JP3157663B2 - ビデオ信号伝送方法及びビデオ信号伝送装置 - Google Patents

ビデオ信号伝送方法及びビデオ信号伝送装置

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JP3157663B2
JP3157663B2 JP26553193A JP26553193A JP3157663B2 JP 3157663 B2 JP3157663 B2 JP 3157663B2 JP 26553193 A JP26553193 A JP 26553193A JP 26553193 A JP26553193 A JP 26553193A JP 3157663 B2 JP3157663 B2 JP 3157663B2
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幹男 小俣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、R.G.Bのカラービ
デオ信号の長距離伝送に用いられるビデオ信号伝送方法
及びビデオ信号伝送装置に係り、特に安価な設備で、各
信号の位相を合わせてビデオ信号を長距離伝送できるビ
デオ信号伝送方法及びビデオ信号伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来のビデオ信号伝送方法につい
て図6を使って説明する。図6は、従来(第1の従来
例)のビデオ信号伝送方法を実現する概念構成ブロック
図である。従来のビデオ信号伝送方法は、図6に示すよ
うに、送信部の変調部1にRed,Green,Blu
e(以下、R.G.Bと記す)の各カラーの画像信号
と、同期信号と、ドットクロックと、ビデオ信号(画像
信号と同期信号とをまとめてビデオ信号と呼ぶ)より比
較的高い周波数の搬送波とを入力し、変調部1で搬送波
によって各信号(R.G.B,同期信号、ドットクロッ
ク)を変調して、各信号の側帯波が互いに重複しないよ
うに周波数軸上に順次配列することによって、信号波を
多重化して送出し、1本の同軸ケーブル2で長距離伝送
を行い、受信部の復調部3で復調する周波数分割多重通
信方式であった。
【0003】また、従来の別のビデオ信号伝送方法につ
いて、図7を使って説明する。図7は、別の従来例(第
2の従来例)のビデオ信号伝送方法を実現する概念構成
ブロック図である。第2の従来例のビデオ信号伝送方法
は、図7に示すように、送信部のラッチ回路5に画像信
号と、同期信号と、ドットクロックを反転した信号(以
下、反転ドットクロックと呼ぶ)とを入力し、ラッチ回
路5において反転ドットクロックのタイミングで画像信
号と同期信号をラッチしてドライバ6に送出し、一方ド
ットロックはラッチ回路5への入力前に分岐して、その
ままのタイミングでドライバ6に入力し、ドライバ6に
おいて画像信号と同期信号を増幅し、各信号をそれぞれ
5組のツイストペアケーブルの伝送線7に送出し、伝送
線7で長距離伝送を行い、受信部のレシーバ8で各信号
を受信し、ラッチ回路9において受信したドットクロッ
クのタイミングで画像信号と同期信号をラッチするよう
になっていた。
【0004】第2の従来例のビデオ信号伝送方法の原理
について、図8を用いて更に詳しく説明する。図8は、
第2の従来例のビデオ信号伝送方法におけるドットクロ
ックのタイミングチャート図である。図8において、
(a)は送信側のラッチ回路5に入力される反転ドット
クロックのタイミングチャートであり、(b)は受信側
のラッチ回路9に入力されるドットクロックのタイミン
グチャートである。
【0005】一般的に、送信側及び受信側のラッチ回路
5,9が、クロックの立ち上がりで信号をラッチするも
のとし、送信側のラッチ回路5においてドットクロック
の立ち上がりで画像信号と同期信号をラッチし、ドライ
バ6で画像信号と同期信号を増幅して送出し、ドットク
ロックは概してそのまま送出し、長距離伝送を行う。す
ると、画像信号と同期信号は増幅動作及び伝送中の遅延
などによって、そのまま転送されるドットクロックに比
べて遅延による位相のずれが発生する可能性が高くな
る。
【0006】つまり、もし、送信部と受信部のラッチ回
路5,9に入力されるドットクロックが図8(b)に示
すような同一のクロックであるとすると、例えば、送信
側のラッチ回路5においてドットクロックの立ち上がり
時間t0 でラッチした画像信号及び同期信号を増幅して
送出すると、画像信号と同期信号はクロック信号に比べ
て遅延が発生し、受信部のラッチ回路9においてドット
クロックの立ち上がり時間t0 で信号をラッチすると、
送信部のラッチ回路5において時間t0 でラッチした信
号は間に合わず、次の立ち上がり時間t2 でようやくラ
ッチすることになり、受信した信号全体にドットクロッ
クの1周期分の遅延時間の位相差が発生することにな
る。
【0007】そこで、第2の従来例のビデオ信号伝送方
法では、送信部のラッチ回路5に入力するクロックは図
8(a)に示すような反転ドットクロックとし、送信側
のラッチ回路5において反転ドットクロックの立ち上が
り時間t1 でラッチされた信号は、信号の遅延時間が0
<遅延時間<ドットクロックの半周期であれば、受信部
のラッチ回路9に入力されるドットクロックの立ち上が
り時間t2 でラッチされるので、位相差はドットクロッ
クの半周期分の遅延時間となり、信号全体の位相差を小
さくすることができるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来例のビデオ信号伝送方法及びビデオ信号伝送装
置では、周波数帯域幅を広く必要とするため、高周波対
