JP3157665B2 - 口紅材料充填装置及び充填方法 - Google Patents
口紅材料充填装置及び充填方法Info
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- JP3157665B2 JP3157665B2 JP31089693A JP31089693A JP3157665B2 JP 3157665 B2 JP3157665 B2 JP 3157665B2 JP 31089693 A JP31089693 A JP 31089693A JP 31089693 A JP31089693 A JP 31089693A JP 3157665 B2 JP3157665 B2 JP 3157665B2
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- filling
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は口紅材料充填装置及び充
填方法に関するものであり、特に、容易には落ちにくい
口紅材料の充填装置及び充填方法に関するものである。
填方法に関するものであり、特に、容易には落ちにくい
口紅材料の充填装置及び充填方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の口紅材料充填装置を図10に示
す。攪拌機1内に口紅材料2を貯留し、ホース3,4を
介して攪拌機1の壁面内に温水5を循環させて加熱す
る。該口紅材料2を70〜80℃に加熱溶融しながら攪
拌し、エアシリンダ6のプランジャピストン7により、
攪拌機1内の口紅材料2をボールバルブ8,9を通過さ
せて注入ノズル10へ導出する。
す。攪拌機1内に口紅材料2を貯留し、ホース3,4を
介して攪拌機1の壁面内に温水5を循環させて加熱す
る。該口紅材料2を70〜80℃に加熱溶融しながら攪
拌し、エアシリンダ6のプランジャピストン7により、
攪拌機1内の口紅材料2をボールバルブ8,9を通過さ
せて注入ノズル10へ導出する。
【0003】口紅充填容器11は、口紅を充填成形する
ための口紅樹脂型11aと、口紅をケースに収納固定す
るための中皿11bとに二分割されており、支持台12
の上面部位に前記口紅樹脂型11aを挿入し、前記注入
ノズル10の直下に口紅充填容器の中皿11bを位置さ
せる。そして、加熱溶融した口紅材料2を注入ノズル1
0から口紅充填容器11内へ注入し、支持台12を冷却
して口紅材料2を固化させる。
ための口紅樹脂型11aと、口紅をケースに収納固定す
るための中皿11bとに二分割されており、支持台12
の上面部位に前記口紅樹脂型11aを挿入し、前記注入
ノズル10の直下に口紅充填容器の中皿11bを位置さ
せる。そして、加熱溶融した口紅材料2を注入ノズル1
0から口紅充填容器11内へ注入し、支持台12を冷却
して口紅材料2を固化させる。
【0004】然る後、支持台12から口紅充填容器11
を取り出し、該口紅充填容器の中皿11bを口紅ケース
(図示せず)へ嵌着するとともに、前記口紅樹脂型11
aを抜き取って、固化した口紅の先端部を露出させる。
を取り出し、該口紅充填容器の中皿11bを口紅ケース
(図示せず)へ嵌着するとともに、前記口紅樹脂型11
aを抜き取って、固化した口紅の先端部を露出させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、前述したよう
に加熱溶融した口紅材料を、注入ノズルから自然流出さ
せて口紅充填容器へ充填している。近年、油分に対して
容易には落ちにくい口紅が開発されつつあり、口紅材料
に種々の混合材料が添加されることから、加熱温度を高
くすると材料の品質が劣化するものが多くなっている。
に加熱溶融した口紅材料を、注入ノズルから自然流出さ
せて口紅充填容器へ充填している。近年、油分に対して
容易には落ちにくい口紅が開発されつつあり、口紅材料
に種々の混合材料が添加されることから、加熱温度を高
くすると材料の品質が劣化するものが多くなっている。
【0006】斯かる場合、口紅材料を50〜60℃程度
で加熱するが、溶融した口紅材料の粘性が高いため、注
入ノズルから吐出困難となったり、或いは注入ノズルか
