JP3157096U - キーボード - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化を伴わずに左手操作部と右手操作部とを視覚的に容易に区別することが可能であり、且つ、ホームポジションを容易に見つけ出すことが可能なキーボードを提供する。【解決手段】キーボードは、左手で操作される入力キーが配置された左手操作領域と、右手で操作される入力キーが配置された右手操作領域とを有する。左手操作領域と右手操作領域との境界に隣接する入力キー51〜53の右側側壁には、突出片61が設けられており、上記境界に隣接する入力キー54〜56の左側側壁には、突出片62が設けられている。これらの突出片61,62は、入力キー51〜56間の隙間に現れるため、操作者は突出片61,62を視覚的に認識することができる。また、各突出片61,62の上面には突起74が設けられており、上記境界に手指を配置すると、突起74の感触を得ることができる。【選択図】図4

Description

本考案は、左手で操作される複数の入力キーを有する左手操作部と、該左手操作部よりも右側に設けられ、右手で操作される複数の入力キーを有する右手操作部とを備えたキーボードに関する。
パーソナルコンピュータなどに用いられるキーボードには、文字入力するための複数の入力用キーが設けられている。例えば、複数の入力キーが左右方向に一列に配置され、更に、左右方向に延びるキー列が前後方向に複数並べられたキーボードが広く知られている。この種のキーボードにおいては、入力される情報として、アルファベット文字や仮名文字、記号、数字など(以下「文字等」と称する。)が各入力キーに割り当てられている。各入力キーの上面には、割り当てられた文字等が視認できるように、その文字等が印字されている。各入力キーの下方には複数のスイッチを有するシートスイッチが設けられている。操作者の手指によって所望の入力キーが押下されると、その入力キーに相対するスイッチが作動する。キーボードに内蔵されたコントローラは、作動したスイッチの位置情報とその位置情報に対して予め対応づけられた文字情報とに基づいて、押下された入力キーに割り当てられた文字等を入力情報として認識する。
操作者は、上述したキーボードを用いて文字等を入力する際に、キータッチし易いように、左右の手指をホームポジションと称する基準位置に置く。例えば、日本工業規格(JIS X 6002-1980)で定められたキー配列(以下「JIS配列」と称する。)のキーボードでは、左手の人差し指を「F」キーに置き、右手の人差し指を「J」キーに置く。このように配列された多くのキーボードでは、「F」キー及び「J」キーの位置が人差し指の腹部で触って分かるように、「F」キー及び「J」キーの上面に小さな出っ張り状の突起が設けられている。このため、タッチタイピング(ブラインドタッチ)が可能な操作者は、入力キーに印字された文字等を目視してその位置を確認しなくても、上記突起に触れることにより、人差し指の置き位置を探り当てることができる。これにより、操作者は、視線をキーボードに向けることなく、残りの指を人差し指から隣接する入力キーに順次配置させることで、親指を除く手指をホームポジションに置くことができる。
特開平7−200119号公報 特開2007−157105号公報 特許第3215419号公報
しかしながら、タッチタイピングを習得していない不慣れな操作者は、上記突起の有無にかかわらず、キー入力する度にキーボードにおけるホームポジション、或いはホームポジションの基準となる入力キー(JIS配列の場合は「F」キー及び「J」キー)を目視で確認しなければ、手指をホームポジションに容易に置くことができない。特に、キーボードに接して間もない入門者は、ホームポジションの基準となる入力キーを把握しておらず、上記突起の位置を目印にしてホームポジションを見つけようとする。上述したように、上記突起は小さいため、上記入門者はホームポジションを容易に見つけることができない。また、不慣れな操作者は、左手及び右手のポジションが定まらない状態でタイピングを始めてしまう傾向があり、この場合、本来右手で操作しなければならない入力キーを左手で操作したり、逆に、左手で操作しなければならない入力キーを右手で操作してしまい、スムーズなタイピングができないだけでなく、タッチタイピングの習得に時間がかかる。
