JP3158826B2 - 小型蛍光管および小型蛍光管を具えた平面発光装置 - Google Patents

小型蛍光管および小型蛍光管を具えた平面発光装置

Info

Publication number
JP3158826B2
JP3158826B2 JP32082193A JP32082193A JP3158826B2 JP 3158826 B2 JP3158826 B2 JP 3158826B2 JP 32082193 A JP32082193 A JP 32082193A JP 32082193 A JP32082193 A JP 32082193A JP 3158826 B2 JP3158826 B2 JP 3158826B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescent tube
light emitting
guide plate
small fluorescent
emitting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP32082193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07153427A (ja
Inventor
幸治 田川
圭市 松本
裕貴枝 瀬戸口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ushio Denki KK
Original Assignee
Ushio Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18125616&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3158826(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Ushio Denki KK filed Critical Ushio Denki KK
Priority to JP32082193A priority Critical patent/JP3158826B2/ja
Publication of JPH07153427A publication Critical patent/JPH07153427A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3158826B2 publication Critical patent/JP3158826B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Discharge Lamp (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型蛍光管およびこの
小型蛍光管を具えた平面発光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ワープロ、パソコン、液晶テレ
ビなどに使用される液晶ディスプレイのバックライトと
して、平面発光装置が用いられている。
【0003】かかる平面発光装置としては、図8に示す
ように、矩形の導光板2の長い一辺における周側面3に
沿って直管型の小型蛍光管1が配置されてなるいわゆる
エッジライト方式のものが知られている。このエッジラ
イト方式の平面発光装置においては、小型蛍光管1から
放出される光が導光板2の周側面3からその内部に入射
されて導光板2の一方の面から外部に出射されることに
より、導光板2の当該一方の面に積重するよう設けられ
る液晶パネルに光が照射される。
【0004】このようなエッジライト方式の平面発光装
置は、他の構成の平面発光装置に比較して、薄型化が可
能であること、輝度分布の均一性が比較的高いこと、小
型蛍光管からの熱が耐熱性の小さい液晶パネルに伝達さ
れにくいことなどの点で優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、平面発光装
置の発光輝度を高くするためには、導光板2に入射する
光の量を大きくすることが効果的であるが、その手段と
しては、 入力電力を大きくして小型蛍光管1自体の発光量を
増加させる手段、および、 図9に示すように、追加の小型蛍光管5を導光板2
を他の辺における周側面、例えば周側面3と対向する長
い他辺における周側面4に沿って配置し、導光板2の周
側面3に加えて周側面4からも光を入射させる手段が知
られている。
【0006】しかしながら、の手段においては、小型
蛍光管1の封体内の水銀蒸気圧が上昇し、これにより、
水銀から放出される紫外線について自己吸収現象が生ず
るため、小型蛍光管1自体の発光量を大幅に増加させる
ことは困難である。
【0007】一方、の手段においては、1本の小型蛍
光管1を使用する場合に比較して、電極の数が多いた