らとぐろ状に吐出されることになる。従って、図11
(a)に示すように、固化した口紅の表面に注入流れの
模様13が残り、外観上の仕上りが悪くなったり、図1
1(b)に示すように、固化した口紅の内部に空気を巻
き込み、気泡14が生じて強度が低下する等の問題が発
生している。
で加熱するが、溶融した口紅材料の粘性が高いため、注
入ノズルから吐出困難となったり、或いは注入ノズルか
らとぐろ状に吐出されることになる。従って、図11
(a)に示すように、固化した口紅の表面に注入流れの
模様13が残り、外観上の仕上りが悪くなったり、図1
1(b)に示すように、固化した口紅の内部に空気を巻
き込み、気泡14が生じて強度が低下する等の問題が発
生している。
【0007】そこで、油分に対して容易に落ちにくい口
紅材料を口紅充填容器へ充填するに当り、口紅内部に気
泡等を生じさせず、且つ口紅表面を滑らかに形成するた
めに解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発
明はこの課題を解決することを目的とする。
紅材料を口紅充填容器へ充填するに当り、口紅内部に気
泡等を生じさせず、且つ口紅表面を滑らかに形成するた
めに解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発
明はこの課題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、上型、中型及び下型
が相互に密着できるように構成された口紅材料充填装置
であって、口紅を充填成形するための口紅樹脂型と、口
紅をケースに収納固定するための中皿とを一体に嵌着し
て口紅充填容器を形成し、前記下型には口紅樹脂型が収
容され、該口紅樹脂型の開口部に周設されている鍔を前
記下型の上面部位に当接し、更に、前記中型に上下を開
放した開穿孔を設けて前記中皿を支持させるとともに、
該中型の開穿孔に連通して上型に挿通孔を開穿し、この
挿通孔に口紅材料の注入ノズルを上下動自在に挿通する
とともに、該注入ノズルを前記口紅充填容器内へ出入自
在に形成し、更に、上型の下面部位に真空引き用管路の
開口部を設け、前記挿通孔と注入ノズル間並びに上型と
中型との嵌合部間に気密シールを設けた口紅材料充填装
置、及び口紅を充填成形するための口紅樹脂型と、口紅
をケースに収納固定するための中皿とを一体に嵌着して
口紅充填容器を形成し、前記口紅樹脂型を口紅材料充填
装置の下型に収容してその鍔を下型の上面部位へ当接さ
せ、前記中皿に口紅材料充填装置の中型の開穿孔を嵌入
して該中型を前記下型へ密着するとともに、口紅材料充
填装置の上型を中型へ密着して口紅材料の注入ノズルを
前記口紅充填容器内へ挿入し、上型と中型との嵌合状態
を保持したまま上型を中型から僅かに離反させて前記口
紅充填容器の内部を真空引きし、然る後に、上型、中型
及び下型を相互に密着して型締めするとともに注入ノズ
ルから加熱溶融した口紅材料を注入し、該注入ノズルを
口紅充填容器から引き上げながら更に口紅材料を注入し
て口紅充填容器内に充満させ、注入ノズルのバルブを閉
止した後に該注入ノズルを下降させて口紅充填容器内の
口紅材料を締め固め、前記下型を冷却して中型及び上型
を下型から離反させ、更に、前記口紅樹脂型の鍔を下型
の上面部から離反させて口紅充填容器を取り出すように
した口紅材料充填方法を提供するものである。
するために提案されたものであり、上型、中型及び下型
が相互に密着できるように構成された口紅材料充填装置
であって、口紅を充填成形するための口紅樹脂型と、口
紅をケースに収納固定するための中皿とを一体に嵌着し
て口紅充填容器を形成し、前記下型には口紅樹脂型が収
容され、該口紅樹脂型の開口部に周設されている鍔を前
記下型の上面部位に当接し、更に、前記中型に上下を開
放した開穿孔を設けて前記中皿を支持させるとともに、
該中型の開穿孔に連通して上型に挿通孔を開穿し、この
挿通孔に口紅材料の注入ノズルを上下動自在に挿通する
とともに、該注入ノズルを前記口紅充填容器内へ出入自
在に形成し、更に、上型の下面部位に真空引き用管路の
開口部を設け、前記挿通孔と注入ノズル間並びに上型と
中型との嵌合部間に気密シールを設けた口紅材料充填装
置、及び口紅を充填成形するための口紅樹脂型と、口紅
