のうち振動子のX軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間に検出されたコリオリ力に基づいて、角速度を示す電気信号を出力するようにしたものである。
振動子と、装置筐体に固定された固定部と、振動子と固定部とを接続する可撓部と、を有し、可撓部の撓みによって振動子が固定部に対して変位する構造をなす基本構造体と、
交流駆動信号の供給を受け、振動子がZ軸方向に振動するように、可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるZ軸方向励振手段と、
振動子がZ軸方向に振動しているときに、振動子に作用するY軸方向およびX軸方向のコリオリ力を検出し、検出したコリオリ力に基づいて、角速度ωxおよびωyを示す電気信号を出力する角速度検出手段と、
Z軸方向励振手段に対して、Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給するZ軸方向駆動回路と、
を設け、
Z軸方向駆動回路は、角速度検出を行うための所定の検出期間に、Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給し、励振用の交流駆動信号を供給する期間を先頭区間と後続区間とに分け、後続区間の振幅は一定値を維持し、先頭区間の振幅もしくは平均振幅は後続区間の振幅よりも大きくなり、先頭区間の位相の後続区間の位相に対する位相差δ1が、−90°<δ1<+90°の範囲内となるように、供給する交流駆動信号の制御を行い、
角速度検出手段は、検出期間内のうち振動子のZ軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間に検出されたコリオリ力に基づいて、角速度を示す電気信号を出力するようにしたものである。
振動子と、装置筐体に固定された固定部と、振動子と固定部とを接続する可撓部と、を有し、可撓部の撓みによって振動子が固定部に対して変位する構造をなす基本構造体と、
交流駆動信号の供給を受け、振動子がX軸方向に振動するように、可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるX軸方向励振手段と、
交流駆動信号の供給を受け、振動子がZ軸方向に振動するように、可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるZ軸方向励振手段と、
振動子がX軸もしくはZ軸方向に振動しているときに、振動子に作用する所定座標軸方向のコリオリ力を検出し、検出したコリオリ力に基づいて、角速度ωx,ωy,ωzを示す電気信号を出力する角速度検出手段と、
X軸方向励振手段に対して、X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給するX軸方向駆動回路と、
Z軸方向励振手段に対して、Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給するZ軸方向駆動回路と、
を設け、
所定の検出周期Tの前半部分にX軸励振用期間Tx、後半部分にZ軸励振用期間Tzを設定し、X軸方向駆動回路は、X軸励振用期間Tx内にX軸励振用の交流駆動信号Sxを供給し、Z軸方向駆動回路は、Z軸励振用期間Tz内にZ軸励振用の交流駆動信号Szを供給し、
X軸方向駆動回路およびZ軸方向駆動回路の少なくとも一方は、励振用の交流駆動信号を供給する期間を先頭区間と後続区間とに分け、後続区間の振幅は一定値を維持し、先頭区間の振幅もしくは平均振幅は後続区間の振幅よりも大きくなり、先頭区間の位相の後続区間の位相に対する位相差δ1が、−90°<δ1<+90°の範囲内となるように、供給する交流駆動信号の制御を行い、
角速度検出手段は、X軸励振用期間Tx内のうち振動子のX軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間およびZ軸励振用期間Tz内のうち振動子のZ軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間に検出されたコリオリ力に基づいて、角速度を示す電気信号を出力するようにしたものである。
振動子と、装置筐体に固定された固定部と、振動子と固定部とを接続する可撓部と、を有し、可撓部の撓みによって振動子が固定部に対して変位する構造をなす基本構造体と、
交流駆動信号の供給を受け、振動子がX軸方向に振動するように、可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるX軸方向励振手段と、
交流駆動信号の供給を受け、振動子がZ軸方向に振動するように、可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるZ軸方向励振手段と、
振動子がX軸もしくはZ軸方向に振動しているときに、振動子に作用する所定座標軸方向のコリオリ力を検出し、検出したコリオリ力に基づいて、角速度ωx,ωy,ωzを示す電気信号を出力する角速度検出手段と、
X軸方向励振手段に対して、X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給するX軸方向駆動回路と、
Z軸方向励振手段に対して、Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給するZ軸方向駆動回路と、
