JP3157607B2 - 生体試料中の蛋白質指示薬としてのニトロ又はニトロソ置換ポリハロゲン化フェノールスルホンフタレイン - Google Patents
生体試料中の蛋白質指示薬としてのニトロ又はニトロソ置換ポリハロゲン化フェノールスルホンフタレインInfo
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Description
の蛋白質の検出に関し、より具体的には、新規な蛋白誤
差指示薬を用いた、生体試料中の蛋白質を測定するため
の新規な方法に関する。
とは、腎臓、循環系及び中枢神経系に影響を及ぼすいく
つかの病態の診断に極めて重要である。尿中の蛋白質
(アルブミン)の定性的又は定量的測定を必要とするこ
とがしばしばある。糖尿病、尿管の感染及び腎疾患の診
断には特にこれが重要である。糖尿病及び腎疾患で重要
な蛋白質はアルブミンであり、それゆえ、蛋白質につい
ての尿検査の標準的方式は、アルブミンに関するもので
ある。
良く知られている。アルブミン測定のための最も費用が
少なく、かつ簡便な方法は、紙製の試験片を少量の尿で
湿らすことである。試験片は蛋白誤差指示薬が含浸され
ている。試料中にアルブミンが存在するならば、試験片
は単に変色するだけでこれを示すであろう。観察される
色は、試料中のアルブミンの濃度に応じて変化するもの
と思われる。この可変的変色が試料中のアルブミンの定
量に用いられる。上記形式の試験紙は、正しく使用する
ための最小限の訓練を必要とする。これらの試験片は、
現場での蛋白質の測定のための正確、簡便かつ迅速な手
段を提供する。このような試験紙は、技師によって臨床
検査室で、更には内科医によって彼らの医務室でも広く
用いられる。
吸収性担体片、すなわち緩衝液、ポリマー/界面活性剤
(安定性及び濡れやすさを得るため、又は緩衝液の浸出
を防止するために必要とされる)及び蛋白誤差指示薬で
含浸した紙を含有している。商業的な乾式検査に用いら
れる蛋白誤差指示薬は実質的にすべて、下記の基本構造
ルなど)の中でのトリフェニルメタン誘導体の一般的構
造を表すが、構造Bは、乾燥状態又は非プロトン性溶媒
(エーテル類、アセトニトリルなど)の中での支配的な
形態を表す。一般的には、トリフェニルメタンから誘導
される蛋白誤差指示薬(フェノールスルホンフタレイン
類)は構造Bとして表される。統一のため、本発明の蛋
白誤差指示薬は構造Bを用いて表すことにする。しか
し、本発明の蛋白誤差指示薬は構造Aとして存在するこ
とも可能である。
置換されるpKa 値をもつ電離可能な基を有するpH指示薬
である。フェノールスルホンフタレイン類の場合、電離
可能基は、上記構造A又はB中のC環のフェノール性ヒ
ドロキシル基である。あるフェノールスルホンフタレイ
ン指示薬のpKa 値は、該指示薬分子の半数が脱プロトン
化されたC環フェノール性ヒドロキシル基を有するpH値
である。
る蛋白誤差指示薬に関しては、観察可能な変色が生じる
ためには、2回の脱プロトン化現象が発生する。第一の
脱プロトン化によって、アリールスルホン酸からプロト
ンが除去されて下式
1より小さい。したがって、この部分はすべての実用的
なpH値で電離する。この電離した基は、これらの化合物
が水溶性であることの原因でもある。
性ヒドロキシル基からプロトンが放出されて、下式
おいては、第二の脱プロトン化が、検査しようとする試
料中の蛋白質を示す観察可能な変色を起す。
を供与する。そのため、緩衝化された環境とはpHが著し
く異なることの多い生体体液中に試験片を浸したとき
も、指示薬は該生体体液のpHに影響されることがない。
このことが、指示薬におけるその後のいかなる変色も、
指示薬のpKa 値の変動の結果であって、検査しようとす
る試料のpHの結果ではないことを裏付ける。
と一般的に考えられている試験片が米国特許第2,98
6,453号、同第3,095,277号、同第3,4
85,587号及び同第4,013,416号各明細書
に記載されている。それらに記載された試験片は、水と
混和しないポリプロピレングリコール、緩衝液及びオク
タハロスルホフタレイン群のpH指示薬で含浸した吸収性
担体を含んでいる。オクタハロスルホフタレイン指示薬
は、3´、3″、5´、5″、3、4、5及び6位がハ
ロゲン化されたトリフェニルメタン誘導体である。該特
許によれば、オクタハロスルホフタレイン、及び水と混
和しないポリプロピレングリコールを含有する試験片
は、検査試料中の干渉性窒素含有化合物に妨害されるこ
とが、他のフェノールスルホンフタレイン指示薬及び表
面活性剤を含有する試験片よりも少ない。
に妨害されることがより少ないとはいえ、それら及び他
の現在利用可能な試験片は、いくつかの共通する重大な
短所を有している。現在利用可能な試験片は、検査結果