をケースに収納固定するための中皿とを一体に嵌着して
口紅充填容器を形成し、前記口紅樹脂型を口紅材料充填
装置の下型に収容してその鍔を下型の上面部位へ当接さ
せ、前記中皿に口紅材料充填装置の中型の開穿孔を嵌入
して該中型を前記下型へ密着するとともに、口紅材料充
填装置の上型を中型へ密着して口紅材料の注入ノズルを
前記口紅充填容器内へ挿入し、上型と中型との嵌合状態
を保持したまま上型を中型から僅かに離反させて前記口
紅充填容器の内部を真空引きし、然る後に、上型、中型
及び下型を相互に密着して型締めするとともに注入ノズ
ルから加熱溶融した口紅材料を注入し、該注入ノズルを
口紅充填容器から引き上げながら更に口紅材料を注入し
て口紅充填容器内に充満させ、注入ノズルのバルブを閉
止した後に該注入ノズルを下降させて口紅充填容器内の
口紅材料を締め固め、前記下型を冷却して中型及び上型
を下型から離反させ、更に、前記口紅樹脂型の鍔を下型
の上面部から離反させて口紅充填容器を取り出すように
した口紅材料充填方法を提供するものである。
【0009】
【作用】口紅樹脂型と中皿とを一体に嵌着して口紅充填
容器を形成し、口紅材料充填装置の下型に前記口紅樹脂
型を収容してその鍔を下型の上面部へ当接させるととも
に、前記中皿を中型の開穿孔内で支持する。次に、上
型、中型及び下型を相互に密着して注入ノズルを口紅充
填容器内へ挿入し、上型と中型との嵌合状態を保持した
まま上型を中型から僅かに離反させ、上型下面に開口し
た管路から前記口紅充填容器内を真空引きした後に、上
型、中型及び下型を相互に密着して型締めする。
容器を形成し、口紅材料充填装置の下型に前記口紅樹脂
型を収容してその鍔を下型の上面部へ当接させるととも
に、前記中皿を中型の開穿孔内で支持する。次に、上
型、中型及び下型を相互に密着して注入ノズルを口紅充
填容器内へ挿入し、上型と中型との嵌合状態を保持した
まま上型を中型から僅かに離反させ、上型下面に開口し
た管路から前記口紅充填容器内を真空引きした後に、上
型、中型及び下型を相互に密着して型締めする。
【0010】斯かる状態で、加熱溶融した口紅材料を注
入ノズルから口紅充填容器へ注入すれば、該口紅充填容
器内へ口紅材料が極めて良好な流動性をもって充填され
る。然る後に、該口紅充填容器から注入ノズルを引き上
げながら更に口紅材料を注入して口紅充填容器内に充満
させる。そして、注入ノズルのバルブを閉止した後、該
注入ノズルを下降させて口紅充填容器内の口紅材料を締
め固める。更に、下型を冷却して中型及び上型を下型か
ら離反させ、前記口紅樹脂型の鍔を下型の上面部から離
反させて口紅充填容器を取り出す。
入ノズルから口紅充填容器へ注入すれば、該口紅充填容
器内へ口紅材料が極めて良好な流動性をもって充填され
る。然る後に、該口紅充填容器から注入ノズルを引き上
げながら更に口紅材料を注入して口紅充填容器内に充満
させる。そして、注入ノズルのバルブを閉止した後、該
注入ノズルを下降させて口紅充填容器内の口紅材料を締
め固める。更に、下型を冷却して中型及び上型を下型か
ら離反させ、前記口紅樹脂型の鍔を下型の上面部から離
反させて口紅充填容器を取り出す。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図9に従
って詳述する。図1は口紅材料充填装置21を示したも
のであり、攪拌機(図示せず)内で加熱溶融された口紅
材料は、ヒータホース22内を通過してシャットオフバ
ルブ23へ導出される。シャットオフバルブ23の下部
には口紅材料の注入ノズル24が垂設され、該注入ノズ
ル24を上下動自在に形成して金型25の内部へ挿入す
るとともに、該注入ノズル24内へ後述する弁棒を設
け、前記シャットオフバルブ23のピストン(図示せ
ず)により弁棒を上下動して注入ノズル24の先端部を
開閉する。また、符号26は金型開閉装置であり、油圧
シリンダの作動によって金型25を上下方向へ開閉する
ものである。
って詳述する。図1は口紅材料充填装置21を示したも
のであり、攪拌機(図示せず)内で加熱溶融された口紅
材料は、ヒータホース22内を通過してシャットオフバ
ルブ23へ導出される。シャットオフバルブ23の下部
には口紅材料の注入ノズル24が垂設され、該注入ノズ