を設け、
所定の検出周期Tの前半部分にX軸励振用期間Tx、後半部分にZ軸励振用期間Tzを設定し、X軸方向駆動回路は、X軸励振用期間Tx内にX軸励振用の交流駆動信号Sxを供給し、Z軸方向駆動回路は、Z軸励振用期間Tz内にZ軸励振用の交流駆動信号Szを供給し、
X軸方向駆動回路およびZ軸方向駆動回路の少なくとも一方は、励振用の交流駆動信号を供給する期間を先頭から順に第1区間U1,第2区間U2,第3区間U3の3つの区間分け、それぞれ励振用の交流駆動信号S1,S2,S3を供給し、かつ、これら信号S1,S2,S3の振幅A1,A2,A3について、振幅A2は一定値を維持し、振幅A1もしくはその平均値は振幅A2よりも大きくなり、振幅A3もしくはその平均値は振幅A2よりも大きくなり、しかも、これら信号S1,S2,S3の位相φ1,φ2,φ3について、位相φ1の位相φ2に対する位相差δ1は−90°<δ1<+90°の範囲内となり、位相φ3の位相φ2に対する位相差δ2は90°<δ2<270°の範囲内となるように、供給する交流駆動信号の制御を行い、
角速度検出手段は、X軸励振用期間Tx内のうち振動子のX軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間およびZ軸励振用期間Tz内のうち振動子のZ軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間に検出されたコリオリ力に基づいて、角速度を示す電気信号を出力するようにしたものである。
振動子と、装置筐体に固定された固定部と、振動子と固定部とを接続する可撓部と、を有し、可撓部の撓みによって振動子が固定部に対して変位する構造をなす基本構造体と、
交流駆動信号の供給を受け、振動子がX軸方向に振動するように、可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるX軸方向励振手段と、
交流駆動信号の供給を受け、振動子がZ軸方向に振動するように、可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるZ軸方向励振手段と、
振動子がX軸もしくはZ軸方向に振動しているときに、振動子に作用する所定座標軸方向のコリオリ力を検出し、検出したコリオリ力に基づいて、角速度ωx,ωy,ωzを示す電気信号を出力する角速度検出手段と、
X軸方向励振手段に対して、X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給するX軸方向駆動回路と、
Z軸方向励振手段に対して、Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給するZ軸方向駆動回路と、
を設け、
所定の検出周期Tの前半部分にX軸励振用期間Tx、後半部分にZ軸励振用期間Tzを設定し、
X軸方向駆動回路は、X軸励振用期間Tx内に先頭から順に設けられた第1区間Ux1,第2区間Ux2,第3区間Ux3の3つの区間に渡って、それぞれX軸励振用の交流駆動信号Sx1,Sx2,Sx3を供給し、かつ、これら信号Sx1,Sx2,Sx3の振幅Ax1,Ax2,Ax3について、振幅Ax2は一定値を維持し、振幅Ax1は振幅Ax2よりも大きくなり、振幅Ax3は振幅Ax2よりも大きくなり、しかも、これら信号Sx1,Sx2,Sx3の位相φx1,φx2,φx3について、位相φx1の位相φx2に対する位相差δx1は−90°<δx1<+90°の範囲内となり、位相φx3の位相φx2に対する位相差δx2は90°<δx2<270°の範囲内となるような制御を行い、
Z軸方向駆動回路は、Z軸励振用期間Tz内に先頭から順に設けられた第1区間Uz1,第2区間Uz2,第3区間Uz3の3つの区間に渡って、それぞれZ軸励振用の交流駆動信号Sz1,Sz2,Sz3を供給し、かつ、これら信号Sz1,Sz2,Sz3の振幅Az1,Az2,Az3について、振幅Az2は一定値を維持し、振幅Az1は振幅Az2よりも大きくなり、振幅Az3は振幅Az2よりも大きくなり、しかも、これら信号Sz1,Sz2,Sz3の位相φz1,φz2,φz3について、位相φz1の位相φz2に対する位相差δz1は−90°<δz1<+90°の範囲内となり、位相φz3の位相φz2に対する位相差δz2は90°<δz2<270°の範囲内となるような制御を行い、
角速度検出手段は、X軸励振用期間Tx内のうち振動子のX軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間Tx2およびZ軸励振用期間Tz内のうち振動子のZ軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間Tz2に検出されたコリオリ力に基づいて、角速度を示す電気信号を出力するようにしたものである。
X軸方向駆動回路が、各信号Sx1,Sx2,Sx3の振幅Ax1,Ax2,Ax3が、それぞれ一定値を維持するような制御を行い、
Z軸方向駆動回路が、各信号Sz1,Sz2,Sz3の振幅Az1,Az2,Az3が、それぞれ一定値を維持するような制御を行うようにしたものである。
振動子と、装置筐体に固定された固定部と、振動子と固定部とを接続する可撓部と、を有し、可撓部の撓みによって振動子が固定部に対して変位する構造をなす基本構造体と、
