JP3157996B2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、本体ケースの集塵室に
着脱自在に集塵袋を交換することができる電気掃除機に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の電気掃除機としては、本
体ケースの蓋体を開閉して集塵袋を交換するもの、或い
は本体ケースを分離して集塵袋を交換するものが知られ
ている。

【０００３】まず、蓋体を開閉して集塵袋を交換する電
気掃除機は図１２及び図１３に示すように構成するもの
であり、図１２において、本体ケース４１は、内部を集
塵室４２と電動送風機４３を有する電動室４４とに区分
し、上記本体ケース４１に接続ホース（図示せず）を接
続するための接続口４５を集塵室４２側に突出するよう
に本体ケース４１に形成し、該集塵室４２側の接続口４
５に取付枠４６を有する集塵袋４７を取り付け、該集塵
袋４７を係止するための係止手段４８を接続口４５の近
辺の集塵室４２に設け、該集塵室４２の上部に形成され
た開口を開閉するための蓋体４９を設けてなるものであ
る。

【０００４】そして特に図１３に示すように、下部の集
塵室４２の幅Ｅは上記集塵袋４７が最大に膨らんだ幅と
略同等であり、該下部の集塵室４２の幅Ｅより上部の集
塵室４２の幅Ｆより狭い構造となっている。

【０００５】上記蓋体４９を開閉して集塵袋４７を交換
する電気掃除機では、集塵袋４７を交換する際、集塵室
４２の上部の開口を蓋する蓋体４９を開成し、係止手段
４８にての取付枠４６の係止状態を解除する方向に係止
手段４８を操作して係止状態を解除し、集塵袋４７を集
塵室４２の上部の開口から取り外し、集塵袋４７を交換
するものである。

【０００６】また、本体ケースを分離して集塵袋を交換
する電気掃除機は図１４及び図１５に示すように構成す
るものであり、図１４及び図１５において、本体ケース
５１を集塵室５２を有する集塵ケース５３と電動送風機
５４を有する電動ケース５５とに分離自在に形成し、該
電動ケース５５と接合されていた集塵ケース５３の開口
５３ａと逆方向の面に接続ホース（図示せず）を接続す
るための接続口５６を集塵室５２側に突出するように集
塵ケース５３に形成し、該集塵室５２側の接続口５６に
取付枠５７を有する集塵袋５８を取り付け、上記集塵ケ
ース５３の開口５３ａから集塵袋５８と一緒に取り外さ
れる枠体５９を備えてなるものである。

【０００７】そして、上記枠体５９は、上記取付枠５７
を係止して集塵袋５８を取り付けるための係止手段６０
と、上記集塵ケース５３と電動ケース５５との接合を密
閉するシールパッキン６１とを一体に形成してなるもの
である。

【０００８】上記本体ケース５１を分離して集塵袋５８
を交換する電気掃除機では、集塵袋５８を交換する際、
本体ケース５１を集塵ケース５３と電動ケース５５とに
分離し、集塵ケース５３の開口５３ａから枠体５９と一
緒に集塵袋５８を取り外し、係止手段６０にての取付枠
５７の係止状態を解除する方向に係止手段６０を操作し
て係止状態を解除し、集塵袋４７を交換するものであ
る。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蓋体４
９を開閉して集塵袋４７を交換する電気掃除機であれ
ば、上部の集塵室４２の幅Ｆは下部の集塵室４２の幅Ｅ
より狭いため、下部の集塵室４２全体に渡って膨らんだ
集塵袋４７を集塵室４２の上部の開口から取り外す際、
集塵袋４７が上部の集塵室４２を形成する集塵ケースの
内面に引っ掛かり、集塵袋４７が取り外しにくくなると
いう問題点があった。

【００１０】また、本体ケース５１を分離して集塵袋５
８を交換する電気掃除機であれば、集塵ケース５３の開
口５３ａから枠体５９と一緒に集塵袋５８を取り外すた
め、枠体５９から係止手段６０にての取付枠５７の係止
状態を解除して集塵袋５８を交換する手間がかかるとい
う問題点があった。