ル24を上下動自在に形成して金型25の内部へ挿入す
るとともに、該注入ノズル24内へ後述する弁棒を設
け、前記シャットオフバルブ23のピストン(図示せ
ず)により弁棒を上下動して注入ノズル24の先端部を
開閉する。また、符号26は金型開閉装置であり、油圧
シリンダの作動によって金型25を上下方向へ開閉する
ものである。
【0012】図2及び図3は、前記金型25の拡大図で
あり、図2は上型27及び中型28を示し、図3は下型
29を示す。図2に於て、上型27の中央部位には挿通
孔30,31,32が連通して開穿され、この挿通孔3
0,31,32に前記注入ノズル24を上下動自在に挿
通する。挿通孔30及び32の孔壁には気密シール3
3,33,33を圧入してある。
あり、図2は上型27及び中型28を示し、図3は下型
29を示す。図2に於て、上型27の中央部位には挿通
孔30,31,32が連通して開穿され、この挿通孔3
0,31,32に前記注入ノズル24を上下動自在に挿
通する。挿通孔30及び32の孔壁には気密シール3
3,33,33を圧入してある。
【0013】また、該上型27には熱風吹き込み孔34
が設けられ、挿通孔31へ熱風を導入して注入ノズル2
4を加熱するとともに、温水ヒータ35,35を設けて
上型27を温め、前記ヒータホース22内を通過して注
入ノズル24内へ導出された口紅材料36の流動性を良
好にしている。尚、同図中符号37は熱風の温度センサ
であり、38は注入ノズル24近傍位置の温度センサで
ある。
が設けられ、挿通孔31へ熱風を導入して注入ノズル2
4を加熱するとともに、温水ヒータ35,35を設けて
上型27を温め、前記ヒータホース22内を通過して注
入ノズル24内へ導出された口紅材料36の流動性を良
好にしている。尚、同図中符号37は熱風の温度センサ
であり、38は注入ノズル24近傍位置の温度センサで
ある。
【0014】そして、該上型27の下面部位を段設して
凸部27aを形成し、真空引き用管路39の開口部39
aをこの凸部27aの下面部位に開口する。更に、この
凸部27aの側面部位に気密シール33を圧入する。一
方、前記上型27の挿通孔32に連通して、中型28の
中央部位に上下を開放した開穿孔40を設けるととも
に、前記上型27の凸部27aに密着するように、中型
28の上面部位を段設して凹部28aを形成する。ま
た、中型28の両側部位に水管41,41を設ける。そ
して、前記上型27に挿通した注入ノズル24の先端部
を、該中型28の開穿孔40内へ出入自在とし、前記上
型27の凸部27aと該中型28の凹部28aとが嵌合
状態を保持したまま、該凸部27aの下面部位と凹部2
8aの上面部位とが、数mmのストロークで相互に密着
または離反できるように組合せる。
凸部27aを形成し、真空引き用管路39の開口部39
aをこの凸部27aの下面部位に開口する。更に、この
凸部27aの側面部位に気密シール33を圧入する。一
方、前記上型27の挿通孔32に連通して、中型28の
中央部位に上下を開放した開穿孔40を設けるととも
に、前記上型27の凸部27aに密着するように、中型
28の上面部位を段設して凹部28aを形成する。ま
た、中型28の両側部位に水管41,41を設ける。そ
して、前記上型27に挿通した注入ノズル24の先端部
を、該中型28の開穿孔40内へ出入自在とし、前記上
型27の凸部27aと該中型28の凹部28aとが嵌合
状態を保持したまま、該凸部27aの下面部位と凹部2
8aの上面部位とが、数mmのストロークで相互に密着
または離反できるように組合せる。
【0015】尚、前記注入ノズル24の内部には弁棒4
2が挿入されており、前述したように、シャットオフバ
ルブ23の作動によりこの弁棒42を上下動し、注入ノ
ズル24の先端部に開穿されている孔43に弁棒42の
下端を当接または離反させ、注入ノズル24の孔43を
開閉するバルブとしての作用を為すように形成してあ
る。
2が挿入されており、前述したように、シャットオフバ
ルブ23の作動によりこの弁棒42を上下動し、注入ノ
ズル24の先端部に開穿されている孔43に弁棒42の
下端を当接または離反させ、注入ノズル24の孔43を
開閉するバルブとしての作用を為すように形成してあ
る。
【0016】図3に於いて、下型29の中央部位には口