が陰性の状態で強いバックグラウンド色を有する。例え
ば、オクタハロスルホフタレイン群の指示薬は、アルブ
ミンの不在下で黄色を呈する。その結果、アルブミンが
試料に加えられると、その色は、試料中のアルブミンの
濃度に応じて黄から黄緑ないし緑へと変化する。このバ
ックグラウンド色は、最も頻繁に検査される生体体液
が、通常は黄色を呈する尿であることを考慮すると特に
厄介である。この場合、尿中の痕跡量の、すなわち約1
0〜30mg/dl (ミリグラム/デシリットル)のアルブ
ミンによって生ずる試験片の色の僅かな変化は、試料自
体の色によって容易に隠され、不検出となる可能性があ
る。これらの試験片は、観察結果の解釈により困難を経
験すると思われる、最小限の訓練を受けただけの技師も
用いることから、この問題は一層複雑化する。
開始されることが多いので、結果の適確な解釈は絶対的
に必要である。更に、現在利用可能な試験片は、非常に
低レベルの蛋白質を検出するのに充分な程鋭敏ではな
い。約3〜約10mg/dl の尿アルブミンレベルは生命に
脅威となるいくつかの病態、例えば糖尿病及び腎疾患を
診断する際に重要である。ところが、現在利用可能な試
験片は、約10〜15mg/dl を下回るアルブミンを必ず
しも正確に検出できるとは限らない。
べた欠点を克服するために、アルブミンの存在下で無色
から有色へと変化する蛋白誤差指示薬を提供すること
は、極めて好都合であろう。もし蛋白誤差指示薬が、現
時点で検出可能な濃度を下回る濃度のアルブミンが存在
するか否かを正確かつ明瞭に示すならば、より一層好都
合であろうと思われる。そのような蛋白誤差指示薬を含
有する試験片を提供することによって、更に一層の利点
が実現されるであろうと思われる。
ロ基又はニトロソ基、かつZは塩素、臭素又はヨウ素の
各原子である)で示される蛋白誤差指示薬となる化合物
を提供することによって、上記の利点を実現する。好適
な一実施態様によれば、Xはヨウ素又は臭素原子、Yは
ニトロ基、かつZは臭素又は塩素原子である。
トロ基又はニトロソ基、Y″は塩素、臭素又はヨウ素の
各原子、かつZは塩素、臭素又はヨウ素の各原子であ
る)で示される蛋白誤差指示薬となる化合物が提供され
る。好適な一実施態様によれば、Xはヨウ素原子、Y′
はニトロ基、Y″は臭素原子及びZは臭素原子である。
白質を検出するための分析用試験片であって、上記の蛋
白誤差指示薬化合物の一つで含浸した吸収性担体が含有
される試験片に指向されている。
蛋白質を検出する方法、分析用試験片を該生体試料で湿
らす段階を有する方法に指向されている。該試験片に
は、上記の蛋白誤差指示薬である化合物の一つで含浸し
た吸収性担体が含有される。そうして、該試験片を観察
して何らかの変色を検出する。変色は該生体試料中の蛋
白質の表示である。
発明の新規な蛋白誤差指示薬で含浸することによって、
生体体液中の蛋白質を測定するための、蛋白質に対する
著しく増大された感度を有する試験片を得ることが可能
であることが発見されている。
験片は、淡灰色若しくは無色であって、蛋白質を含有す
る生体試料に浸した際に青色に強く発色し、その強度は
試料中の蛋白質の濃度を反映する。形成されたこの青色
は、陰性検査結果の淡灰色若しくは無色とは明確に異な
る。
変色に関して述べると、本発明に従って製造された試験
片は、蛋白質の存在下で「発色する」ことによって、生
体体液中の蛋白質を検出するための改善された診断補助
手段となる。このことは、アルブミンの存在下で「変色
する」他の試験片とは際立って異なる。陰性検査結果に
おける淡灰色若しくは無色、及び陽性検査結果における
色の特徴は、生体試料中の蛋白質を検出するために用い
られる従来の方法及び指示薬からの有意義な決別である
と見なされる。より具体的に述べると、本発明は臨床医
に、生体試料中の蛋白質を検出するための単純で信頼性
に富み、かつ正確な方法を提供する。淡灰色若しくは無
色から青色への変化によって、これらの蛋白誤差指示薬
を含有する分析用試験片の読み取りが容易となる。この
ことは、より少ない誤診を結果的にもたらし、それによ
って、より少ない費用を患者及び健康管理施行者にもた
らすであろう。
は、試料中の約2〜約500mg/dlの範囲の蛋白質を陽
性であるとして検出する。本発明以前は、約10mg/dl
を下回るアルブミン濃度を正確に検出することは不可能
であった。本発明を用いたこのような低濃度での蛋白質
の検出によって、糖尿病及び腎疾患など生命に脅威とな
るいくつかの病態の早期診断が可能となる。例えば、3
mg/dl 若しくはそれ以上のレベルのアルブミン尿症の検
出は、臨床医が初期段階で糖尿病をより巧みに診断する
ことに役立つであろう。本発明を用いて得られる疾患の
診断におけるこの有意義な進歩を考慮すると、本発明の