交流駆動信号の供給を受け、振動子がX軸方向に振動するように、可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるX軸方向励振手段と、
交流駆動信号の供給を受け、振動子がZ軸方向に振動するように、可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるZ軸方向励振手段と、
振動子がX軸もしくはZ軸方向に振動しているときに、振動子に作用する所定座標軸方向のコリオリ力を検出し、検出したコリオリ力に基づいて、角速度ωx,ωy,ωzを示す電気信号を出力する角速度検出手段と、
X軸方向励振手段に対して、X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給するX軸方向駆動回路と、
Z軸方向励振手段に対して、Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給するZ軸方向駆動回路と、
を設け、
所定の検出周期Tの前半部分にX軸励振用期間Tx、後半部分にZ軸励振用期間Tzを設定し、
X軸方向駆動回路は、X軸励振用期間Tx内に先頭から順に設けられた第1区間Ux1,第2区間Ux2,第3区間Ux3の3つの区間に渡って、それぞれX軸励振用の交流駆動信号Sx1,Sx2,Sx3を供給し、かつ、信号Sx2の振幅Ax2は一定値を維持し、信号Sx1,Sx2,Sx3の平均振幅をそれぞれMx1,Mx2,Mx3としたときに、平均振幅Mx1が平均振幅Mx2よりも大きくなり、平均振幅Mx3が平均振幅Mx2よりも大きくなり、しかも、これら信号Sx1,Sx2,Sx3の位相φx1,φx2,φx3について、位相φx1の位相φx2に対する位相差δx1は−90°<δx1<+90°の範囲内となり、位相φx3の位相φx2に対する位相差δx2は90°<δx2<270°の範囲内となるような制御を行い、
Z軸方向駆動回路は、Z軸励振用期間Tz内に先頭から順に設けられた第1区間Uz1,第2区間Uz2,第3区間Uz3の3つの区間に渡って、それぞれZ軸励振用の交流駆動信号Sz1,Sz2,Sz3を供給し、かつ、信号Sz2の振幅Az2は一定値を維持し、信号Sz1,Sz2,Sz3の平均振幅をそれぞれMz1,Mz2,Mz3としたときに、平均振幅Mz1が平均振幅Mz2よりも大きくなり、平均振幅Mz3が平均振幅Mz2よりも大きくなり、しかも、これら信号Sz1,Sz2,Sz3の位相φz1,φz2,φz3について、位相φz1の位相φz2に対する位相差δz1は−90°<δz1<+90°の範囲内となり、位相φz3の位相φz2に対する位相差δz2は90°<δz2<270°の範囲内となるような制御を行い、
角速度検出手段は、X軸励振用期間Tx内のうち振動子のX軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間Tx2およびZ軸励振用期間Tz内のうち振動子のZ軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間Tz2に検出されたコリオリ力に基づいて、角速度を示す電気信号を出力するようにしたものである。
X軸方向駆動回路が、各信号Sx1,Sx2,Sx3の振幅Ax1,Ax2,Ax3について、振幅Ax1が、第1区間Ux1の先頭から徐々に増加してゆきピークに到達した後に振幅Ax2まで減少し、振幅Ax2が、第2区間Ux2の期間中一定値を維持し、振幅Ax3が、第3区間Ux3の先頭から徐々に増加してゆきピークに到達した後に0まで減少するような制御を行い、
Z軸方向駆動回路が、各信号Sz1,Sz2,Sz3の振幅Az1,Az2,Az3について、振幅Az1が、第1区間Uz1の先頭から徐々に増加してゆきピークに到達した後に振幅Az2まで減少し、振幅Az2が、第2区間Uz2の期間中一定値を維持し、振幅Az3が、第3区間Uz3の先頭から徐々に増加してゆきピークに到達した後に0まで減少するような制御を行うようにしたものである。
位相差δ1、δx1もしくはδz1を0°に設定し、位相差δ2、δx2もしくはδz2を180°に設定するようにしたものである。
同一検出周期T内のX軸励振用期間Txの末尾とZ軸励振用期間Tzの先頭が部分的に重複し、Z軸励振用期間Tzの末尾と次の検出周期T内のX軸励振用期間Txの先頭が部分的に重複するように設定したものである。
X軸方向駆動回路が、振動子のX軸方向に関する共振周波数をもった交流駆動信号Sxを供給し、
Z軸方向駆動回路が、振動子のZ軸方向に関する共振周波数をもった交流駆動信号Szを供給するようにしたものである。
基本構造体を、下面に環状溝を有しXY平面に平行な基板面をもった基板によって構成し、環状溝に囲まれた中心部が振動子、環状溝の外側部分が固定部、環状溝の底部からなる肉薄部分が可撓部として機能するようにし、
X軸方向励振手段が、基板上面における正のX座標値をもつ位置に配置された正側励振手段と、基板上面における負のX座標値をもつ位置に配置された負側励振手段と、によって構成され、
X軸方向駆動回路が、正側励振手段に供給する正側交流駆動信号Sx(+)と、負側励振手段に供給する負側交流駆動信号Sx(−)と、によって構成されるX軸励振用の交流駆動信号Sxを供給する機能を有し、信号Sx(+)と信号Sx(−)とが互いに逆位相の信号であるようにしたものである。
X軸方向励振手段およびZ軸方向励振手段を、可撓部の所定箇所に固着された圧電素子によって構成したものである。