紅充填容器の収容部44が設けられ、該収容部44に後
述する口紅樹脂型を挿入する。また、該収容部44の上
面部位に、収容部44より大径の孔44aを穿設して、
口紅樹脂型の鍔を収容できるようにする。また、該収容
部44の両側部位には、下型29の下方からロッド4
5,45を挿入してあり、下型29の下部に設けられた
エアシリンダ(図示せず)の作動により、このロッド4
5,45を押し上げて前記大径の孔44aから上方へ突
出させるように形成する。更に、該収容部44の両側部
位に水管46,46を設ける。
紅充填容器の収容部44が設けられ、該収容部44に後
述する口紅樹脂型を挿入する。また、該収容部44の上
面部位に、収容部44より大径の孔44aを穿設して、
口紅樹脂型の鍔を収容できるようにする。また、該収容
部44の両側部位には、下型29の下方からロッド4
5,45を挿入してあり、下型29の下部に設けられた
エアシリンダ(図示せず)の作動により、このロッド4
5,45を押し上げて前記大径の孔44aから上方へ突
出させるように形成する。更に、該収容部44の両側部
位に水管46,46を設ける。
【0017】次に、前述した口紅充填装置21を使用し
て、口紅を充填する方法について更に詳述する。尚、説
明の都合上、前記金型25を支持するフレームや金型開
閉装置26、並びに、金型25に配管される真空引き用
配管や各種水管等の図示は省略するものとする。図4に
示すように、上型27及び中型28から下型29を離反
して型開きし、口紅を充填成形するための口紅樹脂型4
7と、口紅をケースへ収納固定するための中皿48とを
一体に嵌着して口紅充填容器49を形成する。尚、口紅
樹脂型47の開口部には鍔47aが周設されている。
て、口紅を充填する方法について更に詳述する。尚、説
明の都合上、前記金型25を支持するフレームや金型開
閉装置26、並びに、金型25に配管される真空引き用
配管や各種水管等の図示は省略するものとする。図4に
示すように、上型27及び中型28から下型29を離反
して型開きし、口紅を充填成形するための口紅樹脂型4
7と、口紅をケースへ収納固定するための中皿48とを
一体に嵌着して口紅充填容器49を形成する。尚、口紅
樹脂型47の開口部には鍔47aが周設されている。
【0018】そして、該口紅充填容器49の口紅樹脂型
47を前記下型29の収容部44へ挿入、下型29の上
面部位に形成された大径の孔44aに、口紅樹脂型の鍔
47aを当接させる。然る後、中皿48を中型28の開
穿孔40へ嵌入させながら、上型27、中型28及び下
型29を相互に密着する。次に、図5に示すように、前
記注入ノズル24を下降してその先端部を口紅充填容器
49内へ挿入し、上型の凸部27aと中型の凹部28a
との嵌合状態を保持したまま、上型27を中型28から
僅かに離反させて隙間を設け、前記真空引き用管路39
と口紅充填容器49とを連通する。この上型の凸部27
aの下面部位と中型の凹部28aの上面部位との隙間
は、前記気密シール33によって気密状態となってお
り、真空ポンプ(図示せず)によって管路39を真空引
きすれば、管路39の開口部39aを介して口紅充填容
器49の内部が真空引きされる。然る後、上型27、中
型28及び下型29を再び相互に密着して型締めする。
47を前記下型29の収容部44へ挿入、下型29の上
面部位に形成された大径の孔44aに、口紅樹脂型の鍔
47aを当接させる。然る後、中皿48を中型28の開
穿孔40へ嵌入させながら、上型27、中型28及び下
型29を相互に密着する。次に、図5に示すように、前
記注入ノズル24を下降してその先端部を口紅充填容器
49内へ挿入し、上型の凸部27aと中型の凹部28a
との嵌合状態を保持したまま、上型27を中型28から
僅かに離反させて隙間を設け、前記真空引き用管路39
と口紅充填容器49とを連通する。この上型の凸部27
aの下面部位と中型の凹部28aの上面部位との隙間
は、前記気密シール33によって気密状態となってお
り、真空ポンプ(図示せず)によって管路39を真空引
きすれば、管路39の開口部39aを介して口紅充填容
器49の内部が真空引きされる。然る後、上型27、中
型28及び下型29を再び相互に密着して型締めする。
【0019】斯かる状態で前記シャットオフバルブ23