蛋白誤差指示薬及び試験片は、有意義な進歩を当技術に
もたらす。
フェニルメタン化合物のB及びC環にニトロ若しくはニ
トロソ置換基を有する新規な一群の蛋白誤差指示薬を提
供することによって、上記の有意義な進歩を達成する。
より詳細に述べると、本発明の一実施態様によれば、本
発明の蛋白誤差指示薬は、一般式(I)
は、Xはヨウ素又は臭素原子、Yはニトロ基及びZは臭
素又は塩素原子である。より好ましくは、Xはヨウ素原
子、Yはニトロ基及びZは臭素原子である)で示される
化合物である。
一般式(IV)
り好ましくは、Xはヨウ素原子、Y′はニトロ基、Y″
は臭素原子及びZは臭素原子である)で示される蛋白誤
差指示薬となる化合物が提供される。
類のジニトロソ置換指示薬の合成を一般的に図示してい
る。より詳細に述べると、図1は、商業的に入手可能な
3,4,5,6−テトラブロモフェノールスルホンフタ
レイン(図1の化合物A)からの、3′,3″−ジニト
ロソ−5′,5″,3,4,5,6−ヘキサブロモフェ
ノールスルホンフタレイン(図1の化合物C)及び
3′,3″−ジニトロソ−5′,5″−ジヨード−3,
4,5,6−テトラブロモフェノールスルホンフタレイ
ン(図1の化合物E)の可能な合成方法を示す。ジブロ
モ中間体(図1の化合物B)は、酢酸(HOAc)に溶
かしたテトラブロモフェノールスルホンフタレインの溶
液に2当量の分子状臭素を常温で作用させることによっ
て、容易に製造される。次いで、アセトニトリル(CH
3 CN)中で、亜硝酸イソアミルとの酸触媒反応によっ
てこれをニトロシル化して、3′,3″−ジニトロソ−
5′,5″,3,4,5,6−ヘキサブロモフェノール
スルホンフタレインを得る。
HOAc中で3.0当量の一塩化ヨウ素(ICl)と常
温で反応させることによって、3,4,5,6−テトラ
ブロモフェノールスルホンフタレインをヨウ素化して、
図1に化合物Dとして示される化合物を得る。次いで、
この化合物を上記のようにニトロシル化して、3′,
3″−ジニトロソ−5′,5″−ジヨード−3,4,
5,6−テトラブロモフェノールスルホンフタレインを
得る。上記の方法に従えば、3′、3″、3、4、5、
5′、5″又は6位に他のハロゲン原子、アルキル基又
はプロトン(H)を有する類似体の合成は簡明であり、
予期した化合物が得られる。
示薬の合成を一般的に示している。HOAcに溶かした
図2の化合物Aの溶液に2当量を超えない硝酸(HNO
3 )を常温で作用させることによって、3′,3″−ジ
ニトロ−5′,5″−ジヨード−3,4,5,6−テト
ラブロモフェノールスルホンフタレイン(図2の化合物
B)が得られる。HOAc中で図2の化合物Aに1当量
のHNO3 を常温で徐々に作用させ、次いで、還流温度
で過剰量のBr2 を作用させることによって、モノニト
ロ類似体である3″−ニトロ−5′,5″−ジヨード−
3,3′,4,5,6−ペンタブロモフェノールスルホ
ンフタレイン(図2の化合物C)を得る。上記の方法に
従えば、3′,3″,3,4,5,5′,5″又は6位
に他のハロゲン原子、アルキル基又はプロトン(H)を
有する類似体の合成は簡明であり、予期した化合物が得
られる。実施例中に後述されているのは、図1及び図2
に示した化合物のそれぞれを製造するための詳細な合成
方法である。
C環のニトロ基又はニトロソ基の置換が、尿アルブミン
に対するこれらの化合物の感度の増大と、非常に低濃度
の蛋白質の存在下での淡灰色若しくは無色から青への変
化という驚くべき特性の原因であると考えられる。電子
の求引及び電荷の分散という現象が結び付いて、感度が
増大し指示薬を実現するものと考えられる。
ドロキシル基に隣接して位置する高度に電気陰性のニト
ロ基及びニトロソ基が、これらのヒドロキシル基の反応
性を高めるものと考えられる。更に、共鳴安定性によっ
てヒドロキシル基の反応性が一層高められることも考え
られる。イオン形態の分子は電荷の分散によって安定化
されるものと考えられる。置換基であるニトロ基及びニ
トロソ基によって付与された共鳴の安定性は、隣接する
4′及び4″位のヒドロキシル基の水素の酸性度を増大
させる。これらの現象が結び付き、相乗的に指示薬のpK
a を低下させ、それに応じてアルブミンに対する指示薬
の感度を増大させるのであると考えられる。
白質を検出するための分析用試験片であって、上記本発
明の蛋白誤差指示薬である化合物の一つで含浸した吸収
性担体が含有される試験片に指向されている。試験片の
吸収性基質の素材は、好ましくはろ紙である。吸収性基
質の素材として有用な他の素材としては、フェルト、多
孔性セラミックの片、多孔性合成膜及び米国特許第3,
846,247号明細書に記載された織物状又はマット
状のガラス繊維がある。米国特許第3,552,928
号明細書に記載された木材、布、海綿素材及び粘土質の
