JP3156337U - 照明器具用シェードの製造方法および照明器具用シェード - Google Patents

照明器具用シェードの製造方法および照明器具用シェード Download PDF

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Abstract

【課題】フレームと当該フレームに設けられるシート体からなる照明器具用シェードであって、特にシート体で形作られる部分を曲面形状とし、柔らかい印象を醸し出すことができ、かつ簡易に製造できる照明器具用シェードを提供する。【解決手段】フレームと当該フレームに設けられるシート体16からなる照明器具用シェードであって、フレームを構成する線材を曲折させて一部が開放する二次元形状のフレーム構成単位11を形成し、当該フレーム構成単位の、少なくともその一面にシート体16を設けて片体12を形成し、前記片体における解放した端部を、照明器具に保持される基部に接合することを特徴として照明器具用シェードを構成する。【選択図】図3

Description

本考案は、ペンダント型の照明器具や、電気スタンド等のフロアライト(フロアスタンド)など、各種の照明器具に使用することのできる照明器具用シェード、及びその製造方法に関し、特に丸みを帯びた形状にすることで柔らかな印象を醸し出すことのできる、照明器具用シェード、及びその製造方法を提供する。
従来から照明器具用シェードとして各種のものが提供されており、例えば骨組の表面に和紙を貼り付けたランプシェードは、特許文献1(特開平9−265818号公報)に開示されている。この文献に示されているランプシェードは、和紙のほぼ全面に任意の形状の切り抜きによりスリットを多数形成し、これらのスリットを一部のひごが跨ぐことによりスリットを透過する灯影がひごに一部遮ぎられて光と影が組み合わされた独特の形状の直接光の模様を表現するように構成されており、従来のランプシェードが間接光のみによる照明で魅力に乏しかったとの課題を改善するものである。
また、電気スタンドとしても、吊り下げ型(ペンダント型)の照明器具としても使用できる電気照明器具は特許文献2(特開2006−73542号公報)に記載されている。この文献に記載されている電気照明器具は、単色照明から彩色照明に数秒から短時間で取り替え楽しめ、模様紙を使用した装飾性の高いシェードを次々と取り替え楽しむ台座容器による電気スタンド並びに吊り下げ式照明器具を提供するものである。
更に、照明器具における意匠性を向上させることは特許文献3(特開2004−34497号公報)に記載されている。この文献では、繊維質シートと透光性基材とを接合する透光性シートの製造方法において、繊維質シートと透光性基材との接合前及び/又は接合後に、繊維質シートをインクジェット印刷又は昇華転写印刷により着色する透光性シートの製造方法が提案されており、この製造方法によって得られた、意匠性に優れ、インテリア部材に高い質感、風合い等を与えることができ、しかも製作容易な透光性シートが提案されており、この透光性シートをランプシェードとして用いた照明器具も提案されている。
そして線材を用いたランプシェードの製造方法は特許文献4(特開2005−281929号公報)に記載されている。この文献に記載されている製造方法は、可撓性を有し、且つ自重では変形しない線材(即ち、籐やステンレス・銀・アルミニウム等の金属線材や、和紙で作製したこより等)を鎖状に連続的に編んで立体的に形成することで明り取りのランプシェードを作製するものであり、その結果、製造が容易で、強度的にも優れ、所望の立体形状または平面形状を長期にわたって維持可能な工芸品を提供するものとなっている。
特開平9−265818号公報 特開2006−73542号公報 特開2004−34497号公報 特開2005−281929号公報
上記の通り、骨組の表面に和紙を貼り付けたランプシェードは公知であり、線材と和紙を用いたランプシェードの製造方法も公知である。しかしながら、フレームと当該フレームに設けられるシート体からなる照明器具用シェードを製造する際、その全体の意匠性を向上させることのできる製造方法は開示されていない。この点、前記特許文献4にはランプシェードとしても使用できる民芸品の製造方法は開示されているが、このランプシェードは専ら線材を用いて構成されるもので、和紙やフィルムなどのシート体を使用するものではない。
そこで本考案では、フレームと当該フレームに設けられるシート体からなる照明器具用シェードであって、特にシート体で形作られる部分を曲面形状とし、柔らかい印象を醸し出すことのできる照明器具用シェードを簡易に製造することのできる製造方法を提供することを課題とする。