を作動し、図6に示すように、弁棒42を上昇させて注
入ノズル24の孔43を開放し、加熱溶融した口紅材料
36を注入ノズル24から口紅充填容器49へ注入す
る。このとき、該口紅充填容器49内は真空引きされて
低圧となっているため、口紅材料36は極めて良好な流
動性をもって口紅充填容器49へ充填される。
を作動し、図6に示すように、弁棒42を上昇させて注
入ノズル24の孔43を開放し、加熱溶融した口紅材料
36を注入ノズル24から口紅充填容器49へ注入す
る。このとき、該口紅充填容器49内は真空引きされて
低圧となっているため、口紅材料36は極めて良好な流
動性をもって口紅充填容器49へ充填される。
【0020】然る後、図7に示すように、該口紅充填容
器49の内部から注入ノズル24を引き上げながら、更
に口紅材料36を注入して口紅充填容器49内に充満さ
せる。そして、シャットオフバルブ23を作動し、図8
に示すように、弁棒42を下降させて注入ノズル24の
孔43を閉止した後、二点鎖線で示すように該注入ノズ
ル24を僅かに下降させて、口紅充填容器49内の口紅
材料36を注入ノズル24の先端部にて締め固める。
器49の内部から注入ノズル24を引き上げながら、更
に口紅材料36を注入して口紅充填容器49内に充満さ
せる。そして、シャットオフバルブ23を作動し、図8
に示すように、弁棒42を下降させて注入ノズル24の
孔43を閉止した後、二点鎖線で示すように該注入ノズ
ル24を僅かに下降させて、口紅充填容器49内の口紅
材料36を注入ノズル24の先端部にて締め固める。
【0021】斯くして、口紅充填容器49内に充填され
た口紅材料36は、締め固められることによりその内部
に気泡等の不純物が発生することなく、極めて高密度に
充填され、且つ、口紅充填容器49の内側面に口紅材料
36が密着してその表面も滑らかとなる。更に、前記下
型29の水管46へ通水して下型29を冷却し、口紅充
填容器49内に充填された口紅材料36を固化させる。
た口紅材料36は、締め固められることによりその内部
に気泡等の不純物が発生することなく、極めて高密度に
充填され、且つ、口紅充填容器49の内側面に口紅材料
36が密着してその表面も滑らかとなる。更に、前記下
型29の水管46へ通水して下型29を冷却し、口紅充
填容器49内に充填された口紅材料36を固化させる。
【0022】而して、該口紅充填容器49内の口紅材料
36が固化した後、図9に示すように、上型27及び中
型28から下型29を離反して型開きし、下型29の下
部に設けられたエアシリンダ(図示せず)の作動によ
り、前記ロッド45,45を大径の孔44aから上方へ
突出させて、前記口紅樹脂型の鍔47aを押し上げる。
依って、口紅充填容器49が下型29の上面部位から浮
上し、該口紅充填容器49を容易に取り出すことができ
る。
36が固化した後、図9に示すように、上型27及び中
型28から下型29を離反して型開きし、下型29の下
部に設けられたエアシリンダ(図示せず)の作動によ
り、前記ロッド45,45を大径の孔44aから上方へ
突出させて、前記口紅樹脂型の鍔47aを押し上げる。
依って、口紅充填容器49が下型29の上面部位から浮
上し、該口紅充填容器49を容易に取り出すことができ
る。
【0023】然る後、該口紅充填容器49の中皿48を
口紅ケース(図示せず)へ嵌着するとともに、前記口紅
樹脂型47を抜き取って、固化した口紅の先端部を露出
させた後、口紅ケースへキャップを蓋着すれば口紅が完
成する。斯くして、近年開発されつつある油分に対して
容易には落ちにくい口紅等のように、溶融した口紅材料
の粘性が高く、口紅充填容器への充填が困難である場合
でも、極めて高密度に充填することができ、成形された
口紅表面の仕上りも良好となる。
口紅ケース(図示せず)へ嵌着するとともに、前記口紅
樹脂型47を抜き取って、固化した口紅の先端部を露出
させた後、口紅ケースへキャップを蓋着すれば口紅が完
成する。斯くして、近年開発されつつある油分に対して
容易には落ちにくい口紅等のように、溶融した口紅材料
の粘性が高く、口紅充填容器への充填が困難である場合
でも、極めて高密度に充填することができ、成形された
口紅表面の仕上りも良好となる。