応の高価な同軸ケーブルが必要でり、且つ変調部及び復
調部がアナログ回路であるためハードウェアコストが高
く、また、アナログ回路の調整に時間が掛かるという問
題点があった。
【0009】また、上記第2の従来例のビデオ信号伝送
方法及びビデオ信号伝送装置では、伝送線としてツイス
トペアケーブルを使用するためケーブルコストを低く抑
えることができるが、長距離伝送で長いケーブルを使用
すると各々のケーブルの遅延時間の差などでR.G.B
各カラーの画像信号と同期信号との間に位相のずれが発
生し、正確なR.G.Bデータが得られないという問題
点があった。
【0010】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、安価な設備で、各ビデオ信号の位相を合わせてビデ
オ信号を長距離伝送できるビデオ信号伝送方法及びビデ
オ信号伝送装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、各カラーの画像信
号と同期信号とドットクロックを送信部から受信部に長
距離伝送するビデオ信号伝送方法において、前記送信部
タイミング同相化パルスを作成し、長距離伝送を行
う各カラーの画像信号の同期信号相当部分にタイミング
同相化パルスを組み込んで送信し、前記受信部で、受信
したドットクロックでカラーの画像信号をラッチし、当
該ラッチしたカラーの画像信号毎に画像信号を少しづつ
遅延させた遅延画像信号を複数作成すると共に、前記受
信部で受信した同期信号とドットクロックから別にタイ
ミング同相化パルスを生成し、当該別に生成されたタイ
ミング同相化パルスに最も近いタイミングのタイミング
同相化パルスが前記送信部にて組み込まれている遅延画
像信号を選択することを特徴としている。
【0012】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、ビデオ信号伝送装置において、
においてタイミング同相化パルスを作成する手段と、
タイミング同相化パルスを組み込む手段とを備え、前記
タイミング同相化パルスを作成する手段が、複数のフリ
ップフロップを配列し、前記フリップフロップの出力端
子を最終段を除く次段のフリップフロップの入力端子に
接続し、途中のフリップフロップの出力からの分岐と最
終段のフリップフロップの反転出力とをAND回路の入
力端子に入力し、各フリップフロップのクロック端子に
ドットクロックを共通に入力し、初段のフリップフロッ
プの入力端子に同期信号を入力するタイミング同相化パ
ルス発生回路であり、前記タイミング同相化パルスを組
み込む手段が、カラーの画像信号毎に設けられたOR回
路に前記タイミング同相化パルス発生回路からの出力と
各カラーの画像信号とを入力するタイミング同相化パル
ス組み込み回路であることを特徴としている。
【0013】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、ビデオ信号伝送装置において、
においてタイミング同相化パルスを作成する手段と、
複数の遅延画像信号を作成する手段と、遅延画像信号を
選択する手段とを備え、前記タイミング同相化パルスを
作成する手段が、請求項2記載のタイミング同相化パル
ス発生回路と同様の構成の回路を用い、前記複数の遅延
画像信号を作成する手段が、複数の遅延素子を配列し、
遅延素子の出力から分岐した信号を次段の遅延素子の入
力端子に入力し、初段の遅延素子の入力端子と遅延素子
を通過しないラインとに受信した画像信号を入力する信
号遅延回路であり、前記遅延画像信号を選択する手段
が、前記信号遅延回路の出力を前記受信部の前記タイミ
ング同相化パルス発生回路で作成されたタイミング同相
化パルスでラッチするデータラッチ回路と、前記データ
ラッチ回路の出力値から前記タイミング同相化パルスに
同期する遅延画像信号の番号を検知するデコーダと、前
記デコーダからの指示で遅延画像信号の1つを選択する
セレクタとを有する遅延画像信号セレクト回路であるこ
とを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、送信部でタイ
ミング同相化パルスを作成し、長距離伝送を行う各カラ
ーの画像信号の同期信号相当部分にタイミング同相化パ
ルスを組み込んで送信し、受信部で、受信したドットク
ロックでカラーの画像信号をラッチし、ラッチしたカラ
ーの画像信号毎に画像信号を少しづつ遅延させた遅延画
像信号を複数作成し、受信部で受信した同期信号とドッ
トクロックから別にタイミング同相化パルスを生成し、
この別に成したタイミング同相化パルスに最も近いタ
イミングのタイミング同相化パルスが送信部にて組み込
まれている遅延画像信号を選択するビデオ信号伝送方法
としているので、受信側でカラーの画像信号毎に受信し
た同期信号に同期した遅延画像信号を選択することがで
き、各カラーの画像信号の位相を合わせてビデオ信号の
長距離伝送を実現できる。
【0015】請求項2記載の発明によれば、送信部にお
いて、複数のフリップフロップを配列し、フリップフロ
ップの出力端子を最終段を除く次段のフリップフロップ
の入力端子に接続し、途中のフリップフロップの出力か
らの分岐と最終段のフリップフロップの反転出力とをA
ND回路の入力端子に入力し、各フリップフロップのク
ロック端子にドットクロックを共通に入力し、初段のフ
リップフロップの入力端子に同期信号を入力するタイミ
ング同相化パルス発生回路をタイミング同相化パルスを
作成する手段とし、カラーの画像信号毎に設けられたO
R回路にタイミング同相化パルス発生回路からの出力と
画像信号とを入力するタイミング同相化パルス組み込み