め、電極によって消費される発光に寄与しないエネルギ
ーの総量が大きいものとなり、従って、入力電力の合計
が相当に大きいものとなり、しかも効率も低下する、と
いう欠点がある。
【0008】本発明は以上のような事情に基づいてなさ
れたものであって、その目的は、導光板に十分に大きい
量の光を高い効率で入射させることができる小型蛍光管
を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、比較的小さい
入力電力で高い発光輝度を得ることができる平面発光装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の小型蛍光管は、
発光空間囲繞部の両端に封止部が形成されてなる内径が
5mm以下の管型の封体と、この封体内の両端に設けら
れた一対の電極と、前記封体の内周面に設けられた蛍光
体層とを有し、封体内に、アルゴンとクリプトンとを主
成分とし、クリプトンの割合が10〜50モル%である
希ガスが20〜80Torrの封入圧で封入され、また
は、アルゴンとネオンとを主成分とし、ネオンの割合が
40〜97モル%である希ガスが40〜100Torr
の封入圧で封入されてなり、前記封体の発光空間囲繞部
は、異なる方向に伸びる直線部分が屈曲部を介して連続
していることを特徴とする。
【0011】また、本発明の小型蛍光管においては、電
極が金属スリーブを有してなるものであることが好まし
い。
【0012】本発明の平面発光装置は、導光板と、この
導光板の少なくとも隣接する2辺における周側面の各々
に、封体の屈曲部を介して連続する直線部分がそれぞれ
対向するよう配置された前記小型蛍光管と、この小型蛍
光管の封体の外周面における前記導光板に直接対向する
対向部分以外の部分を囲むよう設けられた反射板とを具
えてなることを特徴とする。
【0013】また、本発明の平面発光装置においては、
導光板は、一面に反射部材を有してなり、当該反射部材
は小型蛍光管から離間するに従って単位面積当りの光反
射率が高くなる状態に形成されていることが好ましい。
【0014】更に、本発明の平面発光装置においては、
導光板の一面上に配置された反射板と、導光板の他面上
に配置された光拡散板と、この光拡散板上に配置された
プリズムシートとを具えてなることが好ましい。
【0015】
【作用】本発明の小型蛍光管によれば、封体の発光空間
囲繞部が異なる方向に伸びる直線部分が屈曲部を介して
連続しているので、当該発光空間囲繞部によってその周
辺の一部が包囲される特定の被照明領域に対する光の照
射が高い効率で行われる。
【0016】本発明の平面発光装置によれば、上記の小
型蛍光管の直線部分が、導光板の連続する2辺またはそ
れ以上おける周側面に対向するよう配置されているの
で、当該導光板には、その2以上の周側面から光が入射
され、これにより、高い発光輝度が得られる。
【0017】
【実施例】以下、図面を用いて、本発明の実施例につい
て説明する。図1は、本発明に係る小型蛍光管の一例の
構成を示す説明用断面図である。この小型蛍光管10に
おいては、内径が5mm以下であるガラス製の管型の封
体20の両端部に、それぞれ封止部21が形成されてい
る。
【0018】封体20における封止部21,21間の発
光空間囲繞部22には、屈曲部23を介して、第1の直
線部分25と、この第1の直線部分25の管軸に垂直な
方向に伸びる管軸を有する第2の直線部分26が連続し
て形成され、封体20が全体としてL字型に構成されて
いる。
【0019】この封体20の各封止部21には、当該封
止部21を貫通して伸びるリード線30が設けられてお
り、リード線30の各々の内端部には、電極40が設け
られている。
【0020】電極40は、ステンレスよりなる金属スリ
ーブ41と、例えば(Ba,Sr,Ca)Oよりなるエ
ミッターが表面に塗布された、タングステンよりなる2
重コイル状のフィラメント42とにより構成されてお
り、フィラメント42は金属スリーブ41の筒孔内に収
納されるよう配置されている。
【0021】具体的には、フィラメント42は、その基
端が例えば扁平に圧潰された金属スリーブ41の基端部
によって挟持されて固定されると共に、その先端が金属
スリーブ41の先端を越えずに内方に位置された状態
で、金属スリーブ41の筒孔内に配置されている。そし
て、電極40は、金属スリーブ41の基端部がリード線
30の先端部を挟持することにより、リード線30に保
持されている。
【0022】このような金属スリーブ41を有する電極
40を用いることにより、フィラメント42より発生す
る飛散物質が少なくすることができるので、封体20の
黒化現象が制御され、その結果、長大な使用寿命が得ら
れる。
【0023】封体20を構成する材料としては、鉛ガラ
スを用いることが好ましい。これにより、封体20の内
径が5mm以下であっても、十分に高い強度を有するも
のとなる。
【0024】また、リード線30を構成する材料として