ところで、特許文献1乃至特許文献3には、左手で操作される左手操作部と、右手で操作される右手操作部とが左右方向へ物理的に離間されたキーボードが開示されている。このようなキーボードであれば、左手の置き位置と右手の置き位置が混同しなくなる。しかしながら、左手操作部と右手操作部とを離間させると、左右方向に対してキーボードが大型化するという問題が生じる。また、左手操作部と右手操作部とを左右方向へ離間させると、操作者は、キーボード表面に表れた文字等を目視するために左右方向に広い視野が必要となる。このため、通常の視野を有する人のみならず、特に、視力が低下した高齢者や視覚に障害を有する視覚障害者にとっては、キーボード上面に表れた全ての文字等を一見して把握することができず、却ってホームポジションを見つけ出すのに時間がかかるという問題がある。
そこで、本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型化を伴わずに左手操作部と右手操作部とを視覚的に容易に区別することが可能であり、且つ、ホームポジションを容易に見つけ出すことが可能なキーボードを提供することにある。
(1) 本考案は、左手で操作される複数の入力キーを有する左手操作部と、該左手操作部よりも右側に設けられ、右手で操作される複数の入力キーを有する右手操作部とを備えたキーボードとして構成されている。このキーボードでは、上記左手操作部と上記右手操作部との境界に隣接する少なくとも一の入力キーに、当該入力キーにおける上記境界側の側壁から上記境界を挟んで相対する入力キーへ向けて突出する突出部が設けられている。
このように構成されているため、本考案のキーボードの上面において、上記左手操作部と上記右手操作部との境界における入力キー間の隙間に上記突出部が現れる。このため、操作者は、上記境界において上記突出部を視認することができる。つまり、上記突出部によって、従来の入力キー間のピッチ(キーピッチ、間隔)を維持したまま、上記左手操作部と上記右手操作部とが上記境界を基準にして視覚的に左右方向へ区分される。その結果、操作者は、左手操作部と右手操作部とを視覚的に容易に区別することが可能となる。これにより、左手操作部と右手操作部とを混同しにくくなるため、操作者は、左手操作部及び右手操作部それぞれにおけるホームポジションを容易に見つけ出すことができる。また、左手操作部と右手操作部とをキーピッチ以上に離間させる必要がないため、左右方向に対してキーボードが大型化しない。
(2) 上記左手操作部と上記右手操作部との境界に隣接する入力キーのうち、文字入力を行うために割り当てられた入力キーに上記突出部が設けられていることが好ましい。
一般に、アルファベットや仮名文字などの文字が印字された入力キー(文字キー)の使用頻度が高いため、ホームポジションは、文字が印字された入力キーの配置領域に設定されている。そのため、文字入力を行うために割り当てられた入力キーに上記突出部が設けられていれば、操作者は、左手操作部と右手操作部とを視覚的に容易に区別でき、且つ、文字キーの配置領域におけるホームポジションを容易に見つけ出すことができる。
(3) また、上記左手操作部と上記右手操作部との境界に隣接する全ての入力キーに上記突出部が設けられていてもよい。
これにより、上記左手操作部と上記右手操作部との境界に沿って上記突出部が連続して設けられることになるため、操作者は、上記境界をいち早く認識することができ、その結果、左手操作部と右手操作部とを視覚的に容易に区別することが可能となる。
(4) また、上記入力キーと上記突出部とが視覚によって識別され得るように異なる色に着色されていてもよい。
これにより、操作者は、左手操作部と右手操作部とをより確実に区別することが可能となる。
(5) また、上記突出部の上面に上方へ突出する少なくとも一の突起が設けられていることが好ましい。
タッチタイピングを極めることができれば、仮に盲目の人であっても、キーボードによる文字入力が可能となる。しかしながら、キーボードに不慣れな場合は、ホームポジションのマーカである従来の突起がホームポジションの基準となる入力キー(JIS配列の場合は「F」キー及び「J」キー)に設けられていても、上記突起は小さいため、容易に探し出すことができない。したがって、本考案のごとく、上記突出部に上方へ突出する突起が設けられていれば、盲目の人でも上記左手操作部と上記右手操作部との境界に当てた手指に上記突起の感触を得ることができるので、左手操作部と右手操作部とを容易に区別することが可能となり、ひいては、ホームポジションを容易に探り当てることが可能となる。