物質の使用も示唆される。これらに代えて、担体基質は
多孔性でないもの、例えば各種のポリマーフィルム、ガ
ラス及びその他であることも可能である。このような担
体基質の素材はすべて、他のものと同様に、本発明での
使用に適している。ろ紙は特に適当であることが見いだ
されている。
含浸する。約1.5〜約4.5のpHに調整できるいかな
る緩衝系も本発明の実施に有用である。好ましくは緩衝
系を約2.0〜約3.0、最も好ましくは約2.5のpH
に調整する。
能である。本発明の目的として、「増色ポリマー」とい
う用語は、本発明の蛋白誤差指示薬の色彩形成の反応速
度及び用量作用の双方を増大させ、又は陰性検査結果の
バックグラウンド色を薄くする、分子量が約400〜約
25,000であるポリマーを意味することが意図され
ている。好適な増色ポリマーとしては、ポリプロピレン
グリコール、ポリカーボネート及びポリビニルエーテル
がある。本発明の実施には、水と混和する及び水と混和
しないポリプロピレングリコールの双方が有用である。
ポリプロピレングリコールは分子量が約400〜約1
0,000であることが好ましい。より好ましくは、ポ
リプロピレングリコールの分子量は約1,000〜約
4,000である。しかし、最も好ましくは、ポリプロ
ピレングリコールの分子量は約2,000である。
リプロピレングリコールは米国特許第4,013,41
6号明細書に詳細に考察されている。ところが、平均分
子量が約400である、水と混和するポリプロピレング
リコールが本発明の実施に役立つことが確認された。そ
の他の好適な増色ポリマーとしては、KOK10,00
2という商標名のもとでドイツ国バイエル社から入手可
能であるポリカーボネート、Fenoil D4030という
商標名で同社から入手可能である1,6−ジメチル−4
−ノニルフェノールのポリプロピレンオキサイドとエチ
レンオキサイドの付加物、Lutonal I30という商標名
のもとで米国BASF社から入手可能であるポリビニル
エーテル、及びBaylube FE3016という商標名のも
とでドイツ国バイエル社から入手可能であるポリマーが
挙げられる。
ロピレングリコール類を含有する本発明の試験片は、増
大された用量作用範囲を有することが確認されている。
ポリプロピレングリコールは、試験片の用量作用範囲の
全域にわたってアルブミンの応答に関する反応速度も改
善した。その結果、本発明の指示薬及びポリプロピレン
グリコールを含有する試験片は、この増色ポリマーなし
の場合よりも、より多くの色をはるかに高速度で発現す
る。また、本発明の試験は、ある特定の増色ポリマー、
すなわちKOK10,002及びポリプロピレングリコ
ールを含有する試験片は、より良好な解像力をアルブミ
ンレベル間で生起することも立証している。下記の実施
例に示されたデータは、本発明の好適な増色ポリマーが
特定の場合、指示薬のpKa 、解像力並びにアルブミンの
用量作用、及び発色の反応速度を増大させることが可能
であることを立証している。
び効用を説明するために提示され、添付の請求範囲に別
に述べられていない限りは、本発明を制限することを意
味するものではない。
ヘキサブロモフェノールスルホンフタレイン 酢酸[HOAc、50ml(ミリリットル)]に溶かし
た、米国ウィスコンシン州ミルウォーキーのアルドリッ
チ・ケミカル(Aldrich Chemical)社から入手した3,
4,5,6−テトラブロモフェノールスルホンフタレイ
ン[5.03g(グラム)、7.5mmol( ミリモル) ]
の溶液を不活性気体雰囲気中で常温に保った。この溶液
に、アルドリッチ・ケミカル社から入手した臭素の溶液
(2.4g、15mmol、HOAc10ml中)を10分間
にわたって滴下し作用させ、その後1晩撹拌した。反応
混合物から分離した固体をろ過して捕集し、HOAcで
洗浄し、減圧下で乾燥して3′,3″,3,4,5,6
−ヘキサブロモフェノールスルホンフタレインを得た。
沸騰中のHOAcからの再結晶によって、分析用として
純粋な化合物(1.93g、29.3%)が淡桃色粉末
として得られた。このものは159〜160℃で軟化
し、162〜164℃で気体の放出とともに融解し、こ
れを再固化すると、270℃より下の温度では融解する
ことがなくなった。この化合物を同定する分光分析デー
タを下記に示す。
:1.39 実測値: C :28.55 、H :1.38
3′,3″,3,4,5,6−ヘキサブロモフェノール
スルホンフタレイン 無水アセトニトリル(CH3 CN、50ml)に溶かした
3′,3″,3,4,5,6−ヘキサブロモフェノール
スルホンフタレイン(0.67g、0.8mmol)の撹拌
溶液を不活性気体雰囲気中で常温に保った。この溶液に
触媒量のHOAc(1滴)及び亜硝酸イソアミル(0.
