JP3157085U - チューナ - Google Patents

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宏之 山田
潤一 木村
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克紀 藤田
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浩親 鹿島
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裕二 土井
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Abstract

【課題】高周波信号を処理する生産性の高いチューナを提供する。【解決手段】回路基板12は上面側に配線パターンが形成された片面基板であり、その上下方向や側方は開放されている。この回路基板12上には、固定具13、高周波コネクタ3の信号端子3a、チューナモジュール15、入出力コネクタ16などが装着されている。ここで、これら固定具13、信号端子3a、チューナモジュール15や入出力コネクタ16は、はんだなどによって回路基板12上に形成された配線パターンへと接続される。回路基板12に片面基板を用いているので、非常に安価なチューナ11を得ることができる。なお回路基板12には、両面基板や多層基板などを用いてもよい。その場合、配線領域を小さくできるので、小型なチューナ11を実現できる。【選択図】図1

Description

本考案は、高周波信号を処理するチューナに関するものである。
以下、従来のチューナについて図面を用いて説明する。図3(a)は従来のチューナ1の上面図であり、図3(b)は、同断面図である。図3(a)、(b)において従来のチューナ1は、上下方向に開口部を有した金属製の枠体2には高周波コネクタ3が固定され、この枠体2内に回路基板4が嵌合される。そしてこの回路基板4上には電子部品5が直接搭載され、高周波回路が形成される。チューナ1には受信する周波数以外の信号を除去する入力フィルタ部や、受信する高周波信号をIF信号へと変換する周波数変換部や、周波数変換部から出力されたIF信号を処理するIF回路などの回路ブロックを含んでいる。
そして、これらの回路ブロック間は仕切り板6により仕切られ、各回路ブロック間での信号の妨害などを防止する。具体的には、この仕切り板6は枠体2に対し連結部によって一体的に連結され、さらに仕切り板6と回路基板4のグランドとがはんだなどによって接続されることによって、回路ブロック間のシールドが行われる。
さらに、枠体2の上下の開口部を覆うように金属製のシールドカバー7が装着されることにより、高周波回路がシールドされるものである。
なお、この出願の考案に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平6−284024号公報
しかしながら従来のチューナでは、高周波回路をシールドするために非常に複雑な形状をなした仕切り板6が一体に形成された枠体2を準備したり、枠体2の開口部を覆うためにシールドカバー7などの装着が必要であり、非常に生産性が悪いという課題を有していた。
そこで本考案は、この問題を解決したもので、生産性の良好なチューナを提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために上下方向が開放された回路基板と、この回路基板に搭載されるとともに高周波信号が供給される高周波コネクタと、この高周波コネクタに入力された信号が入力されるとともに前記回路基板に装着されたチューナモジュールと、このチューナモジュールと接続されるとともに前記回路基板に搭載されたコネクタとを備え、前記チューナモジュールの天面と側面はシールド部材で覆われるとともに、前記シールド部材は前記回路基板のグランドへと接続されたものである。これにより所期の目的を達成することができる。
以上のように本考案によれば、上下方向が開放された回路基板と、この回路基板に搭載されるとともに高周波信号が供給される高周波コネクタと、この高周波コネクタに入力された信号が入力されるとともに前記回路基板に装着されたチューナモジュールと、このチューナモジュールと接続されるとともに前記回路基板に搭載されたコネクタとを備え、前記チューナモジュールの天面と側面はシールド部材で覆われるとともに、前記シールド部材は前記回路基板のグランドへと接続されたチューナである。
これにより、チューナモジュールはシールド部材により単独でシールドされるとともに、かつこのシールド部材は回路基板のグランドへ接続されており、回路基板全体を覆う必要がないので、枠体やシールドカバーなどを準備、装着する必要がなく、非常に生産性の良好なチューナを実現できる。