回路をタイミング同相化パルスを組み込む手段としたビ
デオ信号伝送装置としているので、カラーの画像信号毎
に共通のタイミング同相化パルスで同期をとることが全
てデジタル回路で実現できるため、回路調整を必要とせ
ず、各カラーの画像信号の位相を合わせてビデオ信号の
長距離伝送を実現できる。
【0016】請求項3記載の発明によれば、受信部にお
いて、請求項2記載の送信部のタイミング同相化パルス
発生回路と同様の構成の回路を受信部のタイミング同相
化パルスを作成する手段に用い、複数の遅延素子を配列
し、遅延素子の出力から分岐した信号を次段の遅延素子
の入力端子に入力し、初段の遅延素子の入力端子と遅延
素子を通過しないラインとに受信した画像信号を入力す
るカラー信号遅延回路を遅延画像信号を作成する手段と
し、カラー信号遅延回路の出力をタイミング同相化パル
ス発生回路で作成されたタイミング同相化パルスでラッ
チするデータラッチ回路と、データラッチ回路の出力値
からタイミング同相化パルスに同期する遅延画像信号の
番号を検知するデコーダと、デコーダからの指示で遅延
画像信号の1つを選択するセレクタとを有する遅延信号
セレクト回路をタイミング同相化パルスに同期する遅延
画像信号を選択する手段としたビデオ信号伝送装置とし
ているので、カラーの画像信号毎に共通のタイミング同
相化パルスで同期をとることが全てのデジタル回路で実
現できるため、回路調整を必要とせず、各カラーの画像
信号の位相を合わせてビデオ信号の長距離伝送を実現で
きる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明の一実施例に係るビデオ信
号伝送方法を実現する概念構成ブロック図である。尚、
図7と同様の構成をとる部分については同一の符号を付
して説明する。
【0018】本実施例のビデオ信号伝送方法を実現する
ビデオ信号伝送装置は、従来のビデオ信号伝送装置と同
様の部分として、ラッチ回路5とドライバ6と5組のツ
イストペアケーブルの伝送線7とレシーバ8とラッチ回
路9とから構成され、更に本実施例の特徴部分として、
送信部においてR.G.Bの各カラー信号(以下、画像
信号と記す)にタイミング同相化パルスを組み込むタイ
ミング同相化パルス組み込み部10と、受信部において
伝送されてきた画像信号を少しづつ遅延させてn個の異
なるタイミングの遅延信号を作成し、更に受信部で再生
したタイミング同相化パルスに最も近いタイミングのタ
イミング同相化パルスが組み込まれている遅延信号をセ
レクトするタイミング同相化部50とが設けられた構成
となっている。
【0019】つまり、本実施例のビデオ信号伝送方法で
は、通常、ビデオ信号の画像信号において、同期信号が
存在する部分の表示データは無効になることを利用し
て、送信側のタイミング同相化パルス組み込み部10
で、長距離伝送したい画像信号の同期信号部分に、同期
信号とドットクロックから発生させたタイミング同相化
パルスを組み込んで、ラッチ回路5に送出するものであ
る。
【0020】そして、従来と同様のラッチ回路5におい
て、反転して入力されたドットクロック(以下、反転ド
ットクロックと呼ぶ)の立ち上がりのタイミングで、タ
イミング同相化パルスが組み込まれた画像信号と同期信
号(以下、両信号をまとめてビデオ信号と呼ぶ)をラッ
チしてドライバ6に送出し、一方ドットクロックはラッ
チ回路5への入力前に分岐してそのままのタイミングで
ドライバ6に入力し、従来と同様のドライバ6において
画像信号と同期信号を増幅し、画像信号と同期信号とド
ットクロックの各信号をそれぞれ5組のツイストペアケ
ーブルの伝送線7に送出し、伝送線7で長距離伝送を行
う。
【0021】そして、受信部側の従来と同様のレシーバ
8でタイミング同相化パルスが組み込まれた画像信号及
び同期信号(ビデオ信号)とドットクロックとを受信
し、従来と同様のラッチ回路9において、受信したドッ
トクロックの立ち上がりのタイミングでビデオ信号をラ
ッチし、タイミング同相化部50において、ラッチ回路
9でラッチされたR.G.Bの各カラーの画像信号毎に
少しづつ遅延させたn個のタイミングの異なる遅延画像
信号を作成し、一方受信した同期信号とドットクロック
から再度タイミング同相化パルスを作成し、再作成され
たタイミング同相化パルスを基準にこのタイミング同相
化パルスに最も近いタイミングのタイミング同相化パル
スが組み込まれている遅延画像信号をセレクトするよう
になっている。
【0022】次に、本実施例のビデオ信号伝送方法を実
現するビデオ信号伝送装置の具体例について、図面を参
照しながら説明する。まず、本実施例のビデオ信号伝送
装置の送信部について図2を用いて説明する。図2は、
本実施例のビデオ信号伝送装置の送信部の回路構成図で
ある。尚、図2では、同期信号が有効になってから2ド
ットクロックが経過した後に2ドットクロック分のタイ
ミング同相化パルスを組み込む場合を例に回路構成を示
している。
【0023】本実施例のビデオ信号伝送装置の送信部
は、図2に示すように、本実施例の特徴部分であるタイ
ミング同相化パルス発生回路20とタイミング同相化パ
ルス組み込み回路30とを具備するタイミング同相化パ
ルス組み込み部10と、従来と同様の構成として、ラッ
チ回路5と、ドライバ6とから構成されている。
【0024】更に、各部の構成について具体的に説明す
る。タイミング同相化パルス発生回路20は、長距離伝
送を行うビデオ信号中の同期信号とドットクロックから
タイミング同相化パルスを発生させる回路で、図2に示
すように、4個のD型フリップ・フロップ(D−FF)
回路21〜24を連結し、第2のD−FF回路22の出
