JP3156455U - 水素豊富水生成ポット - Google Patents
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Abstract
【課題】金属マグネシウム粉体を使用して、飲料水を短時間で効率良く水素豊富水に変えることができる水素豊富水生成ポットを提供する。【解決手段】飲料水を出し入れ可能なポット本体2に、内部に水素生成用の金属マグネシウム粒体24が収納され且つ内部に水が侵入可能なカートリッジ14が入っている。ポット本体2には、カートリッジ14をポット本体2の内部で動かすための外部操作可能な撹拌操作具が取り付けられている。この撹拌操作具は、ポット本体2の栓体4に上下動自在に支承された心棒12により構成され、心棒12の上端は栓体4の上方に突出し、心棒12の下端にはカートリッジ14が連結されている。【選択図】図1
Description
本考案は、飲んだり皮膚に塗布することで体内の活性酸素の消去や皮膚の老化によるシミやシワの改善に有効な水素豊富水を生成するための水素豊富水生成ポットに関する。
水素を多量に含む水が癌その他の各種の病気の原因とされる活性酸素の消去に有効であるという学説が近年医学界において発表され、注目されている。このような水素を豊富に含む飲料水を生成する装置としては電気分解を利用したものが従来知られている。また、従来、マグネシウムについては次のように考えられている。「金属マグネシウムは室温では水に侵されないが、微粉末を水中で加熱すると、水と反応して水酸化マグネシウムと水素ガスが生成する。・・・」(例えば非特許文献1参照)あるいは、「マグネシウムMg・・・は高温の水蒸気と反応し、水素を発生する・・・」(例えば非特許文献2参照)
また、常温の飲料水と内部に水が滲入可能なセラミックからなるケースに収納したマグネシウム粒とを容器内で反応させて水素ガスを発生させ常温の飲料水を水素を豊富に含む水素豊富水に変えるようにしたことを特徴とする水素豊富水生成方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、常温の飲料水と内部に水が滲入可能なセラミックからなるケースに収納したマグネシウム粒とを容器内で反応させて水素ガスを発生させ常温の飲料水を水素を豊富に含む水素豊富水に変えるようにしたことを特徴とする水素豊富水生成方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
桜井弘著「元素111の新知識」講談社出版82頁
2002年度教育セミナー 教育テレビ NHK高校講座 化学 日本放送協会・日本放送出版協会編 日本放送出版協会 64頁
電気分解を利用した従来の水素豊富水生成装置は、電源を必要とし、しかも構造が複雑となってしまうため、コスト高となり、消費者に簡単且つ安価に水素豊富水を供給することができなかった。
また電気分解を利用せず、浸水性ケースに入れたマグネシウム粒を常温の水と反応させる水素豊富水生成器が市販されているが、この水素豊富水生成器は短時間で効率よく飲料水に水素ガスを溶存させる点については何ら工夫が成されていない。
本考案は、短時間で効率良くしかも簡単に水素豊富水を作ることを目的とするものである。
また電気分解を利用せず、浸水性ケースに入れたマグネシウム粒を常温の水と反応させる水素豊富水生成器が市販されているが、この水素豊富水生成器は短時間で効率よく飲料水に水素ガスを溶存させる点については何ら工夫が成されていない。
本考案は、短時間で効率良くしかも簡単に水素豊富水を作ることを目的とするものである。
上記目的を達成するため考案は、飲料水を入れるためのポット本体(2)と、該ポット本体(2)に内置され、内部に水素生成用の金属マグネシウム粒体(24)が収納され且つ内部に水が出入り可能なカートリッジ(14)と、該カートリッジ(14)を前記ポット本体(2)の内部で動かすための外部操作可能な撹拌操作具とを備えたものである。
また本考案は、前記撹拌操作具は、ポット本体(2)の栓体(4)に上下動自在に支承された心棒(12)により構成され、前記心棒(12)の上端を前記栓体(4)の上方に突出させ、前記心棒(12)の下端に前記ポット本体(2)内に配置したカートリッジ(14)を連結したものである。
また本考案は、前記心棒(12)の上端に外部操作用のつまみ(26)を設けたものである。
また本考案は、前記撹拌操作具は、ポット本体(2)の栓体(4)に上下動自在に支承された心棒(12)により構成され、前記心棒(12)の上端を前記栓体(4)の上方に突出させ、前記心棒(12)の下端に前記ポット本体(2)内に配置したカートリッジ(14)を連結したものである。
