JP3158532B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP3158532B2
JP3158532B2 JP24702091A JP24702091A JP3158532B2 JP 3158532 B2 JP3158532 B2 JP 3158532B2 JP 24702091 A JP24702091 A JP 24702091A JP 24702091 A JP24702091 A JP 24702091A JP 3158532 B2 JP3158532 B2 JP 3158532B2
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雅己 浅野
修司 飯野
彰仁 池側
以清 大澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンタ等にお
ける電子写真方式の画像形成方法、特に接触式帯電装置
を用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による画像形成において
は、静電潜像担持体表面を一様に帯電させるための帯電
装置が用いられている。かかる帯電装置には、大別し
て、コロナ帯電装置と接触式帯電装置があり、接触式帯
電装置としては、固定型或いは回転型のブラシ帯電装
置、ローラ帯電装置、ブレード帯電装置、磁気ブラシ帯
電装置等が知られている。
【0003】ところで、電子写真方式による画像形成で
は、現像装置等において、本来の帯電極性に帯電するト
ナー以外に、これとは逆極性に帯電するトナー破片が生
成されることがある。また、トナーの本来の帯電極性と
は逆極性の静電潜像担持体削れ粉等が生成されることも
ある。例えば、静電潜像形成に先立って静電潜像担持体
表面を帯電させる装置に接触式帯電装置を用いた場合、
かかる逆極性のトナー破片や静電潜像担持体削れ粉等が
該帯電装置に付着し、その結果、帯電不良が発生し、延
いてはハケ筋状ノイズと呼ばれる画像ノイズが発生す
る。また、帯電装置の寿命も低下する。
【0004】この問題を解決する手段として、特公昭6
3−43750号公報は、帯電時には帯電装置に静電潜
像担持体の帯電極性と同極性の直流成分を含む電圧を印
加し、非帯電時には静電潜像担持体の帯電極性とは逆極
性の直流成分を含む電圧を印加し、それによって帯電装
置に付着した微粉汚れを静電潜像担持体へ移行させて除
去することを教えている。特開昭58−42067号公
報も同様な技術として、感光体の非画像領域通過時に帯
電ブラシへの印加電圧を反転させることを教えている。
【0005】また、実開昭57−65347号公報は、
帯電ローラに付着した汚れを、該ローラに接して逆回転
するローラで除去することを教えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
63−43750号公報や特開昭58−42067号公
報に開示された従来技術によると、接触式帯電装置に付
着した微粉汚れを除去するために、静電潜像担持体表面
がその本来の帯電極性とは逆極性に帯電されることにな
り、そのときの逆極性の電荷が静電潜像担持体の表面や
内部に蓄積され、その結果、次の画像形成にあたって該
静電潜像担持体表面を本来の帯電極性に帯電させるとき
に、この電荷が本来の帯電電荷と打ち消し合い、帯電量
が低下したり、帯電むらが発生するという問題がある。
【0007】実開昭57−65347号公報に開示され
た方法では、装置構造が大掛かりとなり、コスト高を招
く。そこで本発明は、接触式帯電装置を用いた電子写真
方式の画像形成方法において、該接触式帯電装置に付着
した微粉汚れを、静電潜像担持体表面の帯電量を低下さ
せたり、帯電むらを発生させる等の不都合無く、簡単に
除去できるようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の画像形成方法は、接触式帯電装置を用いた電子写真
方式の画像形成方法において、静電潜像担持体上の画像
像間部を該接触式帯電装置とは別個の帯電手段にて画像
形成部の帯電電位と同極性に帯電させ、前記接触式帯電
装置に、該帯電域に対し、該帯電域の表面電位と同極性
