JP3156942U - 介助補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】長時間使用しても、ただれや蒸れが生じず、要介護者の身体の移動の際に、要介護者及び介護者の苦痛を緩和することができる介助補助具を提供する。【解決手段】長方形状帯状の帯状体であって、本体部1の右側端から右側連結部3a、右手持ち手部2aが、本体部の左側端から左側連結部3b、左手持ち手部2bとが一体形成している。本体部1の内部に、第一の弾性部材、第一の芯部材、効果素材、第二の芯部材と第二の弾性部材とを重ね合わせた複数層部50を形成する。左右に形成した連結部の内部に、第一と第二の芯部材の少なくとも2枚が芯部材の左右両側端縁に沿って細長い帯状の帯状部材11を着設し、左右連結部の両端に環状に突き出して持ち手部を形成する。【選択図】図2

Description

本考案は要介護者の姿勢位置を所望の正常位置に誘導移乗するための介助補助具に関する。
車椅子やいす等から滑り落ちくずれた姿勢(以下、ずっこけ姿勢という。)となってしまった要介助者は、自己の意思によって身体の自由が効かないため要介助者を介助する介助者に助けを求めなければならい。このような場合に、介助者がずっこけ位置から要介助者の背中側に立って車椅子やいす等から滑り落ちたずっこけ姿勢を元の正常な位置に戻すために、自らの両手を要介助者の両脇の腋下部に固定し、ある程度のコツを持って引き上げなければならない。この姿勢を保つと介助者の中腰に非常に局所的な圧力が加わり腰を痛めることがしばしばあった。
また、自己の意思によって身体の自由が効かない要介助者が車椅子やいすから立ち上がろうとする際に、中腰状態時に自らの力を発揮できず、立ち上がることが出来ないことがしばしばある。このような場合にも、要介助者の脇下又は、臀部下にタオル、手ぬぐいをを廻し、それらの両端部を持って介助者側に引き上げ、左右前後に要介助者の姿勢を誘導または、その位置から移乗を誘導するようにしていた。
このような方法でのマンパワーでの誘導にはコツがあり、コツを心得ている介助者であっても腰への負担が過多となり、介助者の腰痛の原因ともなっていた。
さらに、要介助者が仰臥位でいる場合に体を起こして座位姿勢をとりたいと望む場合、自己の意思によって身体の自由が効かない要介助者は介助者により、要介助者の脇下又は、臀部下に介助者の手を当ててひき上げてもらう必要がある。この場合には、介助者は要介護者の右側乃至左側に位置取りしなければ引き上げられない。そのため、向き合った肩と介助者の手とが対角線となった方の手に強い力が加わり、それに伴い強い力が加わった方の腰に腰痛が発生することがしばしばあった。
特開平2001‐29401 この文献は座位姿勢の患者を引き上げて立位姿勢を取らせる際、患者の臀部に当てがって患者を支持するための姿勢変換装置において、患者を支持するのに十分な強度を有し、座位姿勢の患者の臀部と座位部との間に差し込み可能な薄板状の芯部材と、この芯部材を覆うカバーであって、引上げの際患者の臀部が介護用品に対して滑らないような高摩擦係数の滑り止め部と、座位姿勢の患者の臀部と座位部との間に差し込むのに十分な低摩擦係数の滑り部とを備えたカバーとを有し、差し込んだ介護用品の両端を患者の腹部前方上方にもっていき患者を引き上げる際、患者の骨盤全体を包みこめるような全体形状を有することを特徴とする介護用品と前記介護用品は、全体的に弧状をなす外縁を有し、この外縁が凸となる向きで座位姿勢の患者の背後から臀部と座位部との間に前記介護用品を差し込むようにした介護用品を開示している。 この介護用品は身体不自由者の姿勢変換装置おいて、座位姿勢から立位姿勢までの姿勢変換に使用する専用品であり、座位姿勢から立位姿勢までの姿勢変換以外の姿勢変更に使用できないばかりか、介助者がその自らの手や身体でやさしく要介護者に気使いや気配りをして介助する道具とすることは出来ない。