は、ニッケル合金よりなる芯線に銅が被覆されてなるジ
ュメット線を用いることが好ましい。ジュメット線の熱
膨張係数は、鉛ガラスの熱膨張係数に極めて近似してお
り、このため、鉛ガラスによる封体20とリード線30
とを気密性の高い状態で直接封着することができるの
で、特殊な封止構造を採用する必要がなく、封体20の
内径が5mm以下であっても、有利に封止部21を形成
することができる。
【0025】封体20の内周面には、例えば色温度が6
500Kとなるよう調製された、Y2 3 :Eu、La
PO4 :Ce,Tbおよび(Sr,Ca,Ba,Mg)
5 (PO4 3 Cl:Euよりなる蛍光体層50が形成
されている。蛍光体層50を構成する材料としては、こ
れに限定されるものではなく、要求される性能に応じて
種々のものを用いることができる。
【0026】封体20内には、水銀と、希ガスとが封入
されている。封体20内に封入される希ガスは、アルゴ
ンとクリプトンとを主成分とするものであって、全希ガ
スにおけるクリプトンの割合が10〜50モル%のもの
とされる。この希ガスの封入圧は20〜80Torrで
ある。このような条件を満足することにより、始動電圧
が低くて、放出される光の強度が高いものとなる。
【0027】クリプトンの割合が10モル%未満の場合
には、放出される光の強度が低いものとなる。一方、ク
リプトンの割合が50モル%を越える場合には、放出さ
れる光の強度が、そのピークを越えて低いものとなる。
【0028】また、この例においては、封体20内のリ
ード線30の外周には、チタン−水銀合金を含有する粉
末焼結体よりなる筒状の水銀放出構体51が設けられて
おり、この水銀放出構体51を加熱して水銀が放出され
ることにより、封体20内に水銀が封入される。このよ
うな水銀放出構体51を設けることにより、封体20内
に所期の量の水銀を確実に封入することができる。しか
し、この水銀放出構体51は本発明に必須のものではな
く、他の手段により封体20内に水銀を封入することも
できる。
【0029】上記の小型蛍光管10においては、封体2
0の発光空間囲繞部22に屈曲部23を介して第1の直
線部分25および第2の直線部分26が連続して形成さ
れており、リード線30に電力を供給することにより、
屈曲部23を介して連続する第1の直線部分25および
第2の直線部分26において発光するため、発光空間囲
繞部22によってその周辺が包囲される特定の被照明領
域Tには、第1の直線部分25および第2の直線部分2
6の両者からの光が照射される。従って、各辺に対応し
て配置された各別の2本の小型蛍光管により照射する場
合と比較して、効率が高く、しかも、十分な量の光を当
該特定の被照明領域Tに照射することができる。
【0030】図2は、本発明の小型蛍光管の他の例の構
成を示す説明図である。この小型蛍光管15において
は、内径が5mm以下である鉛ガラスよりなる管型の封
体20の両端部に、それぞれ封止部21が形成されてい
る。
【0031】封体20における封止部21,21間の発
光空間囲繞部22には、屈曲部23を介して、第1の直
線部分25と、この第1の直線部分25の管軸に垂直な
方向に伸びる管軸を有する第2の直線部分26とが連続
して形成され、更に、屈曲部24を介して、第2の直線
部分26と、第1の直線部分25に対向して当該第1の
直線部分25の管軸に平行に伸びる管軸を有する第3の
直線部分27とが連続して形成され、封体20が全体と
してコ字型に構成されている。
【0032】この封体20の各封止部21には、当該封
止部21を貫通して伸びる、ジュメット線よりなるリー
ド線30が設けられており、リード線30の各々の内端
部には、電極45が設けられている。そして、封体20
の内周面には、色温度が6500Kとなるよう調製され
た、Y2 3 :Eu、LaPO4 :Ce,Tbおよび
(Sr,Ca,Ba,Mg)5 (PO4 3 Cl:Eu
よりなる蛍光体層50が形成され、封体20内には、水
銀および希ガスが封入されている。
【0033】電極45は、ニッケルよりなる金属スリー
ブにより構成され、その基端部が扁平に圧潰されてリー
ド線30の先端部を挟持することによりリード線30に
保持されている。
【0034】金属スリーブよりなる電極45は、フィラ
メントがなく、それぞれが冷陰極として作用する。従っ
て、このような電極45を用いることによって、黒化現
象が抑制され、その結果、長い使用寿命が得られる。
【0035】封体20内に封入される希ガスは、アルゴ
ンとネオンとを主成分とするものであって、全希ガスに
おけるネオンの割合が40〜97モル%のものとされ
る。この希ガスの封入圧は40〜100Torrであ
る。このような条件を満足することにより、始動電圧が
低くて、小型蛍光管から放出される光の強度が高いもの
となる。
【0036】ネオンの割合が40モル%未満の場合に
は、始動電圧が高いものとなる。一方、ネオンの割合が
97モル%を越える場合には、ネオンイオンにより、電
