JP3158494U - 携帯通信端末 - Google Patents
携帯通信端末 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3158494U JP3158494U JP2010000309U JP2010000309U JP3158494U JP 3158494 U JP3158494 U JP 3158494U JP 2010000309 U JP2010000309 U JP 2010000309U JP 2010000309 U JP2010000309 U JP 2010000309U JP 3158494 U JP3158494 U JP 3158494U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- angular velocity
- eye movement
- drowsiness
- vehicle
- movement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
Abstract
Description
眠気の自覚前には、単調な縮瞳(Gradual Miosis:GM)が生じることから、LLFFが自覚にのぼる眠気、GMが自覚前の眠気予兆を示す指標となりえることが示唆されている。しかし、瞳孔は外界の輝度変化や注視点までの距離に応じてその大きさが変化することから、夜間対向車のない直線道路では有効に機能するものと考えられるが、昼間の走行や対向車の多い夜間の運転状況では、信頼性の高い眠気検出ができないおそれがある。
また、演算負荷が大きく、瞳孔を撮像する装置も必要であることなどから、高価な専用装置が必要であるという問題があった。
前庭動眼反射は、周囲の明るさなどの外部環境の影響を受けにくいので、実用条件範囲を広くすることができる。また、演算負荷が小さいため、リアルタイム測定及び判定が可能であり、携帯通信端末に一般的に搭載されているCPUで実用的な速度で処理可能である。
e(t) = G h(t-τ) + dc +ε(t)
e(t):眼球回転角速度、G:VORゲイン、h(t):理想眼球運動角速度、τ:頭部運動に対する眼球運動の遅れ時間、dc:定数項、ε(t):回帰モデルの残差
e(t) = G h(t-τ) + dc +ε(t)
e(t):眼球回転角速度、G:VORゲイン、h(t):理想眼球運動角速度、τ:頭部運動に対する眼球運動の遅れ時間、dc:定数項、ε(t):回帰モデルの残差
e(t) = G h(t-τ) + dc +ε(t)
本考案の携帯通信端末10において用いる眠気予兆判定方法の効果を実験的に検証した。図3に、自動車運転時を模擬した実験システムの概略図を示す。ドライビングシミュレータ(DS)システム21は、DS映像を投影するプロジェクターとスクリーン、ステアリング、アクセル、ブレーキを備えたドライバーシートから構成される。ドライバーシートは、被験者の頭部とスクリーンの中心が正対する位置に設置した。被験者頭部前面−スクリーン間距離は2470mm、スクリーンサイズは100inch(左右視野角±39.1deg、上下視野角±26.3deg)である。ドライバーシート下部には前庭動眼反射を誘発するための振動装置22を設置した。被験者の瞳孔径が瞳孔可動範囲のほぼ中間径(直径6mm程度)となるように、プロジェクターの輝度ならびにコントラストを調節した。
それぞれ3軸方向の直線加速度及び回転角速度を計測した。頭部運動データは眼球映像と同期させ、サンプリング周波数1kHzでAD/DA変換装置24によりAD変換し, データ保存用PC25に収録した。更に、眼球映像及び頭部運動データは演算処理用PC26に分岐入力し、頭部運動、眼球運動および瞳孔径変化をリアルタイムで観測した。
理想眼球運動角速度h(t)は、頭部に生じる直線加速度及び回転角速度から算出することができる。本実施例では、直線加速度の寄与が小さかったため、頭部の回転角速度に基づいて算出した。理想眼球運動角速度h(t)は、デジタルバンドパスフィルタによりノイズを除去した後、眼球運動データとデータ点数をあわせるため、サンプリング周波数29.97Hzでリサンプリングして、演算処理用PC26により算出した。眼球運動角及び瞳孔径の抽出は、眼球回旋撮影装置23による眼球映像を演算処理用PC26により演算処理して算出した。眼球回転角速度e(t)は、眼球運動角を微分処理することにより求めた。なお、理想眼球運動角速度h(t)は、頭部に生じる直線加速度を考慮に入れて算出することもできる。
図4は、試験結果を示す説明図である。図4(a)は、典型的な被験者の覚醒時(暗算課題中)の理想眼球運動角速度と眼球回転角速度を重ねてプロットしたものである。頭部運動に対し,眼球運動がほぼ同じ速さで逆向に生じる通常のVORが誘発されていることが確認できる. 図4(b)は、図4(a)のデータを縦軸に眼球回転角速度、横軸に理想眼球運動角速度をとってプロットしたものであり,直線は式1の回帰直線を当てはめたものである。この例では、VORゲインは0.802、SDresは1.017であった。