図7は従来例の一実施例を示した図であり図示するごとく、要介助者の接触部位が接触する本体部23と介助者の介助時のもち手用の環部20が前記本体部23の長方形の帯状ベルトの両端に設けられ、前記環部20と前記本体部23との中間に夫々握りやすいもち手21(グリップ)が2づつ4箇所に設けられ、全体で持ち手なりうる持ち手部が合計6箇ついている。これらのもち手部21は、使用状況、場面、用途に応じて使い分けができる。前記本体部の裏側には、滑り止め部材26で滑止加工がなされている。介助用具の全外周縁に約1センチメートルの縁取18がある(パシフィックサプライ株式会社、「補助器具」)移乗用具GSI商品の紹介」のホームページ(ダウンロード平成21年8月17日http://www.p‐supply.co.jp/hojyo/mts/index.html#handys)。この介助用具の使い方は、ベット上で上方への位置修正する場合、この介助用具を臀部のところに敷き込み、介護者は、できるだけベットに近づき、対象者の頭側に対象者の脚の方を向いて立ち、この介助用具のもち手部21を持って介助者は腕力で引っ張らないで、前側の足から後側の足に体重を移動して、対象者をベルトの上方に移動させる((パシフィックサプライ株式会社、「補助器具」)移乗用具GSI商品の紹介」のホームページ(ダウンロード平成21年8月17日http://www.p‐supply.co.jp/hojyo/mts/handys/index.html)。この介助用具は、ベルト素材が硬質な繊維材を用いており、かつ前記本体部の裏側には、滑り止め加工がなされているため、ベルトが当接する要介護者の部位の局部に強い圧力が加わった時、紐状になったベルトの縁取の縁が対象者の肌に食い込み痛みを発生させる欠点がある。 図8は従来品の他の実施例を示した図で図示するごとく介助者の介助時のもち手部21と上辺が一直線であるのに対する対辺は外側に湾曲した略長方形状25をしている要介助者の接触部位が接触する本体部23とからなる介助用ヒップベルトであって前記もち手部21は前記本体部23とが一体形成してある。前記介護用ヒップベルトは前記本体部23と前記もち手部21の外側が硬質な繊維材で内部に一枚の弾衝材を包囲し、前記本体部の内側に要介護者の接触部位が接触するラバー材の網目状の滑り止め部材18を張り合わせて前記ベルトの外周縁に約0.5センチメートルの縁取24がある (パシフィックサプライ株式会社、「介助用ピップベルトの機能」のホームページPacificNews vol.126 11 (ダウンロード平成21年8月17日) http://www.p−supply.co.jp/pnews/PNvol126.PDF/126_10_11.pdf))。この介助用ヒップベルトは、本体部の内側にラバー材の網目状の滑り止め部材18を張り合わせてあるから、滑り止め部材の網目状ラバー材全体が要介護者の肌に食い込むため滑り止め効果が大きく、ベルトの外周縁に縫製された約0.5センチメートルの縁取24の硬質な繊維材が、要介助者の肌にきつく接触し、引き上げる方向により、前記の滑り止め力とベルトの片側に集中した牽引力により、要介護者の身体接触部位に痛みを発生する欠点がある。更に内部に一枚の弾衝材のみであるため、臀部に敷いた時、ゴワゴワした硬い感じを要介護者に与え違和感を生じ優しい道具となっていない。
特許文献1は、差し込んだ介護用品の両端を患者の腹部前方上方にもっていき患者を引き上げる際、患者の骨盤全体を包みこめるような全体形状を有するから、引き上げに人力では負荷が大きくなりすぎ、介助者がその自らの手や身体でやさしく要介護者に気使いや気配りをして介助するための補助具としては相応しくない。