極物質のスパッタが激しいものとなる。
【0037】上記の小型蛍光管15においては、封体2
0の発光空間囲繞部22に2つの屈曲部23,24の各
々を介して第1の直線部分25、第2の直線部分26お
よび第3の直線部分27が形成されており、リード線3
0に電力を供給することにより、屈曲部23,24を介
して連続する第1の直線部分25、第2の直線部分26
および第3の直線部分27において発光するため、発光
空間囲繞部22によってその周辺が包囲される特定の被
照明領域Tには、第1の直線部分25、第2の直線部分
26および第3の直線部分27の三者からの光が照射さ
れる。従って、各辺に対応して配置された各別の3本の
小型蛍光管により照射する場合と比較して、効率が高
く、しかも、十分な量の光を当該特定の被照明領域Tに
照射することができる。
【0038】図3は、本発明に係る平面発光装置の一例
の構成を示す説明用断面図であり、(イ)は正面断面
図、(ロ)は側面断面図である。この平面発光装置にお
いては、例えばアクリル系樹脂よりなる矩形の導光板6
0と、図1に示した構成の小型蛍光管10とを具えてな
り、小型蛍光管10は、導光板60の長い一辺における
周側面61およびこれに隣接する短い一辺における周側
面62に、第1の直線部分25および第2の直線部分2
6がそれぞれ対向するよう配置されている。
【0039】小型蛍光管10には、その封体の外周面に
おける導光板60に直接対向する対向部分28以外の部
分および対向部分28と導光板60との間の空隙Sの外
周を囲むよう反射板70が設けられており、これによ
り、高い利用率で光を導光板60に入射することができ
る。
【0040】導光板60は、その一面(図3(ロ)で下
面)に例えば白色インク、白色塗料等の印刷などによっ
て形成された多数の反射部材(図示省略)を有してなる
ものであり、これにより、導光板60の側面61,62
から内部に入射した光が、上方に反射して導光板60の
他面(図3(ロ)で上面)から出射される。
【0041】上記の平面発光装置によれば、小型蛍光管
10が導光板60の周側面61および周側面62に第1
の直線部分25および第2の直線部分26がそれぞれ対
向するよう配置されているため、導光板60には、その
2つの周側面61,62から光が入射されるので、これ
により、高い発光輝度を得ることができる。
【0042】一方、導光板60の周側面61および周側
面62にそれぞれの発光領域が対向するよう、2本の独
立の直管型の蛍光管を配置する場合には、電極の数が多
いために電極によって消費される発光に寄与しないエネ
ルギーの総量が大きいものとなり、従って、入力電力の
合計が大きくなり、また、導光板60の周側面61と周
側面62との角部において2本の蛍光管の端部が衝合す
ることを回避する必要があって、装置全体が大型で複雑
なものとなる。しかし、上記の実施例の平面発光装置に
よれば、電極が2つのみであるため、発光に寄与しない
エネルギーの総量が小さいので入力電力を小さいものと
することができると共に、導光板60の周側面61と周
側面62との角部において屈曲部23を介して第1の直
線部分25と第2の直線部分26とが連続しているの
で、配置上も何も問題がなく、結局、平面発光装置を小
型で簡単なものとすることができる。
【0043】以上において、反射部材は、小型蛍光管1
0から離間するに従って単位面積当りの光の反射率が高
くなる状態に形成されていることが好ましい。
【0044】図4は、導光板60における小型蛍光管1
0に近いエリアa、導光板60における中央付近のエリ
アbおよび導光板60における小型蛍光管から離れたエ
リアcの各々に形成された反射部材の配置状態を示す説
明図である。この図に示すように、同一の直径を有する
多数の円形の反射部材Rが、その配列ピッチが小型蛍光
管10に近いエリアaよりも小型蛍光管10から遠いエ
リアbにおいて小さく、このエリアbよりも更に小型蛍
光管10から遠いエリアcにおいて更に小さくなるよ
う、段階的に変化する状態で形成されている。
【0045】このように、反射部材Rが、小型蛍光管1
0から離間するに従って単位面積当りの光の反射率が高
くなるよう形成されることにより、導光板60の他面か
ら出射する光の量をエリア毎に制御することができるの
で、導光板60の全体における輝度分布の均一性を高い
ものとすることができる。
【0046】このような反射部材は、小型蛍光管10か
ら離間するに従って単位面積当りの光の反射率が高くな
る状態に形成されていれば、その形状などは限定されな
い。例えば多数の反射部材を設ける場合には、図5に示
すように、反射部材Rは、その配列ピッチが各エリアに
おいて同一であるが、その直径が小型蛍光管10に近い
エリアaよりも小型蛍光管10から遠いエリアbにおい
て大きく、このエリアbよりも更に小型蛍光管10から
遠いエリアcにおいて更に大きい状態で形成されていて
もよい。また、反射率が段階的に変化するのではなく、
漸次に変化する状態であってもよい。