56g、4.8mmol)を作用させ、その後4日間撹拌し
た。反応混合物から分離した固体をろ過して捕集し、C
H3 CN(10ml)で洗浄した。この固体を減圧下で乾
燥して5′,5″−ジニトロソ−3′,3″,3,4,
5,6−ヘキサブロモフェノールスルホンフタレイン
(0.45g、64%)を、融点が267〜269℃で
ある分析用として純粋な黄色粉末として得た。引き続
き、濃縮された母液から第二の捕集物(0.03g、4
%)を得た。この化合物を同定する分光分析データを下
記に示す。
68、N :3.16 実測値: C :25.61 、H :0.58、N :3.40
4,5,6−テトラブロモフェノールスルホンフタレイ
ン 3,4,5,6−テトラブロモフェノールスルホンフタ
レイン(20.1g、30mmol)を70℃のHOAc
(550ml)に溶解し、次いで水浴上で常温まで冷却し
た。撹拌溶液を不活性気体雰囲気中に保った。この溶液
に、HOAc(50ml)に溶かした一塩化ヨウ素(IC
l)(14.61g、90mmol)の溶液を作用させ、常
温にて22.3時間放置した。反応混合物をCelite 5
21(商品名、Johns-Manville社製、米国コロラド州デ
ンバー)のパッドを通してろ過し、減圧下で蒸発乾固さ
せた。得られた赤色タールをHOAc(150ml)に溶
かした。静置してこの溶液から分離した固体をろ取し、
HOAcで洗浄し、減圧下で乾燥して3′,3″−ジヨ
ード−3,4,5,6−テトラブロモフェノールスルホ
ンフタレイン(9.66g、34.9%)を桃色粉末と
して得た。引き続き、濃縮された母液から第二の捕集物
(4.03g、14.6%)を得た。この化合物を同定
する分光分析データを下記に示す。
H :1.23 実測値: C :25.94 、H :0.94
3′,3″ジヨード−3,4,5,6−テトラブロモフ
ェノールスルホンフタレイン 無水CH3 CN(50ml)に溶かした3′,3″ジヨー
ド−3,4,5,6−テトラブロモフェノールスルホン
フタレイン(1.47g、1.6mmol)の溶液を不活性
気体雰囲気中で常温に保った。その後、この混合物に触
媒量のHOAc(2滴)及び亜硝酸イソアミル(2.3
g、20mmol)を作用させた。得られた混合物を2日間
撹拌した。反応混合物から分離した固体をろ過して捕集
し、冷CH3 CNで洗浄し、減圧下で乾燥して5′,
5″−ジニトロソ−3′,3″ジヨード−3,4,5,
6−テトラブロモフェノールスルホンフタレイン(0.