で、該表面電位より絶対値で低い電圧を印加させる工程
を含むことを特徴とする。
【0009】なお、本明細書において、「接触式帯電装
置とは別個の帯電手段による帯電域の表面電位と同極性
で、該表面電位より絶対値で低い電圧」の中には0V、
即ち接地電位も含まれる。別の帯電手段としては、現像
工程によって形成された静電潜像担持体上のトナー画像
を転写するための放電を行う転写装置の流用等のほか、
新たな帯電装置の設置も考えられる。
【0010】別に設ける帯電装置の形態としては、ブラ
シタイプのもの、ローラタイプのもの、コロナチャージ
ャ等何でもよい。また、静電潜像担持体に接触している
クリーナのクリーニングブレードを共用することも考え
られる。前記接触式帯電装置としては、回転型、固定型
のブラシ帯電装置、ローラ帯電装置、ブレード帯電装
置、磁気ブラシ帯電装置、フィルム状部材による帯電装
置等が考えられるが、本発明は、特に汚れが固着しやす
い繊維状の接触子を有する固定設置型のブラシ型帯電装
置のクリーニングに有効である。
【0011】
【作用】本発明画像形成方法によると、汚れを除去しよ
うとする接触式帯電装置に通常の画像形成のために正規
の画像形成部の帯電用電圧が印加されるときには、その
帯電装置の絶対電位が静電潜像担持体表面の絶対電位よ
りも高いため、トナーの本来の帯電極性とは逆極性に帯
電したトナー破片や静電潜像担持体削れ粉等が該帯電装
置に付着する。しかし、該接触式帯電装置とは別個の帯
電手段にて静電潜像担持体表面を画像形成部の帯電電位
と同極性に帯電させ、前記接触式帯電装置に、その帯電
域に対し、該帯電域の表面電位と同極性で、該表面電位
より絶対値で低い電圧を印加させることにより、該接触
式帯電装置に付着した逆極性に帯電したトナー破片等は
帯電電荷の存在する静電潜像担持体側へ移行し、かくし
て該接触式帯電装置の微粉汚れが除去される。また、接
触式帯電装置からのトナー破片等のクリーニングにおい
て、静電潜像担持体表面がその正規の帯電極性とは逆極
性に帯電されることはないので、静電潜像担持体表面や
内部に逆極性の電荷が蓄積されるということはなく、次
の画像形成にあたって接触式帯電装置から正規の帯電用
電圧を印加した際に、帯電量が低下したり、帯電むらが
生じる等の不都合がない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面参照して説明す
る。 (実施例1)図1は本発明方法を実施するプリンタの1
例を示している。このプリンタは中央部に静電潜像担持
体である感光体ドラム1を備えており、このドラムは図
示しない駆動手段により矢印CW方向に回転駆動され
る。ドラム1の周囲には固定型ブラシ帯電装置2、現像
装置3、転写ローラ40を含む転写装置4、クリーニン
グ装置5、残留電荷を消去するイレーサ6が順次配置し
てある。
【0013】感光体ドラム1の上方には光学系7が配置
してあり、この光学系はハウジング71の中に半導体レ
ーザ発生装置、ポリゴンミラー、トロイダルレンズ、ハ
ーフミラー、球面ミラー、折り返しミラー、反射ミラー
等を配置したもので、ハウジング71の床部の露光スリ
ットから感光体ドラム1に画像露光できるものである。
【0014】感光体ドラム1の図中右側にはタイミング
ローラ対81、中間ローラ対82及び給紙カセット83
が順次配置してあり、給紙カセット83には給紙ローラ
84が臨んでいる。また、感光体ドラム1の図中左側に
は定着ローラ対91、排紙ローラ対92が順次配置して
あり、排紙ローラ対92には排紙トレイ93が臨んでい
る。
【0015】前記プリンタのシステム速度(感光体ドラ
ム1の周速)は3.5cm/secである。帯電装置2
は、図2の(A)に示すように、スイッチ210を介し
て電源220に接続されるか、又は接地される。帯電装
置2に印加される電圧Vcは、電源220によるとき
は、画像形成部に対してVc=−1.1KV、像間部に
対して接地のときは、Vc=0Vである。
【0016】現像装置3は一成分現像剤を用いる接触式
現像装置であり、図2の(B)に示すように、現像スリ
ーブ30はスイッチ31を介して電源32又は電源33
に接続されるか、或いは接地される。現像装置に印加さ
れるバイアス電圧Vbは、電源32によるときは、画像