上述の実験と同条件の実験タスクにおいて、2分ごとに眠気に関する内省を被験者に報告させ、VORゲイン、SDresの変化から眠気の予兆を判定した。判定には、式3及び式4で定義したVORゲイン減少率ΔVOR(t)及びSDresの増加率ΔSDres(t)を用いた。図6は、VORゲイン減少率ΔVOR(t)及びSDresの増加率ΔSDres(t)と眠気の予兆との関係を示す説明図であり、図6(a)は、6つの実験データにおけるVORゲイン減少率ΔVOR(t)及びSDresの増加率ΔSDres(t)をそれぞれ縦軸, 横軸にとってプロットしたものである。黒丸印は覚醒状態、×印は眠気有りとした区間のデータである。また、図中上部及び右部には各状態の分布を面積が1になるように重み付けを行いプロットした。ここで, 覚醒状態のデータ全てを含むように、ΔVOR(t)、ΔSDres(t)それぞれに閾値を設定し、2つの閾値以下のエリアをarousal area、閾値以上をsleepiness areaとした。図6(b)は、暗算課題終了後から眠気を知覚するまでのΔVOR(t)、ΔSDres(t)をプロットしたものである。図6(a)より眠気有りと報告したデータの内95%がsleepiness areaにプロットされ、眠気の有無を分離できていることが確認できる。図6(b)に示したそれぞれの分布からわかるように, ほとんどのデータはarousal area内に存在する一方、いくつかのデータはsleepiness areaにも及んでいる。
(1)本考案の携帯通信端末10によれば、車両運動検出部11により頭部運動を代表する車両運動を検出し、眼球運動検出部12により眼球運動を検出し、理想眼球運動角速度算出部13により車両運動検出部11により検出された車両運動データに基づいて理想眼球運動角速度を算出し、眼球回転角速度算出部14により眼球運動検出部12により検出された眼球運動データに基づいて眼球回転角速度を算出し、眠気予兆判定部15により理想眼球運動角速度と眼球回転角速度とから前庭動眼反射(VOR)を検出し、この前庭動眼反射に基づいて、車両の運転者が眠気を自覚する前の眠気の予兆を判定することができる。そして、眠気予兆判定部15が眠気の予兆を検出した場合に、警告音発生部16により警告音を発生させることができるため、運転者に今後眠気が発生することを自覚させることができるので、運転者は覚醒度の回復や休憩のきっかけとすることができる。つまり、運転者の覚醒度低下の予兆を捉え、覚醒度の低下を未然に防ぐことできる。前庭動眼反射は、周囲の明るさなどの外部環境の影響を受けにくいので、実用条件範囲を広くすることができる。また、演算負荷が小さいため、リアルタイム測定及び判定が可能であり、携帯通信端末10に一般的に搭載されているCPUで実用的な速度で処理可能である。
ステップS7では、VORゲイン減少率ΔVOR(t)及びSDresの増加率ΔSDres(t)がともに閾値を超えているか否かを判断したが、簡易的には、どちらか一方だけ算出して、閾値を超えているか否かで眠気の予兆を判定してもよい。
11 車両運動検出部
12 眼球運動検出部
13 理想眼球運動角速度算出部
14 眼球回転角速度算出部
15 眠気予兆判定部
21 ドライビングシミュレータ(DS)システム
22 振動装置
23 眼球回旋撮影装置
26 演算処理用PC
Claims (3)
- 車両の運動を検出する車両運動検出部と、
車両の運転手の眼球運動を検出する眼球運動検出部と、
前記眼球運動検出部及び車両運動検出部により取得されるデータに基づいて車両の運転者の眠気の予兆を検出する眠気予兆判定部と、
前記眠気予兆判定部が眠気の予兆を検出した場合に、警告音を発生させる警告音発生部と、
を備えた携帯通信端末であって、
前記眠気予兆判定部において、
前記車両運動検出部により測定された車両運動データに基づいて車両の運転者の理想眼球運動角速度を算出し、
前記眼球運動検出部により撮像された車両の運転者の眼球映像に基づいて眼球運動を検出し、
検出された眼球運動データに基づいて眼球回転角速度を算出し、
前記理想眼球運動角速度と前記眼球回転角速度とから前庭動眼反射(VOR)を検出し、この前庭動眼反射に基づいて眠気の予兆を判定することを特徴とする携帯通信端末。 - 前記眠気予兆判定部が、前記眼球回転角速度を前記理想眼球運動角速度の一次式である下式で近似した際のGで定義されるVORゲインとそのVORゲインの減少率とを算出し、前記VORゲインの減少率があらかじめ設定された閾値を超えた場合に、眠気の予兆と判定することを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末。
e(t) = G h(t-τ) + dc +ε(t)
e(t):眼球回転角速度、G:VORゲイン、h(t):理想眼球運動角速度、τ:頭部運動に対する眼球運動の遅れ時間、dc:定数項、ε(t):回帰モデルの残差 - 前記眠気予兆判定部が、前記眼球回転角速度を前記理想眼球運動角速度の一次式である下式で近似した際のε(t)で定義される近似残差と残差標準偏差とを算出し、前記残差標準偏差の増加率があらかじめ設定された閾値を超えた場合に、眠気の予兆と判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯通信端末。
e(t) = G h(t-τ) + dc +ε(t)
e(t):眼球回転角速度、G:VORゲイン、h(t):理想眼球運動角速度、τ:頭部運動に対する眼球運動の遅れ時間、dc:定数項、ε(t):回帰モデルの残差