X軸方向励振手段およびZ軸方向励振手段を、可撓部もしくは振動子の所定箇所に形成された変位電極と、この変位電極に対向する位置において装置筐体に固定された固定電極と、からなる容量素子によって構成したものである。
図1は、本考案の第1の実施形態に係る角速度センサの物理的構造部の側断面図であり、図2は、その上面図である。ここに示す物理的構造部自体は、従来の角速度センサにおいても採用されている構造であり、本考案に固有の構造ではない。ただ、便宜上、ここでは、図1および図2に示す物理的構造部を用いた角速度センサに本考案を適用した例を、第1の実施形態として説明する。
さて、§1では、本考案の第1の実施形態に係る角速度センサの基本構造および基本動作を述べたが、当該基本構造および基本動作それ自体は、本考案に固有のものではない。本考案の特徴は、X軸方向駆動回路71が供給する交流駆動信号SxおよびZ軸方向駆動回路72が供給する交流駆動信号Szの波形(振幅および位相)にある。実際、本考案では、図4および図5に示した信号Sx(+),Sx(−),Szとは異なる波形をもった交流駆動信号を用いて振動子11を励振させることになる。
図1に示すとおり、本考案は、振動子11と、装置筐体に固定された固定部13と、振動子11と固定部13とを接続する可撓部12と、を有し、可撓部12の撓みによって振動子11が固定部13に対して変位する構造をなす基本構造体10を備え、XYZ三次元直交座標系におけるX軸まわりの角速度ωx,Y軸まわりの角速度ωy,Z軸まわりの角速度ωzを検出する機能をもった角速度センサに係るものである。
これまで述べた実施形態では、X軸方向駆動回路71およびZ軸方向駆動回路72によって供給される交流駆動信号Sは、図10に示すような基本波形を有していた。すなわち、第1区間U1において振幅A1は一定値をとり、第2区間U2において振幅A2は一定値をとり、第3区間U3において振幅A3は一定値をとっている。これは、X軸方向駆動回路71によって、各信号Sx1,Sx2,Sx3の振幅Ax1,Ax2,Ax3が、それぞれ一定値を維持するような制御が行われ、Z軸方向駆動回路72によって、各信号Sz1,Sz2,Sz3の振幅Az1,Az2,Az3が、それぞれ一定値を維持するような制御が行われることを意味する。
これまで述べた実施形態では、交流駆動信号Sの各区間に信号S1,S2,S3を配置し、位相φ1=φ2とし、位相φ3だけを逆位相にすることにより、振動子の振幅を急激に減衰させる手法をとっていた。しかしながら、位相φ3は、位相φ2に対して、必ずしも正確に逆位相(位相差=180°)にする必要はない。理論的には、位相φ3が、位相φ2に対して90°<δ<270°の範囲内の位相差δを生じるようにすれば、振動子の運動方向に対して逆向きの駆動力が作用することになるので、振動子の振幅を減衰させる効果が得られる。同様の理由により、位相φ1は、位相φ2に対して、必ずしも同位相(位相差=0°)にする必要はない。理論的には、位相φ1が、位相φ2に対して−90°<δ<+90°の範囲内の位相差δを生じるようにすれば、第2区間U2における振動子の運動方向に対して順方向の駆動力が作用することになるので、振動子の振幅を増加させる効果が得られる。
これまでの実施形態では、図11のタイミングチャートに示すとおり、振動子のX軸方向に関する振幅が零になった時刻t5をX軸励振用期間TxとZ軸励振用期間Tzとの境界とし、振動子のZ軸方向に関する振幅が零になった時刻t10をZ軸励振用期間TzとX軸励振用期間Txとの境界としていた。このため、Z軸励振用の交流駆動信号Szは、振動子のX軸方向に関する振幅が零になった時刻t5から供給が開始され、X軸励振用の交流駆動信号Sxは、振動子のZ軸方向に関する振幅が零になった時刻t10(t0)から供給が開始されることになる。
これまで述べた実施形態は、X軸方向励振手段およびZ軸方向励振手段を、可撓部の所定箇所に固着された圧電素子によって構成した例であるが、圧電素子の代わりに容量素子を用いることも可能である。
これまで述べてきた実施形態に係る角速度センサは、所定の検出周期Tで、常に特定の角速度の検出動作を実行する連続駆動型センサであるが、本考案に係る技術は、必要な期間だけ断続的に角速度の検出動作を実行する間欠駆動型センサにも適用可能である。
11:中心部(振動子)
12:可撓部
13:固定部
20:電極層
21:配線用突起部
30:圧電素子
40:基本構造体
41:中心部(振動子)
42:可撓部
43:固定部
50:天蓋基板
71:X軸方向駆動回路
72:Z軸方向駆動回路
81:コリオリ力Fx検出回路
82:コリオリ力Fy検出回路
83:コリオリ力Fz検出回路
90:クロック回路
A1:信号S1の振幅
A2:信号S2の振幅
A3:信号S3の振幅
Ax:信号Sxの振幅
Az:信号Szの振幅
Bx:振動子のX軸方向に関する振幅
Bz:振動子のZ軸方向に関する振幅
D1〜D4:検出用電極
E0:共通電極
E1〜E4:励振用電極
G:環状溝
H0:共通固定電極
H1〜H5:変位電極
O:座標系の原点
S:交流駆動信号
S1:第1区間U1における信号S
S2:第2区間U2における信号S
S3:第3区間U3における信号S
Sx:X軸励振用の交流駆動信号
Sx(+):正側励振手段に与える交流駆動信号
Sx(−):負側励振手段に与える交流駆動信号
Sz:Z軸励振用の交流駆動信号
T:検出周期(サンプリング周期)