(6) また、上記入力キーが上端から下端に至って末広がり形状に形成されている場合に、本考案は好適である。
(7) また、本考案は、上記左手操作部及び上記右手操作部は、左右方向へ一定の間隔で一列に設けられた複数の入力キーからなるキー列が前後方向に複数並べられたキーボードに好ましく適用され得る。
本考案のキーボードによれば、キーボードの大型化を伴わずに、左手操作部と右手操作部とを視覚的に容易に区別することが可能である。また、操作者は、キーボード上面におけるホームポジションを容易に見つけ出すことが可能である。
図1は、本考案の第1実施形態に係るキーボード10の概略構成を示す斜視図である。 図2は、キーボード10のキー配列を示す模式配列図である。 図3は、左手指及び右手指のホームポジションを示す模式図である。 図4は、左手操作領域31と右手操作領域32との境界付近の入力キーを示す部分拡大図である。 図5は、本考案の実施形態に係る「H」キー55の構成を示す模式図であり、(A)に斜視図が示されており、(B)に切断線VB−VBの断面図が示されている。 図6は、本考案の変形例を示す模式図であり、(A)に第1変形例である「H」キー55の斜視図が示されており、(B)に第2変形例である「H」キー55の斜視図が示されている。 図7は、本考案の第2実施形態に係る入力キー92,95の構造を示す模式断面図である。
以下、適宜図面を参照して本考案の実施形態について説明する。なお、以下に説明される各実施形態は本考案が具体化された単なる一例であり、各実施形態は本考案の要旨を変更しない範囲で変更され得る。
[第1実施形態]
まず、本考案の第1実施形態について説明する。図1は、本考案の第1実施形態に係るキーボード10(本考案のキーボードの一例)の概略構成を示す斜視図である。キーボード10は、例えば、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置に文字や記号、数字などを入力するための入力装置である。なお、以下においては、説明の便宜上、キーボード10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として、スペースキー22側を手前側として前後方向7を定義し、キーボード10を手前側(正面)から見て左右方向8を定義する。操作者は、キーボード10に対して手前側から手を差し出してキーボード10を操作する。
以下、キーボード10の概略構成について説明する。図1に示されるように、キーボード10は、前後方向7に対して左右方向8が長い薄型の矩形状に概ね形成されている。キーボード10は、後背部から延びる図示しないケーブルがコンピュータに接続された状態で使用される。キーボード10を介して入力された上方は上記ケーブルを通じてコンピュータに伝送される。なお、キーボード10は、ケーブルによる有線接続に限られず、無線によって通信可能にコンピュータに接続可能な構成であってもよい。
キーボード10の上面に複数の入力キーが設けられている。各入力キーは、キーボード10のベース18に立設された支持部(不図示)によって上下方向へ移動可能に支持されており、更に、上記支持部に設けられたゴム製の弾性部材によって上方へ弾性付勢されている。入力キーが操作者によって下方へ押しつけられると、上記弾性部材の弾性力に抗して入力キーが下方へ移動する。そして、その入力キーに相対するスイッチに入力キーの下端が当接することによって当該スイッチが作動する。これにより、作動したスイッチから出力された位置情報と、位置情報に対して予め対応づけられた文字情報とによって、入力キーに割り当てられた文字等がコンピュータによって認識される。
図2は、キーボード10のキー配列を示す模式配列図である。本実施形態では、図2に示されるように、キーボード10は、日本工業規格(JIS X 6002-1980 )に定められたキー配列(以下「JIS配列」と称する。)が採用されている。このようなJIS配列のキーボードとしては、例えば、106キーボードや109キーボードと称されるものが知られている。なお、本実施形態では、JIS配列のキーボード10を例示するが、本考案はこのようなJIS配列にものに限定されず、例えば、英語圏で用いられているQWERTY配列、ドイツ語圏及びチェコ語圏で用いられているQWERTZ配列、フランス語圏で用いられているAZERTY配列のキーボード等の様々なキー配列のキーボードにも適用可能である。