【0047】また、導光板60には、その一面上に位置
される部分71aと、小型蛍光管10が配置されていな
い長い他辺における周側面63および短い他辺における
周側面64上に位置される部分71bとよりなる反射板
71、またはいずれか一つよりなる反射板を設けること
ができ、これにより、高い光の利用率を得ることができ
る。
【0048】また、導光板60の他面上に、例えばポリ
エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂若しくはアクリル
樹脂よりなる矩形の光拡散板80を配置することがで
き、導光板60の他面から出射される光が光拡散板80
を通過することにより、光の輝度分布の均一化を図るこ
とができる。
【0049】また、光拡散板80上に、例えば表面が波
状のプリズムシート90を配置することができる。この
ようなプリズムシート90を用いることによって、液晶
パネルに照射する光の方向が当該液晶パネルの面に垂直
な方向に指向するよう制御することができ、これによ
り、実質上の輝度を高めることができる。
【0050】図6は、本発明に係る平面発光装置の他の
例の構成を示す説明用断面図であり、(イ)は正面断面
図、(ロ)は側面断面図である。この平面発光装置にお
いては、アクリル系樹脂よりなる矩形の導光板60と、
図2に示した構成の小型蛍光管15とを具えてなり、こ
の小型蛍光管15は、導光板60の長い一辺における周
側面61、これに隣接する短い一辺における周側面62
およびこれに隣接する長い他辺における周側面63に、
第1の直線部分25、第2の直線部分26および第3の
直線部分27がそれぞれ対向するよう配置されている。
【0051】導光板60は、その一面(図6(ロ)で下
面)に例えば白色インク、白色塗料等の印刷などにより
形成された多数の反射部材(図示省略)を有してなるも
のであり、この反射部材は、前述の図3の平面発光装置
と同様に小型蛍光管15から離間するに従って単位面積
当りの光の反射率が高くなるよう形成されている。
【0052】小型蛍光管15には、その封体の外周面に
おける導光板60に対向する対向部分28以外の部分お
よび対向部分28と導光板60との間の空隙Sを囲むよ
う反射板72が設けられ、導光板60には、その一面上
に位置される部分73aと、小型蛍光管10が配置され
ていない短い他辺における周側面64上に位置される部
分73bとよりなる反射板73が設けられている。
【0053】導光板60の他面(図6(ロ)で上面)上
には、例えばポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂
若しくはアクリル樹脂よりなる矩形の光拡散板80が配
置され、光拡散板80上には、例えば表面が波状のプリ
ズムシート90が配置されている。
【0054】上記の平面発光装置によれば、小型蛍光管
15が導光板60の3つの側面61,62,63に沿っ
て配置されているため、導光板60には、その3つの側
面61,62,63から光が入射されるので、これによ
り、高い発光輝度を得ることができる。
【0055】また、前述の実施例と同様に、導光板60
の周側面61、周側面62および周側面63にそれぞれ
の発光領域が対向するよう、3本の独立の直管型の蛍光
管を配置した場合に比較して、電極が2つのみであるた
め、電極によって消費される発光に寄与しないエネルギ
ーの総量が小さいので入力電力を小さいものとすること
ができると共に、導光板60の周側面61と周側面62
との角部および周側面62と周側面63との角部におい
て屈曲部23,24を介して第1の直線部分25、第2
の直線部分26および第3の直線部分27がそれぞれ連
続しているので、配置上何も問題がなく、結局、平面発
光装置を小型で簡単なものとすることができる。
【0056】〔実験例〕以下、本発明の具体的な実験例
について説明する。
【0057】図3の構成に従い、下記の条件により本発
明の平面発光装置Aを作製した。 <小型蛍光管(10)> 「封体(20)」 材質;鉛ガラス 寸法;全長170mm,外径3.15mm,内径2.3
5mm 直線部分の長さの比;第1の直線部分(25):第2の
直線部分(26)=4:3 「リード線(30)」 材質;ジュメット線 外径;0.35mm 「電極(40)」 金属スリーブ(41) 材質;ステンレス 寸法;全長5mm,外径1.4mm,内径1.2mm フィラメント(42) 材質;タングステン 「蛍光体層(50)」 材質;Y2 3 :Eu LaPO4 :Ce,Tb (Sr,Ca,Ba,Mg)5 (PO4 3 Cl:Eu 厚み;15μm 「封入物」 アルゴン,クリプトン(クリプトン10モル%,封入圧
50Torr) 水銀封入量 4mg <導光板(60)> 寸法;長辺81mm,短辺61mm,厚み4mm <光拡散板(80)> 寸法;長辺81mm,短辺61mm,厚み0.1mm
【0058】上記の小型蛍光管(10)の初期特性は、