さらに、従来の非特許文献の欄に記載した介助用具は、ベルト素材が硬質な繊維材を用いており、用具全体に縁取りが0.5から1センチメートルの幅で縫製されており、かつ前記本体部の裏側には、滑り止め加工がなされているため、ベルトが当接する部位の局部に強い圧力が加わった時、ベルトの縁が軸となり要介助者の肌に食い込み痛みを発生させることがあった。
従来技術のこれらの問題を解決する為に、本考案は、自己の意思によって身体の自由が効かない要介護者や要介助者がその身体の移動を望む場合に、介助者の身体に著しい苦痛や腰痛などが生じない又は、介助者の身体に著しい苦痛や腰痛などが生じるような力が必要であったとしても、苦痛や腰痛の緩和をもたらすことができるとともに、長時間要介護者が敷いて使用したとしても、ただれたたり、蒸れたりする事なく使用し続けられ、移乗時にも要介助者に優しくスムーズに移乗できるようにするとともに、使用時に介助用具の縁が要介助者の肌に食い込むことがなく痛みや苦痛が生じずやさしくかつ効果的に使用できる介助補助具を提供することを目的とする。
本考案の課題を解決するための手段は、本体部1と手持ち部2と前記本体部1と前記手持ち部2を連結する連結部3とが一体形成し、前記本体部と前記連結部が長方形状帯状の帯状体であって、前記本体部の右側端から右側連結部3aが形成しその端から右手持ち手部2aが、前記本体部の左側端から左側連結部3bが形成しその端から左手持ち手部2bとが一体形成しており、前記本体部1の内部に、第一の弾性部材7、第一の芯部材8と、効果素材9と、前記第一の芯部材が折り返された第二の芯部材28と前記第一の弾性部材が折り返された第二の弾性部材27とを重ね合わせた複数層5を形成し、前記本体部の左右に形成した連結部の内部に、前記本体部の内部にある前記第一と第二の芯部材の少なくとも2枚が連結部の長手方向の各連結端縁14まで延伸した芯部材の左右両側端縁に沿って細長い帯状の帯状部材11を着設し、前記帯状部材の他端部を前記本体部内にある前記複数層の左右の端縁接続部に固定し、かつ、前記帯状部材の一方端を前記第一と第二の芯部材の連結端縁14より伸延して前記左右連結部の両端に環状に突き出して形成した持ち手部とし、前記本体部と前記左右連結部を適度の摩擦係数を有し、かつ適度の弾性を有する外皮素材6で、前記複数層5と連結部内の帯状部材11を設けた芯部材を含めて包囲して前記帯状体外皮40の一端縁側に沿って縫合し、かつ前記連結部の左右の連結端縁部14を縫合して覆ってなる介助補助具。
前記本体部1の複数層は、前記本体部の内部で裏面下側から内面上側に向かって第一の長方形状の弾性部材の上に、第一の長方形状の芯部材を重ね、更にその上に抗菌、防臭、吸汗効果を有する長方形状の効果素材を重ね合わせ、前記効果素材の座前側で、前記第一の弾性部材と第一の芯部材を折返して前記効果素材の上に重ね合わせてた長方形状の第二の芯部材と長方形状の第二の弾性部材として順に重ね合わせた全てがほぼ等しい長方形状の重層構造とし、前記外皮素材で前記複数層を包囲した長方形状の奥座側縁に沿って一直線に縫合したことを特徴とする介助補助具である。
前記各連結部3は細長い帯状の帯状部材11を前記本体部1から前記各連結部3まで伸長した少なくとも2枚の前記第一と第二の芯部材8を重ね合わせ、それらの左右側縁に沿って縫合形成するとともに前記帯状部材11の両端部を本体部1の内部の第一の芯部材と第二の芯部材の端縁接続部13に縫合固定し、前記帯状体外皮40で覆って包囲し、前記長方形状帯状の左右の連結端縁部14にそれぞれ手係可能形状環13を設けた持ち手部を形成し、前記各持ち手部を露出したことを特徴とする介助補助具である。
前記複数層5は、各部材間を縫着または接着剤などにより層間の相互間を適宜に固定した箇所を有することを特徴とする介助補助具である。