(a)本実施の形態におけるチューナの断面図、(b)同、上面図 同、チューナの要部拡大断面図 (a)従来のチューナの上面図、(b)同、断面図
(実施の形態1)
以下、本実施の形態におけるチューナ11について、図面を用いて説明する。図1(a)は、本実施の形態におけるチューナの断面図であり、図1(b)は、同、チューナの上面図である。図2は、同チューナに用いるチューナモジュールの断面図である。図1(a)、図1(b)において、本実施の形態におけるチューナ11は、回路基板12、固定具13、高周波コネクタ3、チューナモジュール15、入出力コネクタ16(出力端子の一例として用いた)とを含んでいる。
本実施の形態における回路基板12は上面側に配線パターンが形成された片面基板であり、その上下方向や側方は開放されている(従来のように枠体2やシールドカバー7で覆われない)。そしてこの回路基板12上には、固定具13、高周波コネクタ3の信号端子3a、チューナモジュール15、入出力コネクタ16(出力端子の一例として用いた)などが装着されている。ここで、これら固定具13、信号端子3a、チューナモジュール15や入出力コネクタ16は、はんだなどによって回路基板12上に形成された配線パターンへと接続される。本実施の形態では、回路基板12に片面基板を用いているので、非常に安価なチューナ11を得ることができる。なお回路基板12には、両面基板や多層基板などを用いてもよい。その場合、配線領域を小さくできるので、小型なチューナ11を実現できる。
固定具13は、高周波信号が入力される高周波コネクタ3が装着されるものであり、金属製の薄板を折り曲げることにより形成される。つまり固定具13には、天面と、この天面の周縁部から下方に立設された4面の側面が形成され、下方側にのみ開口部を有した形状となる。そして固定具13は開口部側が回路基板12を向くように装着される。固定具13に囲まれた領域には信号端子3aへ入力された高周波信号をチューナモジュール15の入力端子15aへ供給する配線が形成される。なおこの固定具13に囲まれた領域には入力された高周波信号を分配する分配回路などのように、信号端子3aと入力端子15aとの間に挿入される高周波回路なども含んで構成される。ここで、固定具13の下方端(開口部)は回路基板12へはんだなどによって接続される。これにより、固定具13は機械的に回路基板12へ固定されるとともに、高周波コネクタ3のグランド(外殻部)と回路基板12上に形成されたグランドパターンとが電気的に接続される。ここで、固定具13は金属製であるので、その表面は導電性である。また高周波コネクタ3のグランドである外殻部は絞り加工された黄銅からなり、この外郭部は高周波コネクタ3の信号端子3aとは絶縁されかつこの信号端子3aを覆うように形成されている。このようにして高周波コネクタ3の信号端子3a全体が外郭部ならびに固定具13によってグランド部分で囲まれる(シールドされる)こととなる。したがって、不要な高周波信号(いわゆる妨害波)などが信号端子3aへ飛び込むことを防止することができる。
本実施の形態において高周波コネクタ3は、いわゆるF型接栓であり、TV放送受信用アンテナなどで受信した高周波信号がケーブルを介して供給される。そのために、ケーブルの先端に高周波プラグが装着され、このプラグと高周波コネクタ3とが嵌め合わされて、接続されることによってアンテナで受信した高周波信号がチューナ11へ供給される。なおこのプラグの脱着時に高周波コネクタ3にはストレスが加わる。そのために高周波コネクタ3の外殻部を固定具13へかしめなどによって確実に固定し、かつその固定具13を回路基板12へと固定している。これにより、たとえプラグの脱着時にストレスなどが加わっても、高周波コネクタ3が外れにくくなる。
本実施の形態では、この固定具13の天面に高周波コネクタ3が固定されているが、これは側面に固定してもかまわない。また、高周波コネクタ3は固定具13に対し、高周波コネクタ3の外殻部をかしめなどによって固定しているが、これははんだなどによって固定してもかまわない。
本実施の形態において、高周波コネクタ3の信号端子3aとチューナモジュール15の入力端子15aとの間は、回路基板12の上面に形成された接続パターンを介して接続され、高周波コネクタ3に入力された信号がチューナモジュール15へと供給される。なお、回路基板12に両面基板を用いた場合、信号端子3aと入力端子15aとの間の接続パターンを上面に配線し、この配線パターンの裏側にはグランドパターンを形成する。あるいは、回路基板12に対し多層基板を用いた場合、信号端子3aと入力端子15aとの間の接続パターンを内層に配線し、その上下にグランドパタ−ンを配線するとよい。これにより高周波信号の漏洩などが少なく、安定した受信性能のチューナ11を実現できる。また、チューナモジュール15の入力端子15aは高周波コネクタ3の信号端子3aの近傍に配置するのが望ましい。これにより外部への高周波信号の漏洩や外部からの妨害飛び込みを少なくできる。