キーボード10の上面は、機能別に集められた複数の入力キーが配置された4つの領域に大別される。具体的には、キーボード10の上面において後方に配置されたファンクション領域13と、ファンクション領域13よりも一段手前に配置された数字記号領域14と、主にキーボード10の中央付近に集約配置された文字領域15と、キーボード10の右端部に配置された数字入力用のテンキー領域16とに分類される。なお、図2では、説明の便宜上、テンキー領域16の図示が省略されている。
図2に示されるように、ファンクション領域13は、所謂ファンクションキーと称される12個の入力キー(F1キー乃至F12キー)及びエスケープキー(以下「特殊キー」と総称する。)で構成されている。ファンクション領域13に属する複数の特殊キーは、左右方向8へ一列に配置されている。数字記号領域14は、所定の記号を入力するための記号キーや、0から9までの数字を入力するための数字キーやなどの複数の入力キーで構成されている。数字記号領域14に属する入力キーは、左右方向8へ一定のキーピッチD(間隔)で一列に配置されている。文字領域15は、主としてA〜Zのアルファベット文字や五十音の仮名文字を入力するための複数の文字キーで構成されている。文字領域15に属する文字キーは、左右方向8へ一定のキーピッチDで一列に配置されたキー列が前後方向7に3つ並んだ状態で配置されている。なお、上述した各領域に属する入力キーの他に、キーボード10の手前側には、十字キー21、スペースキー22、変換キー23、コントロールキー24などが適宜配置されている。
キーボード10に配置された入力キーが操作者の手指で押下されることによって、事前に割り当てられた文字等が入力される。キーボード10は、多数の入力キーが左右方向8に長く配置されているため、左手で操作される左手操作領域31(本考案の左手操作部の一例)と、右手で操作される右手操作領域32(本考案の右手操作部の一例)とが予め定められている。具体的には、図2に示されるように、一点鎖線で示される仮想境界線26から左側が左手操作領域31であり、仮想境界線26よりも右側が右手操作領域32である。
図3は、左手指及び右手指のホームポジションを示す模式図である。図2及び図3に示されるように、波線35で囲まれた部分は、左手指が配置されるホームポジションである。また、波線36で囲まれた部分は、右手指が配置されるホームポジションである。具体的には、図3に示されるように、左手の人差し指が「F」キー41に配置され、その中指、薬指、小指が「D」キー42、「S」キー43、「A」キー44に順次配置される。また、右手の人差し指が「J」キー45に配置され、その中指、薬指、小指が「K」キー46、「L」キー47、セミコロンキー48に順次配置される。操作者は、図3に示されるホームポジションに手指を配置させ、必要に応じて前後方向7へ手指を動かして所望の入力キーに配置させ、その入力キーを押下することによって入力操作を行う。なお、「F」キー41及び「J」キー45それぞれの上面には、各入力キー41,45の位置を探しやすいように突起28(図4参照)が設けられている。
入力キーが左右方向8に一定のキーピッチDで均等に配置された従来タイプのキーボードでは、左手操作領域31と右手操作領域32との境界が不明確である。そのため、このようなキーボードに不慣れな操作者は、誤って、左手で右手操作領域32の入力キーを操作したり、右手で左手操作領域31の入力キーを操作する場合があった。操作者がこのような誤った操作に慣れてしまうと、誤ったタッチタイピングを習得することになり、問題であった。本願出願人は、不慣れな操作者が視覚から得たキー位置の情報に頼ってキー入力を行う傾向が強いことに鑑みて、左手操作領域31と右手操作領域32との境界(仮想境界線26の部分)を視覚的に明確に区分けすれば、左手及び右手それぞれの操作領域、及びその操作領域に設定されたホームポジションを確実に認識することができ、それ故に、左手操作領域31の範囲内で左手によるキー入力が自然と行われ、また、右手操作領域32の範囲内で右手によるキー入力が自然と行われるようになると確信した。本実施形態では、後述するように、左手操作領域31と右手操作領域32との境界に隣接する入力キーの形状を工夫することにより、極めて容易に左手操作領域31と右手操作領域32との境界を視覚的に分離させている。