前記本体部の前記帯状体外皮40の内部にある複数層5の各部材は、前記本体部の前座側端から座奥側縁10までの長さが、前記効果素材が最も短く、前記第一と第二の芯部材9が前記効果素材よりもやや長く、前記第一と第二の弾性部材7が前記芯部材よりもやや長く、それぞれ切断して、前記各部材がすぼむように収納して、前記帯状体外皮40の座奥側縁10のみを縫合して紐状にならないで、しこりが生まれない滑らかな構造に形成したことを特徴とする介助補助具である。
車椅子やいすから滑り落ちたずっこけ姿勢を元の位置に戻すために本体部1の帯状体を要介護者の大腿部の下に敷いてもち手部2をサイドに納めて置き、姿勢を整えるように、ずっこけ位置から要介護者の背中側に立った介護者が本体部1の両端に設けたもち手部2a,2bを握り、座奥側縁10に力を込め少しづつ右側を引き上げ次に左側を引き上げて左右交互に要介護者のお尻位置を元の正常位置に誘導する際に、前記本体部1の複数層5は、前記本体部の内部で裏面下側から内面上側に向かって第一の長方形状の弾性部材7の上に、第一の長方形状の芯部材8を重ね合わせ、更にその上に抗菌、防臭、吸汗効果を有する長方形状の効果素材9を重ね合わせ、前記効果素材9の座前側縁14で、前記第一の弾性部材7と第一の芯部材8を折返して前記効果素材9の上に重ね合わせてた長方形状の第二の芯部材28と長方形状の第二の弾性部材27として順に重ね合わせた全てがほぼ等しい長方形状の重層構造とし,前記効果素材9の効果により長時間要介護者が敷いて使用したとしても、ただれたたり、蒸れたりする事なく使用し続けられる。
さらに、本体部1の全体に縁取りをせず、引き側の座奥側縁10のみ、図3に図したように前記本体部1の内部に、第一の弾性部材7、第一の芯部材8と、効果素材9と、前記第一の芯部材8が折り返された第二の芯部材28と前記第一の弾性部材7が折り返された第二の弾性部材27とを重ね合わせた複数層5を形成したから芯部材8と帯状体外皮40とが密着して要介助者の体重の圧力により帯状体外皮40に摩擦抵抗力が増す。しかも,前記本体部の前記帯状体外皮40の内部にある複数層5の各部材は、前記本体部の座前側縁12から座奥側縁10までの長さが、前記効果素材9が最も短く、前記第一と第二の芯部材が前記効果素材よりもやや長く、前記第一と第二の弾性部材が前記芯部材よりもやや長く、それぞれ切断して、前記各部材がすぼむように収納して、前記帯状体外皮40の座奥側縁10のみを縫合して紐状にならないで、しこりが生まれない滑らかな構造に形成したから引き上げた時に軸とならず、本体部1の座前側縁12も複数層を形成する各部材が内部で折り返されているため縁取りも不用であり滑らかな縁となっているから本体部の縁部が紐状とならない。さらに,連結部3a、3bの本体部の奥座側縁10に沿った縁側もその縁部が紐状とならない。そのために要介助者の肌に優しく接触する。芯部材は第一と第二の少なくとも2枚以上が使用されているから、左右交互に要介護者のお尻位置を元の正常位置に誘導する際に、前記本体部1と前記連結部3a、3bを適度の摩擦係数を有し、かつ適度の弾性を有する外皮素材6で覆った帯状体外皮40の適切な摩擦抵抗力と前記効果素材9を包んだ芯部材8,28の強化された固定力により、引き上げ力が十分に本体部に伝わり、痛みや苦痛が生じないで、優しくかつ効果的に使用できる。更に介助者にとっても腰への過度の負担がなく、腰痛が生じない。
介助者または要介護者が車椅子やいすから立ち上がる際に、要介助者又は要介護者の脇下又は、臀部下に本体部1を廻し、本体部1の帯状外皮40の両端に設けた左右のもち手部2a,2bを介助又は介護者側に引き上げ、左右前後に要介助者又は要介護者の姿勢を誘導または、その位置から移乗を誘導する際に、持ち手部2a、2bは細長い帯状の帯状部材11を前記本体部1から前記左右の連結部3まで伸長した前記芯部材8の左右側縁に沿って形成して前記本体部内にある前記複数層の左右の端部に固定し、前記本体部と前記連結部を適度の摩擦係数を有し、かつ適度の弾性を有する外皮素材6で、前記複数層5と連結部内の帯状部材11を設けた芯部材8、28を含めて包囲して前記帯状体の一端縁側に沿って縫合し、かつ前記連結部の左右連結端縁部14を縫合して覆った帯状外皮40としたから,連結部内部には弾性部材と効果素材がなく,芯部材に固定した帯状部材11のみが外皮素材で包囲されているので,介助者らが連結部3a、3bを握り締めたとき、芯部材8,28と帯状部材11を包囲した外皮6が効果的に指に絡みやすくなり指の握り締めをより強い力で把持しやすくなる。