【0024】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該
改変せられたものに及ぶことは当然である。
限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該
改変せられたものに及ぶことは当然である。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記一実施例に詳述したよう
に、口紅充填容器の内部を真空引きした後に、加熱溶融
した口紅材料を該口紅充填容器内へ注入するため、口紅
材料が極めて良好な流動性をもって充填される。また、
該口紅充填容器内へ口紅材料を一旦充満させた後、注入
ノズルを下降して口紅充填容器内の口紅材料を締め固め
するため、充填された口紅材料の内部に気泡等の不純物
が発生することがなく、高密度に充填される。
に、口紅充填容器の内部を真空引きした後に、加熱溶融
した口紅材料を該口紅充填容器内へ注入するため、口紅
材料が極めて良好な流動性をもって充填される。また、
該口紅充填容器内へ口紅材料を一旦充満させた後、注入
ノズルを下降して口紅充填容器内の口紅材料を締め固め
するため、充填された口紅材料の内部に気泡等の不純物
が発生することがなく、高密度に充填される。
【0026】斯くして、口紅充填容器の内側面に接した
口紅材料の表面が極めて滑らかとなり、外観上の仕上り
が良好となる。
口紅材料の表面が極めて滑らかとなり、外観上の仕上り
が良好となる。
【図1】本発明の一実施例を示し、口紅材料充填装置の
一部切欠正面図。
一部切欠正面図。
【図2】金型の上型及び中型の縦断正面図。
【図3】金型の下型の縦断正面図。
【図4】口紅充填方法を説明する金型の縦断正面図。
【図5】口紅充填方法を説明する金型の縦断正面図。
【図6】口紅充填方法を説明する金型の縦断正面図。
【図7】口紅充填方法を説明する金型の縦断正面図。
【図8】口紅充填方法を説明する金型の縦断正面図。
【図9】口紅充填方法を説明する金型の縦断正面図。
【図10】従来の口紅充填装置の一部切欠正面図。
【図11】(a)従来の充填方法で形成された口紅の表
面を示す正面図。 (b)従来の充填方法で形成された口紅の内部を示す一
部切欠正面図。
面を示す正面図。 (b)従来の充填方法で形成された口紅の内部を示す一
部切欠正面図。
21 口紅材料充填装置 24 注入ノズル 25 金型 27 上型 28 中型 29 下型 30,31,32 挿通孔 33 気密シール 36 口紅材料 39 管路 39a 開口部 40 開穿孔 42 弁棒 44 収容部 47 口紅樹脂型 47a 鍔 48 中皿 49 口紅充填容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−210208(JP,A) 特開 昭58−72511(JP,A) 特開 昭60−243004(JP,A) 特開 昭61−171410(JP,A) 特開 平4−108717(JP,A) 特開 昭63−139107(JP,A) 特開 昭59−44206(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/02 A61K 7/027
Claims (2)
- 【請求項1】 上型、中型及び下型が相互に密着できる
ように構成された口紅材料充填装置であって、口紅を充
填成形するための口紅樹脂型と、口紅をケースに収納固
定するための中皿とを一体に嵌着して口紅充填容器を形
成し、前記下型には口紅樹脂型が収容され、該口紅樹脂
型の開口部に周設されている鍔を前記下型の上面部位に
当接し、更に、前記中型に上下を開放した開穿孔を設け
て前記中皿を支持させるとともに、該中型の開穿孔に連
通して上型に挿通孔を開穿し、この挿通孔に口紅材料の
注入ノズルを上下動自在に挿通するとともに、該注入ノ
ズルを前記口紅充填容器内へ出入自在に形成し、更に、
上型の下面部位に真空引き用管路の開口部を設け、前記
挿通孔と注入ノズル間並びに上型と中型との嵌合部間に
気密シールを設けたことを特徴とする口紅材料充填装
置。 - 【請求項2】 口紅を充填成形するための口紅樹脂型
と、口紅をケースに収納固定するための中皿とを一体に
嵌着して口紅充填容器を形成し、前記口紅樹脂型を口紅