40kHzの高周波点灯において、ランプ電流が20m
A、ランプ電圧が150V、消費電力が3Wである。
【0059】全長101mm、外径3.15mm、内径
2.35mmの直管型の封体を用いたこと以外は小型蛍
光管(10)と同様の条件により、小型蛍光管を作製
し、この小型蛍光管を用いたこと以外は平面発光装置A
と同様の条件により、図9の構成の平面発光装置Cを作
製した。上記の小型蛍光管の初期特性は、40kHzの
高周波点灯において、ランプ電流が20mA、ランプ電
圧が100V、消費電力が2Wである。
【0060】上記の平面発光装置AおよびCについて、
ランプ電流12mA,15mA,20mAの条件で小型
蛍光管を点灯したときの面平均輝度を測定した。結果を
図7に示す。
【0061】図7から明らかなように、本発明に係る平
面発光装置Aの面平均輝度は、平面発光装置Cの面平均
輝度の約1.6倍であり、十分に高いものであった。し
かも、ランプ電流20mAにおける消費電力1W当りの
輝度は、平面発光装置Cが2100nt(4200nt
/2W)であるのに対して、平面発光装置Aが2500
nt(7500nt/3W)であり、単位消費電力当り
の輝度が高いものであった。
【0062】また、平面発光装置Cに用いた小型蛍光管
を2本使用したこと以外は同様の条件により、図10の
構成の平面発光装置Eを作製し、ランプ電流20mAの
条件で2本の小型蛍光管を点灯したときの面平均輝度を
測定したところ、8000ntであった。しかし、平面
発光装置Aの消費電力が3.0Wであるのに対して、平
面発光装置Eの消費電力は4.0Wであり、消費電力の
大きいものであり、しかも、消費電力1W当りの輝度が
2000nt(8000nt/4W)で、単位消費電力
当りの輝度が低いものであった。
【0063】図6の構成に従い、下記の条件により本発
明の平面発光装置Bを作製した。 <小型蛍光管(15)> 「封体(25)」 材質;鉛ガラス 寸法;全長240mm,外径3.15mm,内径2.3
5mm 直線部分の長さの比;第1の直線部分(25):第2の
直線部分(26):第3の直線部分(27)=4:3:
4 「リード線(30)」 材質;ジュメット線 外径;0.35mm 「電極(45)」 材質;ステンレス 寸法;全長5mm,外径1.4mm,内径1.2mm 「蛍光体層(50)」 材質;Y2 3 :Eu LaPO4 :Ce,Tb (Sr,Ca,Ba,Mg)5 (PO4 3 Cl:Eu 厚み;15μm 「封入物」 アルゴン,ネオン(ネオン95モル%,封入圧80To
rr) 水銀封入量 4mg <導光板(60)> 寸法;長辺81mm,短辺61mm,厚み4mm <光拡散板(80)> 寸法;長辺81mm,短辺61mm,厚み0.1mm
【0064】上記の小型蛍光管15の初期特性は、40
kHzの高周波点灯において、ランプ電流が5mA、ラ
ンプ電圧が490V、消費電力が2.45Wである。
【0065】全長100mm、外径3.15mm、内径
2.35mmの直管型の封体を用いたこと以外は小型蛍
光管(15)と同様の条件により、小型蛍光管を作製
し、この小型蛍光管を用いたこと以外は平面発光装置B
と同様の条件により、図9の構成の平面発光装置Dを作
製した。上記の小型蛍光管の初期特性は、40kHzの
高周波点灯において、ランプ電流が5mA、ランプ電圧
が260V、消費電力が1.3Wである。
【0066】上記の平面発光装置B,Dについて、ラン
プ電流5mAの条件で小型蛍光管を点灯したときの面平
均輝度を測定したところ、平面発光装置Dの面平均輝度
が2000ntであるのに対して、本発明に係る平面発
光装置Bの面発光輝度は5500ntであり、十分に高
いものであった。しかも、消費電力1W当りの輝度は、
平面発光装置Dが1530nt(2000nt/1.3
W)であるのに対して、平面発光装置Bが2250nt
(5500nt/2.45W)であり、単位消費電力当
りの輝度が高いものであった。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の小型蛍光
管によれば、封体の発光空間囲繞部に屈曲部を介して2
以上の直線部分が形成されているので、発光空間囲繞部
によってその周辺が包囲される特定の被照明領域に、2
以上の直線部分による異なる方向からの光を照射するこ
とができる。従って、当該特定の被照明領域に導光板を
配置することにより、当該導光板に十分な量の光を入射
することができる。
【0068】本発明の平面発光装置によれば、このよう
な小型蛍光管が、導光板の連続する2辺以上おける周側
面にその直線部分が対向するよう配置されているので、
高い発光輝度を得ることができる。
【0069】また、導光板の2辺またはそれ以上におけ
る周側面にそれぞれの発光領域が対向するよう、2本ま
たはそれ以上の独立の直管型の蛍光管を配置した場合に
比較して、電極が2つのみであるため、電極によって消
費される発光に寄与しないエネルギーの総量が小さいの
で入力電力を小さいものとすることができると共に、導