したがって、握力による微調節が容易になるため要介護者に思いやりながら力を調節することが出来る。
しかも、前記芯部材8,28は少なくとも2枚以上を使用し、前記帯状部材11の両端部は本体部1の複数層5の端縁接続部13に固定し、前記長方形状帯状の連結端縁部14にそれぞれ手係可能形状環13を設けたから手首に手係可能形状環13を絡めて引き上げると前記連結部の構造から生ずる引上力効果と相まって引き上げ力が倍増する。
前記帯状体外皮40の座奥側縁10の内部の複数層5の各部材が前記本体部の座前側縁12から座奥側縁10までの長さが、前記効果素材11が最も短く、前記第一と第二の芯部材8,28が前記効果素材11よりもやや長く、前記第一と第二の弾性部材7、27が前記芯部材8、28よりもやや長く、それぞれ切断して、前記各部材がすぼむように収納して、前記帯状体外皮40の座奥側縁10のみを縫合して紐状にならないで、しこりが生まれない滑らかな構造に縫製して形成したから要介護者が仰臥位の状態となる前に本考案を要介助者の臀部下に敷きそのまま仰臥位の状態を数時間過ごしても違和感を生じない。したがって、仰臥位の状態が数時間経過した後に要介護者が仰臥位から腰を起こす際に、敷いてある本考案をそのまま移乗介助に使用することが出来きる。したがつて、最初から本用具を要介護者にセットする手間を省くことができるとともに、即座に、本用具を用いて楽に要介護者の身体を起こすことができる。
本考案には抗菌、防臭、吸汗効果を有する効果素材9が使用されているので要介助者らが仰臥位の状態を長時間続けて敷いて使用したとしても、各層間にできる空隙60がクッションの役割を果たし、心地よさを与え、前記効果素材9によりただれたたり、蒸れたりする事なく使用し続けられ、移乗時にも要介助者らに優しくスムーズに移乗できる。
本考案の第一の実施の形態に係る移乗介助補助具の概略外観図である。 本考案の第一の実施の形態に係る介助補助具の一部透視平面図である。 本考案の第一の実施の形態に係る介助補助具の第一図におけるA―A線の一部省略した拡大断面図である。 本考案の第一の実施の形態に係る介助補助具の平面図におけるもち手部と連結部及び本体部の一部拡大断面図である。 本考案の第一の実施の形態に係る介助補助具を車椅子利用中の要介助者の臀部下に敷き始めた位置を示す図である。 本考案の第一の実施の形態に係る介助補助具を車椅子利用中の要介助者の引き上げ位置を示した図である。 従来例の一実施例を示した図である。 従来例の他の実施例を示した図である。
本考案を実施するための形態は、本体部1と手持ち部2と前記本体部1と前記手持ち部2を連結する連結部3とが一体形成し、前記本体部と前記連結部が長方形状帯状の帯状体であって、前記本体部の右側端から右側連結部を形成しその端から右手持ち手部が、前記本体部の左側端から左側連結部を形成しその端から左手持ち手部とを一体形成してなり、前記本体部1の内部に、第一の弾性部材、第一の芯部材と、効果素材と、前記第一の芯部材が折り返された第二の芯部材と前記第一の弾性部材が折り返された第二の弾性部材とを重ね合わせた複数層50を形成し、前記本体部の内部にある複数層5の各部材は、前記本体部の座前側端12から座奥側縁10までの長さが、前記効果素材9が最も短く、前記第一と第二の芯部材8,28が前記効果素材9よりもやや長く、前