以下、図4乃至図9を参照しながら、左手操作領域31と右手操作領域32との境界(仮想境界線26の部分)に隣接する入力キーの形状について説明する。
図4は、左手操作領域31と右手操作領域32との境界付近の入力キーを示す部分拡大図である。図4に示されるように、キーボード10では、「T」キー51、「G」キー52、及び「B」キー53それぞれの右側面に突出片61(本考案の突出部の一例)が設けられており、「Y」キー54、「H」キー55、及び「N」キー56それぞれの左側面に突出片62(本考案の突出部の一例)が設けられている。入力キー51,52,53に設けられた突出片61は、仮想境界線26を挟んで相対する右側の入力キー54,55,56へ向けて突出しており、入力キー54,55,56に設けられた突出片62は、仮想境界線26を挟んで相対する左側の入力キー51,52,53へ向けて突出している。このような突出片61,62が設けられている点と、上面形状の若干の違いを除けば、入力キー51〜56は、他の入力キーと概ね同形状に形成されている。
以下、図5を参照しながら、「H」キー55の構造、及び「H」キー55に設けられた突出片62の構造について詳細に説明する。なお、「Y」キー54及び「N」キー56は、「H」キー55と同様の構成であり、「T」キー51、「G」キー52、及び「B」キー53は「H」キー55と左右対称の構成であるため、これらの入力キー51,52,53,54,56の構成に関する詳細な説明は省略する。
図5に示されるように、「H」キー55は、手指によって押し操作される概ね正方形のキートップ65(「H」キー55の上面部分)を有する。このキートップ65にアルファベット文字「J」が印字されている。
キートップ65は、ベース18に設けられた支持部(不図示)に支持される支柱66を有する。支柱66は、キートップ65の裏面の中央に設けられており、当該中央から下方へ延びている。この支柱66が上記支持部によって支持されることで、「H」キー55が上下方向へ移動可能となる。
「H」キー55は、キートップ65の4つの辺それぞれから斜め下方へ延びる4つの側壁を有する。このため、「H」キー55は、キートップ65から下端部72に至って、末広がり形状となっている。なお、「H」キー55のみならず、全ての入力キーは下方へ向けて末広がり形状となっている。それ故に、例えば、突出片61,62を有しない入力キーは、その断面形状が概ね台形となっている。言い換えると、突出片61,62を有しない入力キーは、四角錐台(四角錐のうち底面に平行な平面で上部の小さな四角錐を切り取ってできる立体図形)の形状に形成されている。このような形状に形成されているため、隣り合う入力キー間においては、隣接する下端部72間の隙間が最も狭くなっており、上方へ行くにしたがって徐々に入力キー間の隙間が広がり、側壁の上端部間の隙間が最も広くなっている(図4参照)。
図5に示されるように、「H」キー55が有する4つの側壁のうち、手前側の側壁67、右側の側壁68、及び後方側の側壁(不図示)は斜め下方へ延びて「H」キー55の下端部72に達している。これに対して、左側の側壁69は、図5(B)に示されるように、ΔHだけ斜め下方へ延びる傾斜壁69Aと、傾斜壁69Aの下端部から左側へ水平に延びる水平壁69Bと、水平壁69Bの右端部から垂直下方へ延びて下端部72に達する垂直壁69Cとにより構成されている。これらの壁69A,69B,69Cによって突出片62が「H」キー55と一体に形成されている。なお、キートップ65から水平壁69Bまでの高さ寸法ΔHや、キートップ65の中心から突出片62の先端までの長さ寸法Hは、入力キーのサイズや、キーピッチD、入力キー間の隙間などの要素によって決定されるものであるが、本実施形態では、高さ寸法ΔHが1mm〜3mmの範囲内で定められ、長さ寸法HはD/2未満に定められている。