形成部に対してVb=−250V、電源33によるとき
は、像間部に対してVb=+250V、接地のときはV
b=0Vである。この現像装置3は通常の画像形成で
は、現像バイアスVb=−250V印加のもとで、ドラ
ム1の帯電極性と同一の帯電極性に摩擦帯電されたトナ
ーにより反転現像を行う。
【0017】転写装置4は、図2の(C)に示すよう
に、スイッチ41を介して電源42又は43に接続さ
れ、或いは接地される。転写ローラ40に印加される電
圧VT は、感光体上の画像形成部に形成されたトナー像
を転写紙へ転写するための電源42によるときは、トナ
ーの帯電極性と逆極性であるVT =+1.1KV、電源
43によるときは、画像形成部の帯電極性と同極性のV
T =−900V、接地のときはVT =0Vである。
【0018】図3は前記プリンタの制御回路の要点を示
すブロック図である。この制御回路は、リードオンリー
メモリROM及びランダムアクセスメモリRAMを含む
マイクロプロセッサCPU1を中心とするもので、プリ
ンタ全体の動作はこのマイクロプロセッサCPU1にて
制御される。マイクロプロセッサCPU1には、インタ
ーフェース回路I/Oを介して感光体ドラム1の回転制
御部10a、転写装置4の制御部10b、帯電装置2の
制御部10c、現像バイアス制御部10d及びその他の
制御部10eが接続され、さらに、プリント命令入力部
10fが接続されている。
【0019】マイクロプロセッサCPU1の処理プログ
ラムは予めメモリROMに記憶されている。プリント命
令入力部10fは、パーソナルコンピュータ等の外部コ
ンピュータCPからのプリンタ制御信号を受け、マイク
ロプロセッサCPU1に送る働きをする。また、メモリ
ROMにはプリント命令が入力されてから、感光体ドラ
ム1を回転し始める時間/停止する時間、転写装置4に
電圧VT を印加する時間/電圧VT を切換える時間/電
圧VT をオフする時間、帯電装置2に電圧Vcを印加す
る時間/電圧Vcを切換える時間/電圧Vcをオフする
時間、現像バイアスVbを印加する時間/電圧Vbを切
換える時間/電圧Vbをオフする時間等が予め記憶され
ており、それに基づき、オン/オフ/スイッチ切換え信
号がインターフェースI/Oを介して、感光体回転制御
部10a、転写装置制御部10b、帯電装置制御部10
c、現像バイアス制御部10dへ出力される。従って、
前記帯電装置2への印加電圧Vcの切換えは制御部10
cの指示により、現像装置3への現像バイアスVbの切
換えは制御部10dの指示により、転写装置4への印加
電圧VT の切換えは制御部10bの指示により行われ
る。
【0020】また、マイクロプロセッサCPU1には、
操作パネル10gも接続されており、このパネルにはプ
リント開始を許可するプリントキーK等が搭載されてい
る。感光体ドラム1は本例では、τ型無金属フタロシア
ニン及びポリビニルブチラール樹脂を含む電荷発生層を
外径30mm、長さ240mmの円筒形アルミ基体上に
形成し、この電荷発生層上にヒドラゾン化合物及びポリ
カーボネイト樹脂を含む電荷輸送層を形成してなるもの
で、長波長光に対し感度を有する負帯電型の機能分離型
有機感光体である。
【0021】前記現像装置3において使用するトナー
は、ポリエステル系の負帯電型トナーであり、平均粒径
が10μmで、粒径7〜13μmの範囲に80重量%が
分布する。固定型ブラシ帯電装置2は図4に示すもので
あり、全重量に対し18wt%の導電性カーボン粉末を
含有させた太さ6デニール、電気抵抗1×105 Ωcm
の導電性レーヨン繊維21を、100本を一束として、
厚さ約1mmの基布22の経糸にW織りし、本数密度1
5000本/cm2 とし、さらに基布22の裏面に導電
性接着剤をコーティングし、この基布22をアルミニウ
ム製バックプレート23に固定して形成したものであ
る。ブラシ部分20の長さL=240mm、幅W=10
mm、高さH=5mmである。
【0022】転写ローラ40は抵抗値105 Ωの導電性
ウレタンゴム製のローラで、感光体ドラム1に対し線圧
30g/cmで押圧され、ドラム1に従動する。このプ
リンタによると、通常の画像形成では、感光体ドラム1
表面が電源220を接続された帯電装置2により所定電