また本考案は、前記心棒(12)の上端に外部操作用のつまみ(26)を設けたものである。
本考案は通常の飲料水を水素分子を豊富に含有する水素豊富水に簡単且つ効率的に変えることができる。
以下に本考案の構成を添付した図面を参照して詳細に説明する。
ポット本体2は、透明な耐熱ガラス又は合成樹脂製の有底筒状部材により構成され、上端縁開口部に金属製若しくはその他任意の材料からなる栓体4が脱着自在に嵌合している。 ポット本体2には、把手6と注ぎ口8が形成されている。
ポット本体2は、透明な耐熱ガラス又は合成樹脂製の有底筒状部材により構成され、上端縁開口部に金属製若しくはその他任意の材料からなる栓体4が脱着自在に嵌合している。 ポット本体2には、把手6と注ぎ口8が形成されている。
栓体4は、盤状の蓋部4aと管状部4bとより成り、管状部4bの下端縁部には、全周にわたって凸条が形成され、これに、栓体4をポット本体2の開口部に脱着自在に密嵌させるためのゴム製のリング材10が取り付けられている。蓋部4aの中央には、心棒12をポット本体2の底面に対して垂直な方向にスライド自在に保持するための軸用スライド保持部4cが設けられている。
前記軸用スライド保持部4cには金属製の心棒12がスライド自在に嵌挿配置され、これの下端に樹脂又は金属製のカートリッジ14が連結している。カートリッジ14は、真中に管状部14aが一体的に形成された外殻14bと、中央部にナット16が一体的に固設された底部外殻14cとから成り、外殻14aと底部外殻14cは互いに結合し、容部18を形成している。
前記筒状部14aに前記心棒12の下端が挿入され、該下端に形成されたねじ部が、前記筒状部14aの下端に配置されたナット16に螺合している。前記カートリッジ14の外殻14b,14cには、容部18内へ水が出入りできるように、複数の穴20が形成されている。
前記容部18内には、不織布などの通水性の袋体に入った、焼成処理された金属マグネシウム粒体24が所定量収納されている。前記心棒12の上端は、外部から操作できるように、前記栓体4の上方に配置され、これにつまみ26が固設されている。心棒12の栓体4から上方に突出する部分には、リング状のストッパー28が嵌着している。心棒12が図1に示す、ポット本体2内に最も押し下げられた状態において、カートリッジ14は、ポット本体2の底面に接近した状態に位置する。
前記心棒12は、カートリッジ14をポット本体2内で上下に動かすための撹拌操作具を構成している。
上記した構成において、栓体4をポット本体2の開口部から外し、ポット本体2内に水道水などの飲料水を入れる。次に栓体4をポット本体2の開口部に圧入し、ポットに栓をする。
上記した構成において、栓体4をポット本体2の開口部から外し、ポット本体2内に水道水などの飲料水を入れる。次に栓体4をポット本体2の開口部に圧入し、ポットに栓をする。
次に心棒12を手操作で上下に動かし、カートリッジ14をポット本体2内で複数回上下動させ、ポット本体2内の飲料水を金属マグネシウム粒体24で撹拌する。ポット本体2内の飲料水は、カートリッジ14内の金属マグネシウム粒体24と反応し、次の化学式によって水素ガスを発生する。
Mg+2H2O→ Mg(OH)2+2H→ Mg(OH)2+H2
Mg+2H2O→ Mg(OH)2+2H→ Mg(OH)2+H2
その結果、ポット本体2内の飲料水は、水素原子(H)及び水素分子(H2)を豊富に含んだ水素豊富水となる。金属マグネシウム粒体24の入ったカートリッジ14を、ポット本体2内で上下に動かし、ポット本体2内の飲料水を金属マグネシウム粒体24で撹拌するのは、飲料水と金属マグネシウム粒体24との反応時間を早め、短時間でポット本体2内の飲料水を水素豊富水に変えるためである。
次に、撹拌と水素水生成との関係を確認するための実験について説明する。
『実験方法』
ポット本体内に1リットルの水道水を入れ、3ヶ月、金属マグネシウム粒体の入ったカートリッジを水道水に浸漬し、所定時間経過後に1往復約2秒の速度で水面と底面のあいだを所定回数往復させ、すぐに溶存水素濃度を計測した。溶存水素計測時間は1minとした。
『実験方法』
ポット本体内に1リットルの水道水を入れ、3ヶ月、金属マグネシウム粒体の入ったカートリッジを水道水に浸漬し、所定時間経過後に1往復約2秒の速度で水面と底面のあいだを所定回数往復させ、すぐに溶存水素濃度を計測した。溶存水素計測時間は1minとした。
『実験結果』