また、前記特許文献2には、電気スタンドとしても吊り下げ型(ペンダント型)の照明器具としても使用できる電気照明器具が提案されているが、そもそも模様紙を使用した装飾性の高いシェードを取り替えて楽しむものであり、形状に着目したデザイン上の観点から、電気スタンドとしても吊り下げ型(ペンダント型)の照明器具としても違和感なく使用できるような照明器具を提供するものではない。
そこで本考案では、電気スタンドとしても吊り下げ型(ペンダント型)の照明器具としても違和感なく使用できる形状の照明器具用シェードを、簡易に製造できる方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する為、本考案では、フレーム構成単位に和紙などのシート体を貼付して片体を形成してから、これを基部に一体化することで、片体におけるシート体を球面乃至は曲面形状に形成することができ、これにより意匠的にも優れた形状の照明器具用シェードを簡易に製造することのできる方法を提供するものである。
即ち本考案では、前記課題の何れかを解決するために、フレームと当該フレームに設けられるシート体からなる照明器具用シェードの製造方法であって、フレームを構成する線材を曲折させて一部が開放する二次元形状のフレーム構成単位を形成し、当該フレーム構成単位の、少なくともその一面にシート体を設けて片体を形成し、前記片体における開放した端部を、照明器具に保持される基部に接合する照明器具用シェードの製造方法を提供するものである。
この製造方法によれば、フレーム構成単位に和紙やフィルムなどのシート体を設けて片体を形成し、これを照明器具に保持される基部に接合するものであるから、片体の製造作業、即ちフレーム構成単位に対してシート体を設ける作業を簡易且つ容易に行うことができる。また、フレーム構成単位は線材を曲折させて一部が開放する二次元形状に形成されていることから、シート体が設けられて片体に形成された後に、当該片体における開放端部の間隔を狭めながら照明器具に保持される基部に接合すれば、簡易にシート体を弛ませることができる。そして、当該シート体の開放端部側だけを窄めるようにしてタックやプリーツを形成すれば、当該シート体は略球面状になって、球面乃至は曲面形状の片体を簡易に構成することができる。
したがって、片体におけるシート体が球面形状を形作る照明器具用シェードを形成する場合には、各片体の開放端部の間隔を狭めて基部に接合すると共に、各片体におけるシート体の開放端部側にタックを形成する方法が好ましい。
上記フレーム構成単位は、動植物、又はその一部を模した形状や、幾何学的形状などの各種二次元形状に形成することができ、これを形成する線材は、籐、竹ひご等の天然由来の線材や、針金、銅線、アルミニウム線などの金属製の線材、あるいは合成樹脂を用いて形成された線材などを使用することができる。何れの線材を使用するかは、形成するフレーム構成単位の形状や製造容易性などに応じて適宜選択すればよく、例えば簡易に製造したい場合や、曲折部が多く複雑な形状に形成する場合には、手作業で曲折できる程度の太さに形成された金属線材を用いることが望ましい。そして上記シート体は和紙や合成紙などの紙類の他、合成樹脂製フィルム、その他の天然植物由来の編み物を含む布帛を使用することができる。
そして上記線材で形成したフレーム構成単位の何れかの一面にシート体を設けることにより、照明器具用シェードを形成する部品としての片体を形成することができる。この片体は、当該シェードが設置される照明器具の明かりを透過するように形成されることが望ましく、よってこれを構成するシート体は、光透過性を有するものが好適に使用される。
ここで、前記フレーム構成単位にシート体を設ける手段としては、多くの場合、糊や接着剤などによって両者を一体化するものであるが、その他にも粘着テープを用いたり、ハトメその他の連結具を用いて両者を一体化してもよい。特に、両者を接着する場合には、片体は、フレーム構成単位の、少なくともその一面にシート体を貼付することによって形成されることになる。
上記片体は、1つの基部に対して1つ設置することもできるが、複数設置することが望ましい。また、1つの基部に対して複数の片体を設置する場合には、各片体同士は等間隔に配置されることが望ましい。意匠効果を高めると共に、照明器具に保持した場合における重心の偏倚を阻止する為である。
また本考案では、上記課題の何れかを解決する為に、複数のシェード構成単位を用いた照明器具用シェードの製造方法を提供する。
即ち、フレームと当該フレームに設けられるシート体からなる照明器具用シェードの製造方法であって、当該照明器具用シェードは、フレームと当該フレームに設けられるシート体からなるシェード構成単位を2つ以上組み合わせてなり、各シェード構成単位は、フレームを構成する線材を曲折させて一部が開放する二次元形状のフレーム構成単位を形成し、当該フレーム構成単位の、少なくともその一面(両面であっても良い)にシート体を設けて片体を形成し、その後に前記片体における開放した端部を、照明器具に保持される基部に接合して形成され、各シェード構成単位における片体を湾曲させて3次元形状を形作り、そして何れかのシェード構成単位の中に、他のシェード構成単位を、基部の中心を合わせて組み合わせることを特徴とする、照明器具用シェードの製造方法である。