41g、26%)を得た。CH3 CN(150ml)から
の再結晶によって、融点が270℃を下回ることのない
分析試料が淡黄色ウール状繊維として得られた。この化
合物を同定する分光分析データを下記に示す。
0.46、N :2.80 実測値: C :23.08 、H :0.71、N :2.83
3″ジヨード−3,4,5,6−テトラブロモフェノー
ルスルホンフタレイン(DIDNTB) 沸騰中のHOAc(90ml)に溶かした3′,3″ジヨ
ード−3,4,5,6−テトラブロモフェノールスルホ
ンフタレイン(1.85g、2.0mmol)の撹拌溶液を
約16〜20℃まで冷却した。4分間にわたり、この溶
液にHOAc(10ml)に溶かした90%硝酸(0.2
8g、4.0mmol) の溶液を滴下し作用させ、不活性気
体雰囲気中で常温にて1晩にわたって撹拌し続けた。反
応混合物から分離した固体をろ過して捕集し、HOAc
(5ml)で洗浄し、減圧下で乾燥し5′,5″−ジニト
ロ−3′,3″ジヨード−3,4,5,6−テトラブロ
モフェノールスルホンフタレインの粗調製品を得た。H
OAc(110ml)からの1回の再結晶によって、分析
用として純粋な化合物である5′,5″−ジニトロ−
3′,3″ジヨード−3,4,5,6−テトラブロモフ
ェノールスルホンフタレイン(0.90g、38%) を
黄色粉末として得た。この物質には明確な融点が存在し
なかった。しかし、約189〜190℃でこの物質は収
縮し、約210〜220℃で気体を放出し、約225℃
で融解した。この化合物を同定する分光分析データを下
記に示す。
ヨード−5″,3,4,5,6,−ペンタブロモフェノ
ールスルホンフタレイン 沸騰中のHOAcに溶かした3′,3″ジヨード−3,
4,5,6−テトラブロモフェノールスルホンフタレイ
ン(0.92g、1.0mmol)の撹拌溶液を常温まで冷
却し、不活性気体雰囲気中に保った。1.5時間にわた
り、この溶液にHOAc(1.05ml、1.05mmol)
に溶かした1M HNO3 を徐々に滴下作用させた。添加
完了後、反応混合物に5分間の撹拌を施した。その後、
反応混合物にHOAc(1.5ml、1.5mmol)に溶か
したBr2 溶液を作用させ、5.5時間還流した。その
後、混合物を常温まで冷却し、減圧下で蒸発乾固させ
て、金褐色のガラス状物質(1.10g)を得た。この
粗生成物を最小量の酢酸エチル(EtOAc)に溶か
し、HOAcで希釈して結晶性固体を得た。2回の再結
晶の後、分析用として純粋な5′−ニトロ−3′,3″
ジヨード−5″,3,4,5,6−ペンタブロモフェノ
ールスルホンフタレイン(0.57g、54.5%) を
明黄色粉末として得た。この化合物を同定する分光分析
データを下記に示す。
58、N :1.34 実測値: C :22.16 、H :0.33、N :1.33
ませたE&D237(商品名、Ahlstrom Filtration 社
製、米国ペンシルバニア州Mount Holley Springs)ろ紙
のストリップを滴定することによって、指示薬のpKa を
求めた。2回の試行を実行した。一方の試行では、蛋白
質増強ポリマーである分子量が約2,000のポリプロ
ピレングリコール(PPG)を試験片に追加的に含ませ
た。PPGを含ませたストリップでは、脱プロトン化さ
れた形態に対するプロトン化されたそれの比率が増大し
た。このことは、PPGを含ませたストリップについて
のピークK/S値の減少として示された。ストリップは
すべて、蛋白質の不在下では淡灰色又は灰白色であり、
蛋白質の存在下では青に変色した。
K/S単位で表した。K/S値は式
々の反射媒体の光散乱係数である)から算出した。上式
は、周知のKubelka-Munkの式[Gustav Kortum 著、「Re
flectance Spectroscopy」、シュプリンガー・フェルラ
ーク、ニューヨーク(1969年)、106〜111ページ
を参照のこと]を簡略化した形態である。
トー及び高いプラトーは、5′,5″−ジニトロ−
3′,3″ジヨード−3,4,5,6−テトラブロモフ
ェノールスルホンフタレイン(DIDNTB)のプロト
ン化された形態及び脱プロトン化された形態が出現する
pH値を示している。2回の試行の双方において、DID
NTBのC環のヒドロキシル基は2.5を下回るpHで完
全にプロトン化され(K/Sは最小となった)、5以上
のpHで完全に脱プロトン化された(最大K/S)。K/
S値は25秒後に測定した。
リコール(PPG)の存在下では、DIDNTBのpKa
は4.06から4.47へと増大した。このパラメータ
ーは、基質であるろ紙の影響も含まれていることから、
見かけの量に過ぎないものと考えられた。事実、DID
NTBの溶液のpKa は2.9であった。測定された滴定
パラメーターを考慮すると、指示薬のpKa はろ紙基質及
び増色ポリマーの双方に影響されるものと考えられる。
は、指示薬であるDIDNTBの色は、ポリプロピレン
グリコールによって淡灰色から無色へと褪色した。更
に、ポリプロピレングリコールを含有する試験片では、
脱プロトン化されたピークのK/Sは2.5から3.9
へと上昇したが、これは見かけの吸収係数の56%の増
加に対応する。このことは、蛋白質の存在下での指示薬
による、より多量の色の形成として反映された。
1.007の貯溜尿を、Pentex(商品名、Miles Inc.、
インジアナ州Elkhart )ヒト血清アルブミンを用いて臨
床的有意な各種のアルブミンレベルに強化した。次い
で、これらの強化された貯溜尿を、CLINITEK200(商
品名、Miles Inc.、インジアナ州Elkhart)という器具
に装着した、DIDNTBのみ含有する1組みの指示薬
片、並びにDIDNTB及び分子量が約2,000のポ
リプロピレングリコールを含有する第二の1組みの試験
片を用いて試験した。データを図4にまとめた。試験片