力と第4のD−FF回路24の反転出力との論理積(A
ND)を取ることにより、同期信号が有効になってから
2ドットクロックが経過した後に2ドットクロック分の
タイミング同相化パルスを発生させるようになってい
る。
【0025】ここで、本実施例で使用するD−FF回路
21〜24の仕組みについて詳しく説明する。本実施例
で使用するD−FF回路は、図2に示すように、2つの
入力端子D,CKと、2つの出力端子Q,反転出力端子
Q(図中ではQの上にバー( ̄)を付している)とがあ
る。
【0026】そして、本実施例で使用するD−FF回路
の動作は、入力端子CKから入力されるドットクロック
のパルス信号の立ち上がりのタイミングで入力端子Dか
らの入力を読み込み、次の立ち上がりのタイミングでそ
の値を出力端子Qに出力し、同時に反転出力端子Qには
反転した値を出力し、それを繰り返すようになってい
る。
【0027】本実施例のタイミング同相化パルス発生回
路20は、上記のD−FF回路21〜24を4つ連結
し、第1のD−FF回路21の出力端子Qを第2のD−
FF回路22の入力端子Dに接続し、同様に順次D−F
F回路の出力端子Qを次のD−FF回路の入力端子Dに
接続する。また、各D−FF回路の入力端子CKには、
タイミング同相化パルス発生回路20に入力されたドッ
トクロックを共通に入力するようになっている。
【0028】そして、第2のD−FF回路22の出力端
子Qからの出力と、第4のD−FF回路24の反転出力
端子Qからの出力とをAND回路25に入力して論理積
を取ることによって、AND回路25からの出力が、同
期信号が有効になってから2ドットクロックが経過した
後に2ドットクロック分のパルス(タイミング同相化パ
ルス)を発生させるようになっている。
【0029】尚、図2では、同期信号が有効になってか
ら2ドットクロックが経過した後に2ドットクロック分
のタイミング同相化パルスを発生させるタイミング同相
化パルス発生回路の例を示したが、AND回路25へ入
力するために出力端子Qからの出力を分岐させる分岐点
よりも前に接続されているD−FF回路の数が同期信号
が有効になってからタイミング同相化パルスが立ち上が
るまでのドットクロックの数に相当し、分岐点よりも後
ろのD−FF回路の数がタイミング同相化パルスが立ち
上がってから立ち下がるまでのドットクロックの数(タ
イミング同相化パルスの長さ)に相当している。
【0030】次に、タイミング同相化パルス組み込み回
路30は、上記のタイミング同相化パルス発生回路20
で発生させたタイミング同相化パルスを画像信号の同期
信号相当部分に組み込む回路で、図2に示すように、長
距離伝送を行うR.G.Bの各カラーの画像信号毎に設
けられた論理和(OR)回路31の一方の入力端子には
タイミング同相化パルス発生回路20からの出力を接続
し、他の入力端子にはR.G.Bの各カラーの画像信号
を入力することによって、OR回路31の出力は2つの
入力信号の論理和を取って、画像信号の表示データが存
在しない同期信号相当部分にタイミング同相化パルスが
乗せられるようになっている。
【0031】そして、従来と同様の構成であるラッチ回
路5は、タイミング同相化パルス組み込み部10でタイ
ミング同相化パルスが組み込まれた画像信号と同期信号
とのビデオ信号を、反転ドットクロックの立ち上がりの
タイミングでラッチしてドライバ6に送出する回路であ
り、ドライバ6は、ラッチ回路5から送出されるビデオ
信号(画像信号と同期信号)を増幅し、一方ドットクロ
ックはラッチ回路5への入力前に分岐されたものを、そ
れぞれ5組のツイストペアケーブルの伝送線7に送出す
るものである。
【0032】次に、本実施例のビデオ信号伝送装置の送
信部のタイミング同相化パルス発生部10の動作につい
て、図2、図3を使って説明する。図3は、本実施例の
ビデオ信号伝送装置の送信部のタイミング同相化パルス
発生部10の各所における信号の変化を示すタイミング
チャート図である。
【0033】図3において、(A)は各D−FF回路の
入力端子CKに入力されるドットクロックのパルス信号
を示し、(B)は入力されるビデオ信号の同期信号の変
化を示し、(C)は第1のD−FF回路21の出力端子
Qからの出力信号の変化を示し、(D)は第2のD−F
F回路22の出力端子Qからの出力信号、即ち、AND
回路25の一方の入力信号の変化を示し、(E)は第3
のD−FF回路23の出力端子Qからの出力信号の変化
を示し、(F)は第4のD−FF回路24の反転出力端
子Qからの出力信号、即ち、AND回路25の他方の入
力信号の変化を示し、(G)はAND回路25からの出
力信号の変化を示している。また、(H)は入力される
ビデオ信号のR(赤)のカラー信号の変化を示し、
(I)はOR回路31からの出力信号、即ち、タイミン
グ同相化部10からの出力信号の変化を示している。
尚、(A)〜(I)の各タイミングチャート図は、信号
のLow,Highをデジタル値0,1で表してある。
ここでは、R.G.Bのカラービデオ信号の内、Rのカ
ラー信号のみに着目して説明するが、その他のカラー信
号についても同様の動作が行われるものである。
【0034】本実施例のビデオ信号伝送装置の送信部に
おいて、図3(A)に示すようなドットクロックパルス
が各D−FF回路の入力端子CKに入力され、図3
(B)に示すような同期信号が第1のD−FF回路21
の入力端子Dに入力され、図3(H)に示すようなRの
カラー信号がOR回路31のR用の入力端子に入力され
る。
【0035】そして、時間t0 でRのカラー信号が1か
ら0に変化し、同時に同期信号が0から1に変化する
と、時間t1 でドットクロックが立ち上がる時に第1の