この製造方法によれば、シェード構成単位を構成する片体を球面形状に形成することができ、これを複数組合わせることで、様々な形態の照明器具用シェードを形成することができる。
更に本考案では、前記課題の少なくとも1つを解決する為に、複数のシェード構成単位を組合わせて形成した照明器具用シェードを提供する。
即ち、照明器具用と共に使用される照明器具用シェードであって、当該照明器具用シェードは、フレームにシート体を設けてなるシェード構成単位を2つ以上組み合わせて構成されており、各シェード構成単位は、二次元形状のフレーム構成単位の一面(両面であっても良い)にシート体を設けて形成された片体を、照明器具に保持される基部に接合して形成されており、各シェード構成単位は、それぞれの片体を湾曲させて3次元形状に形成されると共に、何れかのシェード構成単位の中に、他のシェード構成単位を、基部の中心を揃えて組み合わせて形成されていることを特徴とする、照明器具用シェードである。
かかる照明器具用シェードによれば、使用者の趣向に合わせて各シェード構成単位を組合わせて使用することのできる照明器具用シェードが提供される。
各シェード構成単位は、夫々を異なる形状に形成することができる他、夫々を同一形状又は相似形状に形成することもできる。各シェード構成単位を如何なる形状に形成するかや、どのように組合わせるかについては使用者の趣向に合わせて適宜変更すればよい。
また本考案では、前記課題の少なくとも1つを解決する為に、照明器具用と共に使用される照明器具用シェードであって、照明器具に保持される環状の基部に複数の片体を放射状に設けてなるシェード構成単位を2つ以上組合わせて構成されている照明器具用シェードを提供する。
かかる照明器具用シェードでは、各シェード構成単位を構成する片体を笠状に曲折すると共に、何れかの各シェード構成単位内に、他の構成単位を配置してなり、各片体は線材を曲折したフレームにシート体を貼付して形成することが望ましい。
かかる照明器具用シェードによっても、使用者の趣向に合わせて各シェード構成単位を組合わせて使用することのできる照明器具用シェードが提供される。
更に本考案では、前記課題の少なくとも1つを解決する為に、上記照明器具用シェードを用いて形成された照明器具を提供する。即ち、上記のように複数のシェード構成単位を組合わせて形成された照明器具用シェードの内側に光源を配置してなる照明器具である。
本実施の形態にかかる照明器具用シェードの分解斜視図 本実施の形態にかかる照明器具用シェードを示す斜視図 照明器具用シェード10を構成するシェード構成単位11を形成する工程図
以下、図面に基づいて、本考案にかかる照明器具用シェード10と、当該照明器具用シェード10の製造方法の一例を具体的に示す。
図1は、本実施の形態にかかる照明器具用シェード10の分解斜視図であり、図2はこれを組合わせた照明器具用シェード10を示している。また図3はこの照明器具用シェード10を構成するシェード構成単位11を形成する工程図を示している。
この実施形態にかかる照明器具用シェード10は、図1に示すように、略相似形に形成された3個のシェード構成単位11を組み合わせて構成されており、各シェード構成単位11は、木の葉状に形成された複数の片体12を、基部20に固定一体化して形成されている。
照明器具用シェード10を構成する各シェード構成単位11は、夫々の片体12を起き上がり状に曲折させることで3次元形状に形成されており、内側に存在するシェード構成単位11よりも、外側に存在するシェード構成単位11が広がるように、夫々の片体12を曲折させている。
そして各シェード構成単位11は、その基部20を一致させて、当該シェード構成単位11を重ねることにより、図2に示すように、外側から内側に向かって各片体12が重なり合うようになり、各片体12が恰も花弁の如き形状となって、全体として花を観念付けるような形態を有する照明器具用シェード10が実現する。
このように形成された照明器具用シェード10では、その中心部に存在する基部20が照明器具に保持されることになり、よって当該照明器具用シェード10の中心に照明器具の光源が存在する照明器具を形成することができる。このような光源としては電球の他、蛍光灯やLEDなどを使用することができるが、望ましくは当該照明器具用シェード10内に存在するように球状の光源が使用される。また、前記基部20は、照明器具における光源が設置される部分、例えば電球ソケットなどの各種ソケットに固定する他、これらソケットが設置される台座(図示せず)に設けることもできる。