材料充填装置の下型に収容してその鍔を下型の上面部位
へ当接させ、前記中皿に口紅材料充填装置の中型の開穿
孔を嵌入して該中型を前記下型へ密着するとともに、口
紅材料充填装置の上型を中型へ密着して口紅材料の注入
ノズルを前記口紅充填容器内へ挿入し、上型と中型との
嵌合状態を保持したまま上型を中型から僅かに離反させ
て前記口紅充填容器の内部を真空引きし、然る後に、上
型、中型及び下型を相互に密着して型締めするとともに
注入ノズルから加熱溶融した口紅材料を注入し、該注入
ノズルを口紅充填容器から引き上げながら更に口紅材料
を注入して口紅充填容器内に充満させ、注入ノズルのバ
ルブを閉止した後に該注入ノズルを下降させて口紅充填
容器内の口紅材料を締め固め、前記下型を冷却して中型
及び上型を下型から離反させ、更に、前記口紅樹脂型の
鍔を下型の上面部から離反させて口紅充填容器を取り出
すようにしたことを特徴とする口紅材料充填方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31089693A JP3157665B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 口紅材料充填装置及び充填方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31089693A JP3157665B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 口紅材料充填装置及び充填方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07165535A JPH07165535A (ja) | 1995-06-27 |
JP3157665B2 true JP3157665B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=18010692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31089693A Expired - Lifetime JP3157665B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 口紅材料充填装置及び充填方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3157665B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160002485U (ko) * | 2015-01-06 | 2016-07-15 | (주)아모레퍼시픽 | 이동구간중 급속 가온으로 충진하는 립스틱 충전 시스템 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006109763A1 (ja) * | 2005-04-11 | 2006-10-19 | Shiseido Co., Ltd. | スティック状固形化粧料、およびその製造方法 |
JP6023482B2 (ja) * | 2012-06-28 | 2016-11-09 | 株式会社コーセー | 油性化粧料の充填ノズル |
-
1993
- 1993-12-10 JP JP31089693A patent/JP3157665B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160002485U (ko) * | 2015-01-06 | 2016-07-15 | (주)아모레퍼시픽 | 이동구간중 급속 가온으로 충진하는 립스틱 충전 시스템 |
KR200484914Y1 (ko) * | 2015-01-06 | 2017-11-08 | (주)아모레퍼시픽 | 이동구간중 급속 가온으로 충진하는 립스틱 충전 시스템 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07165535A (ja) | 1995-06-27 |
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