D−FF回路21で同期信号をラッチして、図3(C)
に示すように次のドットクロックの立ち上がり時間t2
で出力端子Qからの出力が1に変化する。この時間t2
で第2のD−FF回路22が第1のD−FF回路21の
出力端子Qの信号が1に変化したのをラッチして、図3
(D)に示すように次のドットクロックの立ち上がり時
間t3 でD−FF回路22の出力端子Qからの出力が1
に変化し、以下同様に、図3(E)に示すように時間t
4 でD−FF回路23の出力端子Qからの出力が1に変
化する。そして、第4のD−FF回路24で第3のD−
FF回路23の出力端子Qの信号の変化をラッチして、
時間t5 で出力端子Qからの出力が0から1に変化する
と同時に、図3(F)に示すように反転出力端子Qから
の出力は1から0に変化するものである。
【0036】更に、時間t10で同期信号が1から0に変
化し、同時にRのカラー信号が0から1に変化すると、
時間t11でドットクロックが立ち上がる時に第1のD−
FF回路21で同期信号が0に変化したのをラッチし
て、図3(C)に示すように次のドットクロック立ち上
がり時間t12で出力端子Qからの出力が0に変化する。
この時間t12で第2のD−FF回路22で第1のD−F
F回路21の出力端子Qの信号が0に変化したのをラッ
チして、図3(D)に示すように次のドットクロックの
立ち上がり時間t13でD−FF回路22の出力端子Qか
らの出力が0に変化し、以下同様に、図3(E)に示す
ように時間t14でD−FF回路23の出力端子Qからの
出力が0に変化する。そして、時間t14で第4のD−F
F回路24が第3のD−FF回路23の出力端子Qの信
号の変化をラッチして、時間t15でD−FF回路24の
出力端子Qからの出力が1から0に変化すると同時に、
図3(F)に示すように反転出力端子Qからの出力は0
から1に変化するものである。
【0037】以上のようなD−FF回路の動作を繰り返
す中で、AND回路25では、第2のD−FF回路22
の出力端子Qからの出力(図3(D))と、第4のD−
FF回路24の反転出力端子Qからの出力(図3
(F))とを入力して論理積を取るので、AND回路2
5の出力は、図3(G)に示すように、時間t3 で立ち
上がり時間t5 で立ち下がるタイミング同相化パルスが
作成されることになる。
【0038】一方、タイミング同相化パルスをR.G.
Bの各カラーの画像信号の同期信号相当部分に組み込む
ためのOR回路31では、AND回路25からの出力
(図3(G))、つまり、タイミング同相化パルス発生
回路20からの出力と、Rのカラーの画像信号(図3
(H))を入力して論理和を取るので、OR回路31の
出力は、図3(I)に示すようにRのカラーの表示デー
タ部分(時間t0 以前及び時間t10以降)と、同期信号
相当部分(時間t0 〜時間t10)中でのタイミング同相
化パルス(時間t3 〜時間t5 )とから成り、つまり、
Rのカラーの画像信号にタイミング同相化パルスが乗せ
られた信号になる。
【0039】次に、本実施例のビデオ信号伝送装置の受
信部について、図4を用いて説明する。図4は、本実施
例のビデオ信号伝送装置の受信部の回路構成図である。
尚、図4において、タイミング同相化部50内部の構成
については、説明を簡単にするために、Rのカラーの画
像信号についての構成のみを示しており、その他のカラ
ーの画像信号についても全く同様の回路構成を持ってい
る。但し、タイミング同相化パルス発生回路20′は
R.G.Bの各カラーの画像信号で共通に使用されるも
のである。
【0040】本実施例のビデオ信号伝送装置の受信部
は、図4に示すように、従来と同様の構成として、レシ
ーバ8と、ラッチ回路9と、更に本実施例の特徴部分で
ある各カラーの画像信号共通のタイミング同相化パルス
発生回路20′と各カラーの画像信号毎に設けられたカ
ラー信号遅延回路60と遅延画像信号セレクト回路70
とを具備するタイミング同相化部50とから構成され、
更に遅延画像信号セレクト回路70の内部は、データラ
ッチ回路71とデコーダ72とセレクタ73とから構成
されている。
【0041】更に、本実施例のビデオ信号伝送装置の受
信部の各部の構成について具体的に説明する。従来と同
様の構成であるレシーバ8は、送信部においてタイミン
グ同相化パルスが組み込まれた画像信号と、同期信号
と、ドットクロックとを受信するものであり、ラッチ回
路9は、受信したドットクロックの立ち上がりのタイミ
ングで画像信号と同期信号をラッチする回路である。
【0042】タイミング同相化パルス発生回路20′
は、回路構成及び動作共に、送信部のタイミング同相化
パルス発生回路20と全く同様で、長距離伝送されてき
たビデオ信号中の同期信号とドットクロックからタイミ
ング同相化パルスを発生させる回路であり、図2に示し
たように、4個のD型フリップ・フロップ(D−FF)
回路21〜24を連結し、第2のD−FF回路22の出
力と第4のD−FF回路24の反転出力との論理積(A
ND)を取ることにより、同期信号が有効になってから
2ドットクロックが経過した後に2ドットクロック分の
タイミング同相化パルスを発生させるようになってい
る。
【0043】カラー信号遅延回路60は、ラッチ回路9
でラッチされた、タイミング同相化パルスが組み込まれ
ているR.G.Bの各カラーの画像信号をx(xは任意
の数、但しx<ドットクロック1周期の時間が望まし
い)sec づつ遅延させて、n個のタイミングの異なる遅
延画像信号を作成し、遅延画像信号セレクト回路70の
データラッチ回路71に送出する回路で、各カラーの画
像信号毎に設けられている。
【0044】カラー信号遅延回路60は、図4に示すよ