このような花に似た形態を形作る場合には、特に全体的に丸みを帯びた形状とすることが重要であり、その為には各片体12が球面乃至は曲面を形成する様に形成されるのが望ましい。ここで、線材13で形成されたフレーム構成単位15に対して和紙などのシート体16を貼付する際、当該シート体16を、立体感を持たせた3次元形状に貼付するのは凄く困難である。そこで以下では、形成した照明器具用シェード10において、和紙などのシート体16を簡易に三次元形状とすることのできる製造方法を具体的に示す。
図3は、本考案にかかる照明器具用シェード10の製造方法の一例を示す工程図であり、この図によって具体的にされる製造方法で照明器具用シェード10を形成することにより、製造容易性が向上し、完成した状態における意匠効果にも優れた照明器具用シェード10を形成することができる。
(1)フレーム構成単位15の形成工程
図3(A)に示すように、この照明器具用シェード10を製造する際には、最初に光源を覆う部分である片体12の縁となるフレーム構成単位15を形成する。
本実施の形態において、このフレーム構成単位15は針金や銅線などの金属線を用いて形成されており、木の葉形状に形成され、その一端側を開放させている。このように一端側を開放させるのは、当該開放端部14を、照明器具に保持される基部20に接合させる必要がある為である。
このフレーム構成単位15は、基部20の全周に存在して放射状に広がり、且つこれを起こした状態でシェードの笠を形成するように形成する。このため当該フレーム構成単位15が形作る二次元形状は、その内側に或る程度の領域面積を区画するように形成される必要がある。特に本実施の形態では、このフレーム構成単位15は木の葉形状に形成されているが、ハート型、菱形、楕円形、長方形など各種幾何学形状に形成したり、人や犬猫を模した形状、あるいは樹木を模した形状などのように様々な物品や動植物の輪郭形状を模して形成することができる。あるいは周知の形状などに依拠しない輪郭形状に形成することができる。
また、本実施の形態における照明器具用シェード10を構成する各シェード構成単位11は、1つの基部20に対して複数のフレーム構成単位15を接合して形成されていることから、当該フレーム構成単位15は複数準備しておくことが必要になる。その際、各フレーム構成単位15を同じ形状に形成することもできるが、夫々を異ならせたり、あるいは2種以上の形状に形成することもできる。
(2)片体12の形成工程
上記のように2次元的な輪郭形状に形成されたフレーム構成単位15に対しては、図3(B)に示す様に、シート体16を貼り合わせて片体12を形成する。この片体12とは、照明器具用シェード10の傘部分の面を形成する為の部品であり、これを複数組み合わせることで、シェードの笠部分を形成することができる。かかる片体12を形成するのに使用するシート体16としては、和紙や樹脂フィルム、あるいは天然植物を編んだ物など、各種のシート状のものを使用することができ、望ましくは光源の光を透過させるものが使用される。また、完成した照明器具用シェード10の意匠効果を考慮すれば、このようなシート体16は適宜着色されていることが望ましく、更に透過する光源の光が明暗を醸し出すようにシート体16を形成することもできる。
そして片体12を形成する際には、上記フレーム構成単位15における開放端部14側を、基部20に取り付ける状態よりもやや広げておき、その上からシート体16を貼り合わせることが望ましい。後に記載するように、片体12を基部20に取り付ける際、開放端部14側を狭めることで当該シート体16を弛ませることができ、そしてシート体16の開放端部14側にプリーツやタックを形成すれば、当該片体12における中央部分が膨らんで、これにより曲面乃至は球面形状を形成することができる為である。
前記フレーム構成単位15に対するシート体16の係合は、当該シート体16が和紙などであれば糊や接着剤を使用して行うことができ、布や天然植物を編んだものであれば、当該シート体16を縫うようにしてフレーム構成単位15を通すことにより両者を一体化することができる。
なお、形成した片体12は、その開放端部14を除いて、この後の工程で形状などを変更することは困難である事から、極力輪郭形状の変更が必要にならない形状に形成する。
このようにフレーム構成単位15に対してシート体16を貼付することにより、フレーム構成単位15に対するシート体16の貼り合わせ作業を容易に行うことができる。即ち、仮に、基部20に対して全てのフレーム構成単位15を接合してからシート体16を貼り合わせたとすれば、予めその形に合ったシート体16を使用しなければならず、その為にはシート体16をフレーム構成単位15の形状に合わせて型取りしなければならない。この点、本考案のように、フレーム構成単位15に対してシート体16を貼付すれば、貼付した後に、フレーム構成単位15からはみ出した余分な部分を切除することもでき、仮に型取りする必要があっても、フレーム構成単位15を押し当てながら型取りすることで、正確且つ容易に所定の形状のシート体16を形成することができる。