のpHは2.5であって、DIDNTBのpKa を1.6単
位下回っていた。試験片のpHは、最大感度であってバッ
クグラウンド色が最小となるpH値である。K/Sは25
秒後に測定した。
ルブミンレベル間のΔK/Sとして定量的に表した。
濃度のアルブミンの存在を明瞭に示した。実際には、D
IDNTBのみ含有する試験片は、30mg/dl 未満の蛋
白質濃度に対しての方が、より高い濃度に対してよりも
鋭敏であった。この濃度は、大半の商業的試験片が劣悪
な分解能を有するレベルよりも低いレベルである。その
一方で、ポリプロピレングリコールを含有する試験片
は、500mg/dl までの濃度の蛋白質に対して感度を示
した。したがって、ポリプロピレングリコールによって
分解能の増大がもたらされる。その上、バックグラウン
ド色は、試験片のK/S値の低下に示されるとおり、陰
性レベルではわずかな灰色から無色ないし灰白色へと褪
色した。
les )高速スキャナー器具を用いて反応速度の測定を行
った。データを図5にまとめた。図5は、ポリプロピレ
ングリコールをDIDNTBとともに用いた場合の増大
された反応速度及び、より大きいアルブミンレベル間の
分解能を示す。しかし、両試験片とも、15mg/dl のア
ルブミンを明確に検出した。
ーのうち1種類を含有する各種試験片との比較 上記と同じ貯溜尿を用い、DIDNTBを含有し、かつ
増色ポリマーを含まないか、又は、Fenoil D403
0、Baylube FE3016、KOK 10,002、P
−2000(Fluka Chemical社よりP−2000という
商標名で入手可能であって、平均分子量が2,000で
あるポリプロピレングリコール)、及びPPG D40
0(Olin Chemical 社よりPPG D400という商標
名で入手可能であって、平均分子量が400であるポリ
プロピレングリコール)よりなる群から選ばれる増色ポ
リマーのうち1種類を含有する試験片を用いて測定を行
った。K/S値は25秒後に測定した。データを図6に
まとめる。
4030、Baylube FE3016及びP−2000によ
って僅かな灰色から無色へと僅かに薄められた。KOK
10,002及びPPG D400はバックグラウン
ド色を薄めなかったが、P−2000に加えると、これ
らは、用量作用の顕著な増進を生起した。図6にまとめ
られたデータから、P−2000は、より好適な増色ポ
リマーであろうと思われたが、それは、これがアルブミ
ン濃度間の分解能を向上させ、同時にバックグラウンド
色を薄めるからである。分子量が1,000及び4,0
00であるポリプロピレングリコールを用いても、これ
らと同じ結果が示されている。
ーのうち1種類を含有する各種試験片との第二の比較 ワットマンCCP500という紙の試薬試験片を下記の
浸漬液で含浸し、下記のような標準方法に従って乾燥さ
せた。初めに試験片をpH2.5の0.5M クエン酸緩衝
液に浸し、その後、テトラヒドロフラン(THF)に溶
かした0.30mM のDIDNTBを入れた浴中にこの
試験片を浸すことによって対照試薬試験片を製造した。
その他の試験片は、第二の浴に1%の増色ポリマーを更
に含ませた以外は実質的に同じ要領で製造した。実施例
に用いたポリマーは、フルカ(Fluka )のPPG P−
2000、オリーン(Olin)の各種の分子量のPPG
(D系列)、ダウ・ケミカル(Dow Chemical)のポリプ
ロピレングリコールモノブチルエーテル(PPGMB
E)、及びバイエル(Bayer )のKOK 10,002
であった。
検定法を用いてアルブミンを欠くことが示され、次いで
Pentexヒト血清アルブミン(HSA)を用いて臨床的有
意な各種のアルブミンレベルに強化した、比重1.00
7の貯溜尿からの尿試料を用いて試験した。試験片を検
査液に浸した後、25秒で610nmにおける試験片の反
射率を測定した。盲検に対するポリマーの影響は、アル
ブミンの不在下(陰性レベル)で得られたK/Sとして
定量的に表すことが可能であり、増加した発色速度の結
果としての分解能の向上は、アルブミンレベル間のΔK
/Sで表すことが可能である。データを下記の表2にま
とめる。
の対照例の2〜20倍というΔK/Sの増大によって表
される、分解能の大幅な増加を生起した。バックグラウ
ンド色に対するはるかに少ない影響は、PPG D−4
00及びKOK 10,002を除くすべてのポリマー
についての陰性レベルでのK/Sの減少から明白であ
る。したがって、これらの影響を双方とも生起する能力
は、必ずしも常にではないが、通例として同一のポリマ
ーに内在する。2種類のPPGMBEポリマーは、PP
Gポリマーと同等若しくはそれらより僅かに良好である
性能上の特性を有する。
方法を次に示す。この方法は、尿蛋白質試薬のを大量に
生産するための連続的方法である。
リップを、好適な速度の毎分約1.2m(約4フィー
ト)でラインを移動させる。好適な紙の一つとしてE&
D237がある。増色ポリマー、例えばポリプロピレン
グリコールを試験片に組み込もうとするならば、初めに
紙を、エタノール又は他の適当な有機溶媒に溶かした増
色ポリマーを入れた浴中に浸す。例えば、ポリプロピレ
ングリコールを用いる場合、エタノール浴には1%のポ
リプロピレングリコールを含有させなければならない。
平均分子量が約2,000である好適なポリプロピレン
グリコールが、P−2000という商標名のもとにフル
カ・ケミカル(Fluka Chemical)社から入手可能であ
る。しかし、増色ポリマーを含有しない試験片を製造し
ようとする場合は、最初の浸漬はエタノールのみの中で
行わなければならない。続いて2回目に、蛋白誤差指示
薬、及び水−エタノール混合物又は他の適当な有機溶媒
に溶かした緩衝液を入れた浴中にこの紙を浸す。好適な
一方法によれば、2回目の浴には50%エタノールに溶
かした0.025%のDIDNTB及びpH2.5の0.