Tx:X軸励振用期間
Tx1:立ち上がり期間
Tx2:中間期間
Tx3:立ち下がり期間
Tz:Z軸励振用期間
Tz1:立ち上がり期間
Tz2:中間期間
Tz3:立ち下がり期間
t:時間軸
t0〜t10:所定の時刻
U1:第1区間
U2:第2区間
U3:第3区間
Ux1:期間Tx内の第1区間
Ux2:期間Tx内の第2区間
Ux3:期間Tx内の第3区間
Uz1:期間Tz内の第1区間
Uz2:期間Tz内の第2区間
Uz3:期間Tz内の第3区間
X:XYZ三次元座標系の座標軸
Y:XYZ三次元座標系の座標軸
Z:XYZ三次元座標系の座標軸
ΔX:振動子のX軸方向の変位
ΔZ:振動子のZ軸方向の変位
φ:クロック信号
φ1:信号S1の位相
φ2:信号S2の位相
φ3:信号S3の位相
ωx:X軸まわりの角速度
ωy:Y軸まわりの角速度
ωz:Z軸まわりの角速度
Claims (14)
- XYZ三次元直交座標系におけるY軸まわりの角速度ωyを検出するための角速度センサであって、
振動子と、装置筐体に固定された固定部と、前記振動子と前記固定部とを接続する可撓部と、を有し、前記可撓部の撓みによって前記振動子が前記固定部に対して変位する構造をなす基本構造体と、
交流駆動信号の供給を受け、前記振動子がX軸方向に振動するように、前記可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるX軸方向励振手段と、
前記振動子がX軸方向に振動しているときに、前記振動子に作用するZ軸方向のコリオリ力を検出し、検出したコリオリ力に基づいて、前記角速度ωyを示す電気信号を出力する角速度検出手段と、
前記X軸方向励振手段に対して、X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給するX軸方向駆動回路と、
を備え、
前記X軸方向駆動回路は、角速度検出を行うための所定の検出期間に、前記X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給し、励振用の交流駆動信号を供給する期間を先頭区間と後続区間とに分け、前記後続区間の振幅は一定値を維持し、前記先頭区間の振幅もしくは平均振幅は前記後続区間の振幅よりも大きくなり、前記先頭区間の位相の前記後続区間の位相に対する位相差δ1が、−90°<δ1<+90°の範囲内となるように、供給する交流駆動信号の制御を行い、
前記角速度検出手段は、前記検出期間内のうち前記振動子のX軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間に検出されたコリオリ力に基づいて、角速度を示す電気信号を出力することを特徴とする角速度センサ。 - XYZ三次元直交座標系におけるX軸まわりの角速度ωxおよびY軸まわりの角速度ωyを検出するための角速度センサであって、
振動子と、装置筐体に固定された固定部と、前記振動子と前記固定部とを接続する可撓部と、を有し、前記可撓部の撓みによって前記振動子が前記固定部に対して変位する構造をなす基本構造体と、
交流駆動信号の供給を受け、前記振動子がZ軸方向に振動するように、前記可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるZ軸方向励振手段と、
前記振動子がZ軸方向に振動しているときに、前記振動子に作用するY軸方向およびX軸方向のコリオリ力を検出し、検出したコリオリ力に基づいて、前記角速度ωxおよびωyを示す電気信号を出力する角速度検出手段と、
前記Z軸方向励振手段に対して、Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給するZ軸方向駆動回路と、
を備え、
前記Z軸方向駆動回路は、角速度検出を行うための所定の検出期間に、前記Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給し、励振用の交流駆動信号を供給する期間を先頭区間と後続区間とに分け、前記後続区間の振幅は一定値を維持し、前記先頭区間の振幅もしくは平均振幅は前記後続区間の振幅よりも大きくなり、前記先頭区間の位相の前記後続区間の位相に対する位相差δ1が、−90°<δ1<+90°の範囲内となるように、供給する交流駆動信号の制御を行い、
前記角速度検出手段は、前記検出期間内のうち前記振動子のZ軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間に検出されたコリオリ力に基づいて、角速度を示す電気信号を出力することを特徴とする角速度センサ。 - XYZ三次元直交座標系におけるX軸まわりの角速度ωx,Y軸まわりの角速度ωy,Z軸まわりの角速度ωzを検出するための角速度センサであって、
振動子と、装置筐体に固定された固定部と、前記振動子と前記固定部とを接続する可撓部と、を有し、前記可撓部の撓みによって前記振動子が前記固定部に対して変位する構造をなす基本構造体と、
交流駆動信号の供給を受け、前記振動子がX軸方向に振動するように、前記可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるX軸方向励振手段と、
交流駆動信号の供給を受け、前記振動子がZ軸方向に振動するように、前記可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるZ軸方向励振手段と、
