JP3156630U - 合成樹脂製包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現に使用されている生産者等の特徴的なマークを活用して、これを縮小した識別マークを容器に一連に印刷表示することにより、容器を見ただけで一見して生産者や販売者等の商品提供者の識別と認識を可能なものとし、購買者が安全な商品として安心して購入することができるようにした容器の提供。【解決手段】 容器本体1と蓋体2とがその一側部でヒンジ部3を介して折重ね自在に一体的に連結形成されている樹脂シート製包装用容器であって、容器本体1と蓋体2とまたはヒンジ部3との何れか、またはそれぞれの隣り合う2部分若しくは3部分に連なる形態で、被包装物の生産者・販売者または取り扱い業者若しくは内容物補償責任者等を表示する特定の小形マークMが連続表示されている構成とする。【選択図】図1

Description

本考案は、樹脂シート製膨出成形容器であって、容器本体と蓋体とがその一側部でヒンジ部を介して折り畳み自在に一体的に連結形成されている合成樹脂製包装用容器に関するものである。
従来から、この種の樹脂シート製膨出成形容器は、例えば容器内に鶏卵等の内容物を収納した後に、容器本体と蓋体との遊端側の接合縁どうしを、背面側に接着剤を塗布した封緘テープを使用して封緘されている。
また、このような容器は、容器内に内容物を収容させた後、機械装置によって自動的に封緘する手段がとられている。このテープは、通常、容器の接合縁の長手方向の一端側または両端に突出する摘み部分=耳部を形成してあり、開封時にこの耳部を指先で摘んで手前方向に引きながら、引き剥がし方向に引張ってテープを剥離しながら開封するようにしてある。このことは、後記特許文献2に示されている通りである。
従来のこの種の封緘テープは、無着色透明または単一色半透明に着色された無地のものや、特段の意味をもたない模様が印刷されたり、例えば「テープのはしをつまみ、手前にゆっくり引いてください」というような、注意事項なり取扱い説明のような印刷をしたものも提案されている。しかしながら、これらの容器は、封緘状体の外観だけでは、包装物の生産者名や、販売者名などの情報を把握することができないというのが現状である。
他方、容器そのものは、無着色透明であるから、容器内に内容物を収容させた後、前記封緘テープで封緘された容器も、容器に貼着されたラベルの表示を読まない限り、容器の外観上からは、包装物の生産者名や、販売者名などの情報を直ちに把握することはできないのが現状である。
容器の外観上から被包装物の内容を確認することが可能としてある唯一の先行手段は、下記特許文献1に見られるように、容器内に収容されている鶏卵のサイズを、容器自体にサイズ別の色彩表示を施すことによって、外部からの色彩認識によって識別確認ができるようにした技術手段を挙げることができる。
特許第4117647号公報 特許第2706915号公報
本考案は、所要商品を収容する合成樹脂製の容器それ自体に、購買者間に既に周知されている生産者や販売者等の特徴的なマークを使用して、容器自体に小さく連続印刷しておくことによって、容器そのものの外観に大きな変化を与えることなく、自他商品の識別を可能とし、購買者が容器を見ただけで一見して包装物の生産者や販売者等の認識をすることができるようにし、具体的には、成形前の合成樹脂シート素材に対して、予め決定した所要箇所に、所要大きさの識別マークを印刷しておくことによって、成形後の容器の予め予定した箇所に、所要の小さなマークが多数列状に表示されている容器を形成して、容器を見ただけで、購買者が商品の信用性を知得して安心して商品を購入することができるようにした容器を提供しようとするものである。
この目的を達成するために本考案では次の技術的手段を講じた。即ち、本考案にかかる合成樹脂製包装用容器の構成は、容器本体1と蓋体2とがその一側部でヒンジ部3を介して折重ね自在に一体的に連結形成されている樹脂シート製包装用容器であって、容器本体1と蓋体2とまたはヒンジ部3との何れか、またはそれぞれの隣り合う2部分若しくは3部分に連なる形態で、被包装物の生産者・販売者または取り扱い業者若しくは内容物補償責任者等を表示する特定の小形マークMが連続表示されている構成としたものである。
本考案はこのような構成としたものであるから、例えば容器内に鶏卵を包装した容器を外観したとき、被包装物の生産者・販売者または取り扱い業者若しくは内容物補償責任者等を表示する特定の小形マークMの連続表示を見ることによって、購買者は内部に収容してある鶏卵の生産者や販売者等を直ちに認識することができ、その表示による生産者や販売者等の信用によって購買者が安心感をもって商品の購入ができるという効果を有する。
第1実施例の容器の封緘状態を示す斜視図。 図1の一部切欠平面図。 図2の蓋体の接合縁部分の拡大平面図。 第2及び第3実施例を示す容器の平面図。 第4及び第5実施例を示す容器の平面図。 第6及び第7実施例を示す容器の平面図。
以下、本考案の第1実施例を図面に基づいて説明する。この第1実施例として図1〜3に示した容器Aは、合成樹脂シート素材を用いて容器本体1と蓋体2とがその一側部においてヒンジ部3を介して折重ね自在に一体的に連結成形してある合成樹脂シート製の膨出容器である。