位に一様に帯電され、該帯電域に光学系7から画像露光
されて静電潜像が形成される。かくして形成された静電
潜像は現像装置3により現像されてトナー像となり、転
写装置4に臨む転写領域へ移行する。
【0023】一方、給紙カセット83から給紙ローラ8
4により転写紙が引き出され、中間ローラ対82を経て
タイミングローラ対81に至り、ここでドラム1上のト
ナー像と同期をとって転写領域へ送り込まれる。かくし
て転写領域において転写ローラ40の作用でドラム1上
のトナー像が転写紙上に転写され、該転写紙は定着ロー
ラ91へ至り、ここでトナー像を定着されたのち、排紙
ローラ対92により排紙トレイ93へ排出される。
【0024】しかし、本発明方法は、図5のタイミング
チャートに示すタイミングで、次のように実施される。
先ず、プリンタがプリントキーKのオン状態と共に外部
コンピュータCPによるプリント命令(1)を受け取っ
た後、感光体ドラム1が回転を始める(2)。同時に接
触帯電装置2に電圧Vc=−1.1KVを印加(4)
し、ドラム1に帯電を施す。該帯電された部分に光学系
7による露光が行われ、現像装置3によるトナー像形成
が行われる。すなわち、画像形成部である。また、それ
と同時に現像バイアスVbを像現像時と逆極性の電圧
(Vb=+250V)印加(5)とし、ドラム1の非帯
電部分が通過したときにトナーが現像されないようにし
ている。なお、この現像バイアスの極性の切換え、電圧
の切換えは現像装置の特性により決定されるもので、本
発明を構成する必須要件ではない。
【0025】同時に転写装置4にドラム1に現像された
トナーを転写するよう電圧(VT =+1.1KV)を印
加する(3)。ドラム1の非帯電部分が通過した後、像
現像に適した電圧(Vb=−250V)に現像バイアス
を設定する(6)。プリント終了後(転写も終了後)、
転写装置4に印加した電圧の極性を反転する(Vc=−
900V)(7)。すなわち転写装置4によりドラム1
が負極性、すなわち正規の帯電極性に帯電される。
【0026】ここでタイミングチャート中の斜線(例え
ば(オ)に示したもの)はドラム1の一点に注目した場
合の該一点が各エレメント(転写、帯電、現像装置)上
を通過する時刻を直線で結んだものである。(ア)の領
域は、転写装置4によりドラム1が負に帯電された部
分、すなわち、前記画像形成部と次の画像形成部までに
形成される画像像間部であることを示している。
【0027】感光体ドラム1が転写装置4により負に帯
電された領域が帯電装置2上に到達してから、帯電装置
2の印加電圧Vcを0V(オフ)とする(8)。こうす
ることにより帯電装置2に突入する前、帯電装置直下、
帯電装置通過後のいずれのドラム1表面電位とも帯電装
置4の電位(0V)よりも負側に偏ることとなる。これ
により帯電装置4に付着した正に帯電したトナー破片等
の汚れがドラム1に戻される。こうして帯電装置2のク
リーニングが行われる。
【0028】帯電装置2のクリーニングのための逆電界
は(イ)の領域で形成される。現像バイアスVbは帯電
装置印加電圧Vcを0としたドラム1部分が現像装置3
に突入する以前に、+250Vに切換えられる(9)。
帯電装置印加電圧Vcを0としたことによる無意味な現
像がこれで避けられる。帯電装置2とドラム1間の逆電
場形成(イ)を終了後、帯電装置2に−1.1KVの電
圧を印加する(12)。その後、現像バイアスもプリン
ト時と同じ−250Vに戻す(13)。また、逆電場形
成のため印加した転写装置4への−900Vも0Vに
〔(10)〕、さらに+1.1KVまで〔(11)〕切
換える。なお、この切換えは2段階にする必要はなく−
900Vから直ちに+1.1KVとしてもよい。
【0029】マルチプリントの場合も、そのマルチプリ
ント終了後、同様に転写装置4によるドラム1の負帯電
及び帯電装置2−ドラム1間への逆電場形成動作を行え
ばよい(領域(エ))。領域(エ)が像間の逆電場形成
(イ)と異なるのは、再び転写装置4に+1.1KVを
かけたり、帯電装置2に−1.1KVをかけたり、現像
バイアスを−250Vに設定しなくてもよい点である。
【0030】通常のプリント中は、例えば帯電装置2に
−1.1KVが印加され、そのときのドラム1表面電位
は−700V程度であり、帯電装置2に付着した正極性