45M クエン酸カリウム緩衝液を入れる。そうして、こ
の試験片を、水柱約2.5cm(1インチ)の空気圧及び
60℃の温度の乾燥機中を毎分約1.2m(4フィー
ト)の速度で通過させる。その後、試験片を裁断かつ包
装する。
ことが可能であるが、その特定の実施態様が実施例を用
いて示されていて、ここに詳細に記載されたのである。
しかし、開示された特定の形態に本発明を限定すること
が意図されているのではなく、反対に、添付の請求範囲
によって定義された限りの本発明の精神及び範囲内に属
するすべての変化形、等価形及び代替形を網羅すること
がその意図であることを理解しなければならない。
法を示す概略図である。
を示す概略図である。
3″ジヨード−3,4,5,6−テトラブロモフェノー
ルスルホンフタレイン)のみ(−○−)、及び分子量が
2,000のポリプロピレングリコール(−△−)で含
浸した分析用試験片についての滴定曲線を示すグラフで
ある。
2,000のポリプロピレングリコール(−□−)で含
浸した分析的試験片の用量作用曲線を示すグラフであ
る。
000のポリプロピレングリコール(B図)で含浸した
分析用試験片の動力学的作用曲線を示すグラフである。
D4030、DIDNTB及びBaylube FE3016、
DIDNTB及びP−2000、DIDNTB及びKO
K 10,002、並びにDIDNTB及びPPG D
400で含浸した分析用試験片の用量作用を示す棒グラ
フである。
Claims (5)
- 【請求項1】 生体試料中の蛋白質を検出するための分
析用試験片であって、一般式(I) 【化6】 (式中、Xはヨウ素、臭素又は塩素の各原子、Yはニト
ロ基又はニトロソ基、かつZはヨウ素、臭素又は塩素の
各原子である)で示される化合物で含浸した吸収性担体
が含有される試験片。 - 【請求項2】 生体試料中の蛋白質を検出するための分
析用試験片であって、一般式(IV) 【化7】 (式中、Xはヨウ素、臭素又は塩素の各原子、Y′はニ
トロ基又はニトロソ基、Y″はヨウ素、臭素又は塩素の
各原子、かつZはヨウ素、臭素又は塩素の各原子であ
る)で示される化合物で含浸した吸収性担体が含有され
る試験片。 - 【請求項3】 生体試料中の蛋白質を検出するための方
法において、(a)一般式(I) 【化8】 (式中、Xは塩素、臭素又はヨウ素の各原子、Yはニト
ロ基又はニトロソ基、かつZは塩素、臭素又はヨウ素の
各原子である)で示される化合物で含浸した吸収性担体
が含有される分析用試験片を生体試料で湿らす段階、及
び(b)生体試料中の蛋白質を表示する試験片の何らか
の変色を観察かつ記録する段階を含む方法。 - 【請求項4】 生体試料中の蛋白質を検出するための方
法において、 (a)一般式(IV) 【化9】 (式中、Xは塩素、臭素又はヨウ素の各原子、Y′はニ
トロ基又はニトロソ基、Y″は塩素、臭素又はヨウ素の
各原子、かつZは塩素、臭素又はヨウ素の各原子であ
る)で示される化合物で含浸した吸収性担体が含有され
る分析用試験片を生体試料で湿らす段階、及び(b)生
体試料中の蛋白質を表示する試験片の何らかの変色を観
察かつ記録する段階を含む方法。 - 【請求項5】 試験片が更に緩衝液及び増色ポリマーで
含浸されている請求項3又は4の方法。
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