水温17.0度Cの水道水1リットルをポット本体に入れ、カートリッジを浸漬し、栓をし、所定時間静置したのち、5,10,20,40,60回上下動させたときの溶存水素濃度を計測した。結果を表1及び図2に示す。又、本案実施品と従来品との溶存水素濃度の比較データを図3に示す。図3中、従来品を3ヶ月スティックとして表示し、本実施品データを10回上下動後、20回上下動後としてグラフで示している。
水温17.0度Cの水道水1リットルをポット本体に入れ、カートリッジを浸漬し、栓をし、所定時間静置したのち、5,10,20,40,60回上下動させたときの溶存水素濃度を計測した。結果を表1及び図2に示す。又、本案実施品と従来品との溶存水素濃度の比較データを図3に示す。図3中、従来品を3ヶ月スティックとして表示し、本実施品データを10回上下動後、20回上下動後としてグラフで示している。
この結果、次のことが確認できた。金属マグネシウム粒体を内蔵したカートリッジを上下動させることにより、ポット本体内の飲料水の溶存水素濃度を急速にあげることができた。上下動回数と溶存水素濃度上昇量とはほぼ比例していた。
カートリッジを上下に動かすまでの浸漬時間が長いほどスタート時の溶存水素濃度は高かった。尚、カートリッジ14の外殻を通水性を有する多孔質のプラスチックあるいはセラミックで構成することにより、袋体22を用いることなく、直接、金属マグネシウム粒体24をカートリッジ14内に収納することができる。
2 ポット本体
4 栓体
4a 蓋部
4b 管状部
4c 軸用スライド保持部
6 把手
8 注ぎ口
10 リング材
12 心棒
14 カートリッジ
14a 管状部
14b 外殻
14c 底部外殻
16 ナット
18 容部
20 穴
22 袋体
24 金属マグネシウム粒体
26 つまみ
28 ストッパー
4 栓体
4a 蓋部
4b 管状部
4c 軸用スライド保持部
6 把手
8 注ぎ口
10 リング材
12 心棒
14 カートリッジ
14a 管状部
14b 外殻
14c 底部外殻
16 ナット
18 容部
20 穴
22 袋体
24 金属マグネシウム粒体
26 つまみ
28 ストッパー
Claims (3)
- 飲料水を入れるためのポット本体(2)と、該ポット本体(2)に内置され、内部に水素生成用の金属マグネシウム粒体(24)が収納され且つ内部に水が出入り可能なカートリッジ(14)と、該カートリッジ(14)を前記ポット本体(2)の内部で動かすための外部操作可能な撹拌操作具とを備えたことを特徴とする水素豊富水生成ポット。
- 前記撹拌操作具は、ポット本体(2)の栓体(4)に上下動自在に支承された心棒(12)により構成され、前記心棒(12)の上端を前記栓体(4)の上方に突出させ、前記心棒(12)の下端に前記ポット本体(2)内に配置したカートリッジ(14)を連結したことを特徴とする請求項1に記載の水素豊富水生成ポット。
- 前記心棒(12)の上端に外部操作用のつまみ(26)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の水素豊富水生成ポット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009006040U JP3156455U (ja) | 2009-08-26 | 2009-08-26 | 水素豊富水生成ポット |
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JP3156455U true JP3156455U (ja) | 2010-01-07 |
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JP (1) | JP3156455U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4652479B1 (ja) * | 2010-07-14 | 2011-03-16 | ミズ株式会社 | 生体適用液への選択的水素添加器具 |
WO2014014088A1 (ja) * | 2012-07-19 | 2014-01-23 | 三菱レイヨン株式会社 | 浄水器 |
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JP2012020962A (ja) * | 2010-07-14 | 2012-02-02 | Mizu Kk | 生体適用液への選択的水素添加器具 |
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