前記振動子がX軸もしくはZ軸方向に振動しているときに、前記振動子に作用する所定座標軸方向のコリオリ力を検出し、検出したコリオリ力に基づいて、前記角速度ωx,ωy,ωzを示す電気信号を出力する角速度検出手段と、
前記X軸方向励振手段に対して、X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給するX軸方向駆動回路と、
前記Z軸方向励振手段に対して、Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給するZ軸方向駆動回路と、
を備え、
所定の検出周期Tの前半部分にX軸励振用期間Tx、後半部分にZ軸励振用期間Tzが設定されており、前記X軸方向駆動回路は、前記X軸励振用期間Tx内に前記X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給し、前記Z軸方向駆動回路は、前記Z軸励振用期間Tz内に前記Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給し、
前記X軸方向駆動回路および前記Z軸方向駆動回路の少なくとも一方は、励振用の交流駆動信号を供給する期間を先頭区間と後続区間とに分け、前記後続区間の振幅は一定値を維持し、前記先頭区間の振幅もしくは平均振幅は前記後続区間の振幅よりも大きくなり、前記先頭区間の位相の前記後続区間の位相に対する位相差δ1が、−90°<δ1<+90°の範囲内となるように、供給する交流駆動信号の制御を行い、
前記角速度検出手段は、前記X軸励振用期間Tx内のうち前記振動子のX軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間および前記Z軸励振用期間Tz内のうち前記振動子のZ軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間に検出されたコリオリ力に基づいて、角速度を示す電気信号を出力することを特徴とする角速度センサ。 - XYZ三次元直交座標系におけるX軸まわりの角速度ωx,Y軸まわりの角速度ωy,Z軸まわりの角速度ωzを検出するための角速度センサであって、
振動子と、装置筐体に固定された固定部と、前記振動子と前記固定部とを接続する可撓部と、を有し、前記可撓部の撓みによって前記振動子が前記固定部に対して変位する構造をなす基本構造体と、
交流駆動信号の供給を受け、前記振動子がX軸方向に振動するように、前記可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるX軸方向励振手段と、
交流駆動信号の供給を受け、前記振動子がZ軸方向に振動するように、前記可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるZ軸方向励振手段と、
前記振動子がX軸もしくはZ軸方向に振動しているときに、前記振動子に作用する所定座標軸方向のコリオリ力を検出し、検出したコリオリ力に基づいて、前記角速度ωx,ωy,ωzを示す電気信号を出力する角速度検出手段と、
前記X軸方向励振手段に対して、X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給するX軸方向駆動回路と、
前記Z軸方向励振手段に対して、Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給するZ軸方向駆動回路と、
を備え、
所定の検出周期Tの前半部分にX軸励振用期間Tx、後半部分にZ軸励振用期間Tzが設定されており、前記X軸方向駆動回路は、前記X軸励振用期間Tx内に前記X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給し、前記Z軸方向駆動回路は、前記Z軸励振用期間Tz内に前記Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給し、
前記X軸方向駆動回路および前記Z軸方向駆動回路の少なくとも一方は、励振用の交流駆動信号を供給する期間を先頭から順に第1区間U1,第2区間U2,第3区間U3の3つの区間分け、それぞれ励振用の交流駆動信号S1,S2,S3を供給し、かつ、これら信号S1,S2,S3の振幅A1,A2,A3について、振幅A2は一定値を維持し、振幅A1もしくはその平均値は振幅A2よりも大きくなり、振幅A3もしくはその平均値は振幅A2よりも大きくなり、しかも、これら信号S1,S2,S3の位相φ1,φ2,φ3について、位相φ1の位相φ2に対する位相差δ1は−90°<δ1<+90°の範囲内となり、位相φ3の位相φ2に対する位相差δ2は90°<δ2<270°の範囲内となるように、供給する交流駆動信号の制御を行い、
前記角速度検出手段は、前記X軸励振用期間Tx内のうち前記振動子のX軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間および前記Z軸励振用期間Tz内のうち前記振動子のZ軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間に検出されたコリオリ力に基づいて、角速度を示す電気信号を出力することを特徴とする角速度センサ。 - XYZ三次元直交座標系におけるX軸まわりの角速度ωx,Y軸まわりの角速度ωy,Z軸まわりの角速度ωzを検出するための角速度センサであって、