入出力コネクタ16は、回路基板12に設けられた配線パターンを介して、チューナモジュール15の電源端子(図示せず)や出力端子(図示せず)に接続される。ここで、チューナモジュール15の電源端子は入出力コネクタ16の電源供給端子(図示せず)の近傍に配置するのが望ましい。これにより外部からの妨害飛び込みによる電源リップルを少なくできる。またチューナモジュール15の電源端子と入出力コネクタ16の電源供給端子との間を接続する回路基板12の配線パターンにパスコンを接続しても良い。これにより入出力コネクタの電源供給端子を介した外部からの妨害を減らせる。さらに、チューナモジュール15の出力端子は入出力コネクタ16の出力端子の近傍に配置するのが望ましい。これにより外部からの妨害飛び込みを少なくできる。
次に、回路基板12上に装着されるチューナモジュール15について、図を用いて詳細に説明する。図2は、本実施の形態におけるチューナモジュール15を回路基板12へ装着した状態のチューナ11の要部拡大断面図である。図2において、チューナモジュール15は、配線基板31、電子部品32、樹脂部33、金属シールド膜34(シールド部材の一例として用いた)、接続パッド35とを含んでいる。
本実施の形態において配線基板31は多層基板であり、内層のうちの1層をグランド層31aとしている。この配線基板31の上面には電子部品32が実装される接続ランドが形成されている。この接続ランド上には、電子部品32がはんだによって接続・固定され、配線基板31上に高周波回路が形成される。一方、配線基板31の下面には、回路基板12と接続するために複数個の接続パッド35が形成されている。なお本実施の形態においては、左端の接続パッド35をチューナモジュール15の入力端子15aとして用いている。ここで、本実施の形態において、配線基板31上に形成される高周波回路は、受信する周波数以外の信号を除去する入力フィルタ部や、受信する高周波信号IF信号(中間周波信号)へと変換する周波数変換部や、周波数変換部から出力されたIF信号を処理するIF回路(中間周波フィルタや、中間周波増幅器)などの回路ブロックを含んでいる。
なお周波数変換部や入力フィルタの一部などは、半導体上で形成され、フリップチップ実装などの方法で配線基板31上に搭載される。ここで、このような半導体では、一般的にRCによるフィルタなどが用いられるため、回路ブロック間の仕切りなどは設けずとも、妨害が生じにくくなっていると推測される。
次に樹脂部33は、配線基板31の上面側に形成され、その内部に電子部品32が埋設されている。本実施の形態では、樹脂部33の側面と配線基板31の側面とは同一直線上に並んで位置している。そして、これら樹脂部33と配線基板31との側面(チューナモジュール15の側面)および樹脂部33の上面(チューナモジュール15の天面)とには、金属シールド膜34が形成されている。なお、金属シールド膜34は、配線基板31の側面において下端部まで形成されているので、高周波回路を確実にシールドすることができる。ここでグランド層31aは、配線基板31の側面において露出し、金属シールド膜34と接続されている。これにより、金属シールド膜34は、内層のグランド層31aを介してチューナモジュール15の下面のグランド端子38へと接続される。なお本実施の形態においては、右端の接続パッド35をチューナモジュール15のグランド端子38として用いている。
ここで本実施の形態における金属シールド膜34は、スパッタによって形成している。したがって、非常に緻密な膜を形成でき、非常に良好なシールド性を実現することができる。なお金属シールド膜34には、金属メッキや導電性ペーストなどによって膜を形成してもよい。金属メッキにより膜を形成した場合、厚みの厚い膜を形成できるので、傷などにより樹脂部33が露出しにくくできる。一方導電性ペーストを用いた場合、スパッタに比べて非常に生産性が良好であるので、安価なチューナ11を実現できる。
そして回路基板12には、接続パッド35のそれぞれに対応する位置に、搭載ランド37が形成され、はんだ36を介して、接続パッド35と搭載ランド37とが接続される。これによって、回路基板12とチューナモジュール15が接続され、信号端子3aと入力端子15a、チューナモジュール15のデータ入力端子、IF周波信号の出力端子、電源端子などと入出力コネクタ16、さらにチューナモジュール15のグランド端子38や金属シールド膜34と回路基板12のグランドとがそれぞれに接続されることとなる。これにより、チューナモジュール15の天面と側面とは、金属シールド膜34で覆われ、さらに金属シールド膜34は回路基板12のグランドへと接続されているので、チューナモジュールをしっかりとシールドすることができる。