記第一と第二の弾性部材7,27が前記芯部材8,28よりもやや長く、それぞれ切断して、前記各部材がすぼむように収納して、前記帯状体外皮40の座奥側縁10のみを縫合して紐状にならないで、しこりが生まれない滑らかな構造に形成し,前記本体部の左右に形成した連結部の内部に、前記本体部の内部にある前記第一と第二の芯部材8,28の少なくとも2枚が連結部3a,3bの長手方向の各端まで延伸した芯部材の両側端縁に沿って細長い帯状の帯状部材11を設け、前記帯状部材11の他端部を前記本体部内にある前記複数層5の左右の端縁接続部13に固定し、かつ、前記帯状部材11の一方端を前記第一と第二の芯部材8、28の末端部より伸延して前記連結部両端に環状に突き出して形成した持ち手部2a,2bとし、前記本体部1と前記連結部3a,3bを適度の摩擦係数を有し、かつ適度の弾性を有する外皮素材6で、前記複数層5と連結部内の帯状部材11を設けた芯部材8,28を含めて包囲して前記帯状体の一端縁側に沿って縫合し、かつ前記連結部の左右連結端側を縫合して覆った縫合部16とした帯状外皮40からなる介助補助具である。
本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。図1は、本考案の第一の実施の形態に係る介助補助具の概略外観図である。本考案の第一の実施例として示す介助補助具の左右の持ち手部2a, 2bは輪状の形状をしている。図1で図示したごとく、本考案の第一の実施例として示す介助補助具は、介助者がいすに座った場合に、長方形状の高さのと辺の長さはいすの座面積の3分の1程度の幅である約10〜13センチメートルの幅が最も効果的に介助者を移乗する際に介助者の力が効果的に発揮できる好適なサイズである。本実施例の全体の横方向の長さは、持ち手部2a,2bは左右とも10センチメートル、連結部3a,3bは左右とも25センチメートル、本体部1は60センチメートルが最も好適な比率である。厚みは最大8ミリメートル程度以下が望ましい。しかしながら、必ずしも、このサイズにこだわらない。用途と機能を考慮して多くの設計変更が可能である。
連結部3a,3bの帯状部材11は本体部内に包囲されている少なくとも2枚の芯部材8、28の引張力が移乗位置移動にふさわしい強度を有する強さがあるため要介助者らであっても十分に耐えうる繊維素材を用いる。連結部3a,3bは、本体部の左右それぞれに位置する部位において長手方向の幅が約25センチメートルで横方向の幅が約10センチメートルが好ましい。しかし、連結部3a,3bの形状もこれに限定されるものではなく、必要に応じて任意の形状を採用することができる。
図2に図示された連結部の帯状部材11は細長い帯状の帯状体に縫製したものを前記本体部1から前記連結部3a,3bまで伸長した少なくとも2枚の前記芯部材8,28の左右側縁に沿って縫着し、かつその端末縁を本体部の端縁接続部13に縫着して固定する。使用する糸はなるべく強靭な糸を使用することが望ましい。
図3で図示するように、本体部の内部に収納した複数層20は本考案の第一の実施の形態に係る介助補助具の第一におけるA―A拡大断面図一部省略図において、本考案の本体部1の内部に、第一の弾性部材7、第一の芯部材8と、効果素材9と、前記第一の芯部材8が折り返された第二の芯部材28と前記第一の弾性部材が折り返された第二の弾性部材27の順に敷面から要介助者らの肌との接触面へと積み重ねられた層を形成している。その複数層5を帯状体外皮40で包囲し、前記帯状体外皮40の座奥側縁10の内部の複数層5の各部材が前記効果素材9が最も短く、前記芯部材8,28が前記効果素材9よりもやや長く、前記弾性部材7が前記芯部材8,28よりもやや長く、それぞれ切断して収納し、前記外皮の前記座奥側縁10で紐状にならないで、しこりが生まれない滑らかな構造に縫製して形成し、他方の端縁部で芯部材折返部18、弾性部材折返部15、外皮折返部17でそれぞれ折り返されている。帯状体外皮40は、前記本体部と前記連結部を適度の摩擦係数を有し、かつ適度の弾性を有する外皮素材6からなる。