振動子と、装置筐体に固定された固定部と、前記振動子と前記固定部とを接続する可撓部と、を有し、前記可撓部の撓みによって前記振動子が前記固定部に対して変位する構造をなす基本構造体と、
交流駆動信号の供給を受け、前記振動子がX軸方向に振動するように、前記可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるX軸方向励振手段と、
交流駆動信号の供給を受け、前記振動子がZ軸方向に振動するように、前記可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるZ軸方向励振手段と、
前記振動子がX軸もしくはZ軸方向に振動しているときに、前記振動子に作用する所定座標軸方向のコリオリ力を検出し、検出したコリオリ力に基づいて、前記角速度ωx,ωy,ωzを示す電気信号を出力する角速度検出手段と、
前記X軸方向励振手段に対して、X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給するX軸方向駆動回路と、
前記Z軸方向励振手段に対して、Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給するZ軸方向駆動回路と、
を備え、
所定の検出周期Tの前半部分にX軸励振用期間Tx、後半部分にZ軸励振用期間Tzが設定されており、
前記X軸方向駆動回路は、前記X軸励振用期間Tx内に先頭から順に設けられた第1区間Ux1,第2区間Ux2,第3区間Ux3の3つの区間に渡って、それぞれX軸励振用の交流駆動信号Sx1,Sx2,Sx3を供給し、かつ、これら信号Sx1,Sx2,Sx3の振幅Ax1,Ax2,Ax3について、振幅Ax2は一定値を維持し、振幅Ax1は振幅Ax2よりも大きくなり、振幅Ax3は振幅Ax2よりも大きくなり、しかも、これら信号Sx1,Sx2,Sx3の位相φx1,φx2,φx3について、位相φx1の位相φx2に対する位相差δx1は−90°<δx1<+90°の範囲内となり、位相φx3の位相φx2に対する位相差δx2は90°<δx2<270°の範囲内となるような制御を行い、
前記Z軸方向駆動回路は、前記Z軸励振用期間Tz内に先頭から順に設けられた第1区間Uz1,第2区間Uz2,第3区間Uz3の3つの区間に渡って、それぞれZ軸励振用の交流駆動信号Sz1,Sz2,Sz3を供給し、かつ、これら信号Sz1,Sz2,Sz3の振幅Az1,Az2,Az3について、振幅Az2は一定値を維持し、振幅Az1は振幅Az2よりも大きくなり、振幅Az3は振幅Az2よりも大きくなり、しかも、これら信号Sz1,Sz2,Sz3の位相φz1,φz2,φz3について、位相φz1の位相φz2に対する位相差δz1は−90°<δz1<+90°の範囲内となり、位相φz3の位相φz2に対する位相差δz2は90°<δz2<270°の範囲内となるような制御を行い、
前記角速度検出手段は、前記X軸励振用期間Tx内のうち前記振動子のX軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間Tx2および前記Z軸励振用期間Tz内のうち前記振動子のZ軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間Tz2に検出されたコリオリ力に基づいて、角速度を示す電気信号を出力することを特徴とする角速度センサ。 - 請求項5に記載の角速度センサにおいて、
X軸方向駆動回路が、各信号Sx1,Sx2,Sx3の振幅Ax1,Ax2,Ax3が、それぞれ一定値を維持するような制御を行い、
Z軸方向駆動回路が、各信号Sz1,Sz2,Sz3の振幅Az1,Az2,Az3が、それぞれ一定値を維持するような制御を行うことを特徴とする角速度センサ。 - XYZ三次元直交座標系におけるX軸まわりの角速度ωx,Y軸まわりの角速度ωy,Z軸まわりの角速度ωzを検出するための角速度センサであって、
振動子と、装置筐体に固定された固定部と、前記振動子と前記固定部とを接続する可撓部と、を有し、前記可撓部の撓みによって前記振動子が前記固定部に対して変位する構造をなす基本構造体と、
交流駆動信号の供給を受け、前記振動子がX軸方向に振動するように、前記可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるX軸方向励振手段と、
交流駆動信号の供給を受け、前記振動子がZ軸方向に振動するように、前記可撓部の所定箇所に所定の撓みを生じさせるZ軸方向励振手段と、
前記振動子がX軸もしくはZ軸方向に振動しているときに、前記振動子に作用する所定座標軸方向のコリオリ力を検出し、検出したコリオリ力に基づいて、前記角速度ωx,ωy,ωzを示す電気信号を出力する角速度検出手段と、
前記X軸方向励振手段に対して、X軸励振用の交流駆動信号Sxを供給するX軸方向駆動回路と、
前記Z軸方向励振手段に対して、Z軸励振用の交流駆動信号Szを供給するZ軸方向駆動回路と、
を備え、
所定の検出周期Tの前半部分にX軸励振用期間Tx、後半部分にZ軸励振用期間Tzが設定されており、