【００１１】本発明の電気掃除機は上記のような問題点
を解決したもので、集塵袋を交換する際、集塵ケースの
内面に引っ掛かることがなく、且つ集塵袋の交換に手間
がかかることがなく、ワンタッチの操作にて容易に集塵
袋を取り外して交換することができる電気掃除機を提供
することを目的とするものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電気掃除機は、本発明の第１の発明は、本体
ケース内にゴミ，埃等を集塵する集塵袋を着脱自在に係
止する係止手段を備えてなる電気掃除機において、上記
係止手段にての集塵袋の係止状態を外部から解除操作で
きる解除手段を備えてなるものである。

【００１３】そして、本発明の第２の発明は、本体ケー
スを集塵室を有する集塵ケースと電動送風機を有する電
動ケースとに分離自在に形成し、該集塵室にゴミ，埃等
を集塵する集塵袋を着脱自在に係止する係止手段を備
え、上記本体ケースを集塵ケースと電動ケースとに分離
して、該電動ケースと接合されていた集塵ケースの開口
から集塵袋を取り外し可能にしてなる電気掃除機におい
て、上記集塵ケースの開口側に向かって上記集塵袋より
集塵ケースの幅を漸次大きく形成してなるものである。

【００１４】また、本発明の第３の発明は、上記第２の
発明において、上記集塵ケースと電動ケースとの接合面
を密閉する密閉手段と、上記集塵ケースの内面に対して
上記密閉手段が突出することなく収納する溝部とを備え
てなるものである。

【００１５】さらに、本発明の第４の発明は、上記第２
の発明において、上記集塵ケースと電動ケースとが接合
されているときは、上記解除手段にての解除操作を阻止
する阻止手段を備えてなるものである。

【００１６】しかも、本発明の第５の発明は、上記第２
の発明において、上記係止手段にて集塵袋が係止されて
いないときは、掃除機の運転を不能状態にする不能状態
手段を備えてなるものである。

【００１７】

【作用】本発明は上記構成にて、本発明の第１の発明
は、集塵袋を交換する際、解除手段により係止手段にて
の集塵袋の係止状態を本体ケースの外側から解除操作す
ることにより、集塵袋の交換に手間がかかることがな
く、ワンタッチの操作にて容易に集塵袋を取り外して交
換することができる。

【００１８】そして、本発明の第２の発明は、集塵ケー
スの開口側に向かって集塵袋より集塵ケースの幅を漸次
大きく形成することにより、本体ケースを集塵ケースと
電動ケースとに分離し、集塵ケースの開口を下向けて解
除手段を解除操作した際、集塵袋が集塵ケースの内面に
引っ掛かることがなく、スムーズに滑り落として取り外
すことができる。

【００１９】また、本発明の第３の発明は、第２の発明
の構成において、集塵ケースの内面に対して密閉手段が
突出することなく収納する溝部を設けることにより、集
塵袋を滑り落として取り外す際、集塵袋が密閉手段に引
っ掛かることがなく、スムーズに滑り落として取り外す
ことができ、しかも、密閉手段が本体ケースの外側に設
けられることで本体ケースの外観が損なわれることこと
がなく、集塵ケースと電動ケースとの接合面を完全に密
閉することができる。

【００２０】さらに、本発明の第４の発明は、第２の発
明の構成において、集塵ケースと電動ケースとが接合さ
れているときは、阻止手段により解除手段にての解除操
作を阻止することにより、集塵袋が清掃中等に不用意に
外れることがなく、集塵袋が清掃中等に不用意に外れる
ことにより本体ケース内にゴミ，埃等が侵入して生じる
掃除機の故障を防止することができる。

【００２１】しかも、本発明の第５の発明は、第２の発
明の構成において、係止手段にて集塵袋が係止されてい
ないときは、不能状態手段により掃除機の運転を不能に
することにより、集塵袋の付け忘れに気が付くことがで
きるので、集塵袋の付け忘れを防止することができ、集
塵袋の付け忘れにより本体ケース内にゴミ，埃等が侵入
して生じる掃除機の故障を防止することができる。

【００２２】

【実施例】以下、本発明の電気掃除機の実施例を図１乃
至図１１と共に詳細に説明する。本発明の電気掃除機の
第１の実施例は図１及び図２に示すように構成するもの
であり、図１において、本体ケース１は集塵ケース２と
電動ケース３とに分離自在に形成し、該電動ケース３と
接合する集塵ケース２の開口２ａに近づくに連れて集塵
ケース２の幅を漸次大きく形成している。

【００２３】そして、上記集塵ケース２は、内部にゴ
ミ，埃等を集塵する集塵室４を有し、上記集塵ケース２
の開口２ａと逆方向の面に接続ホース（図示せず）を接
続するための接続口５を集塵室４側に突出するように集
塵ケース２に形成し、該集塵室４側の接続口５に正四角
形状の取付枠６を有する集塵袋７を取り付け、該取付枠
６を係止して集塵袋７を取り付けるための係止部８を接
続口５の近辺の集塵室４に設け、該係止部８にての集塵
袋７の係止状態を外部から解除操作できる解除手段であ
る解除レバー９を係止部８と一体に形成し、上記集塵ケ
ース２の下部に掃除機の移動方向に応じてローラーの向
きが変動するローラー部１０を設けてなるものである。

【００２４】また、上記電動ケース３は、内部にゴミ，
埃等を吸引する吸引力を発生する電動送風機１１を設
け、上記電動ケース３の両側面の下部に車輪１２を設け
てなるものである。

【００２５】さらに図２は図１の集塵ケース２側の拡大
断面を示す側面図であり、上記集塵ケース２の詳細な構
造は、まず上記係止部８は、集塵室４側の接続口５の近
辺の上部と下部に集塵袋取付板１３を設け、該下部の集
塵袋取付板１３に上記取付枠６の下端を係止する爪状の
係止片１４を形成し、上記上部の集塵袋取付板１３の上
部に上記取付枠６の上端を係止して集塵袋７を取り付け
るための爪部１５ａを有する係止クランプ１５を設けて
いる。

【００２６】そして、上記係止クランプ１５に軸部１６
を対向する位置に２カ所形成し、該軸部１６を支持して
係止クランプ１５を図２に示す矢印Ａのように回動自在
にするための支持穴１７を対向する位置に２カ所上記集
塵ケース２の内面に形成し、上記集塵袋取付板１３と係
止クランプ１５との間に係止クランプ１５を係止方向
（図２に示す係止クランプ１５の破線から実線の位置ま
で移動させる方向）に付勢するスプリング１８を設けて
なるものである。

【００２７】また、上記接続口５の上部の集塵ケース２
に接続口５と平行するように集塵室４側に向かってコ字
状に凹ませて凹部１９を形成し、該凹部１９に貫通孔２
０を形成し、該貫通孔２０を介して上記解除レバー９を
係止クランプ１５と一体に形成し、該解除レバー９と貫
通孔２０との間隙をシールするクランプシール２１が貫
通孔２０の周縁に設けている。

【００２８】そして、上記接続口５の下部の集塵ケース
２に接続口５と平行するように集塵室４側に向かってコ
字状に凹ませて把手２２を形成し、上記集塵室４側の接
続口５の周縁に接続口５と取付枠６との間の間隙をなく
して密閉するシールパッキン２３を設けている。

【００２９】さらに、上記集塵ケース２の開口縁２ｂ全
周を外側から覆うように段部２４を形成し、該段部２４
の上部の開口縁２４ａに外面に逆凹状に切り欠いで溝部
２５を形成し、該溝部２５と嵌合するための逆凹状の嵌
合部２６を上記電動ケース３の上部の外周縁に設け、上
記集塵ケース２と電動ケース３とを接合するための凸状
の接合部２７を電動ケース３に形成している。

【００３０】そして、上記集塵ケース２と電動ケース３
と接合面を密閉するシールパッキン２８を上記段部２４
の全周に渡って集塵ケース２の開口縁２ｂの内面より突
出しないように設け、該シールパッキン２８は上記集塵
ケース２と電動ケース３とが接合時には集塵ケース２の
開口縁２ｂと電動ケース３の接合部２７との間に挟み込
まれる構造になっている。

【００３１】次に上記のように構成してなる本発明の電
気掃除機の第１の実施例を示す集塵袋の交換時の動作に
ついて図２とともに説明する。集塵袋７を交換する際、
まず本体ケース１を集塵ケース２と電動ケース３とに分
離し、集塵ケース２の開口２ａを下向きになるように集
塵ケース２の把手２２を持ち、解除レバー９を下方向に
押すように操作すると係止クランプ１５の爪部１５ａと
取付枠６の上端との係止状態が解除され、図２に示すよ
うにスプリング１８の付勢力に抗して係止クランプ１５
が実線から破線の位置まで移動する。

【００３２】そして、上記係止クランプ１５の爪部１５
ａと取付枠６の上端との係止状態が解除されると、集塵
袋７が集塵ケース２の内面をスムーズに滑って集塵ケー
ス２の開口２ａから落ち、集塵袋７が取り外される。

【００３３】また、集塵袋７が取り外されると、新たに
集塵袋７を集塵ケース２の開口２ａから挿入し、取付枠
６の下端を係止片１４にセットし、図２に示す破線の位
置する係止クランプ１５を実線の位置まで移動させて係
止クランプ１５の爪部１５ａにて取付枠６の上端を係止
し、集塵袋７を取り付けている。

【００３４】上記第１の実施例のように構成することに
より、集塵袋７を交換する際、本体ケース１を集塵ケー
ス２と電動ケース３とに分離し、解除レバー９により係
止クランプ１５の爪部１５ａと取付枠６の上端との係止
状態を解除操作することにより、集塵袋７の交換に手間
がかかることがなく、ワンタッチの操作にて容易に集塵
袋７を取り外して交換することができる。

【００３５】また、集塵ケース２の開口２ａに向かって
集塵袋７より集塵ケース２の幅を漸次大きく形成するこ
とにより、本体ケース１を集塵ケース２と電動ケース３
とに分離し、集塵ケース２の開口２ａを下向けて解除レ
バー９を解除操作した際、集塵袋７が集塵ケース２の内
面に挟み込まれるように引っ掛かることがなく、スムー
ズに滑り落として取り外すことができる。

【００３６】さらに、集塵ケース２の内面に対してシー
ルパッキン２８が突出しないように段部２４に設けるこ
とにより、集塵袋７を滑り落として取り外す際、集塵袋
７がシールパッキン２８に引っ掛かることがなく、スム
ーズに滑り落として取り外すことができ、しかも、集塵
ケース２の開口縁２ｂの先端と電動ケース３の接合部２
７の先端との間に挟み込まれる構造となっているので、
集塵ケース２と電動ケース３とを接合若しくは分離する
際、シールパッキン２８が抵抗となることがなく、集塵
ケース２と電動ケース３との接合面を完全に密閉するこ
とができる。

【００３７】尚、上記第１の実施例は、本体ケース１を
集塵ケース２と電動ケース３とに分離自在な電気掃除機
についてのみ説明したが、従来例のような蓋体を開閉し
て集塵袋を交換する電気掃除機に上記第１の実施例の解
除レバー９を設けるだけでも良く、上記第１の実施例の
構成だけに限定されることはない。

【００３８】本発明の電気掃除機の第２の実施例は図３
に示すように構成するものである。尚、上記第１の実施
例のものと同一部分は同一符号を付し、その構成及び動
作の説明は省略する。図３において、上記第１の実施例
の構成に、さらに上記集塵ケース２の上部の内面に集塵
ケース２と電動ケース３とが接合されているときは上記
解除レバー９にての解除操作を阻止する阻止手段２９を
設けてなるものである。

【００３９】上記阻止手段２９は、上記集塵ケース２の
上部の開口縁２ｂから上記凹部１９の上部の湾曲部３０
の内面に沿って阻止プレート３１を設け、該阻止プレー
ト３１の長さは上記集塵ケース２の上部の開口縁２ｂか
ら湾曲部３０までの長さより若干短く形成し、該湾曲部
３０側の阻止プレート３１の一端と湾曲部３０との間に
スプリング３２を付勢し、上記集塵ケース２と電動ケー
ス３とが接合されているときには、図３に示すように係
止クランプ１５の爪部１５ａの上部に位置して上記解除
レバー９にての解除操作を阻止し、上記集塵ケース２と
電動ケース３とが分離されているときは、上記電動ケー
ス３の接合部２７にて押圧されていた阻止プレート３１
が上記スプリング３２の付勢力により図３に示す係止ク
ランプ１５の実線から破線の位置まで移動し、係止クラ
ンプ１５の上部に位置しないようにして上記解除レバー
９にての解除操作ができる阻止突起３３を係止クランプ
１５に一体に形成してなるものである。

【００４０】上記第２の実施例のように構成することに
より、集塵ケース２と電動ケース３との接合状態時に
は、解除レバー９を解除操作しても、阻止突起３３によ
り係止クランプ１５が解除方向に移動するのを阻止し、
係止クランプ１５の爪部１５ａと取付枠６の上端との係
止状態の解除を阻止することにより、集塵袋７が清掃中
等に不用意に外れることがなく、集塵袋７が不用意に外
れることより本体ケース１内にゴミ，埃等が侵入して生
じる掃除機の故障を防止することができる。

【００４１】また、本体ケース１を集塵ケース２と電動
ケース３とに分離すると、電動ケース３の接合部２７に
て押圧されていた阻止プレート３１がスプリング３２の
付勢力により図２に示す破線の位置まで移動し、阻止突
起３３にて係止クランプ１５の爪部１５ａと取付枠６の
上端との係止状態の解除が可能となり、解除レバー９を
解除操作することにより集塵袋７を取り外して交換する
ことができる。

【００４２】本発明の電気掃除機の第３の実施例は図４
乃至図８に示すように構成するものである。尚、上記第
２の実施例のものと同一部分は同一部号を付し、その構
成及び動作の説明は省略する。図４において、上記第２
の実施例の阻止手段２９に代えて、上記集塵ケース２の
上部の内面に係止手段８にて集塵袋７が係止されていな
いときは集塵ケース２と電動ケース３との接合を防止す
る状態不能手段３４を設けてなるものである。

【００４３】上記状態不能手段３４は、上記集塵ケース
２の上部の開口縁２ｂから上記凹部１９の上部の湾曲部
３０の内面に沿って防止プレート３５を設け、該防止プ
レート３５の長さは上記集塵ケース２の上部の開口縁２
ｂから湾曲部３０までの長さより若干短く形成してい
る。

【００４４】そして、上記係止クランプ１５の上面に係
合突起３６を形成し、該係合突起３６と係合する係合突
起３７を防止プレート３５に形成し、上記集塵袋７を取
り付けられた状態で上記集塵ケース２と電動ケース３と
が接合されているときは、係合突起３６と係合突起３７
とが係合し、集塵袋７が取り外された状態で上記集塵ケ
ース２と電動ケース３とを接合する際は、係合突起３６
の上端に係合突起３７が引っ掛かって、上記防止プレー
ト３５の一端が集塵ケース２の段部２４の開口縁２４ａ
より突出して集塵ケース２と電動ケース３との接合がで
きない構造になっている。

【００４５】上記第３の実施例のように構成することに
より、上記集塵袋７が取り付けられた状態で集塵ケース
２と電動ケース３とが接合されているときは、図４に示
すＢ部は図５に示すように係合突起３６と係合突起３７
とが係合し、係合突起３７と係止クランプ１５との間に
間隙が生じた状態となり、図４に示すＣ部は図６に示す
ように溝部２５に嵌合部２６が嵌合されている。

【００４６】また、集塵袋７を付け忘れた状態で集塵ケ
ース２と電動ケース３とを接合するときは、上記集塵ケ
ース２の段部２４に開口縁２４ａより突出している防止
プレート３５の一端を上記電動ケース３の接合部２７に
て押圧するが、図４に示すＢ部は図７に示すように係合
突起３６の上端に係合突起３７が引っ掛かって、図４に
示すＣ部は図８に示すように、防止プレート３５が邪魔
となって溝部２５に嵌合部２６が嵌合できなくなり、集
塵ケース２と電動ケース３とが接合できなくなるので、
集塵袋７の付け忘れを防止することができ、集塵袋７の
付け忘れにより本体ケース１内にゴミ，埃等が侵入して
生じる掃除機の故障を防止することができる。

【００４７】尚、上記第３の実施例の係合突起３６，３
７の位置関係は、該係合突起３６，３７の寸法により異
なるので限定されるものではない。

【００４８】本発明の電気掃除機の第４の実施例は図９
乃至図１１に示すように構成するものである。尚、上記
第３の実施例のものと同一部分は同一符号を付し、その
構成及び効果の説明は省略する。

【００４９】図９において、上記第３の実施例の係合突
起３６と係合突起３７との寸法及び形成する位置を変え
ており、まず寸法は、係合突起３６の長さを短く形成
し、該係合突起３６を短く形成する分、係合突起３７を
長く形成し、上記集塵袋７が取り付けられた状態で集塵
ケース２と電動ケース３とが接合されているときは、係
止クランプ１５の上面と接する程の長さに係合突起３７
を形成している。

【００５０】上記係合突起３６の形成位置は、係止クラ
ンプ１５の爪部１５ａ側よりの上面に形成し、上記係合
突起３７の形成位置は、上記集塵袋７が取り付けられた
状態で上記集塵ケース２と電動ケース３とが接合されて
いるときは、上記係合突起３６と係合突起３７とが係合
し、該係合突起３７の先端と係止クランプ１５の上面と
の間はほとんど間隙が生じない状態となり、上記集塵袋
７が取り外された状態で上記集塵ケース２と電動ケース
３とを接合する際には、係合突起３６の上端に係合突起
３７が引っ掛かって、上記防止プレート３５の一端が集
塵ケース２の段部２４の開口縁２４ａより突出して集塵
ケース２と電動ケース３との接合ができない位置に形成
してなるものである。

【００５１】上記第４の実施例のように構成することに
より、集塵袋７が取り付けられた状態で集塵ケース２と
電動ケース３とが接合されているときは、図９に示すＤ
部は図１０に示すように、係合突起３６と係合突起３７
とが係合し、係合突起３７の先端と係止クランプ１５の
上面との間はほとんど間隙が生じない状態となり、上記
第２の実施例のような効果が得られる。

【００５２】また、本体ケース１を集塵ケース２と電動
ケース３とに分離し、解除レバー９を解除操作して集塵
袋７を取り外した場合には、図１１に示す破線の係止ク
ランプ１５と係合突起３７とが図１１に示す実線のよう
に移動して、係合突起３６の先端に係合突起３７が引っ
掛かった状態となり、上記第３の実施例と同様の作用，
効果が得られる。

【００５３】しかも、上記第２の実施例と第３の実施例
との作用，効果を部品点数を増やすことがなく形成する
ことができるので、集塵ケース２の内部構造の簡素化、
強いてはコストを低く押さえることができる。

【００５４】

【発明の効果】本発明の電気掃除機は上記のような構成
であるから、第１の発明は、集塵袋を交換する際、解除
手段により係止手段にての集塵袋の係止状態を本体ケー
スの外側から解除操作することにより、集塵袋の交換に
手間がかかることがなく、ワンタッチの操作にて容易に
集塵袋を取り外して交換することができる。

【００５５】そして、第２の発明は、集塵ケースの開口
側に向かって集塵袋より集塵ケースの幅を漸次大きく形
成することにより、本体ケースを集塵ケースと電動ケー
スとに分離し、集塵ケースの開口を下向けて解除手段を
解除操作した際、集塵袋が集塵ケースの内壁に引っ掛か
ることがなく、スムーズに滑り落として取り外すことが
できる。

【００５６】また、第３の発明は、前記第２の発明の効
果に加えて、集塵ケースの内壁に対して密閉手段が突出
することなく収納する溝部を設けることにより、集塵袋
を滑り落として取り外す際、集塵袋が密閉手段に引っ掛
かることがなく、スムーズに滑り落として取り外すこと
ができ、しかも、密閉手段が本体ケースの外側に設けら
れることで本体ケースの外観が損なわれることことがな
く、集塵ケースと電動ケースとの接合面を完全に密閉す
ることができる。

【００５７】さらに、第４の発明は、前記第２の発明の
効果に加えて、集塵ケースと電動ケースとが接合されて
いるときは、阻止手段により解除手段にての解除操作を
阻止することにより、集塵袋が清掃中等に不用意に外れ
ることがなく、集塵袋が不用意に外れることより本体ケ
ース内にゴミ，埃等が侵入して生じる掃除機の故障を防
止することができる。

【００５８】しかも、第５の発明は、前記第２の発明の
効果に加えて、係止手段にて集塵袋が係止されていない
ときは、不能状態手段により掃除機の運転を不能にする
ことにより、集塵袋の付け忘れに気が付くことができる
ので、集塵袋の付け忘れを防止することができ、集塵袋
の付け忘れにより本体ケース内にゴミ，埃等が侵入して
生じる掃除機の故障を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電気掃除機の第１の実施例を示す要部
破断側面図である。

【図２】図１に示す集塵ケース側の要部拡大断面を示す
側面図である。

【図３】本発明の電気掃除機の第２の実施例を示す要部
断面側面図である。

【図４】本発明の電気掃除機の第３の実施例を示す要部
断面側面図である。

【図５】図４に示すＢ部の要部拡大図である。

【図６】図４に示すＣ部の要部拡大図である。

【図７】図４に示す本体ケースを分離して集塵袋を取り
外した状態のＢ部の要部拡大図である。

【図８】図４に示す本体ケースを分離して集塵袋を取り
外した状態のＣ部の要部拡大図である。

【図９】本発明の電気掃除機の第４の実施例を示す要部
断面側面図である。

【図１０】図９に示すＤ部の要部拡大図である。

【図１１】図９に示す本体ケースを分離して集塵袋を取
り外した状態のＤ部の要部拡大図である。

【図１２】蓋体を開閉して集塵袋を交換する従来の電気
掃除機の要部破断側面図である。

【図１３】図１２に示す要部Ｇ−Ｇ断面図である。

【図１４】本体ケースを分離して集塵袋を交換する従来
の電気掃除機の要部断面側面図である。

【図１５】図１４に示す集塵ケースから集塵袋を取り外
した状態の要部断面側面図である。

【符号の説明】

１ 本体ケース ２ 集塵ケース ３ 電動ケース ４ 集塵室 ７ 集塵袋 ８ 係止手段 ９ 解除レバー（解除手段） １１ 電動送風機 ２９ 阻止手段 ３４ 状態不能手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−299231（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−21259（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−18450（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭64−47358（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−15950（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−2954（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−85347（ＪＰ，Ｕ) 特公 平１−51254（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭47−9803（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭63−14758（ＪＰ，Ｙ２) 実公 平４−36783（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A47L 9/14

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体ケースを、集塵袋を収納する集塵室
   を有する集塵ケースと電動送風機を有する電動ケースと
   に分離自在に形成し、上記集塵室にゴミ、埃等を集塵す
   る集塵袋の取付枠を相対向する位置で着脱自在に係止す
   る係止手段と、上記本体ケースを集塵ケースと電動ケー
   スとに分離して該電動ケースと接合されていた集塵ケー
   スの開口から、上記係止手段の一方の係止を外部よりの
   解除操作にて解除することにより集塵袋を取り外す解除
   手段を備え、上記集塵ケースと電動ケースとが接合され
   ているときは、上記解除手段にての解除操作を阻止する
   阻止手段を備えてなることを特徴とする電気掃除機。
2. 【請求項２】 上記集塵ケースの開口側に向かって集塵
   袋より集塵ケースの幅を漸次大きく形成してなることを
   特徴とする請求項１記載の電気掃除機。
3. 【請求項３】 上記集塵ケースと電動ケースとの接合面
   を密閉する密閉手段と、上記集塵ケースの内面に対して
   上記密閉手段が突出することなく収納する溝部とを備え
   てなることを特徴とする請求項１記載の電気掃除機。
4. 【請求項４】 上記係止手段にて集塵袋が係止されてい
   ないときは、集塵ケースと電動ケースの接合を不能状態
   にする不能状態手段を備えてなることを特徴とする請求
   項１記載の電気掃除機。