JP3157436U - 寝たきり病人用パジャマズボン - Google Patents

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Abstract

【課題】介護者の負担を軽減することのできるパジャマズボンを提供する。【解決手段】本寝たきり病人用パジャマズボンは、幅20cm以上35cm以下、深さ20cm以上40cm以下の略楕円形によって、おしりの部分がカットされている。また、ウエストの幅を1とした場合に、幅0.4以上1以下、深さ0.4以上1.3以下の曲線によりおしりの部分がカットされている。【選択図】図1

Description

本考案は、寝たきり病人用のパジャマズボンに関する。
人は就寝する際、パジャマを着用するのが一般的である。パジャマは、眠っている間にかく汗を吸収し、布団の中の湿度を適切に保つことができ非常に有用なものである。これは健常者であっても、寝たきりの病人であっても同様である。
しかしながら、寝たきりの病人(以下「患者」という。)の場合、介護者が患者の着替え等の手伝いを行わなければならない。具体的には、パジャマズボンを脱がせる又は着せるために、患者の腰を上げなければならず、また、上げないとしても、患者の体位を何回も変えなければならない。すなわち病人の状態や体重によるが、介護者の負担は非常に大きなものとなっている。また患者にとっても、何回も体位を変えさせられることは心身ともに非常に苦痛であるといった問題もある。
この問題に対し、介護をより容易にするためのパジャマが下記特許文献1に記載されている。下記特許文献1に記載のパジャマは、前面にオープンファスナーを使用し、全面を開閉自在とした介護パジャマが開示されている。
特開2006−200105号公報
たしかに、上記特許文献1に記載の技術は、前面を開きやすくしている点で着脱が容易となるといった利点を有する。
しかしながら、特許文献1に記載の技術であっても、着脱の際、患者が腰を上げなければならないことには変わらず、介護者及び患者の負担はあまり変わらないといった課題が残る。
そこで、本考案は、上記課題を鑑み、より介護者の負担を軽減することのできるパジャマズボンを提供することを目的とする。
本考案の第一の観点に係る寝たきり病人用パジャマズボンは、おしりの部分がカットされている。
また本考案の他の観点に係る寝たきり病人用パジャマズボンは、幅20cm以上35cm以下、深さ20cm以上40cm以下の略楕円形によって、おしりの部分がカットされている。
また本考案の他の観点に係る寝たきり病人用パジャマズボンは、ウエストの幅を1とした場合に、幅0.4以上1以下、深さ0.4以上1.3以下の曲線によりおしりの部分がカットされている。
以上、本考案により、より介護者の負担を軽減することのできるパジャマズボンを提供することができる。
実施形態に係るパジャマズボンを前面から見た場合の正面図である。 実施形態に係るパジャマズボンを背面から見た場合の背面図である。 実施形態に係るパジャマズボンの型紙の一例を示す図である。
以下、本考案を実施するための形態について、図面を用いて詳細に説明するが、本考案は多くの異なる形態による実施が可能であり、以下に示した具体的な例示にのみ限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係るパジャマズボン(以下「本パジャマズボン」という。)1を前面2から見た場合の平面図であり、図2は、本パジャマズボン1を背面3から見た場合の背面図である。
これらの図で示すように、本考案の第一の観点に係る寝たきり病人用パジャマズボン1は、背面3のおしりの部分がカットされている。
また本実施形態において、パジャマズボンの背面においてカットされた部分すなわち切欠部分31は、幅20cm以上35cm以下、深さ20cm以上40cm以下の曲線(一部直線を含んでいても良い)、好ましくは略楕円形となっている。切欠部分31の幅及び深さを上記範囲とすることで、成人のおしり部分にほぼ対応することが可能となる。なお、幅と深さはおしりの部分にあわせることができる限りにおいて限定されるわけではないが、切欠部分の幅を1とした場合、深さは1以上2以下であることが好ましい。また、成人用のパジャマの一般的なウエストが概ね30cm以上45cm以下であることを考慮すると、このウエストの幅(パジャマズボンを平地に置いた場合の幅をいう。図2参照)を1とすれば、切欠部31の幅は0.4以上1以下となり、切欠部31の深さは0.4以上1.3以下となる。なおここでパジャマズボンの「前面」とは、患者の体の前面に主として触れる側をいい、背面とは、患者の体の背面に主として触れる側をいう。
本パジャマズボンは、患者のおしりの部分に切欠部分31を有しているため、着替えを手伝う際、足をすこし上げてパジャマズボン内に足を通し、パジャマズボンのウエストの部分を患者の腰にもってくるだけで済む。脱ぐ場合は、パジャマズボンの裾部分をそのまま引くだけで脱がすことができる。すなわち、患者の腰を上げずとも、パジャマズボンを患者のウエストまで引き上げる又は裾を引き下げるだけで容易に着替えを完了させることができ、介護者にとって負担が非常に軽くなるといった効果がある。特に、介護者は着せ替えのほか、おむつ、尿取りパットの交換等を1日複数回行わなければならないため、その度毎にパジャマズボンを脱がせたり着せたりする手間が省け、肩、腕、手指を痛めるおそれが極めて少なくなる。また、患者の見た目も普通にパジャマズボンをはいているように見えることから、患者に恥ずかしい思いをさせるおそれを極めて少なくすることができる。更に、おしりの部分の布をカットしているため、患者とベッドとの間の布の枚数を削減でき、しわによる床ずれのおそれも少なくすることができる。なお、患者の体位を何回も変えることも少なくなるため、患者の心身の負担を少なくするだけでなく、患者をゴロゴロ動かすことによって、ベッドの枠に体がぶつかり引き上げなくてはならなくなるおそれも少なくなる。
なお、本パジャマズボンにおいて、ウエスト部分には、ゴムがないことが、着脱をより容易にする観点から好ましい。なお、本パジャマズボンは、例えば図3の一例で示すような型紙を用いて作成することができるがこれに限定されない。
以上、本実施形態係るパジャマズボンは、より介護者の負担を軽減することのできるパジャマズボンとなる。
本考案は、パジャマズボンとして産業上の利用可能性がある。
1…パジャマズボン、2…前面、3…背面

Claims (3)

  1. おしりの部分がカットされた寝たきり病人用パジャマズボン
  2. 幅20cm以上35cm以下、深さ20cm以上40cm以下の略楕円形によって、おしりの部分がカットされた寝たきり病人用パジャマズボン
  3. ウエストの幅を1とした場合に、幅0.4以上1以下、深さ0.4以上1.3以下の曲線によりおしりの部分がカットされた寝たきり病人用パジャマズボン
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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