トナー破片等による汚れは、帯電装置2−ドラム1間の
電界により帯電装置2から離れることができない。とこ
ろが逆電場を形成、すなわち帯電装置2を0Vにしても
ドラム1表面電位は完全に0Vになることはなく、放電
停止電圧程度の表面電位が残るため、ドラム1表面電位
は−400V程度となり、帯電装置2に付着した正極性
の汚れは、帯電装置2からドラム1に移行する。ドラム
1表面に付着した汚れはドラム1の移動により帯電装置
2直下から現像装置3、転写装置4、クリーニング装置
5へ運ばれる。汚れはこれら現像装置3、転写装置4、
クリーニング装置5によりドラム1表面から取り除かれ
る。
【0031】なお、図6は、帯電装置2における正極性
汚れが、Vc=0Vとすることにより、ドラム1上の負
帯電部位に移行する様子を示している。このようにして
帯電装置2の付着汚れが除去されるため、接触型の帯電
装置に固有の、汚れによるハケ筋状の帯電不良を防止で
きる。以上説明しように、帯電装置2及び転写ローラ4
0に印加する電圧を切換えて帯電装置2の汚れを除去し
つつ、2枚間欠プリント(連続2枚プリントして休止、
連続2枚プリントして休止、ということを繰り返すプリ
ント)にて5000枚プリント後、筋状ノイズの評価を
行ったところ良好であった。
【0032】なお、筋状ノイズの評価はブラシ帯電装置
2における微粉汚れがうまく除去されているかどうかを
評価するために行ったものである。すなわち、帯電装置
2において、ブラシ毛に微粉汚れがあると感光体ドラム
1表面に、その進行方向と垂直な方向に帯電むらが生じ
る。この帯電むらは露光後においても、像露光後電位
(Vi)のむらとして残る。すなわち、帯電装置によ
り、帯電された直後の電位(Vo)のうち部分的に高い
電位を有する部分は像露光後電位(Vi)も部分的に高
いものとなる。
【0033】反転現像を行った場合には、Viの低い部
分ほど多量のトナーが付着する。すなわち、Voのムラ
はViのむらに、そて最終的に画像のむら、つまり、筋
状ノイズとなるのである。そこで帯電装置2の微粉汚れ
の除去評価を筋状ノイズの評価により行うこととした。
筋状ノイズは下記の如き方法により評価した。図1のプ
リンタを使用し、ドラム1上にVc=−1.1KVで帯
電後、主走査方向に2ドットオン(点灯)、2ドットオ
フ(消灯)の繰り返しパターンをレーザにより書き込
む。副送査方向にも同様の2ドットオン(点灯)、2ド
ットオフ(消灯)の書き込みパターンとなるようレーザ
消灯タイミングを調整する。この後、反転現像、転写、
定着プロセスを経て図7のようなプリント画像を得た。
【0034】画像上の2ドット×2ドットからなる極小
の黒ベタパターンの主走査方向の最大幅をWM とする。
主走査方向に連続した30個の極小黒ベタパターンのW
M の標準偏差をσとし、σの値によって筋状ノイズのラ
ンク付けを以下のとおり行った。 評価において○印は筋状ノイズが無いか、あっても無視
できる状態を、×印は無視できな筋状ノイズがある状態
を示している。すなわち、σの大きい場合は主走査方向
の微小黒ベタの幅が主走査方向で大きくばらついている
ことを意味する。
【0035】本実施例1では、前記5000枚プリント
後の筋状ノイズの評価は良好「○」であった。なお、以
下に示す実施例、比較例においても、筋状ノイズ評価に
おける「○」印、「×」印の意味は本例と同じである。 (実施例2)図1に示すプリンタにおける転写装置4に
代えて、図8に示すように、コロナ放電による転写チャ
ージャ4Aを採用し、その他は図1のプリンタと同一構
成としたプリンタにより、図9に示すタイミングで接触
帯電装置2及び転写チャージャ4Aに印加する電圧V
c、VT を切換えた。但し、転写チャージャ印加電圧V
T は−6.5KV、0V、+6.5KVで切換えるよう
にした。この点を除けば、図9のタイミングチャートは
図5のタイミングチャートと同一である。
【0036】以上の条件にて、2枚間欠プリント(連続
2枚プリントし休止、連続2枚プリントし休止、これを
繰り返す)5000枚後、筋状ノイズの評価を行ったと
ころ「○」(良好)であった。 (実施例3)図10に示すように、図1のプリンタにお
いて、転写装置4を転写チャージャ4Aとし、さらに、