うに、入力信号をxsec 遅延させて出力するという特性
を持つ遅延素子61をn個設けた回路で、ライン(0) が
ラッチ回路6から出力されたRのカラーの画像信号をそ
のままデータラッチ回路71に送出し、同時に、ライン
(1) がライン(0) から分岐した信号を遅延素子61でx
sec 遅らせてデータラッチ回路71に送出し、同時にラ
イン(2) がライン(1)から分岐した信号を遅延素子61
で更にxsec 遅らせ、その結果、ライン(2) の信号はラ
イン(0) よりも2×xsec 遅れてデータラッチ回路71
に送出されることになる。
【0045】同様に、前のラインから分岐して遅延素子
61でxsec づつ遅延させた遅延画像信号をデータラッ
チ回路71に送出することにより、ライン(n) ではライ
ン(0) からn×xsec 遅れた遅延画像信号がデータラッ
チ回路71に送出されるようになっている。
【0046】尚、遅延素子61の遅延時間xと遅延信号
の個数nは、ビデオ信号伝送装置に要求される精度によ
って決定され、高い精度が要求される場合は、xを小さ
くnを多くし、それほど高い精度が要求されない場合
は、xを大きくnを少なくすればよい。
【0047】遅延セレクト回路70は、タイミング同相
化パルス発生回路20′で再作成されたタイミング同相
化パルスと、カラー信号遅延回路60から送出されるn
個の異なるタイミングの遅延画像信号の中に組み込まれ
たタイミング同相化パルスとの立ち上がりのタイミング
を検知し、タイミング同相化パルスの立ち上がりのタイ
ミングが一番近い遅延画像信号をセレクトすることによ
り、受信した画像信号と同期の取れた遅延画像信号を選
択する回路である。
【0048】そして、遅延画像信号セレクト回路70の
内部の構成を具体的に説明すると、データラッチ回路7
1は、タイミング同相化パルス発生回路20′で再作成
されたタイミング同相化パルスと、カラー信号遅延回路
60から送出されるn個の異なるタイミングの遅延画像
信号とが入力され、タイミング同相化パルス発生回路2
0′で再作成されたタイミング同相化パルスの立ち上が
りのタイミングでライン(0) 〜ライン(n) の遅延画像信
号をラッチして、デコーダ72に送出するものである。
【0049】デコーダ72は、データラッチ回路71で
ラッチされた値を入力し、ライン(0) の値から順にチェ
ックし、値が1から0に変化した時の最後の値1の遅延
画像信号のライン番号を出力するデコーダである。尚、
本実施例では、1から0に変化した時の最後の1の遅延
画像信号のライン番号を出力しているが、1から0に変
化した時の最初の0の遅延画像信号のライン番号を出力
するようにしても構わない。
【0050】セレクタ73は、カラー信号遅延回路60
からの出力を、データラッチ回路71へ入力する前に分
岐して接続し、デコーダ72から出力された遅延画像信
号のライン番号に従ってn個の遅延画像信号から1つを
セレクトして出力するセレクタである。
【0051】次に、本実施例のビデオ信号伝送装置の受
信部のタイミング同相化部50の動作について、図4、
図5を使って説明する。図5は、本実施例のビデオ信号
伝送装置の受信部のタイミング同相化部50の各所にお
ける信号の変化を示すタイミングチャート図である。
【0052】図5において、(a0 )は、ラッチ回路9
でラッチされタイミング同相化部50に入力されるRの
カラーの画像信号の変化を示し、この信号はそのままラ
イン(0) でデータラッチ回路71に入力される信号にな
る。また、(a1 )〜(an)はライン(1) 〜ライン(n)
の信号の変化を示し、(b)はラッチ回路9でラッチ
されタイミング同相化部50に入力される同期信号の変
化を示し、(c)は受信しタイミング同相化部50に入
力されるドットクロックのパルス信号を示し、(d)は
タイミング同相化パルス発生回路20′の出力信号の変
化を示し、(e)はセレクタ73からの出力信号、即
ち、ビデオ信号伝送装置の受信部からの出力信号の変化
を示している。尚、各タイミングチャート図は、信号の
Low,Highをデジタル値0,1で表してある。
尚、図4、図5ではR.G.Bのカラーの画像信号の
内、Rのカラーの画像信号に着目して示しており、他の
G.Bのカラーの画像信号についても全く同様の構成及
び動作をするものである。
【0053】本実施例のビデオ信号伝送装置の受信部の
タイミング同相化部50において、図5(a0 )に示す
ようなRのカラーの画像信号と、図5(b)に示すよう
な同期信号と、図5(c)に示すようなドットクロック
パルスが入力される。
【0054】そして、カラー信号遅延回路60で順次遅
延素子61を通して図5(a1 )〜図5(an )に示す
ようなxsec づつタイミングの遅れた信号が、データラ
ッチ回路71に入力される。
【0055】一方、タイミング同相化パルス発生回路2
0′では、受信した図5(b)に示すような同期信号
と、図5(c)に示すようなドットクロックとが入力さ
れて、図3に示す送信側のタイミング同相化パルス発生
回路20の動作と全く同様の動作で、図5(d)に示す
ようなタイミング同相化パルスを送出するようになって
いる。
【0056】そして、データラッチ回路71では、タイ
ミング同相化パルス発生回路20′から送出されるタイ
ミング同相化パルスの立ち上がりのタイミングTでライ
ン(0) 〜ライン(n) の値をラッチし、デコーダ72に送
出する。 という値がデコーダ72に送出される。
【0057】そして、デコーダ72では、データラッチ
回路71から送られた値をライン(0) の値から順にチェ
ックし、値が1から0に変化した時に、最後に値1を示
した遅延画像信号のライン番号、つまり、図5ではライ