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010000309U JP3158494U (ja) | 2010-01-20 | 2010-01-20 | 携帯通信端末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010000309U JP3158494U (ja) | 2010-01-20 | 2010-01-20 | 携帯通信端末 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3158494U true JP3158494U (ja) | 2010-04-02 |
Family
ID=54862047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010000309U Expired - Lifetime JP3158494U (ja) | 2010-01-20 | 2010-01-20 | 携帯通信端末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3158494U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014168506A (ja) * | 2013-03-01 | 2014-09-18 | Tokyo Metropolitan Univ | 人の状態推定装置およびそれを備えた輸送機器 |
-
2010
- 2010-01-20 JP JP2010000309U patent/JP3158494U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014168506A (ja) * | 2013-03-01 | 2014-09-18 | Tokyo Metropolitan Univ | 人の状態推定装置およびそれを備えた輸送機器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5255063B2 (ja) | 眠気予兆検出装置 | |
JP4772935B2 (ja) | 注意状態判定装置、方法およびプログラム | |
US9682711B2 (en) | Apparatus and method for detecting driver status | |
JP4727688B2 (ja) | 覚醒度推定装置 | |
JP4733242B2 (ja) | 運転注意量判別装置、方法、および、コンピュータプログラム | |
JP5974915B2 (ja) | 覚醒度検出装置、および覚醒度検出方法 | |
JP6273823B2 (ja) | 状態推定装置、および状態推定プログラム | |
JP2010128649A (ja) | 覚醒状態判断装置及び覚醒状態判断方法 | |
JP5007975B2 (ja) | 居眠り検知装置 | |
KR101519748B1 (ko) | 운전자 부주의 판단 방법 및 이를 위한 판단 장치 | |
JP2019195377A (ja) | データ処理装置、モニタリングシステム、覚醒システム、データ処理方法、及びデータ処理プログラム | |
JP2011528242A (ja) | 覚醒状態の感知装置 | |
JP6578784B2 (ja) | 状態推定装置および状態推定プログラム | |
JP4977856B2 (ja) | 覚醒状態検知方法および覚醒状態検知装置 | |
JP5321303B2 (ja) | 居眠り判定装置及びプログラム並びに警報出力装置及びプログラム | |
KR20170017616A (ko) | 운전 보조 장치 및 방법 | |
JP3158494U (ja) | 携帯通信端末 | |
JP2013252764A (ja) | 居眠り警告装置 | |
JP2021053240A (ja) | 眠気又は覚醒レベル評価装置及び評価プログラム | |
WO2020188629A1 (ja) | 覚醒状態判定装置、覚醒システム、及び覚醒状態判定方法 | |
KR102021932B1 (ko) | 운전자 졸음 검출 방법 | |
JP2006136556A (ja) | 居眠り検出装置及び検出方法 | |
JP2013111348A (ja) | 状態判定装置および状態判定方法 | |
JP2015080549A (ja) | 認知度推定装置および認知度推定方法 | |
Ueno et al. | A noncontact measurement of saccadic eye movement with two high-speed cameras |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3158494 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130310 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160310 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |