JP3157901U - 仮設トイレ - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池を電源とする電気器具を備えた仮設トイレであっても、電気器具を効率よく動作させて使用環境を良好に維持することができる仮設トイレを提供する。【解決手段】トイレ本体に、灯具4及び換気扇5の電源として太陽電池15と蓄電池12が設けられる。トイレ本体の一部には人の接近を検出して信号を出力する人感センサ18、19が取り付けられ、太陽電池15の電圧に基づき昼または夜を判定しその信号を出力する昼夜検出回路14が設けられる。灯具4は、夜間に人感センサ18が人の接近を検出したときのみ、蓄電池12から供給される電力により作動し、換気扇5は、夜間及び昼間に人感センサ19が人の接近を検出したときのみ、蓄電池12から供給される電力により作動する。【選択図】図2
Description
本考案は、電源として太陽電池及び蓄電池を備えた仮設トイレに関し、特に、仮設トイレに設置した小型の太陽電池のみの起電力で、灯具や換気扇などの電気機器を動作させて使用可能とした仮設トイレに関する。
仮設トイレは、近年、工事現場や建設現場のほか、博覧会、各種イベント会場などの屋外で広く使用されており、トイレの使用環境を改善するために、灯具や換気扇などの電気設備を、仮設トイレに設置する場合がある。
灯具や換気扇などの電気設備を備えた仮設トイレでは、必然的に電源が必要となり、通常、商用電源を使用する場合が多い。しかし、商用電源が仮設トイレの設置場所まで敷設されていない場合があり、そのような商用電源のない場所に仮設トイレを設置する場合、費用をかけて商用電源を新たに敷設するほかは、電気設備を取り付けることができない。
そこで、従来、仮設トイレの上部などに太陽電池を設置すると共に、太陽電池で発生した電力を蓄電する蓄電池を設置し、仮設トイレに設けた灯具、汚物処理用のヒータ、撹拌機などの電気機器に、太陽電池(蓄電池)の電力を供給するようにした仮設トイレが、下記特許文献1などにおいて提案されている。
しかし、従来のこの種の太陽電池及び蓄電池を電源として設置した仮設トイレは、実際上、設置可能な太陽電池パネルの大きさが制限され、小型の太陽電池の使用を余儀なくされるため、点灯動作する灯具、汚物処理用のヒータや撹拌機などの電気機器を、夜間に継続して使用すると、曇天や雨天の際には電力不足が生じ、有効に電気機器を使用することができなくなる。
例えば、仮設トイレの上部に設置可能な、100cm×60cm程度の大きさの太陽電池パネルを使用した場合、晴天の日の昼間に、太陽電池が発電した電力を蓄電池に充分に蓄電したとしても、夜間、約100Wの負荷に約2時間電力を供給する量の電力を蓄電する程度である。
しかるに、通常の太陽電池の場合、曇天に際には、晴天時の約1/3〜1/10の電力しか発電されず、また、雨天の際には、晴天時の約1/5〜1/20の電力しか発電されない。このため、曇天や雨天の日が続いた場合、小型の太陽電池から蓄電池に充電された電力では、灯具を含め汚物処理用のヒータや撹拌機などの電気機器は、殆ど動作しない状態となり、夜間であっても灯具が点灯せず、また汚物処理用のヒータや撹拌機などは勿論のこと、換気扇などの電気機器も動作せず、仮設トイレの使用環境が悪化する課題があった。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、太陽電池を電源とする電気器具を備えた仮設トイレであっても、電気器具を効率よく動作させて使用環境を良好に維持することができる仮設トイレを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案の請求項1の仮設トイレは、トイレ本体の上部に設置された太陽電池と、該太陽電池で発生した電力を蓄電する蓄電池と、を備えた仮設トイレにおいて、該トイレ本体に取り付けられ、該蓄電池から供給される電力により点灯する灯具と、該トイレ本体に取り付けられ、該蓄電池から供給される電力により作動する換気扇と、該トイレ本体の一部に取り付けられ、人の接近を検出して信号を出力する人感センサと、該太陽電池の電圧に基づき昼または夜を判定しその信号を出力する昼夜検出回路とを備え、該灯具は、夜間に該人感センサが人の接近を検出したときのみ、蓄電池から供給される電力により作動し、該換気扇は、夜間及び昼間に該人感センサが人の接近を検出したときのみ、蓄電池から供給される電力により作動するように構成することを特徴とする。
この考案によれば、灯具は夜間にのみ、人がトイレを使用する際に点灯し、換気扇は人がトイレを使用するときのみ動作するので、蓄電池の放電電力を最小に抑え、小型の太陽電池パネルが設置された仮設トイレであって、曇天または雨天の日が続き、蓄電池の充電電力が少ない場合でも、点灯時間や作動時間が抑制され、人がトイレを使用する際に、確実に灯具や換気扇を動作させ、仮設トイレの使用環境を改善することができる。
また、請求項2の考案の仮設トイレは、トイレ本体の上部に設置された太陽電池と、該太陽電池で発生した電力を蓄電する蓄電池と、を備えた仮設トイレにおいて、該トイレ本体に取り付けられ、該蓄電池から供給される電力により点灯する灯具を含む負荷と、該太陽電池の電圧に基づき昼または夜を判定しその信号を出力する昼夜検出回路と、時間をカウントするタイマー回路と、該蓄電池から該灯具を含む負荷に供給する電力を制御する負荷電力制御回路と、を備え、該負荷電力制御回路は、該昼夜判別回路と該タイマー回路の計時に基づき、夜間開始時からの経過時間に応じて、該灯具を含む負荷に供給する電力の、最大供給電力に対する割合を100%未満に制御するように構成されたことを特徴とする。
この考案によれば、トイレの使用頻度が少ない夜間には、夜間開始時からの経過時間に応じて、灯具を含む負荷に供給する電力の最大供給電力に対する割合を100%未満に制御するので、蓄電池の放電電力の消費を最小に抑え、小型の太陽電池パネルが設置された仮設トイレであって、曇天または雨天の日が続き、蓄電池の充電電力が少ない場合でも、灯具を含む負荷(例えば灯具のLEDや換気扇のモータなど)を確実に動作させて、仮設トイレの使用環境を改善することができる。
また、請求項3の考案は、上記請求項2の仮設トイレにおいて、上記トイレ本体に人感センサが取り付けられ、該人感センサが人の接近を検出したとき、前記負荷電力制御回路が前記灯具を含む負荷に電力を供給することを特徴とする。
この考案によれば、夜間における蓄電池の放電電力量をさらに低減させつつ、仮設トイレの使用環境を改善することができる。
また、請求項4の考案は、上記請求項2の仮設トイレにおいて、上記負荷電力制御回路が、上記蓄電池の放電電流をパルス状にスイッチングして負荷電流のPWM制御またはPAM制御を行う回路を有し、上記灯具を含む負荷に供給する電力を、夜間開始時からの経過時間に応じてPWM制御またはPAM制御することを特徴とする。
この考案によれば、負荷電力制御回路がPWM制御またはPAM制御により、蓄電池の放電電流である、パルス電流のデューティ比または振幅を制御して、効率よく負荷への供給電力を100未満に抑制し、小型の太陽電池及び蓄電池を使用した場合でも、夜間の灯具を含む負荷における例えばLEDや換気扇のモータなどの動作がさらに可能となり、仮設トイレの使用環境を改善することができる。
本考案の仮設トイレによれば、小型の太陽電池のみの起電力で、灯具や換気扇などの電気機器を動作させて、商用電源を使用することなく、仮設トイレの使用環境を改善することができる。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、仮設トイレは移動可能に構成された簡易型トイレであり、そのトイレ本体1は、基台上に箱型の便室を配置して形成され、トイレ本体1の室内と外側部には、灯具4が取り付けられ、この灯具4は、所定の暗さを検知し夜になり且つ人が近づくと点灯するように構成される。
灯具4は、LED(発光ダイオード)とその点灯回路を内蔵し、LEDの発光により、非常に少ない消費電力で長時間点灯が可能である。また、灯具4には人感センサ18が接続され、夜間に人がその近傍に近づいたときのみ、灯具4が点灯するようになっている。
さらに、トイレ本体1内の壁部に換気扇5が取り付けられている。この換気扇5には人感センサ19が接続され、トイレが使用され、或いは人がトイレに近づいた時点から一定時間動作して便室内の換気を行う。換気扇5のモータには、交流モータが使用され、交流駆動されるが、直流モータを使用することもできる。交流モータを換気扇5に使用する場合、図2のように、電源として使用する蓄電池12の直流電力を交流に変換するためのDC/ACインバータ17を接続して使用する。直流モータを換気扇5に使用すれば、勿論、DC/ACインバータ17は不要となり、蓄電池12から供給される直流電力により換気扇5を駆動することができる。換気扇5には、人感センサ18が接続され、トイレを使用する人またはトイレに接近した人を人感センサ18が検知して検知信号を出力したときのみ、換気扇5が作動するようになっている。
灯具4及び人感センサ18においても、直流電源用の機器であれば、電源として使用する蓄電池12の直流電力をそのまま使用するが、灯具4及び人感センサ18が交流電源用の機器である場合、図2のように、電源として使用する蓄電池12の電力を交流に変換するためのDC/ACインバータ16を接続して使用することとなる。人感センサ18,19は、人体から放出される遠赤外線を受光して人を感知し、検知信号を出力して、LEDまたはモータの駆動回路を一定時間オンするように構成される。
仮設トイレの電気系統は、図2のブロック図に示すように、電源が太陽電池15とその起電力を蓄電する蓄電池12とから構成され、商用電源を使用せずに灯具4、換気扇5などの負荷を駆動できるようにしている。太陽電池15を含む太陽電池パネル15aは、図1に示すように、トイレ本体1の上部に取り付けられ、太陽光を受けて発電する構造である。
仮設トイレのトイレ本体1は、図1に示すように簡易移動型に形成され、その上部は約1平方メートル程度の面積である。このような比較的狭いトイレ本体1の上部に設置される太陽電池パネル15aは、トイレ上部と同程度の面積であり、その太陽電池15は例えば約80Wの最大出力を持つものである。
このような制限された小面積のトイレ本体1の上部に設置可能な太陽電池パネル15aは小型であり、太陽電池15の最大出力電力が上記のように約80W程度であると、実際には、容量が100Ah程度の蓄電池12を使用して蓄電した場合、その電力は、晴天時に1日充電を行って、約100Wの負荷を約2時間程度駆動できる電力である。しかし、後述のように、太陽電池15及び蓄電池12の負荷は、灯具4と換気扇5のみであり、且つ夜間または/及び昼間に人感センサ18,19が人を感知したときから、一定時間だけ灯具4または/及び換気扇5に電力を供給するのみであるので、小型の太陽電池15が発電した電力を充電した蓄電池12からの電力のみで、電源電力を賄うことができる。
太陽電池15には、太陽電池の出力電圧に基づき、昼夜の別を判定し、その信号を出力する昼夜検出回路14が接続される。昼夜検出回路14は、太陽電池15の出力電圧が所定レベル以上の場合、昼間と判定して昼間を示す信号をコントローラ11に送り、コントローラ11は太陽電池15の起電力を蓄電池12に蓄電するように動作する。また、昼夜検出回路14は、太陽電池15の電圧が所定レベル未満に低下したとき、夜間と判定してその信号をコントローラ11に送る。
このとき、コントローラ11は、蓄電池12への充電を停止し、蓄電池12の負荷回路をオン状態とし、負荷である灯具4と換気扇5に負荷電流を供給可能な状態とする。なお、蓄電池12には、過充放電停止回路13が接続され、充電時に蓄電池12の電圧が所定電圧以上に上昇した場合、充電を停止して過充電を防止し、放電時に蓄電池12の電圧が所定電圧以下に低下した場合、蓄電池12の放電を停止して、過放電を防止するようになっている。
次に、上記構成の仮設トイレの動作を説明すると、例えば晴天の昼間に、太陽光がトイレ本体1の上部の太陽電池パネル15aに照射されている間、太陽電池15は発電を行なって起電力を発生し、その起電力はコントローラ11の動作により、蓄電池12に送られ、蓄電池12の電圧が所定の最大電圧に達するまで、充電電流が蓄電池12に供給され、蓄電が行なわれる。
一方、昼間において、灯具4及び換気扇5が動作するように設定されている場合、仮設トイレの近傍に人が近づき、或いは人がトイレ本体1内に入ったことを、人感センサ18,19が検知したとき、コントローラ11は、蓄電池12及び太陽電池15の電力を灯具4と換気扇5に供給するように動作する。これにより、灯具4のLEDが点灯し、換気扇5が動作して、トイレ本体1の便室内の照明と換気が行なわれ、仮設トイレの使用環境が良好に保持される。
一方、昼間において、例えば灯具4が停止するように設定されている場合、人感センサ19が人を検知した場合、換気扇5のみが、仮設トイレを人が使用している一定の時間中、動作することとなる。
夜間になって、昼夜検出回路14が夜間を検出すると、コントローラ11は、太陽電池15による蓄電池12への充電を停止し、蓄電池12から放電される電流を負荷に供給可能な状態とする。
そして、仮設トイレの近傍に人が近づき、或いは人がトイレ本体1内に入ったことを、人感センサ18,19が検知したとき、コントローラ11は、蓄電池12及び太陽電池15の電力を灯具4と換気扇5に供給するように動作する。これにより、灯具4のLEDが点灯し、換気扇5が動作して、トイレ本体1の便室内の照明と換気が行なわれ、仮設トイレの使用環境が良好に保持される。
このように、灯具4及び換気扇5の作動は、人感センサ18,19により人が仮設トイレに近づいた時点から、またはトイレ本体1内に入った時点から動作を開始し、一定時間経過後、つまりトイレの使用が終了して、人が仮設トイレから離れたとき、停止するので、トイレ本体1の上部に小型の太陽電池15を設置し、その起電力を蓄電する小型の蓄電池12を接続した電源であっても、必要時には灯具4及び換気扇5を確実に動作させることができる。
図3は他の実施形態の仮設トイレにおける電気系統のブロック図を示している。このトイレの電気制御系には充放電コントローラ20が使用され、充放電コントローラ20は、昼間には、太陽電池15の電圧を検出しながら最適動作点追従制御を行って蓄電池12への充電を制御する一方、夜間には、蓄電池12の放電時に負荷への電力をPWMまたはPAM制御して、放電電流の最大値に対する割合を100%未満に制限して制御するように構成される。
また、図3に示すように、充放電コントローラ20は、灯具4及び換気扇5の負荷に供給する電力を、夜間開始時からの経過時間に応じて制御するように、時間をカウントするタイマー回路21と、蓄電池12から灯具4及び換気扇5に供給する電力を制御する負荷電力制御回路23と、を備えている。負荷電力制御回路23は、昼夜検出回路14とタイマー回路21の計時に基づき、夜間の夜間開始時からの経過時間に応じて、灯具4または/及び換気扇5に供給する電力の、最大供給電力に対する割合を、例えば100%、75%、50%に制御するように構成される。
負荷電力制御回路23は、蓄電池12の放電電流をパルス状にスイッチングして負荷電流のPWM制御またはPAM制御を行う回路を有し、灯具4または/及び換気扇5に供給する電力を、夜間開始時からの経過時間に応じてPWM制御またはPAM制御する。つまり、負荷電力制御回路23は、PWM制御またはPAM制御によりパルス電流のデューティ比または振幅を制御して、負荷への供給電力を、昼夜検出回路14が夜を検出した時点から、例えば4時間は、蓄電池12の電力を100%のまま、灯具4または/及び換気扇5に供給し、その後、2時間は、75%のデューティ比または振幅で、負荷への電力を供給し、さらにその後2時間は、50%のデューティ比または振幅で、負荷への電力を供給するように動作する。
また、充放電コントローラ20には、太陽電池15で発電した起電力を蓄電池12に最も効率よく充電するために充電制御回路24が設けられ、充電制御回路24は、太陽電池15の電圧を検出しながら、蓄電池12への充電電流をPWM制御して、充電電流を押し上げ、最適動作点追従制御を行って、太陽電池15の起電力を効率よく蓄電池12に充電するように構成される。このために、充放電コントローラ20には、太陽電池15の電圧を検出する電圧検出回路22が設けられ、さらに、蓄電池12の電圧を検出する電圧検出回路25が設けられている。
充放電コントローラ20は、予めメモリに記憶されたプログラムデータに基づき動作するCPUなどを備えて構成され、上述のように、昼間に太陽電池22の発電電圧が所定値以上の場合、その起電力を蓄電池12に出力して効率よく充電する充電制御を行い、夜間における負荷へ放電時には、夜間開始時からの経過時間に応じて、負荷電流をPWM制御しまたはPAM制御して、蓄電池12の電力を節約しながら放電制御を行う。
また、灯具4は、上記実施形態と同様に、LED(発光ダイオード)とその点灯回路を内蔵し、LEDの発光により、非常に少ない消費電力で長時間点灯が可能である。また、灯具4には人感センサ18が接続され、夜間に人がその近傍に近づいたときのみ、灯具4が点灯するようになっている。
さらに、トイレ本体1内の壁部には、電気系統の負荷として換気扇5が取り付けられ、この換気扇5には人感センサ19が接続される。トイレを使用する人を人感センサ19が検知した時点から一定時間、換気扇5が動作するようにし、トイレが使用されたときから一定の時間だけ、便室内の換気を行うようになっている。
次に、上記構成の仮設トイレの動作を説明すると、例えば晴天の昼間に、太陽光がトイレ本体1の上部の太陽電池パネル15aに照射されている間、太陽電池15は発電を行なって起電力を発生し、その起電力は充放電コントローラ20の充電制御回路24の動作により、蓄電池12に送られ、蓄電池12の電圧が所定の最大電圧に達するまで、充電電流が蓄電池12に供給され、蓄電が行なわれる。
一方、昼間において、灯具4及び換気扇5が動作するように設定されている場合、仮設トイレの近傍に人が近づき、或いは人がトイレ本体1内に入ったことを、人感センサ18,19が検知したとき、充放電コントローラ20の負荷電力制御回路23は、蓄電池12及び太陽電池15の電力を灯具4と換気扇5に供給してこれらを動作させる。これにより、灯具4のLEDが点灯し、換気扇5が動作して、トイレ本体1の便室内の照明と換気が行なわれ、仮設トイレの使用環境が良好に保持される。
一方、昼間において、例えば灯具4が停止するように設定されている場合、人感センサ19が人を検知した場合、換気扇5のみが、仮設トイレを人が使用している一定の時間中、動作することとなる。
夜間になって、昼夜検出回路14が夜間を検出すると、充放電コントローラ20は、充電制御回路24による蓄電池12への充電を停止し、蓄電池12から放電される電流を、負荷電力制御回路23を通して負荷に供給可能な状態とする。
そして、仮設トイレの近傍に人が近づき、或いは人がトイレ本体1内に入ったことを、人感センサ18,19が検知したとき、充放電コントローラ20の負荷電力制御回路23は、蓄電池12の電力を制御しながら、灯具4と換気扇5に供給するように動作する。これにより、灯具4のLEDが点灯し、換気扇5が動作して、トイレ本体1の便室内の照明と換気が行なわれ、仮設トイレの使用環境が良好に保持される。
例えば、昼夜検出回路14が夜を検出した時点から4時間の間、負荷電力制御回路23は、蓄電池12の電力を100%のデューティ比で制御し、つまり電流をスイッチングで制限することなく、蓄電池12の放電電流をそのまま負荷の灯具4または/及び換気扇5に供給する。これにより、例えば18時に日没となり夜間が検出された場合、22時までは、負荷電力制御回路23は蓄電池12の電力を100%のデューティ比でそのまま負荷の灯具4または/及び換気扇5に供給するので、仮設トイレの近傍に人が近づき、或いは人がトイレ本体1内に入ったときには、灯具4は確実に点灯し換気扇5は動作して、仮設トイレの使用環境が良好に保持される。
続いて、夜間の22時から24時までは、負荷電力制御回路23が、PWM制御またはPAM制御により、パルス電流のデューティ比または振幅を75%に制御して、負荷への供給電力を抑制するように制御する。またその後、0時間から翌日の2時までは、デューティ比または振幅を50%に制御し、負荷への供給電力を抑制するように制御する。さらにその後、翌日の2時から夜明けまでの時間(例えば夜明けが6時の場合には4時間)は、デューティ比または振幅を0%に制御し、負荷への供給電力を停止するように制御する。