ン(2) をタイミング同相化パルスがほぼ一致した遅延画
像信号として採用し、セレクタ73に出力する。
【0058】セレクタ73では、カラー信号遅延回路6
0からの出力から分岐して入力されているn個の遅延画
像信号の中から、デコーダ72から出力された遅延画像
信号のライン番号に従って1つをセレクトし、タイミン
グ同相化パルス発生回路20′で再作成されたタイミン
グ同相化パルスと同期するタイミング同相化パルスを有
する遅延画像信号を出力するようになっている。つま
り、受信部で受信した同期信号に同期した画像信号をカ
ラー毎に選択して出力するものであり、従って、各カラ
ーの画像信号を受信した同期信号に同期させると供に各
カラーの画像信号の位相を合わせることができるもので
ある。
【0059】尚、セレクタ72からの出力が本実施例の
ビデオ信号伝送装置の受信部の出力となるが、ビデオ信
号中に組み込まれているタイミング同相化パルスは、ビ
デオ信号の表示システムにおいては無視されるので、組
み込まれたままで構わない。
【0060】本実施例のビデオ信号伝送方法によれば、
送信側のタイミング同相化パルス組み込み部10で、長
距離伝送したいR.G.Bの各カラーの画像信号の同期
信号相当部分にタイミング同相化パルスを組み込んでか
ら送信し、長距離の伝送を行い、受信側のタイミング同
相化部50で、受信したR.G.Bの各カラー信号毎に
タイミングを少しづつ遅延させたn個の遅延画像信号を
作成し、一方受信した同期信号とドットクロックから再
度タイミング同相化パルスを作成し、再作成されたタイ
ミング同相化パルスに最も近いタイミングでタイミング
同相化パルスが組み込まれている遅延画像信号を、R.
G.Bの各カラーの画像信号毎にセレクトするようにし
ているので、受信部で受信した同期信号に各カラーの画
像信号をそれぞれ同期させることができ、よってR.
G.Bの各カラーの画像信号の位相を合わせてビデオ信
号の長距離伝送を実現できる効果がある。
【0061】また、本実施例のビデオ信号伝送方法及び
ビデオ信号伝送装置を使用すれば、5組のツイストペア
ケーブルでビデオ信号の長距離伝送が実現できるので、
ハードウェアの価格を安価にすることができる効果があ
る。
【0062】また、本実施例のビデオ信号伝送方法及び
ビデオ信号伝送装置によれば、タイミング同相化パルス
組み込み部10を実現するために複数のD型フリップフ
ロップ回路と、AND回路と、OR回路とで構成し、ま
たタイミング同相化部50を実現するために複数のD型
フリップフロップ回路と、AND回路と、遅延素子等で
構成しているので、全てデジタル回路で構成することが
でき、アナログ回路を用いないために回路の調整を不要
にできる効果がある。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、送信部
タイミング同相化パルスを作成し、長距離伝送を行
う各カラーの画像信号の同期信号相当部分にタイミング
同相化パルスを組み込んで送信し、受信部で、受信した
ドットクロックでカラーの画像信号をラッチし、ラッチ
したカラーの画像信号毎に画像信号を少しづつ遅延させ
た遅延画像信号を複数作成し、受信部で受信した同期信
号とドットクロックから別にタイミング同相化パルスを
生成し、この別に成したタイミング同相化パルスに
も近いタイミングのタイミング同相化パルスが送信部に
て組み込まれている遅延画像信号を選択するビデオ信号
伝送方法としているので、受信側でカラーの画像信号毎
に受信した同期信号に同期した遅延画像信号を選択する
ことができ、各カラーの画像信号の位相を合わせてビデ
オ信号の長距離伝送を実現できる効果がある。
【0064】請求項2記載の発明によれば、送信部にお
いて、複数のフリップフロップを配列し、フリップフロ
ップの出力端子を最終段を除く次段のフリップフロップ
の入力端子に接続し、途中のフリップフロップの出力か
らの分岐と最終段のフリップフロップの反転出力とをA
ND回路の入力端子に入力し、各フリップフロップのク
ロック端子にドットクロックを共通に入力し、初段のフ
リップフロップの入力端子に同期信号を入力するタイミ
ング同相化パルス発生回路をタイミング同相化パルスを
作成する手段とし、カラーの画像信号毎に設けられたO
R回路にタイミング同相化パルス発生回路からの出力と
画像信号とを入力するタイミング同相化パルス組み込み
回路をタイミング同相化パルスを組み込む手段としたビ
デオ信号伝送装置としているので、カラーの画像信号毎
に共通のタイミング同相化パルスで同期をとることが全
てデジタル回路で実現できるため、回路調整を必要とせ
ず、各カラーの画像信号の位相を合わせてビデオ信号の
長距離伝送を実現できる効果がある。
【0065】請求項3記載の発明によれば、受信部にお
いて、請求項2記載の送信部のタイミング同相化パルス
発生回路と同様の構成の回路を受信部のタイミング同相
化パルスを作成する手段に用い、複数の遅延素子を配列
し、遅延素子の出力から分岐した信号を次段の遅延素子
の入力端子に入力し、初段の遅延素子の入力端子と遅延
素子を通過しないラインとに受信した画像信号を入力す
るカラー信号遅延回路を遅延画像信号を作成する手段と
し、カラー信号遅延回路の出力をタイミング同相化パル
ス発生回路で作成されたタイミング同相化パルスでラッ
チするデータラッチ回路と、データラッチ回路の出力値
からタイミング同相化パルスに同期する遅延画像信号の
番号を検知するデコーダと、デコーダからの指示で遅延
画像信号の1つを選択するセレクタとを有する遅延信号
セレクト回路をタイミング同相化パルスに同期する遅延
画像信号を選択する手段としたビデオ信号伝送装置とし