前記弾性部材7,27は伸長性および伸長回復性に優れ、よりソフトで追随性の良い突っ張り感が少ない伸縮性シートやキルティング材、たとえば、表生地と、裏生地と、表生地と裏生地との間に配設された毛細繊維体を有する多層構造体に、表生地及び裏生地のたて糸方向対し略平行な方向に施された縦方向ステッチと、表生地及び裏生地のよこ糸方向対し略平行な方向に施された横方向ステッチからなるステッチを施してなるキルティング生地を用いることも出来る。通気性とクッション性を有する通気シート材等も用いることができる。
芯部材8,28は、綿繊維生地や綿芯生地を用いる。ポリプロピレン製不織布に積層されているポリエステル製綿芯地を用いることもできる。
抗菌、防臭、吸汗効果を有する効果素材9は、ポリエステル固綿シートを用いる。このシートはぶどう状菌などを寄せ付けない効果があり、さわやかな状態を保つ吸水効果も有している。更に中空がコンジュケート型のものを用いる。この型のものはバルキー(bulky)性にすぐれ糸のかさばった感じの性質が高く保温性優れている。人体に対しても、皮膚障害や毒性がなく安全であるという特性を有している素材である。したがって、この素材を使用すると、抗菌、防臭、吸汗効果が発揮されることが期待できる。
帯状体外皮40は、タオル地を用いる。帯状体外皮40はタオル地をタオル長方向の他端である先端辺から中央部まで折り返し幅方向の側辺どうしで縫合された筒状部に形成した外皮とすることもできる。そのほかに起毛布、羊毛、綿、フェルト、ネル布、不織布なども要介助者の肌に優しく接触できる素材に加工したものが利用できる。
持ち手部の形状は好ましくは、円形若しくは多角形状である。この形状に限定されるものではなく、必要に応じて任意の形状を採用することができる。
本考案を使用する場合の使用方法を説明する。図4に図示するごとく、本考案を車椅子にいる要介助者に対して使用する場合、要介助者の臀部の前位置に本考案の介助補助具を敷き込み、次に、図5に図示するように、車椅子やいすから滑り落ちたずっこけ姿勢を元の位置に戻す場合の使用方法は、本体部1の帯状の帯状外皮40の帯を要介助者の大腿部の下に敷いて、次に、もち手部2a,2bをサイドに納めて置き、姿勢を整えるように、ずっこけ位置から要介護者の背中側に立った介助者が帯状外皮40の両端に設けた左右のもち手部2a,2bに手を通し左右側の両連結部3a,3bを握り締め、左右交互に握力を調整しながら徐々に引き上げて要介助者のお尻位置を元の正常位置に移動して誘導する。
要介助者が車椅子やいすから立ち上がる場合には、要介助者の脇下又は、臀部下に本体部1の帯状の帯状外皮40の帯を本体部1の座奥側縁10が要介助者のお尻側に位置するように廻して敷き、左右の持ち手部2a,2bに手を通し連結部3a,3bを握り締め介助者側に徐々に引き上げ、左右前後連結部を持ち上げながら要介助者の姿勢をコントロールしつつ徐々に誘導または、その位置から移乗して誘導する。要介助者が仰臥位から腰を起こす場合には、仰臥位にある要介助者の身体の両脇を閉じ、両肩の外側から本体部の帯状の帯状外皮40の帯を本体部1の座奥側縁10が要介助者のお尻側に位置するように廻して敷き、両端に設けた左右の持ち手2a,2bはそのままに布団やベットに敷いたままとする。長時間が経過した時、要介助者が仰臥位から腰を起したいとの意思表示があったとき、介助者は敷いてある本考案の介助用具の位置を少し背中側にずらし、左右の持ち手2a,2bと左右の両連結部3a,3bを両手で握り締めて握力を調節しつつ介助者側に徐々に引き上げ、前後に調節しながら要介助者の姿勢を起床誘導する。