このように、夜間には、夜間全体の長時間(例えば12時間)にわたり、蓄電池12の放電電力がそのまま灯具4や換気扇5の負荷に給電するのではなく、夜間開始時から時間経過に応じてパルス電流のデューティ比または振幅が100%から75%、50%、0%と減少するように負荷電流が制御されるので、トイレの使用頻度が比較的多い夜間の早い時間帯では、負荷への電力量を大きくし、夜間の遅い時間帯では、負荷への電力量を少なく低減する。これにより、蓄電池12の放電電力を抑制しながら使用し、曇天や雨天の際に蓄電池12の充電電力が少ない場合でも、トイレの使用時には効果的に灯具4や換気扇5を動作させて、仮設トイレの使用環境を良好に保持することができる。
また、負荷電流のPWN制御またはPAM制御を行うと共に、充電電流をPWM制御して、充電電流を押し上げ、最適動作点追従制御を行って、太陽電池15の起電力を蓄電池12に最大効率で充電し、且つ蓄電池12の放電時には、蓄電電力を有効に節約して使用することができるので、小型の蓄電池12を使用し、小型の太陽電池パネル15aが設置された仮設トイレであって、曇天または雨天の日が続き、蓄電池12の充電電力が少ない場合でも、人がトイレを使用する際に、灯具4や換気扇5の負荷を効果的に動作させ、仮設トイレの使用環境を改善することができる。
なお、上記の実施形態では、負荷として灯具4、換気扇5を記したが、その他に、ヒータや汚物処理槽の撹拌機を負荷として使用することもできる。
1 トイレ本体
4 灯具
5 換気扇
11 コントローラ
12 蓄電池
13 過充放電停止回路
14 昼夜検出回路
15 太陽電池
15a 太陽電池パネル
16 DC/ACインバータ
17 DC/ACインバータ
18 人感センサ
19 人感センサ
4 灯具
5 換気扇
11 コントローラ
12 蓄電池
13 過充放電停止回路
14 昼夜検出回路
15 太陽電池
15a 太陽電池パネル
16 DC/ACインバータ
17 DC/ACインバータ
18 人感センサ
19 人感センサ
Claims (4)
- トイレ本体の上部に設置された太陽電池と、
該太陽電池で発生した電力を蓄電する蓄電池と、
を備えた仮設トイレにおいて、
該トイレ本体に取り付けられ、該蓄電池から供給される電力により点灯する灯具と、
該トイレ本体に取り付けられ、該蓄電池から供給される電力により作動する換気扇と、
該トイレ本体の一部に取り付けられ、人の接近を検出して信号を出力する人感センサと、
該太陽電池の電圧に基づき昼または夜を判定しその信号を出力する昼夜検出回路と、
を備え、該灯具は、夜間に該人感センサが人体の接近を検出したときのみ、該蓄電池から供給される電力により作動し、該換気扇は、夜間または昼間に該人感センサが人の接近を検出したときのみ、該蓄電池から供給される電力により作動するように構成したことを特徴とする仮設トイレ。 - トイレ本体の上部に設置された太陽電池と、
該太陽電池で発生した電力を蓄電する蓄電池と、
を備えた仮設トイレにおいて、
該トイレ本体に取り付けられ、該蓄電池から供給される電力により点灯する灯具を含む負荷と、
該太陽電池の電圧に基づき昼または夜を判定しその信号を出力する昼夜検出回路と、
時間をカウントするタイマー回路と、
該蓄電池から該灯具を含む負荷に供給する電力を制御する負荷電力制御回路と、
を備え、該負荷電力制御回路は、該昼夜検出回路と該タイマー回路の計時に基づき、夜間開始時からの経過時間に応じて、該灯具を含む負荷に供給する電力の最大供給電力に対する割合を100%未満に制御するように構成されたことを特徴とする仮設トイレ。 - 前記トイレ本体に人感センサが取り付けられ、該人感センサが人の接近を検出したとき、前記負荷電力制御回路が前記灯具を含む負荷への電力の供給を開始することを特徴とする請求項2記載の仮設トイレ。
- 前記負荷電力制御回路は、前記蓄電池の放電電流をパルス状にスイッチングして負荷電流のPWM制御またはPAM制御を行う回路を有し、前記灯具を含む負荷に供給する電力を、夜間開始時からの経過時間に応じてPWM制御またはPAM制御することを特徴とする請求項2の仮設トイレ。
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