突出片62の上面、つまり、水平壁69Bの上面には、上方へ突出する小さな突起74が一つ設けられている。突出片62の上面における突起74の数は一つに限られず、複数設けられていてもよい。この場合、複数の突起74は、仮想境界線26に沿うように前後方向7に並べられていれば、左手操作領域31と右手操作領域32との境界がより明確になる。このような突起74は入力キー51〜53それぞれが備える各突出片61にも設けられている。本実施形態では、突起74の高さ寸法、つまり、水平壁69Bの上面から突起74の頂部までの長さは、突起74がキートップ65を越えない程度に設定されている。なお、突起74の高さ寸法は、操作者の手指が突出片62のキーボード10の上面に配置されたときに手指の腹に突起74の頂部が当接する程度であればよい。したがって、突起74の高さ寸法は、突起74がキートップ65を越える程度の長さであってもかまわない。
このように入力キー51〜56が構成されているため、図4に示されるように、左手操作領域31と右手操作領域32との境界における入力キー間の隙間に突出片61,62が現れる。このため、操作者は、上記境界において突出片61,62を視認することができる。これらの突出片61,62は、上記境界のみに現れるため、左手操作領域31と右手操作領域32とが上記境界を基準にして視覚的に左右方向8へ区分されることになる。その結果、操作者は、左手操作領域31と右手操作領域32とを視覚的に容易に区別することが可能となる。これにより、左手操作領域31と右手操作領域32とを混同することなくなり、ひいては、左手操作領域31におけるホームポジション(図2の波線35参照)、及び右手操作領域32におけるホームポジション(図2の波線36参照)を容易に見つけ出すことができる。また、キーボード10の文字領域15における左右方向8のキーピッチDが均一であり、左手操作領域31と右手操作領域32とを左右方向8に物理的に離さなくても左手操作領域31と右手操作領域32とを区別できるため、左右方向8に対してキーボード10が大型化しない。
また、突出片61,62に突起74が設けられているため、左手操作領域31と右手操作領域32との境界に手指が置かれると、入力キー間の隙間に入り込んだ指の腹に突起74が当たるため、操作者は突起74の感触を得ることができる。このため、仮に操作者が盲目であっても、操作者は、突起74の存在位置が左手操作領域31と右手操作領域32との境界であることを認識することができ、ひいては、左手操作領域31及び右手操作領域32それぞれのホームポジションを容易に探り当てることが可能となる。
また、キーボード10は、入力キー51〜56を従来形状の入力キーに交換するだけで従来タイプのキーボードとなるため、従来形状の入力キーと上述した入力キー51〜56とを用意しておけば、タッチタイピングの習得度合いに応じてキーボード10を熟練者用と入門者用とに使い分けることができる。
なお、上述の実施形態では、左手操作領域31と右手操作領域32との境界に隣接する複数の入力キーのうち、文字領域15に属する入力キー51〜56に突出片(61,62)を設けることとしたが、例えば、数字記号領域14に属する入力キーであって、数字「5」及び数字「6」を入力するための入力キーや、ファンクション領域13に属するF4キー及びF5キーに突出片(61,62)が設けられていてもよい。つまり、左手操作領域31と右手操作領域32との境界に隣接する全ての入力キーに突出片(61,62)が設けられていてもよい。また、左手操作領域31と右手操作領域32との境界に隣接する複数の入力キーのうち、相対する1組の入力キー、例えば、「G」キー52及び「H」キー55のみに突出片(61,62)が設けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、突出片61,62に突起74を設けることとしたが、この突起74は左手操作領域31と右手操作領域32とが視覚的に区別されるための必須要素ではない。したがって、突出片61,62に上記突起74が設けられていなくてもかまわない。
また、操作者が突出片61,62をより確実に視認できるように、突出片61,62の水平壁69Bの上面と、水平壁69Bを除く他の部分とを異なる色に色分けしてもかまわない。また、水平壁69の上面と、突起74と、これらを除く他の部分とをそれぞれ異なる色に色分けしてもよい。着色される色の組み合わせは、操作者が視覚によって識別可能であれば、いかなる組み合わせであってもよい。なお、一般には、全体がオフホワイト一色のキーボードであれば、水平壁69Bや突起74を彩度の高いカラー色で色分けすることが考えられる。また、全体が黒一色のキーボードであれば、水平壁69Bや突起74を白色或いは彩度の低い(色の薄い)カラー色で色分けすることが考えられる。