(3)シェード構成単位11の形成工程
上記の様に形成された複数の片体12は、図3(C)に示す様に、この工程において、照明器具に保持される基部20に接合される。この基部20は、本考案にかかるシェードが如何なる照明器具に使用されるかによって適宜最適なものを選択すればよい。例えば、ペンダントタイプの照明器具用のシェードとして形成する場合には、当該ペンダントタイプの照明器具を構成する器具部分(電球ソケットを含む)や、当該照明器具を吊り下げているコードに係合する構造部を有するものを使用することができる。一方、スタンドタイプの照明器具に使用する場合には、当該スタンドタイプの照明器具を構成する器具部分(電球ソケットを含む)や、当該照明器具を保持している台乃至は脚部に係合する係合部を有するものを使用することができる。
特に本実施の形態では、スタンドタイプの照明器具用のシェードとして具体化されており、当該照明器具を保持する台の上に載置により係合されるような円形に形成されたものが使用されている。但し、本実施の形態においても、この基部20は楕円形状や多角形形状に形成することができ、また筒状に形成することもできる。何故ならば、本実施の形態における基部20は、各片体12を保持すると共に、形成されたシェード構成単位11を安定して載置できる形状であれば如何なる形状にも形成することができる為である。
このように形成された円形の基部20に対しては、前記片体12における開放端部14を固定していくことになる。基部20に対する片体12の固定は、最初に、基部20に複数の片体12を係止させてから、ハンダや接着剤などで固定することが望ましい。予め各片体12の配置間隔を調整できる為である。但し、基部20に対して片体12を1つづつ配置し順次接合していくことも可能である。基部20に対する片体12の設置は、片体12における開放端部14を基部20に巻き回して仮止めし、その後で両者を接着剤やハンダなどで接合することが望ましい。各片体12間の間隔を調整しながら両者を一体化する事ができる為である。
そして、この照明器具用シェード10を美術工芸品として形成する場合には、当該基部20と片体12の開放端部14との接続にはハンダを用いることが望ましい。シェード構成単位11を形成した後において、この片体12を起き上がらせるように曲折させることもあり、そのような場合においても基部20と片体12との接続を簡易な方法によって確実に行うことができる為である。このように両者をハンダで接合する場合には、片体12を構成する線材13と基部20とは、両者共に銅線を用いて形成される事が望ましい。銅線であればハンダによる接合を強固に行うことができ、また鉄錆のような見た目に好ましくない錆の発生を防ぐことができる為である。
以上のように基部20に対して片体12を接合する際、片体12における開放端部14は狭められることから、当該片体12におけるシート体16には弛みが生じることになる。そこでこのシート体16の開放端部14側にプリーツやタックを形成することにより中央部が膨らみ、その結果、恰も花弁のような形状となる。ここで、仮に、予め基部20に対して全てのフレーム構成単位15を接合してからシート体16を貼り合わせる製造方法の場合には、シート体16を弛ませて貼り付けるのは相当な熟練が必要になるか、あるいは多大な時間を要することになるが、本考案のように片体12を形成してから、これを基部20に接合することにより、このような膨らみを困難なく形成することができる。
そして以上のように形成されるシェード構成単位11を複数個、本実施の形態では3個を形成する。各シェード構成単位11は同じ形状に形成しても良いが、本実施の形態のように夫々を異なる形状に形成することが望ましい。組合わせの自由度を高める為である。特に、本実施の形態における照明器具用シェード10では、それを構成する各シェード構成単位11の片体12の長さが異なっており、短い片体12を有する第一のシェード構成単位11a、それよりも長い片体12を有する第二のフレーム構成単位15b、最も長い片体12を有する第三のシェード構成単位11cの3個のシェード構成単位11が形成されている(図1参照)。また、各シェード構成単位11やそれぞれのシェード構成単位11を形成している片体12を異なる色で形成したり、あるいは材質を異ならせることも勿論自由である。
そしてこれら各シェード構成単位11を和紙などの紙で形成した場合には、必要に応じてアクリル系、あるいはシリコン系などの各種合成樹脂塗料を塗布して、その強度を高めることが望ましい。またこれらの塗料を塗布することにより、光沢を得ることができ、これにより意匠効果を高めることもできる。