本考案の介助補助具は帯状外皮40が弾性力のある素材のタオル地を持って構成されているので、使用感が柔らかく、要介助者の肌にも優しく接触し、前記外皮の内部にキルティング材、綿芯、ポリエステル固綿を複数層として重ねているから弾力性と牽引力にも十分富み、要介助者の介助に優しく、長時間要介護者が敷いて使用したとしても、前記効果素材によりただれたたり、蒸れたりする事なく使用し続けられ、移乗時にも要介助者に優しくスムーズに移乗できる。使用時に介助用具の縁が要介助者の肌に食い込むことがなく痛むや苦痛が生じずやさしくかつ効果的に使用できる。
介助や介護及び医療などの現場において、身体の自由が効かなくなった要介護者らの介助や介護に利用できる。
また、スポーツや登山、天災地変などに遭遇した事故者の救護の現場において、身体の自由が効かなくなった要救護者の介助や救護に利用できる。
1 ・・・本体部
2a ・・・右手持ち手部
2b ・・・左手持ち手部
3a ・・・右側連結部
3b ・・・左側連結部
4 ・・・持手縫合部
5 ・・・複数層
6 ・・・外皮素材
7 ・・・第一の弾性部材
8 ・・・第一の芯部材
9 ・・・効果素材
10 ・・・座奥側縁
11 ・・・帯状部材
12 ・・・座前側縁
13 ・・・端縁接続部
14 ・・・連結端縁部
15 ・・・弾性部材折返部
16 ・・・縫合部
17 ・・・外皮折返部
18 ・・・芯部材折返部
19 ・・・縁取
20 ・・・環部
21 ・・・持ち手
22 ・・・持体部
23 ・・・本体部
24 ・・・略長方形状
25 ・・・当接面
26 ・・・滑止部
27 ・・・第二の弾性部材
28 ・・・第二の芯部材
40 ・・・帯状体外皮
50 ・・・複数層部
60 ・・・空隙部



























Claims (5)

  1. 本体部1と持ち手部2と前記本体部1と前記持ち手部2を連結する連結部3とが一体形成し、前記本体部と前記連結部が長方形状帯状の帯状体であって、本体部1の内部に複数層5を形成し、前記連結部には内部に帯状部材が設けられた少なくとも2枚の芯部材を、前記本体部と前記連結部を適度の摩擦係数を有し、かつ適度の弾性を有する外皮素材6の帯状体外皮40で覆ってなる介助補助具
  2. 前記本体部1は、その裏面下側から内面上側に向かって帯状体外皮40、弾性部
    材7、その上に芯部材8、抗菌、防臭、吸汗効果を有する効果素材9、芯部材8、
    の順で重層し、その上に前記芯部材8と前記効果素材9の一端側で折り返した前
    記弾性部材7を折り重ねた複数層部50を形成し、更に前記外皮40で覆って前
    記外皮の座奥側縁10を縫合した長方形状帯状の帯状体外皮40としたことを特徴
    とする請求項1に記載の介助補助具。
  3. 前記連結部3は細長い帯状の帯状部材11を前記本体部1から前記連結部3まで伸長した少なくとも2枚の前記芯部材8で狭持しそれらの左右側縁に沿って縫合形成するとともに前記帯状部材11の両端部を本体部1の端縁接続部12に縫合固定し、前記長方形状帯状の連結端縁部14にそれぞれ手係可能形状環13を設け前記帯状体外皮40で覆ったことを特徴とする請求項1に記載の介助補助具
  4. 前記複数層5は、各部材間を縫着または接着剤などにより層間の相互間を適
    宜に固定した箇所を有することを特徴とする請求項1に記載の介助補助具。
  5. 前記帯状体外皮40の座奥側縁10の内部の複数層5の各部材が前記効果素材が最も短く、前記芯部材9が前記効果素材よりもやや長く、前記弾性部材7が前記芯部材よりもやや長く、それぞれ切断して収納し、前記帯状体外皮40の座奥側縁10のみを縫合して紐状にならないで、しこりが生まれない滑らかな構造に形成したことを特徴とする請求項1に記載の介助補助具。
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