光板の隣接する周側面間の角部において屈曲部を介して
直線部分がそれぞれ連続しているので、各蛍光管の端部
が互いに衝合するようなことがなく、結局、平面発光装
置を小型で簡単なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小型蛍光管の一例の構成を示す説
明用断面図である。
【図2】本発明に係る小型蛍光管の他の例の構成を示す
説明用断面図である。
【図3】本発明に係る平面発光装置の一例の構成を示す
説明図である。
【図4】本発明に係る平面発光装置における導光板の一
面に形成された反射部材の配置状態の一例を示す説明図
である。
【図5】本発明に係る平面発光装置における導光板の一
面に形成された反射部材の配置状態の他の例を示す説明
図である。
【図6】本発明に係る平面発光装置の他の例の構成を示
す説明図である。
【図7】実験例に係る平面発光装置AおよびCにおける
ランプ電流と面平均輝度との関係を示す図である。
【図8】従来のエッジライト方式の平面発光装置の一例
の構成を示す説明図である。
【図9】従来のエッジライト方式の平面発光装置の他の
例の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1,5 小型蛍光管 2 導光板 3,4 周側面 10,15 小型蛍光管 20 封体 21 封止部 22 発光空間
囲繞部 23,24 屈曲部 25 第1の直
線部分 26 第2の直線部分 27 第3の直
線部分 28 対向部分 30 リード線 40,45 電極 41 金属スリ
ーブ 42 フィラメント 50 蛍光体層 51 水銀放出構体 60 導光板 61,62,63,64 周側面 70,71,7
2,73 反射板 80 光拡散板 90 フリズム
シート R 反射部材 S 空隙 T 被照明領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−264039(JP,A) 特開 平4−337240(JP,A) 特開 平5−196940(JP,A) 特開 平5−314951(JP,A) 特開 平4−220940(JP,A) 実開 昭61−36958(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/32 H01J 61/067 H01J 61/16 H01J 61/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光空間囲繞部の両端に封止部が形成さ
    れてなる内径が5mm以下の管型の封体と、この封体内
    の両端に設けられた一対の電極と、前記封体の内周面に
    設けられた蛍光体層とを有し、封体内に、アルゴンとク
    リプトンとを主成分とし、クリプトンの割合が10〜5
    0モル%である希ガスが20〜80Torrの封入圧で
    封入され、または、アルゴンとネオンとを主成分とし、
    ネオンの割合が40〜97モル%である希ガスが40〜
    100Torrの封入圧で封入されてなり、 前記封体の発光空間囲繞部は、異なる方向に伸びる直線
    部分が屈曲部を介して連続していることを特徴とする小
    型蛍光管。
  2. 【請求項2】 電極が金属スリーブを有してなることを
    特徴とする請求項1に記載の小型蛍光管。
  3. 【請求項3】 導光板と、 この導光板の少なくとも隣接する2辺における周側面の
    各々に、封体の屈曲部を介して連続する直線部分がそれ
    ぞれ対向するよう配置された請求項1または請求項2に
    記載の小型蛍光管と、 この小型蛍光管の封体の外周面における前記導光板に直
    接対向する対向部分以外の部分を囲むよう設けられた反
    射板とを具えてなることを特徴とする平面発光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の平面発光装置であっ
    て、 導光板は、その一面に反射部材を有してなり、 当該反射部材は小型蛍光管から離間するに従って単位面
    積当りの光反射率が高くなる状態に形成されていること
    を特徴とする平面発光装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の平面発
    光装置であって、 導光板の一面上に配置された反射板と、導光板の他面上
    に配置された光拡散板と、この光拡散板上に配置された
    プリズムシートとを具えてなることを特徴とする平面発
    光装置。