前記X軸方向駆動回路は、前記X軸励振用期間Tx内に先頭から順に設けられた第1区間Ux1,第2区間Ux2,第3区間Ux3の3つの区間に渡って、それぞれX軸励振用の交流駆動信号Sx1,Sx2,Sx3を供給し、かつ、信号Sx2の振幅Ax2は一定値を維持し、信号Sx1,Sx2,Sx3の平均振幅をそれぞれMx1,Mx2,Mx3としたときに、平均振幅Mx1が平均振幅Mx2よりも大きくなり、平均振幅Mx3が平均振幅Mx2よりも大きくなり、しかも、これら信号Sx1,Sx2,Sx3の位相φx1,φx2,φx3について、位相φx1の位相φx2に対する位相差δx1は−90°<δx1<+90°の範囲内となり、位相φx3の位相φx2に対する位相差δx2は90°<δx2<270°の範囲内となるような制御を行い、
前記Z軸方向駆動回路は、前記Z軸励振用期間Tz内に先頭から順に設けられた第1区間Uz1,第2区間Uz2,第3区間Uz3の3つの区間に渡って、それぞれZ軸励振用の交流駆動信号Sz1,Sz2,Sz3を供給し、かつ、信号Sz2の振幅Az2は一定値を維持し、信号Sz1,Sz2,Sz3の平均振幅をそれぞれMz1,Mz2,Mz3としたときに、平均振幅Mz1が平均振幅Mz2よりも大きくなり、平均振幅Mz3が平均振幅Mz2よりも大きくなり、しかも、これら信号Sz1,Sz2,Sz3の位相φz1,φz2,φz3について、位相φz1の位相φz2に対する位相差δz1は−90°<δz1<+90°の範囲内となり、位相φz3の位相φz2に対する位相差δz2は90°<δz2<270°の範囲内となるような制御を行い、
前記角速度検出手段は、前記X軸励振用期間Tx内のうち前記振動子のX軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間Tx2および前記Z軸励振用期間Tz内のうち前記振動子のZ軸方向に関する振幅が安定すると予想される中間期間Tz2に検出されたコリオリ力に基づいて、角速度を示す電気信号を出力することを特徴とする角速度センサ。 - 請求項7に記載の角速度センサにおいて、
X軸方向駆動回路が、各信号Sx1,Sx2,Sx3の振幅Ax1,Ax2,Ax3について、振幅Ax1が、第1区間Ux1の先頭から徐々に増加してゆきピークに到達した後に振幅Ax2まで減少し、振幅Ax2が、第2区間Ux2の期間中一定値を維持し、振幅Ax3が、第3区間Ux3の先頭から徐々に増加してゆきピークに到達した後に0まで減少するような制御を行い、
Z軸方向駆動回路が、各信号Sz1,Sz2,Sz3の振幅Az1,Az2,Az3について、振幅Az1が、第1区間Uz1の先頭から徐々に増加してゆきピークに到達した後に振幅Az2まで減少し、振幅Az2が、第2区間Uz2の期間中一定値を維持し、振幅Az3が、第3区間Uz3の先頭から徐々に増加してゆきピークに到達した後に0まで減少するような制御を行うことを特徴とする角速度センサ。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の角速度センサにおいて、
位相差δ1、δx1もしくはδz1を0°に設定し、位相差δ2、δx2もしくはδz2を180°に設定することを特徴とする角速度センサ。 - 請求項3〜8のいずれかに記載の角速度センサにおいて、
同一検出周期T内のX軸励振用期間Txの末尾とZ軸励振用期間Tzの先頭が部分的に重複し、Z軸励振用期間Tzの末尾と次の検出周期T内のX軸励振用期間Txの先頭が部分的に重複するように設定されていることを特徴とする角速度センサ。 - 請求項3〜8のいずれかに記載の角速度センサにおいて、
X軸方向駆動回路が、振動子のX軸方向に関する共振周波数をもった交流駆動信号Sxを供給し、
Z軸方向駆動回路が、振動子のZ軸方向に関する共振周波数をもった交流駆動信号Szを供給することを特徴とする角速度センサ。 - 請求項3〜8のいずれかに記載の角速度センサにおいて、
基本構造体を、下面に環状溝を有しXY平面に平行な基板面をもった基板によって構成し、前記環状溝に囲まれた中心部が振動子、前記環状溝の外側部分が固定部、前記環状溝の底部からなる肉薄部分が可撓部として機能するようにし、
X軸方向励振手段が、前記基板上面における正のX座標値をもつ位置に配置された正側励振手段と、前記基板上面における負のX座標値をもつ位置に配置された負側励振手段と、によって構成され、
X軸方向駆動回路が、前記正側励振手段に供給する正側交流駆動信号Sx(+)と、前記負側励振手段に供給する負側交流駆動信号Sx(−)と、によって構成されるX軸励振用の交流駆動信号Sxを供給する機能を有し、前記信号Sx(+)と前記信号Sx(−)とが互いに逆位相の信号であることを特徴とする角速度センサ。 - 請求項3〜8のいずれかに記載の角速度センサにおいて、
X軸方向励振手段およびZ軸方向励振手段が、可撓部の所定箇所に固着された圧電素子によって構成されていることを特徴とする角速度センサ。 - 請求項3〜8のいずれかに記載の角速度センサにおいて、
X軸方向励振手段およびZ軸方向励振手段が、可撓部もしくは振動子の所定箇所に形成された変位電極と、この変位電極に対向する位置において装置筐体に固定された固定電極と、からなる容量素子によって構成されていることを特徴とする角速度センサ。
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-
2010
- 2010-02-15 JP JP2010000888U patent/JP3159045U/ja not_active Expired - Lifetime
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