クリーニング後帯電部材(ブラシ)2Aを新たに設け、
これにスイッチ230を介して、電源240を接続する
か、又は接地できるようにした。プリンタの制御回路に
は、図11に示すように、クリーニング後帯電部材2A
の制御部10hを追加した。このプリンタを用い、図1
2に示すタイミングで接触帯電装置2に印加する電圧V
c、クリーニング後帯電部材2Aに印加する電圧Vpを
切換えた。
【0037】この条件にて、2枚間欠プリント(連続2
枚プリントし休止、連続2枚プリントし休止、これを繰
り返す)5000枚後、筋状ノイズの評価を行ったとこ
ろ「○」(良好)であった。 (実施例4)図1のプリンタにおいて、接触帯電装置2
に代えて、図13に示すように、回転ブラシ型の接触帯
電装置2Bを採用し、その他は実質上図1のプリンタと
同一構成のプリンタを用い、図5と同じタイミングで接
触帯電装置2Bに印加する電圧Vc、転写装置4に印加
する電圧VT を切換えた。
【0038】この条件にて、2枚間欠プリント(連続2
枚プリントし休止、連続2枚プリントし休止、これを繰
り返す)5000枚後、筋状ノイズの評価を行ったとこ
ろ「○」(良好)であった。 (実施例5)図1のプリンタを使い、図14に示すタイ
ミングで接触帯電装置2及び転写ローラ40に印加する
電圧Vc、VT を切換えた。
【0039】この実施例は、プリント前にも転写装置4
により感光体ドラム1を帯電し、帯電装置2の電圧をオ
フすることで帯電装置2に付着した汚れを除去する工程
を入れ、像間、プリント終了後については実施例1と同
一としたものである。タイミングチャート図14に示す
(チ)の領域で逆電場を形成し、帯電装置2のクリーニ
ングを行っている。
【0040】この条件にて、2枚間欠プリント(連続2
枚プリントし休止、連続2枚プリントし休止、これを繰
り返す)5000枚後、筋状ノイズの評価を行ったとこ
ろ「○」(良好)であった。このようにプリント前にク
リーニング工程を入れてもよい。 (比較例1)(転写ローラで負帯電を行わない場合) 図1に示すプリンタを使い、図15に示すタイミングで
接触帯電装置に印加する電圧、転写装置に印加する電圧
を切換えた。
【0041】この比較例では、実施例1のタイミングチ
ャート(図5)において電圧VT が負になるかわりに、
+1.1KVのままとなるように変更した。(キ)、
(ケ)の領域では、転写装置印加電圧が+1.1KVの
ため、感光体ドラム表面電位が正であり、帯電装置2に
付着した正帯電の汚れを除くことができない。
【0042】この条件にて、2枚間欠プリント(連続2
枚プリントし休止、連続2枚プリントし休止、これを繰
り返す)5000枚後、筋状ノイズの評価を行ったとこ
ろ「×」(不良)であった。前記いずれの実施例の場合
も、イレーサ6による光イレースをしようする場合、そ
の点灯、消灯のタイミングに気をつける必要がある。す
なわち、接触帯電装置のクリーニングのために、予め静
電潜像担持体に帯電した電荷を消去しないよう、そのと
きだけは、光イレースを消灯する必要がある。
【0043】本発明は前記実施例に限定されるものでは
なく、他にも種々の態様で実施できる。本発明を適用で
きる静電潜像担持体は前記負帯電型の感光体に限らず、
正帯電型のものにも適用できる。さらに、回転タイプの
ものだけでなく、往復動タイプのものも考えられる。ま
た、前記実施例では、反転現像を採用しているが、本発
明は正規現像にも適用できる。
【0044】さらに、少なくとも帯電装置、転写装置、
現像装置に印加する電圧の切換えタイミングを合わせる
ことで、電源を共用化することも考えられる。接触帯電
装置クリーニングのために、逆電場を形成する方法は、
実施例に示した方法に限定されない。例えば帯電装置に
印加する電圧はそのままに、転写装置又は他の帯電手段
により静電潜像担持体表面電位を例えば−1.5KVに
帯電させ、帯電装置には−1.1KVを印加をしてもよ
い。要は、帯電装置に像担持体帯電極性と反対の電圧を
印加せずに逆電場が形成できればよいのである。
【0045】現像バイアスの切換えは実施例に示したよ
うに行ってもよいが、この現像バイアスの極性の切換
え、電圧の切換えは現像装置の特性により決定されるも
ので、本発明を構成する必須要件ではない。また、バイ