また、本実施の形態における回路基板12は片面基板であるが、多層基板を用いれば、さらに良好なシールドを得ることができる。そのためには、信号端子3aと入力端子15aとの間を内層で配線するとよい。さらに信号端子3aと入力端子15aとの間の接続パターンは、グランドパターンによって囲まれるようにしておくとさらに良好なシールド性を得ることができる。
ここで、配線基板31や回路基板12において入力端子15a自身やこの入力端子15aに対応する搭載ランド37の周囲にもグランドパターンを形成しておくことが望ましい。これによって、入力端子15aへの妨害を少なくできる。そしてさらには、それら周囲のグランドパターン上にも接続パッド35や搭載ランド37を設け、それらの間をはんだなどによって接続するとさらに良い。これによりさらに、入力端子15aへの妨害を少なくできる。
また、回路基板12において、チューナモジュール15への信号配線部分を除き、チューナモジュール15の周縁部に対応する位置にグランドパターンを配線しておくと良い。これはチューナモジュール15では、スパッタにより金属シールド膜34が配線基板31の側面下端まで形成されるので、回路基板12のグランドと金属シールド膜34との間の隙間を小さくできる。したがって、しっかりとシールドできる。ただし、この場合チューナモジュール15の下面と回路基板12の上面との間の隙間の大きさは、少なくとも受信する周波数の最も高い周波数に対する波長の長さの1/4以下とすることが望ましい。さらに信号配線を介して離れたグランドパターン同士の距離も上記波長の1/4以下の寸法としておけば、さらに良好なシールドを得ることができる。
さらにチューナモジュール15の下面の周縁部にグランドパターンを設ければ、高周波回路の周囲が完全にグランドで覆われることとなるので、この場合もしっかりと高周波回路をシールドできる。
なお、さらに良好なシールド性を得るためには、回路基板12上におけるチューナモジュール15の外周に沿って、グランドと接続された搭載ランド37を形成し、金属シールド膜34とその搭載ランド37との間を直接はんだ付けすることが望ましい。そしてその場合、回路基板12に多層基板を用いれば、チューナモジュール15への信号などの配線は内層を介して配線できるので、チューナモジュール15の周囲全周において、金属シールド膜34を回路基板12のグランドへと接続することができ、さらに確実にシールドできる。
さらにまた、回路基板12上には、第2のモジュール17も装着されている。ここで、第2のモジュール17は、チューナモジュール15と同様にはんだなどによって回路基板12上に形成された配線パターンへと接続される。この第2のモジュール17は、例えば電源機能、ブルートゥースなどの通信機能などがあり、モジュール化されているので、機能の追加や組合せが容易に行える。またチューナモジュール同様に天面と側面はシールド部材で覆われるとともに、前記シールド部材は前記回路基板のグランドへと接続されるので、回路基板上での相互干渉や妨害を減らすことができる。
本考案にかかるチューナは、生産性が良好であるという効果を有し、TV放送を受信するチューナ等に用いると有用である。
3 高周波コネクタ
11 チューナ
12 回路基板
15 チューナモジュール
16 入出力コネクタ
34 金属シールド膜

Claims (5)

  1. 上下方向が開放された回路基板と、この回路基板に搭載されるとともに高周波信号が供給される高周波コネクタと、この高周波コネクタに入力された信号が入力されるとともに前記回路基板に装着されたチューナモジュールと、このチューナモジュールと接続されるとともに前記回路基板に搭載されたコネクタとを備え、前記チューナモジュールの天面と側面はシールド部材で覆われるとともに、前記シールド部材は前記回路基板のグランドへと接続されたチューナ。
  2. 前記高周波コネクタは導電性の外殻部を有し、この外殻部は前記高周波コネクタの信号端子とは絶縁され、かつこの信号端子を覆うように形成されるとともに前記回路基板のグランドへと接続された請求項1に記載のチューナ。
  3. 天面と側面がシールド部材で覆われた第2のモジュールが前記回路基板に搭載された請求項1に記載のチューナ。
  4. 前記外殻部は金属製の固定具を介して前記回路基板に固定された請求項2に記載のチューナ。
  5. チューナモジュールの信号入力端子は、前記高周波コネクタの信号端子の近傍に配置された請求項2に記載のチューナ。
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