ているので、カラーの画像信号毎に共通のタイミング同
相化パルスで同期をとることが全てのデジタル回路で実
現できるため、回路調整を必要とせず、各カラーの画像
信号の位相を合わせてビデオ信号の長距離伝送を実現で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るビデオ信号伝送方法を
実現する概念構成ブロック図である。
【図2】本実施例のビデオ信号伝送装置の送信部の回路
構成図である。
【図3】本実施例のビデオ信号伝送装置の送信部のタイ
ミング同相化パルス発生部10の各所における信号の変
化を示すタイミングチャート図である。
【図4】本実施例のビデオ信号伝送装置の受信部の回路
構成図である。
【図5】本実施例のビデオ信号伝送装置の受信部のタイ
ミング同相化部50の各所における信号の変化を示すタ
イミングチャート図である。
【図6】第1の従来例のビデオ信号伝送方法を実現する
概念構成ブロック図である。
【図7】第2の従来例のビデオ信号伝送方法を実現する
概念構成ブロック図である。
【図8】第2の従来例のビデオ信号伝送方法におけるド
ットクロックのタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1…変調部、 2…同軸ケーブル、 3…復調部、 5
…ラッチ回路、 6…ドライバ、 7…伝送線、 8…
レシーバ、 9…ラッチ回路、10…タイミング同相化
パルス組み込み部、 20,20′…タイミング同相化
パルス発生回路、 21,22,23,24…D型フリ
ップ・フロップ(D−FF)回路、 25…AND回
路、 30…タイミング同相化パルス組み込み回路、
31…OR回路、 50…タイミング同相化部、 60
…カラー信号遅延回路、 61…遅延素子、 70…遅
延画像信号セレクト回路、 71…データラッチ回路、
72…デコーダ、 73…セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−291390(JP,A) 特開 平4−252628(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/00 G06F 3/00 G09G 3/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各カラーの画像信号と同期信号とドット
    クロックを送信部から受信部に長距離伝送するビデオ信
    号伝送方法において、 前記送信部でタイミング同相化パルスを作成し、長距
    離伝送を行う各カラーの画像信号の同期信号相当部分に
    タイミング同相化パルスを組み込んで送信し、 前記受信部で、受信したドットクロックでカラーの画像
    信号をラッチし、当該ラッチしたカラーの画像信号毎に
    画像信号を少しづつ遅延させた遅延画像信号を複数作成
    すると共に、前記受信部で受信した同期信号とドットク
    ロックから別にタイミング同相化パルスを生成し、当該
    別に生成されたタイミング同相化パルスに最も近いタイ
    ミングのタイミング同相化パルスが前記送信部にて組み
    込まれている遅延画像信号を選択することを特徴とする
    ビデオ信号伝送方法。
  2. 【請求項2】信部においてタイミング同相化パルス
    を作成する手段と、タイミング同相化パルスを組み込む
    手段とを備え、 前記 タイミング同相化パルスを作成する手段が、複数の
    フリップフロップを配列し、前記フリップフロップの出
    力端子を最終段を除く次段のフリップフロップの入力端
    子に接続し、途中のフリップフロップの出力からの分岐
    と最終段のフリップフロップの反転出力とをAND回路
    の入力端子に入力し、各フリップフロップのクロック端
    子にドットクロックを共通に入力し、初段のフリップフ
    ロップの入力端子に同期信号を入力するタイミング同相
    化パルス発生回路であり、前記 タイミング同相化パルスを組み込む手段が、カラー
    の画像信号毎に設けられたOR回路に前記タイミング同
    相化パルス発生回路からの出力と各カラーの画像信号と
    を入力するタイミング同相化パルス組み込み回路である
    ことを特徴とするビデオ信号伝送装置。
  3. 【請求項3】信部においてタイミング同相化パルス
    を作成する手段と、複数の遅延画像信号を作成する手段
    と、遅延画像信号を選択する手段とを備え、 前記 タイミング同相化パルスを作成する手段が、請求項
    2記載のタイミング同相化パルス発生回路と同様の構成
    の回路を用い、前記 複数の遅延画像信号を作成する手段が、複数の遅延
    素子を配列し、遅延素子の出力から分岐した信号を次段
    の遅延素子の入力端子に入力し、初段の遅延素子の入力
    端子と遅延素子を通過しないラインとに受信した画像信
    号を入力する信号遅延回路であり、前記 遅延画像信号を選択する手段が、前記信号遅延回路
    の出力を前記受信部の前記タイミング同相化パルス発生
    回路で作成されたタイミング同相化パルスでラッチする
    データラッチ回路と、前記データラッチ回路の出力値か
    ら前記タイミング同相化パルスに同期する遅延画像信号
    の番号を検知するデコーダと、前記デコーダからの指示
    で遅延画像信号の1つを選択するセレクタとを有する遅
    延画像信号セレクト回路であることを特徴とするビデオ
    信号伝送装置。
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