アス切換えは負極性/正極性に限らず、負極性/負極性
(電圧変更)、負極性/0V、負極性/フローティング
等いずれの方法でもとり得る。
【0046】接触帯電装置をクリーニングするための像
担持体帯電装置にACを重畳させてもよい。重要なのは
その逆電界領域であり、この存在により、クリーニング
効果が決定される。静電潜像担持体に帯電し、接触帯電
装置をクリーニングする工程は、プリント開始前、プリ
ント終了後、プリント−プリント間(像間)、画像形成
装置の電源投入時、ジャム処理時などの他に、画像品位
をモニタする手段を設け、そこからの情報に基づいて行
ってもよいし、ユーザスイッチ等によりユーザにクリー
ニング処理を任せる手段により適宜入れてもよい。ま
た、以上の場合に限らないのは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、接
触式帯電装置を用いた電子写真方式の画像形成方法にお
いて、該接触式帯電装置に付着した微粉汚れを、静電潜
像担持体表面の帯電量を低下させたり、帯電むらを発生
させる等の不都合無く、簡単に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施に使用するプリンタ例の断面
図である。
【図2】図(A)は帯電装置への電圧印加手段の、図
(B)は現像スリーブへの電圧印加手段の、図(C)は
転写装置への電圧印加手段の説明図である。
【図3】図1のプリンタの制御回路の要点を示すブロッ
ク図である。
【図4】帯電装置の斜視図である。
【図5】図1のプリンタによる本発明方法実施の様子を
示すタイミングチャートである。
【図6】帯電ブラシから正帯電汚れが感光体ドラムへ移
行する様子を示す図である。
【図7】画像ノイズ評価を行うための画像パターンを示
す図である。
【図8】本発明方法の実施に使用するプリンタの他の例
の説明図である。
【図9】図8のプリンタによる本発明方法実施の様子を
示すタイミングチャートである。
【図10】本発明方法の実施に使用するプリンタのさら
に他の例の説明図である。
【図11】図10のプリンタの制御回路の要点を示すブ
ロック図である。
【図12】図10のプリンタによる本発明方法実施の様
子を示すタイミングチャートである。
【図13】本発明方法の実施に使用するプリンタのさら
に他の例の説明図である。
【図14】図13のプリンタによる本発明方法実施の様
子を示すタイミングチャートである。
【図15】図1のプリンタによる比較例を示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2、2B 接触式帯電装置 Vc 帯電装置へ印加される電圧 210 スイッチ 220 電源 2A クリーニング前帯電部材 Vp 部材2Aへ印加される電圧 230 スイッチ 240 電源 3 現像装置 Vb 現像装置へ印加される電圧 31 スイッチ 32、33 電源 4 転写装置 VT 転写装置へ印加される電圧 41 スイッチ 42、43 電源 4A 転写チャージャ
フロントページの続き (72)発明者 大澤 以清 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビルミノルタカメラ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−168174(JP,A) 特開 昭64−6988(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 13/02 G03G 15/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触式帯電装置を用いた電子写真方式の
    画像形成方法において、静電潜像担持体上の画像像間部
    を該接触式帯電装置とは別個の帯電手段にて画像形成部
    の帯電電位と同極性に帯電させ、前記接触式帯電装置
    に、該帯電域に対し、該帯電域の表面電位と同極性で、
    該表面電位より絶対値で低い電圧を印加させる工程を含
    むことを特徴とする画像形成方法。
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