また、上述の実施形態では、左右方向8のキーピッチDを一定としたが、入力キー51〜53と、入力キー54〜56との間のキーピッチを他の入力キー間のキーピッチよりも大きくしてもかまわない。これにより、操作者は、左手操作領域31と右手操作領域32との境界に現れる突出片61,62をより確実に視認することができるため、左手操作領域31と右手操作領域32とが視覚的により確実に区別される。
[変形例]
また、上述の実施形態では、突出片62が設けられた「H」キー55を例示して説明したが、例えば、図6(A)に示されるように、「H」キー55は、前後方向7において、キートップ65の一辺のサイズよりも小さい突出片82(本考案の突出部の一例)が側壁69に設けられた構成であってもよい。また、図6(B)に示されるように、「H」キー55は、側壁69から水平に突出する板状の突出片83(本考案の突出部の一例)が側壁69に設けられた構成であってもよい。もちろん、ここで例示した形状の突出片に限られず、操作者によって視認可能なものであれば、突出片の形状は特に限定されない。
[第2実施形態]
以下、図7を参照しながら、本考案の第2実施形態について説明する。ここに、図7は、本考案の第2実施形態に係る入力キーのキー構造を示す模式断面図である。なお、上述の第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付すことによりその説明を省略する。
図7において、左側の入力キーは「G」キー92であり、右側の入力キーは、「G」キー92に相対する「H」キー95である。これらの入力キー92,95が上述した入力キー52,55と異なるところは、「G」キー92に突出片61が設けられていない点と、「H」キー95に突出片84(本考案の突出部の一例)が設けられている点である。つまり、「H」キー95のみに突出片84が設けられている。この実施形態では、キートップ65の中心から突出片84の先端までの長さ寸法Hは突出片62の長さ寸法Hよりも長い。
このような、「G」キー92及び「H」キー95が設けられたキーボード10であっても、上述の第1実施形態と同様の作用効果が奏される。なお、上述した第2実施形態の構成とは反対に、「G」キー92のみに突出片84が設けられた構成であっても本考案は適用可能である。また、「G」キー92や「H」キー95に限られず、左手操作領域31と右手操作領域32との境界を挟んで相対する入力キーのいずれか一方に突出片84が設けられた構成であっても本考案は適用可能である。
10・・・キーボード
18・・・ベース
28・・・突起
31・・・左手操作領域
32・・・右手操作領域
61,62・・・突出片
65・・・キートップ
74・・・突起
82,83,84・・・突出片

Claims (7)

  1. 左手で操作される複数の入力キーを有する左手操作部と、該左手操作部よりも右側に設けられ、右手で操作される複数の入力キーを有する右手操作部とを備え、
    上記左手操作部と上記右手操作部との境界に隣接する少なくとも一の入力キーに、当該入力キーにおける上記境界側の側壁から上記境界を挟んで相対する入力キーへ向けて突出する突出部が設けられているキーボード。
  2. 上記左手操作部と上記右手操作部との境界に隣接する入力キーのうち、文字入力を行うために割り当てられた入力キーに上記突出部が設けられている請求項1に記載のキーボード。
  3. 上記左手操作部と上記右手操作部との境界に隣接する全ての入力キーに上記突出部が設けられている請求項1に記載のキーボード。
  4. 上記入力キーと上記突出部とが視覚によって識別され得るように異なる色に着色されている請求項1から3のいずれかに記載のキーボード。
  5. 上記突出部の上面に上方へ突出する少なくとも一の突起が設けられている請求項1から4のいずれかに記載のキーボード。
  6. 上記入力キーは、上端から下端に至って末広がり形状に形成されている請求項1から5のいずれかに記載のキーボード。
  7. 上記左手操作部及び上記右手操作部は、左右方向へ一定の間隔で一列に設けられた複数の入力キーからなるキー列が前後方向に複数並べられている請求項1から6のいずれかに記載のキーボード。




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