(4)照明器具用シェード10の形成工程
以上の様に形成されたシェード構成単位11は、前記図1に示したように、最も外側に第一のシェード構成単位11aを配置し、その中に第二のシェード構成単位11bを配置し、更に最も内側に第三のシェード構成単位11cを配置して、複数のシェード構成単位11を組合わせている。このように複数(本実施の形態では3つ)のシェード構成単位11を組合わせて形成される照明器具用シェード10は、従来において存在しないことから、このような照明器具用シェード10自体が斬新なものとなっている。
さらに、この3つのシェード構成単位11は、重なり合うシェード構成単位11の基部20付近を相互に糊や接着剤などで接合することもできる。ただし各シェード構成単位11を接合しない場合には、夫々の組み合わせを自在に変更することができる為、利用者の趣向や場面などで適宜変更することもできる。このような自由な組合わせに際しては、夫々のシェード構成単位11の配置順序を変更するのみならず、3つの中の1つ又は2つだけを使用する等の様に、使用するシェード構成単位11の個数を変更することも含まれる。
以上の様に形成された照明器具用シェード10では、各シェード構成単位11の片体12が花弁の様に形成され、更にこれが放射方向に重なりあっていることから、花のような形態を呈することができる。特に、このようなデザインが形成されているのは、各片体12が花弁状に膨らんでいる事によるものであり、このような形状は、本考案の製造方法によって容易に再現することが可能になる。
以上の様に形成された照明器具用シェード10は、電気スタンド用のシェードとして使用される場合には、その最も内側に電球等の光源を存在させて使用することができ、当該電球の点灯により、その光は和紙を透過して様々な色彩を再現し、かつ和紙同士が重なり合う所と、そうでない所とで異なる色調を醸し出すことができる。
11 シェード構成単位
12 片体
13 線材
15 フレーム構成単位
16 シート体
20 基部

Claims (4)

  1. 照明器具用と共に使用される照明器具用シェードであって、
    当該照明器具用シェードは、フレームにシート体を設けてなるシェード構成単位を2つ以上組み合わせて構成されており、
    各シェード構成単位は、二次元形状のフレーム構成単位の一面にシート体を設けて形成された片体を、照明器具に保持される基部に接合して形成されており、
    各シェード構成単位は、それぞれの片体を湾曲させて3次元形状に形成されると共に、何れかのシェード構成単位の中に、他のシェード構成単位を、基部の中心を揃えて組み合わせて形成されていることを特徴とする、照明器具用シェード。
  2. 照明器具用と共に使用される照明器具用シェードであって、
    当該照明器具用シェードは、照明器具に保持される環状の基部に複数の片体を放射状に設けてなるシェード構成単位を2つ以上組合わせて構成されており、
    各シェード構成単位を構成する片体は笠状に曲折されると共に、何れかの各シェード構成単位内に、他の構成単位を配置してなり、
    各片体は線材を曲折したフレームにシート体を貼付して形成されていることを特徴とする、照明器具用シェード。
  3. 前記片体は、フレームを構成する線材を曲折させて一部が開放した二次元形状のフレーム構成単位と、当該フレーム構成単位の少なくともその一面に設けられたシート体とからなり、
    当該シート体は、フレーム構成単位の開放端部側にプリーツやタックを形成することにより中央部が膨らんだ花弁形状をなしている、請求項1又は2に記載の照明器具用シェード。
  4. 前記各シェード構成単位は、その片体の長さが異なっており、
    前記各シェード構成単位は、その基部を一致させて重ねることにより、各片体が外側から内側に向かって重なり合っており、当該各片体は外側の片体よりも内側の片体が長い請求項1〜3の何れか一向に記載の照明器具用シェード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20210125829A (ko) * 2020-04-09 2021-10-19 주식회사 빅플라워 경관등 제조방법 및 그 제조방법에 의한 경관등

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KR20210125829A (ko) * 2020-04-09 2021-10-19 주식회사 빅플라워 경관등 제조방법 및 그 제조방법에 의한 경관등

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