より詳しくは、図1及び図2に示した該第1実施例の鶏卵包装用容器Aは、容器本体1に形成してある合計10個の鶏卵収容凹部11のそれぞれに鶏卵を個別に収納させた後、蓋体2をヒンジ部3から折り曲げて容器本体1の上に折り重ねて、これら容器本体1の遊端側の接合縁4aと、蓋体2の遊端側の接合縁4bとを重合させた状態として、この重合させた上下の接合縁4a,4bどうしを、透明無地の封緘テープ5で外側から断面Uの字状に挟み込んで接着させることにより封緘したものであって、その封緘状態を示したものである。
而して、該実施例に示した鶏卵包装用の容器Aは、本考案にいうところの取扱者等が使用している周知マークを小さく表示した小形マークMを、図3にその拡大平面図を示したように、(公序良俗違反につき、不掲載)特徴マークとして全国で使用され一般に周知されているところの、楕円形の中に全農と表示した特徴のある(公序良俗違反につき、不掲載)マークMを、同容器Aの蓋体2における遊端側の接合縁4bに、同接合縁4bの長手方向に沿って多数連続印刷してある構成としたものである。
この図1及び図2に示した封緘テープ5は、前記のように透明無地のテープを使用しているので、接合縁4bの長手方向に沿って連続印刷してある(公序良俗違反につき、不掲載)マークMは、透明無地のテープ5を透過して鮮明に見ることができるようになっている。
この第1実施例を示した図1及び図2において記載してある符号5aは、容器の開封時において封緘テープ5を除去する場合に、指先で摘んで開封し易くするために、容器Aの外側にまで延出させてある封緘テープ5の摘み部である。
図4は第2実施例と第3実施例とを、一つの図面に示したものである。即ち、この図4に示した容器Aは、容器本体1における各仕切り12で区切られた10個の鶏卵収容凹部11と同様に、蓋体2にも仕切り部22で仕切られた鶏卵の上半部を個々に覆う10個の鶏卵覆い凹部21を形成してある容器であって、第2実施例は、前記第1実施例に示した(公序良俗違反につき、不掲載)マークMと同じマークMを、蓋体2における遊端側の接合縁4bに、同接合縁4bの長手方向に沿って全長に亘って多数連続印刷してある構成としたものである。また、第3実施例は、この図示容器Aにおけるヒンジ部3に、同様のマークMを、このヒンジ部3の長手方向に沿って全長に亘って多数連続印刷してある構成としたものである。これらのマークMの表示は、前記接合縁4bとヒンジ部3との両方に印刷形成してあるものとしてもよい。
図5は前記第2実施例の容器と同様構造の容器Aを対象として、第4実施例と第5実施例とを示したもので、第4実施例は、蓋体2における前後2列(図5において上下2列)に形成された1列5個の鶏卵覆い凹部21を通る線上に、蓋体2の長手方向に沿って全長に亘って前記と同じマークMを一連に多数連続印刷してある構成としたものである。また、第5実施例は、蓋体2における前後2列(図5において上下2列)に形成された1列5個の鶏卵覆い凹部21の中間に位置する、仕切り部22を通る線上に、蓋体2の長手方向に沿って全長に亘って前記と同じマークMを一連に多数連続印刷してある構成としたものである。これらのマークMの表示は、第4実施例の場合、前後2列の内の1列のみに形成してあるものとしてもよく、前記凹部21を通る線上と仕切り部22を通る線上との両方に印刷形成してあるものとしてもよい。
図6は前記第2乃至第5実施例の容器と同様構造の容器Aを対象として、第6実施例と第7実施例とを示したものである。ここに示した第6実施例は、容器本体1と蓋体2とにおいて前後方向2段(図6において上下方向2段)に形成されたそれぞれ2個宛の鶏卵収容凹部11と鶏卵覆い凹部21とを通る線上において、ヒンジ部3を含めて、容器本体1と蓋体2との前後方向の全幅に亘って前記と同じマークMを一連に多数連続印刷してある構成としたものである。また、第7実施例は、容器本体1を除いて、蓋体2における前後方向2段に形成された2個の鶏卵覆い凹部21を通る線上に、ヒンジ部3を含めて、蓋体2の前後方向に沿って全幅に亘って前記と同じマークMを一連に多数連続印刷してある構成としたものである。これらのマークMの表示は、それぞれ一列のみに形成してあるものとして図示したが、複数列または全列に形成してあるものとしてあるものとして実施してもよい。
以上、本考案の代表的と思われる実施例について説明したが、本考案はこれらの各実施例に示したマークMの表示手段のみに限定されるものではなく、前記図5や図6に示した実施例にあっては、容器Aの長手方向に対して傾斜する方向に形成してあるものとして実施する等、適宜に表示形態を変えて実施してもよいことはいうまでもない。
1 容器本体
2 蓋体
3 ヒンジ部
4a 容器本体の接合縁
4b 蓋体の接合縁
5 封緘テープ
M マーク

Claims (1)

  1. 容器本体(1)と蓋体(2)とがその一側部でヒンジ部(3)を介して折重ね自在に一体的に連結形成されている樹脂シート製包装用容器であって、容器本体(1)と蓋体(2)とまたはヒンジ部(3)との何れか、またはそれぞれの隣り合う2部分若しくは3部分に連なる形態で、被包装物の生産者・販売者または取り扱い業者若しくは内容物補償責任者等を表示する特定の小形マーク(M)が連続表示されている合成樹脂製包装用容器。
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