JP32082193A 1993-11-29 1993-11-29 小型蛍光管および小型蛍光管を具えた平面発光装置 Expired - Lifetime JP3158826B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32082193A JP3158826B2 (ja) 1993-11-29 1993-11-29 小型蛍光管および小型蛍光管を具えた平面発光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32082193A JP3158826B2 (ja) 1993-11-29 1993-11-29 小型蛍光管および小型蛍光管を具えた平面発光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07153427A JPH07153427A (ja) 1995-06-16
JP3158826B2 true JP3158826B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=18125616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32082193A Expired - Lifetime JP3158826B2 (ja) 1993-11-29 1993-11-29 小型蛍光管および小型蛍光管を具えた平面発光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3158826B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013231684A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Toshiba Corp 高所計測作業装置及び方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100883134B1 (ko) * 2008-02-28 2009-02-10 우리이티아이 주식회사 냉음극 형광램프
JP2009272065A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Kurihara Kogyo:Kk Uvランプ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013231684A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Toshiba Corp 高所計測作業装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07153427A (ja) 1995-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6515433B1 (en) Gas discharge fluorescent device
EP1152454A1 (en) Fluorescent lamp, discharge lamp and liquid crystal backlight device incorporating this
TW561231B (en) Discharge lamp device and lighting device
JP3158826B2 (ja) 小型蛍光管および小型蛍光管を具えた平面発光装置
JP2001143662A (ja) 蛍光ランプ
JP2001325919A (ja) 放電ランプおよび照明装置
JP3981362B2 (ja) 冷陰極型蛍光ランプ及びバックライトユニット
JP2003123691A (ja) 蛍光ランプおよび照明装置
JP2001155527A (ja) バックライト装置および液晶表示装置
JP2003007252A (ja) 冷陰極蛍光ランプ及び照明装置
JPH0992227A (ja) 蛍光ランプおよび照明装置
JP2002042737A (ja) 放電ランプおよび照明装置
JPH07262963A (ja) 放電ランプ電極
JPH1050261A (ja) 放電ランプ、照明装置、および表示装置
JPH08273591A (ja) 冷陰極放電灯およびこの点灯装置およびこれを用いた照明装置ならびにバックライト、液晶表示装置
JP2006024548A (ja) 冷陰極蛍光ランプ
JP2006054126A (ja) 面光源装置
JP4465416B2 (ja) フィールドエミッション型面状光源および面状光源装置
JPH11120961A (ja) 放電ランプおよび照明装置
JP2003187750A (ja) 蛍光ランプおよび照明装置
JP2003107468A (ja) バックライト装置および液晶表示装置
JPH07249396A (ja) 放電灯用電極構体、熱陰極型蛍光ランプ、照明装置および液晶表示装置
JPH044356Y2 (ja)
JP2004063245A (ja) 冷陰極放電管
JP2008243521A (ja) 誘電体バリア型放電ランプ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010116